説明

N−アリール−2−シアノオキサゾリジノンおよびその誘導体

本発明は、明細書に記載された式(I)および(II)
【化1】


を有する抗菌剤を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なN−アリール−2−シアノオキサゾリジノン、その誘導体およびそれらの製造に関する。これらの化合物は、強力な抗菌活性を有する。
【背景技術】
【0002】
オキサゾリジノン抗菌剤は、グラム陽性好気性菌、例えば多剤耐性のブドウ球菌および連鎖球菌、嫌気性微生物、例えばバクテロイデスおよびクロストリジウム種、および抗酸菌、例えばヒト結核菌(Mycobacterium tuberculosis)およびトリ結核菌(Mycobacterium avium)を含めた多くのヒトおよび獣医学上の病原体に対して強力な活性を有する抗菌物質の新規な合成種である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一態様において、本発明は式I
【化1】

の化合物またはその医薬上許容しうる塩を提供する。
【0004】
式中:
Aは、構造i、iiまたはiii
【化2】

であり;
Cは、アリールまたはヘテロアリールであり、ここにおいて、アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、1〜3個のR2で場合により置換されており;
Bは、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、置換されたシクロアルケニル、アリール、置換されたアリール、hetおよび置換されたhetから選ばれるか、またはBおよび1つのR2は、存在する場合、Bおよび1つのR2が結合しているフェニル炭素原子と一緒になってhetを形成し、hetは、場合により置換されたhetであり、
各R2は、H、アルキル、アミノ、NO2、−CN、ハロおよび置換されたアルキルから独立して選ばれ;そして、
各R3は、HまたはC1−C6アルキルから独立して選ばれる。
【0005】
本発明のこの態様の実施態様は、以下の特徴の1つまたはそれ以上を含むことができる。各R2は、H、F、Cl、Br、CN、NH2、NO2、CF3およびCH3から独立して選ばれる。構造Aは、
【化3】

【0006】
Bは、hetまたは置換されたhet、例えばモルホリニル、ピペラジニル、ピリジル、チオモルホリニル、3,6−ジヒドロ−2H−チオピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、5,6−ジヒドロ−4H−[1,3,4]チアジアジニル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロリル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル、テトラヒドロピリジル、5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−チアジニルであり、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル、チオモルホリニル、3,6−ジヒドロ−2H−チオピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、5,6−ジヒドロ−4H−[1,3,4]チアジアジニル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロリル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル、テトラヒドロピリジル、5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−チアジニルのそれぞれは、=O、アルキル、置換されたアルキル、アミノ、置換されたアミノ、−OH、=NOH、=NC1-4アルキルおよびハロから選ばれる1〜4個の基で場合により置換されている。
【0007】
Bは、
【化4】

から選ばれる。
【0008】
1つのR2は水素であり、もう1つのR2はFである。両方のR2置換基は、Fである。1つのR2およびBは、一緒になってhetを形成する。R2およびBは、−S−C(O)−N(Q50)−、−O−C(O)−N(Q50)−、−N(Q50)−HCQ50−CH2−、−NQ50−C(O)−CH2−O−、−NQ50−C(O)−CF2−O−、−NQ50−C(O)−CH2−S−、−NQ50−C(O)−CF2−S−、−NQ50−C(S)−CH2−S−、−NQ50−C(O)−CH2−CH2−、−CH2−CH2−NQ50−CH2−CH2−または−CH2−NQ50−CH2−CH2−CH2−であり、ここで、Q50は、Hまたは場合により1〜3個の=O
で置換されたC1-4アルキル、または−OHである。Q50は、メチル、イソプロピル、エチル、ホルミル、アセチルまたは−C(O)−CH2OHである。
【0009】
別の態様において、本発明は式II
【化5】

の化合物またはその医薬上許容しうる塩を提供する。
【0010】
式中:
Aは、構造i、iiまたはiii
【化6】

であり;
Bは、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、置換されたシクロアルケニル、アリール、置換されたアリール、hetおよび置換されたhetから選ばれるか、またはBおよび1つのR2は、Bおよび1つのR2が結合しているフェニル炭素原子と一緒になってhetを形成し、hetは、場合により置換されたhetであり、
各R2は、H、アルキル、アミノ、NO2、−CN、ハロおよび置換されたアルキルから独立して選ばれ;
各R3は、HまたはC1−C6アルキルから独立して選ばれる。
【0011】
別の態様において、本発明は、式III
【化7】

の化合物またはその医薬上許容しうる塩を特徴とする。
【0012】
式中:
Aは、構造i、iiまたはiiiであり、
Aは、構造i、iiまたはiii
【化8】

であり、
【0013】
Bは、
【化9】

【0014】
l) XおよびYで場合により置換されたジアジニル基、
m) XおよびYで場合により置換されたトリアジニル基、
n) XおよびYで場合により置換されたキノリニル基、
o) XおよびYで場合により置換されたキノキサリニル基、
p) XおよびYで場合により置換されたナフチリジニル基、
【0015】
【化10】

【0016】
【化11】

【0017】
【化12】

であるか、または
【0018】
Bおよび1つのR2は、一緒になって
【化13】

を形成し;
【0019】
1は、
a) H−、または
b) CH3であり;
2は、
a) H−、
b) HO−、
c) CH3−、
d) CH3O−、
e) R102O−CH2−C(O)−NH−、
f) R103O−C(O)−NH−、
g) (C1−C2)アルキル−O−C(O)−、
h) HO−CH2−、
i) CH3O−NH−、
j) (C1−C3)アルキル−O2C−、
k) CH3−C(O)−、
l) CH3−C(O)−CH2−、
m)
【化14】

または
n)
【化15】

であり、
【0020】
1およびA2は、一緒になって
a)
【化16】

b) O=、または
c)
【化17】

であり;
【0021】
3は、いずれかの5〜10員アリール環または芳香族hetを表し、hetは、O、SまたはNから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し;
1は、
a) −N=C(H)−C(H)=C(H)−、または
b) −C(H)=N−C(H)=C(H)−であり;
1は、
a) O、
b) S(O)i、または
c) −N(R304)−であり;
2は、
a) O、または
b) −N(R304)−であり;
Eは、
a) NR39
b) −S(=O)i、
c) O、または
d) −S(=O)(=NR315)であり;
1は、
a) O、
b) S、
c) NH、
d) N−OH、
e) N−O−C1-4アルキル、
f) N−OC(O)−C1-4アルキル、または
g) N−C1-4アルキルであり;
【0022】
1は、
a) O、
b) S、または
c) −NR305−であり;
Mは、
a) H、
b) C1-8アルキル、
c) C3-8シクロアルキル、
d) −(CH2)mOR13、または
e) −(CH2)h−NR2122であり;
1は、
a) −O−、
b) −NR306−、
c) −S(O)i−、
d) −C(R2)−、または
e) −C(O)−であり;
2は、
a) −O−、
b) −NR307−、
c) −S(O)i−、
d) −C(O)−、または
e) −C(R2)2−であり;
【0023】
各U1、U2およびU3は、
a) −C(R1)2−、
b) −NR39−、
c) −O−、または
d) −S(O)i−から独立して選ばれ;
Vは、
a) O、
b) CH2、または
c) NR87であり;
Wは、
a) CH、または
b) Nであり;
1は、
a) −NH−、
b) O、または
c) Sであり;
2は、OまたはSであり;
【0024】
Xは、
a) H、
b) −CN、
c) −OR27
d) ハロ、
e) −NO2
f) C1-4アルキルで場合により置換されたテトラゾリル、
g) −SH、
h) −S(=O)i4
i) −SC(=O)R7
j) −C(=O)R25
k) −C(=O)NR2728
l) −C(=NR29)R25
m) −C(R25)(R28)−OR13
n) −C(R25)(R28)−OC(=O)R13
o) −C(R28)(OR13)−(CH2)h−NR2728
p) −NR2728
q) −N(R27)C(=O)R7
r) −N(R27)−S(=O)i7
s) −C(OR14)(OR15)R28
t) −C(R25)(R16)−NR2726
u) 1つまたはそれ以上のハロ、OH、=O(アルファ位以外で)、−S(=O)i17、−NR2728、C2-5アルキニル、C2-5アルキニルまたはC3-8シクロアルキルで置換された−C1-8アルキル、または
v) R2、=Oまたは=Sで場合により置換された−Hetであり;
【0025】
Yは、
a) H、
b) F、
c) Cl、
d) Br、
e) C1-3アルキル、または
f) NO2であり;
各Y1およびY2は、独立して
a) CH、
b) N、但し-----が存在しない場合、または
c) -----が存在する場合はCであり;
【0026】
Zは、
a) O、
b) S、または
c) NMであり;
1は、
a) −CH2−、
b) −CH(R104)−CH2−、
c) −C(O)−、または
d) −CH2CH2CH2−であり;
2は、
a) −S(O)i−、
b) −O−、
c) −N(R107)−、または
d) −S(=O)(=NR315)−であり;
3は、
a) −S(O)i−、または
b) −O−であり;
4は、
a) −S(=O)i−、または
b) −NR303−であり;
5は、
a) −O−、
b) −NH−、
c) −CH2−、
d) −C(ハロ)2−、または
e) −S(=O)i−であり;
6は、
a) S(=O)i
b) S(=NR315)、または
c) S(=NR315)(=O)であり;
7は、
a) N、
b) CR110
c) CR115、または
d) CR116であり;
8は、
a) O、または
b) Sであり;
【0027】
1は、
a) H、
b) −OH、
c) 1つまたはそれ以上のハロ、−OH、−CN、アリール、het、アルコキシ、置換されたアリールまたは置換されたhetで場合により置換されたC1-6アルキル、
d) 1つまたはそれ以上のハロ、−OH、−CN、アリール、het、置換されたアリールまたは置換されたhetで場合により置換されたC1-6アルコキシ、
e) アリール、het、置換されたアリールまたは置換されたhetで場合により置換されたC2-6アルケニル、
f) −NH2、または
g) C3-5シクロアルキルであり;
2は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のハロで場合により置換されたC1-2アルキル、
c) −NH2
d) −NO2
e) −CN、または
f) ハロであり;
【0028】
4は、
a) H
b) 1つまたはそれ以上のハロ、OH、CN、NR1011または−CO213で場合により置換されたC1-4アルキル、
c) C2-4アルケニル、
d) −NR1618
e) −NHC(=O)R7
f) −NR20C(=O)R7
g) −N(R17)2
h) −NR1617、または
i) −NR1720であり;
5およびR6は、各場合、同一または異なっており、そして
a) C1-2アルキルであるか、または
b) R5およびR6は、一緒になって−(CH2)k−であり;
7は、
a) 1つまたはそれ以上のハロで場合により置換されたC1-4アルキルであり;
10およびR11は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキル、または
c) C3-8シクロアルキルであり;
13は、
a) H、または
b) C1-4アルキルであり;
【0029】
14およびR15は、各場合、同一または異なり、そして
a) C1-4アルキル、または
b) R14およびR15は、一緒になって−(CH2)l−であり;
16は、
a) H、
b) C1-4アルキル、または
c) C3-8シクロアルキルであり;
17は、
a) C1-4アルキル、または
b) C3-8シクロアルキルであり;
18は、
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) C2-4アルケニル、
d) C3-4シクロアルキル、
e) −OR13、または
f) −NR2122であり;
20は、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウムまたはマグネシウムといったような生理学上許容しうるカチオンであり;
21およびR22は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキルであるか、または
c) R21およびR22は、一緒になって−(CH2)m−であり;
25は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のハロ、C3-8シクロアルキル、C1-4アルキル(これは、−S(=O)i17、−OR13またはOC(=O)R13の1つまたはそれ以上で置換されている)、NR2728で場合により置換されたC1-8アルキル、または
c) −C(O)HまたはCO213で場合により置換されたC2-5アルケニル;
【0030】
26は、
a) R28、または
b) −NR2728であり;
27およびR28は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-8アルキル、
c) C3-8シクロアルキル、
d) −(CH2)mOR13
e) −(CH2)n−NR2122であるか、または
f) R27およびR28は、一緒になって−(CH2)2O(CH2)2−、−(CH2)hCH(COR7)−または−(CH2)2N(CH2)2(R7)−であり;
29は、
a) −NR2728
b) −OR27、または
c) −NHC(=O)R28であり;
30は、
a) H、または
b) 1つまたはそれ以上のハロ、OH、C1-4アルコキシ、CN、SH、NH2、−OR31、−NHR31、−N(R31)2または−S(O)i31で場合により置換されたC1-4アルキルであり;
31は、
a) C1-4アルキル、
b) −C(O)C1-4アルキル、
c) −C(O)OC1-4アルキル、
d) −C(O)NH2
e) −C(O)NHC1-4アルキル、または
f) −SO21-4アルキルであり;
【0031】
38は、
a) H、
b) C1-6アルキル、
c) −(CH2)q−アリール、または
d) ハロであり;
39は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のOH、ハロまたは−CNで場合により置換されたC1-6アルキル、
c) −(CH2)w−アリール、
d) −CO240
e) −COR41
f) −C(=O)−(CH2)q−C(=O)R40
g) −S(=O)2−C1-6アルキル、
h) −S(=O)2−(CH2)q−アリール、または
i) −(C=O)j−Hetであり;
40は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のOH、ハロまたは−CNで場合により置換されたC1-6アルキル、
c) −(CH2)q−アリール、または
d) −(CH2)q−OR42
【0032】
41は、
a) 1つまたはそれ以上のOH、ハロ、−OP(O)(OH)2、−OP(OH)2または−CNで場合により置換されたC1-6アルキル、
b) −(CH2)q−アリール、または
c) −(CH2)q−OR42であり;
42は、
a) H、
b) C1-6アルキル、
c) −(CH2)q−アリール、または
d) −C(=O)−C1-6アルキルであり;
49およびR50は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) C5-6シクロアルキルであるか、または
d) R49およびR50は、窒素原子と一緒になってS、NおよびOからなる群から選ばれるさらなるヘテロ原子を場合により有し、そしてさらなる窒素原子上を含めてさらにC1-3アルキルまたはC1-3アシルで場合により置換されていてもよい5、6員飽和複素環式部分であり;
【0033】
51は、
a) カルボキシル、
b) ハロ、
c) −CN、
d) メルカプト、
e) ホルミル、
f) CF3
g) −NO2
h) C1-6アルコキシ、
i) C1-6アルコキシカルボニル、
j) C1-6アルキルチオ、
k) C1-6アシル、
l) OH、C1-5アルコキシ、C1-5アシルまたは−NR4950で場合により置換されたC1-6アルキル、
m) フェニル、
n) −C(=O)NR5253
o) −NR4950
p) −N(R52)(−SO254)
q) −SO2−NR5253、または
r) −S(=O)i54
52およびR53は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-6アルキル、または
c) フェニルであり;
54は、
a) C1-4アルキル、または
b) C1-4アルキルで場合により置換されたフェニルであり;
【0034】
73およびR74は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) カルボキシル、
c) ハロ、
d) −CN、
e) メルカプト、
f) ホルミル、
g) CF3
h) −NO2
i) C1-6アルコキシ、
j) C1-6アルコキシカルボニル、
k) C1-6アルキルチオ、
l) C1-6アシル、
m) −NR7879
n) OH、C1-5アルコキシ、C1-5アシル、−NR7879、−N(フェニル)(CH2−CH2−OH)、−O−CH(CH3)(OCH2CH3)または−O−フェニル−[パラ−NHC(=O)CH3]で場合により置換されたC1-6アルキル、
o) R51で場合により置換されたC2-8アルケニルフェニル、
p) R51で場合により置換されたフェニル、または
q) S、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有し、場合によりR51で置換された5または6員飽和または不飽和複素環式部分であり;
【0035】
78およびR79は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) フェニルであるか、または
d) R78およびR79は、窒素原子と一緒になってS、NおよびOからなる群より選ばれるさらなるヘテロ原子を場合により有し、そしてさらなる窒素原子上を含めてさらにC1-3アルキルまたはC1-3アシルで場合により置換されていてもよい5、6員飽和複素環式部分であり;
80は、
a) H、
b) ホルミル、
c) カルボキシル、
d) C1-6アルコキシカルボニル、
e) C1-8アルキル、
f) C2-8アルケニル、ここにおいて、置換基(e)および(f)は、OH、ハロ、C1-6アルコキシ、C1-6アシル、C1-6アルキルチオまたはC1-6アルコキシカルボニル、またはハロで場合により置換されたフェニルで場合により置換されていてもよく、
g) カルボキシル、ハロ、−CN、ホルミル、CF3、−NO2、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アシル、C1-6アルキルチオまたはC1-6アルコキシカルボニルで場合により置換された6〜10個の炭素原子を有する芳香族部分;
h) −NR8182
i) −OR90
j) −S(=O)i−R91、または
k) −SO2−N(R92)(R93)であり;
【0036】
81およびR82は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C3-6シクロアルキル、
c) フェニル、
d) C1-6アシル、
e) OH、OHで置換されうるC1-6アルコキシ、S、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有する5または6員芳香族複素環式部分;OH、CF3、ハロ、−NO2、C1-4アルコキシ、−NR8384または
【化18】

