説明

LED点灯回路

【課題】過電流によるLEDの破損を防止可能なLED点灯回路を低コストに提供する。
【解決手段】制御回路17は、ハイビーム(第1光源ブロック14と第2光源ブロック15の両方を点灯させた状態)からロービーム(第1光源ブロック14だけを点灯させた状態)に切り替えるときに、まず、第2短絡回路18を動作させて第2光源ブロック15のLED16を短絡させ、第1所定時間t1経過後に、第2短絡回路18に加えて第1短絡回路19を動作させて第2光源ブロック15のLED16を短絡させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLED点灯回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の前照灯(ヘッドランプ )は、走行用前照灯であるハイビームと、すれ違い用前照灯であるロービームとを切替可能にする必要がある。
そこで、LEDを用いた前照灯では、ロービーム時に点灯させるLEDの個数をハイビーム時に比べて少なくするように制御するLED点灯回路を備えたものがある。
また、従来より、点灯させるLEDの個数を変えることによって明るさを変えるように制御するLED点灯回路が知られている。
【0003】
特許文献1には、少なくとも1個のLEDから成る光源ブロックの複数を直列に電源に接続しておき、複数の光源ブロックの1部のものを短絡回路により短絡し、この短絡回路には積分回路が組み込まれており、この積分回路からの出力電圧に応じて、短絡が行われる光源ブロックに印加される電圧が既定値から暫減方向の傾斜を有して短絡状態に達するようにした点灯回路が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−126958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の積分回路は、短絡回路による短絡が行われない側(消灯されない側)の光源ブロックに印加される電圧を暫増的に上昇させることにより、短絡が行われない側の光源ブロックに過電圧による過電流(突入電流)が流れて破損するのを防止するために設けられている。
しかし、短絡回路による短絡を短時間に繰り返した場合には、積分回路が十分に機能せず、短絡が行われない側の光源ブロックに過電流が流れて破損するおそれがある。
そのため、特許文献1の技術を自動車の前照灯に適用すると、ロービームとハイビームを頻繁に切り替えた場合に、LEDが破損するおそれがある。
【0006】
また、特許文献1には、複数の光源ブロックに流れる電流を一定値に制御する定電流制御部を設けることにより、短絡が行われない側の光源ブロックに過電流が流れるのを防止することが開示されている。
しかし、定電流制御部を設けたとしても、瞬間的な過電流については防止できないため、短絡回路による短絡を短時間に繰り返した場合にはLEDが破損するおそれがある。
【0007】
ところで、複数の光源ブロックを並列に電源に接続しておき、点灯させる光源ブロックを切り替える方法が考えられる。
しかし、光源ブロックを構成するLEDのしきい値電圧のバラツキなどにより、個々の光源ブロックに流れる電流に差が生じると、個々の光源ブロックの明るさにもバラツキが生じて照明品位が低下することになる。
そこで、個々の光源ブロック毎に定電流回路を設け、個々の光源ブロックに流れる電流を同一にする方法が考えられるが、定電流回路は部品コストが高いため、LED点灯回路が高コストになってしまう。
【0008】
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、過電流によるLEDの破損を防止可能なLED点灯回路を低コストに提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
【0010】
<第1の局面>
第1の局面は、
直列接続された複数個のLEDから成る第1光源ブロックと、
前記第1光源ブロックに直列接続された複数個のLEDから成る第2光源ブロックと、
前記第1光源ブロックおよび第2光源ブロックに一定値の電流を流す定電流回路と、
前記第2光源ブロックに並列接続された第1短絡回路と、
前記第2光源ブロックに並列接続され、前記第1短絡回路よりも抵抗値が大きな第2短絡回路と、
前記第1短絡回路および第2短絡回路の動作を制御する制御回路と
を備えたLED点灯回路であって、
