IL−23Rを結合するポリペプチド
多量体化、例えば三量体化ドメインを有するポリペプチドと、IL−23Rを結合するポリペプチド配列とを含む、IL−23Rに結合するポリペプチド。多量体化ドメインはヒトテトラネクチンに由来してもよい。IL−23R結合ポリペプチドはネイティブなIL−23によるIL−23Rの活性化を阻害し、様々な免疫関連障害及び癌の治療剤として使用することができる。ポリペプチドの選択方法及び多量体複合体の調製方法が記載される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
三量体化ドメインと、IL−23ヘテロ二量体受容体を活性化することなくヒトIL−23Rに結合する少なくとも1つのポリペプチド配列と、を含む、ポリペプチド。
【請求項2】
前記ポリペプチドがヒトIL−12Rβ1又はヒトIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しない、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記ポリペプチドがヒトIL−23Rとの結合についてネイティブなヒトIL−23と競合する、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
前記三量体化ドメインが、26位、30位、33位、36位、37位、40位、31位、42位、45位、46位、47位、48位、49位、50位、及び51位に最大5個のアミノ酸置換を有するヒトテトラネクチン三量体化ドメイン(配列番号108)のポリペプチドを含み、3個の三量体化ドメインが三量体複合体を形成する、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記三量体化ドメインがhTRAF3[配列番号 ]、hMBP[配列番号 ]、hSPC300[配列番号 ]、hNEMO[配列番号 ]、hキュビリン[配列番号 ]、hトロンボスポンジン[配列番号 ]、及びヒトSP−Dのネック領域[配列番号 ]、ウシSP−Dのネック領域[配列番号 ]、ラットSP−Dのネック領域[配列番号 ]、ウシコングルチニンのネック領域:[配列番号 ];ウシコレクチンのネック領域:[配列番号 ];及びヒトSP−Dのネック領域:[配列番号 ]からなる群から選択される三量体化ポリペプチドを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記ヒトIL−23Rが配列番号5を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記IL−23Rを結合する少なくとも1つのポリペプチドが前記三量体化ドメインのN末端及びC末端の一方に連結され、且つN末端及びC末端の他方に位置する炎症調節剤をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記IL−23Rに結合する少なくとも1つのポリペプチドがC型レクチン様ドメイン(CLTD)を含み、前記CTLDのループセグメントAのループ1、2、3若しくは4の1つ又はループセグメントBがIL−23を結合するポリペプチド配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記CTLDの前記ポリペプチド配列が配列番号133、134、135、167、137、138、139、140、及び141からなる群から選択される、請求項7に記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記IL−23を結合するポリペプチドが前記三量体化ドメインのN末端及びC末端の一方に連結され、且つN末端及びC末端の他方に位置する炎症調節剤をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項11】
N末端及びC末端の各々に連結した、IL−23を結合するポリペプチドを有し、N末端の前記ポリペプチドがC末端の前記ポリペプチドと同じであるか又は異なる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記ポリペプチドが融合タンパク質である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記IL−23Rを結合するポリペプチドが前記三量体化ドメインのN末端及びC末端の一方に位置し、且つN末端及びC末端の他方に腫瘍関連抗原(TAA)又は腫瘍特異的抗原(TSA)を結合するポリペプチド配列をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記ポリペプチドに共有結合した治療剤をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項15】
請求項1に記載のポリペプチドを3個含む、三量体複合体。
【請求項16】
前記三量体化ドメインがテトラネクチン三量体化構造要素である、請求項15に記載の三量体複合体。
【請求項17】
IL−23Rを発現する細胞においてIL−23によるIL−23Rの活性化を阻止する方法であって、前記細胞を請求項15に記載の三量体複合体と接触させる工程を含む方法。
【請求項18】
請求項16に記載の三量体複合体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む、医薬組成物。
【請求項19】
請求項18に記載の医薬組成物を動物に投与する工程を含む、対象における免疫障害の治療方法。
【請求項20】
炎症調節剤を同時に又は逐次的に前記対象に投与する工程をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
動物における癌の治療方法であって、それを必要とする対象に請求項18に記載の医薬組成物を投与する工程を含む方法。
【請求項22】
化学療法剤又は細胞傷害剤の少なくとも一方を同時に又は逐次的に前記動物に投与する工程をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
請求項1に記載のポリペプチドの調製方法であって、
a)IL−23Rを結合する第1のポリペプチドを選択する工程と、
