説明

N−スルホニル−α−アミノ酸誘導体

本発明は一般式I:(式中、Ar1およびAr2は互いに独立して、任意に置換されたアリール基またはヘテロアリール基を表し、R1およびR2は互いに独立して、水素、任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;R3は、水素、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、または任意に置換されたC1−C5アルキルを意味し;R4は、任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;R5およびR6は互いに独立して、水素または任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;R7およびR8は互いに独立して、水素または任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;Wは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−から選択される架橋を意味し、または−NH−もしくは−N(C1−C5アルキル)−架橋であり;Xは、直接的結合もしくは−O−、−S−、−SO−、−SO2−から選択される架橋を意味し、または−NH−もしくは−N(C1−C5アルキル)−架橋であり;Yは、−OR9またはNR1011を意味し;aおよびbは互いに独立して、1、2、または3の数字を表し;およびcは0、1、または2の数字を表し;R9、R10及びR11は請求項により規定される。)化合物であって、光学異性体およびその異性体の混合物を含む化合物に関連する。これらの化合物は、有用な植物保護特性を有し、そして実際の農業において、植物病原性微生物、特に共通による植物の感染症を制御又は予防するために有利に使用されて良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学式Iの新規なN−スルホニル−α−アミノ酸誘導体に関する。これはさらに、活性成分として新規な活性化合物およびこれらの新規な化合物の少なくとも一つを含む農芸化学的組成物の調製物をさらに含む。本発明はさらに、この組成物の調製、ならびに植物病原性微生物、特に真菌による植物への侵入を制御または防御するための化合物または農芸化学的組成物の使用に関する。
【発明の開示】
【0002】
本発明によるN−スルホニル−α−アミノ酸誘導体は、一般式I
【化1】

に対応し、その光学異性体およびこのような異性体の混合物を含み、ここで、
Ar1およびAr2は互いに独立して、任意に置換されたアリール基またはヘテロアリール基を表し、
1およびR2は互いに独立して、水素、任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;
3は、水素、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、または任意に置換されたC1−C5アルキルを意味し;
4は、任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;
5およびR6は互いに独立して、水素または任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;
7およびR8は互いに独立して、水素または任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;
Wは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−から選択される架橋を意味し、または−NH−もしくは−N(C1−C5アルキル)−架橋であり;
Xは、直接的結合もしくは−O−、−S−、−SO−、−SO2−から選択される架橋を意味し、または−NH−もしくは−N(C1−C5アルキル)−架橋であり;
Yは、−OR9またはNR1011を意味し;
aおよびbは互いに独立して、1、2、または3の数字を表し;および
cは0、1、または2の数字を表し;
9は、水素、任意に置換されたC1−C5アルキル、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、任意に置換されたフェニルを意味し;
10およびR11は互いに独立して、水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは、次には任意にハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または−NH−CH(R12)CO−Z基を表し;あるいは
10およびR11は一緒に5員環非芳香族性炭素環を形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
12はハロゲン、C1−C5ハロアルキル、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを意味し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、または−CNによって任意に置換され;
Zは−OR9またはNR1314であり;
13およびR14は互いに独立して水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはR13およびR14は一緒に5員環非芳香族性炭素環を形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成する。
【0003】
より詳細には、本発明は、化学式IのN−スルホニル−α−アミノ酸誘導体に関し、ここで
Ar1はR15から独立して選択されるn個の基で任意に置換されたアリール基を表し;R15はハロゲン、C1−C4アルコキシ、−NR1617、−CO−R18によって任意に置換されたC1−C5アルキル、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールを表し;あるいはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−連結アリールを表し;あるいはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−連結5員環または6員環ヘテロアリール基を表し;
16およびR17は互いに独立して、水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または
ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または一緒に5員環非芳香族性炭素環を形成し;または−O−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
