説明

LM−1抗体、機能性フラグメント、LM−1標的抗原、ならびにそれらを作製および使用するための方法

本発明は、LM−1抗体、機能性フラグメント、修飾および変異形、核酸ならびに他の組成物を提供する。本発明は、LM−1抗原(例えば、NONO/nmt55)に結合する抗体、機能性フラグメント、修飾および変異形も提供する。抗体、機能性フラグメント、修飾および変異形、核酸ならびに他の組成物は、治療および診断方法において有用である。1つの方法としては、治療の必要がある被験体における新生物、腫瘍または癌の転移の治療が挙げられ、この方法は、LM−1抗体、LM−1抗原に結合する抗体、またはそのフラグメントの該被験体における新生物、腫瘍または癌の転移の治療に有効な量を該被験体に投与することを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される抗体の重鎖または軽鎖配列可変領域との60%以上の同一性を有する重鎖および軽鎖配列可変領域配列を含む抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項2】
重鎖および軽鎖可変領域配列を含む抗体またはその機能性フラグメントであって、前記重鎖または軽鎖可変領域配列のそれぞれにおけるCDRの1つ以上が、配列番号1、3、5、7または9および11または13で示す重鎖または軽鎖配列の対応するCDRと少なくとも60%同一である、抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項3】
配列番号1、3、5もしくは7のアミノ酸24〜35、52〜67、もしくは110〜118、または配列番号11のアミノ酸23〜35、51〜58もしくは90〜101を含むCDRを有する重鎖および軽鎖配列可変領域配列を含む抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項4】
前記CDRが、配列番号1、3、5もしくは7のCDR1、VSGGSISSGGYY、CDR2、YIYYSGSTYYNPSLKS、およびCDR3、VDARYDYVWGSYRYDAFDI、または配列番号11のCDR1、SGSSSNIGNNYVS、CDR2、DNNKRPSG、もしくはCDR3、GTWDSSLSAGWVを含むか、これらから成るか、またはこれらの中にある配列を含む、請求項2または3の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項5】
NONO/nmt55タンパク質に結合する、請求項1から3のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項6】
NONO−nmt55への結合について細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産されるLM−1抗体と競合する、抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項7】
前記NONO−nmt55が、N末端NONO−nmt55アミノ酸配列を含む、請求項6に記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項8】
前記NONO−nmt55が、
【化25】

に示される配列を含む、請求項6に記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項9】
以下:
【化26】

に示されるNONO−nmt55配列のアミノ酸1〜300に結合する、抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項10】
NONO−nmt55タンパク質へのLM−1抗体の結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントであって、前記LM−1抗体が、配列番号1、3、5、7または9および11または13を含む、抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項11】
前記NONO−nmt55が、
【化27】

に示される配列を含む、請求項6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項12】
前記NONO/nmt55タンパク質が、細胞の表面で発現される、請求項6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項13】
前記NONO/nmt55タンパク質が、配列番号16を含む、請求項6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項14】
Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞に結合する、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項15】
細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項16】
細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、NONO−nmt55への結合について競合する、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項17】
細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、NONO−nmt55への結合について競合する、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項18】
Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞の増殖または成長を低減または抑制する、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項19】
細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される抗体によって代表されるようなLM−1抗体と、胃腺癌(例えば、散在型もしくは腸管型のもの)、結腸直腸癌、例えば腺癌、卵巣癌腫、肺癌、黒色腫、小葉性もしくは腺管性の乳房の癌腫、乳癌、胃癌、膵臓癌、肉腫、胃腸癌、神経組織もしくは脳の腫瘍、食道癌、骨肉腫、線維肉腫、膀胱癌、前立腺癌、腎臓癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、子宮頚癌、子宮癌、ホジキン病、リンパ腫、または白血病への結合について競合する、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項20】
