説明

LANケーブル、端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法

【課題】 LANケーブルの端部の位置を確認可能とするとともに、LANケーブルの形成を容易にする。
【解決手段】 一本又は二本以上の信号線12と、光を伝達する光透過線11と、信号線12と光透過線11との全体を被覆する被覆層13とを備え、少なくとも一本の光透過線11が、径方向断面のほぼ中央に配設された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルータなどの中継装置とパーソナルコンピュータとの間を接続するLAN(Local Area Network)ケーブル、このLANケーブルの一端から他端を追跡する端部追跡装置、そのLANケーブルを形成するLANケーブル形成方法、及び、その端部追跡装置を用いた端部追跡方法に関し、特に、光を伝達する光透過線を有したLANケーブル、これを用いた端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LANケーブルとは、一般に、イーサネット(登録商標)において、パーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)とブロードバンドルータ、PCとハブ(HUB)などを接続するときに使用するケーブルをいう。
そのイーサネット(登録商標)が例えばオフィスに導入される場合、PCは、社員の机上などに設置されるが、ルータなどは、足元の見えない場所に置かれる。そして、LANケーブルは、PCの周辺以外は、机の背後や壁の内部などに隠された状態で配線され、ルータ等に接続される。また、オフィス等の床下配線や高密度なラック実装が行われることもある。
さらに、ルータ等では、多数本のLANケーブルが集中する。このため、それらLANケーブルの一本一本がどのPCに接続されているのか判断が難しくなっている。
【0003】
ここで、どのPCに接続されているかを確認する手法として、例えば、LANケーブルの物理的な配線を直接追いかけるものがある。つまり、LANケーブルを一方から押したり引いたりして配線状態を順々に辿っていく方法がある。
ところが、LANケーブルは、机の背後や床下などに配線されていることから、直接追いかけるには限界があった。また、引っ張ったりすることでケーブル本体が損傷する可能性があった。さらに、PCの使用中に行うと、実行中の通信に影響を与える可能性があった。このように、LANケーブルを物理的に追跡することは、多くの支障があり、困難をきたしていた。
【0004】
ここで、LANケーブルの追跡の方法として、ネットワーク装置のトポロジー管理機能を利用することが考えられる。
ところが、この機能は、すべての装置が対応しているわけではなかった。しかも、改めて装置へのログインが必要となるので、面倒であった。さらに、反対端が機器に接続されていない場合や、接続機器が通電されていない場合には、確認ができなかった。
【0005】
そこで、LANケーブルの内部に、光伝導ファイバを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
これによれば、光伝導ファイバの一端から光を通すことで、その光が他端に達する。これにより、そのLANケーブルがどのPCと接続されているかを、確実に確認できる。
【特許文献1】特開2002−117732号公報
【特許文献2】特開2005−166317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した各特許文献に記載の技術においては、次の点で不具合が生じていた。
例えば、各特許文献に開示されたケーブルは、図6に示すように、光ファイバ120がLANケーブル100の径方向断面の中央からずれたところに配設されていた。このため、該LANケーブル100の製造が難しく、コスト高となっていた。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、製造が容易であって、コストを抑えることができ、かつ、どの装置に接続されているかを容易に確認可能とするLANケーブル、端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため、本発明のLANケーブルは、一本又は二本以上の信号線と、光を伝達する光透過線と、信号線と光透過線との全体を被覆する被覆層とを備え、少なくとも一本の光透過線が、径方向断面のほぼ中央に配設された構成としてある。
【0009】
また、本発明の端部追跡装置は、光透過線を有したLANケーブルと、このLANケーブルの一端に取り付けられた第一コネクタと、LANケーブルの他端に取り付けられた第二コネクタとを有し、この第二コネクタの本体が、透明又は半透明に形成されており、光透過線が、第二コネクタに達した端部に露出部分を有し、第一コネクタから入力した光を露出部分で放出する構成としてある。
【0010】
