説明

ITPKB阻害剤としての化合物および組成物

本発明は、新規クラスの化合物、かかる化合物を含む医薬組成物、および異常なもしくは無制御なキナーゼ活性と関連する疾患または障害、特にイノシトール 1,4,5−トリスリン酸 3−キナーゼB(ITPKb)の異常な活性と関係する疾患または障害を処置または予防するためにかかる化合物を使用する方法、を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2006年7月21日出願の米国仮特許出願第60/832,681号、および2007年3月8日出願の米国仮特許出願第60/893,874号に基づく優先権の利益を享受することを主張する。これらの出願の全開示内容は、引用により、その全体をおよびあらゆる目的のために本明細書中に包含される。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
発明の分野
本発明は、新規クラスの化合物、かかる化合物を含む医薬組成物および異常なもしくは無制御なキナーゼ活性と関連する疾患または障害、特にイノシトール 1,4,5−トリスリン酸 3−キナーゼB(ITPKb)の異常な活性と関係する疾患または障害を処置するか、または予防するためにかかる化合物を使用する方法、を提供する。
【0003】
背景
タンパク質キナーゼは、種々の細胞過程で中心的な役割を果たし、そして細胞機能にわたる制御を維持する大きなタンパク質ファミリーを示す。部分的、非限定的なこれらのキナーゼの一覧は、IPTKbのような非タンパク質基質キナーゼ;受容体チロシンキナーゼ、例えば、血小板由来増殖因子受容体キナーゼ(PDGF−R)、神経増殖因子受容体、trkB、Met、および線維芽細胞増殖因子受容体、FGFR3;非受容体チロシンキナーゼ、例えば、Ablおよび融合キナーゼBCR−Abl、;Lck、Csk、Fes、Bmxおよびc−src;ならびにセリン/スレオニンキナーゼ、例えば、b−RAF、c−RAF、sgk、MAPキナーゼ(例えば、MKK4、MKK6など)およびSAPK2α、SAPK2βおよびSAPK3、を含む。異常なキナーゼ活性は、良性および悪性増殖性障害ならびに免疫系および神経系の不適当な活性化から生じる疾患を含む多くの疾患状態で観察されている。
【0004】
本発明の新規化合物は、ITPKbの活性を阻害し、それにより、ITPKb関連疾患の処置において有用であることが期待される。
【発明の概要】
【0005】
発明の概要
一局面において、本発明は、式I:
【化1】


