説明

IPドメイン間の相互接続を構成する方法、システムおよび装置

【課題】メディアゲートウェイ制御プロトコルに基づいてネットワーク中のIPドメイン間の相互接続を実現する。
【解決手段】IPドメイン間の相互接続を実現するための方法、システム、装置に関する。その方法は、第1に、メディアゲートウェイ制御装置(MGC)が対応するIPドメイン情報をIPドメイン間のメディアゲートウェイ(MG)へ送信し、MGはメディアフローを生成するのに必要とされる情報をMGCから受信し、IPドメイン情報にしたがって、対応するメディアフローを生成し、それによりIPドメイン間の相互通信を実現する。それ故NGNでは、相互通信されたIPドメイン間のMGはそれが生成する必要なメディアフローが属しているIPドメイン情報を獲得することができ、それによって相互通信されるIPドメイン間の相互通信の実現を確実にし、各ネットワーク管理用の大きな便宜性を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク通信技術の分野に関し、特にIPドメイン間の相互接続を構成するための方法、システムおよび装置に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代ネットワーク(NGN)のネットワーク構造が図1に示されており、ここではメディアゲートウェイ制御装置(MGC)110とメディアゲートウェイ(MGs)121、122がNGNの2つのキーコンポーネントである。MGCは呼制御の機能を行い、MGはサービスベアリングの機能を行い、したがって呼制御計画とサービスベアリング計画の分離が実現され、ネットワークリソースは十分有効に共有されることができ、装置の性能向上とサービスの拡張は簡単にされることができ、開発およびメンテナンスのコストも大幅に減少されることができる。
【0003】
メディアゲートウェイ制御プロトコルはMGとMGCとの間の主要な通信プロトコルであり、現在、広く使用されている2つのメディアゲートウェイ制御プロトコルは、H.248/MeGaCo(ゲートウェイ制御プロトコル)およびMGCP(媒体ゲートウェイ制御プロトコル)である。MGCPは1999年10月に起草され、IETF(インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース)により2003年1月に改正され、H.248/MeGaCoは2000年11月に起草され、IETFとITU(国際電気通信連合)により共に2003年6月に改定された。
【0004】
H.248を例に取ると、MG上の全ての種類のリソースは要約的に終了として表される。終了は物理的終了と一時的終了とに分割されることができ、前者は時分割多重化(TDM)チャンネル等の半永久的に存在する物理的エンティティを表し、後者は実時間転送プロトコル(RTP)ストリーム等のような、一時的に使用するために与えられ使用期間後は解除される共通のリソースを表す。終了間の関係は要約的にコンテキストとして表される。コンテキストは複数の終了を含むことができ、それ故、コンテキストはトポロジにおける終了間の関係を記述している。
【0005】
プロトコルの抽象モデルに基づいて、呼の接続は実際には終了とコンテキストの操作である。この操作はMGCとMGとの間のコマンドのリクエストおよび応用により実行される。コマンドにより伝送されるパラメータはまた記述子と呼ばれ、これは特性、信号、事象、統計的記述子等のような幾つかのクラスに分割されている。サービス相関を有するパラメータは理論的にパッケージに収束される。
【0006】
H.248により規定されるコンテキストのトポロジ構造は終了自体のタイプに敏感ではなく、即ちコンテキストを構成する終了は(TDMチャンネルのような)任意の物理的終了であってもよく、或いは(RTPストリームのような)一時的終了であってもよい。双方向の媒体ストリームに関して、共通のIP電話サービスはTDM物理的終了とRTP一時的終了とを相互接続することによって伝送されることができ、ローカルTDM電話サービスは2つのTDM物理的終了を相互接続することにより実行されることができ、IP−IP相互接続サービスは2つのRTPの一時的終了を相互接続することにより実行されることができる。
【0007】
H.248プロトコルの原型は単一のIPドメイン内のMGC−MG制御関連用に設計されている。通常、メディアストリームは共通のMG上でTDM物理的終了とRTP一時的終了間で転送される。しかし、実際の応用では、それぞれのIPドメイン内でのMGCの制御下のMGの相互接続に加えて、オペレータは恐らく異なるIPドメイン間の相互接続を相互に実現する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/0161336号明細書
