説明

IL−6R関連疾患及び障害の治療のためのIL−6Rに指向性を有する改善されたアミノ酸配列及びこれを含むポリペプチド

【課題】
本発明は、改善された親和性及び/又は結合活性でインターロイキン−6受容体(IL−6R)に指向性を有し及び/又はこれと特異的に結合することができ、及び/又は改善された有効性及び/又は効力を有し、またIL−6/IL−6R相互作用を(一部又は好ましくは完全に)遮断することが可能であり、及び/又はIL−6、IL−6R及び/又はIL−6/IL−6R複合体を介したシグナル伝達を阻害するアミノ酸配列に関する。本発明は、1つ又は複数のこのようなアミノ酸配列を含むか、又はこれから本質的になる化合物又は構築物、特にタンパク質及びポリペプチドにさらに関する。本発明は、このようなアミノ酸配列及びポリペプチドをコードする核酸に、このようなアミノ酸配列及びポリペプチドを調製する方法に、このようなアミノ酸配列又はポリペプチドを発現する、又は発現することができる宿主細胞に、このようなアミノ酸配列、ポリペプチド、核酸及び/又は宿主細胞を含む組成物、特に薬学的組成物に、並びに特に予防目的、治療目的又は診断目的のためのこのようなアミノ酸配列又はポリペプチド、核酸、宿主細胞及び/又は組成物の使用にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
IL−6Rに指向性を有するアミノ酸配列であって、
a)配列番号80〜配列番号82、若しくは
b)配列番号80〜配列番号82のうちの1つとわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸残基ストレッチであって、表面プラズモン共鳴により測定されるIL−6Rに対する結合親和性を比較したときに、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有しないアミノ酸残基ストレッチを含むアミノ酸配列と同程度か若しくは高い親和性を示す、アミノ酸残基ストレッチ、
及び/又は
c)配列番号84〜配列番号91、若しくは
d)配列番号84〜配列番号91のうちの1つとわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸残基ストレッチであって、表面プラズモン共鳴により測定されるIL−6Rに対する結合親和性を比較したときに、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有しないアミノ酸残基ストレッチを含むアミノ酸配列と比較して同程度か若しくは高い親和性を示す、アミノ酸残基ストレッチ、
及び/又は
e)配列番号93〜配列番号95、若しくは
f)配列番号93〜配列番号95のうちの1つとわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸残基ストレッチであって、表面プラズモン共鳴により測定されるIL−6Rに対する結合親和性を比較したときに、2つ若しくは1つのアミノ酸差異を有しないアミノ酸残基ストレッチを含むアミノ酸配列と比較して同程度か若しくは高い親和性を示す、アミノ酸残基ストレッチ
から選択される1つ又は複数のアミノ酸残基ストレッチを含む、アミノ酸配列。
【請求項2】
配列番号80、配列番号84及び配列番号93を含む、請求項1に記載のアミノ酸配列。
【請求項3】
a)配列番号60〜配列番号69、
b)配列番号60〜配列番号69のうちの1つのCDRの1つ、2つ又は全てにおいてわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有する配列であって、表面プラズモン共鳴により測定されるIL−6Rに対する結合親和性を比較したときに、CDRの1つ、2つ又は全てにおいてわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列は、配列番号60〜配列番号69のうちの1つによる結合と比較して同程度か又は高い親和性を示す、配列、
c)配列番号60〜配列番号69のうちの1つとわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有する配列であって、表面プラズモン共鳴により測定されるIL−6Rに対する結合親和性を比較したときに、配列番号60〜配列番号69のうちの1つとわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列は、配列番号60〜配列番号69のうちの1つによる結合と比較して同程度か又は高い親和性を示す、配列
からなる群から選択される、請求項1又は2に記載のアミノ酸配列。
【請求項4】
化合物又は構築物であって、1つ又は複数の請求項1〜3のいずれか一項に記載のアミノ酸配列を含むか、又はこれから本質的になり、任意で1つ又は複数のリンカーを介して連結した、1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位を任意でさらに含む、化合物又は構築物。
【請求項5】
前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位は半減期が増大した化合物又は構築物を提供し、かつ前記1つ又は複数の他の基、残基、部分又は結合単位が、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)若しくは血清免疫グロブリン(例えばIgG)と結合することができる、ドメイン抗体、ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体としての使用に好適なアミノ酸配列、「dAb」、dAbとしての使用に好適なアミノ酸配列、又はナノボディからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物又は構築物。
【請求項6】
ポリペプチド配列が
a)配列番号70〜配列番号72、
b)配列番号70〜配列番号72のうちの1つの本発明のCDRの1つ、2つ又は全てにおいてわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するポリペプチド配列であって、表面プラズモン共鳴により測定されるIL−6Rに対する結合親和性を比較したときに、本発明のCDRの1つ、2つ又は全てにおいてわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するポリペプチド配列は、配列番号70〜配列番号72のうちの1つによる結合と比較して同程度又は高い親和性を示す、ポリペプチド配列、
c)配列番号70〜配列番号72のうちの1つとわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するポリペプチド配列であって、表面プラズモン共鳴により測定されるIL−6Rに対する結合親和性を比較したときに、配列番号70〜配列番号72のうちの1つとわずか2つ、好ましくはわずか1つのアミノ酸差異を有するアミノ酸配列は、配列番号70〜配列番号72のうちの1つによる結合と比較して同程度又は高い親和性を示す、ポリペプチド配列
から選択される、請求項4又は5に記載の化合物又は構築物。
【請求項7】
配列番号70のアミノ酸配列又は配列番号71のアミノ酸配列を有するか、又はこれから本質的になる、請求項4〜6のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項8】
1nM〜1pM(モル/L)以下、好ましくは500pM〜1pM(モル/L)以下、より好ましくは100pM〜1pM(モル/L)以下、さらにより好ましくは約50pM〜1pM以下の解離定数(K)でhIL−6Rと特異的に結合する、請求項4〜7のいずれか一項に記載の化合物又は構築物。
