説明

IP−10抗体およびその用途

【課題】高親和性でIP-10に結合し、IP-10のその受容体に対する結合を阻害して、IP-10誘導性のカルシウムの流入を阻害し、およびIP-10誘導性の細胞の遊走を阻害する、単離されたモノクローナル抗体、特にヒト抗体を提供する。
【解決手段】抗体をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、および本発明の抗体を発現する方法。抗体を含む免疫結合体、二重特異的分子、および薬学的組成物。様々な炎症および自己免疫疾患を治療するための方法を含む、抗体を用いてIP-10活性を阻害する方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトIP-10に特異的に結合し、以下の特性の少なくとも一つを示す、単離されたヒトモノクローナル抗体またはその抗原結合部分:
(a)CXCR3に対するIP-10の結合を阻害すること;
(b)IP-10誘導性のカルシウム流入を阻害すること;
(c)IP-10誘導性の細胞遊走を阻害すること;
(d)アカゲザルIP-10と交叉反応すること;
(e)マウスIP-10と交叉反応しないこと;
(f)ヒトMIGと交叉反応しないこと;
(g)ヒトITACと交叉反応しないこと。
【請求項2】
IgG1またはIgG4アイソタイプの完全長の抗体である、請求項1記載の抗体。
【請求項3】
抗体断片または一本鎖抗体である、請求項1記載の抗体。
【請求項4】
IP-10に特異的に結合し、ヒトVH3-33遺伝子、ヒトVH 3-30.3遺伝子、ヒトVH 5-51遺伝子、およびヒトVH 4-61遺伝子からなる群より選択されるヒトVH生殖系列遺伝子の産物である、またはそれに由来する重鎖可変領域を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項5】
IP-10に特異的に結合し、ヒトVk A27遺伝子、ヒトVk L15遺伝子、ヒトVk L6遺伝子、およびヒトVk L18遺伝子からなる群より選択されるヒトVk生殖系列遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域を含む、単離モノクローナル抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項6】
IP-10に対して特異的に結合し、以下を含む、単離モノクローナル抗体、またはその抗原結合部分:
(a)ヒトVH3-33遺伝子、ヒトVH3-30.3遺伝子、ヒトVH5-51遺伝子、およびヒトVH 4-61遺伝子からなる群より選択されるヒトVH生殖系列遺伝子の産物である、またはそれに由来する重鎖可変領域;および
(b)ヒトVk A27遺伝子、ヒトVk L15遺伝子、ヒトVk L6遺伝子、およびヒトVk L18遺伝子からなる群より選択されるヒトVk生殖系列遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域。
【請求項7】
以下を含む、請求項6記載の抗体:
(a)ヒトVH3-33遺伝子の産物である、またはそれに由来する重鎖可変領域;および
(b)ヒトVk A27遺伝子、ヒトVk L15遺伝子、およびヒトVk L6遺伝子からなる群より選択されるヒトVk生殖系列遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域。
【請求項8】
ヒトVk A27遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域を含む、請求項7記載の抗体。
【請求項9】
ヒトVk L15遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域を含む、請求項7記載の抗体。
【請求項10】
ヒトVk L6遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域を含む、請求項7記載の抗体。
【請求項11】
以下を含む、請求項6記載の抗体:
(a)ヒトVH3-30.3遺伝子の産物である、またはそれに由来する重鎖可変領域;および
(b)ヒトVk L6遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域。
【請求項12】
以下を含む、請求項6記載の抗体:
(a)ヒトVH5-51遺伝子の産物である、またはそれに由来する重鎖可変領域;および
(b)ヒトVk L18遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域。
【請求項13】
以下を含む、請求項6記載の抗体:
(a)ヒトVH4-61遺伝子の産物である、またはそれに由来する重鎖可変領域;および
(b)ヒトVk A27遺伝子の産物である、またはそれに由来する軽鎖可変領域。
【請求項14】
IP-10がヒトIP-10である、請求項4〜13のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項15】
以下を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、
CDR1、CDR2、およびCD3配列を含む重鎖可変領域;および
CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む軽鎖可変領域、
以下である、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分:
(a)重鎖可変領域CDR3配列が、配列番号:24〜34のアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列およびその保存的改変を含む、
(b)軽鎖可変領域CDR3配列が、配列番号:73〜83のアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列およびその保存的改変を含む、
(c)抗体がIP-10に特異的に結合する、ならびに
(d)抗体が以下の機能的特性の少なくとも一つを示す:
(i)抗体がCXCR3に対するIP-10の結合を阻害すること;
(ii)抗体がIP-10誘導性のカルシウムの流入を阻害すること;
(iii)抗体がIP-10誘導性の細胞の遊走を阻害すること;
(iv)抗体がアカゲザルIP-10と交叉反応すること;
(v)抗体がマウスIP-10と交叉反応しないこと;
(vi)抗体がヒトMIGと交叉反応しないこと;
(vii)抗体がヒトITACと交叉反応しないこと。
【請求項16】
重鎖可変領域CDR2配列が、配列番号:13〜23のアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列、およびその保存的改変を含む;ならびに軽鎖可変領域CDR2配列が、配列番号:62〜72のアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列、およびその保存的改変を含む、請求項15記載の抗体。
【請求項17】
重鎖可変領域CDR1配列が、配列番号:1〜12のアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列、およびその保存的改変を含む;ならびに軽鎖可変領域CDR1配列が、配列番号:51〜61のアミノ酸配列からなる群より選択されるアミノ酸配列、およびその保存的改変を含む、請求項16記載の抗体。
【請求項18】
ヒト抗体である、請求項15記載の抗体。
【請求項19】
ヒト化抗体、またはキメラ抗体である、請求項15記載の抗体。
【請求項20】
以下である、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分:
(a)重鎖可変領域が、配列番号:35〜46からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を含む、
(b)軽鎖可変領域が、配列番号:84〜94からなる群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を含む、
(c)抗体がIP-10に特異的に結合する、ならびに
(d)抗体が以下の機能的特性の少なくとも一つを示す:
(i)抗体がCXCR3に対するIP-10の結合を阻害すること;
(ii)抗体がIP-10誘導性のカルシウムの流入を阻害すること;
(iii)抗体がIP-10誘導性の細胞の遊走を阻害すること;
(iv)抗体がアカゲザルIP-10と交叉反応すること;
(v)抗体がマウスIP-10と交叉反応しないこと;
(vi)抗体がヒトMIGと交叉反応しないこと;
(vii)抗体がヒトITACと交叉反応しないこと。
【請求項21】
ヒト抗体である、請求項20記載の抗体。
【請求項22】
ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項20記載の抗体。
【請求項23】
IP-10に特異的に結合し、以下を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分:
