説明

MEK阻害剤としてのピリドンスルホンアミドおよびピリドンスルファミド

本発明は、MEKの阻害剤であり、癌および他の過剰増殖性疾患の治療に有益なN−(オルトフェニルアミノジヒドロピリジル)スルホンアミドおよびN−(オルトフェニルアミノジヒドロピリジル), N’−アルキルスルファミドに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜メチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルまたはアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルまたはアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよい]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
XおよびYがともにハロゲンである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
XがFであり、YがBrまたはIである、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
XおよびYの一方または両方がメチル、SCH3またはトリフルオロメチルである、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
AおよびA'がそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基がそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R1がH、C1-C6アルキルまたはC3-C6シクロアルキルである、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
R2がH、ハロゲンまたはC1-C3アルキルである、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
R1がフリル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、ピロリル、ピロリジニル、ピロリニル、モルホリル、ピペリジニル、ピリジルまたはチエニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R1がフリル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、ピロリル、ピロリジニル、ピロリニル、モルホリル、ピペリジニル、ピリジルまたはチエニルである、請求項5記載の化合物。
【請求項10】
R1が適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよいC2-C6アルケニルまたはC2-C6アルキニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
R1が適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよいC2-C6アルケニルまたはC2-C6アルキニルである、請求項5記載の化合物。
【請求項12】
Bが非置換のまたは1もしくは2のヒドロキシ基で置換されているC1-C6アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
Bが非置換のまたは1もしくは2のヒドロキシ基で置換されているC1-C6アルキルである、請求項5記載の化合物。
【請求項14】
式II:
【化2】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体もしくはプロドラッグ。
【請求項15】
DがHまたはメチルである、請求項15記載の化合物。
【請求項16】
Dがエチル、n-プロピルまたはイソプロピルである、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
C(A)(A')Bがメチルまたはエチルであり、Dがメチルまたはエチルである、請求項15記載の化合物。
【請求項18】
AおよびA'がそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基がそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよい、請求項15記載の化合物。
【請求項19】
以下の化合物:
【化3】

【化4】

から選択される、化合物。
【請求項20】
式Iもしくは式II:
【化5】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体もしくはプロドラッグを含む、医薬組成物。
【請求項21】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物:
【化6】

から選択される、請求項20記載の医薬組成物。
【請求項22】
さらに少なくとも一つの医薬的に許容される担体を含む、請求項20記載の医薬組成物。
【請求項23】
MEK酵素を阻害する方法であって、該MEK酵素を阻害するのに十分な式Iもしくは式IIの化合物またはその多形体、溶媒和物、エステル、互変異性体、医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む組成物と該酵素を接触させる(ここに、該酵素は式Iまたは式II:
【化7】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物により阻害される)、方法。
【請求項24】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物:
【化8】

から選択される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
MEK酵素がMEKキナーゼである、請求項23記載の方法。
【請求項26】
接触が細胞内で起こる、請求項23記載の方法。
【請求項27】
MEK媒介性障害に罹患している個体における該障害の治療方法であって、有効量の式Iもしくは式II:
【化9】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物またはその多形体、溶媒和物、エステル、互変異性体、医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む組成物を該個体に投与することを含む、方法。
【請求項28】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物:
【化10】

【化11】

から選択される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
さらなる療法と併用される、請求項27記載の方法。
【請求項30】
さらなる療法が放射線療法、化学療法またはその組合せである、請求項29記載の方法。
【請求項31】
さらに少なくとも一つの治療剤を投与することを含む、請求項27記載の方法。
【請求項32】
MEK媒介性障害が炎症性疾患、感染症、自己免疫疾患、卒中、虚血、心疾患、神経障害、線維遺伝性障害、増殖性障害、過剰増殖性障害、腫瘍、白血病、新生物、癌、癌腫、代謝性疾患および悪性疾患からなる群から選択される、請求項27記載の方法。
【請求項33】
MEK媒介性障害が過増殖性疾患である、請求項27記載の方法。
【請求項34】
MEK媒介性障害が癌、腫瘍、白血病、新生物または癌腫である、請求項27記載の方法。
【請求項35】
MEK媒介性障害が炎症性疾患である、請求項27記載の方法。
【請求項36】
炎症性疾患が関節リウマチまたは多発性硬化症である、請求項35記載の方法。
【請求項37】
個体が哺乳類である、請求項27記載の方法。
【請求項38】
哺乳類がヒトである、請求項37記載の方法。
【請求項39】
個体における増殖性疾患を治療または予防する方法であって、該個体に有効量の式Iもしくは式II:
【化12】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物またはその多形体、溶媒和物、エステル、互変異性体、医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む組成物を投与することを含む、方法。
【請求項40】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物:
【化13】