また、本発明のLANケーブル形成方法は、一本又は二本以上の信号線と、光を伝達する光透過部材と、信号線と光透過部材との全体を被覆する被覆層とを有し、光透過部材を径方向断面のほぼ中央に配設して、LANケーブルを形成した方法としてある。
【0011】
また、本発明の端部追跡方法は、LANケーブルの一端に取り付けられた第一コネクタから光を入力し、LANケーブルの有する光透過部材を介して光を伝達し、LANケーブルの他端に取り付けられた第二コネクタの内部で光透過部材を発光させる方法としてある。
【発明の効果】
【0012】
本発明のLANケーブル、端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法によれば、LANケーブルの径方向断面のほぼ中央に光透過線を配設したので、中央以外に配設した場合に比べて、該LANケーブルを容易に製造できる。
また、LANケーブルを容易に製造できることから、コスト高を抑えることができる。
また、LANケーブル内に光透過線を配設したので、LANケーブルの一端から入力した光を他端から出力することができる。このため、ルータに接続されたLANケーブルの一端から光を入力することで、いずれかのPCに接続されたLANケーブルのコネクタが光って見える。これにより、ケーブルの接続状況を容易に追跡できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係るLANケーブル、端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
[LANケーブルの第一実施形態及び端部追跡装置]
まず、本発明のLANケーブル及び端部追跡装置の第一実施形態について、図1、図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態の端部追跡装置の構成を示す概略図である。図2は、本実施形態のLANケーブルの構造を示す斜視図である。
【0015】
図1に示すように、端部追跡装置1は、LANケーブル10aと、第一コネクタ20と、第二コネクタ30と、発光器40と、受光器50とを備えている。
ここで、LANケーブル10aは、図2に示すように、光透過線11と、信号線12(12−1〜12−n)と、被覆層13とを有している。
【0016】
光透過線11は、本発明に係る光透過部材であり、本実施形態では、LANケーブル10aの径方向断面のほぼ中央に配設されている。そして、複数の信号線12が、光透過線11の外周に配設されている。このため、径方向断面のほぼ中央から離れた位置に光透過線11を配設した場合に比べて、LANケーブル10aの製造が容易になる。
また、光透過線11は、例えば、光ケーブルを用いて形成できる。このため、光透過線11の一端から光を入力すると、他端からその光が出力される。
さらに、光透過線11に代えて、光透過材を充填することができる。光透過材は、光透過線11と同様、一端から入力した光を他端へ伝達して出力する機能を有している。
なお、本実施形態及び後述する実施形態を含む本明細書においては、光透過線11と光透過材とを併せて「光透過部材」という。
【0017】
信号線12は、ケーブル10aの導体を構成する線である。
この信号線12の材料は、すべての導電体を対象とするが、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、合金、銀、金など、公知の材質で形成できる。
この信号線12は、光透過線11の外周に複数本配設されている。そして、二本ずつ撚り合せられている。このため、ケーブル10aは、ツイストペアケーブルを構成する。
この信号線12は、例えば、通信用信号を送る。
なお、信号線12の一本一本は、単線を用いることもでき、あるいは撚り線を用いることもできる。
被覆層13は、光透過線11と複数の信号線12のすべてを覆うように被覆した層である。
【0018】
第一コネクタ20は、例えば、PCやルータなどの装置に接続するためのプラグ(ジャック)である。
この第一コネクタ20は、図3に示すように、本体21と、端子22と、係止部23とを有している。
本体21は、透明の材質で形成されている。これにより、外部から照射された光を、内部に挿入されたLANケーブル10aの光透過線11に照射することができる。しかも、その光がどの角度から照射されても、その光を光透過線11に通すことができる。
この本体21は、例えば、透明のプラスチック素材で形成することができる。
【0019】
端子22は、LANコネクタ10aの信号線12が接続された部分である。
この端子22は、PCなどの装置に取り付けられた雌コネクタの端子(図示せず)と接続され、信号が送受信される。
係止部23は、第一コネクタ20を雌コネクタに差し込んだときに係止する部分である。
【0020】
第二コネクタ30は、例えば、第一コネクタ20と同様、PCやルータなどの装置に接続するためのプラグ(ジャック)である。
この第二コネクタ30は、第一コネクタ20と同様の構造を有しており、本体31と、端子32と、係止部33とを有している。