細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される抗体によって代表されるようなLM−1抗体の、胃腺癌(例えば、散在型もしくは腸管型のもの)、結腸直腸癌、例えば腺癌、卵巣癌腫、肺癌、黒色腫、小葉性もしくは腺管性の乳房の癌腫、乳癌、胃癌、膵臓癌、肉腫、胃腸癌、神経組織もしくは脳の腫瘍、食道癌、骨肉腫、線維肉腫、膀胱癌、前立腺癌、腎臓癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、子宮頚癌、子宮癌、ホジキン病、リンパ腫、または白血病への結合を低減、減少または抑制する、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項21】
請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体または機能性フラグメントをコードする核酸。
【請求項22】
治療の必要がある被験体において新生物、腫瘍または癌の転移を治療するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、前記被験体における新生物、腫瘍または癌の転移の治療に有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項23】
1つ以上の部位での転移性新生物、腫瘍または癌の形成または樹立を低減または抑制するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、被験体における1つ以上の部位での転移性新生物、腫瘍または癌の形成または樹立を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項24】
治療の必要がある被験体において原発性新生物、腫瘍または癌とは異なる1つ以上の部位、位置または領域への原発性新生物、腫瘍または癌の転移を低減または抑制するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、前記被験体における前記原発性新生物、腫瘍または癌とは異なる1つ以上の部位、位置または領域への前記原発性新生物、腫瘍または癌の転移を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項25】
治療の必要がある被験体において新生物、腫瘍または癌から生ずる転移の形成または樹立を低減または抑制するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、前記被験体における新生物、腫瘍または転移から生ずる転移の形成または樹立の低減または抑制に有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項26】
治療が必要な被験体において転移に発展することがあるまたは転移を引き起こすことがある新生物、腫瘍または癌細胞の成長、増殖、運動性または侵襲性を低減または抑制するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、前記転移に発展することがあるまたは前記転移を引き起こすことがある新生物、腫瘍または癌細胞の成長、増殖、運動性または侵襲性を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項27】
治療が必要な被験体において新生物、腫瘍もしくは癌の再発、または新生物、腫瘍もしくは癌の進行を低減または抑制するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、前記被験体において新生物、腫瘍もしくは癌の再発、または新生物、腫瘍もしくは癌の進行を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項28】
転移が被験体において形成したまたは樹立された後に前記転移の成長または増殖を低減または抑制するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、前記被験体において前記転移が形成したまたは樹立された後に前記転移の成長または増殖を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項29】
転移が被験体において形成したまたは樹立された後に前記被験体における追加の転移の形成または樹立を低減または抑制するための方法であって、細胞株DSMZ寄託番号DSM ACC 2623によって生産される、または配列番号1、3、5、7もしくは9および11もしくは13として示す重鎖および軽鎖配列によって表されるLM−1抗体と、Colo−699(DSMZアクセッション番号ACC 196)、肺腺癌(adenocarinoma)細胞株DV−90(DSMZアクセッション番号ACC 307)、類表皮肺癌腫細胞株EPLC−272H(DSMZアクセッション番号ACC 383)、または肺扁平上皮癌細胞株LOU−NH91(DSMZアクセッション番号ACC 393)細胞への結合について競合する抗体またはその機能性フラグメントの、転移が前記被験体において形成したまたは樹立された後に前記被験体における追加の転移の形成または樹立を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項30】
前記抗体またはその機能性フラグメントが、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体または機能性フラグメントを含む、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、脳、脊柱、頭部もしくは頚部、乳房、食道、口、鼻咽頭、鼻もしくは洞、甲状腺、頭部もしくは頚部、胃腸管、胃、小腸、十二指腸、回腸、空腸、肺、肝臓、膵臓、腎臓、副腎、膀胱、結腸、直腸、尿生殖路、前立腺、子宮、子宮内膜、子宮頚、卵巣、骨髄、リンパ、血液、骨、精巣、陰茎、皮膚もしくは筋肉、または造血系を冒すか、またはこれらに少なくとも一部は存在する、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、造血性である、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項33】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、肉腫、癌腫、腺癌、骨肉腫、線維肉腫、黒色腫、骨髄腫、芽腫、神経膠腫、リンパ腫または白血病を含む、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
新生物、腫瘍、癌、または転移が、胃腺癌、結腸直腸癌、卵巣癌腫、肺癌、乳癌もしくは乳房の癌、胃癌、膵臓癌、胃腸癌、神経組織もしくは脳の腫瘍、食道癌、膀胱癌、前立腺癌、腎臓癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、子宮頚癌、子宮癌、またはホジキン病を含む、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、第I、II、III、IVまたはV期新生物、腫瘍、癌、または転移を含む、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
