説明

LEDに使用するための蛍光体及びそれらの混合物

式(Ba,Sr,Ca)SiO4:Euを有する蛍光体組成物、及び半導体光源及び上記蛍光体を含む発光デバイス。(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu及び1種以上の追加の蛍光体の混合物、及びそれを組み込んでいる発光デバイスも開示される。好ましい混合物は、(Sr,Ba,Ca)2SiO4:Eu及び(Sr,Mg,Ca,Ba,Zn)2P2O7:Eu,Mn;(Ca,Sr,Ba,Mg)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu,Mn;(Sr,Ba,Ca)MgAl10O17:Eu,Mn;及びMg4FGeO6:Mn4+の少なくとも1種;及び一般式(Y,Gd,La,Lu,T,Pr,Sm)3(Al,Ga,In)5O12:Ceを有する1種以上のガーネット蛍光体を含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔政府権利の表明〕
米国政府は、NISTによって認められている契約No. 70NANB8H4022の条件によって規定される合理的な条件において、本発明における支払済みのライセンス及び特許権者がその他の者に認可する必要のある限定的な状況における権利を有する。
【0002】
〔背景技術〕
本発明は、蛍光体組成物に関し、特に電光用途に使用するための蛍光体に関する。さらに詳細には、本発明は、新規蛍光体及びこれらの蛍光体及びそれらの混合物を用いる電光装置に関する。
【0003】
発光ダイオード(LED)は、他の光源、例えば白熱ランプの代わりとしてしばしば用いられる半導体の発光体である。それらは、ディスプレーの照明、警報灯及び表示灯として、又は有色灯が望まれる他の用途に特に有用である。LEDによって生成される光の色は、その製造に用いられる半導体材料のタイプに依存する。
【0004】
発光ダイオード及びレーザー(共に概してここではLEDを指す)を含む有色半導体発光デバイスは、窒化ガリウム(GaN)などのIII-V族合金から製造される。LEDを形成するには、該合金の層を典型的に基板、例えば炭化ケイ素又はサファイアにエピタキシャル的に沈着し、及び種々のn及びp型のドーパントをドープして、特性、例えば発光効率を改善し得る。GaNに基づくLEDでは、光は一般的に電磁スペクトルのUV及び/又は青色範囲で放射される。ごく最近まで、LEDによって生成される光の固有の色により、LEDは明白色が必要とされる電光用途に好適ではなかった。
【0005】
LEDは、その半導体に依存して光を放射する。この光は、半導体材料の電子励起の結果として放射される。放射線(エネルギー)が半導体材料の原子にぶつかり、原子の電子が励起され、及び励起(より高い)エネルギー状態にジャンプする。半導体発光体のより高い及びより低いエネルギー状態は、それぞれ伝導帯及び価電子帯で特徴付けられる。電子は、その基底エネルギー状態に戻り、光子を放射する。光子は、励起状態及び基底エネルギー状態の間のエネルギー差に対応し、及び放射線の放出となる。
【0006】
最近では、LEDから放射された光を照明用途に有用な光に転化するための技術が開発されている。ある技術では、LEDが蛍光体層でコーティング又は被覆されている。蛍光体は、電磁スペクトルの一部における放射線エネルギーを吸収し、及び電磁スペクトルの別の一部におけるエネルギーを放射する発光材料である。一つの重要な種類の蛍光体は、非常に高い化学純度及び規制された組成の結晶性無機化合物であり、そこに少量の他の元素(“活性剤”と呼ばれる)を加え、それらを有効な発光材料に転化する。活性剤及び無機化合物の適切な組み合わせにより、放射の色を制御することができる。最も有用且つ周知な蛍光体は、可視域外の電磁放射線による励起に応えて、電磁スペクトルの可視部における放射線を放出する。
【0007】
LEDによって生成される放射線によって励起される蛍光体を挿入することにより、例えばスペクトルの可視部における異なる波長の光が生成され得る。有色LEDは、しばしば玩具、指示灯及び他のデバイスに用いられる。特別な色及びより高い明度を生成するために、製造業者は、そのようなLEDに使用するための新規有色蛍光体を絶えず探している。
有色LEDに加え、LEDで生成された光及び蛍光体で生成された光の組み合わせが、白色光を生成するのに用いられ得る。最も一般的な白色LEDは、青色放射性GaInNチップからなる。青色放射性チップは、一部の青色放射線を補色、例えば黄緑色放射に転化する蛍光体で被覆されている。同時に、青色及び黄緑色放射線は、白色光を生成する。UV放射性チップ、及びUV放射線を可視光に転化するように設計された赤色、緑色及び青色放射性蛍光体を含む蛍光体混合物を用いる白色LEDもある。
【0008】
ある公知な黄白色発光デバイスは、UV〜青色範囲(約315nm〜約480nm)近くにピーク放射波長を有し、黄色発光蛍光体、例えばセリウムをドープしたイットリウムアルミニウムガーネットY3Al4.9O12-δ:Ce3+(“YAG”)(式中、δは典型的に約-1〜1である)と組み合された青色発光LEDを含む。蛍光体は、LEDから放射された放射線の一部を吸収し、及び吸収した放射線を黄色光に転化する。LEDによって放射された青色光の残りは蛍光体に伝達され、及び蛍光体によって放射された黄色光と混合される。観察者は、青色及び黄色光の混合物を知覚し、これはほとんどの場合に黄白色の光として知覚される。
【0009】
いくつかの用途に有用であり、白色光システムに使用するための新規蛍光体に対する必要性が存在する。特に、良好なスペクトル分布、量子効率、及び吸収度を有する単独か、又はUV又は青色LEDと組み合わされた混合物で使用するための蛍光体が望まれる。
【0010】
〔発明の開示〕
第一の特徴では、本発明は、約250〜約500nmのピーク放射を有するUV又は青色半導体光源、及び式(Sr,Ba,Ca)2SiO4:Euを有する蛍光体を含む白色発光デバイスを提供する。
