説明

JAKの大環状阻害剤

本発明は、式(I)(式中、可変部Q、Q、Q、QおよびQは、本明細書中に定義の通りである)を有する新規な大環状化合物であって、JAKを阻害し且つ自己免疫疾患および炎症性疾患の処置に有用である化合物に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

[式中、Qは、フェニルまたはヘテロアリールであって、一つまたはそれを超えるQ’で置換されていてよいものであり;
Q’は、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;
は、OまたはC(Q1’であり;
1’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;
は、(C(Q2’、N(Q2”)またはC(Q2’C(Q2’であり;
2’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;または
2”およびQ3’は一緒に、複素環式環を形成し;
nは、2、3、4または5であり;
は、O、N(Q3’)、C(Q3’、カルボシクリルまたはヘテロシクリルであり;
3’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシ、フェニル、ベンジルまたは低級ハロアルコキシであり;または
双方のQ3’は一緒に、スピロ環状炭素環式環またはスピロ環状複素環式環を形成し;そして
は、C(=O)またはS(=O)であり;
但し、QがN(Q2”)である場合、Qは、N(Q3’)ではないという条件付きである]
を有する化合物、またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
式II:
【化2】

[式中、Qは、フェニルまたはヘテロアリールであって、一つまたはそれを超えるQ’で置換されていてよいものであり;
Q’は、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;
は、OまたはC(Q1’であり;
1’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;
は、(C(Q2’、N(Q2”)またはC(Q2’C(Q2’であり;
2’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;または
2”およびQ3’は一緒に、複素環式環を形成し;
nは、2、3、4または5であり;
は、O、N(Q3’)またはC(Q3’であり;
3’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;または
双方のQ3’は一緒に、スピロ環状炭素環式環またはスピロ環状複素環式環を形成し;そして
は、C(=O)またはS(=O)であり;
但し、QがN(Q2”)である場合、Qは、N(Q3’)ではないという条件付きである]
を有する請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
Qが、ピリジンである、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
式II:
【化3】

[式中、Z、Z、ZおよびZは、各々独立して、C(Z’)またはNであり;
Z’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;
は、OまたはC(Q1’であり;
1’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;
は、(C(Q2’、N(Q2”)またはC(Q2’C(Q2’であり;
2’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシまたは低級ハロアルコキシであり;または
2”およびQ3’は一緒に、複素環式環を形成し;
nは、2、3または4であり;
は、O、N(Q3’)、C(Q3’、カルボシクリルまたはヘテロシクリルであり;
3’は、各々独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ヒドロキシアルキル、アミノ、低級アルコキシ、フェニル、ベンジルまたは低級ハロアルコキシであり;または
双方のQ3’は一緒に、スピロ環状炭素環式環またはスピロ環状複素環式環を形成し;そして、
但し、QがN(Q2”)である場合、Qは、N(Q3’)ではないという条件付きである]
を有する請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項5】
が、C(=O)である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
が、C(CHまたはC(CH)(CHCH)である、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
が、CHである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
が、Oである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
が、C(CH)nである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
nが、2である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
nが、3である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
nが、4である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
以下:
【化4】

【化5】

から成る群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
炎症性状態または自己免疫性状態を処置する方法であって、それを必要としている患者に、治療的有効量の請求項1〜13のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項15】
化学療法薬または抗増殖薬、抗炎症薬、免疫調節薬または免疫抑制薬、神経栄養因子、心臓血管疾患処置薬、糖尿病処置薬、または免疫不全障害処置薬より選択される追加の治療薬を投与することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
T細胞増殖障害を阻止する方法であって、それを必要としている患者に、治療的有効量の請求項1〜13のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項17】
B細胞増殖障害を処置する方法であって、それを必要としている患者に、治療的有効量の請求項1〜13のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項18】
狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、乾癬、I型糖尿病、臓器移植片による合併症、異種移植、糖尿病、癌、喘息、アトピー性皮膚炎、自己免疫性甲状腺障害、潰瘍性大腸炎、クローン病、アルツハイマー病および白血病を含めた免疫障害を処置する方法であって、それを必要としている患者に、治療的有効量の請求項1〜13のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項19】
血管新生化移植片または非血管新生化移植片の急性同種移植片または異種移植片拒絶および慢性同種移植片または異種移植片拒絶を含めたすべての形の臓器拒絶を予防するまたは処置する方法であって、それを必要としている患者に、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項20】
炎症性障害の処置用の薬剤の製造における、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項21】
炎症性障害の処置に用いるための、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
本明細書中の上に記載の発明。

【公表番号】特表2013−505219(P2013−505219A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529280(P2012−529280)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063682
【国際公開番号】WO2011/033053
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】