【特許文献2】特開2003−283675号公報
【特許文献3】特開2004−166143号公報
【特許文献4】特開2004−88532号公報
【特許文献5】特表2004−518388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、異なるIPドメインにおけるRTPストリームはIPドメイン間の相互接続を実現するために同一のコンテキストで、直列接続される必要があり、この目的に対しては、RTPストリームを生成するMGは、メディアストリームの方向を決定するために、対応するIPドメインの情報を学習する必要がある。即ち、MGが対応するIPドメイン情報を得ることができないならば、RTPストリームは全く生成されることができない。現在、相互接続を構成するのに必要なMGにRTPストリームを生成するためのIPドメイン情報を獲得させることのできる技術的方法はなく、即ち、現在では、RTPストリームを生成するためのIPドメイン情報をMGで得ることはできない。
【0010】
本発明は、IPドメイン間の相互接続を構成するための方法、システム、および装置を提供して、メディアゲートウェイ制御プロトコルに基づいてネットワーク中のIPドメイン間の相互接続を実現することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によりIPドメイン間の相互接続を構成するために、以下のような解決策が与えられる。
【0012】
本発明の1特徴においては、IPドメイン間の相互接続を構成する方法を提供し、この方法は、
A.IPドメイン間のメディアゲートウェイ(MG)は、メディアゲートウェイ制御装置(MGC)からのメッセージによって、メディアストリームを生成するためIPドメイン情報を獲得し、
B.IPドメイン間のMGはIPドメイン情報にしたがって、IPドメイン間に対応するメディアストリームを生成するステップを含んでいる。
【0013】
随意選択的に、プロセスAは、
A1.MGCが、MGにより生成されるメディアストリームがそのMGに関係するIPドメインのIPドメイン情報をMGに送信し、MGはIPドメイン情報を獲得するステップを含んでいる。
【0014】
随意選択的に、プロセスA1では、MGにより生成されるメディアストリームが関係するIPドメインのIPドメイン情報をMGに送信するMGCは、ローカル制御記述子情報中のIPドメイン情報を伝送し、ローカル制御記述子情報をMGへ送信するステップを含んでいる。
【0015】
随意選択的に、プロセスA1では、ローカル制御記述子情報中のIPドメイン情報のベアリングは、ローカル制御記述子の拡張された特性中のIPドメイン情報のベアリングを含んでおり、拡張された特性は直接的にローカル制御記述子中で規定されるか、拡張されたパッケージと拡張されたパッケージ中に含まれる特性によって規定される。
【0016】
随意選択的に、この方法はさらに、
MG上にIPドメイン情報のデフォルト値を構成することを含んでいる。
【0017】
随意選択的に、プロセスAは、
MGCがメディアストリームを生成するためのMGを示すとき、IPドメイン情報はデフォルトであり、
MGによって、前もって構成されたデフォルト値に対応しているIPドメイン情報にしたがって、メディアストリームを生成するためのIPドメイン情報を決定するステップを含んでいる。
【0018】
随意選択的に、IPドメイン情報は評価された文字列である。
【0019】
随意選択的に、NGNにおいて、IPドメインに対応するIPドメイン情報の値は相互に相互接続され、相互に異なっている。
【0020】
随意選択的に、方法はさらに、プロセスAにおいて、MGCから得られるIPドメイン情報がMGにより識別されることができないとき、メディアストリームを生成できず、MGによってエラー情報をMGCへ返送し、プロセスBは実行されない。
【0021】
随意選択的に、エラー情報はエラーコードである。
【0022】
本発明の別の特徴では、IPドメイン間で相互接続を構成するためのシステムが提供され、これはIPドメインと、そのIPドメイン中のそれぞれのMGCとの間のMGを含み、各MGとそのMGCはMGが関連する近隣のIPドメインのIPドメイン情報により構成され、
MGCはそれぞれ、メディアストリームが生成される必要があるとき、生成されるメディアストリームが関連するIPドメインのIPドメイン情報をMGへ送信するために使用され、
MGはそれぞれ、IPドメイン情報にしたがって、IPドメイン間に対応するメディアストリームを生成するために使用される。
【0023】