第二の特徴では、本発明は、約250〜約400nmのピーク放射を有するUV半導体光源、及び式(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu、及び一般式(Y,Gd,La,Lu,T,Pr,Sm)3(Al,Ga,In)5O12:Ceを有する1種以上のガーネット蛍光体及び式Mg4FGeO6:Mn4+(MFG)を有するマグネシウムフルオロゲルマネート蛍光体を含む蛍光体混合物を含む白色発光デバイスを提供する。
第三の特徴では、約370〜約500nmで放射する半導体光源、及び(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu、及び1種以上の(Sr,Mg,Ca,Ba,Zn)2P2O7:Eu,Mn(“SPP”);(Ca,Sr,Ba,Mg)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu,Mn(“HALO”);(Sr,Ba,Ca)MgAl10O17:Eu,Mn(“BAM,BAMn”);及びMg4FGeO6:Mn4+(MFG)を含む蛍光体混合物を含む白色発光デバイスが提供される。
第四の特徴では、(Sr,Ba,Ca)2SiO4:Eu及び(Sr,Mg,Ca,Ba,Zn)2P2O7:Eu,Mn(“SPP”);(Ca,Sr,Ba,Mg)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu,Mn(“HALO”);(Sr,Ba,Ca)MgAl10O17:Eu,Mn(“BAM,BAMn”);及びMg4FGeO6:Mn4+(MFG)の少なくとも1種;及び一般式(Y,Gd,La,Lu,T,Pr,Sm)3(Al,Ga,In)5O12:Ceを有する1種以上のガーネット蛍光体を含む蛍光体混合物が提供される。
【0011】
〔発明の詳細な説明〕
蛍光体は、放射線(エネルギー)を可視光に転化する。蛍光体の異なる組み合わせは、異なる有色発光を提供する。蛍光体から生じる有色光は、色温度を提供する。新規蛍光体組成物は、LED及び他の光源におけるそれらの使用と同様にここで示される。
【0012】
蛍光体転化材料(蛍光体材料)は、生成されたUV又は青色放射線を異なる波長の可視光に転化する。生成された可視光の色は、蛍光体材料の特定の成分に依存する。蛍光体材料は、単一の蛍光体組成物のみか、又は基本色の2種以上の蛍光体、例えば所望の色(色合い)の光を放射するための1種以上の黄色及び赤色の蛍光体との特別な混合物を含み得る。ここで用いられるように、“蛍光体材料”という用語は、単一の蛍光体、並びに2種以上の蛍光体の混合物の両方を含むことを意図する。
【0013】
明るい白色光を生成するLEDランプは、光源としてのLEDに望ましい質を与えるのに有用であることが判明した。従って、本発明の一つの実施態様では、蛍光材料と蛍光体転化材料との混合物(蛍光体混合物)で被覆されたLEDが、白色光を提供するために開示されている。個々の蛍光体及び個々の蛍光体を含む蛍光体混合物は、特定の波長の放射線、例えばUV又は青色に近いLEDによって放射されるような約250〜500nmの放射線を可視光に転化する。蛍光体混合物によって提供される可視光は、高い強度及び輝度を有する明るい白色光を含む。
【0014】
図1により、典型的な発光用組立品又はランプ10が、本発明の一つの好ましい構造に従って示されている。発光用組立品10は、半導体UV放射線源、例えば発光ダイオード(LED)チップ12及びLEDチップに電気的に接続されているリード14を含む。リード14は、より厚いリードフレーム16によって支持されている薄いワイヤーを含んでいてもよく、又はリードは自己支持電極を含んでいてもよく、及びリードフレームは取り除かれてもよい。リード14は、LEDチップ12に電流を供給し、及び従ってLEDチップ12に放射線を放射させる。
【0015】
ランプは、放射される放射線が蛍光体上に向けられているときに白色光を生成することができる任意の半導体青色又はUV光源を含み得る。好ましい実施態様では、半導体光源が、種々の不純物がドープされている青色放射LEDを含む。従って、LEDは、任意の好適なIII-V、II-VI又はIV-IV半導体層に基づく半導体ダイオードを含んでもよく、及び好ましくは約250〜500nmの放射波長を有する。好ましくは、LEDは、GaN、ZnSe又はSiCを含む少なくとも1種の半導体層を含み得る。例えば、LEDは、約250nmよりも高く及び約500nmよりも低い放射波長を有する式IniGajAlkN(式中、0≦i;0≦j;0が≦k及びi+j+k=1)で表される窒化物化合物半導体を含み得る。そのようなLED半導体は、当技術分野で周知である。放射線源は、ここでは便宜上LEDとして記載する。しかし、ここで用いられるように、この用語は、例えば半導体レーザーダイオードを含む全ての半導体放射線源を含むことを意味する。
【0016】
ここで考察される本発明の典型的な構造の一般的な考察は、光源に基づく無機LEDを指しているが、LEDチップは特に明記しない限り、有機体発光構造又は他の放射線源で置き換えられてもよく、及びLEDチップ又は半導体に対する全ての言及は、単に任意の適切な放射線源の表現であると理解されるべきである。
【0017】
有機体発光構造は、当技術分野で周知である。一般的な高性能の有機体放射性構造は、ダブルヘテロ構造LEDを指す。この構造は、GaAs又はInPなどの材料を用いる従来の無機LEDと非常に類似している。この対応のデバイスでは、ガラスの支持層が、酸化インジウム/スズ(ITO)の薄い層によって被覆され、該構造のための基板を形成する。次に、薄い(100-500Å)有機体の主としてホール輸送性の層(HTL)を、該ITO層に沈着する。HTL層の表面には、薄い(典型的には50-100Å)放射性層(EL)を沈着する。これらの層が薄すぎる場合、操作のために高出力消費を必要とするフィルムの厚みの増加、内部抵抗の増加、フィルムの連続性に破損が生じ得る。放射性層(EL)は、EL上に沈着されている100-500Åの厚い電子輸送性層(ETL)から注入される電子、及びHTL層からのホールのための再結合サイトを提供する。ETL材料は、電荷欠損中心(ホール)よりも電子に対するかなり高い移動度によって特徴付けられる。
