説明

IT機器の運用管理・保守支援システム及びその方法

【課題】各機器の固有のパラメータを考慮。
【解決手段】コンピュータ101、コンピュータ周辺機器102及び付帯設備103の各装置が稼働する被監視サイト10と、被監視サイト10の稼働状況を監視し、稼働状況に係る情報を収集する監視装置20と、稼働状況に係る情報を監視装置20から取得し、取得した情報を解析及び蓄積する解析装置30と、被監視サイト10、監視装置20及び解析装置30を操作する操作装置40とを備え、記解析装置30は、稼働状況に係る情報を蓄積する監視データベース302と、各装置の過去に生じた障害の履歴を記載した障害履歴情報を含む情報を蓄積する事例データベース303と、各装置の設計段階での諸元値を記載した装置諸元情報を含む情報を蓄積する装置データベース304と、事例データベース303及び装置データベース304を参照して取得した情報を解析し、異常の有無を判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ機器及びプリンタIT機器の設置環境を含む稼働環境を分析し、起こり得る障害の部位や規模を予測するとともに、管理者に通報するIT機器の運用管理・保守支援システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
老朽化した装置が更新の計画もないまま稼働を続けていたり、UPS(無停電電源装置)及びCVCF(定電圧定周波数電源)のバッテリ並びにプリンタの用紙搬送ローラ等の定期的に交換すべき有寿命部品が交換されないまま放置されたりした結果、重大な障害を引き起こす原因となった事例は多数存在する。
【0003】
そのため、運用管理システムで、各ハードウェアを管理することを要するが、一般的な運用管理システムは、ジョブの制御等主にソフトウェアの状況を監視・管理することが主目的であって、ハードウェアは表面的な状態の監視にとどまっており、装置の老朽化や有寿命部品の劣化が原因となる障害を予測し得ない場合がある。
【0004】
IT機器を含む電子機器は、設置場所の温度及び湿度等の環境条件によって障害が発生する確率が変化することが知られており、稼働品質の向上策として環境の改善は有効な手段であるが、その効果を前もって予測することが困難であった。
【0005】
又、稼働品質を測る指標としては障害率等が用いられているが、個々の稼働環境を併せて見る方法がなく、コンピュータ機器の設置されている地域(気候)や環境(設置場所の温度)、稼働期間(老朽化)によって稼働品質に差異があることは分かるが、相関をつかむことが困難であった。
【0006】
そこで、特許文献1には、各種施設や工場等に設置される設備機器を監視制御する端末装置、通信回線を介して管理監視する中央処理装置を有する遠隔保守管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−023681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示されている発明は、機器の稼働状況を示す累積的な情報を基に遠隔保守管理を行っているものの、個々の機器に固有の情報、例えば故障率等の情報とも考慮した総合的な判断がなされていないという問題点がある。
【0009】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、機器の累積的な運転状況の情報のみならず、各機器に固有のパラメータをも考慮したIT機器の運用管理・保守支援システム及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の問題を解決するため、本発明に係る運用管理・保守支援システムは、コンピュータ、コンピュータ周辺機器及び付帯設備の稼働状況を通信回線を介して監視する運用管理・保守支援システムであって、監視の対象となる前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺機器及び前記付帯設備が稼働する被監視サイトと、前記被監視サイトの稼働状況を監視し、該稼働状況に係る情報を収集する監視装置と、前記稼働状況に係る情報を前記監視装置から取得し、該取得した情報を解析及び蓄積する解析装置と、前記被監視サイト、前記監視装置及び前記解析装置の操作の用に供する操作装置と、を備え、前記通信回線は、前記被監視サイトと、監視装置と、解析装置と、操作装置とを結び、前記解析装置は、前記稼働状況に係る情報を蓄積する監視データベースと、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の過去に生じた障害の履歴を記載した障害履歴情報を含む情報を蓄積する事例データベースと、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の設計段階での諸元値を記載した装置諸元情報及び前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備が有する部品の環境条件である基準温度、想定される寿命、想定されている稼働状況及び想定されている故障率の一覧である部品仕様とを蓄積する装置データベースと、前記事例データベース及び前記装置データベースを参照して前記取得した情報を解析し、異常の有無を判断するコンピュータと、を含むことを特徴とする。
【0011】
上述の問題を解決するため、本発明に係る運用管理・保守支援の方法は、コンピュータ、コンピュータ周辺機器及び付帯設備の稼働状況を通信回線を介して監視する運用管理・保守支援の方法であって、監視の対象となる前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺機器及び前記付帯設備が稼働する被監視サイトの稼働状況を監視する手順と、該稼働状況に係る情報を収集する手順と、前記稼働状況に係る情報を解析及び蓄積する手順と、を備え、前記稼働状況に係る情報を解析及び蓄積する手順は、前記稼働状況に係る情報を蓄積する監視データベース手順と、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の過去に生じた障害の履歴を記載した障害履歴情報を含む情報を蓄積する事例データベース手順と、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