前記制御回路は、前記第1光源ブロックと第2光源ブロックの両方を点灯させた状態から、前記第1光源ブロックだけを点灯させた状態に切り替えるときに、まず、前記第2短絡回路を動作させて前記第2光源ブロックの前記LEDを短絡させ、第1所定時間経過後に、前記第2短絡回路に加えて前記第1短絡回路を動作させて前記第2光源ブロックの前記LEDを短絡させるLED点灯回路である。
【0011】
各短絡回路が短絡動作するときには、定電流回路の出力電圧が低下するため、定電流回路の出力電流が瞬間的に過大になるピークが生じて過電流が流れる。
しかし、各短絡回路を第1の局面のように動作させれば、出力電圧が定電流回路で設定された最大電圧から所定電圧に低下し、それから第1所定時間経過後に、所定電圧から定電流回路で設定された最小電圧まで低下するという具合に、出力電圧が2段階で低下するため、出力電流に生じるピークが小さくなり過電流も小さくなる。
その結果、第1光源ブロックを構成するLEDに大きな過電流が流れて破損するのを防止できる。
ここで、所定電圧および第1所定時間は、前記作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライにより実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
尚、所定電圧は第2短絡回路の内部抵抗を適宜設定することによって調整できる。
【0012】
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、前記制御回路は、前記第1光源ブロックだけを点灯させた状態から、前記第1光源ブロックと第2光源ブロックの両方を点灯させた状態に切り替えるときに、まず、前記第1短絡回路による前記第2光源ブロックの短絡動作を停止させ、第2所定時間経過後に、前記第2短絡回路による前記第2光源ブロックの短絡動作を停止させるLED点灯回路である。
【0013】
各短絡回路が短絡動作を停止するときには、定電流回路の出力電圧が増大するため、定電流回路の出力電流が瞬間的に過小になるギャップが生じる。
しかし、各短絡回路を第2の局面のように動作させれば、出力電圧が定電流回路で設定された最小電圧から所定電圧に増大し、それから第2所定時間経過後に、所定電圧から定電流回路で設定された最大電圧まで増大するという具合に、出力電圧が2段階で増大するため、出力電流に生じるギャップが小さくなる。
その結果、第1光源ブロックを構成するLEDが瞬間的に消灯してチラツキが起こるのを防止できる。
ここで、所定電圧および第2所定時間は、前記作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライにより実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
【0014】
<第3の局面>
第3の局面は、第1または第2の局面において、前記第1短絡回路はMOSトランジスタから成り、前記第2短絡回路は、直列接続されたMOSトランジスタと抵抗から成るLED点灯回路である。
MOSトランジスタは、他のスイッチング素子(例えば、バイポーラトランジスタなど)に比べて駆動電力が少なくて済むため、LED点灯回路の低消費電力化を図ることができる。
また、第2短絡回路は簡単な構成であるため部品コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明を具体化した一実施形態のLED点灯回路10の回路図。
【図2】LED点灯回路10の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図3】LED点灯回路10のDC−DCコンバータ12の出力電圧Vと出力電流Iとの関係を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示すように、本発明を具体化した一実施形態のLED点灯回路10は、直流電源11、DC−DCコンバータ12、光源ブロック13(第1光源ブロック14、第2光源ブロック15)、LED16、制御回路17、第2短絡回路18(抵抗R、NMOSトランジスタQ1)、第1短絡回路19(NMOSトランジスタQ2)から構成されており、自動車の前照灯に用いられる。
【0017】
直流電源11は自動車に搭載された車載バッテリであり、直流電源11の定常時電圧は13.5Vである。
DC−DCコンバータ12は、直流電源11から電源が供給され、可変値の出力電圧V(=15〜40V)および一定値の出力電流I(=1A)を生成して出力する定電流回路である。
光源ブロック13は、直列接続された第1光源ブロック14および第2光源ブロック15から構成されており、DC−DCコンバータ12に接続されて直流電源が供給されている。