[式中、
nは、0、1、2および3から選択され;
mは、0、1、2および3から選択され;
Aは、Nで置換された−CR=、−CR=、−CR=、−CR=および−CR=から選択される3個までの基を有していてよく;
【0006】
、R、R、RおよびRは、水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキル、C3−8ヘテロシクロアルキル−C0−4アルキル、C1−10ヘテロアリール−C0−4アルキル、−XSO11、−XSONR1112、−XSONR11C(O)R12、−XC(NR11)NR11OR12、−XCR11=NOR12、−XC(O)R11、−XC(O)OR11、−XNR1112、−XC(O)NR1112、−XOC(O)NR1112、−XNR11C(O)NR1112、−XNR11XOR12、−XN(XOR12、−XNR11XC(O)OR12、−XNR11XNR11C(O)R12、−XNR11XNR1112、−XNR11C(O)R12から独立して選択され;ここで、Xは、それぞれ独立して、結合およびC1−4アルキレンから選択され;R11は、水素およびC1−6アルキルからそれぞれ選択され;そして、R12は、水素、C1−6アルキルおよびC6−10アリールから選択されるか;または、R11およびR12は、それらが結合する窒素と一体となって、C3−8ヘテロシクロアルキルを形成し;ここで、R、R、R、RまたはRの該ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキルおよびカルボキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;
【0007】
およびRは、水素およびC1−3アルキルから独立して選択されるか;または、RおよびRは、それらが共に結合する炭素と一体となって、C3−7シクロアルキルを形成し;
は、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、C1−6アルコキシ、−CHOR8a、−COOR8aおよびC2−6アルケニルから選択されるか;または、異なる炭素原子に結合している2個のR基は、合してアルキル架橋を形成していてよいか;または、同一炭素に結合している2個のR基は、C3−8シクロアルキル基またはカルボニル基を形成していてよく;ここで、R8aは、水素およびC1−6アルキルから選択され;
は、C6−10アリールおよびC1−10ヘテロアリールから選択され;ここで、Rの該アリールまたはヘテロアリールは、所望により、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−3アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、シアノ−置換−C1−3アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−3アルキル、−C(O)R13、−C(O)NR1314から独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;ここで、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−6アルキルから選択され;
【0008】
10は、水素、C1−6アルキル、−NR1516、−NR15C(O)R16および−C(O)NR1516から選択され;ここで、R15およびR16は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C6−10アリール、C1−10ヘテロアリール、C3−12シクロアルキルおよびC3−8ヘテロシクロアルキルから選択され;ここで、該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシおよびハロ−置換−C1−6アルコキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;
YおよびZは、CR20およびNから独立して選択され;ここで、R20は、水素およびC1−4アルキルから選択される。]
で示される化合物、およびその薬学的に許容される塩(ただし、式Iの化合物は、式IIの化合物を包含しない。)、ならびにそのN−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体およびその異性体の混合物;ならびに、かかる化合物の薬学的に許容される塩および溶媒和物(例えば、水和物)を提供する。
【0009】
第二局面において、本発明は、1個以上の適当な賦形剤との混合物中に、式Iの化合物またはそのN−オキシド誘導体、個々の異性体およびその異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物を提供する。
【0010】
第三局面において、本発明は、キナーゼ活性、特にITPKb活性が、疾患の病理および/または症状を予防、阻止または軽減し得る、動物における疾患の処置方法であって、該動物に治療的有効量の式Iの化合物またはN−オキシド誘導体、個々の異性体およびその異性体の混合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。
【0011】
第四局面において、本発明は、キナーゼ活性、特にITPKb活性が、疾患の病理および/または症状に関与する、動物における疾患を処置するための医薬の製造における式Iの化合物の使用を提供する。
【0012】
第五局面において、本発明は、式Iの化合物およびそのN−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々の異性体およびその異性体の混合物、ならびにその薬学的に許容される塩の製造方法を提供する。
【0013】
発明の詳細な説明
定義
基および他の基、例えばハロ−置換−アルキルおよびアルコキシの構造成分としての“アルキル”は、直鎖または分枝鎖であり得る。C1−4−アルコキシはメトキシ、エトキシなどを含む。ハロ−置換−アルキルはトリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルなどを含む。
【0014】
“アリール”は、6ないし10個の環炭素原子を含む、単環式または縮合二環式芳香環集合体を意味する。例えば、アリールは、フェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルであり得る。“アリーレン”は、アリール基に由来する二価ラジカルを意味する。
【0015】
“ヘテロアリール”は、C、O、NおよびSから選択される5ないし7個の環メンバーを含む飽和、不飽和または部分的飽和単環式環を意味し、例えば、ピリジル、インドリル、インダゾリル、ピリミジニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、チエニル、モルホリノ、ピロリジニル、ピロリジニル−2−オン、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリジニノンなどが含まれる。
【0016】
“C、O、NおよびSから選択される8ないし14個のメンバーを含む架橋または縮合二環式環系(飽和、不飽和または部分的飽和であり得る)は、例えばインダゾリル、キノキサリニル、キノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオ−ピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾ−イミダゾリル、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イルなどを含む。
【0017】
“式IIの化合物”は、1−(2−エトキシフェニル)−4−((3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(2−メトキシフェニル)−4−((3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(4−フルオロ−フェニル)−4−((3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(2−エトキシフェニル)−4−((3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(2−メトキシフェニル)−4−((3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(2−エトキシフェニル)−4−((3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4−((3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4−((3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−((3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン、1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4−((3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−((3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン、1−(2−エトキシフェニル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−((3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン、1−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジン、1−((3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン、および1−(4−フルオロフェニル)−4−((3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)ピペラジンから選択される化合物である。
【0018】
“シクロアルキル”は、示される数の環原子を含む、飽和または部分的不飽和の、単環式、縮合二環式または架橋多環式環集合体を意味する。例えば、C3−10シクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれる。
【0019】
“ヘテロシクロアルキル”は、3個までの環炭素が、C(O)、NR30、O、S(O)0−2(ここで、R30は、水素およびC1−6アルキルから選択される。)から選択される基で置換されていてよいことを除き、上記のシクロアルキルと同じ意味である。ヘテロシクロアルキルには、イミダゾリジン、ピロリジン、ピペリジンなどが含まれる。例えば、置換基RからRを記載するために本明細書で用いるC3−8ヘテロシクロアルキル−C0−4アルキルには、ピロリジニル−メチル(ここで、メチルは、環Aとの結合点である。)が含まれる。
【0020】
“ハロゲン”(またはハロ)は、好ましくはクロロまたはフルオロを示すが、またブロモまたはヨードであり得る。
【0021】
“処置”、“処置し”および“処置する”は、疾患および/または附随する症状を軽減するまたは除去するための方法を意味する。
【0022】
好ましい態様の記載
本発明は、キナーゼ関連疾患、特にIPTKb関連疾患の処置のための、化合物、組成物および方法を提供する。例えば、自己免疫疾患、特にB細胞関連疾患がIPTKbと関係する。例えば、リウマチ性関節炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)および溶血性貧血である。
【0023】
ある態様において、式Iの化合物に関して、nは、1および2から選択され;mは、0、1および2から選択され;そして、Aは、Nで置換された−CR=、−CR=、−CR=、−CR=および−CR=から選択される3個までの基を有していてよい。
【0024】
別の態様において、R、RおよびRは、独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキル、C3−8ヘテロシクロアルキル−C0−4アルキル、C1−10ヘテロアリール−C0−4アルキル、−XSO11、−XSONR1112、−XSONR11C(O)R12、−XC(NR11)NR11OR12、−XCR11=NOR12、−XC(O)R11、−XC(O)OR11、−XNR1112、−XC(O)NR1112、−XOC(O)NR1112、−XNR11C(O)NR1112、−XNR11XOR12、−XN(XOR12、−XNR11XC(O)OR12、−XNR11C(O)R12から選択され;ここで、Xは、それぞれ独立して、結合およびC1−4アルキレンから選択され;R11は、水素およびC1−6アルキルからそれぞれ選択され;そして、R12は、水素、C1−6アルキルおよびC6−10アリールから選択され;ここで、R、R、R、RまたはRの該ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキルおよびカルボキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよい。
【0025】
別の態様において、R、R、RおよびRは、水素であり;そして、Rは、C1−2アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、C1−6アルコキシ、−CHOR8a、−COOR8aおよびC2−6アルケニルから選択されるか;または、異なる炭素原子に結合している2個のR基は、合してアルキル架橋を形成していてよいか;または、同一炭素に結合している2個のR基は、C3−8シクロアルキル基またはカルボニル基を形成していてよく;ここで、R8aは、水素およびC1−6アルキルから選択される。
【0026】
別の態様において、Rは、C6−10アリールおよびC1−10ヘテロアリールから選択され;ここで、Rの該アリールまたはヘテロアリールは、所望により、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−3アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、シアノ−置換−C1−3アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−3アルキル、−C(O)R13、−C(O)NR1314から独立して選択された1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;ここで、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−6アルキルから選択され;そして、R10は水素である。
【0027】
別の態様において、Yは窒素であり;そして、Aは、窒素で置換された−CR=、−CR=、−CR=、−CR=および−CR=から選択される基を有していてよい。
【0028】
別の態様において、R、RおよびRは、独立して、水素、ヒドロキシ、シアノ、シアノ−メチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、アミノ−カルボニル、アミノ−カルボニル−メチル、テトラゾリル、アミジノ、メチル−カルボニル、1−(ヒドロキシ−イミノ)エチル、アミノ−メチル、ジメチル−アミノ−メチル、N−エチルホルムアミド、メチル−アミノ−カルボニル、ジメチル−アミノ、カルボキシ−メチル、メチル−アミノ−カルボキシ、エチル−アミノ−カルボキシ、イミダゾリル、ピラゾリル、3−エチルウレイド、イソプロピル−アミノ−カルボキシ、フェニル−アミノ−カルボキシ、ヒドロキシ−カルボニル−メチル−アミノ、2−ヒドロキシ−エトキシ、2−ヒドロキシプロピルアミノ、アミノ−カルボキシ、ヒドロキシ−エチル−アミノ、カルボキシで置換されたピロリジニル、イソオキサゾリル、2−ヒドロキシ−メチル−ピロリジン−1−イル、3−ヒドロキシピロリジン−1−イル、3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル、所望によりシアノで置換されていてよいピロリル、メチル−アミノ−スルホニル、メチル−スルホニル、メチル−カルボニル−アミノ−スルホニル、カルボキシ、テトラゾリル、テトラゾリル−メチル、ジヒドロキシエチル−アミノ、オキサゾリル、所望によりメチルで置換されていてよいイミダゾリル、ピラゾリルおよび1,2,4−トラゾリルから選択される。
【0029】
別の態様において、Rは、メチル、エチル、メトキシ−カルボニル、カルボキシ、トリフルオロメチルおよびフルオロメチルから選択されるか;または、同一炭素に結合している2個のR基は、シクロプロピルを形成していてよいか;または、2個のR基は、合してメチル、エチルまたはプロピル架橋、例えば、それぞれ式(a)、(b)または(c):
【化2】