で場合により置換されたフェニルで場合により置換されたC1-8アルキル、
f)
【化19】

または
g)
【化20】

であり、
【0037】
83およびR84は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、または
b) C1-4アルキルであり;
85は、
a) OH、
b) C1-4アルコキシ、または
c) −NR8889であり;
86は、
a) H、または
b) インドリル、OH、メルカプチル、イミダゾリル、メチルチオ、アミノ、フェニル(これは場合によりOH、−C(=O)−NH2、−CO2Hまたは−C(=NH)−NH2で置換されている)で場合により置換されたC1-7アルキル;
87は、
a) H、
b) フェニル、または
c) OHによって場合により置換されたC1-6アルキルであり;
88およびR89は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-5アルキル、
c) C3-6シクロアルキル、または
d) フェニルであり;
【0038】
90は、
a) C1-6アルコキシまたはC1-6ヒドロキシ、C3-6シクロアルキル、1〜3個の窒素原子を有する6員芳香族の場合によりベンゾ縮合された複素環式基(これは1または2個のNO2、CF3、ハロ、−CN、OH、C1-5アルキル、C1-5アルコキシまたはC1-5アシルでさらに置換されていてもよい)で場合により置換されたC1-8アルキルであり;
b)
【化21】

c) フェニル、または
d) ピリジルであり;
【0039】
91は、
a) C1-16アルキル、
b) C2-16アルケニル、ここにおいて、置換基(a)および(b)は、C1-6アルコキシカルボニル、またはS、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有する5、6、7員芳香族複素環式部分で場合により置換されていてもよく、
c) 6〜10個の炭素原子を有するアリール、または
d) S、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有する5、6、7員芳香族複素環式部分、ここにおいて、置換基(c)および(d)は、カルボキシル、ハロ、−CN、ホルミル、CF3、−NO2、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アシル、C1-6アルキルチオまたはC1-6アルコキシカルボニルで場合により置換されていてもよく;
【0040】
92およびR93は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) フェニル、
c) C1-6アルキル、または
d) ベンジルであり;
102は、
a) H−、
b) CH3−、
c) フェニル−CH2−、または
d) CH3C(O)−であり;
103は、
a) (C1−C3)アルキル−、または
b) フェニルであり;
104は、
a) H−、または
b) HO−であり;
【0041】
106は、
a) CH3−C(O)−、
b) H−C(O)−、
c) Cl2CH−C(O)−、
d) HOCH2−C(O)−、
e) CH3SO2−、
f)
【化22】

g) F2CHC(O)−、
h)
【化23】

i) H3C−C(O)−O−CH2−C(O)−、
j) H−C(O)−O−CH2−C(O)−、
k)
【化24】

l) HC≡C−CH2O−CH2−C(O)−、
m) フェニル−CH2−O−CH2−C(O)−、
o) C1-4アルキル−NH−C(S)−、または
p) 1つまたはそれ以上のハロ、CN、NO2、OH、SHまたはNH2で場合により置換されたC1-4アルキルであり;
【0042】
107は、
a) R102O−C(R110)(R111)−C(O)−、
b) R103O−C(O)−、
c) R108−C(O)−、
d)
【化25】

e)
【化26】

f) H3C−C(O)−(CH2)2−C(O)−、
g) R109−SO2−、
h)
【化27】

i) HO−CH2−C(O)−、
j) R116−(CH2)2−、
k) R113−C(O)−O−CH2−C(O)−、
l) (CH3)2N−CH2−C(O)−NH−、
m) NC−CH2−、
n) F2−CH−CH2−、または
o) R150151NSO2であり、
【0043】
108は、
a) H−、
b) (C1−C4)アルキル、
c) アリール−(CH2)n
d) ClH2C−、
e) Cl2HC−、
f) FH2C−、
g) F2HC−、
h) (C3−C6)シクロアルキル、または
i) CNCH2−であり、
109は、
a) C1−C4アルキル、
b) −CH2Cl、
c) −CH2CH=CH2
d) アリール、または
e) −CH2CNであり;
【0044】
110およびR111は、独立して
a) H−、
b) CH3−であり;または
112は、
a) H−、
b) CH3O−CH2O−CH2−、または
c) HOCH2−であり;
113は、
a) CH3−、
b) HOCH2−、
c) (CH3)2N−フェニル、または
d) (CH3)2N−CH2−であり;
114は、
a) HO−、
b) CH3O−、
c) H2N−、
d) CH3O−C(O)−O−、
e) CH3−C(O)−O−CH2−C(O)−O−、
f) フェニル−CH2−O−CH2−C(O)−O−、
g) HO−(CH2)2−O−、
h) CH3O−CH2−O−(CH2)2−O−、または
i) CH3O−CH2−O−であり;
【0045】
115は、
a) H−、または
b) Cl−であり;
116は、
a) HO−、
b) CH3O−、または
c) Fであり;
117、R118、R119およびR120のそれぞれは、
a) H、
b) C1−C6アルキル、
c) 置換されたアルキル、
d) ハロから独立して選ばれるか、または
e) R117およびR118またはR119およびR120は一緒になって=Oであり;
150およびR151は、それぞれ独立して
a) H、
b) C1−C4アルキルであるか、または
c) R150およびR151は、R150およびR151が結合している窒素原子と一緒になって3〜6個の炭素原子を有する単環式複素環式環を形成し;
【0046】
各R300、R301、R302、R303、R304、R305およびR306は、
a) H、
b) =Oで場合により置換されたC3-6シクロアルキル、
c) C1-6アルコキシ、
d) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC1-10アルキル、
e) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC2-10アルケニル、
f) ベンジルオキシカルボニル、
g) アリール、
h) het、
i) −C(O)−NR311312
j) −S(O)2−NR311312
k) −(O)iSR311
l) −C(O)−R310
m) −C(S)−NR311312
n) −C(O)−H、または
o) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換された−C(O)−C1-4アルキルから独立して選ばれ;
【0047】
各R307は、
a) H、
b) =Oで場合により置換されたC3-6シクロアルキル、
c) C1-6アルコキシ、
d) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC1-10アルキル、
e) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC2-10アルケニル、
f) ベンジルオキシカルボニル、
g) アリール、
h) het、
i) −C(O)−NR311312
j) −S(O)2−NR311312
k) −(O)iSR311
l) −C(O)−R310
m) −C(S)−NR311312
n) −C(O)−H、
o) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換された−C(O)−C1-4アルキル、または
p) −C(N−O−C1-4アルキル)−から独立して選ばれ;
【0048】
308およびR309は、Hであるか、またはR308およびR309の両方は、一緒になって=Oまたは=Sを形成し;
310は、
a) −CN、
b) −N3
c) −CF3
d) ピリジル、
e) ハロ、
f) −OH、
g) −O(O)C1−C6アルキル、
h) −C1-6アルキルオキシカルボニル、
i) −SH、
j) −NH2であり;
各R311およびR312は、
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) フェニルから独立して選ばれるか、または
d) R311およびR312は、それらが結合しているN−原子と一緒になって環中に1つまたはそれ以上のO、SまたはN原子を場合により有する5または6員飽和複素環式環を形成し、複素環式環はC1-3アルキルで場合により置換されており;
【0049】
315は、
a) H、
b) ハロ、−OH、C1-8アルコキシ、アミノ、C1-8アルキルアミノまたはC1-8ジアルキルアミノで場合により置換されたC1-4アルキル、
c) アリール−S(O)2−、
d) C(=O)C1-4アルキル、
e) C(=O)OC1-4アルキル、
f) C(=O)NHR320
g) C(=S)NHR320
h) −OC(=O)C1-4アルキル、
i) −S(O)i1-4アルキル、
j) C1-4アルキル−O−C1-4アルキル、または
k) C1-4アルキル−S−C1-4アルキルであり;
320は、
a) H、または
b) 置換されたアルキルから独立して選ばれ;
各R325、R326、R327およびR328は、
a) H、
b) C1−C6アルキル、
c) 置換されたアルキル、
d) ハロから独立して選ばれるか、または
e) R325およびR326またはR327およびR328は、一緒になって=O、=Sまたは=N−R332であるか、または
f) R325またはR326の1つおよびR303は、Z4が−N(R303)−である場合、それらが結合している炭素および窒素原子と一緒になってO、SまたはNから選ばれる1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含有する5〜7員hetを形成し、hetは、R2、=Oまたは=Sの1つまたはそれ以上で場合により置換されており;
【0050】
330は、
a) H、または
b) アルキル、または
c) 置換されたアルキルであり;
331は、
a) R332
b) Cl、
c) NH2
d) OH、
e) NHC1−C4アルキル、または
f) R315であり;
332は、
a) H、
b) C1−C4アルキル、
c) OC1−C4アルキル、
d) SC1−C4アルキル、または
e) NHC1−C4アルキルであり;
333は、
a) F、または
b) R332であり;
【0051】
500およびR503は、それぞれ独立して
(a) H、
(b) ハロ、
(c) C1−C8アルキル、
(d) C3−C6シクロアルキル、
(e) −(CH2)i−OR511、または
(f) −C(=O)−R541であり;
501およびR502は、それぞれ独立して
(a) 水素原子、
(b) C1-8アルキル、
(c) C1-8アルコキシ、
(d) C1-8アルキルチオ、
(e) −(CH2)i−OR551
(f) −O−(CH2)i−OR551
(g) −NR542552
(h) −C(=O)−NR542552
(i) −(CH2)i−C(=O)−R541であるか、または
501およびR502は、一緒になって
(j) =O、
(k) =NR543
(l) =S、
(m) =CR544554、または
(n) 窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選ばれる1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和または飽和5または6員ヘテロ環を形成し;
【0052】
511およびR512は、それぞれ独立して
(a) 水素原子、
(b) C1−C8アルキルであり;
541は、
(a) 水素原子、
(b) −(CH2)m−OH、
(c) C1−C8アルキル、
(d) C1−C8アルコキシ、または
(e) −O−CH2−O−C(=O)−R511であり;
542およびR552は、それぞれ独立して
(a) 水素原子、
(b) −(CH2)i−OH、
(c) C1−C8アルキル、
(d) −C(=O)−R541
(e) −C(=O)−NR511512
(f) −(CH2)q−フェニルであるか、または
542およびR552は、一緒になってピロリジノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基またはチオモルホリノ基を形成し、これらのそれぞれは、C1−C8アルキルまたは−(CH2)i−OHによって置換されていてもよく;
【0053】
543は、
(a) H、
(b) −OR551
(c) C1−C8アルキル、
(d) C1−C8アルコキシ、
(e) −(CH2)q−フェニル、
(f) −NR542552
(g) −NH−C(=NH)−NH2、または
(h) [1,2,4]トリアゾール−4−イルであり;
544およびR554は、それぞれ独立して
(a) H、
(b) C1−C8アルキル、
(c) −C(=O)−R541、または
(d) −(CH2)q−フェニルであり;
551は、
(a) H、
(b) C1−C8アルキル、
(c) 1〜3個のハロで置換されたC1−C8アルキル、
(d) −(CH2)i−OR511
(e) −(CH2)i−C(=O)−R541、または
(f) −C(=O)−(CH2)i−OR544であり;
【0054】
600は、
a) H、
b) C1−C4アルキル
c) het、
d) (CH2)bC(O)OC1−C4アルキル、
e) (CH2)bC(O)C1−C4アルキル、または
f) アリールであり;
601およびR602は、それぞれ独立して
a) H、
b) C1−C4アルキル、
c) het、
d) C3−C6シクロアルキル、
e) アリール、
f) OC1−C4アルキル、
g) C(O)OC1−C4アルキルであるか;または
h) R601およびR602は、それらが結合している炭素原子と一緒になってC3−C6シクロアルキルを形成し;
【0055】
各R700、R701、R702、R703、R704およびR705は、
a) H、
b) 1〜3個のハロ、=O、=S、−OHで場合により置換されたC1-4アルキル、
c) C(O)NH2
d) −CN、
e) アリール、
f) 置換されたアリール、
g) het、
h) 置換されたhet、
i) C(O)OH、
j) C(O)OC1-4アルキルから独立して選ばれるか、または
k) R700およびR701は、=Oまたは=Sを形成するか、または
l) R702およびR703は、=Oまたは=Sを形成するか、または
m) R704およびR705は、=Oまたは=Sを形成し;
aは、1または2であり;
bは、0または1であり;
hは、1、2または3であり;
iは、0、1または2であり;
jは、0または1であり;
kは、3、4または5であり;
lは、2または3であり;
mは、2、3、4または5であり;
nは、0、1、2、3、4または5であり;
pは、0、1、2、3、4または5であるが;但し、nおよびpは、一緒になって1、2、3、4または5であり;
qは、1、2、3または4であり;
tは、0、1、2、3、4、5または6であり;そして
wは、0、1、2または3である。
【0056】
本発明のこの態様の実施態様は、以下の特徴21の1つまたはそれ以上を含むことができる。R2は、H、F、Cl、Br、CN、NH2、NO2、CF3およびCH3から独立して選ばれる。Aの構造は、
【化28】