18は、ハロゲン、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ;アリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはC1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、もしくはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換され;または5員環もしくは6員環のヘテロ芳香族環によって任意に置換され、これは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、C1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、もしくはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換され;またはハロゲン、ヒドロキシ、=O、C1−C4アルコキシ、もしくはC1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノによって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;またはハロゲン、C1−C4アルコキシ;C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノによって任意に置換されたC1−C4アルコキシを表し;またはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、C1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、またはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換されたフェニルを表し;または環のメンバーとして窒素、酸素、もしくは硫黄を含み、かつハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、C1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、もしくはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換された5員環もしくは6員環のヘテロアリールを表し;あるいは
15は、ハロゲン、ヒドロキシ、=O、C1−C4アルコキシ、NR1617によって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;あるいはハロゲン、C1−C4アルコキシによって任意に置換され、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−アリールによって任意に置換され;ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された、−X−連結された5員環または6員環のヘテロアリール基によって任意に置換されたC1−C4アルコキシを表し;あるいは
ハロゲンまたはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルケニルを表し;あるいは
ハロゲン、トリ−C1−C4アルキル−シリル、またはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルキニルを表し;あるいは
ハロゲンまたはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルケニルオキシを表し;あるいは
ハロゲン、トリ−C1−C4アルキル−シリル、またはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルキニルオキシを表し;あるいは
1−C3アルキル、ハロゲン、またはC1−C4アルコキシによって任意に置換されたC3−C6シクロアルコキシを表し;あるいは
ハロゲンを表し;あるいは
−NR1617を表し、あるいは
−NR2−CO−R16を表し;あるいは
−NR2−CO−OR16を表し;あるいは
−NR2−CO−NR1617を表し;あるいは
−NR2−CO−SR16を表し;あるいは
−NR2−CS−OR16を表し;あるいは
−NR2−CS−NR1617を表し;あるいは
−NR2−CS−SR16を表し;あるいは
−NR2−C(=N−O−R16)−S−OR16を表し;あるいは
−NR2−C(=N−O−R16)−NR1617を表し;あるいは
−NR2−C(=N−O−R16)−SR16を表し;あるいは
ハロゲンによって任意に置換された、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、またはC1−C5アルキルスルホニルを表し;あるいは
−NR2−SO2−NR1617を表し;あるいは
ニトロ、シアノ、または−CS−NH2を表し;
あるいは、Ar1は、窒素、酸素、または硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を環のメンバーとして含む5員環のヘテロアリール基を表し、ここで各環系は、1つより多くの酸素または硫黄原子を含まなくてもよく、かつR19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され、R19は水素、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−NR1617、−NO2、−CN、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールであり;あるいは、Ar1は、1〜4個の窒素原子を環のメンバーとして含む6員環ヘテロアリール基を表し、R19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され;
Ar2は、R20から独立して選択されるn個の基で任意に置換されたアリール基を表し、ここでR20はR15と同様に定義され、かつ1つのR21基からであり、
21は水素を表し;あるいはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−アリールを表し;あるいは環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄を含む−X−連結5員環芳香族性または非芳香族性複素環を表し、かつハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換され;あるいは環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄を含む−X−連結6員環芳香族性または非芳香族性複素環を表し、かつハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換され;あるいは
−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールを意味し;あるいは
−O−CO−R18を意味し;あるいは
−C(=N−O−R16)−R18を意味し;
あるいはR21および1つのR20は、環のメンバーとしてカルボニル官能基または窒素、酸素、もしくは硫黄を含んでもよく、かつC1−C3アルキルによって任意に置換された、環紋環を形成する3員環または4員環の非芳香族性架橋を一緒に形成し;
あるいはAr2は、環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリール基を表し、ここで各環系は、1つより多くの酸素または硫黄原子を含まなくてもよく、かつR19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され;あるいは環のメンバーとして1〜4個の窒素原子を含む6員環ヘテロアリール基を表し、かつR19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され;あるいは環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む縮合二環式ヘテロアリール基を表し、かつAr2のために規定された5員環または6員環ヘテロアリール基から構成され、環紋環であるフェニル環または環紋環である第2の6員環のヘテロアリールを有し、各環および二環式ヘテロアリールは、R19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され、
独立して選択される数nは、0から、それぞれの環メンバーの数マイナス環のメンバーの数とさらなる置換基の数までの間であり、好ましくはnは1であり、nが0である場合、それぞれの環の空の結合価が最終的には水素で置換される。
【0004】