随意選択的に、メディアストリームを作成するために、そのMGにより必要とされるIP情報を送信する任意の1つのMGCは、ローカル制御記述子情報中のIPドメイン情報をベアリングし、ローカル制御記述子情報をそのMGへ送信するステップを含んでいる。
【0024】
随意選択的に、各MGはIPドメイン情報のデフォルト値によって構成され、IPドメイン情報がデフォルトである場合、任意の1つのMGCがメディアストリームを生成するためにそのMGを示すとき、MGによって、前もって構成されたデフォルト値に対応するIPドメイン情報にしたがってメディアストリームを生成するためのIPドメイン情報を決定する。
【0025】
本発明の更に別の特徴では、IPドメイン間に相互接続を構成するための装置が提供される。その装置はそれが関係する近隣のIPドメインのIPドメイン情報により構成され、対応するメディアストリームと、生成されるメディアストリームが関係するIPドメインのIPドメイン情報とを生成することを示すメッセージを受信したときに、IPドメイン情報にしたがってメディアストリームを生成する。
【0026】
本発明のさらに別の特徴では、IPドメイン間に相互接続を構成するための装置が提供される。その装置は、装置と相関しそのIPドメイン間にあるMGが関係する近隣のIPドメインのIPドメイン情報により構成され、生成されるメディアストリームが関係するIPドメインのIPドメイン情報をMGへ送信する。
【0027】
本発明の構成は、間に相互接続が必要とされるNGNのIPドメイン間のMGが、MGにより生成されるメディアストリームが関係しているIPドメインのIPドメイン情報を獲得することを可能にし、したがって互いに相互接続することを必要とするIPドメイン間の相互接続を確実にし、ネットワーク動作に大きな便宜性を与えることができることが、本発明により与えられる前述の技術的解決策から認められる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】NGN中のMGおよびMGCのネットワーク構造を示す概略図。
【図2】NGN中のIPドメイン間の相互接続のためのネットワーク構造を示す概略図。
【図3】本発明の1実施形態による方法を示すフローチャート。
【図4】本発明の1実施形態によるメディアストリームの生成手順を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図2は、次世代ネットワークNGNのIPドメイン間でMGを相互接続するネットワーク構造を示す概略図を示しており、MGi230は、相互接続が所望されるIPドメインIPa210とIPドメインIPb220との間に配置されている。MGCa211とMGa212はIPa210中に配置されており、MGCb221とMGb222がIPb220中に配置されている。相互接続が所望されるIPドメイン間に配置されているMG(MGi)230はIPドメインまたはIP−IP MG(IPドメイン間のMG)を横切る相互接続MGと呼ばれ、これは共通のMGがユーザネットワークインターフェース(UNI)の役目を行い、他方でIP−IP MGがネットワークネットワークインターフェース(NNI)の役目を行う点で、共通のMG(MGa212とMGb222)とは異なっている。したがって、IP−IP MG上のメディアストリームは対応する一時的終了間で転送される。
【0030】
異なるIPドメインを横切るメディアストリームの相互接続を実現するために、メディアストリームを生成するとき、IP−IP MGはメディアストリームが関連するIPドメインのIPドメイン情報を学習する必要がある。通常、異なる要求が異なるIPドメインのメディアストリームに存在し、例えば(IPv4およびIPv6のような)異なるプロトコルが異なるIPドメインで採用されるので、IP−IP MGは対応するIPドメイン情報を学習した後にのみ、正確にメディアストリームを生成することができる。本発明の鍵となるアイディアは、IP−IP MGが、メディアストリームを生成するためのIPドメイン情報を得て、対応するメディアストリームを正確に生成することを容易にするために、H.248プロトコルの拡張されたローカル制御記述子によってIP−IP MGにより要求されるIPドメイン情報を伝送することである。
【0031】
本発明はさらに、添付図面を参照して本発明の1実施形態の方法についての以下の詳細な説明から理解されるであろう。
【0032】
図3に示されているように、本発明の1実施形態の方法は特に以下の手順を含んでいる。
プロセス31:MGCがメディアストリームを生成する指示をMGへ送信することを決定するとき、それは生成されるメディアストリームが関係するIPドメインのIPドメイン情報を決定する。