b)前記第1のポリペプチドを多量体化ドメインのN末端又はC末端の一方と融合する工程と、
を含む方法。
【請求項24】
a)炎症調節剤である第2のポリペプチド配列を選択する工程と、
b)前記第2のポリペプチドを前記多量体化ドメインのN末端又はC末端の他方と融合する工程と、
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
工程(a)の前記ポリペプチドがIL−12Rβ1又はIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しないように選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
IL−23Rを発現する細胞におけるIL−23Rの活性化を阻止するポリペプチド複合体の調製方法であって、請求項23に従い調製された3つのポリペプチドを三量体化する工程を含む方法。
【請求項27】
免疫関連障害を仲介するポリペプチドの調製方法であって、
a)少なくとも1つのランダム化ループ領域を含むCTLDを含むポリペプチドのライブラリーを作成する工程と、
b)IL−23Rを結合するがIL−12Rβ1又はIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しない第1のポリペプチドを前記ライブラリーから選択する工程と、
を含む方法。
【請求項28】
(c)前記選択されたポリペプチドを多量体化ドメインのN末端又はC末端に結合させる工程をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
ネイティブなIL−23Rとの結合についてネイティブなヒトIL−23と競合するポリペプチドであって、ヒトIL−23Rを活性化せず、且つIL−12Rβ1又はIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しない、ポリペプチド。
【請求項30】
前記ポリペプチドが、ループセグメントAのループ1、2、3又は4の1つにおいて又はループセグメントBにおいてIL−23Rに結合するように修飾されたCTLDである、請求項30に記載のポリペプチド。
【請求項31】
配列番号133、134、135、167、137、138、139、140、及び141からなる群から選択されるポリペプチドを含む、請求項30に記載のポリペプチド。
【請求項32】
請求項1に記載のポリペプチドを含むポリペプチドをコードする、単離ポリヌクレオチド。
【請求項33】
請求項32に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項34】
請求項34に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項1】
三量体化ドメインと、IL−23ヘテロ二量体受容体を活性化することなくヒトIL−23Rに結合する少なくとも1つのポリペプチド配列と、を含む、ポリペプチド。
【請求項2】
前記ポリペプチドがヒトIL−12Rβ1又はヒトIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しない、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記ポリペプチドがヒトIL−23Rとの結合についてネイティブなヒトIL−23と競合する、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項4】
前記三量体化ドメインが、26位、30位、33位、36位、37位、40位、31位、42位、45位、46位、47位、48位、49位、50位、及び51位に最大5個のアミノ酸置換を有するヒトテトラネクチン三量体化ドメイン(配列番号108)のポリペプチドを含み、3個の三量体化ドメインが三量体複合体を形成する、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記三量体化ドメインがhTRAF3[配列番号 ]、hMBP[配列番号 ]、hSPC300[配列番号 ]、hNEMO[配列番号 ]、hキュビリン[配列番号 ]、hトロンボスポンジン[配列番号 ]、及びヒトSP−Dのネック領域[配列番号 ]、ウシSP−Dのネック領域[配列番号 ]、ラットSP−Dのネック領域[配列番号 ]、ウシコングルチニンのネック領域:[配列番号 ];ウシコレクチンのネック領域:[配列番号 ];及びヒトSP−Dのネック領域:[配列番号 ]からなる群から選択される三量体化ポリペプチドを含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記ヒトIL−23Rが配列番号5を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記IL−23Rを結合する少なくとも1つのポリペプチドが前記三量体化ドメインのN末端及びC末端の一方に連結され、且つN末端及びC末端の他方に位置する炎症調節剤をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記IL−23Rに結合する少なくとも1つのポリペプチドがC型レクチン様ドメイン(CLTD)を含み、前記CTLDのループセグメントAのループ1、2、3若しくは4の1つ又はループセグメントBがIL−23を結合するポリペプチド配列を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記CTLDの前記ポリペプチド配列が配列番号133、134、135、167、137、138、139、140、及び141からなる群から選択される、請求項7に記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記IL−23を結合するポリペプチドが前記三量体化ドメインのN末端及びC末端の一方に連結され、且つN末端及びC末端の他方に位置する炎症調節剤をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項11】
