説明

K型スクリーン

【課題】 日本蜜蜂の飼育のたむには、西洋蜜蜂の盗蜂から守ったり、また、女王蜂の逃去を防ぐことが必要であるので、巣箱の出入り口(巣門)に設置して、蜂の出入りを制御する器具である。
【解決手段】 蜂の出入りを制御するために、コイル状のバネをスクリーンとして金枠の両端に留め、その一端のネジを巻くことによって、3.6mm〜3.7mm及び3.9mm〜4.0mmの間に調節するという構成からなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、日本蜜蜂を西洋蜜蜂の盗蜂から守り、また、女王蜂の逃去を防ぐための器具である。
【背景技術】
【0002】
日本蜜蜂の飼育にあたっては、日本蜜蜂の働き蜂が巣箱を自由に出入りできる状態にしたうえで、西洋蜜蜂・スズメ蜂等の外敵による巣箱への侵入を排除したり、また、日本蜜蜂の女王蜂が逃去するのを防止することが必要となる。
そこで、巣箱の出入り口(巣門)に設置して蜂の出入りを制御するための器具として、S式スクリーンが一般に使用されている。
【0003】
この器具は、複数のシャフトの間隔を3.6mm〜4.0mmに設定して、巣門をふさぐものであって、蜂の出入りを制御するためには非常に精度の高いものである。
ところが、この器具にあっても、問題がないわけではない。日本蜜蜂にも西洋蜜蜂にも大小があり、これらに対応して、シャフトを微調整することが困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする問題点は、次の通りである。
(1)日本蜜蜂にも西洋蜜蜂にも大小があるので、これらに対応して、蜂の出入りを制御する必要がある。
(2)そのためには、複数のシャフトの間隔を微調整する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、次のような構成からなりたっている。
(1)コイル状のバネをスクリーンとして、金枠に両端に留める。
(2)金枠の一端にネジを付ける。ネジを巻く度合いによって、3.6mm〜3.7m及び3.9mm〜4.0mmの間に調節できる。
(3)巣箱の巣門に密着して設置する器具である。
【発明の効果】
【0006】
この考案の効果は、次の通りである。
(1)コイル状のバネは、線の太さ・巻数・全長・間隔について精度の高いものを製造できる。これを用いると、3.6mm〜4.0mmの間隔にスクリーンを調節することができる。
(2)したがって、3.9mm〜4.0mmの範囲では、日本蜜蜂の働き蜂は通過できるが、女王蜂は通過できないようにして、女王蜂の逃去を防止することができる。
(3)3.6mm〜3.7mmの範囲では、西洋蜜蜂による盗蜂防止に使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(1)長方形の鉄板の両端を直角に折り曲げて金枠をつくる。
(2)金枠の一端にネジを付ける。
(3)金枠の間にコイル状のバネをスクリーンとしてはめ込む。
(4)金枠の一端にあるネジを巻く度合いに応じて、3.6mm〜3.7mm及び3.9mm〜4.0mmの間に調節する。
(5)巣箱の巣門に密着して設置する器具である。
【実施例】
【0008】
(1)長方形の鉄板の両端を直角に折り曲げて金枠をつくり、その一端にネジを付け、また、金枠に間にコイル状のバネをスクリーンとしてはめ込み、その両端を留めた器具である。
(2)このスクリーンは、金枠の一端にあるネジを巻く度合いに応じて、3.6mm〜3.7mm及び3.9mm〜4.0mmの間に調節することができる。そうすると、西洋蜜蜂による盗蜂と日本蜜蜂の女王蜂の逃去を防止することになる。
(3)コイル状のバネを6.7mm間隔に設定してスクリーンに付け替えると、日本蜜蜂の通過を許し、スズメ蜂の侵入を阻止することができる。
(4)この器具は、スクリーンを用いて蜂の出入りを調整するものであるから、巣箱の巣門に密着して設置する。
(5)金枠の内側に計算された厚さのワッシャーを付けることによって、伸びた状態では3.9mm〜4.0mmのコイル状のバネを3.6mm〜3.7mmの間隔に切り替えることができる。ワッシャーの代りに同様に計算されたスプリング受け座を裏返すことにより同様の切り替えが可能である。
(6)コイル状のバネの両端を座巻数3巻で金枠にはめ込み、1巻ごとにはめ込む位置を内側にずらして、3.6mm〜4.0mmの間隔に調整することができる。そうすると、一つのスクリーンの調整によって、二つのスクリーンの役割をすることになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 本器具を巣箱に設置した状態を正面からみた図面である。
【図2】 本器具をネジのある側からみた側面図である。
【符号の説明】
【0010】
1 金枠
2 コイル状のバネ
3 ネジ
4 ワッシャー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイル状のバネをスクリーンとして金枠の両端に留め、その一端のネジを巻くことによって、3.6mm〜3.7mm及び3.9mm〜4.0mmの間に調節して、蜂の出入りを制御する器具である。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−254886(P2006−254886A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−116238(P2005−116238)
【出願日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(505078799)