【0033】
メディアストリームはRTPメディアストリームであってもよく、或いは任意の他のメディアストリームであってもよい。
【0034】
通常、MGCはMG間にメディアストリームを生成する目的で、呼接続を設定し、そのとき、メディアストリームを生成する指示をMGCによってMGへ送信することが必要である。
【0035】
異なるIPドメインに対する(IPドメイン識別子等のような)対応するIPドメイン情報はMGCおよびMG上で構成され、MGC上で構成されたIPドメイン情報はMG上で構成されたIPドメイン情報と同じである。MGCがメディアストリームを生成する指示をMGへ送信することを決定したとき、それは構成される情報にしたがって、生成されるメディアストリームが関連するIPドメインのIPドメイン情報を得ることができる。
【0036】
プロセス32:MGCはIPドメイン情報を対応するMGへ送信し、生成されるメディアストリームが関連するIPドメインをMGへ通知する。
【0037】
MGCはローカル制御記述子中で伝送されるIPドメイン情報をMGへ送信することができ、特に説明するとMGCはローカル制御記述子中の拡張された特性で伝送されるIPドメイン情報をMGへ送信することができる。拡張された特性はローカル制御記述子中で直接規定されることができ、または拡張されたパッケージと拡張されたパッケージの特性によって規定されることができる。
【0038】
当業者は、ローカル制御記述子がメディアストリームの操作に関連する相関メッセージのパラメータであり、メディアストリームの操作に関連する相関メッセージが、付加、変更、移動等のメッセージを含むがそれらに限定されないことを理解すべきである。
【0039】
以下、前述のローカル制御記述子を説明する。
【0040】
メディアストリームを生成するために終了をコンテキストへ付加することをMGに指示するとき、MGCは通常、ローカル制御、ローカル、遠隔等のような記述子に付加される終了の特性を記載する。
【0041】
ローカル記述子はローカル受信された(即ち遠隔送信された)メディアストリームの符号化/復号化パラメータを記載しており、遠隔記述子はIPアドレスおよびポート、符号化/復号化アルゴリズム、およびパッケージング期間等のような遠隔受信された(即ちローカル送信された)メディアストリームの符号化/復号化パラメータを記述しており、それらのパラメータはSDP(セッション記述プロトコル)中で組織化される。
【0042】
ローカル制御記述子は、モード、保留グループ、保留値、パッケージ中で規定されるメディアストリームと相関する他の特性を含んでおり、モードはコンテキストの外部に関する終了におけるメディアストリームの状態、即ち送信専用、受信専用、送受信、インアクチブ、ループバックを記述し、保留グループおよび保留値は終了におけるメディアストリームの符号化/復号化のためのリソースが保留されるか否かを記述している。
【0043】
したがって、本発明の1実施形態では、領域(即ちドメイン)の特性パラメータは、終了により伝送されるメディアストリームのIPドメインを識別するためのH.248プロトコルのローカル制御記述子へ拡張されることができる。IPドメイン情報の文字列の評価された特性は例えば“mynet.net”のドメイン名の形態であってもよい。
【0044】
勿論、領域と同じように機能する特性は、ローカル制御記述子において、MGへ送信される対応するIPドメイン情報をベアリングするのに使用されるために、H.248プロトコルのパッケージを拡張することにより、H.248プロトコルパッケージで規定されることができる。
【0045】
前述したように、IPドメイン情報(IPドメイン識別子)は、MGCとMGとの間で前もって準備される必要があり、相互接続が必要とされる異なるIPドメインは、異なるIPドメイン識別子を有していなければならない。勿論、MGCとMGがそれぞれIPドメイン識別子の意味を理解できる限り、準備手順は多数の特別な方法により実行されることができ、その詳細な説明はここでは省略する。
【0046】
プロセス33:生成されるメディアストリームが関連するIPドメインのIPドメイン情報を得た後、MGCによって、MGはIPドメイン情報にしたがって、対応するメディアストリームを生成する。
【0047】
当業者は、IPドメイン情報にしたがって、対応するメディアストリームを生成することが、IPドメイン情報にしたがって生成されたメディアストリームのソースアドレス、ソースポート、目的地アドレス、目的地ポート、プロトコルタイプ等を決定することが含まれることを理解すべきであり、その詳細な説明はここでは省略する。
【0048】
対応するメディアストリームが生成された後、NGN中のIPドメイン間の相互接続が実現される。