(a)配列番号:1〜12からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:13〜23からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:24〜34からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:51〜61からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:62〜72からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:73〜83からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項24】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:1を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:13を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:24を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:51を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:62を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:73を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項25】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:2を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:14を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:25を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:52を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:63を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:74を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項26】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:3を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:15を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:26を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:53を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:64を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:75を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項27】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:4を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:16を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:27を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:54を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:65を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:76を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項28】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:5を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:17を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:28を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:55を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:66を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:77を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項29】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:6を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:18を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:29を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:56を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:67を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:78を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項30】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:7を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:19を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:30を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:57を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:68を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:79を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項31】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:8を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:20を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:31を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:58を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:69を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:80を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項32】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:9を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:21を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:32を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:59を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:70を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:81を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項33】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:10または11を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:22を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:33を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:60を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:71を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:82を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項34】
以下を含む、請求項23記載の抗体:
(a)配列番号:12を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号:23を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号:34を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号:61を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号:72を含む軽鎖可変領域CDR2;および
(f)配列番号:83を含む軽鎖可変領域CDR3。
【請求項35】
IP-10に特異的に結合し、以下を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分:
(a)配列番号:35〜46からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:84〜94からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項36】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:35のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:84のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項37】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:36のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:85のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項38】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:37のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:86のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項39】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:38のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:87のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項40】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:39のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:88のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項41】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:40のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:89のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項42】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:41のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:90のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項43】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:42のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:91のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項44】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:43のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:92のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項45】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:44または45のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:93のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項46】
以下を含む、請求項35記載の抗体:
(a)配列番号:46のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および
(b)配列番号:94のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域。
【請求項47】
請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体と、IP-10の結合に関して競合する、単離ヒトモノクローナル抗体、またはその抗原結合部分。
【請求項48】
請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体、またはその抗原結合部分、および薬学的に許容される担体を含む、組成物。
【請求項49】
治療物質に結合した、請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体、またはその抗原結合部分を含む免疫結合物。
【請求項50】
治療物質がサイトトキシンである、請求項49記載の免疫結合物。
【請求項51】
治療物質が放射性同位元素である、請求項49記載の免疫結合物。
【請求項52】
請求項49〜51のいずれか一項に記載の免疫結合物および薬学的に許容される担体を含む組成物。
【請求項53】
抗体、またはその抗原結合部分とは異なる結合特異性を有する第二の結合部分に結合した請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分を含む二重特異的分子。
【請求項54】
請求項53記載の二重特異的分子、および薬学的に許容される担体を含む組成物。
【請求項55】
請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分をコードする単離核酸分子。
【請求項56】
請求項55記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項57】
請求項56記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項58】
請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体を発現する、ヒト免疫重鎖および軽鎖トランスジーンを含むトランスジェニックマウス。
【請求項59】
ハイブリドーマが抗体を産生する、請求項58記載のマウスから調製されたハイブリドーマ。
【請求項60】
T細胞またはNK細胞を、炎症または自己免疫反応が阻害されるように、請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分に接触させる段階を含む、活性化T細胞またはNK細胞によって媒介される炎症または自己免疫反応を阻害する方法。
【請求項61】
被験者における炎症または自己免疫疾患が治療されるように、請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分を被験者に投与する段階を含む、治療を必要とする被験者における炎症または自己免疫疾患を治療する方法。
【請求項62】
疾患が多発性硬化症である、請求項61記載の方法。
【請求項63】
リウマチ性関節炎、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎、クローン病)、全身性紅斑性狼瘡、I型糖尿病、炎症性皮膚障害(例えば、乾癬、扁平苔癬)、自己免疫性甲状腺疾患(例えば、グレーヴス病、橋本甲状腺炎)、シェーグレン症候群、肺の炎症(例えば、喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺サルコイドーシス、リンパ球性肺胞炎)、移植の拒絶、脊髄損傷、脳損傷(例えば、脳卒中)、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病)、歯肉炎、遺伝子治療による炎症、血管新生疾患、炎症性腎疾患(例えば、IgA腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎)、およびアテローム性動脈硬化症からなる群より選択される、請求項61記載の方法。
【請求項64】
被験者におけるウイルスまたは細菌感染症が治療されるように、請求項1〜46のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合部分を被験者に投与する段階を含む、治療を必要とする被験者における望ましくないIP-10活性を含むウイルスまたは細菌感染症を治療する方法。
【請求項65】
ウイルス感染症が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、単純ヘルペスウイルスI型(HSV-1)、または重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスによって媒介される、請求項64記載の方法。
【請求項66】
以下を含む、抗IP-10抗体を調製する方法:
(a)(i)配列番号:1〜12からなる群より選択されるCDR1配列、配列番号:13〜23からなる群より選択されるCDR2配列、および配列番号:24〜34からなる群より選択されるCDR3配列を含む重鎖可変領域抗体配列;または(ii)配列番号:51〜61からなる群より選択されるCDR1配列、配列番号:62〜72からなる群より選択されるCDR2配列、および配列番号:73〜83からなる群より選択されるCDR3配列を含む軽鎖可変領域抗体配列、を提供する段階;
(b)少なくとも一つの変化した抗体配列を作製するために重鎖可変領域抗体配列および軽鎖可変領域抗体配列から選択される少なくとも一つの可変領域抗体配列内の少なくとも一つのアミノ酸残基を変化させる段階;ならびに
(c)タンパク質のような変化した抗体配列を発現させる段階。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−100667(P2012−100667A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−274263(P2011−274263)
【出願日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【分割の表示】特願2006−544041(P2006−544041)の分割
【原出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(506199879)メダレックス インコーポレーティッド (30)
【氏名又は名称原語表記】MEDAREX, INC.
【Fターム(参考)】