【0018】
別の周知な有機体放射性構造は、シングルヘテロ構造を指す。ダブルヘテロ構造と比較したこの構造の違いは、電場発光層をETL層としても用い、ETL層の必要性を除去することである。しかし、このタイプのデバイスは、効率的な操作のために、良好な電子輸送能力を有するEL層を組み込まなければならず、あるいは別のETL層を含み、ダブルヘテロ構造と同じように有効な構造を与えなければならない。
【0019】
LEDのための周知の異なるデバイス構造は、単一層(又はポリマー)LEDを指す。このタイプのデバイスは、薄いITO層によって被覆されているガラス支持層を含み、土台の基板を形成する。続いて、回転被覆ポリマーの薄い有機層は、例えばITO層上に形成され、及び前述したデバイスのHTL、ETL及びEL層の機能の全てを提供する。続いて、金属電極層を有機ポリマー層上に形成する。該金属は、典型的にMg、Ca、又は他の従来から用いられている金属である。
【0020】
LEDチップ12は、シェル18内に入れられており、これはLEDチップ及びカプセル材料20を封入する。シェル18は、例えばガラス又はプラスチックでもよい。好ましくは、LED12は実質的にカプセル材料20の中央に置く。カプセル材料20は、好ましくはエポキシ、プラスチック、低温ガラス、ポリマー、熱可塑性物質、熱硬化性材料、樹脂又は当技術分野で周知の他のタイプのLED封入性材料である。任意に、カプセル材料20はスピンオンガラス(spin-on glass)又はある種の他の高いインデックスの屈折材料である。好ましくは、カプセル材料20は、エポキシ又はポリマー材料、例えばシリコンである。シェル18及びカプセル材料20は共に、好ましくは透明であるか、又は実質的にLEDチップ12及び蛍光体組成物22(以下に記載)によって生成される光に波長に関して光学的に透過性である。あるいは、ランプ10は、外部シェル18を用いずにカプセル材料のみを含んでもよい。LEDチップ12は、例えばリードフレーム16、シェル18の底にある自己支持電極、又はシェル又はリードフレームに装備される架台(示さず)によって支持されてもよい。
【0021】
照明システムの構造は、LEDチップ12に放射状に結合されている蛍光体組成物22を含む。放射状に結合されているとは、元素が互いに結合し、一つの元素からの放射線が他の元素へ伝わることを意味する。好ましい実施態様では、蛍光体組成物22は、以下に詳細されるように、2種以上の蛍光体の混合物である。この蛍光体組成物22は、任意の適切な方法によってLEDチップ12に沈着される。例えば、蛍光体の水性懸濁液を形成し、及び蛍光体層としてLED表面に適用することができる。一つのそのような方法では、蛍光体粒子が無作為に懸濁されているシリコンスラリーをLED周囲に置く。この方法は、蛍光体組成物22及びLED12の可能な位置の単なる例である。従って、蛍光体組成物22は、LEDチップ12上を蛍光体懸濁液で被覆及び乾燥することにより、LEDチップ12の発光表面上、又は直接被覆され得る。シェル18及びカプセル材料20は共に、好ましくは透明であるか、又はさもなければ白色光24がそれらの元素を介して伝わるのを可能にするように設計される。限定する意図はないが、一つの実施態様では、蛍光体組成物の平均粒子サイズが、約1〜約10μmとなり得る。
【0022】
図2は、本発明の好ましい特徴のシステムの第二の好ましい構造を説明している。図2の実施態様の構造は、蛍光体組成物122が、LEDチップ112上に直接形成される代わりにカプセル材料120内に散在されていることを除き、図1と同様である。蛍光体(粉末の形状)は、カプセル材料120の単一区域内か、又はさらに好ましくは、カプセル材料の全容積中に散在されてもよい。LEDチップ112によって放射される青色又はUV光126は、蛍光体組成物122によって放射される光と混合し、及び混合された光は白色光124として現れる。蛍光体がカプセル材料120内に散在されている場合は、続いて蛍光体粉末をLEDチップ112の周囲に位置しているポリマー前駆体に加えてもよく、及び続いてポリマー前駆体を硬化してポリマー材料を凝固してもよい。他の公知な蛍光体散在方法、例えば伝達荷重を用いてもよい。
【0023】
図3は、本発明の好ましい特徴のシステムの第三の好ましい構造を説明している。図3で示されている実施態様の構造は、LEDチップ212上に形成される代わりに蛍光体組成物222をシェル218の表面上に被覆することを除き、図1と同様である。蛍光体組成物は、必要に応じて蛍光体がシェルの外表面に被覆されてもよいが、好ましくはシェル218の内表面に被覆される。蛍光体組成物222は、シェルの全表面か、又はシェルの表面の上端の一部のみに被覆されてもよい。LEDチップ212によって放射される青色又はUV光226は、蛍光体組成物222によって放射される光と混合し、及び混合された光は白色光224として現れる。もちろん、図1〜3の構造は組み合わされてもよく、及び蛍光体は任意の2つ又は全ての3つの位置又は任意の他の好適な位置、例えばシェルから離れて又はLEDに組み込まれて配置されてもよい。
【0024】
上記構造の全てにおいて、ランプ10は、多数の散乱粒子(示さず)を含んでもよく、これらはカプセル材料に組み込まれる。散乱粒子は、例えばアルミナ粉末などのAl2O3粒子又はTiO2粒子を含み得る。散乱粒子は、好ましくはごく少量の吸収度で、LEDチップから放射される干渉性の光を効果的に散乱する。
【0025】