【0049】
当業者は、MGから異なるIPドメインへのメディアストリームが適切に生成され、MGを通して直列に接続されるとき、これらのIPドメイン間の相互接続が実現されることを理解すべきである。メディアストリームを直列に接続する手順は、メディアストリームの転送と、必要な変形等を含んでおり、その詳細な説明はここでは省略する。
【0050】
MGCにより送信されるIPドメイン情報が(例えばMGCとMGとの間に事前に準備された範囲を超える)MGにより識別されることができないならば、MGはメディアストリームを生成することができず、対応するエラーコードをMGCへ返送することに注意すべきである。さらに、適切に生成された場合には、MGは成功の応答をMGCへ返送することができる。
【0051】
さらに、相対的なデフォルトIPドメイン情報もまたIP−IP MGで前もって構成されることができ(デフォルトIPドメイン情報は共通のIPドメイン情報とは異なっていない可能性がある)、IPドメイン情報の特性がMGCにより送信されたメディアストリームを生成する指示においてデフォルトであるならば、MGはデフォルトIPドメインに関して動作する。
【0052】
単一のIPの場合、MGが関連するIPドメインは直接デフォルトとして取られることができる。
【0053】
図4は、本発明の1実施形態によるRTPメディアストリームを生成する実際の方法を示している。2つのメディアストリーム、即ちRTPaとRTPbは図4のMG MGi430を相互接続することにより生成される。MGC440がMGi430にPTPaを生成することを示すとき、これは領域=IPa.net(即ちIPドメイン情報)と共にローカル制御記述子をMGi430へ送信する。このようにして、MGi430は生成されるストリームRTPaが関連するIPドメインがIPa.netであることを学習でき、その後、RTPaを生成する。
【0054】
当業者は、MGi430を制御するMGCにしたがって、MGCがMGCaまたはMBCbであってもよいことを理解すべきである。例えばMGiはMGiが登録されるMGCによってその後、制御される。
【0055】
類似の方法で、RTPbは同様に生成されることができる。
【0056】
終了1を終了2に相互接続し、メディアストリームRTPaとRTPbが適切に生成されるようにコンテキストがMGiで設定されるとき、IPドメインIPa410とIPb420との間の相互接続がMGi430を通して実現される。
【0057】
図2を再度参照すると、本発明の1実施形態のIPドメイン間に相互接続を構成するシステムでは、MGi230、MGCa211、MGCb221はそれぞれ対応するIPドメイン情報により構成される。メディアストリームがMGi230により生成されるとき、必要とされるIPドメイン情報はMGCa211またはMGCb221によりMGi230へ送信され、その後MGi230はIPドメイン情報にしたがって、メディアストリームを生成する。
【0058】
一言で説明すると、本発明の実施形態は相互接続が必要とされるNGNのIPドメイン間の相互接続を実現し、したがってネットワーク動作に大きな便宜性を与える。
【0059】
前述の説明は本発明の単なる好ましい実施形態であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。考慮される種々の変更および置換は容易に当業者に示唆され、特許請求の範囲に規定されている本発明の技術的範囲内に含まれることが明白である。
【符号の説明】
【0060】
110、211、221、440 メディアゲートウェイ制御装置
121、122、212、232 メディアゲートウェイ
210、220、410、420 IPドメイン
230、430 相互接続メディアゲートウェイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互接続メディアゲートウェイ(MG)によって、第1のIPドメイン内のメディアゲートウェイ制御装置(MGC)から前記第1のIPドメインのIPドメイン情報を獲得するステップを含み、前記相互接続MGは前記第1のIPドメインと第2のIPドメインの間に配置され、
前記相互接続MGによって、前記第1のIPドメインのIPドメイン情報にしたがって前記第1のIPドメインにおいてメディアストリームを生成するステップをさらに含む、IPドメイン間の相互接続を構成する方法。
【請求項2】