である。
【0057】
Aの構造は、
【化29】

である。
【0058】
1は、H、−NH2、−OH、C1-4アルキル、C3-5シクロアルキル、C1-4アルコキシまたはC2-4アルケニルであり、アルキルおよびアルコキシは、それぞれ1つまたはそれ以上ハロ、−OH、−CNで場合により置換されている。R1は、H、−OH、−CH2
−CH=CH2、メチル、エチル、プロピル、−CH2−CH2F、−CH2−CH2OHまたはメトキシである。Bは、
【化30】

である。Bは、
【0059】
【化31】

から選ばれる。
【0060】
Bおよび1つのR2は、
【化32】

を形成する。Bおよび1つのR2は、−S−C(O)−N(R300)、−O−C(O)−N(R300)−、−N(R106)−HCR30−CH2−、−NR300−C(O)−C(R327328)−O−、−NR300−C(O)−C(R327328)−S−、−NR300−C(S)−C(R327328)−S−、−NR300−C(O)−C(R327328)−CH2−、−CH2−CH2−NR107−CH2−CH2−、または−CH2−NR107−CH2−CH2−CH2−を形成する。D1は、Sである。D1は、Oである。R300は、C1-4アルキル、例えばメチル、エチルまたはイソプロピルである。1つのR2は水素であり、そしてもう1つのR2はFである。両方のR2置換基は、Fである。
【0061】
本発明の別の態様には、式I、IIまたはIIIの化合物および医薬上許容しうる担体を含んでなる医薬組成物、および式I、IIまたはIIIの化合物の有効量を投与することによる哺乳動物における細菌感染症の治療方法が含まれる。化合物は、医薬組成物中で、経口的に、非経口的に、経皮的にまたは局所的に哺乳動物に投与することができる。化合物は、約0.1〜約100mg/kg体重/日の量、例えば約1〜約50mg/kg体重/日の量で投与することができる。
【0062】
特記しない限り、以下の定義を使用する。
数の上付き文字が後に続く文字を含む変数は、下付き文字として同じ数が後に続く同じ文字と同等である。例えば、R1とR1は同等であって同じ変数に相当する。
種々の炭化水素含有部分の炭素原子含量は、部分における炭素原子の最小数および最大数を明記する接頭辞によって表すことができ、すなわち、接頭辞Ci-jは、整数「i」〜整数「j」個の炭素原子を含む部分を表す。従って、例えば、C1-7アルキルは1〜7個の炭素原子が含まれるアルキルのことである。
用語「ハロ」は、Cl、Br、IおよびFから選ばれるハロゲン原子のことである。
用語「アルキル」は、直鎖および分枝鎖部分の両方のことである。Ci-jの接頭辞のように、特に明記されていない場合、アルキル部分は、1〜6個の炭素原子を含む。
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの−C=C−を含む直鎖および分枝鎖部分のことである。Ci-jの接頭辞のように、特に明記されていない場合、アルケニル部分は2〜6個の炭素原子を含む。
用語「アルキニル」は、少なくとも1つの−C=C−を含む直鎖および分枝鎖部分のことである。Ci-jの接頭辞のように、特に明記されていない場合、アルキニル部分は2〜6個の炭素原子を含む。
用語「アルコキシ」は、−O−アルキル基のことである。Ci-jの接頭辞のように、特に明記されていない場合、アルキル部分の−O−アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含む。
【0063】
用語「アミノ」は、NH2のことである。
用語「シクロアルキル」は、環式アルキル部分のことである。Ci-jの接頭辞のように、特に明記されていない場合、シクロアルキル部分は3〜7個の炭素原子を含む。
用語「シクロアルケニル」は、環式アルケニル部分のことである。Ci-jの接頭辞のように、特に明記されていない場合、シクロアルケニル部分は、環式環内に3〜7個の炭素原子および少なくとも1つの−C=C−基を含む。
用語「アリール」は、フェニルおよびナフチルのことである。
用語「het」は、O、SおよびNから選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含む単または二環式環系のことである。各単環式環は、芳香族、飽和または部分的に不飽和であってもよい。二環式環系は、シクロアルキルまたはアリール基と縮合した少なくとも1つのヘテロ原子を含む単環式環を含むことができる。また、二環式環系は、別のhet単環式環系と縮合した少なくとも1つのヘテロ原子を含む単環式環を含むことができる。
【0064】
「het」の例としては、ピリジン、チオフェン、フラン、ピラゾリン、ピリミジン、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、3−ピラジニル、4−オキソ−2−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、4−オキソ−2−オキサゾリル、5−オキサゾリル、1,2,3−オキサチアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、3−イソチアゾール、4−イソチアゾール、5−イソチアゾール、2−フラニル、3−フラニル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソピロリル、4−イソピロリル、5−イソピロリル、1,2,3−オキサチアゾール−1−オキシド、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、3−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−5−イル、2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル、1,2,3,4−テトラゾール−5−イル、5−オキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、1,3,4、−オキサジアゾール、4−オキソ−2−チアゾリニル、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、チアゾールジオン、1,2,3,4−チアトリアゾール、1,2,4−ジチアゾロン、フタルイミド、キノリニル、モルホリニル、ベンズオキサゾール、ジアジニル、トリアジニル、キノリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ヒダントイニル、オキサチオラニル、ジオキソラニル、イミダゾリジニルおよびアザビシクロ[2.2.1]ヘプチルが含まれるが、これらに限定されない。
【0065】
用語「ヘテロアリール」は、芳香族hetのことであり、この例としては、ピリジンおよびチオフェンが含まれるが、これらに限定されない。
用語「置換されたアルキル」は、ハロ、het、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、−OQ10、−SQ10、−S(O)210、−S(O)Q10、−OS(O)210、−C(=NQ10)Q10、−C(=NOH)Q10、−SC(O)Q10、−NQ1010、−C(O)Q10、−C(S)Q10、−C(O)OQ10、−OC(O)Q10、−C(O)NQ1010、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、=O、=S、−NQ10C(O)Q10、−NQ10C(O)NQ1010、−S(O)2NQ1010、−NQ10S(O)210、−NQ10S(O)Q10、−NQ10SQ10、−NO2、−OPO(OH)2および−SNQ1010から選ばれる1〜4個の置換基を含むアルキル部分のことである。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールのそれぞれは、ハロおよびQ15から独立して選ばれる1〜4個の置換基で場合により置換
されていてもよい。
用語「置換されたアリール」は、−OQ10、−SQ10、−S(O)210、−S(O)Q10、−OS(O)210、−C(=NQ10)Q10、−C(=NOH)Q10、−SC(O)Q10、−NQ1010、−C(O)Q10、−C(S)Q10、−C(O)OQ10、−OC(O)Q10、−C(O)NQ1010、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、−NQ10C(O)Q10、−NQ10C(O)NQ1010、−S(O)2NQ1010、−NQ10S(O)210、−NQ10S(O)Q10、−NQ10SQ10、−NO2、−SNQ1010、アルキル、置換されたアルキル、het、ハロ、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールから選ばれる1〜3個の置換基を有するアリール部分のことである。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールは、ハロおよびQ15から選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
【0066】
用語「置換されたhet」は、−OQ10、−SQ10、−S(O)210、−S(O)Q10、−OS(O)210、−C(=NQ10)Q10、−C(=NOH)Q10、−SC(O)Q10、−NQ1010、−C(O)Q10、−C(S)Q10、−C(O)OQ10、−OC(O)Q10、−C(O)NQ1010、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、−NQ10C(O)Q10、−NQ10C(O)NQ1010、−S(O)2NQ1010、−NQ10S(O)210、−NQ10S(O)Q10、−NQ10SQ10、−NO2、−SNQ1010、アルキル、置換されたアルキル、het、ハロ、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールから選ばれる1〜4個の置換基を含むhet部分のことである。また、置換されたhetは、1つまたはそれ以上の=Oまたは=S置換基で置換されていてもよいが、但し、OまたはSは、環原子とOまたはSとの間で二重結合を担持することができる環原子に結合する。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールは、ハロおよびQ15から選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
用語「置換されたアルケニル」は、1〜3個の置換基−OQ10、−SQ10、−S(O)210、−S(O)Q10、−OS(O)210、−C(=NQ10)Q10、−SC(O)Q10、−NQ1010、−C(O)Q10、−C(S)Q10、−C(O)OQ10、−OC(O)Q10、−C(O)NQ1010、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、=O、=S、−NQ10C(O)Q10、−NQ10C(O)NQ1010、−S(O)2NQ1010、−NQ10S(O)210、−NQ10S(O)Q10、−NQ10SQ10、−NO2、−SNQ1010、アルキル、置換されたアルキル、het、ハロ、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールを含むアルケニル部分のことである。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールは、ハロおよびQ15から選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
【0067】
用語「置換されたアルコキシ」は、1〜3個の置換基−OQ10、−SQ10、−S(O)210、−S(O)Q10、−OS(O)210、−C(=NQ10)Q10、−SC(O)Q10、−NQ1010、−C(O)Q10、−C(S)Q10、−C(O)OQ10、−OC(O)Q10、−C(O)NQ1010、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、=O、=S、−NQ10C(O)Q10、−NQ10C(O)NQ1010、−S(O)2NQ1010、−NQ10S(O)210、−NQ10S(O)Q10、−NQ10SQ10、−NO2、−SNQ1010、アルキル、置換されたアルキル、het、ハロ、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールを含むアルコキシ部分のことである。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールは、ハロおよびQ15から選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
用語「置換されたシクロアルケニル」は、1〜3個の置換基−OQ10、−SQ10、−S(O)210、−S(O)Q10、−OS(O)210、−C(=NQ10)Q10、−SC(O)Q10、−NQ1010、−C(O)Q10、−C(S)Q10、−C(O)OQ10、−OC(O)Q10、−C(O)NQ1010、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、=O、=S、−NQ10C(O)Q10、−NQ10C(O)NQ1010、−S(O)2NQ1010、−NQ10S(O)210、−NQ10S(O)Q10、−NQ10SQ10、−NO2、−SNQ1010、アルキル、置換されたアルキル、het、ハロ、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールを含むシクロアルケニル部分のことである。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールは、ハロおよびQ15から選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
【0068】
用語「置換されたアミノ」は、アミノ水素の1つまたは両方が、−OQ10、−SQ10、−S(O)210、−S(O)Q10、−OS(O)210、−C(O)Q10、−C(S)Q10、−C(O)OQ10、−OC(O)Q10、−C(O)NQ1010、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、アルキル、置換されたアルキル、het、ハロ、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールから選ばれる基で置き換えられたアミノ部分のことである。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールは、ハロおよびQ15から選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
【0069】
各Q10は、−H、アルキル、シクロアルキル、het、シクロアルケニルおよびアリールから独立して選ばれる。het、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールは、ハロおよびQ13から選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
各Q11は、−H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキルおよびhetから独立して選ばれる。アルキル、シクロアルキルおよびhetは、ハロ、−NO2、−CN、=S、=OおよびQ14から独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。アリールは、ハロ、−NO2、−CNおよびQ14から独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよい。
各Q13は、Q11、−OQ11、−SQ11、−S(O)211、−S(O)Q11、−OS(O)211、−C(=NQ11)Q11、−SC(O)Q11、−NQ1111、−C(O)Q11、−C(S)Q11、−C(O)OQ11、−OC(O)Q11、−C(O)NQ1111、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q10、−CN、=O、=S、−NQ11C(O)Q11、−NQ11C(O)NQ1111、−S(O)2NQ1111、−NQ11S(O)211、−NQ11S(O)Q11、−NQ11SQ11、−NO2および−SNQ1111から独立して選ばれるが、但し、Q10がOまたはSと二重結合を形成できるいずれかの原子を有しないアリールまたはhetである場合、Q13は、=Oまたは=Sでない。
【0070】
各Q14は、−Hまたはアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニルまたはナフチルから選ばれる置換基であり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−I、−OQ16、−SQ16、−S(O)216、−S(O)Q16、−OS(O)216、−NQ1616、−C(O)Q16、−C(S)Q16、−C(O)OQ16、−NO2、−C(O)NQ1616、−CN、−NQ16C(O)Q16、−NQ16C(O)NQ1616、−S(O)2NQ1616および−NQ16S(O)216から独立して選ばれる1〜4個の置換基で場合により置換されている。アルキル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、=Oまたは=Sでさらに置換されていてもよい。
各Q15は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、het、フェニルまたはナフチルであり、それぞれは、−F、−Cl、−Br、−I、−OQ16、−SQ16、−S(O)216、−S(O)Q16、−OS(O)216、−C(=NQ16)Q16、−SC(O)Q16、−NQ1616、−C(O)Q16、−C(S)Q16、−C(O)OQ16、−OC(O)Q16、−C(O)NQ1616、−C(O)C(Q16)2OC(O)Q16、−CN、−NQ16C(O)Q16、−NQ16C(O)NQ1616、−S(O)2NQ1616、−NQ16S(O)216、−NQ16S(O)Q16、−NQ16SQ16、−NO2および−SNQ1616から独立して選ばれる1〜4個の置換基で場合により置換されている。アルキル、シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、=Oまたは=Sでさらに置換されていてもよい。
各Q16は、−H、アルキルおよびシクロアルキルから独立して選ばれる。アルキルおよびシクロアルキルは、1〜3個のハロを場合により含むことができる。
【0071】
特定のR2置換基としては、H、F、Cl、Br、−CN、−NH2、−NO2、−CH3が含まれる。
【0072】
Aの特定の構造としては、
【化33】