各光源ブロック14,15はそれぞれ、直列接続された5個のLED16から構成されている。
すなわち、光源ブロック13は直列接続された10個のLED16から構成されており、光源ブロック13にはDC−DCコンバータ12の出力電圧Vが印加されると共に出力電流Iが流される。
【0018】
制御回路17は、直流電源11から電源が供給され、第2短絡回路18を制御するための制御信号VG1と、第1短絡回路19を制御するための制御信号VG2とを生成して出力する。
第2短絡回路18は、直列接続された抵抗RおよびトランジスタQ1から構成され、第2光源ブロック15に並列接続されている。
第1短絡回路18は、トランジスタQ2から構成され、第2光源ブロック15に並列接続されている。
トランジスタQ1のゲートには制御信号VG1が印加され、トランジスタQ2のゲートには制御信号VG2が印加されている。
【0019】
図2(A)は、LED点灯回路10の動作を説明するためのタイミングチャートである。
ハイビーム(Hi)の定常状態では、制御信号VG1,VG2が共にローレベルであり、トランジスタQ1,Q2が共にオフ状態となるため、光源ブロック13には出力電圧V=40Vが印加されて出力電流I=1Aが流れ、光源ブロック14,15の両方が点灯する。
【0020】
ハイビーム(Hi)からロービーム(Lo)に切り替えると、制御信号VG1がローレベルからハイレベルに切り替わり、制御信号VG1の切り替わりから第1所定時間t1だけ遅れた後に、制御信号VG2がローレベルからハイレベルに切り替わる。
【0021】
制御信号VG1がハイレベルで、制御信号VG2がローレベルになると、トランジスタQ1がオン状態で、トランジスタQ2がオフ状態になるため、第2光源ブロック15の両端間が第2短絡回路18によって短絡され、出力電圧Vは第2短絡回路18の内部抵抗値によって規定される所定電圧Vaまで低下するが、光源ブロック14,15は両方共に点灯したままであり、ハイビームと同じである。
【0022】
制御信号VG1,VG2が共にハイレベルになると、トランジスタQ1,Q2が共にオン状態になるため、第2光源ブロック15の両端間が2つの短絡回路18,19によって短絡され、出力電圧Vは15Vまで低下し、光源ブロック14だけが点灯して光源ブロック15は消灯し、ロービームになる。
【0023】
ロービーム(Lo)からハイビーム(Hi)に切り替えると、制御信号VG2がハイレベルからローレベルに切り替わり、制御信号VG2の切り替わりから第2所定時間t2だけ遅れた後に、制御信号VG1がハイレベルからローレベルに切り替わる。
【0024】
制御信号VG1がハイレベルで、制御信号VG2がローレベルになると、トランジスタQ1がオン状態で、トランジスタQ2がオフ状態になるため、第2光源ブロック15の両端間が第2短絡回路18によって短絡され、出力電圧Vは第2短絡回路18の抵抗Rによって規定される所定電圧Vaまで増大し、光源ブロック14,15の両方が点灯してハイビームになる。
【0025】
制御信号VG1,VG2がローレベルからハイレベルに切り替わり、トランジスタQ1,Q2がオフ状態からオン状態に切り替わるときには、出力電圧Vが低下するため、出力電流Iが瞬間的に過大になるピークが生じて過電流が流れる。
また、制御信号VG1,VG2がハイレベルからローレベルに切り替わり、トランジスタQ1,Q2がオン状態からオフ状態に切り替わるときには、出力電圧Vが増大するため、出力電流Iが瞬間的に過小になるギャップが生じる。
【0026】
図3(A)は、DC−DCコンバータ12の出力電圧Vと出力電流Iとの関係を示すグラフである。
ハイビーム(Hi)からロービーム(Lo)に切り替えると、矢印αに示すように、出力電流Iが一定値=1Aから増大した後に一定値に戻り、その後に再び増大した後に一定値に戻るように変化し、この出力電流Iの変化が図2(A)に示す瞬間的なピークに該当する。
ロービームからハイビームに切り替えると、矢印βに示すように、出力電流Iが一定値=1Aから低下した後に一定値に戻り、その後に再び低下した後に一定値に戻るように変化し、この出力電流Iの変化が図2(A)に示す瞬間的なギャップに該当する。
【0027】
[実施形態の作用・効果]
本実施形態のLED点灯回路10によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
【0028】