前記メディアストリームは前記相互接続MGと前記第1のIPドメイン内のMGとの間で生成される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記相互接続MGによって、前記第1のIPドメインにおけるメディアストリームと、前記相互接続MGにより生成される前記第2のIPドメインにおけるメディアストリームとを接続するステップをさらに含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のIPドメインのIPドメイン情報は、前記第1のIPドメイン内のMGCと前記相互接続MGに準備される請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記相互接続MGによって、第1のIPドメイン内のMGCから前記第1のIPドメインのIPドメイン情報を獲得するステップは、
前記相互接続MGによって、前記相互接続MGに構成されたデフォルト値にしたがって、前記第1のIPドメインのIPドメイン情報を決定するステップを含む請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のIPドメイン内のMGCから得られる前記第1のIPドメインのIPドメイン情報が前記相互接続MGにより識別されることができないとき、または、前記相互接続MGが前記第1のIPドメインにおいてメディアストリームを生成することができないとき、前記相互接続MGによって、エラー情報を前記第1のIPドメイン内のMGCへ返送するステップをさらに含む請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ローカル制御記述子中で前記第1のIPドメインのIPドメイン情報が伝送される請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
IPドメイン間の相互接続を構成する相互接続メディアゲートウェイ(MG)であって、
第1のIPドメイン内のメディアゲートウェイ制御装置(MGC)から前記第1のIPドメインのIPドメイン情報を獲得するように構成されたモジュールを含み、前記相互接続MGは前記第1のIPドメインと第2のIPドメインの間に配置され、
前記第1のIPドメインのIPドメイン情報にしたがって前記第1のIPドメインにおいてメディアストリームを生成するように構成されたモジュールをさらに含む相互接続MG。
【請求項9】
前記第1のIPドメインにおけるメディアストリームと、前記相互接続MGにより生成される前記第2のIPドメインにおけるメディアストリームとを接続するように構成されたモジュールをさらに含む請求項8に記載の相互接続MG。
【請求項10】
前記相互接続MGに構成されたデフォルト値にしたがって、前記第1のIPドメインのIPドメイン情報を決定するように構成されたモジュールをさらに含む請求項8または9に記載の相互接続MG。
【請求項11】
前記第1のIPドメイン内のMGCから得られる前記第1のIPドメインのIPドメイン情報が前記相互接続MGにより識別されることができないとき、または、前記相互接続MGが前記第1のIPドメインにおいてメディアストリームを生成することができないとき、エラー情報を前記第1のIPドメイン内のMGCへ返送するように構成されたモジュールをさらに含む請求項8から10のいずれか1項に記載の相互接続MG。
【請求項12】
前記メディアストリームは前記相互接続MGと前記第1のIPドメイン内のMGとの間で生成される請求項8から11のいずれか1項に記載の相互接続MG。
【請求項13】
前記第1のIPドメインのIPドメイン情報は、前記第1のIPドメイン内のMGCと前記相互接続MGに準備される請求項8から12のいずれか1項に記載の相互接続MG。
【請求項14】
ローカル制御記述子中で前記第1のIPドメインのIPドメイン情報が伝送される請求項8から13のいずれか1項に記載の相互接続MG。
【請求項15】
第1のIPドメイン内のメディアゲートウェイ制御装置(MGC)と、請求項8から14のいずれか1項に記載の相互接続メディアゲートウェイ(MG)とを含む、IPドメイン間で相互接続を構成するシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−85356(P2012−85356A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−5959(P2012−5959)
【出願日】平成24年1月16日(2012.1.16)
【分割の表示】特願2007−530574(P2007−530574)の分割
【原出願日】平成18年4月29日(2006.4.29)
【出願人】(504161984)ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド (65)
【Fターム(参考)】