の設計段階での諸元値を記載した装置諸元情報及び前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備が有する部品の環境条件である基準温度、想定される寿命、想定されている稼働状況及び想定されている故障率の一覧である部品仕様とを蓄積する装置データベース手順と、前記事例データベース手順及び前記装置データベース手順で蓄積したデータを参照して前記取得した情報を解析し、異常の有無を判断する手順と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、設計段階での各機器の諸元値等の各機器に固有のパラメータをも考慮したIT機器の運用管理・保守支援システム及びその方法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る運用管理・保守支援システムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る運用管理・保守支援システムの動作に関するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る状態データベースに登録される装置管理情報の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る状態データベースに登録される稼働環境情報の一例である。
【図5】本発明の実施の形態に係る事例データベースに登録される障害履歴情報の一例である。
【図6】本発明の実施の形態に係る事例データベースに登録される稼働実績の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る事例データベースに登録される環境条件補正値の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る事例データベースに登録される遠隔操作指示定義の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る装置データベースに登録される装置性能諸元の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る装置データベースに登録される部品仕様の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る操作装置が確認する解析装置が解析した結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ここで、図1は、本発明の実施の形態に係る運用管理・保守支援システムの構成図である。
【0015】
図1に示すように、本実施の形態は監視の対象となる装置が稼働する被監視サイト10と、被監視サイト10の稼働状況を監視し、その稼働状況に係る情報を収集し、収集した情報を解析装置30へ送付する監視装置20と、監視装置20から送付されてくる情報を収集、解析及び蓄積する解析装置30と、各装置の操作を行う操作装置40とが、それぞれ通信回線50で接続されている。
【0016】
被監視サイト10は、図1に示すように、一箇所若しくは複数個所のコンピュータ室又はデータセンタや事務所等の場所であり、監視対象となるコンピュータ101と、プリンタ等のコンピュータ周辺装置102と、空調及び電源等の付帯設備102とが設置されている。
【0017】
監視対象となるコンピュータ101は、サーバ及びそのクライアントであるパソコンであり、その本体のみならず、液晶ディスプレイ等の出力装置並びに、マウス及びキーボード等の入力機器も含まれる。
【0018】
監視装置20は、図1に示すように、被監視サイト10に設置されたコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103とのインタフェースを持ち、情報を収集及び監視する装置で、前述のインタフェースを介して稼働状況に係る情報を収集し、かつ収集した稼働状況に係る情報の送受信を行うコンピュータ201と、コンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103が新設された日、撤去された日及びコンピュータ201が取得した稼働状況に係る情報の履歴を格納する状態データベース202を有する。
【0019】
状態データベース202は、図3に示すように、稼働状況に係る情報として装置毎に稼働を開始してからの日数である経過日数、積算時間計による累積の稼働時間及び各装置に固有の管理情報、例えばプリンタでは総印字枚数、冷却ファンでは毎分の回転数といった機器及び設備の稼働状況及びメンテナンス等の管理に係る情報を記載した機器管理情報と、図4に示すように、監視装置20が取得した、被監視サイト10に設置されたコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103が稼働している環境の情報である、温度、湿度、稼働時間、内部温度、入力電圧、出力電圧、ファン回転数及びHDD稼働時間の情報を時系列で保持する稼働環境情報とを有する。
【0020】
なお、これらの情報は、解析装置30にも送信される。
【0021】
解析装置30は、図1に示すように、監視装置20から送信された被監視サイト10の状態を分析した後、その結果を監視装置20へ返信するコンピュータ301を有する。
【0022】
解決すべき問題があれば解析装置30は、操作装置40へ異常を通報するとともに被監視サイト10に設置されたコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103に対して操作を行う。
【0023】
監視データベース302は、複数の被監視サイトを同時に監視する場合を想定したもので、複数の被監視サイトに設置された監視装置20が持つ状態データベース202と同様の情報を保持する。
【0024】
事例データベース303は、図5に示す被監視サイト10に設置されたコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103の過去に生じた障害の履歴を記載した障害履歴情報と、図6に示す被監視サイト10に設置された全ての装置の台数、稼働時間、故障回数、平均故障間隔及び故障率等の稼働実績と、図7に示すように稼働環境である温度と稼働実績である経年とから求められた故障率の補正値を記録した環境条件補正値と、図8に示すように異常時に遠隔指示する操作の内容である遠隔操作指示定義と、を有する。