1およびR2は互いに独立して、水素、またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、もしくは−NR1617によって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し;あるいは、ハロゲンまたはC1−C3アルコキシによって任意に置換されたC2−C5アルケニルを表し;あるいは、C2−C5アルキニルを表し;あるいは、ハロゲン、C1−C3アルコキシ、;C1−C3アルキルまたは−NR1617によって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;
3は、水素、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、またはC1−C3アルコキシ;C3−C5アルケニルオキシ、もしくはC3−C5アルキニルオキシによって任意に置換されたC1−C3アルキルを意味し;
4は、ハロゲン、C1−C3アルコキシ、もしくは−NR1617によって任意に置換されたC1−C5アルキル;またはハロゲンもしくはC1−C3アルコキシによって任意に置換されたC2−C5アルケニル;またはC2−C5アルキニル;またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、もしくはC1−C3アルキルによって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;あるいは
5およびR6は互いに独立して、水素、またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、もしくは−NR1617によって任意に置換されたC1−C5アルキル;あるいは、ハロゲンまたはC1−C3アルコキシによって任意に置換されたC2−C5アルケニル;あるいは、C2−C5アルキニル;あるいは、ハロゲン、C1−C3アルコキシ;C1−C3アルキル、または−NR1617によって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;
7およびR8は互いに独立して、水素、またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、もしくは−NR1617によって任意に置換されたC1−C5アルキル;あるいは、ハロゲンまたはC1−C3アルコキシによって任意に置換されたC2−C5アルケニル;あるいは、C2−C5アルキニル;あるいは、ハロゲン、C1−C3アルコキシ;C1−C3アルキル、または−NR1617によって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルである。
【0005】
上記の定義において、「ハロ」または「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素が含まれる。アルキル基、アルケニル基、およびアルキニル基は、直鎖状であってもよいし、または分枝状であってもよい。これはまた、他のアルキル−、アルケニル−、またはアルキニル−含有基、例えば、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノなどのアルキル、アルケニル、またはアルキニル部分に適用される。
【0006】
言及される炭素原子の数に依存して、それ自体の上の、または別の置換基の一部としてのアルキルが、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、およびその異性体、例えば、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチルもしくはsec−ブチル、イソペンチルもしくはtert−ペンチルであることが理解されるべきである。シクロアルキルは、例えば、言及される炭素原子の数に依存して、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロヘプチル、シクロオクチル、またはビシクロオクチルである。
【0007】
言及される炭素原子の数に依存して、基として、または他の基の構造成分としてのアルケニルは、例えば、エテニル、アリル、1−プロペニル、ブテン−2−イル、ブテン−3−イル、ペンテン−1−イル、ペンテン−3−イル、ヘキセン−1−イル、4−メチル−3−ペンテニル、または4−メチル−3−ヘキセニルであると理解されるべきである。
【0008】
基として、または他の基の構造成分としてのアルキニルは、存在する炭素原子の数に依存して、例えば、エチニル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イル、ブチン−1−イル、ブチン−2−イル、1−メチル−2−ブチニル、ヘキシン−1−イル、1−エチル−2−ブチニル、またはオクチン−1−イルである。ハロアルキル基、ハロアルケニル基、ハロアルキニル基、またはハロシクロアルキル基は、1つ以上の(同一または異なる)ハロゲン原子を含んでもよく、例えば、CHCl2、CH2F、CCl3、CH2Cl、CHF2、CF3、CH2CH2Br、C2Cl5、CH2Br、CHClBr、CF3CH2、CH2CH2Cl、CH2CH2F、CH2CHF2、CH2−C=CHCl、CH=CCl2、CH=CF2、CH2−C≡CCl、CH2−C≡CF3、クロロシクロヘキシル、ジクロロシクロヘキシルなどを表してもよい。
【0009】
従って、アルコキシには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、s−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、またはt−ブチルオキシが含まれる。
【0010】
本発明に従うAr1およびAr2は、両方が芳香族性部分を提供し、これは、アリールまたはヘテロアリールと呼ばれる、芳香族性炭化水素または芳香族性複素環の化学クラスに属する。
【0011】
アリールの定義には、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナンスレニル、および1,3−ビフェニルおよび1,4−ビフェニルのようなビフェニルのような芳香族性炭化水素環系が含まれ、フェニルが好ましい。同じ定義は、アリールがアリールオキシの一部である場合に適用される。
【0012】
ヘテロアリールは、N、O、およびSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む単環性芳香族環系を表し、ここでヘテロアリール環の芳香族性性質を満たす理由のために、1〜4個の窒素原子が1つの環に存在してもよいが、一般的には、それらの1つ以下が酸素または硫黄によって置き換えられてもよいことが理解される。しかし、Ar2を定義する目的のために、ヘテロアリールは、別の芳香族性6員環(ヘテロ環またはベンゼン環のいずれか)と縮合した芳香族性5〜6員環複素環を含む、二環性芳香族環系を含む。1つより多くの環の縮合環系が意図される場合、これは特に、例えばベンゼン環との環紋を含む縮合を言及することによって指摘される。
【0013】
5員環、6員環、および二環式縮合系の代表的な例は、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チアジニル、テトラジニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、イソベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、プリニル、ナフタリジニル、プテリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、およびシンノリニルである。好ましい複素環は、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、およびキナゾリニルである。
