説明

JANUSキナーゼの阻害剤

本発明は、4つの既知の哺乳類JAKキナーゼ(JAK1、JAK2、JAK3、及びTYK2)及びPDK1を阻害する化合物を提供する。本発明はまた、かかる阻害化合物を含んでなる組成物、及び、骨髄増殖性疾患又は癌の治療を必要とする患者に該化合物を投与することによりJAK1、JAK2、JAK3、TYK2、及びPDK1の活性を阻害する方法も提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−8シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、ヘテロアリール、又はカルボニルであり、ここで、前記アルキル及びシクロアルキル基は、ハロ、C1−3アルキル、及びヒドロキシからなる群より選択される、1ないし4個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−8シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、ヘテロアリール、又はカルボニルであり、ここで、前記アルキル及びシクロアルキル基は、ハロ、C1−3アルキル、及びヒドロキシからなる群より選択される、1ないし4個の置換基で置換されていてもよく;
或いは、R及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3−10シクロアルキル環を形成し、これは、ハロ、C1−3アルキル、及びヒドロキシからなる群より選択される、1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C1−3アルキル、ハロ、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキル基は、ヘテロアリールで置換されていてもよく、かつ前記ヘテロアリール及びヘテロシクリル基は、炭素又はヘテロ原子のいずれかにおいて、C1−3アルキル、ハロ、NR、又はヘテロシクリルで置換されていてもよく;
3’は、水素、C1−3アルキル、ハロ、ヒドロキシル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり、ここで、前記アルキル基は、ヘテロアリールで置換されていてもよく、かつ前記ヘテロアリール及びヘテロシクリル基は、炭素又はヘテロ原子のいずれかにおいて、C1−3アルキル、ハロ、NR、又はヘテロシクリルで置換されていてもよく;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素又はC1−6アルキルである]
の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは立体異性体。
【請求項2】
3’が、水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、ヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールが、炭素又はヘテロ原子のいずれかにおいて、C1−3アルキル、NR、又はヘテロシクリルで置換されていてもよい、請求項2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは立体異性体。
【請求項4】
ヘテロアリール基が、ピリミジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、及びトリアゾールからなる群より選択され;ここで前記基が、炭素又はヘテロ原子のいずれかにおいて、CH、NH、又はヘテロシクリルで置換されていてもよい、請求項3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは立体異性体。
【請求項5】
が、C3−4シクロアルキル又はC1−6ハロアルキルである、請求項4に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは立体異性体。
【請求項6】
が、トリフルオロメチル又はシクロピロピルである、請求項5に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは立体異性体。
【請求項7】
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−クロロ−1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−[(1−シクロプロピル−2,2−ジフルオロエチル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(トリフルオロメチル)プロピル]アミノ}−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−[(1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−{[(1R)−1−シクロブチル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−クロロ−1−{[1S]−シクロプロピルエチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−{[1S]−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]−7−ピリジン−3−イル−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピルプロパ−2−エン−1−イル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピルプロピル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピル−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピル−2−メチルプロピル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−7−(1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(5−アミノピラジン−2−イル)−1−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(3−ヒドロキシ−1,3−ジメチルブチル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−[(1−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピル−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)アミノ]−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−7−ピリダジン−3−イル−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(シクロプロピルエチル)アミノ]−7−ピリダジン−3−イル−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(6−アミノピリジン−3−イル)−1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−7−[6−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ピリダジン−3−イル]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−7−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピル)アミノ]−7−(2−ピリジン−3−イルエチル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1R,2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]アミノ}−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
8−フルオロ−1−{[(1R,2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
8−フルオロ−1−[(3−フルオロ−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]−8−フルオロ−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−[(1−シクロプロピル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−8−フルオロ−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
8−フルオロ−1−{[(1R,2R,3S,5S,7s)−5−ヒドロキシ−2−アダマンチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
8−フルオロ−1−[(2,4,6−トリフルオロフェニル)アミノ]−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−8−ブロモ−1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−8−ヨード−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−8−メチル−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
7−(2−アミノピリミジン−5−イル)−1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[4,3−b]インドール−4−カルボキサミド;
1−{[(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロエチル]アミノ}−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−カルボキサミド;
から選択される、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩若しくは立体異性体。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物の薬学的有効量と、薬学的に許容される担体とを含んでなる医薬組成物。
【請求項9】
哺乳類における骨髄増殖性疾患又は癌の、治療又は予防における医薬の調製のための、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項10】
哺乳類におけるアレルギー性疾患、喘息、自己免疫性疾患、及び他の免役関連性疾患の、治療又は予防における医薬の調製のための、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2011−506437(P2011−506437A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537948(P2010−537948)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/013528
【国際公開番号】WO2009/075830
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】