本体31は、透明の材質で形成されている。これにより、内部に挿入されたLANケーブル10aの光透過線11が光っていることを、コネクタの外部から一目で確認できる。
この本体31は、例えば、透明のプラスチック素材で形成することができる。
【0021】
端子32は、LANコネクタ10aの信号線12が接続された部分である。
この端子32は、PCなどの装置に取り付けられた雌コネクタの端子(図示せず)と接続され、信号が送受信される。
係止部33は、第二コネクタ30を雌コネクタに差し込んだときに係止する部分である。
【0022】
発光器40は、第一コネクタ20に光を照射する器具である。
この発光器40は、光を放出するものであれば何でもよく、例えば、蛍光灯や電球を光らせる照明器具,投光器,懐中電灯,ペンライトなどを用いることができる。
なお、第一コネクタ20において、発光器40から光を受ける部分は、図1においては、LANケーブル10aが接続された面に対向する面となっているが、対向する面に限るものではなく、他の面とすることができる。これは、第一コネクタ20の本体全体が透明であるため、光がどの角度から入射しても、内部のLANケーブル10aの光透過線11に届くからである。
このため、仮に第一コネクタ20が、PCの雌コネクタに接続された状態であっても、発光器40を横から当てて光を照射するようにすれば、その光は、本体21を介して光透過線11に達し、第二コネクタ30まで送ることができる。
【0023】
受光器50は、第二コネクタ30又はこの第二コネクタ30の内部の光透過線11から放出された光を受け取る。
この受光器50は、光を検出する機能を有していればよく、例えば、フォトトランジスタやフォトダイオード、これらを備えた光検知センサなどを用いることができる。
また、受光器50のような装置を備えなくても、目視で第二コネクタ30からの光を確認することもできる。この場合は、受光器50を省略できる。
【0024】
[端部追跡方法]
次に、以上のような構成からなる本実施形態のLANケーブルを用いた本発明の端部追跡方法の実施形態について、図1を参照して説明する。
発光器40が、光を出力する。この光が、第一コネクタ20に照射される。
第一コネクタ20は、透明であるため、内部に挿入されたLANケーブル10の光透過線11に、その光が照射される。
【0025】
光透過線11は、受けた光を伝達する。
第二コネクタ30の内部では、挿入されたLANケーブル10の光透過線11が光る。第二コネクタ30は、透明であるため、光透過線11が光っていることが外部から視認できる。
受光器50は、第二コネクタ30の内部で光っている光透過線11の光を検出する。
これによって、LANケーブル10の両端が確認されることになる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態に係るLANケーブルと、これを用いた端部追跡方法によれば、LANケーブルの一方の端に光信号を入力することで、反対端でその光信号が出力可能であり、LANケーブルの両端の確認が可能になる。
これによって、一端側がPCやルータなどに接続されたLANケーブルの他端を容易に見つけることができる。
また、調査信号として光信号を使用するため、信号線(ツイストペア線)で使っている電気信号に影響を与えずに、LANケーブルの両端の確認ができる。
【0027】
[LANケーブルの第二実施形態]
次に、本発明のLANケーブルの第二の実施形態について、図4を参照して説明する。
同図は、本実施形態のLANケーブルの構成を示す全体斜視図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、信号線の本数が相違する。すなわち、第一実施形態では、光透過線が一本であったに対し、本実施形態では、複数本である。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図4において、図1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0028】
ここで、LANケーブル10bは、図4に示すように、光透過線11(11−1〜11−m)と、信号線12(12−1〜12−n)と、被覆層13とを有している。
光透過線11は、複数本配設されている。配設位置は、特に限定されるものではない。ただし、少なくとも一本の光透過線11が、LANケーブル10bの径方向断面のほぼ中央に配設していることが望ましい。
また、光透過線11は、例えば、光ケーブルを用いて形成できる。
さらに、光透過線11に代えて、光透過材を被覆層13の内部に充填することができる。光透過材は、光透過線11と同様、一端から入力した光を他端へ伝達して出力する機能を有している。
【0029】
LANケーブルをこのような構成とすると、LANケーブルの光透過線に光を通すことで、ルータ等に接続されたLANケーブルのそれぞれがどのPCに接続されているかを容易に把握できる。