で示される二価ラジカルを形成していてよい。
【0030】
別の態様において、Rは、フェニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニルおよびフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルから選択され;ここで、該フェニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニルまたはフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルは、所望により、トリフルオロメチル、シアノ、ブロモ、クロロ、ヒドロキシ−メチル、メチル−カルボニル、メチル、アミノ−カルボニル、ニトロ、ヨード、フルオロ、メトキシ−カルボニル、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシおよびメトキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよい。
【0031】
別の態様において、式Iの化合物は、
4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、メチル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、4−[3−(4−イミダゾール−1−イル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、4−[3−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン、6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチノニトリル、1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、(6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−メタノール、1−(6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−エタノン、1−(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチノニトリル、1−(6−クロロ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−4−トリフルオロメチル−ピリミジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン、
【0032】
1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2,6−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−ピリジン−2−イル−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチンアミド、4−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−フロ[3,2−c]ピリジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、1−{3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−1H−ピラゾール−4−イルメチル}−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、N−ヒドロキシ−4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミジン、1−(4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−エタノン、1−(4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−エタノン・オキシム、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−安息香酸メチルエステル、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−ヨード−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン、1−(4−ブロモ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、4−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−フェノール、6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イルアミン、1−(3,4−ジメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2−フルオロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチン酸、
【0033】
4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−イソニコチノニトリル、2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンジルアミン、(2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンジル)−ジメチル−アミン、N−(2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンジル)−ホルムアミド、1−(4−クロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−p−トリル−ピペラジン、1−(3−クロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、
【0034】
1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2,3−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2,3−ジメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2,4−ジメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、4−{4−[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、2−{4−[3−(4−シアノ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−イソニコチノニトリル、4−{4−[4−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[4−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(4−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、2−シアノ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、2−シアノ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、2−シアノ−N−メチル−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[2−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[5−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[2−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[3,5−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、
【0035】
4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェノール、1−[3−(4−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、エチル−カルバミン酸 4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、1−[3−(4−イミダゾール−1−イル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、2−メチル−4−{3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−1H−ピラゾール−4−イルメチル}−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、4−{4−[3,3−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[2,5−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、エチル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、4−{4−[3−エチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、1−エチル−3−(4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−ウレア、メチル−カルバミン酸 4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、(4−{4−[3−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−アセトニトリル、2−(4−{4−[3−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−アセトアミド、
【0036】
ジメチル−(5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−イル)−アミン、(4−{4−[3−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−酢酸、イソプロピル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、フェニル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−カルボニトリル、6−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ニコチノニトリル、2−(5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−イル)−アセトアミド
カルバミン酸・5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−イル・エステル、(S)−メチル 4−((3−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボキシレート;(S)−4−((3−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボン酸;
【0037】
(S)−4−(4−((3−(メトキシメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−2−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルアミノ)エタノール;(R)−5−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)イソオキサゾール;(R)−4−((3−(4−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−N−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルスルホニル)アセトアミド;(R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)安息香酸;(R)−4−((3−(4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−4−((3−(4−((1H−テトラゾール−5−イル)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)エタノール;(R)−2,2’−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアザンジイル)ジエタノール;(S)−4−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−4−{4−[3−トリフルオロメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル;(S)−4−(4−((2−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−4−(4−((2−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−4−(4−((2−(フルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(S)−4−(4−((2−(フルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−5−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)オキサゾール;
【0038】
(R)−4−((3−(4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−4−((3−(4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルアミノ)酢酸;(R)−N−メチル−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;(R)−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル;4−(4−((3−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((8−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−N−(2−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)エチル)アセトアミド;(R)−N1−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミン;(R)−4−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)モルホリノ;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)ピリジン−2−アミン;(R)−4−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;(R)−2−ヒドロキシ−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)安息香酸;1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−3−オール;4−(4−((7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;((S)−1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−イル)メタノール;(R)−1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;(S)−1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;(R)−2−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルオキシ)エタノール;および、(R)−1−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−オールから選択される。
【0039】
本発明のさらなる化合物は下記実施例および表1において記載される。
【0040】
薬理学および有用性
本発明の化合物は、IPTKb活性を調節し、それ自体、IPTKbの異常な活性がその疾患の病理および/または症状に関与する疾患または障害の処置に有用である。
【0041】
B細胞活性および増殖を阻害することにより、本発明のITPKb阻害剤は、種々の治療適用において有用である。ITPKbの薬理学的阻害は、病理学的環境においてB細胞機能不全を阻止するための手段を提供する。例えば、B細胞は、慢性移植拒絶反応、および自己免疫疾患(例えば、リウマチ性関節炎、SLE、狼瘡など)、乾癬、アレルギー(喘息、鼻炎、COPD、皮膚炎)およびアナフラキシーならびに多くの補体仲介疾患を含むその他の発生において病理学的役割を果たす。ITPKbを阻害する本発明の化合物は、ITPKbが発症を促進するように作用するこれらの疾患を処置するための有効な薬剤であり得る。
【0042】
処置される可能性のある他の疾患および状態には、異常なB細胞増殖と関係するか、またはそれにより仲介される疾患、例えばB細胞リンパ腫が含まれる。それらにはまた、他の抗体仲介障害、例えばアレルギー、全身性エリテマトーデス(SLE)、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、および特発性血小板減少性紫斑病(ITP)も包含される。これらの疾患または状態の処置に加えて、I本発明のTPKb阻害剤はまた、かかる疾患または障害を有する可能性のある、または有することが知られている、または有する傾向のある対象(ヒトおよび他の哺乳動物のような動物を含む)におけるかかる疾患または障害の発症を阻止または調節するのに有用である。本発明の治療適用に用いられ得るB細胞調節剤には、下記の実施例および表に記載の特定のITPKb阻害剤が包含される。
【0043】
故に、本発明は、自己免疫疾患の処置のための、対象(ヒトまたは他の哺乳動物)における,Bリンパ球増殖および機能の調節方法であって、ITPKbのキナーゼ活性または細胞内レベル(以下に記載のインビトロアッセイにより証明される通り)を調節し;それにより、対象におけるBリンパ球分化および機能を調節する有効量の式Iの化合物またはその医薬組成物を該対象に投与することを含む方法を提供する。化合物は、ITPKbのキナーゼ活性を阻害することによりITPKb分子の細胞内レベルを下方制御し得る。
【0044】
上記に従い、本発明はさらに、そのような処置を必要とする対象において上記の疾患または障害の何れかを予防、処置および/または改善するための方法であって、治療的有効量(以下の“投与および医薬組成物”を参照のこと)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を該対象に投与することを含む方法を提供する。式Iの化合物は、上記のインビトロアッセイに記載される通り、ITPKbのキナーゼ活性を阻害することによりITPKb分子の細胞内レベルを下方制御し得る。上記の使用のいずれかに関して、必要な投与量は、投与の方法、処置すべき特定の状態および所望の効果によって変わり得る。
【0045】
投与および医薬組成物
一般的に、本発明の化合物は、当技術分野で公知の常套法および許容される方法の何れかにより、単独でまたは1個以上の治療剤との組み合わせで治療的有効量を投与され得る。治療的有効量は、疾患の重症度、対象の年齢および相対的健康状態、用いる化合物の有効性および他の因子によって広く変化し得る。一般的に、満足のいく結果は、体重1kg当たり約0.03ないし2.5mgの1日投与量で全身的に得られることが示される。大型の哺乳動物、例えばヒトにおいて指示された1日投与量は、約0.5mgないし約100mgの範囲であり、都合よくは、例えば、1日4回までの分割用量でまたは遅延形態で投与される。経口投与に適する単位投与量形態には、約1ないし50mgの活性成分が含まれる。
【0046】
本発明の化合物は、医薬組成物として、何れかの常套経路で、特に経腸的に、例えば錠剤またはカプセルの形態で、例えば経口で、または例えば、注射溶液または懸濁液の形態で非経腸的に、例えばローション、ジェル、軟膏またはクリームの形態で、または経鼻または坐剤形態で局所的に投与され得る。遊離形または薬学的に許容される塩形態の本発明の化合物を、少なくとも1個の薬学的に許容される担体または希釈剤と共に含む医薬組成物は、混合法、造粒法またはコーティング法により常套的態様で製造され得る。例えば、経口組成物は、活性成分を、a)希釈剤、例えばラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン;b)滑剤、例えばシリカ、タルカム、ステアリン酸、そのマグネシウム塩またはカルシウム塩および/またはポリエチレングリコール;錠剤についてはまた、c)結合剤、例えばケイ酸マグネシウムアルミニウム、デンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドン;要すれば、d)崩壊剤、例えばデンプン、寒天、アルギン酸またはそのナトリウム塩、または発泡性混合物;および/またはe)吸収剤、着色剤、香味剤および甘味剤と共に含む、錠剤またはゼラチンカプセルであり得る。注射可能組成物は、等張の水溶液または懸濁液であってよく、坐剤は、脂肪エマルジョンまたは懸濁液から製造され得る。組成物は、滅菌可能であり、および/またはアジュバント、例えば保存剤、安定化剤、湿潤剤または乳化剤、溶解プロモーター、浸透圧を調節するための塩、および/または緩衝剤を含んでいてよい。加えて、それらはまた、他の治療的に有効な他の物質を含んでいてよい。経皮的適用に適する製剤には、有効量の本発明の化合物と担体が含まれる。担体には、宿主の皮膚を通過するのを補助する吸収性の薬理学的に許容される溶媒が含まれ得る。例えば、経皮デバイスは、裏打ち部材、化合物を所望により担体と含む貯蔵部、所望により、化合物の宿主の皮膚への送達を制御されかつ予定された速度で長時間送達するための速度制御バリアおよび、該デバイスを皮膚に固定するための手段を含む、バンデージの形である。マトリックス経皮製剤も使用され得る。例えば皮膚および眼への、局所適用に適する製剤は、好ましくは当技術分野で既知の水溶液、軟膏、クリームまたはゲルである。これらは可溶化剤、安定化剤、張性増強剤(tonicity enhancing agent)、緩衝剤および防腐剤を含み得る。
【0047】
本発明の化合物は、治療有効量で、1個以上の治療剤との組合せ(薬学的組合せ剤)で投与され得る。例えば、シクロスポリン、ラパマイシン、もしくはアスコマイシン、またはそれらの免疫抑制剤類似体、例えばシクロスポリンA(CsA)、シクロスポリンG、FK−506、ラパマイシン、もしくは同等な化合物、コルチコステロイド、シクロホスファミド、アザチオプリン、メトトレキサート、ブレキナール(brequinar)、レフルノミド、ミゾルビン、ミコフェノール酸、ミコフェノール酸モフェチル、15−デオキシスパガリン、免疫抑制性抗体、とりわけ白血球受容体に対するモノクローナル抗体、例えばMHC、CD2、CD3、CD4、CD7、CD25、CD28、B7、CD45、CD58もしくはそれらのリガンド、または他の免疫調節化合物、例えばCTLA41gと共に使用されるとき、例えば相乗効果が、他の免疫調節剤もしくは抗炎症剤と生じ得る。本発明の化合物が他の治療と共に投与されるとき、共投与される化合物の用量は、もちろん使用される共薬剤のタイプ、使用される特定の薬剤、処置される状態などによって変化し得る。
【0048】
本発明はまた、a)遊離形または薬学的に許容される塩形態の本明細書に記載の本発明の化合物である第一薬剤、およびb)少なくとも1つの共薬剤を含む薬学的組合せ剤、例えばキットを提供する。該キットはその投与のための指示書を含み得る。
【0049】
本明細書で用いる用語“共投与”または“組合せ投与”は、個々の患者に選択された治療剤を投与することを含むことを意味し、そして必ずしも薬剤が同じ投与経路によりまたは同時に投与されない処置レジメンを含むことを意図する。
【0050】
本明細書で用いる用語“薬学的組合せ剤”は、2種以上の活性成分の混合または組合せから得られる製品を意味し、活性成分の固定されたまたは固定されていない組合せ剤の両方を含む。用語“固定された組合せ剤”は、活性成分、例えば式Iの化合物および併用剤を、両方とも患者に同時に単一の薬物(entity)または投与量として投与することを意味する。用語“固定されていない組合せ剤”は、活性成分、例えば式Iの化合物および併用剤を、患者に、別個の物として、同時に、共にまたは特定の時間制限なしに連続して投与し、ここで、このような投与が患者の体内で2種の化合物の治療的有効レベルを提供することを意味する。後者はまたカクテル療法、例えば、3種またはそれ以上の活性成分の投与にも適用される。
【0051】
本発明の化合物の製造方法
本発明はまた、本発明の化合物の製造方法を包含する。記載の反応において、反応性官能基、例えばヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオまたはカルボキシ基を、これらが最終産物で望まれるとき、それらの望ましくない反応への参加を避けるために保護する必要があり得る。慣用の保護基は、標準的技法に従い用いることができ、例えば、T.W. Greene and P. G. M. Wuts in “Protective Groups in Organic Chemistry”, John Wiley and Sons, 1991を参照。
【0052】
Yが窒素であり、RおよびRが両方とも水素である式Iの化合物は、下記反応スキームIの通りに行うことにより製造できる:
反応スキームI
【化3】