【0014】
ヘテロアリール基の位置に依存して、ヘテロ環は、環−炭素原子を介して、または窒素−環原子を介して、基本分子構造に連結されてもよい。
【0015】
本発明に従うアリール基およびヘテロアリール基は、置換されなくてもよく、または任意に置換される。置換基が本発明に従って示される場合、環構造は、1つ以上の同一かまたは異なる置換基を有し得る。通常、3つ以下の置換基が同時に存在する。アリールまたはヘテロアリールの置換基の例は以下である。アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、シクロアルキル−アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−アルキル、フェニル、およびフェニル−アルキル、先の基の全てについて、次には、1つ以上の同一または異なるハロゲン原子;アルコキシ;アルケニルオキシ;アルキニルオキシ;アルコキシアルキル;ハロアルコキシ;アルキルチオ;ハロアルキルチオ;アルキルスルホニル;ホルミル;アルカノイル;ヒドロキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;ヒドロキシ;アルキルアミノ;ジアルキルアミノ;カルボキシル;アルコキシカルボニル;アルケニルオキシカルボニル;またはアルキニルオキシカルボニルを有することが可能である。
【0016】
代表的な例には以下が含まれる。1−ナフチル、2,3−ジクロロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−クロロ−4−エトキシフェニル、2−クロロ−4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、2−エトキシフェニル、2−フルオロ−4−クロロフェニル、2−フルオロ−4−エトキシフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−ヘキシルオキシフェニル、2−メトキシ−4−クロロフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチル−4−クロロフェニル、2−ナフチル、2−トリフルオロメチル、3,4,5−トリクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチル−4−クロロフェニル、3’4’−ジクロロ−4−ビフェニルイル、3−ブロモ−4−メチルフェニル、3−ブロモフェニル、3−クロロ−4−シアノフェニル、3−クロロ−4−エトキシフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−メトキシフェニル、3−クロロフェニル、3−エチル−4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−エトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−メトキシ−4−クロロフェニル、3−メチルフェニル、4−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル、4−(1−イミダゾリル)−フェニル、4−(1−メチル−メトキシイミノメチル)−フェニル、4−(2,6−ジメトキシ−ピリミジン−2−イルチオ)−フェニル、4−(2−シアノピリド−4−イル)−フェニル、4−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−4−2−イルオキシ)フェニル、4−(3−メチル−1,2,4−チアゾール−5−イルオキシ)−フェニル、4−(5−エチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル、4−(ピリド−2イルオキシ)−フェニル、4’−ブロモ−4−ビフェニルイル、4’−クロロ−4−ビフェニリル、4’−シアノ−4−ビフェニリル、4’−メチル−4−ビフェニリル、4’−トリフルオロメチル−4−ビフェニリル、4−アミノカルボニルエトキシ−フェニル、4−アミノカルボニルメチル−フェニル、4−アミノカルボニル−フェニル、4−ビフェニリル、4−ブロモ−3−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−クロロ−3−シアノフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、4−クロロ−3−メチルフェニル、4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル、4−クロロフェニル、4−シアノフェニル、4−シクロヘキシルフェニル、4−エテニルフェニル、4−エトキシフェニル、4−エチルフェニル、4−エチニルオキシフェニル、4−エチニルフェニル、4−フルオロフェニル、4−ヘキシルオキシフェニル、4−イソプロピルカルボニルアミノ−フェニル、4−イソプロピルフェニル、4−イソプロポキシフェニル、4−メトキシ−3−メチルフェニル、4−メトキシカルボニル−フェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェニル、4−メチルスルホニル−フェニル、4−メチルチオフェニル、4−ニトロフェニル、4−N−モルホリノカルボニルアミノフェニル、4−N−モルホリノカルボニルオキシエトキシ−フェニル、4−フェノキシフェニル、4−プロパルギルオキシフェニル、4−プロピルフェニル、4−tert−ブチルカルボニルアミノ−フェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、5−クロロ−チエン−2−イル、5−メチル−フル−2−イル、5−メチルチエン−2−イル、6−ベンゾチエニル、7−ベンゾチエニルなど。
【0017】
21およびR20が一緒に架橋を形成する場合、その架橋は、通常、Ar2の近位の炭素原子間である。従って、環紋環構造が形成され、これは、1つまたは2つの低級アルキル基、好ましくはメチルで置換されてもよい。架橋には以下が含まれる。−(CH23−、−(CH24−、−O−(CH23−、−CO−(CH23−、−S−(CH23−、−NH−(CH23−、−O−(CH22−、−O−(CH22−O−、−O−CH2−CH(CH3)O−、−O−CH2−O−、−CO−(CH22−、−S−(CH22−、−NH−(CH22−、−CH2−O−CH2−、−CH2−CO−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−NH−CH2−、−CO−O−(CH22−、−CO−NH−(CH22−、−NH−CO−(CH22−、−CH2−CO−O−CH2−、−CO−S−(CH22−、−NH−CO−CH2−、−O−CO−(CH22−、−CH2−CO−O−、−CH2−O−CO−、−S−CO−(CH22−、−CO−NH−CH2−、および−CH2−CO−NH−CH2−など。
【0018】
−CO−R18のアセタールまたはケタールが意図される場合、アセタールおよびケタールは、−C(C1−C4アルコキシ)2−R18として、または環状構造として現れ、ここで前者のカルボニル炭素原子は、任意に分枝してもよい−O−C1−C3アルキレン−O−型のジオキソアルキレン架橋を有し、これには、−O−CH2−O−、−O−CH(CH3)−O−、−O−(CH22−O−、−O−(CH23−O−、−O−CH2−CH(CH3)−O−などが含まれる。
【0019】
16およびR17が、2つの基を結合する窒素と一緒に非芳香族性炭素環を形成する可能性がある場合、この基は、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、またはチオモルホリンの環を表し、これは、1つまたは2つのメチル基によって置換されてもよい。
【0020】