図4における第四の好ましい構造に示されているように、LEDチップ412は、反射性カップ430に装備され得る。カップ430は、反射性材料、例えばアルミナ、チタニア、又は当技術分野で周知の他の誘電性粉末からなるか、又は被覆され得る。好ましい反射性材料はAl2O3である。図4の実施態様の構造の残りは、前述の図の全てと同様であり、及び2種のリード416、第二のリードでLEDチップと電気的に接続されている導電性ワイヤー432、及びカプセル材料420を含む。
【0026】
一つの実施態様では、本発明は、新規蛍光体組成物を提供し、これは一般式(Ba,Sr,Ca)SiO4:Euを有する上記LED光における蛍光体組成物22に用いられ得る。上記蛍光体に関してここで用いられているように、EuはEu2+イオンを表すことを意味する。蛍光体にドーピングするEu2+の量は、好ましくは約0.001〜0.2である。従って、この実施態様では、蛍光体は(Ba,Sr,Ca)2-mSiO4:Eumを有するとして記載することができ、mは0.001〜0.2である。好ましい蛍光体組成物は、式(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を有する。第二の好ましい蛍光体組成物は、式(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4を有する。250〜500nmで放射するLED及び任意に1種以上の追加の蛍光体が用いられるとき、得られた電光システムは白色を有する光を生成し、その特性はさらに詳細に以下に考察される。
【0027】
上記調合物は、従来のUV LED蛍光体と比較して強いUV吸収度を有する蛍光体を製造し、UVチップを用いる白色ランプにおけるUV表面にじみの量を減らす。この効果は図5に示されており、これは式(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を有する蛍光体の吸収及び放出スペクトルを示す。励起スペクトルは、現行のUV/青色LEDチップに対し、関連する範囲におけるUV及び青色光の有意な吸収があることを示している。同様に、この蛍光体は、励起源として青色又はUV LEDチップのいずれかを用いる白色LEDに用いられ得る。青色LEDチップとしては、蛍光体は入射する青色放射線の一部を黄色又は緑色光に転化する。組み合わされるとき、青色及び黄色又は緑色光は、白色光を生成する。蛍光体の色は、Ba/Sr/Ca比を変えることによって調整することができる。従って、蛍光体は、生成物の用途に依存する混合明度及びCRIを最適化するために調節することができる。
【0028】
同様に、図6A及び6Bは、2種の異なる波長における(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4の吸収及び放出スペクトルを示している。約275〜475nmに強い吸収を見ることができる。
【0029】
上記蛍光体組成物は、例えば元素酸化物、炭酸塩及び/又は水酸化物を出発材料として組み合わせることにより、蛍光体の製造のための周知の固体状態反応方法を用いて製造され得る。他の出発材料は、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、又はシュウ酸塩を含み得る。従って、例えば、(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4は、所定量のSrCO3、CaCO3、Eu2O3、及びSiO2を用いて製造され得る。典型的な方法では、出発材料は乾燥又は湿潤混合方法によって混合され、及び空気中又は減圧下で例えば900〜1600℃において燃焼される。
【0030】
融剤を、混合工程前又は中に混合物に加えてもよい。この融剤は、NH4Cl又は任意の他の従来の融剤、例えば他の塩化物又はホウ酸塩化合物でもよい。混合物の全質量の約20質量%、好ましくは約10質量%よりも少ない融剤の量が、溶融目的のために適切である。
【0031】
出発材料は、限定はしないが、高速ブレンダー又はリボンブレンダーにおける攪拌又は混和を含む任意の機械的方法によって共に混合され得る。出発材料は、ボウルミル、ハンマーミル、又はジェットミルで共に混合又は微粉にされ得る。特に出発物質の混合物がその後の沈殿のために溶液にされるとき、混合は湿潤粉砕によって行われ得る。混合物が湿っているとき、まずは約900℃〜約1700℃、好ましくは約900℃〜約1500℃の温度の減圧下で、混合物の全てが最終生成物に転化するのに十分な時間、焼成される前に乾燥され得、この時間は典型的には約2〜12時間となり得る。
【0032】
焼成は、回分式又は連続的方法で、好ましくは良好な気体-固体接触を促進するために攪拌又は混合作用をしながら行われ得る。焼成時間は、焼成される混合物の量、焼成設備を介して行われる気体速度、及び焼成設備における気体-固体接触の質に依存する。典型的には、約10時間までの焼成時間が適切である。還元性雰囲気は、典型的に水素、一酸化炭素、又はそれらの組み合わせなどの還元性気体を、任意に不活性ガス、例えば窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、又はそれらの組み合わせで希釈して含む。あるいは、混合物を含むるつぼを、高純度の炭素粒子を含む第二の閉じたるつぼに充填し、及び空気中で焼成してもよく、これは炭素粒子が空気中に存在する酸素と反応するためであり、それによって還元性雰囲気を提供するための一酸化炭素を生成する。
【0033】
青色又はUV LEDチップを単独で用いるのが好適であるが、上記蛍光体組成物は、白色LED光源に用いるために1種以上の追加の蛍光体と混合されてもよい。従って、別の実施態様では、上記実施態様の一つからの蛍光体と、1種以上の追加の蛍光体との混合物を含む蛍光体組成物22を含むLED照明用組立品が提供される。
【0034】