【0053】
式中、n、m、A、R、R2、、R、R、R、RおよびR10は、本発明の概要に定義の通りである。
【0054】
式Iの化合物は、適する溶媒(例えば、DCM)の存在下で、適当な還元剤(例えば、NaCNBH)を用いて、式3の化合物と式4の化合物を反応させることにより製造され得る。式3の化合物は、式2の化合物とPOClおよびDMFの混合物を反応させ、次いで適当な塩基(例えば、NaOH)を添加することにより製造され得る。
【0055】
式Iの化合物の合成の詳しい実施例を、下記の実施例で見いだすことができる。
【0056】
本発明の化合物のさらなる製造方法
本発明の化合物は、遊離塩基形の化合物を薬学的に許容される無機酸または有機酸と反応させることにより薬学的に許容される酸付加塩として製造され得る。あるいは、本発明の化合物の薬学的に許容される塩基付加塩を、遊離塩基形の化合物を薬学的に許容される無機塩基または有機塩基と反応させることにより製造できる。
【0057】
あるいは、塩形態の本発明の化合物を出発物質または中間体の塩を用いて製造できる。
【0058】
遊離酸形または遊離塩基形の本発明の化合物を、対応する塩基付加塩形または酸付加塩形、各々から製造できる。例えば酸付加塩形態の本発明の化合物は、適当な塩基(例えば、水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)と処理することにより対応する遊離塩基に変換され得る。塩基付加塩形の本発明の化合物は、適当な酸(例えば、塩酸など)と処理することにより対応する遊離酸に変換され得る。
【0059】
非酸化形の本発明の化合物を、適当な不活性有機溶媒(例えば、アセトニトリル、エタノール、ジオキサン溶液など)中で、0から80℃で還元剤(例えば、硫黄、二酸化硫黄、トリフェニルホスフィン、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、リン三塩化物、三臭化物など)と処理することにより本発明の化合物のN−オキシドから製造できる。
【0060】
本発明の化合物のプロドラッグ誘導体を当業者に既知の方法で製造できる(例えば、さらなる詳細はSaulnier et al., (1994), Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, Vol. 4, p. 1985を参照)。例えば、適当なプロドラッグを本発明の化合物(誘導体化されていないもの)を適当なカルバミル化剤(例えば、1,1−アシルオキシアルキルカルバノクロリデート、パラ−ニトロフェニルカーボネートなど)と反応させることにより製造できる。
【0061】
本発明の化合物の保護された誘導体を当業者に既知の方法で製造できる。保護基の構築およびその除去に適用できる技術の詳細な説明は、T. W. Greene, “Protecting Groups in Organic Chemistry”, 3rd edition, John Wiley and Sons, Inc., 1999に見出され得る。
【0062】
本発明の化合物は、本発明の工程中に溶媒和物(例えば、水和物)として都合良く製造または形成され得る。本発明の化合物の水和物を、有機溶媒、例えばジオキシン、テトラヒドロフランまたはメタノールを用いて、水性/有機溶媒混合物から再結晶することにより都合良く製造できる。
【0063】
本発明の化合物は、該化合物のラセミ混合物と光学活性分割剤を反応させ、一組のジアステレオ異性体化合物を形成させ、該ジアステレオマーを分離し、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、それらの個々の立体異性体として製造できる。エナンチオマーの分割を、本発明の化合物の共有結合ジアステレオマー誘導体を用いて行うことができるが、分離可能な複合体(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)が好ましい。ジアステレオマーは、異なる物理特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し、これらの差異を利用して容易に分離できる。ジアステレオマーは、クロマトグラフィー、または好ましくは、溶解度の差異を利用した分離/分割法により分離できる。次いで、光学的に純粋なエナンチオマーを、ラセミ化をもたらさないであろう実用的手段により、分割剤と共に回収する。それらのラセミ混合物からの化合物の立体異性体の分離に適用可能な技術のより詳細な記載は、Jean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomers, Racemates and Resolution”, John Wiley and Sons, Inc., 1981に見出され得る。
【0064】
まとめると、式Iの化合物は、下記を含む方法により製造できる:
(a)反応スキーム1のもの;および
(b)所望により、本発明の化合物の薬学的に許容される塩への変換;
(c)所望により、塩形態の本発明の化合物の非塩形態への変換;
(d)所望により、酸化されていない本発明の化合物の薬学的に許容されるN−オキシドへの変換;
(e)所望により、本発明の化合物のN−オキシド形態の、その酸化されていない形態への変換;
(f)所望により、異性体の混合物からの本発明の化合物の個々の異性体への分割;
(g)所望により、誘導体化されていない本発明の化合物の、薬学的に許容されるプロドラッグ誘導体への変換;および
(h)所望により、本発明の化合物のプロドラッグ誘導体の、その誘導体化されていない形態への変換。
【0065】
出発物質の製造方法が特に他に記載されていない限り、該化合物は既知であるか、当技術分野で既知の方法と同様の方法により製造できるか、または、下記の実施例に記載の通りに製造できる。
【0066】
当業者には、上記の変換が本発明の化合物の製造方法の代表例のみであって、他の既知の方法を同様に使用できることは明白であろう。
【実施例】
【0067】
実施例
本発明は、本発明の式Iの化合物の製造方法を説明する下記実施例によりさらに例示されるが、限定されない。
【0068】
実施例1
4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル
【化4】