が含まれる。
【0073】
哺乳動物は、ヒトまたは動物のことである。
【0074】
本発明の化合物は、IUPACまたはCAS命名システムに従って一般に命名されている。当業者によく知られている略語を、使用することができる(例えば、フェニルについて「Ph」、メチルについて「Me」、エチルについて「Et」、酸素原子について「O」、硫黄原子について「S」、窒素原子について「N」、時間について「h」、そして室温について「rt」)。
【0075】
本発明は、本明細書に記載された有用な性質を有する本発明の化合物のあらゆるラセミ体の、光学活性の、多形性の、互変異性体のまたは立体異性体の形態またはそれらの混合物を包含することは理解すべきである。
【0076】
本発明の化合物は、必要に応じて、慣用の方法に従ってそれらの塩に転化することができる。
【0077】
化合物が十分に塩基性または酸性であり、安定な非毒性の酸性または塩基性塩を形成する場合、医薬上許容しうる塩としての化合物の使用は、適当でありうる。本発明の範囲内にある医薬上許容しうる塩の例としては、生理学的に許容しうるアニオンを形成する酸を用いて形成された有機酸付加塩および無機塩が含まれる。医薬上許容しうる塩の例としては、以下の酸:酢酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、炭酸水素酸、硫酸水素酸、二酒石酸、酪酸、エデト酸カルシウム、カムシル酸、炭酸、クロロ安息香酸、クエン酸、エデト酸、エデシル酸、エストール酸、エシル、エシル酸、ギ酸、フマル酸、グルセプト酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコリルアルサニル酸、ヘキサミン酸、ヘキシルレゾルシン酸、ヒドラバミン酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、メチル硝酸、メチル硫酸、ムチン酸、ムコン酸、ナプシル酸、硝酸、シュウ酸、p−ニトロメタンスルホン酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、リン酸一水素酸、リン酸二水素酸、フタル酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、スルホン酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸、テオクル酸(teoclic)およびトルエンスルホン酸が含まれるが、これらに限定されない。医薬上許容しうる塩の例としては、以下の塩基:第一級、第二級および第三級アミン、天然由来の置換されたアミンを含めた置換されたアミン、環式アミン、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリニウム、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、等が含まれるが、これらに限定されない。医薬上許容しうる塩は、水和形態であってもよい。
【0078】
医薬上許容しうる塩は、当分野でよく知られた標準的な方法を使用して、例えば十分に塩基性の化合物、例えばアミンを適切な酸と反応させて生理学上許容しうるアニオンを生成することによって得ることができる。また、カルボン酸のアルカリ金属(例えばナトリウム、カリウムまたはリチウム)またはアルカリ土類金属(例えばカルシウム)塩を製造することができる。
【0079】
本発明の式Iの化合物は、例えばオキサゾリジノン環のC−5にキラル中心を含み、これにより2つの鏡像異性体または両方のラセミ混合物が存在する。本発明は、本明細書に記載された有用な性質を有する鏡像異性体だけでなく、両方の異性体を含む混合物に関する。さらに、置換基に応じて、A、BまたはR1基においてさらなるキラル中心および他の異性体の形態が存在することがあり、本発明は、これらの基における全ての可能な立体異性体および幾何異性形態を包含する。
【0080】
本発明の化合物は、ヒトおよび他の温血動物における細菌感染症の治療に有用である。
【0081】
用量および医薬組成物
本明細書に記載された化合物の「有効量」なる成句は、所望の効果を得るための本発明の1つまたはそれ以上化合物の非毒性であるが十分な量を意味する。所望の効果は、細菌感染症を予防する、軽減する、または改善することであるといえる。
【0082】
下記に説明するように、細菌感染症を治療するのに必要な本発明の化合物の正確な量は、被験者の種類、年齢および一般状態、治療する疾患のひどさ、使用する特定の化合物、および投与方式、例えば投与の経路および頻度、等に応じて被験者ごとに異なる。従って、正確な「有効量」を明記することはできない。しかしながら、適当な有効量は、常用実験のみで当業者によって決定することができる。
【0083】
本発明の医薬組成物は、標準および慣用の技術を用いて本発明の化合物を固体または液体の医薬上許容しうる担体、および場合により医薬上許容しうる補助剤および賦形剤と合わせることによって製造することができる。固体形態の組成物としては、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が含まれる。固形担体は、希釈剤、着香剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、崩壊剤およびカプセル化剤としても機能しうる少なくとも1つの物質であることができる。不活性固形担体としては、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、スターチ、ゼラチン、セルロース系材料、低融点のロウ、カカオ脂、等が含まれる。液体形態の組成物としては、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。例えば、本発明の化合物を、場合により適切な慣用の着色剤、着香剤、安定剤および濃厚化剤を含む水および水−プロピレングリコール系中に溶解して液剤を得ることができる。
【0084】
好ましくは、医薬組成物は、慣用の技術を用いて、活性成分、すなわち本発明の化合物の有効なまたは適当な量を含む単位剤形において得られる。
【0085】
医薬組成物および単位剤形中の活性成分、すなわち、本発明の化合物の量は、特定の用途、特定の化合物の効力および所望の濃度に応じて広く変化し、または調整することができる。一般に、活性成分の量は、組成物の0.5%〜90重量%の範囲である。
【0086】
温血動物における細菌感染症を治療または防除する治療上の使用においては、治療を受ける動物において抗菌的に有効な活性成分の濃度、すなわち量または血液レベルが得られて維持される用量で、化合物またはその医薬組成物を経口的に、非経口的におよび/または局所的に投与する。一般に、活性成分の用量のこのような抗菌的に有効な量は、約0.1〜約100、より好ましくは3.0〜約50mg/kg体重/日の範囲である。用量は、患者の必要性、治療する細菌感染症のひどさ、および使用する特定の化合物に応じて変化しうることは理解される。また、投与する初期用量は、所望の血液レベルを急速に達成するために上記の上限レベルを越えて高めることができ、または、初期用量は、最適よりも少なくてもよく、そして毎日の用量は、特定の状態に応じて治療の経過中に次第に高めることができることを理解すべきである。また、必要に応じて、日用量は、投与のための複数の用量、例えば1日当たり2〜4回に分割することができる。
【0087】
特定の活性剤は、特に異なる投与経路について複数の推奨された用量範囲を有することができる。一般に、個々にまたは他の阻害剤化合物と組み合わせて投与される本発明の化合物の用量の有効量は、単位剤形当たり約5〜約2500mg/日、さらに特定すると10〜約750mg/日、そして最も都合よくは50〜500mgの範囲である。活性成分の用量は、治療する各被験者の必要性および細菌感染症のひどさに応じて変化しうることを理解すべきである。
【0088】
細菌感染症を患う患者の初期の治療は、上記のような投与計画で開始することができる。治療は、一般に必要に応じて、条件または障害が抑制または排除されるまで数日から数カ月の期間にわたって継続される。本発明の組成物で治療を受ける患者は、治療の有効性を測定するために当分野でよく知られているなんらかの方法によって日常的にモニターすることができる。このようなモニタリングからのデータを連続分析することにより、治療中に治療処方計画の修正が可能となり、薬物の最適有効量が任意の時点で投与され、そして治療期間を決定される。このように、治療処方計画および投薬スケジュールは、治療の経過に対して合理的に修正することができ、本発明の化合物の満足な有効性を示す最も低い量で投与され、そして条件または障害の治療が成功するのに必要な期間のみ投与が継続される。
【0089】
組み合わせ治療において、本発明の化合物および他の阻害剤化合物は、同時にまたは離れた間隔で投与することができる。 同時に投与する場合、本発明の化合物および他の阻害剤化合物は、単一の医薬組成物中にまたは別々の組成物中に、例えば1つの組成物中に本発明の化合物および別の組成物中に他の阻害剤化合物を組み込むことができる。例えば、本発明の化合物は、他の阻害剤化合物と同時にまたは付随して投与することができる。用語「同時に」は、治療する被験者が、1つの薬物を、他の薬物を摂取する約5分以内に摂取することを意味する。用語「付随して」は、治療する被験者が1つの薬物を、他の薬物を摂取するのと同じ治療期間内に摂取することを意味する。同じ治療期間は、好ましくは12時間以内、そして40〜8時間までである。
【0090】
別々に投与する場合、治療上有効量の本発明の化合物および他の阻害剤化合物を異なるスケジュールで投与する。治療上有効な間隔内で2つの投与間の時間をできるだけ長くして一方を他方の前に投与することができる。治療上有効な間隔は、(a)本発明の化合物または(b)他の阻害剤化合物のいずれか一方を哺乳動物に投与した時に始まり、(a)および(b)の組み合わせによる細菌感染症の治療における有益効果の範囲が終わるまでの期間である。本発明の化合物および他の阻害剤化合物の投与方法は、変化しうる。従って、1つの薬剤を経口投与しながら、他の薬剤を注射によって投与することができる。
【0091】
また、本発明の化合物および他の抗菌剤に加えて、治療上の使用するための医薬組成物は、1つまたはそれ以上の非毒性の医薬上許容しうる担体物質または賦形剤を含む。本明細書における用語「担体」物質または「賦形剤」は、被験者に治療剤を供給するための担体および/または希釈剤および/または補助剤または賦形剤として使用され、またはその取扱い性または貯蔵性を改善するために、もしくは組成物の用量単位を個別の物品、例えば経口投与のための適切なカプセルまたは錠剤へ形成するのを可能にするもしくは促進するために医薬組成物に加えられる、それ自体治療剤ではないすべての物質を意味する。賦形剤には、例として、希釈剤、崩壊剤、結合剤、接着剤、湿潤剤、ポリマー、滑沢剤、滑剤、不愉快な味覚または臭いを隠すまたは防止するために加える物質、着香剤、色素、芳香剤、および組成物の外観を改善するために加える物質を含めることができるが、これらに限定されない。許容しうる賦形剤としては、ラクトース、シュクロース、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウムおよびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンおよび/またはポリビニルアルコールが含まれ、次いで都合のよい投与のために錠剤化またはカプセル化する。このようなカプセル剤または錠剤としては、放出制御製剤を含むことができ、これはヒドロキシプロピル−メチルセルロース中の活性化合物の分散製剤中にまたは当業者に知られている他の方法で得ることができる。経口投与では、例えば、医薬組成物は、錠剤、カプセル剤、懸濁剤または液剤の形態であることができる。所望により、他の活性成分が組成物中に含まれていてもよい。
【0092】
投与経路
哺乳動物(すなわちヒトおよび動物)における感染症を治療または防除するための治療上の使用において、医薬組成物は、経口的に、非経口的に、局所的に、直腸にまたは鼻腔内に投与することができる。
【0093】
上記の経口投与に加えて、本発明の組成物は、このような経路に適応させた医薬組成物の形態で、そして意図する治療に有効な用量であらゆる適切な経路によって投与することができる。組成物は、例えば非経口的に、例えば血管内に、腹膜内に、皮下にまたは筋内に投与することができる。非経口投与では、生理食塩水溶液、ブドウ糖溶液または水を適切な担体として使用することができる。非経口投与のための製剤は、水性または非水性の等張性の滅菌注射溶液または懸濁液の形態であることができる。これらの溶液および懸濁液は、経口投与の製剤に使用するために記載された1つまたはそれ以上の担体または希釈剤を用いて滅菌粉末または顆粒から製造することができる。化合物は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、ラッカセイ油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウムおよび/または種々の緩衝液中に溶解することができる。他の補助剤および投与方式は、医薬分野において十分に広く知られている。
【0094】
一般に、ローション剤のような液体組成物中の本発明の化合物のそれぞれの濃度は、約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%である。溶液は、他の成分、例えば乳化剤、抗酸化剤または緩衝剤を含むことができる。ゲルまたは粉末のような半固体または固体組成物中の濃度は、約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約2.5重量%である。局所的に供給される本発明の医薬組成物を特定の内部部位に標的設定された治療を実施するために利用する場合、本発明の化合物のそれぞれは、0.05〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%の量で組成物に含まれるのが好ましい。
【0095】
非経口投与には、全身効果を得るための注射または罹患領域への直接注射が含まれる。非経口投与の例は、皮下、静脈内、筋肉内、皮内、鞘内、眼内、心室内、のおよび一般の注入技術である。
【0096】