従って、第二の実施態様では、約250〜約400nmで放射するUV放射性LEDチップ、及び上記(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu蛍光体、及び一般式(Y,Gd,La,Lu,T,Pr,Sm)3(Al,Ga,In)5O12:Ceを有する1種以上のガーネット蛍光体及び式Mg4FgeO6:Mn4+(MFG)を有するマグネシウムフルオロゲルマネート蛍光体を含む蛍光体混合物を含む白色発光デバイスが提供される。蛍光体混合物における各蛍光体の相対量は、スペクトル質量に関して記載することができる。スペクトル質量は、各蛍光体が蛍光混合物の全放出スペクトルに寄与する相対量である。全ての個々の蛍光体のスペクトル質量の量は、1まで加えるべきである。好ましい実施態様では、混合物における各上記蛍光体が、約0.01〜0.7の範囲のスペクトル質量を有する。
【0035】
第三の実施態様では、約370〜約500nmで放射するUV放射性LEDチップ、上記(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu蛍光体、及び1種以上の(Sr,Mg,Ca,Ba,Zn)2P2O7:Eu,Mn(“SPP”);(Ca,Sr,Ba,Mg)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu,Mn(“HALO”);(Sr,Ba,Ca)MgAl10O17:Eu,Mn(“BAM,BAMn”);及びMg4FGeO6:Mn4+(MFG)を含む蛍光体混合物を含む白色発光デバイスが提供される。また、好ましい実施態様では、各上記の蛍光体は、混合物に存在するとき、約0.01〜0.7の範囲のスペクトル質量を有する。
【0036】
正確な調合により、(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu蛍光体は、典型的なYAG:Ce蛍光体の約50%以上、及びSPP蛍光体の約60%以上の量子効率を有し得る。さらに、(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4は、405nmにおけるSPP蛍光体で約57%であるのと比較して、450nmにおける60%、及び405nmにおける76%の吸収度を有する。
【0037】
さらに、緑色、青色、橙色などの他の蛍光体、又は他の色の蛍光体が混合物に用いられ、生じた光の白色を変え、及びより高いCRI源を製造し得る。限定する意図はないが、本発明の蛍光体との混合物に用いるのに好適な蛍光体は、以下を含む。
【0038】
青色:
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,Br,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+
(Ba,Sr,Ca)BPO5:Eu2+,Mn2+
(Sr,Ca)10(PO4)6*nB2O3:Eu2+
2SrO*0.84P2O5*0.16B2O3:Eu2+
Sr2Si3O8*2SrCl2:Eu2+
Ba3MgSi2O8:Eu2+
Sr4Al14O25:Eu2+(SAE)
BaAl8O13:Eu2+
【0039】
青色-緑色:
Sr4Al14O25:Eu2+
BaAl8O13:Eu2+
2SrO-0.84P2O5-0.16B203:Eu2+
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+
【0040】
緑色:
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+(BAMn)
(Ba,Sr,Ca)Al2O4:Eu2+
(Y,Gd,Lu,Sc,La)BO3:Ce3+,Tb3+
Ca8Mg(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+
(Ba,Sr,Ca)2(Mg,Zn)Si2O7:Eu2+
(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga,In)2S4:Eu2+
(Y,Gd,Tb,La,Sm,Pr,Lu)3(Al,Ga)5O12:Ce3+
(Ca,Sr)8(Mg,Zn)(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+(CASI)
Na2Gd2B2O7:Ce3+,Tb3+
(Ba,Sr)2(Ca,Mg,Zn)B2O6:K,Ce,Tb
【0041】
黄色-橙色:
(Sr,Ca,Ba,Mg,Zn)2P2O7:Eu2+,Mn2+(SPP);
(Ca,Sr,Ba,Mg)10(PO4)6(F,Cl,Br,OH):Eu2+,Mn2+(HALO);
【0042】
赤色:
(Gd,Y,Lu,La)2O3:Eu3+,Bi3+
(Gd,Y,Lu,La)2O2S:Eu3+,Bi3+
(Gd,Y,Lu,La)VO4:Eu3+,Bi3+
(Ca,Sr)S:Eu2+
SrY2S4:Eu2+
CaLa2S4:Ce3+
(Ca,Sr)S:Eu2+
3.5MgO*0.5MgF2*GeO2:Mn4+
(Ba,Sr,Ca)MgP2O7:Eu2+,Mn2+
(Y,Lu)2WO6:Eu3+,Mo6+
(Ba,Sr,Ca)xSiyNz:Eu2+
【0043】
蛍光体混合物における各個々の蛍光体の比は、所望の光熱出力の特性に依存して変わり得る。種々の実施態様の蛍光体混合物における個々の蛍光体の相対的比率は、それらの放射が混合され、及びLED電光装置で用いられるときに、CIE色度図における規定のccx及びccy値の可視光が生成されるように調節され得る。上記のように、白色光が好ましくは生成される。この白色光は、例えば約0.30〜約0.45の範囲におけるccx値、及び約0.30〜約0.45の範囲におけるccy値を有し得る。しかし、上記のように、蛍光体組成物における各蛍光体の正確な同一性及び量は、消費者の必要性に応じて変えることができる。
【0044】
本発明の蛍光体は、同等の周知な蛍光体と比較して独特な色ずれを示す。例えば、(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4は、405nmの励起波長を用いて、0.5286のccx値及び0.4604のccy値を有するカラーポイントを有する。