【0069】
工程1:水(50ml)中、酢酸ナトリウム(51.5g、381mmol)および塩酸セミカルバジド(23g、207mmol)の溶液に、エタノール(35ml)中、4−アセチル・ベンゾニトリル(25g、173mmol)の溶液を添加する。反応混合物を還流下で3時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、溶液から結晶物質を形成させ、それを濾取して、真空下で乾燥させて、4−アセチル−ベンゾニトリル・セミカルバゾンを白色固体として得る。1H NMR 400 MHz (d−DMSO ) δ 9.60 (s, 1H), 8.06 (d, 2H, J=8.8 Hz), 7.81 (d, 2H, J=8.8 Hz), 6.50 (s, br, 2H), 3.41 (s,br, 1H), 2.20 (s, 3H)。
【0070】
工程2:4−アセチル−ベンゾニトリル(10.1g、50mmol)を、リン−ジメチルホルムアミド混合物に撹拌しながら少しずつ添加する。該リン−ジメチルホルムアミド混合物は、5℃以下で、オキシ塩化リン(10.25ml、110mmol)をジメチルホルムアミド(25ml、220mmol)にゆっくり添加することにより調製される。反応混合物を65℃で約4時間加熱し、次いで、冷却後に氷中に注ぐ。水酸化ナトリウム(80ml水中20グラム)で中和し、次いで55℃で10分間加熱し、冷却して、濃塩酸水溶液で酸性化する。懸濁液を一晩放置する。沈殿した固体を濾取し、真空下で乾燥させて、3.4gの生成物を暗黄色固体として得る。溶液をEtOAc(50ml)で3回抽出する。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させる。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=2/5)により精製して、4−(4−ホルミル−1H−3−イル)−ベンゾニトリル(2.0g)を黄色固体として得る。1H NMR 400 MHz (d−DMSO ) δ 9.93 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.12 (d, 2H, J=8 Hz), 7.92 (d, 2H, J=8 Hz)。
【0071】
工程3:メタノール(5mL)中、4−(4−ホルミル−1H−3−イル)−ベンゾニトリル(60mg、0.3mmol)、1−[5−(トリフルオロメチル)ピリド−2−イル]ピペラジン(34.7mg、0.15mmol)および氷酢酸(25μL)の溶液を、室温で30分間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(127mg、0.6mmol)を一度に添加する。得られる混合物を、40℃で1時間加熱し、次いで室温まで冷却する。粗残渣を分取HPLCにより精製する。得られるトリフルオロ酢酸塩を濃重炭酸ナトリウム水溶液で中和して、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリルを白色固体として得る。1H NMR 400 MHz (CDCl3 ) δ 8.32 (s, 1H), 7.98 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.65 (d, 2H, J=8.4 Hz), 7.56−7.54 (m, 2H), 6.56 (d, 1H, J=8.8 Hz), 3.59−3.56 (m, 4H), 3.44 (s, 2H), 2.52−2.50 (m, 4H)。
【0072】
実施例2
4−(4−(((R)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルメチルカルバメートの合成
【化5】

【0073】
工程1:1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノン(3)(544mg、4mmol)およびイソシアン酸メチル(500mg、8.8mmol)を、密封管中、トルエン(5ml)中で混合する。混合物にトリエチルアミン(404mg、4mmol)を添加し、100℃で2時間加熱する。反応を(3)が存在しなくなるまでLC−MSでモニターする。反応物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液によりクエンチする。混合物をEtOAcで抽出する(20ml×5)。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。濃縮後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4−アセチルフェニルメチルカルバメート(4)を白色固体として得る。100%(ELSD)、m/e:194(M+1)。
【0074】
工程2:4−アセチルフェニルメチルカルバメート(4)(750mg)および塩酸セミカルバジド(669mg、6mmol)を、エタノール(10ml)中で混合する。混合物に触媒量の酢酸(0.1ml)を添加する。反応混合物を還流下で3時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、結晶化物質を溶液から形成させ、それを濾取し、真空下で乾燥させて、4−(1−セミカルバジドエチル)フェニルメチルカルバメート(5)を白色固体として得る。1H NMR 400 MHz (d−メタノール) δ 7.84−7.81 (m, 2H,), 7.13−7.11 (m, 2H), 2.79 (s, 3H), 2.24 (s, 3H). 100% (ELSD), m/e: 251 (M+1)。
【0075】
工程3:4−(1−セミカルバジドエチル)フェニルメチルカルバメート(5)(330mg、1.32mmol)を、撹拌しながらリン−ジメチルホルムアミド混合物に少しずつ添加する。該リン−ジメチルホルムアミド混合物は、5℃以下で、オキシ塩化リン(0.41ml、4.5mmol)をジメチルホルムアミド(0.71ml、9.0mmol)にゆっくり添加することによって調製される。反応混合物を65℃で約4時間加熱し、次いで、冷却後に氷中に注ぐ。水酸化ナトリウム水溶液(1N)で中和し、次いで55℃で10分間加熱し、冷却して、濃塩酸水溶液で酸性化する。溶液をEtOAc(50ml)で3回抽出する。合わせた有機相を水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=2/5)により精製して、4−(4−ホルミル−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルメチルカルバメートを黄色固体として得る。96%(ELSD)。m/e:246(M+1)。
【0076】
工程4:DCM(5mL)中、4−(4−ホルミル−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルメチルカルバメート(6)(35mg、0.142mmol)、(R)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン(7)(34mg、0.14mmol)および氷酢酸(17μL)の溶液を、室温で30分間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(120mg、0.6mmol)を一度に添加する。得られる混合物を、40℃で4時間加熱し、次いで室温まで冷却する。粗残渣を、移動相として酢酸を用いて分取HPLCにより精製して4−(4−(((R)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルメチルカルバメートを白色固体として得る。1H NMR 400 MHz (d−メタノール) δ 8.25 (s, 1H), 7.67 (d, 2H, J=8.0 Hz), 7.63 (m, 1H), 7.12 (d, 2H, J= 8.4Hz), 7.74 (d, 1H J=9.2 Hz), 4.62 (m, 1H), 4.19 (m, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.10 (t, 2H, J=12Hz), 2.97 (m, 1H), 2.70(s, 3H), 2.56(s, 3H, HPLCからのアセテート), 2.52(m, 1H), 2.32 (m, 1H), 1.14 (d, 3H, J=6.8Hz). 100 (ELSD), m/e: 475 (M+1)。
【0077】
実施例3
4−[3−(4−イミダゾール−1−イル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン
【化6】