【化14】

から選択される、請求項39記載の方法。
【請求項41】
増殖性疾患が癌、乾癬、再狭窄、自己免疫疾患またはアテローム性動脈硬化症である、請求項39記載の方法。
【請求項42】
増殖性疾患が癌である、請求項41記載の方法。
【請求項43】
癌が脳腫瘍、乳癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎臓癌、結腸直腸癌、白血病、骨髄性白血病、膠芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、プレB急性白血病、慢性リンパ球性B-白血病、中皮腫または小細胞株癌である、請求項42記載の方法。
【請求項44】
個体が哺乳類である、請求項42記載の方法。
【請求項45】
哺乳類がヒトである、請求項44記載の方法。
【請求項46】
さらに少なくとも一つの治療剤を投与することを含む、請求項42記載の方法。
【請求項47】
さらに少なくとも一つのさらなる癌療法を含む、請求項42記載の方法。
【請求項48】
さらなる癌療法が放射線療法、化学療法またはその組合せである、請求項46記載の方法。
【請求項49】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物などから選択される、請求項42記載の方法。
【請求項50】
個体における炎症性疾患を治療または予防する方法であって、該個体に有効量の式Iもしくは式II:
【化15】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物またはその多形体、溶媒和物、エステル、互変異性体、医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む組成物を投与することを含む、方法。
【請求項51】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物:
【化16】

【化17】

から選択される、請求項50記載の方法。
【請求項52】
炎症性疾患が関節リウマチまたは多発性硬化症である、請求項50記載の方法。
【請求項53】
個体が哺乳類である、請求項50記載の方法。
【請求項54】
哺乳類がヒトである、請求項53記載の方法。
【請求項55】
癌細胞を分解するか、その成長を阻害するかまたは死滅させる方法であって、癌細胞を分解するか、その成長を阻害するかまたは死滅させるのに有効な量の組成物と該細胞を接触させることを含む(ここに、該組成物は式Iもしくは式II:
【化18】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物またはその多形体、溶媒和物、エステル、互変異性体、医薬的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む)、方法。
【請求項56】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物:
【化19】

から選択される、請求項55記載の方法。
【請求項57】
癌細胞が脳腫瘍細胞、乳癌細胞、肺癌細胞、卵巣癌細胞、膵臓癌細胞、前立腺癌細胞、腎臓癌細胞または結腸直腸癌細胞を含む、請求項55記載の方法。
【請求項58】
個体における腫瘍サイズ増大を阻害するか、腫瘍サイズを軽減するか、腫瘍増殖を軽減するかまたは腫瘍増殖を予防する方法であって、腫瘍サイズ増大を阻害するか、腫瘍サイズを軽減するか、腫瘍増殖を軽減するかまたは腫瘍増殖を予防するのに有効な量の組成物を該個体に投与することを含む(ここに、該組成物は式I:
【化20】

[式中、
BはH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルは適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
AおよびA'はそれぞれ独立してH、C1-C6アルキルまたはC2-C6アルケニルであり;
ここに、C1-C6アルキルはそれぞれ適宜独立してヒドロキシ、アルコキシ、オキシ、アミンおよび置換アミンから選択される1または2の基で置換されていてもよいか;または
AおよびA'はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成し、
ここに、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基はそれぞれ適宜独立してメチル、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される1または2の基で置換されていてもよく;
XおよびYはそれぞれ独立してハロゲン、メチル、SCH3またはトリフルオロメチルであり;
R1はH、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり;
ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく、
C3-C6シクロアルキル基の1または2の環炭素原子は適宜独立してO、NまたはSで置き換えられていてもよいか;または
R1は独立してO、NおよびSから選択される1〜5のヘテロ原子を含む飽和、不飽和または芳香族であってよい5または6原子のヘテロ環基であり、該ヘテロ環基は適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチル ジフルオロメトキシおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
R2はH、ハロゲン、ヒドロキシ、アジド、シアノ、シアノメチル、C1-C6アルキル、C3-C6シクロアルキル、C2-C6アルケニル、C5-C6シクロアルケニルまたはC2-C6アルキニルであり、ここに、アルキル、シクロアルキル、アルケニル シクロアルケニルおよびアルキニル基はそれぞれ適宜独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1-C4アルコキシ、シアノ、シアノメチル、ニトロ、アジド、トリフルオロメチルおよびフェニルから選択される1〜3の置換基で置換されていてもよく;
DはHまたはC1-C4アルキルである]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、多形体、エステル、互変異性体もしくはプロドラッグを含む)、方法。
【請求項59】
式Iまたは式IIの化合物が以下の化合物:
【化21】

から選択される、請求項58記載の方法。
【請求項60】
腫瘍が脳、胸、肺、卵巣、膵臓、前立腺、腎臓、結腸または直腸にて生じる、腫瘍サイズ増大を阻害するかまたは腫瘍サイズを軽減するための請求項58記載の方法。
【請求項61】
個体が哺乳類である、腫瘍サイズ増大を阻害するかまたは腫瘍サイズを軽減するための請求項58記載の方法。
【請求項62】
哺乳類がヒトである、請求項61記載の方法。

【公表番号】特表2009−534408(P2009−534408A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506751(P2009−506751)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2007/066894
【国際公開番号】WO2007/121481
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(507062026)アーディア・バイオサイエンシーズ・インコーポレイテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】ARDEA BIOSCIENCES, INC.
【Fターム(参考)】