【0045】
上記実施態様の種々の蛍光体組成物を製造した。これらの蛍光体のカラーコーディネートを測定し、及びこれらの混合物の指標(CRI)を与える明度(lm/W)色及び調整された色温度(CCT)を、405nmの励起波長を用いて測定した。結果を以下の表1に示す。
【0046】
表1

【0047】
上記図表から理解できるように、混合に関する研究は、SPP及びBAMと混合された(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4蛍光体が、(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を用いない当技術分野の混合物の状態と比べて約8%の明度向上を提供し、CRIを76から64に減少させることを示している。
【0048】
上記蛍光体組成物は、LED以外のさらなる用途に用いられ得る。例えば、該材料は、蛍光性ランプ、陰極線管、プラズマディスプレーデバイス又は液晶ディスプレー(LCD)における蛍光体として用いられ得る。該材料は、電磁カロリメーター、ガンマ線カメラ、コンピューター断層撮影スキャナー又はレーザーにおけるシンチレーターとしても用いられ得る。これらの用途は、単なる例であり包括的でないことを意味する。
【0049】
本発明は、種々の好ましい実施態様に関して記載した。改良及び変更は、本明細書の解読及び理解における他のものに生じるだろう。本発明は、その範囲における全てのそのような改良及び変更を含むことを意図し、それらは請求の範囲又はそれらと同等のものの範囲にある。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第一の実施態様による照明システムの概略断面図。
【図2】本発明の第二の実施態様による照明システムの概略断面図。
【図3】本発明の第三の実施態様による照明システムの概略断面図。
【図4】本発明の第四の実施態様による照明システムの断面側面斜視図。
【図5】式(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を有する本発明の蛍光体の放射及び吸収スペクトルのグラフ。
【図6A】2種の異なる波長における式(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4を有する本発明の蛍光体の各吸収及び放出スペクトル。
【図6B】2種の異なる波長における式(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4を有する本発明の蛍光体の各吸収及び放出スペクトル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含む、白色光を放射するための電光装置。
約250nm〜約500nmの放射線を放射する半導体光源;及び
光源と放射状に結合されている蛍光体組成物であって、(Ba,Sr,Ca)SiO4:Euを含む蛍光体組成物。
【請求項2】
光源がLEDである、請求項1記載の電光装置。
【請求項3】
LEDが、式IniGajAlkN(式中、0≦i;0≦j;0≦k及びi+j+k=1)で表される窒化物化合物半導体を含む、請求項2記載の電光装置。
【請求項4】
光源が、有機体放射性構造である、請求項1記載の電光装置。
【請求項5】
蛍光体組成物が、光源の表面に被覆されている、請求項1記載の電光装置。
【請求項6】
光源及び蛍光体組成物の周囲にカプセル材料をさらに含む、請求項1記載の電光装置。
【請求項7】
蛍光体組成物が、カプセル材料に分散されている、請求項1記載の電光装置。
【請求項8】
反射用カップをさらに含む、請求項1記載の電光装置。
【請求項9】
前記蛍光体組成物が、(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を含む、請求項1記載の電光装置。
【請求項10】
前記蛍光体組成物が、(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4を含む、請求項1記載の電光装置。
【請求項11】
前記装置が、0.5286のccx値及び0.4604のccy値のカラーポイントを有する、請求項10記載の電光装置。
【請求項12】
前記蛍光体組成物が、1種以上の追加の蛍光体をさらに含む、請求項1記載の電光装置。
【請求項13】
前記1種以上の追加の蛍光体が、
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,Br,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)BPO5:Eu2+,Mn2+;
(Sr,Ca)10(PO4)6*nB2O3:Eu2+;
2SrO*0.84P2O5*0.16B2O3:Eu2+;
Sr2Si3O8*2SrCl2:Eu2+;
Ba3MgSi2O8:Eu2+;
Sr4Al14O25:Eu2+;
BaAl8O13:Eu2+;
Sr4Al14O25:Eu2+;
BaAl8O13:Eu2+;
2SrO-0.84P2O5-0.16B203:Eu2+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)Al2O4:Eu2+;
(Y,Gd,Lu,Sc,La)BO3:Ce3+,Tb3+;
Ca8Mg(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)2(Mg,Zn)Si2O7:Eu2+;
(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga,In)2S4:Eu2+;
(Y,Gd,Tb,La,Sm,Pr,Lu)3(Al,Ga)5O12:Ce3+;
(Ca,Sr)8(Mg,Zn)(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+;