【0078】
工程1:ジクロロメタン(3ml)中、3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(9)(200mg、0.58mmol)の溶液に、TFA(1ml)を添加する。反応混合物を室温で1時間撹拌する。溶媒を真空下で除去する。残渣を1、2−ジクロロエタン(3ml)中に溶解する。3−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアルデヒド(132mg、0.53mmol)を添加し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(223mg、1.05mmol)を添加する。反応混合物を50℃で一晩加熱する。冷却後、反応を飽和NHClでクエンチし、AcOEtで抽出し、その後乾燥させ(NaSO)、濃縮し、TLC(EtN/MeOH/CHCl=3/5/92)により精製して、4−[3−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジンを得る。
【0079】
工程2:乾燥した純粋なアルゴンを用いる排気および再充填(back-fill)の標準サイクルによる雰囲気置換の後に、磁性スターラーバーを備えるオーブン乾燥したシュレンク管に、CuO(2.1mg、0.01mmol)、サリチルアルデヒドヒドラゾン(7.9mg、0.06mmol)、イミダゾール(30mg、0.44mmol)、CsCO(171mg、0.52mmol)および4−[3−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン(140mg、0.29mmol)を充填する。該チューブを排気し、アルゴンで再充填する。1mlの無水脱気アセトニトリルをアルゴン流下で添加後、該チューブを陽圧のアルゴン下で密閉し、85℃で週末中加熱する。反応混合物を室温まで冷却し、AcOEtで希釈し、セライトパッドを通して濾過する。濃縮後、粗残渣を分取HPLCにより精製する。得られるTFA塩をNaHCO水溶液により中和して、(R)−4−[3−(4−イミダゾール−1−イルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−ピペラジンを得る。1H NMR 400 Hz (MeOH−d4) δ 8.24 (s, 1H), 8.17(s, 1H), 8.02 (d, 2H, J=8.8Hz), 7.62−7.56(m, 5H), 7.13 ( s, 1H), 6.72 (d, 2H, J=9.2Hz), 4.52(s, 1H), 4.07(d, 1H, J=12.8), 3.41(s, 2H), 3.08(td, 1H, J=12.8, J’=3.2), 2.96(d, 1H, J=11.2), 2.83(d, 1H, J=11.2), 2.21(dd, 1H, J=11.2, J’=4.0), 2.02(td, 1H, J=11.2, J’=3.2) 1.15(d, 3H, J=6.4)。
【0080】
実施例4
4−[3−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−(R)−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン
【化7】

【0081】
工程1:無水エタノール(20ml)中、5−アセチル−2−ブロモピリジン(1g、5mmol)の溶液に、塩酸セミカルバジド(0.61g、5.5mmol)および酢酸(1ml)を添加する。反応混合物を還流下で3時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、沈殿を濾過し、真空下で乾燥させて、5−アセチル−2−ブロモピリジン・セミカルバゾンを得る。MS、m/e、257(M+1)。
【0082】
工程2:DMF(0.54ml、7mmol)およびPOCl(0.65ml、7mmol)を、別個に0℃で冷却し、その後、POClを少しずつDMFに添加する。DMF(5ml)中、5−アセチル−2−ブロモピリジン・セミカルバゾン(600mg、2.33mmol)の溶液を、この反応混合物にゆっくり添加する。その後、得られる懸濁液を室温まで温め、70℃で3時間加熱する。室温まで冷却後、混合物を氷に注ぎ、NaCOで塩基性化する。溶液を60℃で10分間加熱し、冷却し、EtOAcで抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(1:1 EtOAc/ヘキサン)により精製して、3−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドを得る。MS、m/e、208(M+1)。
【0083】
工程3:無水1,2−ジクロロエタン(3ml)中、3−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(110mg、0.53mmol)、2−(R)−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン(120mg、0.49mmol)および氷酢酸(0.2ml)の溶液を、50℃で30分間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(210mg、1mmol)を添加する。得られる混合物を50℃でさらに3時間加熱し、次いで室温まで冷却する。氷水を添加し、溶液をCHClで抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。残渣を質量によるHPLCにより精製する。得られるトリフルオロ酢酸塩を炭酸ナトリウム水溶液で中和し、4−[3−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−(R)−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジンを得る。1H NMR 400 MHz (CD3OD) δ 9.0 (s, 1H), 8.45 (d, 1H, J=8.0 Hz), 8.33 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.70 (d, 1H, J=8.0 Hz), 7.53 (d, 1H, J=8.0 Hz), 6.81 (d, 1H, J= 8 Hz), 4.62 (broad, 1H), 4.20 (broad d, 1H), 3.6−2.8 (m, 5H), 2.4−2.0 (m, 2H), 1.16 (d, 3H, J=7 Hz)。MS、m/e、437(M+1)。
【0084】
適当な出発物質を用いて上記の実施例に記載の方法を繰り返し、表1に定義する下記の式Iの化合物を得る。
【0085】
【表1】