特に、本実施形態では、光透過線を複数本にしたことで、第二コネクタでの発光量が増えるため、光が届いていることを容易に見つけることができる。
【0030】
さらに、複数本の光透過線のうちの一本をLANケーブルの径方向断面の中央に配設することとしたため、周囲の信号線等を安定して配設できることから、当該LANケーブルを容易に形成できる。
また、LANケーブルの径方向断面の中央に配設した光透過線を中央光透過線とし、この中央光透過線の周囲に配設された光透過線を周囲光透過線とすると、この周囲光透過線や信号線を中央光透過線に対称となる位置に配設することで、LANケーブルをさらに容易に形成できる。
【0031】
[LANケーブルの第三実施形態]
次に、本発明のLANケーブルの第三の実施形態について、図5を参照して説明する。
同図は、本実施形態のLANケーブルの構成を示す斜視図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、信号線と被覆層との間に光透過材があるか否かが相違する。すなわち、第一実施形態では、信号線と被覆層との間は、特に限定していないのに対し、本実施形態では、光透過材を充填する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図5において、図1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0032】
ここで、LANケーブル10cは、図5に示すように、光透過線11と、信号線12(12−1〜12−n)と、被覆層13と、光透過材14を有している。
光透過材14は、本発明に係る光透過部材であり、光透過線11及び複数の信号線12と被覆層13との間に充填可能な光透過材料からなり、光透過線11と同様、光を伝達する機能を有している。このため、この光透過材14に光を通すことによっても、接続先の追跡が可能となる。
ここで、光透過材14は、光伝達機能を有し、被覆層13の内側の光透過線11及び複数の信号線12の隙間に充填可能な部材であれば、どのようなものでもよく、例えば、光透過線11と同様の光ファイバーや、その他の光伝達機能を有する部材により構成することができる。
この光透過材14は、例えば、フッ素化ポリイミド(FLUPI)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、石英ガラスなどの材料により形成できる。また、蛍光材等の増光材を混入することもできる。
【0033】
LANケーブルをこのような構成とすれば、光透過部材を備えたことで、この光透過部材に光を通すことで、ルータ等に接続されたLANケーブルのそれぞれがどのPCに接続されているかを容易に把握できる。
特に、光透過材14は、被覆層13の内側に充填されるので、光透過線11及び複数の信号線12の間の隙間に入り込むため、透光部分の断面積を大きくして透過光量をより多くすることができ、光の透過をより容易に視認できるようになる。
また、光透過材14は、被覆層13の内側に注入・充填するだけでよいので、本実施形態に係るLANケーブルを容易に形成することができ、製造コストが増加することもない。
【0034】
[LANケーブルの形成方法]
次に、LANケーブルの形成方法について、説明する。
上述した各実施形態におけるLANケーブル10a〜10cは、押出加工、伸線加工、引き抜き加工などの方法で、一般的な押出機などを用いて形成することができる。
【0035】
ここで、本発明のLANケーブル10と、上述した各特許文献に記載のLANケーブル100とを比較すると、LANケーブル10の径方向断面のほぼ中央に線が配設された本発明の方が、配設されていない特許文献に記載のLANケーブルよりも製造しやすい。それは、中央に光透過線11があることで、周囲の信号線12が互いに安定して配設されるためである。これにより、コストも抑えられる。
これに対し、中央に線がない場合には、複数の線を円周上に並べた状態で保持しなければならない。このため、不安定な配設となる。ここで、安定させるためには新たな技術が必要となる。これにより、コスト高となる。
【0036】
ここで説明したLANケーブルの形成方法は、上述した第一、第二、第三の各実施形態におけるLANケーブル10a〜10cのいずれにも適用することができる。
そして、各特許文献に記載のLANケーブル100との比較において、各実施形態のLANケーブル10a〜10cは、形成が容易であるとともに、コストを抑えられるという優れた効果を奏する。
【0037】
以上説明したように、本実施形態のLANケーブル、端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法によれば、光透過部材に光を通すことで、ルータ等に接続されたLANケーブルのそれぞれがどのPCに接続されているかを容易に把握できる。
また、光透過線が、LANケーブルの径方向断面のほぼ中央に配設されるため、LANケーブルの製造が容易となる。
【0038】