Na2Gd2B2O7:Ce3+,Tb3+;
(Ba,Sr)2(Ca,Mg,Zn)B2O6:K,Ce,Tb;
(Sr,Ca,Ba,Mg,Zn)2P2O7:Eu2+,Mn2+;
(Ca,Sr,Ba,Mg)10(PO4)6(F,Cl,Br,OH):Eu2+,Mn2+;
(Gd,Y,Lu,La)2O3:Eu3+,Bi3+;
(Gd,Y,Lu,La)2O2S:Eu3+,Bi3+;
(Gd,Y,Lu,La)VO4:Eu3+,Bi3+;
(Ca,Sr)S:Eu2+;
SrY2S4:Eu2+;
CaLa2S4:Ce3+;
(Ca,Sr)S:Eu2+;
3.5MgO*0.5MgF2*GeO2:Mn4+;
(Ba,Sr,Ca)MgP2O7:Eu2+,Mn2+;
(Y,Lu)2WO6:Eu3+,Mo6+;
(Ba,Sr,Ca)xSiyNz:Eu2+;
からなる群から選択される、請求項12記載の電光装置。
【請求項14】
以下を含む、白色光を放射するための電光装置。
約250nm〜約400nmの放射線を放射するUV光源;及び
光源と放射状に結合されている蛍光体組成物であって、(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu、一般式(Y,Gd,La,Lu,T,Pr,Sm)3(Al,Ga,In)5O12:Ceを有する1種以上のガーネット蛍光体及び式Mg4FGeO6:Mn4+を有するマグネシウムフルオロゲルマネート蛍光体を含む蛍光体組成物。
【請求項15】
光源が半導体LEDである、請求項14記載の電光装置。
【請求項16】
LEDが、式IniGajAlkN(式中、0≦i;0≦j;0≦k及びi+j+k=1)で表される窒化物化合物半導体を含む、請求項14記載の電光装置。
【請求項17】
前記光源が、有機体放射性構造である、請求項14記載の電光装置。
【請求項18】
蛍光体組成物が、光源の表面に被覆されている、請求項14記載の電光装置。
【請求項19】
光源及び蛍光体組成物の周囲にカプセル材料をさらに含む、請求項14記載の電光装置。
【請求項20】
蛍光体組成物が、カプセル材料に分散されている、請求項14記載の電光装置。
【請求項21】
反射用カップをさらに含む、請求項14記載の電光装置。
【請求項22】
前記(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu蛍光体が、(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を含む、請求項14記載の電光装置。
【請求項23】
前記蛍光体組成物が、(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4を含む、請求項14記載の電光装置。
【請求項24】
前記装置が、0.5286のccx値及び0.4604のccy値のカラーポイントを有する、請求項23記載の電光装置。
【請求項25】
前記蛍光体組成物が、1種以上の追加の蛍光体をさらに含む、請求項14記載の電光装置。
【請求項26】
前記1種以上の追加の蛍光体が、
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,Br,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)BPO5:Eu2+,Mn2+;
(Sr,Ca)10(PO4)6*nB2O3:Eu2+;
2SrO*0.84P2O5*0.16B2O3:Eu2+;
Sr2Si3O8*2SrCl2:Eu2+;
Ba3MgSi2O8:Eu2+;
Sr4Al14O25:Eu2+;
BaAl8O13:Eu2+;
Sr4Al14O25:Eu2+;
BaAl8O13:Eu2+;
2SrO-0.84P2O5-0.16B203:Eu2+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)Al2O4:Eu2+;
(Y,Gd,Lu,Sc,La)BO3:Ce3+,Tb3+;
Ca8Mg(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)2(Mg,Zn)Si2O7:Eu2+;
(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga,In)2S4:Eu2+;
(Y,Gd,Tb,La,Sm,Pr,Lu)3(Al,Ga)5O12:Ce3+;
(Ca,Sr)8(Mg,Zn)(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+;
Na2Gd2B2O7:Ce3+,Tb3+;
(Ba,Sr)2(Ca,Mg,Zn)B2O6:K,Ce,Tb;
(Sr,Ca,Ba,Mg,Zn)2P2O7:Eu2+,Mn2+;
(Ca,Sr,Ba,Mg)10(PO4)6(F,Cl,Br,OH):Eu2+,Mn2+;
(Gd,Y,Lu,La)2O3:Eu3+,Bi3+;
(Gd,Y,Lu,La)2O2S:Eu3+,Bi3+;
(Gd,Y,Lu,La)VO4:Eu3+,Bi3+;
(Ca,Sr)S:Eu2+;
SrY2S4:Eu2+;
CaLa2S4:Ce3+;
(Ca,Sr)S:Eu2+;
3.5MgO*0.5MgF2*GeO2:Mn4+;
(Ba,Sr,Ca)MgP2O7:Eu2+,Mn2+;
(Y,Lu)2WO6:Eu3+,Mo6+;
(Ba,Sr,Ca)xSiyNz:Eu2+;
からなる群から選択される、請求項25記載の電光装置。
【請求項27】
以下を含む、白色光を放射するための電光装置。
約370〜約500nmの放射線を放射する半導体光源;及び
光源と放射状に結合している蛍光体組成物であって、(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu、及び1種以上の(Sr,Mg,Ca,Ba,Zn)2P2O7:Eu,Mn;(Ca,Sr,Ba,Mg)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu,Mn;(Sr,Ba,Ca)MgAl10O17:Eu,Mn;及びMg4FGeO6:Mn4+を含む蛍光体組成物。