化学式Iにおける化合物中の少なくとも1つの不斉炭素原子の存在は、この化合物が、光学異性体型、ジアステレオマー型、およびエナンチオマー型で存在し得ることを意味する。可能な脂肪族C=C二重結合の存在の結果として、幾何異性体もまた、存在し得る。化学式Iは、これらの全ての可能な異性体型およびその混合物を含むことを意図する。特定の異性体が特定されない場合、ジアステレオマー、エナンチオマー、またはラセミ体の混合物が、開示された合成方法から入手可能であることを意味する。化学式Iの光学異性体、ジアステレオマー、およびエナンチオマーは、当分野において公知である適切な分離方法による混合物からの単離によって純粋に得られ得るか、または立体選択的な合成方法によって得られ得るかのいずれかである。
【0021】
本発明の別の実施形態において、化学式Iの化合物の亜群は以下のものである。
Ar1は任意に置換されたアリール基を表し;または
Ar1は任意に置換されたフェニルであり;または
Ar2は任意に置換されたアリールを表し;または
Ar2は任意に置換されたフェニルであり;または
Ar1およびAr2は互いに独立して任意に置換されたフェニルを表し;またはAr1の任意の置換基R15は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、および−CO−R18を含む群から選択され;またはAr2の任意の置換基R20は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、−CO−R18、−NR1617、−NR2−CO−R16、−NR3−CO−OR16、−NR2−CO−NR1617、−NR2−CO−SR16、−NR2−CS−OR16、NR2−CS−NR1617、NR2−CS−SR16、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、C1−C5アルキルスルホニル、C1−C5ハロアルキルチオ、C1−C5ハロアルキルスルフィニル、C1−C5ハロアルキルスルホニル、−NR2−SO2−NR1617、ニトロ、シアノ、および−CS−NH2を含む基から選択され;またはAr1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、およびC3−C6シクロアルキルを含む群から選択され;またはAr1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2−シアノ−2−メチル−ブチルオキシ、メチルスルホニル、メチルスルフィニル、メチルチオ、シクロペンチル、シクロヘキシル、アミノカルボニルメチル、メトキシイミノエチル、アミノカルボニル、ブチルカルボニルアミノ、tert−ブチルカルボニルアミノ、トリアゾール−1−イルメチル、1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、N−モルホリノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ−エトキシ、モルホリノカルボニルオキシエトキシ、およびシアノピリジルオキシエトキシを含む群から選択され;またはAr1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、ブロモ、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシを含む群から選択され;または
Ar2上の任意の置換基R21は、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、ならびに−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、−CO−R18、−O−CO−R18、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたイミダゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリル、任意に置換されたチアジアゾリルオキシ、任意に置換されたチアジアゾリル、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、−CO−C1−C5アルキル、−O−CO−C1−C5アルキル、および−CO−C1−C4アルコキシから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アセチル、プロピオニル、アセトキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンゾイル、メトキシイミノエチル、1−イミダゾリル、5−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾリルオキシ)、2−ピリジル、2−ピリジルオキシ、4−ピリミジニル、2−(3,5−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジメトキシピリミジニルチオ)、2−オキサジアゾリル、2−(5−メチル−オキサジアゾリル)、2−(5−エチル−オキサジアゾリル)、1−トリアゾリル、1−ピラゾリル、1−(3,4−ジメチルピラゾリル)、4−(2−メチルチアゾリル)、2−(1,3,4−オキシジアゾリル)、N−ピロリジン−2−オンイル、および2−キノキサリニルから選択され、あるいは
1、R2、R5、R6、R7、およびR8は、互いに独立して、水素またはメチルを表し;あるいはR1およびR5は互いに独立してC1−C5アルキルであり、かつR2およびR6は水素であり;あるいはR3は水素、またはC1−C4アルコキシ、C3−C4アルケニルオキシ、もしくはC3−C4アルキニルオキシで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;あるいは
3は水素、C1−C5アルキル、またはC1−C4アルコキシ−C1−C5アルキルであり;あるいは
4は水素またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルアミノ、もしくはジC1−C3アルキルアミノで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;あるいは
4は水素、C1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;あるいは
4はC1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;あるいは
YはO−R9を表し、ここでR9は水素、置換されたC1−C5アルキル;C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、フェニル、4−ハロゲノフェニルであり;
10およびR11は互いに独立して、水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、またはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または
ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または−NH−CH(R12)CO−Z基を表し;またはR10およびR11は5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)によって割り込まれた6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
12は、ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを意味し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;