新生物、腫瘍、癌、または転移が、進行的に悪化している、または寛解状態である、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、充実性または液性である、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
前記抗体または機能性フラグメントが、前記被験体に局所的に、局部的に、または全身的に投与される、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項39】
前記新生物、腫瘍、癌もしくは転移に関連した1つ以上の有害な身体的症状を緩和もしくは改善する結果となる、または前記被験体の寿命を延長するかもしくは延ばす、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項40】
前記治療が、転移の数、容積もしくはサイズを低減もしくは減少させるか、転移の数、容積もしくはサイズの増加を抑制もしくは予防するか、前記新生物、腫瘍、癌もしくは転移の進行もしくは悪化を抑制するか、転移細胞溶解もしくはアポトーシスを刺激するか、または転移の成長、増殖もしくは生存を抑制、低減もしくは減少させる、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
前記被験体が、抗新生物、抗腫瘍、抗癌、抗転移もしくは免疫強化治療もしくは療法についての候補者であるか、前記治療もしくは療法を受けているか、または前記治療もしくは療法を受けたことがある、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項42】
抗細胞増殖または免疫強化治療または療法を前記被験体に施すことをさらに含む、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
前記被験体が、哺乳動物である、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
前記被験体が、ヒトである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記被験体が、新生物、腫瘍、癌または転移のための治療または療法を受けているまたは受けたことがある、請求項22から29のいずれかに記載の方法。
【請求項46】
治療の必要がある被験体において新生物、腫瘍または癌の転移を治療するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体または機能性フラグメントの、前記被験体において前記新生物、腫瘍または癌の転移を治療するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項47】
1つ以上の部位での転移性新生物、腫瘍または癌の形成または樹立を低減または抑制するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体または機能性フラグメントの、前記被験体における1つ以上の他の部位での転移性新生物、腫瘍または癌の形成または樹立を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項48】
治療が必要な被験体において原発性新生物、腫瘍または癌とは異なる1つ以上の部位、位置または領域への原発性新生物、腫瘍または癌の転移を低減または抑制するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体または機能性フラグメントの、前記被験体において前記原発性新生物、腫瘍または癌とは異なる1つ以上の部位、位置または領域への前記原発性新生物、腫瘍または癌の転移を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項49】
治療の必要がある被験体において新生物、腫瘍または癌から生ずる転移の形成または樹立を低減または抑制するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体またはその機能性フラグメントの、前記被験体において新生物、腫瘍または癌から生ずる転移の形成または樹立を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項50】
治療の必要がある被験体において転移に発展することがあるまたは転移を引き起こすことがある新生物、腫瘍または癌細胞の成長、増殖、運動性または侵襲性を低減または抑制するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体または機能性フラグメントの、前記転移に発展することがあるまたは前記転移を引き起こすことがある新生物、腫瘍または癌細胞の成長、増殖、運動性または侵襲性を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項51】
治療が必要な被験体において新生物、腫瘍もしくは癌の再発、または新生物、腫瘍もしくは癌の進行を低減または抑制するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体または機能性フラグメントの、前記被験体において新生物、腫瘍もしくは癌の再発、または新生物、腫瘍もしくは癌の進行を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項52】
転移が被験体において形成したまたは樹立された後に前記転移の成長または増殖を低減または抑制するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体またはその機能性フラグメントの、前記転移が前記被験体において形成したまたは樹立された後に前記転移の成長または増殖を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項53】
転移が被験体において形成したまたは樹立された後に前記被験体における追加の転移の成長または増殖を低減または抑制するための方法であって、配列番号1、3、5、7、9、11または13として示す重鎖または軽鎖配列と少なくとも70%同一の重鎖および軽鎖配列を含む抗体または機能性フラグメントの、転移が前記被験体において形成したまたは樹立された後に被験体における追加の転移の成長または増殖を低減または抑制するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項54】