局所投与には、局所投与によって、容易にアプローチできる感染性の領域または器官、例えば眼、外耳および中耳感染症を含めた耳、膣、切開して縫合されたまたは閉じた創傷および皮膚の治療が含まれる。また、全身効果を得るための経皮的な供給が含まれる。
【0097】
直腸投与には、坐剤の形態が含まれる。
鼻腔内投与には鼻へのエアロゾルまたは吸入適用が含まれる。
【0098】
本発明の化合物を含んでなる医薬組成物は、当分野でよく知られた方法、例えば慣用の混合、溶解、造粒、糖衣錠製造、研和(levigating)、乳化、カプセル化、混入、凍結乾燥のプロセスまたは噴霧乾燥によって製造することができる。
【0099】
本発明に使用するための医薬組成物は、活性化合物の処理を促進する賦形剤および補助剤を含む1つまたはそれ以上の生理学上許容しうる担体を用いて慣用のやり方で医薬上使用することができる製剤に処方することができる。適当な製剤は、選ばれた投与経路によって異なる。
【0100】
経口投与では、本発明の化合物は、活性化合物を当分野でよく知られた医薬上許容しうる担体と合わせることによって処方することができる。このような担体により、本発明の化合物を患者による経口摂取のための錠剤、丸剤、ロゼンジ、糖衣錠、カプセル剤、液体、液剤、乳剤、ゲル、シロップ剤、スラリー、懸濁剤、等として処方することができる。担体は、希釈剤、着香剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、錠剤崩壊剤、およびカプセル化剤としても機能しうる少なくとも1つの物質であってもよい。このような担体または賦形剤の例としては、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、シュクロース、ペクチン、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、デンプン、ゼラチン、セルロース系材料、低融点ロウ、カカオ脂または粉末、ポリマー、例えばポリエチレングリコールおよび他の医薬上許容しうる物質が含まれるが、これらに限定されない。
【0101】
糖衣錠の核は、適切なコーティングを施されている。このために、濃縮された糖溶液を使用することができ、これは、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポール(carbopol)ゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、および適切な有機溶媒または溶媒混合物を場合により含むことができる。確認のためまたは活性化合物の用量の異なる組み合わせを特徴づけるために色素または顔料を錠剤または糖衣錠のコーティングに加えることができる。
【0102】
経口的に使用することができる医薬組成物としては、ゼラチンでできた押し込み型カプセル剤(push−fit capsules)だけでなく、ゼラチンおよび可塑剤、例えばグリセロールまたはソルビトールでできた軟質密閉カプセル剤が含まれる。押し込み型カプセル剤は、充填剤、例えばラクトース、結合剤、例えばデンプン、および/または滑沢剤、例えばタルクまたはステアリン酸マグネシウムおよび、場合により安定剤との混合物中に活性成分を含むことができる。軟質カプセル剤では、活性化合物を適切な液体、例えば脂肪油、流動パラフィン、液体ポリエチレングリコール、クレモホール、カプムル(capmul)、中鎖または長鎖モノ−、ジ−またはトリグリセリド中に溶解または懸濁することができる。また、これらの製剤中に安定剤を加えることができる。
【0103】
液体形態の組成物には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。例えば医薬組成物の液剤は、場合により適切な慣用の着色剤、着香剤、安定剤および濃厚化剤を含む水および水−プロピレングリコールおよび水−ポリエチレングリコール系中に本発明の化合物を溶解して得ることができる。
【0104】
また、本発明の化合物は、例えば注射、ボーラス注射または連続的な注入による非経口投与のために処方することができる。非経口投与のための製剤は、例えばアンプル中または多用量容器中に、防腐剤を加えて単位剤形で存在することができる。組成物は、油性または水性賦形剤中の懸濁剤、液剤または乳剤としてこのような形態をとることができ、そして処方物質、例えば懸濁化剤、安定剤および/または分散剤を含むことができる。
【0105】
注射では、本発明の化合物を、好ましくは生理学上適合しうる緩衝液または生理食塩水緩衝液中の水溶液中に処方することができる。適切な緩衝剤としては、オルトリン酸三ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、N−メチルグルカミン、L(+)リシンおよびL(+)アルギニンが含まれる。
【0106】
また、組成物を、注入または注射によって静脈内にまたは腹腔内に投与することができる。活性化合物またはその塩の液剤は、水中で場合により非毒性界面活性剤と混合して製造することができる。また、分散製剤は、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびそれらの混合物中および油中に製造することができる。通常の貯蔵および使用条件下で、これらの製剤は、微生物の成長を防止するための防腐剤を含む。
【0107】
注射または注入に適した医薬剤形としては、場合によりリポソーム中にカプセル化された、滅菌注射可能なまたは注入可能な液剤または分散製剤の即時調合に適応させた活性成分を含んでなる滅菌水性液剤または分散製剤または滅菌散剤が含まれうる。全ての場合において、最終的な剤形は、製造および貯蔵条件下で無菌、流動的および安定でなければならない。液体の担体または賦形剤は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール、等)、植物油、非毒性グリセリルエステルおよびそれらの適切な混合物からなる溶媒または液体分散媒体であることができる。適当な流動性は、例えばリポソームの形成によって、分散製剤の場合、必要な粒子サイズの維持によって、または界面活性剤を用いて維持することができる。種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール、等によって微生物の作用を防止することができる。多くの場合、等張化剤、例えば糖、緩衝液または塩化ナトリウムを含むことが好ましい。注射組成物の持続性吸収は、吸収遅延剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンの組成物中に使用することによって行うことができる。
【0108】
滅菌注射溶液は、必要な量の活性化合物を適当な溶媒中で種々の上記列挙した他の成分と共に配合して、必要に応じて、その後、滅菌濾過することによって製造することができる。滅菌注射溶液を製造するための滅菌粉末の場合、好ましい製造方法は、減圧乾燥および凍結乾燥技術であり、これにより予め滅菌濾過された溶液中に存在する活性成分となんらかのさらなる所望の成分の粉末が得られる。
【0109】
また、他の非経口投与には、本発明の化合物の水溶性形態(例えば塩が含まれるが、限定されない)の水溶液が含まれる。さらに、活性化合物の懸濁液は、親油性賦形剤中で製造することができる。適切な親油性賦形剤としては、脂肪油、例えばゴマ油、合成脂肪酸エステル、例えばオレイン酸エチルおよびトリグリセリド、またはリポソームのような物質が含まれる。水性注射懸濁液は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトールまたはデキストランのような懸濁液の粘度を高める物質を含むことができる。また、場合により、懸濁液は、非常に濃厚な溶液の製造を可能にするため適切な安定剤および/または化合物の溶解性を高める剤を含むことができる。
【0110】
別法として、本発明の化合物は、使用前に適切なビヒクル、例えば滅菌のパイロジェンを含まない水を用いて構成するための粉末の形態であることができる。
【0111】
また、坐剤投与では、医薬組成物は、本発明の化合物を、室温で固体であるが直腸温度で液体であり、このため直腸内で溶融して薬物を放出する適切な非刺激性賦形剤と混合することによって処方することができる。このような物質としては、カカオ脂、密蝋および他のグリセリドが含まれる。
【0112】
吸入による投与では、本発明の化合物を、溶液、乾燥粉末またはクリームの形態でエアゾールスプレーによって都合よく供給することができる。エアロゾルは、加圧されたパックまたはネブライザーおよび適切な噴射剤を使用することができる。加圧されたエアロゾルの場合、用量単位は、計量された量を供給するためのバルブを設けることで制御することができる。吸入器に使用するための、例えば、ゼラチンのカプセル剤およびカートリッジは、パウダーベース、例えばラクトースまたはデンプンを含有させて処方することができる。
【0113】
眼および耳に使用するには、医薬組成物は、等張性のpH調整された滅菌生理食塩水中の超微粉砕懸濁液として、または、好ましくは防腐剤、例えばベンジルアルコニウムクロリドの入ったまたは入ってない等張性のpH調整された滅菌生理食塩水中の溶液として処方することができる。別法として、眼の使用について、医薬組成物は、軟膏、例えばワセリン剤で処方することができる。
【0114】
また、前に記載された製剤に加えて、本発明の化合物は、デボー製剤として処方することができる。このような長時間作用性の製剤は、インプラント形態であってもよい。本発明の化合物は、この投与経路では、適切なポリマー、疎水性物質を用いてまたはやや難溶性の誘導体として、例えば限定されるわけではないがやや難溶性の塩として処方することができる。
【0115】
さらに、本発明の化合物は、持続放出系を使用して供給することができる。種々の持続放出物質が定められており、当業者によく知られている。持続放出カプセル剤は、その化学的性質に応じて、24時間から数日まで化合物を放出することができる。治療剤の化学的性質および生物学的安定性に応じて、タンパク質安定化のさらなる戦略を使用することができる。ある種の実施態様において、本発明の化合物は、局所的に適用される。局所適用では、医薬組成物は、1つまたはそれ以上の担体中に懸濁または溶解された本発明の化合物を含んでなる適切な軟膏中に処方することができる。本発明の化合物の局所投与のための担体としては、鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ロウおよび水が含まれるが、これらに限定されない。別法として、医薬組成物は、1つまたはそれ以上の医薬上許容しうる担体中に懸濁または溶解された活性成分を含んでなる適切なローション剤、例えば懸濁剤、乳剤またはクリーム中に処方することができる。適切な担体としては、鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルロウ、セテアリアルコール(ceteary alcohol)、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が含まれるが、これらに限定されない。
【0116】
いくつかの実施態様において、抗菌剤化合物は、本発明の化合物のプロドラッグである。「プロドラッグ」なる語句は、直接作用する、知られている薬物の誘導体を表し、これは酵素的なまたは化学的なプロセスによって活性薬物に変換される。本発明の化合物のプロドラッグは、化合物上に存在する官能基を修飾することによって製造され、常用の操作または生体内のいずれかで、修飾が切断されて親化合物になる。プロドラッグには、ヒドロキシ、アミンまたはスルフヒドリル基がいずれかの基に結合しており、動物に投与した時に切断されて、それぞれ、遊離ヒドロキシル、アミノまたはスルフヒドリル基を形成する化合物が含まれるが、これらに限定されない。プロドラッグの代表的な例としては、アルコールおよびアミン官能基のアセテート、ホルメートおよびベンゾエート誘導体が含まれるが、これらに限定されない。Notari, R. E., “Theory and Practice of Prodrug Kinetics," Methods in Enzymology, 112:309-323 (1985); Bodor, N., “Novel Approaches in Prodrug Design," Drugs of the Future, 6(3): 165-182 (1981);およびBundgaard, H., “Design of Prodrugs: Bioreversible-Derivatives for Various Functional Groups and Chemical Entities," in Design of Prodrugs (H. Bundgaard, ed.), Elsevier, N.Y. (1985)参照。
【0117】
本発明の抗菌剤は、種々の生物に対して有用な活性を有する。本発明の化合物のインビトロ活性は、“Approved Standard. Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria That Grow Aerobically", 3rd. ed., published 1993 by the National Committee for Clinical Laboratory Standards, Villanova, Pennsylvania, USA.に記載されたような寒天希釈による最小阻止濃度(MIC)の測定のような標準試験方法によって評価することができる。
【0118】
合成方法
本発明の化合物は、チャートIおよびチャートIIに説明した、知られている方法論によって製造することができる。当業者にとって反応条件および技術に関する方法の適当なバリエーションはすぐに理解される。さらなる合成なしに、当業者は、説明に従って、本発明をその最も完全な形で実施することができる。
【0119】
チャートIに示すように、ピリジン中でトシルクロリドを用いてアミドを処理してシアノ類似物を製造する。アミドは、当分野で知られている方法によって製造することができる。チャートIIは、アセトアミドを含む化合物をシアノ類似物に転化する方法を説明する。カルボキサミドは、例えばメタノール中のHCl、続いてメタノール中のアンモニアを用いて加水分解してアミンにすることができる。アミンは、NBSおよびDBUの処理を経て、ニトリルに転化することができる。
【化34】