N末端及びC末端の各々に連結した、IL−23を結合するポリペプチドを有し、N末端の前記ポリペプチドがC末端の前記ポリペプチドと同じであるか又は異なる、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記ポリペプチドが融合タンパク質である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記IL−23Rを結合するポリペプチドが前記三量体化ドメインのN末端及びC末端の一方に位置し、且つN末端及びC末端の他方に腫瘍関連抗原(TAA)又は腫瘍特異的抗原(TSA)を結合するポリペプチド配列をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記ポリペプチドに共有結合した治療剤をさらに含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項15】
請求項1に記載のポリペプチドを3個含む、三量体複合体。
【請求項16】
前記三量体化ドメインがテトラネクチン三量体化構造要素である、請求項15に記載の三量体複合体。
【請求項17】
IL−23Rを発現する細胞においてIL−23によるIL−23Rの活性化を阻止する方法であって、前記細胞を請求項15に記載の三量体複合体と接触させる工程を含む方法。
【請求項18】
請求項16に記載の三量体複合体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む、医薬組成物。
【請求項19】
請求項18に記載の医薬組成物を動物に投与する工程を含む、対象における免疫障害の治療方法。
【請求項20】
炎症調節剤を同時に又は逐次的に前記対象に投与する工程をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
動物における癌の治療方法であって、それを必要とする対象に請求項18に記載の医薬組成物を投与する工程を含む方法。
【請求項22】
化学療法剤又は細胞傷害剤の少なくとも一方を同時に又は逐次的に前記動物に投与する工程をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
請求項1に記載のポリペプチドの調製方法であって、
a)IL−23Rを結合する第1のポリペプチドを選択する工程と、
b)前記第1のポリペプチドを多量体化ドメインのN末端又はC末端の一方と融合する工程と、
を含む方法。
【請求項24】
a)炎症調節剤である第2のポリペプチド配列を選択する工程と、
b)前記第2のポリペプチドを前記多量体化ドメインのN末端又はC末端の他方と融合する工程と、
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
工程(a)の前記ポリペプチドがIL−12Rβ1又はIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しないように選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
IL−23Rを発現する細胞におけるIL−23Rの活性化を阻止するポリペプチド複合体の調製方法であって、請求項23に従い調製された3つのポリペプチドを三量体化する工程を含む方法。
【請求項27】
免疫関連障害を仲介するポリペプチドの調製方法であって、
a)少なくとも1つのランダム化ループ領域を含むCTLDを含むポリペプチドのライブラリーを作成する工程と、
b)IL−23Rを結合するがIL−12Rβ1又はIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しない第1のポリペプチドを前記ライブラリーから選択する工程と、
を含む方法。
【請求項28】
(c)前記選択されたポリペプチドを多量体化ドメインのN末端又はC末端に結合させる工程をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
ネイティブなIL−23Rとの結合についてネイティブなヒトIL−23と競合するポリペプチドであって、ヒトIL−23Rを活性化せず、且つIL−12Rβ1又はIL−12Rβ2の少なくとも一方に結合しない、ポリペプチド。
【請求項30】
前記ポリペプチドが、ループセグメントAのループ1、2、3又は4の1つにおいて又はループセグメントBにおいてIL−23Rに結合するように修飾されたCTLDである、請求項30に記載のポリペプチド。
【請求項31】
配列番号133、134、135、167、137、138、139、140、及び141からなる群から選択されるポリペプチドを含む、請求項30に記載のポリペプチド。
【請求項32】
請求項1に記載のポリペプチドを含むポリペプチドをコードする、単離ポリヌクレオチド。
【請求項33】
請求項32に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項34】
請求項34に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【公表番号】特表2013−507124(P2013−507124A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533144(P2012−533144)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/023804
【国際公開番号】WO2011/043835
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(508253627)アナフォア インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】Anaphore,Inc.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/023804
【国際公開番号】WO2011/043835
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(508253627)アナフォア インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】Anaphore,Inc.
【Fターム(参考)】
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