【請求項9】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のうちの1つのアミノ酸配列を含むか、又はこれから本質的になる一価構築物。
【請求項10】
請求項4〜7のいずれか一項に記載の多価の化合物又は構築物を調製する方法であって、請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列又は請求項9に記載の一価構築物と、1つ又は複数の基、残基、部分又は結合単位とを連結することを含む、方法。
【請求項11】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列、これをコードする核酸若しくはヌクレオチド配列の発現により得ることができる請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、又は請求項9に記載の一価構築物をコードする核酸又はヌクレオチド配列であって、前記核酸が任意で遺伝子構築物の形態である、核酸又はヌクレオチド配列。
【請求項12】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列、これをコードする核酸若しくはヌクレオチド配列の発現により得ることができる請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、又は請求項9に記載の一価構築物を発現し、又は好適な環境下で発現することができる宿主又は宿主細胞、及び/又は請求項11に記載の核酸若しくはヌクレオチド配列又は遺伝子構築物を含む、宿主又は宿主細胞。
【請求項13】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列、これをコードする核酸若しくはヌクレオチド配列の発現により得ることができる請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、又は請求項9に記載の一価構築物を産生する方法であって、
a)好適な宿主細胞若しくは宿主生物において又は別の好適な発現系において、請求項11に記載の核酸若しくはヌクレオチド配列又は遺伝子構築物を発現する工程、又は
請求項12に記載の宿主又は宿主細胞が、少なくとも1つの請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列、これをコードする核酸若しくはヌクレオチド配列の発現により得ることができる請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、又は請求項9に記載の一価構築物を発現及び/又は産生するような条件下で、前記宿主又は宿主細胞を培養及び/又は維持する工程、任意でその後に
b)このようにして得られた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列、これをコードする核酸若しくはヌクレオチド配列の発現により得ることができる請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、又は請求項9に記載の一価構築物を単離及び/又は精製する工程
を少なくとも含む、方法。
【請求項14】
少なくとも請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列、請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、請求項9に記載の一価構築物、又は請求項11に記載の核酸若しくはヌクレオチド配列を含む、薬学的組成物のような組成物。
【請求項15】
敗血症、様々な形態のがん、骨吸収、骨粗鬆症、悪液質、乾癬、メサンギウム増殖性糸球体腎炎、カポジ肉腫、AIDS関連リンパ腫及び炎症性疾患からなる群から選択される、IL−6に、IL−6Rに、IL−6/IL−6R複合体に、並びに/又は、IL−6、IL−6R及び/若しくはIL−6/IL−6R複合体が関与するシグナル伝達経路及び/又は生物学的機能及び応答に関連がある疾患及び障害のうちの少なくとも1つを予防及び/又は治療する方法であって、薬学的に活性のある量の少なくとも1つの請求項1〜3のいずれか一項に記載の1つのアミノ酸配列、請求項4〜8のいずれか一項に記載の化合物若しくは構築物、又は請求項9に記載の一価構築物、又は請求項14に記載の組成物をこれを必要とする被験体に投与することを含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【図31】
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【図32】
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【図33A】
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【図33B】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図48A】
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【図49】
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【図50】
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【図50A】
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【図51】
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【図52】
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【図52A】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64A】
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【図64B】
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【図65A】
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【図65B】
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【図65C】
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【図65D】
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【図66A】
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【図66B】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【公表番号】特表2012−523226(P2012−523226A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−504035(P2012−504035)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【国際出願番号】PCT/EP2010/054764
【国際公開番号】WO2010/115998
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(505166225)アブリンクス エン.ヴェー. (28)
【Fターム(参考)】