【0120】
上記の方法を使用して、以下の化合物を製造した。
【0121】
実施例1
(5R)−3−[4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル
【化35】

MP:235〜236℃
【0122】
実施例2
(5R)−3−(3−フルオロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル
【化36】

MP:156〜257℃
【0123】
実施例3
(5R)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル
【化37】

MP:229〜230℃
【0124】
実施例4
(5R)−3−[3−フルオロ−4−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル
【化38】

MP:215〜216℃
【0125】
実施例5
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ピリジン−4−イルフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル
【化39】

MP:199〜200℃
【0126】
本発明の化合物の製造における有用な適切な出発化合物/中間体および化合物の製造を補助するさらなる合成方法は、例えば、以下の公報に見出すことができ、これらはそれぞれ参照により本明細書に組み込まれている。
【0127】
2004年3月04日に公示された米国特許出願番号第10/373,286号(公報番号US−2004−0044052−A1);米国特許出願番号第10/646,440号。
【0128】
米国特許第5,225,565号;同第5,182,403号;同第5,164,510号;同第5,247,090号;同第5,231,188号;同第5,565,571号;同第5,547,950号;同第5,529,998号;同第5,627,181号;同第5,843,967号;同第5,861,413号;同第5,827,857号;同第5,869,659号;同第5,952,324号;同第5,968,962号;同第5,688,792号;同第6,069,160号;同第6,239,152号;同第5,792,765号;同第4,705,799号;同第5,043,443号;同第5,652,238号;同第5,827,857号;同第5,529,998号;同第5,684,023号;同第5,627,181号;同第5,698,574号;同第6,166,056号;同第6,194,441号;同第6,110,936号;同第6,069,145号;同第6,271,383号;同第5,981,528号;同第6,051,716号;同第6,043,266号;同第6,313,307号;同第5,614,535号;同第6,239,283号;同第5,990,136号;および同第5,523,403号。
【0129】
また、本発明の化合物の製造に有用な適切な出発化合物/中間体は、PCT出願および公報PCT/US93/04850、WO94/01110;PCT/US94/08904、WO95/07271;PCT/US95/02972、WO95/25106;PCT/US95/10992、WO96/13502;PCT/US96/05202、WO96/35691;PCT/US96/12766;PCT/US96/13726;PCT/US96/14135;PCT/US96/17120;PCT/US96/19149;PCT/US97/01970;PCT/US95/12751、WO96/15130、PCT/US96/00718、WO96/23788、WO98/54161、WO99/29688、WO99/03846、WO99/37641、WO99/37652、WO99/40094、 WO97/30995、WO97/09328、WO01/81350、WO01/40236、WO00/21960、WO01/04022、WO00/73301、WO01/46185、WO99/64417、WO02/59155、WO02/096916およびWO95/07271に記載された方法によって製造することができる。
【0130】
いくつかの実施態様において、抗菌化合物は、式I、IIおよびIIIの化合物のプロドラッグである。「プロドラッグ」なる語句は、直接作用する、知られている薬物の誘導体を表し、これは酵素的なまたは化学的なプロセスによって活性薬物に変換される。式I、IIおよびIIIの化合物のプロドラッグは、化合物上に存在する官能基を修飾することによって製造され、常用の操作または生体内のいずれかで修飾が切断されて親化合物になる。プロドラッグには、ヒドロキシ、アミンまたはスルフヒドリル基がいずれかの基に結合しており、動物に投与したときに、切断されてそれぞれ遊離ヒドロキシル、アミノまたはスルフヒドリル基を形成する構造I、IIおよびIIIの化合物が含まれるが、これらに制限されない。プロドラッグの代表的な例としては、アルコールおよびアミン官能基のアセテート、ホルメートおよびベンゾエート誘導体が含まれるが、これらに限定されない。Notari, R. E., “Theory and Practice of Prodrug Kinetics," Methods in Enzymology, 112:309-323 (1985); Bodor, N., “Novel Approaches in Prodrug Design," Drugs of the Future, 6(3): 165-182 (1981); および Bundgaard, H., “Design of Prodrugs: Bioreversible-Derivatives for Various Functional Groups and Chemical Entities," in Design of Prodrugs (H. Bundgaard, ed.), Elsevier, N.Y. (1985)参照。
【0131】
MIC試験方法
試験化合物のインビトロMICは、標準寒天希釈法によって測定した。各類似体の保存薬物溶液を、好ましい溶媒、通常DMSO:H2O(1:3)中に調製した。滅菌蒸留水の1.0mlアリコートを用いて各試料の連続的な2倍希釈液を作った。薬物の各1.0mlアリコートに、溶融したミュラーヒントン寒天培地9mlを加えた。薬物を補充された寒天を混合し、15×100mmのペトリ皿へ注ぎ、凝固させて接種前に乾燥させた。
【0132】
試験生物のそれぞれのバイアルを液体窒素冷凍庫の気相中に凍結して維持した。試験培養物を、微生物に適当な培地上で、35℃で一夜成長させた。コロニーを滅菌綿棒で集め、マックファーランド標準の0.5濁度に等しい細胞懸濁液をTrypticase Soy broth(TSB)中で調製した。各懸濁液の1:20の希釈度をTSB中に作った。薬物を補充された寒天を含むプレートに、スティアーズレプリケーターを用いて細胞懸濁液0.001mlの液滴を接種し、スポット当たり約104〜105の細胞を得た。プレートを35℃で一夜インキューベートした。
【0133】
インキュベーションの後、微生物の可視成長を阻害する薬物の最も低い濃度である最小阻止濃度(MICμg/ml)を読み取り、記録した。データを表1に示す。
〔表1〕
実施例番号 SAUR 9213 MIC(μg/ml)
1 1
2 8
3 2
4 4
5 0.5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

[式中、
Aは、構造i、iiまたはiii
【化2】

であり;
Cは、アリールまたはヘテロアリールであり、ここにおいて、アリールおよびヘテロアリールのそれぞれは、1〜3個のR2で場合により置換されており;
Bは、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、置換されたシクロアルケニル、アリール、置換されたアリール、hetおよび置換されたhetから選ばれるか、またはBおよび1つのR2は、存在する場合、Bおよび1つのR2が結合しているフェニル炭素原子と一緒になってhetを形成し、hetは、場合により置換されたhetであり、そして
各R2は、H、アルキル、アミノ、NO2、−CN、ハロおよび置換されたアルキルから独立して選ばれる]
の化合物またはその医薬上許容しうる塩。
【請求項2】
式II
【化3】

[式中、
Aは、構造i、iiまたはiii
【化4】

であり;
Bは、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、置換されたシクロアルケニル、アリール、置換されたアリール、hetおよび置換されたhetから選ばれるか、またはBおよび1つのR2は、Bおよび1つのR2が結合しているフェニル炭素原子と一緒になってhetを形成し、hetは、場合により置換されたhetであり、そして
各R2は、H、アルキル、アミノ、NO2、−CN、ハロおよび置換されたアルキルから独立して選ばれる]
の化合物またはその医薬上許容しうる塩。
【請求項3】
各R2は、H、F、Cl、Br、CN、NH2、NO2、CF3およびCH3から独立して選ばれる、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Aの構造は、
【化5】

である、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
Bは、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル、チオモルホリニル、3,6−ジヒドロ−2H−チオピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、5,6−ジヒドロ−4H−[1,3,4]チアジアジニル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロリル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル、テトラヒドロピリジル、5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−チアジニルであり、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジル、チオモルホリニル、3,6−ジヒドロ−2H−チオピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、アゼチジニル、5,6−ジヒドロ−4H−[1,3,4]チアジアジニル、2,5−ジヒドロ−1H−ピロリル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ピリジニル、テトラヒドロピリジル、5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、2,3−ジヒドロ−4H−1,4−チアジニルのそれぞれは、=O、アルキル、置換されたアルキル、アミノ、置換されたアミノ、−OH、=NOH、=NC1-4アルキルおよびハロから選ばれる1〜4個の基で場合により置換されている、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Bは、
【化6】

から選ばれる、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
各R2は、独立してHまたはFである、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
式III
【化7】

の化合物またはその医薬上許容しうる塩。
式中:
Aは、構造i、iiまたはiii
【化8】

であり、
Bは、
【化9】

l) XおよびYで場合により置換されたジアジニル基、
m) XおよびYで場合により置換されたトリアジニル基、
n) XおよびYで場合により置換されたキノリニル基、
o) XおよびYで場合により置換されたキノキサリニル基、
p) XおよびYで場合により置換されたナフチリジニル基、
【化10】