【0025】
装置データベース304は、図9に示す、コンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103を設計する段階で決定されている諸元値を記載した装置諸元情報と、図10に示す、装置が有する部品毎の環境条件である基準温度、想定される寿命、想定されている稼働状況及び想定されている故障率の一覧である部品仕様とを有する。
【0026】
ここで、図9の装置諸元情報は、具体的には、コンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103についての上限及び下限の温度情報、上限及び下限の湿度情報、寿命並びに想定される故障率である。
【0027】
また、図10の部品仕様で記載対象となる部品は、バッテリ、ハードディスク、冷却ファン、液晶バックライト及び用紙送りローラ等である。
【0028】
操作装置40は、図1に示すように、被監視サイト10、監視装置20及び解析装置30を運用するため、コンピュータ401を用いて被監視サイト10、監視装置20及び解析装置30の状態の確認や操作を行う。
【0029】
コンピュータ401では、図11に示す通り、被監視サイト10に設置されたコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103の情報を解析装置30で解析した結果を確認することができる。
【0030】
[実施の形態の動作]
次に、図1及び図2のフローチャートを参照して本発明の実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0031】
まず、平常時は監視装置20があらかじめ設定された時間間隔で被監視サイト10に設置されたコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103に対して情報の送出を要求(ステップS1)し、要求を受信(ステップS2)したコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103は、自身の持つセンサや積算時間計の値を送出(ステップS3)する。
【0032】
又、各々のコンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103が異常を検出した場合には、コンピュータ101、コンピュータ周辺装置102及び付帯設備103は監視装置20に対してアラーム情報を送出して異常を通知する(ステップS4)。なお、情報を取得・送信する方法は既存の一般的な技術を用いることとする。
【0033】
次に、監視装置20は取得した情報を状態データベース202へ蓄積するとともに、解析装置30に対して解析要求を送信する(ステップS5)。
【0034】
解析要求を受けた解析装置30(ステップS6)は、監視データベース302に受信した情報を蓄積(ステップS7)するとともに、事例データベース303と装置データベース304とを参照しながら受信した情報を解析(ステップS8)し、事例データベース303の持つ実績値を更新(ステップS9)した後、異常の有無を判断(ステップS10)する。
【0035】
異常が認められない場合には監視装置20へ結果を返却し、監視装置20が状態データベースを更新(ステップS11)した後に通常の監視体制へ遷移(ステップS12)して一連の動作は終了する。
【0036】
異常が発生していると判断した場合は、操作装置40へ異常を通報(ステップS13)するとともに、事例データベース303が持つ遠隔操作指示定義に従い、監視装置20に対して遠隔指示する操作の内容を送出(ステップS14)する。
遠隔操作指示を受けた監視装置20(ステップS15)は、自らの持つインタフェースを通じて被監視サイト10の機器・設備に対して操作を行い(ステップS16)、その後に通常の監視体制へ遷移(ステップS17)して一連の動作を終了する。
【0037】
なお、本発明は、装置であるシステムの発明のみならず、方法の発明としても実施できる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、コンピュータの運用管理に適用でき、コンピュータの設計、製造、保守を行う事業者におけるコンピュータの品質管理にも応用することができる。
【符号の説明】
【0039】
10 被監視サイト
20 監視装置
30 解析装置
40 操作装置
50 通信回線
101 コンピュータ
102 コンピュータ周辺機器
103 付帯設備
201 コンピュータ
202 状態データベース
301 コンピュータ
302 監視データベース
303 事例データベ−ス
304 装置データベース
401 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ、コンピュータ周辺機器及び付帯設備の稼働状況を通信回線を介して監視する運用管理・保守支援システムであって、
監視の対象となる前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺機器及び前記付帯設備が稼働する被監視サイトと、
前記被監視サイトの稼働状況を監視し、該稼働状況に係る情報を収集する監視装置と、
前記稼働状況に係る情報を前記監視装置から取得し、該取得した情報を解析及び蓄積する解析装置と、
前記被監視サイト、前記監視装置及び前記解析装置の操作の用に供する操作装置と、
を備え、
前記通信回線は、前記被監視サイトと、監視装置と、解析装置と、操作装置とを結び、
前記解析装置は、
前記稼働状況に係る情報を蓄積する監視データベースと、
前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の過去に生じた障害の履歴を記載した障害履歴情報を含む情報を蓄積する事例データベースと、
前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の設計段階での諸元値を記載した装置諸元情報及び前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備が有する部品の環境条件である基準温度、想定される寿命、想定されている稼働状況及び想定されている故障率の一覧である部品仕様とを蓄積する装置データベースと、