【表2】


【表3】

【0086】
【表4】


【表5】


【表6】

【0087】
【表7】


【表8】


【表9】

【0088】
【表10】


【表11】


【表12】

【0089】
【表13】


【表14】


【表15】

【0090】
【表16】


【表17】


【表18】

【0091】
【表19】


【表20】


【表21】

【0092】
アッセイ
本発明の化合物を、それらのITPKbを阻害する能力を測定するために下記のアッセイ法に従いアッセイする。
【0093】
ITPKbの精製:マウスITPKb残基640−942をコード化するDNA配列を、哺乳動物発現ベクターpKDNZ中の全長コンストラクトからPCRにより増幅させる。3’−プライマーには、停止コドンおよび過剰PacI部位を組み込む。生成物をPacIで消化し、その後、PmlIおよびPacIで消化されて調製されたMH4プラスミド中にライゲートする。MH4プラスミド中クローニング産物は、配列MGSDKIHHHHHHを翻訳領域のN末端に付加する。変異酵素は、Stratagene Quikchange キットを用いて部位特異的変異導入により製造される。
【0094】
ITPKbは、大腸菌HK100株中で発現される。典型的に、4Lの細胞のバッチを、0.1μg/mLアンピシリン含有LB中で、約30℃で0.5A600まで増殖させ、その後、0.02%L−アラビノースを添加して6時間インキュベートする。細胞を遠心により収集し、ペレットを、1コンプリート・プロテアーゼ阻害剤錠剤(Roche)を含む、50mLの50mMトリス(pH8)、100mM NaCl、1mM TCEP、および0.1mg/mLリゾリーム中に再懸濁する。細胞をソニケーションにより破壊し、細胞片を40分間、35000gでの遠心により除去する。
【0095】
最初の精製を、順に連結させた3個のニッケル−セファロース Hi−Trap・HP 1mLカラム(Amersham)を用いて行う。ペレット上清を適用後、結合物質を20mMトリス(pH8.0)、20mMイミダゾール、10%グリセロール(v/v)および1mM TCEPで洗浄し、その後、200mMまでのイミダゾール勾配で溶出する。
【0096】
ITPKbを含む画分をSDS−PAGEで同定し、純粋画分を濃縮し、centriprep 20 15kDaカラムを用いて20mMトリス(pH8)、200mM KCl、5mM MgCl、0.5mM DTT、10%グリセロール、1M IP、および20M ATPに緩衝液交換して、7mg/mLの最終タンパク質濃度にする。
【0097】
ITPKb活性の生化学的測定:ITPKb活性を、キナーゼ−Glo(Promega)ATP減少アッセイを用いて決定する。該アッセイ反応緩衝液は、50mMトリス(pH8.0)、100mM NaCl、1mM DTT、10%グリセロール、5mM MgCl、1μM ATP、および10μM IP(Alexis Biochemicals)からなる。次いで、50nlの阻害剤を各40μLの反応液に添加し、その後、10μLの精製ITPKbを添加する(終濃度60nM)。反応混合物を室温で60分間インキュベートし、等量のキナーゼ−glo反応剤(Promega)を添加して反応を停止させる。蛍光を、Molecular Devices Acquest装置を用いて測定する。
【0098】
式Iの化合物は、IP3のリン酸化の阻害において、好ましくは、500nM未満、好ましくは250nM未満、より好ましくは100nM未満のIC50を有する。
【0099】
HPLCによる細胞内IP3、IP4およびIP5レベルの測定:Jurkat細胞を、ATCCから得る(クローンE6−1)(www.ATCC.org Cat#TIB−152)。1mlのイノシトール不含有RPMI−1640w/o血清中、10細胞を、37℃で6時間、イノシトール中、15uCiの3H myo−イノシトールを用いてパルス標識する。その後、細胞を4mlの10%FBS含有RPMI−1640中に希釈し、一晩、37℃でインキュベートする。その後、細胞を濃縮し、1mlの10%FBS含有RPMI−1640中に再懸濁する。その後、1μlのDMSO中阻害剤を添加する。50μgのOKT3および10μgの抗ヒトCD28(BD Pharmingen クローンCD28.2)を添加し、次いで、5分間37℃でインキュベーションする。その後、細胞を濃縮し、反応を、100μLの350mM HCl含有PBS中、細胞ペレットの再懸濁液でクエンチする。その後、抽出物を遠心してタンパク質および細胞片を除去する。その後、抽出物中標識したイノシトールポリホスフェートをPartisphere SAX カラム(15cm×4.6mm)でのHPLCにより分解する。サンプルを、緩衝液A(10mM(NH)HPO、pH3.35、HPO含有)と緩衝液B(1.7M(NH)HPO、pH3.35、HPO含有)を混合して生じた勾配により溶出する。0−12.5分、0−100%緩衝液B;12−5−25分、100%緩衝液B;25−30分、0−100%緩衝液A;30−45分、100%緩衝液A。放射能をIN/US systemsのオンラインβ−Ram検出器を用いて検出する。
【0100】
式Iの化合物は、好ましくは、IP3からIP4への変換の阻害において、1μM未満、より好ましくは500nM未満のIC50を有する。
【0101】
本明細書に記載の実施例および態様は、説明の目的のためのみであり、それに照らした様々な修飾または変形が当業者に示唆され、それらは本発明の精神および範囲内、ならびに添付の特許請求の範囲内に包含されることは理解されるべきである。本明細書で引用する全ての刊行物、特許および特許出願は、全ての目的に関して参照により本明細書中に包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】