【化11】

【化12】

であるか、または
Bおよび1つのR2は、一緒になって
【化13】

を形成し;
1は、
a) H−、または
b) CH3であり;
2は、
a) H−、
b) HO−、
c) CH3−、
d) CH3O−、
e) R102O−CH2−C(O)−NH−、
f) R103O−C(O)−NH−、
g) (C1−C2)アルキル−O−C(O)−、
h) HO−CH2−、
i) CH3O−NH−、
j) (C1−C3)アルキル−O2C−、
k) CH3−C(O)−、
l) CH3−C(O)−CH2−、
m)
【化14】

または
n)
【化15】

であり、
1およびA2は、一緒になって
a)
【化16】

b) O=、または
c)
【化17】

であり;
3は、いずれかの5〜10員アリール環または芳香族hetを表し、hetは、O、SまたはNから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し;
1は、
a) −N=C(H)−C(H)=C(H)−、または
b) −C(H)=N−C(H)=C(H)−であり;
1は、
a) O、
b) S(O)i、または
c) −N(R304)−であり;
2は、
a) O、または
b) −N(R304)−であり;
Eは、
a) NR39
b) −S(=O)i、
c) O、または
d) −S(=O)(=NR315)であり;
1は、
a) O、
b) S、
c) NH、
d) N−OH、
e) N−O−C1-4アルキル、
f) N−OC(O)−C1-4アルキル、または
g) N−C1-4アルキルであり;
1は、
a) O、
b) S、または
c) −NR305−であり;
Mは、
a) H、
b) C1-8アルキル、
c) C3-8シクロアルキル、
d) −(CH2)mOR13、または
e) −(CH2)h−NR2122であり;
1は、
a) −O−、
b) −NR306−、
c) −S(O)i−、
d) −C(R2)−、または
e) −C(O)−であり;
2は、
a) −O−、
b) −NR307−、
c) −S(O)i−、
d) −C(O)−、または
e) −C(R2)2−であり;
各U1、U2およびU3は、
a) −C(R1)2−、
b) −NR39−、
c) −O−、または
d) −S(O)i−から独立して選ばれ;
Vは、
a) O、
b) CH2、または
c) NR87であり;
Wは、
a) CH、または
b) Nであり;
1は、
a) −NH−、
b) O、または
c) Sであり;
2は、OまたはSであり;
Xは、
a) H、
b) −CN、
c) −OR27
d) ハロ、
e) −NO2
f) C1-4アルキルで場合により置換されたテトラゾリル、
g) −SH、
h) −S(=O)i4
i) −SC(=O)R7
j) −C(=O)R25
k) −C(=O)NR2728
l) −C(=NR29)R25
m) −C(R25)(R28)−OR13
n) −C(R25)(R28)−OC(=O)R13
o) −C(R28)(OR13)−(CH2)h−NR2728
p) −NR2728
q) −N(R27)C(=O)R7
r) −N(R27)−S(=O)i7
s) −C(OR14)(OR15)R28
t) −C(R25)(R16)−NR2726
u) 1つまたはそれ以上のハロ、OH、=O(アルファ位以外で)、−S(=O)i17、−NR2728、C2-5アルケニル、C2-5アルキニルまたはC3-8シクロアルキルで置換された−C1-8アルキル、または
v) R2、=Oまたは=Sで場合により置換された−Hetであり;
Yは、
a) H、
b) F、
c) Cl、
d) Br、
e) C1-3アルキル、または
f) NO2であり;
各Y1およびY2は、独立して
a) CH、または
b) N、但し-----が存在しない場合、または
c) -----が存在する場合はCであり;
Zは、
a) O、
b) S、または
c) NMであり;
1は、
a) −CH2−、
b) −CH(R104)−CH2−、
c) −C(O)−、または
d) −CH2CH2CH2−であり;
2は、
a) −S(O)i−、
b) −O−、
c) −N(R107)−、または
d) −S(=O)(=NR315)−であり;
3は、
a) −S(O)i−、または
b) −O−であり;
4は、
a) −S(=O)i−、または
b) −NR303−であり;
5は、
a) −O−、
b) −NH−、
c) −CH2−、
d) −C(ハロ)2−、または
e) −S(=O)i−であり;
6は、
a) S(=O)i
b) S(=NR315)、または
c) S(=NR315)(=O)であり;
7は、
a) N、
b) CR110
c) CR115、または
d) CR116であり;
8は、
a) O、または
b) Sであり;
1は、
a) H、
b) −OH、
c) 1つまたはそれ以上のハロ、−OH、−CN、アリール、het、アルコキシ、置換されたアリールまたは置換されたhetで場合により置換されたC1-6アルキル、
d) 1つまたはそれ以上のハロ、−OH、−CN、アリール、het、置換されたアリールまたは置換されたhetで場合により置換されたC1-6アルコキシ、
e) アリール、het、置換されたアリールまたは置換されたhetで場合により置換されたC2-6アルケニル、
f) −NH2、または
g) C3-5シクロアルキルであり;
2は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のハロで場合により置換されたC1-2アルキル、
c) −NH2
d) −NO2
e) −CN、または
f) ハロであり;
4は、
a) H
b) 1つまたはそれ以上のハロ、OH、CN、NR1011または−CO213で場合により置換されたC1-4アルキル、
c) C2-4アルケニル、
d) −NR1618
e) −NHC(=O)R7
f) −NR20C(=O)R7
g) −N(R17)2
h) −NR1617、または
i) −NR1720であり;
5およびR6は、各場合、同一または異なっており、そして
a) C1-2アルキルであるか、または
b) R5およびR6は、一緒になって−(CH2)k−であり;
7は、
a) 1つまたはそれ以上のハロで場合により置換されたC1-4アルキルであり;
10およびR11は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキル、または
c) C3-8シクロアルキルであり;
13は、
a) H、または
b) C1-4アルキルであり;
14およびR15は、各場合、同一または異なり、そして
a) C1-4アルキル、または
b) R14およびR15は、一緒になって−(CH2)l−であり;
16は、
a) H、
b) C1-4アルキル、または
c) C3-8シクロアルキルであり;
17は、
a) C1-4アルキル、または
b) C3-8シクロアルキルであり;
18は、
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) C2-4アルケニル、
d) C3-4シクロアルキル、
e) −OR13、または
f) −NR2122であり;
20は、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウムまたはマグネシウムのような生理学上許容しうるカチオンであり;
21およびR22は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキルであるか、または
c) R21およびR22は、一緒になって−(CH2)m−であり;
25は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のハロ、C3-8シクロアルキル、C1-4アルキル(これは、−S(=O)i17、−OR13またはOC(=O)R13の1つまたはそれ以上で置換されている)、NR2728で場合により置換されたC1-8アルキル、または
c) −C(O)HまたはCO213で場合により置換されたC2-5アルケニル;
26は、
a) R28、または
b) −NR2728であり;
27およびR28は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-8アルキル、
c) C3-8シクロアルキル、
d) −(CH2)mOR13
e) −(CH2)h−NR2122であるか、または
f) R27およびR28は、一緒になって−(CH2)2O(CH2)2−、−(CH2)hCH(COR7)−または−(CH2)2N(CH2)2(R7)−であり;
29は、
a) −NR2728
b) −OR27、または
c) −NHC(=O)R28であり;
30は、
a) H、または
b) 1つまたはそれ以上のハロ、OH、C1-4アルコキシ、CN、SH、NH2、−OR31、−NHR31、−N(R31)2または−S(O)i31で場合により置換されたC1-4アルキルであり;
31は、
a) C1-4アルキル、
b) −C(O)C1-4アルキル、
c) −C(O)OC1-4アルキル、
d) −C(O)NH2
e) −C(O)NHC1-4アルキル、または
f) −SO21-4アルキルであり;
38は、
a) H、
b) C1-6アルキル、
c) −(CH2)q−アリール、または
d) ハロであり;
39は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のOH、ハロまたは−CNで場合により置換されたC1-6アルキル、
c) −(CH2)w−アリール、
d) −CO240
e) −COR41
f) −C(=O)−(CH2)q−C(=O)R40
g) −S(=O)2−C1-6アルキル、
h) −S(=O)2−(CH2)q−アリール、または
i) −(C=O)j−Hetであり;
40は、
a) H、
b) 1つまたはそれ以上のOH、ハロまたは−CNで場合により置換されたC1-6アルキル、
c) −(CH2)q−アリール、または
d) −(CH2)q−OR42
41は、
a) 1つまたはそれ以上のOH、ハロ、−OP(O)(OH)2、−OP(OH)2または−CNで場合により置換されたC1-6アルキル、
b) −(CH2)q−アリール、または
c) −(CH2)q−OR42であり;
42は、
a) H、
b) C1-6アルキル、
c) −(CH2)q−アリール、または
d) −C(=O)−C1-6アルキルであり;
49およびR50は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) C5-6シクロアルキルであるか、または
d) R49およびR50は、窒素原子と一緒になってS、NおよびOからなる群から選ばれるさらなるヘテロ原子を場合により有し、そしてさらなる窒素原子上を含めてさらにC1-3アルキルまたはC1-3アシルで場合により置換されることができる5、6員飽和複素環式部分であり;
51は、
a) カルボキシル、
b) ハロ、
c) −CN、
d) メルカプト、
e) ホルミル、
f) CF3
g) −NO2
h) C1-6アルコキシ、
i) C1-6アルコキシカルボニル、
j) C1-6アルキルチオ、
k) C1-6アシル、
l) OH、C1-5アルコキシ、C1-5アシルまたは−NR4950で場合により置換されたC1-6アルキル、
m) フェニル、
n) −C(=O)NR5253
o) −NR4950
p) −N(R52)(−SO254)
q) −SO2−NR5253、または
r) −S(=O)i54
52およびR53は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-6アルキル、または
c) フェニルであり;
54は、
a) C1-4アルキル、または
b) C1-4アルキルで場合により置換されたフェニルであり;
73およびR74は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) カルボキシル、
c) ハロ、
d) −CN、
e) メルカプト、
f) ホルミル、
g) CF3
h) −NO2
i) C1-6アルコキシ、
j) C1-6アルコキシカルボニル、
k) C1-6アルキルチオ、
l) C1-6アシル、
m) −NR7879
n) OH、C1-5アルコキシ、C1-5アシル、−NR7879、−N(フェニル)(CH2−CH2−OH)、−O−CH(CH3)(OCH2CH3)または−O−フェニル−[パラ−NHC(=O)CH3]で場合により置換されたC1-6アルキル、
o) R51で場合により置換されたC2-8アルケニルフェニル、
p) R51で場合により置換されたフェニル、または
q) S、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有し、場合によりR51で置換された5または6員飽和または不飽和複素環式部分であり;
78およびR79は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) フェニルであるか、または
d) R78およびR79は、窒素原子と一緒になってS、NおよびOからなる群より選ばれるさらなるヘテロ原子を場合により有し、そしてさらなる窒素原子上を含めてさらにC1-3アルキルまたはC1-3アシルで場合により置換されることができる5、6員飽和複素環式部分であり;
80は、
a) H、
b) ホルミル、
c) カルボキシル、
d) C1-6アルコキシカルボニル、
e) C1-8アルキル、
f) C2-8アルケニル、ここにおいて、置換基(e)および(f)は、OH、ハロ、C1-6アルコキシ、C1-6アシル、C1-6アルキルチオまたはC1-6アルコキシカルボニル、またはハロで場合により置換されたフェニルで場合により置換されることができる、
g) カルボキシル、ハロ、−CN、ホルミル、CF3、−NO2、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アシル、C1-6アルキルチオまたはC1-6アルコキシカルボニルで場合により置換された6〜10個の炭素原子を有する芳香族部分;
h) −NR8182
i) −OR90
j) −S(=O)i−R91、または
k) −SO2−N(R92)(R93)であり;
81およびR82は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C3-6シクロアルキル、
c) フェニル、
d) C1-6アシル、
e) OH;OHで置換されることができるC1-6アルコキシ;S、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有する5または6員芳香族複素環式部分;OH、CF3、ハロ、−NO2、C1-4アルコキシ、−NR8384で場合により置換されたフェニルで場合により置換されたC1-8アルキル、または
f)
【化18】

g)
【化19】

または
h)
【化20】

であり、
83およびR84は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、または
b) C1-4アルキルであり;
85は、
a) OH、
b) C1-4アルコキシ、または
c) −NR8889であり;
86は、
a) H、または
b) インドリル、OH、メルカプチル、イミダゾリル、メチルチオ、アミノ、フェニル(これは場合によりOH、−C(=O)−NH2、−CO2Hまたは−C(=NH)−NH2で置換されている)で場合により置換されたC1-7アルキル;
87は、
a) H、
b) フェニル、または
c) OHによって場合により置換されたC1-6アルキルであり;
88およびR89は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) C1-5アルキル、
c) C3-6シクロアルキル、または
d) フェニルであり;
90は、
a) C1-6アルコキシまたはC1-6ヒドロキシ、C3-6シクロアルキル、1〜3個の窒素原子を有する6員芳香族の場合によりベンゾ縮合された複素環式部分(これは1または2個の−NO2、CF3、ハロ、−CN、OH、C1-5アルキル、C1-5アルコキシまたはC1-5アシルでさらに置換されることができる)で場合により置換されたC1-8アルキルであり;
b)
【化21】

