説明

M期キネシン阻害剤

一般式
(I)


[式中、Rは水素原子などを表し、Rは水素原子、−C(=W)R(式中、Wは酸素原子または硫黄原子を表し、Rは置換もしくは非置換の低級アルキルなどを表す)などを表し、Rは−C(=Z)R19(式中、Zは酸素原子または硫黄原子を表し、
19は置換もしくは非置換の低級アルキルなどを表す)などを表し、Rは置換もしくは非置換の低級アルキルなどを表し、Rは置換もしくは非置換のアリールなどを表す]で表されるチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するM期キネシンEg5阻害剤などを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)

<式中、Rは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、
は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、−C(=W)R[式中、Wは酸素原子または硫黄原子を表し、Rは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、−NR(式中、RおよびRは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)、−OR(式中、Rは置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)または−SR10(式中、R10は、前記Rと同義である)を表す]、−NR1112{式中、R11および
12は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、−COR13[式中、R13は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、−NR1415(式中、R14およびR15は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR14とR15が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)、−OR16(式中、R16は前記Rと同義である)または−SR17(式中、R17は前記Rと同義である)を表す]を表すか、または
11とR12が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する}または−SO18(式中、R18は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表すか、
またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成し、
は水素原子、または−C(=Z)R19[式中、Zは酸素原子または硫黄原子を表し、R19は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、
−NR2021(式中、R20およびR21は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR20とR21が隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)、
−OR22(式中、R22は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)または−SR23(式中、R23は前記R22と同義である)を表す]を表し、
は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、
は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、
またはRとRが一緒になって−(CR25A25Bm1Q(CR25C25Dm2−{式中、Qは単結合、置換もしくは非置換のフェニレンまたはシクロアルキレンを表し、m1およびm2は同一または異なって0〜4の整数を表すが、m1とm2は同時に0とはならず、R25A、R25B、R25CおよびR25Dは同一または異なって、水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル、−OR26[式中、Rは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、−CONR2728(式中、R27およびR28は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表すか、またはR27とRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)、−SONR2930(式中、R29およびR30はそれぞれ前記R27およびR28と同義である)または−COR31(式中、R31は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表す]、−NR3233[式中、R32およびR33は同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、−COR34(式中、R34は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換のアリールオキシ、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノ、置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノまたは置換もしくは非置換のアリールアミノを表す)または−SO35(式中、R35は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表す]または−COOR36(式中、R36は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表すか、またはR25AとR25BまたはR25CとR25Dが一緒になって酸素原子を表し、m1またはm2が2以上の整数であるとき、それぞれのR25A、R25B、R25CおよびR25Dは同一でも異なっていてもよく、隣接するふたつの炭素原子に結合するR25A、R25B、R25CおよびR25Dはそれぞれ一緒になって結合を形成してもよい}を表す>で表されるチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するM期キネシンイージーファイブ(Eg5)阻害剤。
【請求項2】
が−C(=W)R(式中、WおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲第1項記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項3】
が置換もしくは非置換の低級アルキルである請求の範囲第2項記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項4】
が−C(=Z)R19(式中、ZおよびR19はそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項5】
19が置換もしくは非置換の低級アルキルである請求の範囲第4項記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項6】
が置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基である請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項7】
が置換もしくは非置換のアリールである請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項8】
が置換もしくは非置換の低級アルキルまたは−(CHNHSO(式中、nは1または2を表し、R24は置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、アミノ、低級アルキルアミノまたはジ低級アルキルアミノを表す)である請求の範囲第1〜7項のいずれかに記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項9】
とRが一緒になって−(CR25A25Bm1Q(CR25C25Dm2−(式中、R25A、R25B、R25C、R25D、m1、m2およびQはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項10】
Qが置換もしくは非置換のフェニレンである請求の範囲第9項記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項11】
が水素原子である請求の範囲第1〜10項のいずれかに記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項12】
WおよびZが酸素原子である請求の範囲第1〜11項のいずれかに記載のM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項13】
一般式(IA)

<式中、R1Aは水素原子を表し、
2Aは水素原子または−COR6A(式中、R6Aは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)を表すか、またはR1AとR2Aは隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成し、
3Aは−COR19A(式中、R19Aは置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)を表し、
4Aは−(CHNR4AA4AB[式中、pは1または2を表し、R4AAおよびR4ABは、それぞれ同一または異なって、水素原子、低級アルキルまたはシクロアルキルを表す(ただし、R2Aが−COR6Aであり、R6AおよびR19Aがtert−ブチルであり、R5AがフェニルであるときR4AAおよびR4ABは同時にメチルにならない)]、−(CHNR4ADCOR4AC(式中、pは前記と同義であり、R4Aは水素原子、低級アルキルまたは低級アルコキシを表し、R4ADは水素原子または低級アルキルを表す)、または−(CHNHSO24A{式中、pは前記と同義であり、R24Aは−(CHNR24AA24AB[式中、qは0〜5の整数を表し、
24AAおよびR24ABは同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキルまたはシクロアルキルを表す(ただし、R2Aが−COR6Aであり、Rがtert−ブチルであり、R19Aがメチルまたはtert−ブチルであるとき、R24AAおよびR24ABは共にメチルではなく、またこのとき、R24AAおよびR24Aのうちどちらか一方が水素原子であるとき、他方はエチルまたはヒドロキシエチルではない)]、3−クロロプロピル、3−アジドプロピルまたは低級アルケニル(ただし、R2Aが−COR6Aであり、R6Aがtert−ブチルであり、R19Aがメチルまたはtert−ブチルであるときビニルではない)を表す}を表し、
5Aは置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表す>で表されるチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項14】
5Aが置換もしくは非置換のアリールである請求の範囲第13項記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項15】
5Aがフェニルである請求の範囲第13項記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項16】
2Aが−COR6Aであり、R6Aが非置換の低級アルキルである請求の範囲第13〜15項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項17】
2Aが−COR6Aであり、R6Aがtert−ブチルである請求の範囲第13〜15項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項18】
19Aが非置換の低級アルキルである請求の範囲第13〜17項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項19】
19Aがtert−ブチルである請求の範囲第13〜17項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項20】
4Aが−(CHNR4AA4AB(式中、p、R4AAおよびR4ABはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲第13〜19項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項21】
4Aが−(CHNR4ADCOR4AC(式中、p、R4ACおよびR4ADは、それぞれ前記と同義である)である請求の範囲第13〜19項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項22】
4Aが−(CHNHSO24A(式中、pおよびR24Aはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲第13〜19項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項23】
請求の範囲第13〜22項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項24】
請求の範囲第13〜22項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するM期キネシンEg5阻害剤。
【請求項25】
請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与することを特徴とするM期キネシンEg5阻害方法。
【請求項26】
請求の範囲第13〜22項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与することを特徴とするM期キネシンEg5阻害方法。
【請求項27】
M期キネシンEg5阻害剤の製造のための請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。
【請求項28】
M期キネシンEg5阻害剤の製造のための請求の範囲第13〜22項のいずれかに記載のチアジアゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩の使用。

【国際公開番号】WO2004/092147
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【発行日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−505480(P2005−505480)
【国際出願番号】PCT/JP2004/005489
【国際出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【出願人】(000001029)協和醗酵工業株式会社 (276)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】