Zは−OR9;NR1320であり;R13およびR20は互いに独立して水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはR13およびR20は5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれた6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
Wは−O−であり;または
Xは直接的結合であり;または
添字(a)および(b)は数字1を意味し;または
添字(c)は数字0を表す。
【0022】
本発明のさらなる実施形態において、化学式Iの亜群は以下のものである。Ar1およびAr2は互いに独立して、任意に置換されたフェニルを表し;かつAr1の任意の置換基R15は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、および−CO−R18を含む群から選択され;Ar2の任意の置換基R20は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、−CO−R18、−NR1617、−NR2−CO−R16、−NR3−CO−OR16、−NR2−CO−NR1617、−NR2−CO−SR16、−NR2−CS−OR16、NR2−CS−NR1617、−NR2−CS−SR16、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、C1−C5アルキルスルホニル、C1−C5ハロアルキルチオ、C1−C5ハロアルキルスルフィニル、C1−C5ハロアルキルスルホニル、−NR2−SO2−NR1617、ニトロ、シアノ、および−CS−NH2を含む群から選択され;ならびにAr2上の任意の置換基R21は、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択される。
【0023】
さらなる好ましい亜群は以下のものである。
A)Ar1およびAr2は、独立して、任意に置換されたアリール基を表し;かつAr1の任意の置換基R15は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、および−CO−R18を含む群から選択され;かつAr2の任意の置換基R20は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、−CO−R18、−NR1617、−NR2−CO−R16、−NR3−CO−OR16、−NR2−CO−NR1617、−NR2−CO−SR16、−NR2−CS−OR16、−NR2−CS−NR1617、−NR2−CS−SR16、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、C1−C5アルキルスルホニル、C1−C5ハロアルキルチオ、C1−C5ハロアルキルスルフィニル、C1−C5ハロアルキルスルホニル、−NR2−SO2−NR1617、ニトロ、シアノ、および−CS−NH2を含む群から選択され;かつ
Ar2上の任意の置換基R21は、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、ならびに−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタール;−O−CO−R18、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択され;かつ
1、R2、R5、R6、R7、およびR8は互いに独立して水素またはメチルであり;かつ
3は水素またはC1−C4アルコキシ、C3−C4アルケニルオキシ、もしくはC3−C4アルキニルオキシで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;かつ
4は水素またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルアミノ、もしくはジC1−C3アルキルアミノで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;かつ
Wは−O−であり;かつ
YはOR9であり、ここでR9は水素、C1−C5アルキル;C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、4−ハロゲノフェニルであり、または
YはNR1011でありかつR10およびR11は互いに独立して、水素;C1−C5アルキル、またはアリールを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはC3−C5アルケニルを表し;またはC3−C5アルキニルを表し;または−NH−CH(R12)CO−Z基を表し;またはR10およびR11は、5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
12はC1−C5アルキルを意味し;
Zは−OR9、NR1314であり;R13およびR14は互いに独立して、水素;C1−C5アルキル、もしくはアリールを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはC3−C5アルケニルを表し;またはC3−C5アルキニルを表し;または−NH−CH(R12)CO−Y基を表し;またはR13およびR14は、5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表し、あるいは
B)Ar1およびAr2は互いに独立して、任意に置換されたフェニルを表し;かつAr1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、およびC3−C6シクロアルキルを含む群から選択され;かつAr2上の任意の置換基R21は、−CO−C1−C5アルキル、−CO−C1−C4アルコキシ、−O−CO−C1−C5アルキル、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたイミダゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリル、任意に置換されたチアジアゾリルオキシ、任意に置換されたチアジアゾリル、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択され;かつR1およびR5は独立してC1−C5アルキルであり、かつR2およびR6は水素であり;かつR3は水素、C1−C5アルキル、またはC1−C4アルコキシ−C1−C5アルキルであり;かつ
4はC1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;かつ
Wは−O−であり;かつ
YはOR9であり、ここでR9は水素、C1−C5アルキル;C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、4−ハロゲノフェニルであり;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表し、あるいは
C)Ar1およびAr2は互いに独立して任意に置換されたフェニルを表し;かつ
Ar1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2−シアノ−2−メチル−ブチルオキシ、メチルスルホニル、メチルスルフィニル、メチルチオ、シクロペンチル、シクロヘキシル、アミノカルボニルメチル、メトキシイミノエチル、アミノカルボニル、ブチルカルボニルアミノ、tert−ブチルカルボニルアミノ、トリアゾール−1−イルメチル、1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、N−モルホリノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ−エトキシ、モルホリノカルボニルオキシエトキシ、およびシアノピリジルオキシエトキシを含む群から選択され;かつ