[1]制御回路17は、ハイビーム(第1光源ブロック14と第2光源ブロック15の両方を点灯させた状態)からロービーム(第1光源ブロック14だけを点灯させた状態)に切り替えるときに、まず、第2短絡回路18を動作させて第2光源ブロック15のLED16を短絡させ、第1所定時間t1経過後に、第2短絡回路18に加えて第1短絡回路19を動作させて第2光源ブロック15のLED16を短絡させる。
【0029】
各短絡回路18,19が短絡動作するとき(制御信号VG1,VG2がローレベルからハイレベルに切り替わり、トランジスタQ1,Q2がオフ状態からオン状態に切り替わるとき)には、DC−DCコンバータ12の出力電圧Vが低下するため、DC−DCコンバータ12の出力電流Iが瞬間的に過大になるピークが生じて過電流が流れる。
【0030】
図2(B)に示すように、短絡回路18を動作させず、短絡回路19だけを動作させた場合には、出力電圧Vが40V(DC−DCコンバータ12で設定された最大電圧)から15V(DC−DCコンバータ12で設定された最小電圧)に一気に低下するため、出力電流Iに大きなピークが生じて過電流も大きくなり、第1光源ブロック14を構成するLED16に大きな過電流(突入電流)が流れて破損するおそれがある。
【0031】
図3(B)は、図2(B)に対応する出力電圧Vと出力電流Iとの関係を示すグラフである。
ハイビームからロービームに切り替えると、矢印αに示すように、出力電流Iが一定値=1Aから増大した後に一定値に戻るように変化し、この出力電流Iの変化が図2(B)に示す瞬間的なピークに該当する。
【0032】
それに対して、図2(A)および図3(A)に示すように、短絡回路19に加えて短絡回路18を動作させた場合には、出力電圧Vが40Vから所定電圧Vaに低下し、それから第1所定時間t1経過後に、所定電圧Vaから15Vまで低下するという具合に、出力電圧Vが2段階で低下するため、出力電流Iに生じるピークが小さくなり過電流も小さくなる。
その結果、本実施形態によれば、第1光源ブロック14を構成するLED16に大きな過電流が流れて破損するのを防止できる。
【0033】
ここで、所定電圧Vaおよび第1所定時間t1は、前記作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライにより実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
尚、所定電圧Vaは第2短絡回路18の内部抵抗によって規定されるため、抵抗Rの抵抗値を適宜設定することによって調整できる。
【0034】
[2]制御回路17は、ロービーム(第1光源ブロック14だけを点灯させた状態)からハイビーム(第1光源ブロック14と第2光源ブロック15の両方を点灯させた状態)に切り替えるときに、まず、第1短絡回路19による第2光源ブロック15の短絡動作を停止させ、第2所定時間t2経過後に、第2短絡回路18による第2光源ブロック15の短絡動作を停止させる。
【0035】
各短絡回路18,19が短絡動作を停止するとき(制御信号VG1,VG2がハイレベルからローレベルに切り替わり、トランジスタQ1,Q2がオン状態からオフ状態に切り替わるとき)には、DC−DCコンバータ12の出力電圧Vが増大するため、DC−DCコンバータ12の出力電流Iが瞬間的に過小になるギャップが生じる。
【0036】
図2(B)に示すように、短絡回路18を動作させず、短絡回路19だけを動作させた場合には、出力電圧Vが15Vから40Vに一気に増大するため、出力電流Iに大きなギャップが生じ、第1光源ブロック14を構成するLED16が瞬間的に消灯してチラツキが起こるおそれがある。
図3(B)の矢印βに示すように、ロービームからハイビームに切り替えると、出力電流Iが一定値=1Aから低下した後に一定値に戻るように変化し、この出力電流Iの変化が図2(B)に示す瞬間的なギャップに該当する。
【0037】
それに対して、図2(A)および図3(A)に示すように、短絡回路19に加えて短絡回路18を動作させた場合には、出力電圧Vが15Vから所定電圧Vaに増大し、それから第2所定時間t2経過後に、所定電圧Vaから40Vまで増大するという具合に、出力電圧Vが2段階で増大するため、出力電流Iに生じるギャップが小さくなる。
その結果、本実施形態によれば、第1光源ブロック14を構成するLED16が瞬間的に消灯してチラツキが起こるのを防止できる。
ここで、所定電圧Vaおよび第2所定時間t2は、前記作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライにより実験的に最適値を見つけて設定すればよい。
【0038】