以上、本発明のLANケーブル、端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るLANケーブル、端部追跡装置、LANケーブル形成方法及び端部追跡方法は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、LANケーブルに光透過線を備えた技術を示したが、LANケーブルに限るものではなく、他のケーブルにも応用できる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、光透過線を有したLANケーブルに関する発明であるため、LANケーブルを用いた装置や機器に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態における端部追跡装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第一実施形態におけるLANケーブルの構造を示す斜視図である。
【図3】コネクタの構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の第二実施形態におけるLANケーブルの構造を示す斜視図である。
【図5】本発明の第三実施形態におけるLANケーブルの構造を示す斜視図である。
【図6】特許文献2に記載のLANケーブルの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 端部追跡装置
10a〜10c LANケーブル
11 光透過線
12 信号線
13 被覆層
14 光透過部材
20 第一コネクタ
30 第二コネクタ
40 発光器
50 受光器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一本又は二本以上の信号線と、
光を伝達する光透過部材と、
前記信号線と前記光透過部材との全体を被覆する被覆層とを備え、
前記光透過部材が、径方向断面のほぼ中央に配設された
ことを特徴とするLANケーブル。
【請求項2】
前記光透過部材が、光透過線からなる
ことを特徴とする請求項1記載のLANケーブル。
【請求項3】
径方向断面のほぼ中央に配設した光透過部材を中央光透過部材とし、この中央光透過部材の周囲に、一又は二以上の光透過部材を周囲光透過部材として配設した
ことを特徴とする請求項1又は2記載のLANケーブル。
【請求項4】
前記周囲光透過部材が、前記中央光透過部材に対して対称となる位置に配設される光透過線からなる
ことを特徴とする請求項3記載のLANケーブル。
【請求項5】
前記被覆層の内側に充填される光透過材を有した
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のLANケーブル。
【請求項6】
光透過部材を有したLANケーブルと、
このLANケーブルの一端に取り付けられた第一コネクタと、
前記LANケーブルの他端に取り付けられた第二コネクタとを有し、
この第二コネクタの本体が、透明又は半透明に形成されており、
前記光透過部材が、前記第二コネクタに達した端部に露出部分を有し、前記第一コネクタから入力した光を前記露出部分で放出する
ことを特徴とする端部追跡装置。
【請求項7】
前記第一コネクタに光を送る発光器を有した
ことを特徴とする請求項6記載の端部追跡装置。
【請求項8】
前記第二コネクタから放出された光を受ける受光器を有した
ことを特徴とする請求項6又は7記載の端部追跡装置。
【請求項9】
前記LANケーブルが、前記請求項1〜5のいずれかに記載のLANケーブルからなる
ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の端部追跡装置。
【請求項10】
一本又は二本以上の信号線と、
光を伝達する光透過部材と、
前記信号線と前記光透過部材との全体を被覆する被覆層とを有し、
前記光透過部材を径方向断面のほぼ中央に配設して、
LANケーブルを形成した
ことを特徴とするLANケーブル形成方法。
【請求項11】
前記被覆層の内部に光透過材を充填して、前記LANケーブルを形成した
ことを特徴とする請求項10記載のLANケーブル形成方法。
【請求項12】
LANケーブルの一端に取り付けられた第一コネクタから光を入力し、
前記LANケーブルの有する光透過部材を介して前記光を伝達し、
前記LANケーブルの他端に取り付けられた第二コネクタの内部で前記光透過部材を発光させる
ことを特徴とする端部追跡方法。
【請求項13】
発光器から出力された光を、前記第一コネクタから入力する
ことを特徴とする請求項12記載の端部追跡方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−32962(P2010−32962A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197567(P2008−197567)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】