前記抗体またはその機能性フラグメントが、請求項1から3、6、9または10のいずれかに記載の抗体または機能性フラグメントを含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項55】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、脳、脊柱、頭部もしくは頚部、乳房、食道、口、鼻咽頭、鼻もしくは洞、甲状腺、頭部もしくは頚部、胃腸管、胃、小腸、十二指腸、回腸、空腸、肺、肝臓、膵臓、腎臓、副腎、膀胱、結腸、直腸、尿生殖路、前立腺、子宮、子宮内膜、子宮頚、卵巣、骨髄、リンパ、血液、骨、精巣、陰茎、皮膚もしくは筋肉、または造血系を冒すか、またはこれらに少なくとも一部は存在する、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項56】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、造血性である、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項57】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、肉腫、癌腫、腺癌、骨肉腫、線維肉腫、黒色腫、骨髄腫、芽腫、神経膠腫、リンパ腫または白血病を含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、胃腺癌、結腸直腸癌、卵巣癌腫、肺癌、乳癌もしくは乳房の癌、胃癌、膵臓癌、胃腸癌、神経組織もしくは脳の腫瘍、食道癌、膀胱癌、前立腺癌、腎臓癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、子宮頚癌、子宮癌、またはホジキン病を含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項59】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、第I、II、III、IVまたはV期新生物、腫瘍、癌、または転移を含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項60】
新生物、腫瘍、癌、または転移が、進行的に悪化している、または寛解状態である、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項61】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、充実性または液性である、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項62】
前記抗体または機能性フラグメントが、前記被験体に局所的に、局部的に、または全身的に投与される、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
前記新生物、腫瘍、癌もしくは転移に関連した1つ以上の有害な身体的症状を緩和もしくは改善する結果となる、または前記被験体の寿命を延長するかもしくは延ばす、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
前記治療が、転移の数、容積もしくはサイズを低減もしくは減少させるか、転移の数、容積もしくはサイズの増加を抑制もしくは予防するか、前記新生物、腫瘍、癌もしくは転移の進行もしくは悪化を抑制するか、転移細胞溶解もしくはアポトーシスを刺激するか、または転移の成長、増殖もしくは生存を抑制、低減もしくは減少させる、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項65】
前記被験体が、抗新生物、抗腫瘍、抗癌、抗転移もしくは免疫強化治療もしくは療法についての候補者であるか、前記治療もしくは療法を受けているか、または前記治療もしくは療法を受けたことがある、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
抗細胞増殖または免疫強化治療または療法を前記被験体に施すことをさらに含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項67】
前記被験体が、哺乳動物である、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項68】
前記被験体が、ヒトである、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記被験体が、新生物、腫瘍、癌または転移のための治療または療法を受けているまたは受けたことがある、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項70】
前記抗体またはその機能性フラグメントが、配列番号1、3、5、7または9および11または13として示す重鎖および軽鎖配列と少なくとも70%同一である重鎖および軽鎖配列を含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
前記抗体またはその機能性フラグメントが、配列番号1、3、5、7または9および11または13として示す重鎖および軽鎖配列の1つ以上のCDRと少なくとも80%同一の1つ以上のCDRを有する重鎖および軽鎖配列を含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項72】
前記抗体またはその機能性フラグメントが、配列番号1、3、5、7または9および11または13として示す重鎖および軽鎖配列の1つ以上のCDRと少なくとも90%同一の1つ以上のCDRを有する重鎖および軽鎖配列を含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
前記抗体またはその機能性フラグメントが、配列番号1、3、5、7または9および11または13として示す重鎖および軽鎖配列の1つ以上のCDRと少なくとも100%同一の1つ以上のCDRを有する重鎖および軽鎖配列を含む、請求項47から53のいずれかに記載の方法。
【請求項74】
治療の必要がある被験体において新生物、腫瘍もしくは癌、またはそれらの転移を治療するための方法であって、NONO−nmt55に結合する抗体またはその機能性フラグメントの、前記被験体において前記新生物、腫瘍もしくは癌、またはそれらの転移を治療するために有効な量を、前記被験体に投与することを含む、方法。
【請求項75】
前記抗体または機能性フラグメントが、請求項1から3、6、9または10に記載の任意の抗体または機能性フラグメントである、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記NONO/nmt55が、前記新生物、腫瘍または癌の細胞の表面で発現される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、脳、脊柱、頭部もしくは頚部、乳房、食道、口、鼻咽頭、鼻もしくは洞、甲状腺、頭部もしくは頚部、胃腸管、胃、小腸、十二指腸、回腸、空腸、肺、肝臓、膵臓、腎臓、副腎、膀胱、結腸、直腸、尿生殖路、前立腺、子宮、子宮内膜、子宮頚、卵巣、骨髄、リンパ、血液、骨、精巣、陰茎、皮膚もしくは筋肉、または造血系を冒すか、またはこれらに少なくとも一部は存在する、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、造血性である、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、肉腫、癌腫、腺癌、骨肉腫、線維肉腫、黒色腫、骨髄腫、芽腫、神経膠腫、リンパ腫または白血病を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