[3]所定電圧Vaおよび所定時間t1,t2を最適値に設定すれば、短絡回路18,19による短絡動作を短時間に繰り返した場合(すなわち、ロービームとハイビームを頻繁に切り替えた場合)でも、LED16の破損を確実に防止できる。
【0039】
[4]DC−DCコンバータ(定電流回路)12を1つ備えるだけであるため、2組の光源ブロックを並列に設けると共に個々の光源ブロック毎に定電流回路を設ける場合に比べて、LED点灯回路10の低コスト化を図ることができる。
【0040】
[5]短絡回路18,19を構成するNMOSトランジスタQ1,Q2は、他のスイッチング素子(例えば、バイポーラトランジスタなど)に比べて駆動電力が少なくて済むため、LED点灯回路10の低消費電力化を図ることができる。
また、短絡回路18は、直列接続されたトランジスタQ1と抵抗Rから成り、簡単な構成であるため部品コストを低減できる。
【0041】
<別の実施形態>
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
【0042】
[A]NMOSトランジスタQ1,Q2を、PMOSトランジスタに置き換えてもよく、その他のスイッチング素子(バイポーラトランジスタ、静電誘導型トランジスタ、サイリスタなど)に置き換えてもよい。
【0043】
[B]第1光源ブロック14および第2光源ブロック15を構成するLED16の個数は、5個に限らず適宜な個数にしてもよい。
また、第1光源ブロック14を構成するLED16の個数と、第2光源ブロック15を構成するLED16の個数とを異ならせてもよい。
【0044】
[C]自動車の前照灯に用いられるLED点灯回路に限らず、点灯させるLEDの個数を変えることによって明るさを変えるように制御するLED点灯回路であればどのようなものに適用してもよい。
【0045】
本発明は、前記各局面および前記実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
【符号の説明】
【0046】
10…LED点灯回路
11…直流電源
12…DC−DCコンバータ(定電流回路)
13…光源ブロック
14…第1光源ブロック
15…第2光源ブロック
16…LED
17…制御回路
18…第2短絡回路
19…第1短絡回路
R…抵抗
Q1…NMOSトランジス
Q2…NMOSトランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列接続された複数個のLEDから成る第1光源ブロックと、
前記第1光源ブロックに直列接続された複数個のLEDから成る第2光源ブロックと、
前記第1光源ブロックおよび第2光源ブロックに一定値の電流を流す定電流回路と、
前記第2光源ブロックに並列接続された第1短絡回路と、
前記第2光源ブロックに並列接続され、前記第1短絡回路よりも抵抗値が大きな第2短絡回路と、
前記第1短絡回路および第2短絡回路の動作を制御する制御回路と
を備えたLED点灯回路であって、
前記制御回路は、前記第1光源ブロックと第2光源ブロックの両方を点灯させた状態から、前記第1光源ブロックだけを点灯させた状態に切り替えるときに、まず、前記第2短絡回路を動作させて前記第2光源ブロックの前記LEDを短絡させ、第1所定時間経過後に、前記第2短絡回路に加えて前記第1短絡回路を動作させて前記第2光源ブロックの前記LEDを短絡させる、LED点灯回路。
【請求項2】
請求項1に記載のLED点灯回路において、
前記制御回路は、前記第1光源ブロックだけを点灯させた状態から、前記第1光源ブロックと第2光源ブロックの両方を点灯させた状態に切り替えるときに、まず、前記第1短絡回路による前記第2光源ブロックの短絡動作を停止させ、第2所定時間経過後に、前記第2短絡回路による前記第2光源ブロックの短絡動作を停止させる、LED点灯回路。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のLED点灯回路において、
前記第1短絡回路はMOSトランジスタから成り、
前記第2短絡回路は、直列接続されたMOSトランジスタと抵抗から成る、LED点灯回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−47047(P2013−47047A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185934(P2011−185934)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】