[式中、
nは、0、1、2および3から選択され;
mは、0、1、2および3から選択され;
Aは、Nで置換された−CR=、−CR=、−CR=、−CR=および−CR=から選択される3個までの基を有していてよく;
、R、R、RおよびRは、水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキル、C3−8ヘテロシクロアルキル−C0−4アルキル、C1−10ヘテロアリール−C0−4アルキル、−XSO11、−XSONR1112、−XSONR11C(O)R12、−XC(NR11)NR11OR12、−XCR11=NOR12、−XC(O)R11、−XC(O)OR11、−XNR1112、−XC(O)NR1112、−XOC(O)NR1112、−XNR11C(O)NR1112、−XNR11XOR12、−XN(XOR12、−XNR11XC(O)OR12、−XNR11XNR11C(O)R12、−XNR11XNR1112、−XNR11C(O)R12から独立して選択され;ここで、Xは、それぞれ独立して、結合およびC1−4アルキレンから選択され;R11は、水素およびC1−6アルキルからそれぞれ選択され;そして、R12は、水素、C1−6アルキルおよびC6−10アリールから選択されるか;または、R11およびR12は、それらが結合する窒素と一体となって、C3−8ヘテロシクロアルキルを形成し;ここで、R、R、R、RまたはRの該ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキルおよびカルボキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;
およびRは、水素およびC1−3アルキルから独立して選択されるか;または、RおよびRは、それらが共に結合する炭素と一体となって、C3−7シクロアルキルを形成し;
は、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、C1−6アルコキシ、−CHOR8a、−COOR8aおよびC2−6アルケニルから選択されるか;または、異なる炭素原子に結合している2個のR基は、合してアルキル架橋を形成していてよいか;または、同一炭素に結合している2個のR基は、C3−8シクロアルキル基またはカルボニル基を形成していてよく;ここで、R8aは、水素およびC1−6アルキルから選択され;
は、C6−10アリールおよびC1−10ヘテロアリールから選択され;ここで、Rの該アリールまたはヘテロアリールは、所望により、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−3アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、シアノ−置換−C1−3アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−3アルキル、−C(O)R13、−C(O)NR1314から独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;ここで、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−6アルキルから選択され;
10は、水素、C1−6アルキル、−NR1516、−NR15C(O)R16および−C(O)NR1516から選択され;ここで、R15およびR16は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C6−10アリール、C1−10ヘテロアリール、C3−12シクロアルキルおよびC3−8ヘテロシクロアルキルから選択され;ここで、該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、C1−6アルコキシおよびハロ−置換−C1−6アルコキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;
YおよびZは、CR20およびNから独立して選択され;ここで、R20は、水素およびC1−4アルキルから選択される。]
で示される化合物、およびその薬学的に許容される塩(ただし、式Iの化合物は、式IIの化合物を包含しない。)。
【請求項2】
nが、1および2から選択され;
mが、0、1および2から選択され;
Aが、Nで置換された−CR=、−CR=、−CR=、−CR=および−CR=から選択される3個までの基を有していてよく;
、RおよびRが、水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキル、C3−8ヘテロシクロアルキル−C0−4アルキル、C1−10ヘテロアリール−C0−4アルキル、−XSO11、−XSONR1112、−XSONR11C(O)R12、−XC(NR11)NR11OR12、−XCR11=NOR12、−XC(O)R11、−XC(O)OR11、−XNR1112、−XC(O)NR1112、−XOC(O)NR1112、−XNR11C(O)NR1112、−XNR11XOR12、−XN(XOR12、−XNR11XC(O)OR12、−XNR11C(O)R12から独立して選択され;ここで、Xが、それぞれ独立して、結合およびC1−4アルキレンから選択され;R11が、水素およびC1−6アルキルからそれぞれ選択され;そして、R12が、水素、C1−6アルキルおよびC6−10アリールから選択され;ここで、R、R、R、RまたはRの該ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルが、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、ハロ−置換−C1−6アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−6アルキル、シアノ−置換−C1−6アルキルおよびカルボキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;
およびRが、水素であり;
およびRが、水素であり;
が、C1−2アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、C1−6アルコキシ、−CHOR8a、−COOR8aおよびC2−6アルケニルから選択されるか;または、異なる炭素原子に結合している2個のR基が、合してアルキル架橋を形成していてよいか;または、同一炭素に結合している2個のR基が、C3−8シクロアルキル基またはカルボニル基を形成していてよく;ここで、R8aは、水素およびC1−6アルキルから選択され;
は、C6−10アリールおよびC1−10ヘテロアリールから選択され;ここで、Rの該アリールまたはヘテロアリールが、所望により、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1−3アルキル、ハロ−置換−C1−3アルキル、シアノ−置換−C1−3アルキル、ヒドロキシ−置換−C1−3アルキル、−C(O)R13、−C(O)NR1314から独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよく;ここで、R13およびR14が、それぞれ独立して、水素およびC1−6アルキルから選択され;そして、
10が水素である、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
YがNであり;そして、Aが、Nで置換された−CR=、−CR=、−CR=、−CR=および−CR=から選択される基を有していてよい、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
、RおよびRが、水素、ヒドロキシ、シアノ、シアノ−メチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、アミノ−カルボニル、アミノ−カルボニル−メチル、テトラゾリル、アミジノ、メチル−カルボニル、1−(ヒドロキシ−イミノ)エチル、アミノ−メチル、ジメチル−アミノ−メチル、N−エチルホルムアミド、メチル−アミノ−カルボニル、ジメチル−アミノ、カルボキシ−メチル、メチル−アミノ−カルボキシ、エチル−アミノ−カルボキシ、イミダゾリル、ピラゾリル、3−エチルウレイド、イソプロピル−アミノ−カルボキシ、フェニル−アミノ−カルボキシ、ヒドロキシ−カルボニル−メチル−アミノ、2−ヒドロキシ−エトキシ、2−ヒドロキシプロピルアミノ、アミノ−カルボキシ、ヒドロキシ−エチル−アミノ、カルボキシで置換されたピロリジニル、イソオキサゾリル、2−ヒドロキシ−メチル−ピロリジン−1−イル、3−ヒドロキシピロリジン−1−イル、3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル、所望によりシアノで置換されていてよいピロリル、メチル−アミノ−スルホニル、メチル−スルホニル、メチル−カルボニル−アミノ−スルホニル、カルボキシ、テトラゾリル、テトラゾリル−メチル、ジヒドロキシエチル−アミノ、オキサゾリル、所望によりメチルで置換されていてよいイミダゾリル、ピラゾリルおよび1,2,4−トラゾリルから独立して選択される、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
が、メチル、エチル、メトキシ−カルボニル、カルボキシ、トリフルオロメチルおよびフルオロメチルから選択されるか;または、2個のR基が、合してエチルまたはプロピル架橋を形成していてよいか;または、同一炭素に結合している2個のR基が、シクロプロピルを形成していてよい、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
が、フェニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニルおよびフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルから選択され;ここで、該フェニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニルまたはフロ[3,2−c]ピリジン−4−イルが、所望により、トリフルオロメチル、シアノ、ブロモ、クロロ、ヒドロキシ−メチル、メチル−カルボニル、メチル、アミノ−カルボニル、ニトロ、ヨード、フルオロ、メトキシ−カルボニル、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシおよびメトキシから独立して選択される1ないし3個のラジカルで置換されていてよい、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、メチル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、4−[3−(4−イミダゾール−1−イル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、4−[3−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン、6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチノニトリル、1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、(6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−メタノール、1−(6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イル)−エタノン、1−(3,5−ジクロロ−ピリジン−4−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチノニトリル、1−(6−クロロ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−4−トリフルオロメチル−ピリミジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2,6−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−ピリジン−2−イル−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、
6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチンアミド、4−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−フロ[3,2−c]ピリジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−ニトロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、1−{3−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−1H−ピラゾール−4−イルメチル}−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、N−ヒドロキシ−4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミジン、1−(4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−エタノン、1−(4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−エタノン・オキシム、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−安息香酸メチルエステル、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−ヨード−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン、1−(4−ブロモ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、4−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−フェノール、6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ピリジン−3−イルアミン、1−(3,4−ジメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2−フルオロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、6−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−ニコチン酸、4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−2−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、
1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−(3−クロロ−ピリジン−2−イル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、2−{4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−イソニコチノニトリル、2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンジルアミン、(2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンジル)−ジメチル−アミン、N−(2−フルオロ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンジル)−ホルムアミド、1−(4−クロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−p−トリル−ピペラジン、1−(3−クロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2,3−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(3,5−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(2,3−ジメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、
1−(2,4−ジメチル−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、4−{4−[4−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、2−{4−[3−(4−シアノ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン−1−イル}−イソニコチノニトリル、4−{4−[4−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[4−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、1−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(4−メチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、1−(4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−ピペラジン、2−シアノ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、2−シアノ−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、2−シアノ−N−メチル−5−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,4]ジアゼパン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンズアミド、4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[2−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[5−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[2−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[3,5−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェノール、
1−[3−(4−ブロモ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、エチル−カルバミン酸 4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、1−[3−(4−イミダゾール−1−イル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イルメチル]−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、2−メチル−4−{3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−1H−ピラゾール−4−イルメチル}−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン、4−{4−[3,3−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、4−{4−[2,5−ジメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、エチル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、4−{4−[3−エチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル、1−エチル−3−(4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−ウレア、メチル−カルバミン酸 4−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、(4−{4−[3−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−アセトニトリル、2−(4−{4−[3−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−アセトアミド、ジメチル−(5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−イル)−アミン、(4−{4−[3−メチル−4−(6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニル)−酢酸、イソプロピル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、フェニル−カルバミン酸 4−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−フェニルエステル、5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−カルボニトリル、
6−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ニコチノニトリル、2−(5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−イル)−アセトアミド、カルバミン、5−{4−[3−メチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ピリジン−2−イル・エステル、(S)−メチル 4−((3−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)−ピリジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボキシレート;(S)−4−((3−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−2−カルボン酸;(S)−4−(4−((3−(メトキシメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−2−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルアミノ)エタノール;(R)−5−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)イソオキサゾール;(R)−4−((3−(4−(1H−ピロール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−N−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルスルホニル)アセトアミド;(R)−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)安息香酸;
(R)−4−((3−(4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−4−((3−(4−((1H−テトラゾール−5−イル)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)エタノール;(R)−2,2’−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアザンジイル)ジエタノール;(S)−4−(4−((3−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−4−{4−[3−トリフルオロメチル−4−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−ベンゾニトリル;(S)−4−(4−((2−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−4−(4−((2−(トリフルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−4−(4−((2−(フルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(S)−4−(4−((2−(フルオロメチル)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−5−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)オキサゾール;(R)−4−((3−(4−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;
(R)−4−((3−(4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチル−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニルアミノ)酢酸;(R)−N−メチル−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;(R)−1−(4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル;4−(4−((3−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((8−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−2−メチル−4−((3−(4−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン;(R)−N−(2−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)エチル)アセトアミド;(R)−N1−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミン;(R)−4−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)モルホリノ;(R)−5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)ピリジン−2−アミン;(R)−4−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;(R)−2−ヒドロキシ−4−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)安息香酸;
1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−3−オール;4−(4−((7−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;4−(4−((4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル;1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;((S)−1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−イル)メタノール;(R)−1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;(S)−1−(5−(4−(((R)−3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルアミノ)プロパン−2−オール;(R)−2−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イルオキシ)エタノール;および、(R)−1−(5−(4−((3−メチル−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−イル)アゼチジン−3−オールから選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
自己免疫疾患の処置のための対象におけるBリンパ球増殖および機能の調節方法であって、ITPKb分子のキナーゼ活性または細胞内レベルを調節し;それにより、対象におけるBリンパ球分化および機能を調節する有効量の薬剤を含む医薬組成物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項9】
該薬剤が、ITPKb分子の細胞内レベルを下方制御する、請求項8記載の方法。
【請求項10】
該薬剤が、請求項1記載の化合物である、請求項9記載の方法。
【請求項11】
該薬剤が、ITPKb分子のキナーゼ活性を阻害する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
該対象がヒトであり、該ITPKb分子がヒトITPKbである、請求項11記載の方法。
【請求項13】
該自己免疫疾患が、リウマチ性関節炎および全身性エリテマトーデスから選択される、請求項12記載の方法。
【請求項14】
該対象がB細胞リンパ腫を有する、請求項12記載の方法。

【公表番号】特表2009−544626(P2009−544626A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−521029(P2009−521029)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/074048
【国際公開番号】WO2008/011611
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(503261524)アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (158)
【氏名又は名称原語表記】IRM,LLC
【Fターム(参考)】