c) フェニル、または
d) ピリジルであり;
91は、
a) C1-16アルキル、
b) C2-16アルケニル、ここにおいて、置換基(a)および(b)は、C1-6アルコキシカルボニル、またはS、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有する5、6、7員芳香族複素環式部分で場合により置換されることができ、
c) 6〜10個の炭素原子を有するアリール、または
d) S、NおよびOからなる群より選ばれる1〜3個の原子を有する5、6、7員芳香族複素環式部分、ここにおいて、置換基(c)および(d)は、カルボキシル、ハロ、−CN、ホルミル、CF3、−NO2、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アシル、C1-6アルキルチオまたはC1-6アルコキシカルボニルで場合により置換されることができ;
92およびR93は、各場合、同一または異なり、そして
a) H、
b) フェニル、
c) C1-6アルキル、または
d) ベンジルであり;
102は、
a) H−、
b) CH3−、
c) フェニル−CH2−、または
d) CH3C(O)−であり;
103は、
a) (C1−C3)アルキル−、または
b) フェニルであり;
104は、
a) H−、または
b) HO−であり;
106は、
a) CH3−C(O)−、
b) H−C(O)−、
c) Cl2CH−C(O)−、
d) HOCH2−C(O)−、
e) CH3SO2−、
g)
【化22】

h) F2CHC(O)−、
i)
【化23】

j) H3C−C(O)−O−CH2−C(O)−、
k) H−C(O)−O−CH2−C(O)−、
l)
【化24】

m) HC≡C−CH2O−CH2−C(O)−、
n) フェニル−CH2−O−CH2−C(O)−、
o) C1-4アルキル−NH−C(S)−、または
p) 1つまたはそれ以上のハロ、CN、NO2、OH、SHまたはNH2で場合により置換されたC1-4アルキルであり;
107は、
a) R102O−C(R110)(R111)−C(O)−、
b) R103O−C(O)−、
c) R108−C(O)−、
d)
【化25】

e)
【化26】

f) H3C−C(O)−(CH2)2−C(O)−、
g) R109−SO2−、
h)
【化27】

i) HO−CH2−C(O)−、
j) R116−(CH2)2−、
k) R113−C(O)−O−CH2−C(O)−、
l) (CH3)2N−CH2−C(O)−NH−、
m) NC−CH2−、
n) F2−CH−CH2−、または
o) R150151NSO2であり、
108は、
a) H−、
b) (C1−C4)アルキル、
c) アリール−(CH2)n
d) ClH2C−、
e) Cl2HC−、
f) FH2C−、
g) F2HC−、
h) (C3−C6)シクロアルキル、または
i) CNCH2−であり、
109は、
a) C1−C4アルキル、
b) −CH2Cl、
c) −CH2CH=CH2
d) アリール、または
e) −CH2CNであり;
110およびR111は、独立して
a) H−、
b) CH3−であり;または
112は、
a) H−、
b) CH3O−CH2O−CH2−、または
c) HOCH2−であり;
113は、
a) CH3−、
b) HOCH2−、
c) (CH3)2N−フェニル、または
d) (CH3)2N−CH2−であり;
114は、
a) HO−、
b) CH3O−、
c) H2N−、
d) CH3O−C(O)−O−、
e) CH3−C(O)−O−CH2−C(O)−O−、
f) フェニル−CH2−O−CH2−C(O)−O−、
g) HO−(CH2)2−O−、
h) CH3O−CH2−O−(CH2)2−O−、または
i) CH3O−CH2−O−であり;
115は、
a) H−、または
b) Cl−であり;
116は、
a) HO−、
b) CH3O−、または
c) Fであり;
117、R118、R119およびR120のそれぞれは、
a) H、
b) C1−C6アルキル、
c) 置換されたアルキル、
d) ハロから独立して選ばれるか、または
e) R117およびR118またはR119およびR120は一緒になって=Oであり;
150およびR151は、それぞれ独立して
a) H、
b) C1−C4アルキルであるか、または
c) R150およびR151は、R150およびR151が結合している窒素原子と一緒になって3〜6個の炭素原子を有する単環式複素環式環を形成し;
各R300、R301、R302、R303、R304、R305およびR306は、
a) H、
b) =Oで場合により置換されたC3-6シクロアルキル、
c) C1-6アルコキシ、
d) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC1-10アルキル、
e) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC2-10アルケニル、
f) ベンジルオキシカルボニル、
g) アリール、
h) het、
i) −C(O)−NR311312
j) −S(O)2−NR311312
k) −(O)iSR311
l) −C(O)−R310
m) −C(S)−NR311312
n) −C(O)−H、または
o) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換された−C(O)−C1-4アルキルから独立して選ばれ;
各R307は、
a) H、
b) =Oで場合により置換されたC3-6シクロアルキル、
c) C1-6アルコキシ、
d) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC1-10アルキル、
e) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換されたC2-10アルケニル、
f) ベンジルオキシカルボニル、
g) アリール、
h) het、
i) −C(O)−NR311312
j) −S(O)2−NR311312
k) −(O)iSR311
l) −C(O)−R310
m) −C(S)−NR311312
n) −C(O)−H、
o) 1つまたはそれ以上のR310で場合により置換された−C(O)−C1-4アルキル、または
p) −C(N−O−C1-4アルキル)−から独立して選ばれ;
308およびR309は、Hであるか、またはR308およびR309の両方は、一緒になって=Oまたは=Sを形成し;
310は、
a) −CN、
b) −N3
c) −CF3
d) ピリジル、
e) ハロ、
f) −OH、
g) −O(O)C1−C6アルキル、
h) −C1-6アルキルオキシカルボニル、
i) −SH、
j) −NH2であり;
各R311およびR312は、
a) H、
b) C1-4アルキル、
c) フェニルから独立して選ばれるか、または
d) R311およびR312は、それらが結合しているN−原子と一緒になって環中に1つまたはそれ以上のO、SまたはN原子を場合により有する5または6員飽和複素環式環を形成し、複素環式環はC1-3アルキルで場合により置換されており;
315は、
a) H、
b) ハロ、−OH、C1-8アルコキシ、アミノ、C1-8アルキルアミノまたはC1-8ジアルキルアミノで場合により置換されたC1-4アルキル、
c) アリール−S(O)2−、
d) C(=O)C1-4アルキル、
e) C(=O)OC1-4アルキル、
f) C(=O)NHR320
g) C(=S)NHR320
h) −OC(=O)C1-4アルキル、
i) −S(O)i1-4アルキル、
j) C1-4アルキル−O−C1-4アルキル、または
k) C1-4アルキル−S−C1-4アルキルであり;
320は、独立して
a) H、または
b) 置換されたアルキルから独立して選ばれ;
各R325、R326、R327およびR328は、
a) H、
b) C1−C6アルキル、
c) 置換されたアルキル、
d) ハロから独立して選ばれるか、または
e) R325およびR326またはR327およびR328は、一緒になって=O、=Sまたは=N−R332であるか、または
f) R325またはR326の1つおよびR303は、Z4が−N(R303)−である場合、それらが結合している炭素および窒素原子と一緒になってO、SまたはNから選ばれる1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含有する5〜7員hetを形成し、hetは、R2、=Oまたは=Sの1つまたはそれ以上で場合により置換されており;
330は、
a) H、または
b) アルキル、または
c) 置換されたアルキルであり;
331は、
a) R332
b) Cl、
c) NH2
d) OH、
e) NHC1−C4アルキル、または
f) R315であり;
332は、
a) H、
b) C1−C4アルキル、
c) OC1−C4アルキル、
d) SC1−C4アルキル、または
e) NHC1−C4アルキルであり;
333は、
a) F、または
b) R332であり;
500およびR503は、それぞれ独立して
(a) H、
(b) ハロ、
(c) C1−C8アルキル、
(d) C3−C6シクロアルキル、
(e) −(CH2)i−OR511、または
(f) −C(=O)−R541であり;
501およびR502は、それぞれ独立して
(a) 水素原子、
(b) C1-8アルキル、
(c) C1-8アルコキシ、
(d) C1-8アルキルチオ、
(e) −(CH2)i−OR551
(f) −O−(CH2)i−OR551
(g) −NR542552
(h) −C(=O)−NR542552
(i) −(CH2)i−C(=O)−R541であるか、または
501およびR502は、一緒になって
(j) =O、
(k) =NR543
(l) =S、
(m) =CR544554、または
(n) 窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選ばれる1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和または飽和5または6員ヘテロ環を形成し;
511およびR512は、それぞれ独立して
(a) 水素原子、
(b) C1−C8アルキルであり;
541は、
(a) 水素原子、
(b) −(CH2)m−OH、
(c) C1−C8アルキル、
(d) C1−C8アルコキシ、または
(e) −O−CH2−O−C(=O)−R511であり;
542およびR552は、それぞれ独立して
(a) 水素原子、
(b) −(CH2)i−OH、
(c) C1−C8アルキル、
(d) −C(=O)−R541
(e) −C(=O)−NR511512
(f) −(CH2)q−フェニルであるか、または
542およびR552は、一緒になってピロリジノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基またはチオモルホリノ基を形成し、これらのそれぞれは、C1−C8アルキルまたは−(CH2)i−OHによって置換されていてもよく;
543は、
(a) H、
(b) −OR551
(c) C1−C8アルキル、
(d) C1−C8アルコキシ、
(e) −(CH2)q−フェニル、
(f) −NR542552
(g) −NH−C(=NH)−NH2、または
(h) [1,2,4]トリアゾール−4−イルであり;
544およびR554は、それぞれ独立して
(a) H、
(b) C1−C8アルキル、
(c) −C(=O)−R541、または
(d) −(CH2)q−フェニルであり;
551は、
(a) H、
(b) C1−C8アルキル、
(c) 1〜3個のハロで置換されたC1−C8アルキル、
(d) −(CH2)i−OR511
(e) −(CH2)i−C(=O)−R541、または
(f) −C(=O)−(CH2)i−OR544であり;
600は、
a) H、
b) C1−C4アルキル
c) het、
d) (CH2)bC(O)OC1−C4アルキル、
e) (CH2)bC(O)C1−C4アルキル、または
f) アリールであり;
601およびR602は、それぞれ独立して
a) H、
b) C1−C4アルキル、
c) het、
d) C3−C6シクロアルキル、
e) アリール、
f) OC1−C4アルキル、
g) C(O)OC1−C4アルキルであるか;または
h) R601およびR602は、それらが結合している炭素原子と一緒になってC3−C6シクロアルキルを形成し;
各R700、R701、R702、R703、R704およびR705は、
a) H、
b) 1〜3個のハロ、=O、=S、−OHで場合により置換されたC1-4アルキル、
c) C(O)NH2
d) −CN、
e) アリール、
f) 置換されたアリール、
g) het、
h) 置換されたhet、
i) C(O)OH、
j) C(O)OC1-4アルキルから独立して選ばれるか、または
k) R700およびR701は、=Oまたは=Sを形成するか、または
l) R702およびR703は、=Oまたは=Sを形成するか、または
m) R704およびR705は、=Oまたは=Sを形成し;
aは、1または2であり;
bは、0または1であり;
hは、1、2または3であり;
iは、0、1または2であり;
jは、0または1であり;
kは、3、4または5であり;
lは、2または3であり;
mは、2、3、4または5であり;
nは、0、1、2、3、4または5であり;
pは、0、1、2、3、4または5であるが;但し、nおよびpは、一緒になって1、2、3、4または5であり;
qは、1、2、3または4であり;
tは、0、1、2、3、4、5または6であり;そして
wは、0、1、2または3である。
【請求項9】
各R2は、HまたはFから独立して選ばれる、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
Bは、
【化28】

である、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
(5R)−3−(3−フルオロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル;
(5R)−3−[3−フルオロ−4−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル;
(5R)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−フルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル;
(5R)−3−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3,5−ジフルオロフェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル;または
(5R)−3−(3−フルオロ−4−ピリジン−4−イルフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボニトリル
である、請求項2に記載の化合物。

【公表番号】特表2007−503385(P2007−503385A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523702(P2006−523702)
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【国際出願番号】PCT/IB2004/002616
【国際公開番号】WO2005/019213
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(504396379)ファルマシア・アンド・アップジョン・カンパニー・エルエルシー (130)
【Fターム(参考)】