新生物、腫瘍、癌、または転移が、胃腺癌、結腸直腸癌、卵巣癌腫、肺癌、乳癌もしくは乳房の癌、胃癌、膵臓癌、胃腸癌、神経組織もしくは脳の腫瘍、食道癌、膀胱癌、前立腺癌、腎臓癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、子宮頚癌、子宮癌、またはホジキン病を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項81】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、第I、II、III、IVまたはV期新生物、腫瘍、癌、または転移を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項82】
新生物、腫瘍、癌、または転移が、進行的に悪化している、請求項74に記載の方法。
【請求項83】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、寛解状態である、請求項74に記載の方法。
【請求項84】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、充実性または液性である、請求項74に記載の方法。
【請求項85】
前記NONO/nmt55抗体または機能性フラグメントが、前記被験体に局所的に、局部的に、または全身的に投与される、請求項74に記載の方法。
【請求項86】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移に関連した1つ以上の有害な身体的症状を緩和または改善する結果となる、請求項74に記載の方法。
【請求項87】
前記治療が、転移の数、容積もしくはサイズを低減もしくは減少させるか、転移の数、容積もしくはサイズの増加を抑制もしくは予防するか、前記新生物、腫瘍、癌もしくは転移の進行もしくは悪化を抑制するか、転移細胞溶解もしくはアポトーシスを刺激するか、または転移の成長、増殖もしくは生存を抑制、低減もしくは減少させる、請求項74に記載の方法。
【請求項88】
前記被験体の寿命を延長するかもしくは延ばす、請求項74に記載の方法。
【請求項89】
前記被験体が、抗新生物、抗腫瘍、抗癌、抗転移または免疫強化治療もしくは療法についての候補者であるか、前記治療もしくは療法を受けているか、または前記治療もしくは療法を受けたことがある、請求項74に記載の方法。
【請求項90】
抗細胞増殖または免疫強化治療または療法を前記被験体に施すことをさらに含む、請求項74に記載の方法。
【請求項91】
前記被験体が、哺乳動物である、請求項74に記載の方法。
【請求項92】
前記被験体が、ヒトである、請求項74に記載の方法。
【請求項93】
新生物、腫瘍または癌を検出または診断するための方法であって、NONO/nmt55の存在について生物学的サンプルを分析すること、およびNONO/nmt55の存在または量を新生物、腫瘍または癌の存在と相関させることを含む、方法。
【請求項94】
前記生物学的サンプルが、被験体からのものである、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記被験体が、哺乳動物である、請求項93に記載の方法。
【請求項96】
前記被験体が、ヒトである、請求項93に記載の方法。
【請求項97】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、脳、脊柱、頭部もしくは頚部、乳房、食道、口、鼻咽頭、鼻もしくは洞、甲状腺、頭部もしくは頚部、胃腸管、胃、小腸、十二指腸、回腸、空腸、肺、肝臓、膵臓、腎臓、副腎、膀胱、結腸、直腸、尿生殖路、前立腺、子宮、子宮内膜、子宮頚、卵巣、骨髄、リンパ、血液、骨、精巣、陰茎、皮膚もしくは筋肉、または造血系を冒すか、またはこれらに少なくとも一部は存在する、請求項93に記載の方法。
【請求項98】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、造血性である、請求項93に記載の方法。
【請求項99】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、肉腫、癌腫、腺癌、骨肉腫、線維肉腫、黒色腫、骨髄腫、芽腫、神経膠腫、リンパ腫または白血病を含む、請求項93に記載の方法。
【請求項100】
新生物、腫瘍、癌、または転移が、胃腺癌、結腸直腸癌、卵巣癌腫、肺癌、乳癌もしくは乳房の癌、胃癌、膵臓癌、胃腸癌、神経組織もしくは脳の腫瘍、食道癌、膀胱癌、前立腺癌、腎臓癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、子宮頚癌、子宮癌、またはホジキン病を含む、請求項93に記載の方法。
【請求項101】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、第I、II、III、IVまたはV期新生物、腫瘍、癌、または転移を含む、請求項93に記載の方法。
【請求項102】
新生物、腫瘍、癌、または転移が、進行的に悪化している、請求項93に記載の方法。
【請求項103】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、寛解状態である、請求項93に記載の方法。
【請求項104】
前記新生物、腫瘍、癌、または転移が、充実性または液性である、請求項93に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5−3】
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【図5−4】
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【図6】
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【図7】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2011−524179(P2011−524179A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514149(P2011−514149)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【国際出願番号】PCT/IB2009/007082
【国際公開番号】WO2010/004438
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(509147743)パトリス リミテッド (4)
【Fターム(参考)】