Ar2上の任意の置換基R21は、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アセチル、プロピオニル、アセトキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンゾイル、メトキシイミノエチル、1−イミダゾリル、5−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾリルオキシ)、2−ピリジル、2−ピリジルオキシ、4−ピリミジニル、2−(3,5−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジメトキシピリミジニルチオ)、2−オキサジアゾリル、2−(5−メチル−オキサジアゾリル)、2−(5−エチル−オキサジアゾリル)、1−トリアゾリル、1−ピラゾリル、1−(3,4−ジメチルピラゾリル)、4−(2−メチルチアゾリル)、2−(1,3,4−オキシジアゾリル)、N−ピロリジン−2−オンイル、および2−キノキサリニルから選択され、かつ
1およびR5は独立してC1−C5アルキルであり、かつR2およびR6は水素であり;かつ
3は水素、C1−C5アルキル、またはC1−C4アルコキシ−C1−C5アルキルであり;かつ
4はC1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;かつ
Wは−O−であり;かつYはOR9であり、ここで、R9は水素;C1−C5アルキル、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、4−ハロゲノフェニルであり;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表し;あるいは
D)Ar1およびAr2は互いに独立して任意に置換されたフェニルを表し;かつAr1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、ブロモ、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシを含む群から選択され;かつAr2上の任意の置換基R21は、アミノカルボニル、アセチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1−イミダゾリル、5−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾリルオキシ)、2−ピリジル、2−ピリジルオキシ、4−ピリミジニル、2−(3,5−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジメトキシピリミジニルチオ)、2−オキサジアゾリル、2−(5−メチル−オキサジアゾリル)、2−(5−エチル−オキサジアゾリル)、1−(1,2,4−トリアゾリル)、1−ピラゾリル、4−(2−メチルチアゾリル)、2−(1,3,4−オキシジアゾリル)、およびN−ピロリジン−2−オンイルから選択され、かつ
1およびR5はメチルであり、かつR2およびR6は水素であり;かつ
3は水素、メチル、エチル、プロピル、エトキシメチル、またはメトキシメチルであり、かつ
4はメチル、エチル、プロピル、またはフルオロメチルであり;かつ
Wは−O−であり;かつ
YはOR9であり、ここで、R9は水素、C1−C5アルキル、もしくはハロゲノフェニルであり、またはYはNR1011であり;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表す。
【0024】
特に、R9はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、4−クロロフェニル、または2−メチルプロプ−1−イルであり;
10およびR11は、水素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、4−メトキシフェニル、4−メトキシベンジル、4−クロロフェニル、プロパルギル、1−フェニルエト−1−イル、2−(3,4−ジメチルオキシ)エト−1−イルであり;好ましくは、R10およびR11が一緒に5員環または6員環を形成する場合、この環はピロリジン環、モルホリン環、またはピペリジン環である。
【0025】
本発明のさらなる実施形態において、化学式Iの化合物は、化学式Ia
【化2】

の化合物であり、ここで、
1、R2、およびR5は水素またはメチルであり;
3は水素、メチル、エトキシメチルであり;
4はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、フルオロメチルであり;
6は水素、メチル、またはエチルであり;
15は水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、より詳細には、2−フルオロ、4−クロロ、または4−フルオロであり;
20は水素、3−メチル、4−メチル、4−イソプロピル、4−プロペン−1−イル、4−プロピン−1−イル、4−シアノ、4−ヒドロキシ、3−メトキシ、4−メトキシ、4−エトキシ、4−メチルチオ、4−メチルスルホニル、4−トリフルオロメチル、4−フルオロ、2−クロロ、3−クロロ、4−クロロ、4−ブロモ、4−ヨード、2,3−ジクロロ、3,4−ジクロロ、または2,4−ジクロロであり;
21は水素、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アセチル、プロピオニル、アセトキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンゾイル、メトキシイミノエチル、1−イミダゾリル、5−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾリルオキシ)、2−ピリジル、2−ピリジルオキシ、4−ピリミジニル、4−(4−チアイミダゾリルオキシ)、2−(3,5−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジメトキシピリミジニルチオ)、2−オキサジアゾリル、2−(5−メチル−オキサジアゾリル)、2−(5−エチル−オキサジアゾリル)、1−トリアゾリル、1−ピラゾリル、1−(3,4−ジメチルピラゾリル)、1−(3,5−ジメチルピラゾリル)、4−(2−メチルチアゾリル)、1−(4−トリフルオロメチルチアゾリルオキシ)、2−(1,3,4−オキシジアゾリル)、N−ピロリジン−2−オンイル、および2−キノキサリニルであり;
Yは水素、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、4−クロロフェニルオキシ、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルメトキシアミノ、プロパルギルアミノ、4−メトキシフェニルアミノ、4−クロロフェニルアミノ、1−フェニルエチルアミノ、モルホリノ、4−メトキシベンジルアミノ、3,4−ジメトキシフェネチルアミノである。
【0026】
好ましい個々の化合物は以下である。
2,N−ジメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオン酸メチルエステル、
2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオン酸、
N−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−(3−トリフルオロ−フェニル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−(1−フェニル−エチル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2,N−ジメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−(1−フェニル−エチル)−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−(4−メトキシ−ベンジル)−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