前記事例データベース及び前記装置データベースを参照して前記取得した情報を解析し、異常の有無を判断するコンピュータと、
を含むことを特徴とする運用管理・保守支援システム。
【請求項2】
前記事例データベースは、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の台数、稼働時間、故障回数、平均故障間隔及び故障率を含む稼働実績と、稼働環境である温度と稼働実績である経年とから求められた故障率の補正値を記録した環境条件補正値と、異常時に遠隔指示する操作の内容である遠隔操作指示定義と、を更に蓄積し、
前記解析装置のコンピュータは、異常ありと判断した場合に、その旨を前記操作装置に通報し、かつ前記遠隔操作指示定義に従い、前記監視装置に対して前記遠隔指示する操作の内容を送出し、
前記監視装置は、前記遠隔指示する操作の内容に従って前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備を操作することを特徴とする請求項1に記載の運用管理・保守支援システム。
【請求項3】
前記稼働状況に係る情報は、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺機器及び前記付帯設備である各装置についての、稼働を開始してからの日数である経過日数、累積の稼働時間及び各装置に固有の管理情報であり、
前記監視装置は、前記稼働状況に係る情報の履歴を格納する状態データベースを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の運用管理・保守支援システム。
【請求項4】
前記各装置に固有の管理情報は、前記コンピュータ周辺機器に含まれるプリンタでは総印字枚数であり冷却ファンでは毎分の回転数である機器管理情報と、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備が稼働している環境の情報である、温度、湿度、稼働時間、内部温度、入力電圧、出力電圧、ファン回転数及びHDD稼働時間の情報を時系列で保持する稼働環境情報とであることを特徴とする請求項3に記載の運用管理・保守支援システム。
【請求項5】
前記付帯設備は、空調及び電源であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の運用管理・保守支援システム。
【請求項6】
コンピュータ、コンピュータ周辺機器及び付帯設備の稼働状況を通信回線を介して監視する運用管理・保守支援の方法であって、
監視の対象となる前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺機器及び前記付帯設備が稼働する被監視サイトの稼働状況を監視する手順と、
該稼働状況に係る情報を収集する手順と、
前記稼働状況に係る情報を解析及び蓄積する手順と、
を備え、
前記稼働状況に係る情報を解析及び蓄積する手順は、
前記稼働状況に係る情報を蓄積する監視データベース手順と、
前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の過去に生じた障害の履歴を記載した障害履歴情報を含む情報を蓄積する事例データベース手順と、
前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の設計段階での諸元値を記載した装置諸元情報及び前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備が有する部品の環境条件である基準温度、想定される寿命、想定されている稼働状況及び想定されている故障率の一覧である部品仕様とを蓄積する装置データベース手順と、
前記事例データベース手順及び前記装置データベース手順で蓄積したデータを参照して前記取得した情報を解析し、異常の有無を判断する手順と、
を含むことを特徴とする運用管理・保守支援の方法。
【請求項7】
前記事例データベース手順は、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備の台数、稼働時間、故障回数、平均故障間隔及び故障率を含む稼働実績と、稼働環境である温度と稼働実績である経年とから求められた故障率の補正値を記録した環境条件補正値と、異常時に遠隔指示する操作の内容である遠隔操作指示定義と、を更に蓄積し、
前記取得した情報を解析し、異常の有無を判断する手順で、異常ありと判断される場合は、前記遠隔操作指示定義に従い、前記遠隔指示する操作の内容を送出する手順と、
前記遠隔指示する操作の内容に従って前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備を操作する手順を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の運用管理・保守支援の方法。
【請求項8】
前記稼働状況に係る情報は、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺機器及び前記付帯設備である各装置についての、稼働を開始してからの日数である経過日数、累積の稼働時間及び各装置に固有の管理情報であり、
前記稼働状況に係る情報を収集する手順は、前記稼働状況に係る情報の履歴を格納することを特徴とする請求項6又は7に記載の運用管理・保守支援の方法。
【請求項9】
前記各装置に固有の管理情報は、前記コンピュータ周辺機器に含まれるプリンタでは総印字枚数であり冷却ファンでは毎分の回転数である機器管理情報と、前記コンピュータ、前記コンピュータ周辺装置及び前記付帯設備が稼働している環境の情報である、温度、湿度、稼働時間、内部温度、入力電圧、出力電圧、ファン回転数及びHDD稼働時間の情報を時系列で保持する稼働環境情報とであることを特徴とする請求項8に記載の運用管理・保守支援の方法。
【請求項10】
前記付帯設備は、空調及び電源であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の運用管理・保守支援の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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