【請求項28】
光源が半導体LEDである、請求項27記載の電光装置。
【請求項29】
LEDが、式IniGajAlkN(式中、0≦i;0≦j;0≦k及びi+j+k=1)で表される窒化物化合物半導体を含む、請求項27記載の電光装置。
【請求項30】
前記光源が、有機体放射性構造である、請求項27記載の電光装置。
【請求項31】
蛍光体組成物が、光源の表面に被覆されている、請求項27記載の電光装置。
【請求項32】
光源及び蛍光体組成物の周囲にカプセル材料をさらに含む、請求項27記載の電光装置。
【請求項33】
蛍光体組成物が、カプセル材料に分散されている、請求項27記載の電光装置。
【請求項34】
反射用カップをさらに含む、請求項27記載の電光装置。
【請求項35】
前記(Ba,Sr,Ca)SiO4:Eu蛍光体が、(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を含む、請求項27記載の電光装置。
【請求項36】
前記蛍光体組成物が、(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4を含む、請求項27記載の電光装置。
【請求項37】
前記装置が、0.5286のccx値及び0.4604のccy値のカラーポイントを有する、請求項36記載の電光装置。
【請求項38】
前記蛍光体組成物が、1種以上の追加の蛍光体をさらに含む、請求項27記載の電光装置。
【請求項39】
前記1種以上の追加の蛍光体が、
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,Br,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)BPO5:Eu2+,Mn2+;
(Sr,Ca)10(PO4)6*nB2O3:Eu2+;
2SrO*0.84P2O5*0.16B2O3:Eu2+;
Sr2Si3O8*2SrCl2:Eu2+;
Ba3MgSi2O8:Eu2+;
Sr4Al14O25:Eu2+;
BaAl8O13:Eu2+;
Sr4Al14O25:Eu2+;
BaAl8O13:Eu2+;
2SrO-0.84P2O5-0.16B203:Eu2+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu2+,Mn2+,Sb3+;
(Ba,Sr,Ca)MgAl10O17:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)Al2O4:Eu2+;
(Y,Gd,Lu,Sc,La)BO3:Ce3+,Tb3+;
Ca8Mg(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+;
(Ba,Sr,Ca)2(Mg,Zn)Si2O7:Eu2+;
(Sr,Ca,Ba)(Al,Ga,In)2S4:Eu2+;
(Y,Gd,Tb,La,Sm,Pr,Lu)3(Al,Ga)5O12:Ce3+;
(Ca,Sr)8(Mg,Zn)(SiO4)4Cl2:Eu2+,Mn2+;
Na2Gd2B2O7:Ce3+,Tb3+;
(Ba,Sr)2(Ca,Mg,Zn)B2O6:K,Ce,Tb;
(Sr,Ca,Ba,Mg,Zn)2P2O7:Eu2+,Mn2+;
(Ca,Sr,Ba,Mg)10(PO4)6(F,Cl,Br,OH):Eu2+,Mn2+;
(Gd,Y,Lu,La)2O3:Eu3+,Bi3+;
(Gd,Y,Lu,La)2O2S:Eu3+,Bi3+;
(Gd,Y,Lu,La)VO4:Eu3+,Bi3+;
(Ca,Sr)S:Eu2+;
SrY2S4:Eu2+;
CaLa2S4:Ce3+;
(Ca,Sr)S:Eu2+;
3.5MgO*0.5MgF2*GeO2:Mn4+;
(Ba,Sr,Ca)MgP2O7:Eu2+,Mn2+;
(Y,Lu)2WO6:Eu3+,Mo6+;
(Ba,Sr,Ca)xSiyNz:Eu2+;
からなる群から選択される、請求項38記載の電光装置。
【請求項40】
(Sr,Ba,Ca)2SiO4:Eu及び(Sr,Mg,Ca,Ba,Zn)2P2O7:Eu,Mn;(Ca,Sr,Ba,Mg)5(PO4)3(Cl,F,OH):Eu,Mn;(Sr,Ba,Ca)MgAl10O17:Eu,Mn;及びMg4FGeO6:Mn4+の少なくとも1種;及び一般式(Y,Gd,La,Lu,T,Pr,Sm)3(Al,Ga,In)5O12:Ceを有する1種以上のガーネット蛍光体を含む、蛍光体混合物。
【請求項41】
(Sr0.95Ba0.025Eu0.025)2SiO4を含む、請求項40記載の蛍光体混合物。
【請求項42】
(Sr0.58Ca0.36Eu0.06)2SiO4を含む、請求項40記載の蛍光体混合物。
【請求項43】
前記蛍光体混合物が、350〜500nmで放射する光源によって放射される放射線を吸収し、及び、前記光源からの前記放射線と組み合わされるとき、白色光を生成する放射線を放射することができる、請求項40記載の蛍光体混合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2007−528606(P2007−528606A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502833(P2007−502833)
【出願日】平成17年2月22日(2005.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/005546
【国際公開番号】WO2005/091862
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(503399964)ゲルコアー リミテッド ライアビリティ カンパニー (32)
【Fターム(参考)】