2−(4−エトキシ−フェノキシメチル)−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−ブチラミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2,N,N−トリメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−N−プロパ−2−イニル−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシフェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−1−モルホリン−4−イル−プロパン−1−オン、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−N−メトキシ−2,N−ジメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
N−メトキシ−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−(1−エチニル−シクロヘキシル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、および
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオン酸メチルエステル。
【0027】
驚くべきことに、化学式Iの化合物を開発することにより、高レベルの活性を有し、長時間継続する効果的な防御と組み合わされた、農作物に対する植物病原性微生物を制御するための薬剤についての必要性をより高い程度にまで満たす、新型の殺微生物剤が提供された。
【0028】
化学式Iの化合物およびそれぞれの出発物質はスキーム1〜6のプロセスに従って得られることができる。
【0029】
スキーム1
【化3】

ここで、Ar1、Ar2、a、b、c、W、Y、およびR1からR8までは、化学式Iと同様に定義され、Aは、無水物、すなわち−O−SO2−(CR12a−X−Ar1または−O−CO−C1−C5アルキルのような遊離基を表し、しかし好ましくはハロゲン、特に臭素、またはより好ましくは塩素に関してである。
【0030】
化学式Iの化合物は、化学式IIIのαアミノ酸誘導体の、化学式IIのスルホニルハライド/無水物とのスルホニル化によって調製されてもよく、ここでAは遊離基である。この反応のための適切な溶媒は、ケトン(例えば、アセトンおよびメチルエチルケトンなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、クロロホルム、カーボンテトラクロライド、ジクロロメタン、ジクロロエタンなど)、芳香族炭化水素(例えば、トルエンまたはキシレンなど)、エーテル(例えば、t−ブチル−メチル−エーテル、ジ−エチル−エーテル、テトラヒドロフラン、およびジオキサン)が含まれる。反応は、塩基および触媒の存在下で優先的に実行される。代表的な塩基には、三級アミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチル−アニリン、ジアザビ−シクロオクタン、およびN−メチルモルホリンなど)、芳香族アミン(例えば、ピリジンおよびキノリンなど)、ならびに無機塩基(例えば、アルカリ性炭酸水素またはアルカリ性炭酸)が含まれる。代表的な塩は、例えば、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウム、ならびに炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、または炭酸セシウムである。N,N−ジアルキル−またはシクロアルキル−アミノピリジンなどの適切な触媒、例えば、4−N,N−ジメチルアミノピリジンのようなものは、収率を改善し得る。
【0031】
3の置換基は、化学式Iの亜群化合物(ここで、R3は水素である)から出発して、アルキル化剤R3−A’(ここでA’遊離基、好ましくはハロゲン原子、例えば、ブロモまたはクロロである)とそれらを反応させることにより最終的な活性成分に導入されてもよい。従って、適切なアルキル化剤は、適切に置換されたアルキルハライド、またはアルキル−O−スルホネート、例えば、またはアルコキシ−アルキルハライドを含む。他方、R3を化学式IIIの出発化合物に導入する場合、R3が水素である化合物IIIの亜群の化合物のアルキル化は、任意の一般的に公知であるアルキル化方法によって同様のやり方で達成されてもよい。化学式Iの最終生成物の範囲に入る、R3を転換することに対する代替としての、化学式IIの化合物を用いるスルホニル化の前のこのようなアルキル化は、このような任意の転換が好ましく実行される段階を決定することをそのままにしながら、広範な種々のR3基を導入することを可能にする。
【0032】
化学式IIIのαアミノ酸誘導体は、例えば、一般的には、任意の有機化学の教科書において、または特許文献(EP−A−953565−A;Nihon Noyakuまたは米国特許第3,529,019号、Colgate−Palmolive)において開示されている手順に記載されるような、スキーム2に従う、いわゆるStrecker合成によって、化学式IVの対応するケトンから出発して容易に調製され得る。
スキーム2
【化4】

【0033】
ケトン/中間体アミノニトリルの調製は、特許出願GB 0214116.6およびPCT/EP03/06482(これらは全ての有用な目的のために参照により本明細書に組み込まれる)において記載されている。
【0034】
化学式IIのスルホニル薬剤を調製するためのさらなる方法は当業者に公知である。このような化合物を調製する一般的方法は、例えば、Houben Weyl,Vol.E11,p1067 ff(1985)に記載されている。
【0035】
化学式Iの化合物を調製するための別の合成はスキーム3に記載されている。
スキーム3
【化5】

【0036】
化学式(V)の化合物(ここで、Ar2、a、b、c、W、Y、およびR1からR8までは、化学式Iと同様に定義され、Lは、例えば、ハロゲン、好ましくは塩素、臭素、もしくはヨウ素などの遊離基、または例えば、メチルスルホニルオキシ基、トルイルスルホニルオキシ基、またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基などのスルホニルオキシ基である)は、化学式Ar1−X’の化合物(ここで、X’はXのアニオン基種、例えば、対イオンとしてアルカリ金属カチオンもしくはアルカリ土類金属カチオンと組み合わせたO-、S-、SO-、SO2-などであるか、またはX−H、例えば、OH、SH、NHR3などとして定義されるかのいずれかである)とカップリングされる。この場合、反応は、一般的に、塩基、例えば、アルカリ−、アルカリ土類の炭酸塩もしくは炭酸水素塩、例えば、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムもしくは炭酸水素カリウム、炭酸セシウム、または形成された酸を除去可能である試薬の存在下で実行される。
【0037】
化学式(III)のα−アミノ酸(ここで、Ar1、Ar2、a、b、c、W、Y、およびR1からR8までは化学式Iと同様に定義される)はまた、スキーム4に記載されるような、Seebach(Angew.Chem.Int.Ed.1996,35,2708−2748)によって開発された方法の適合によって調製されてもよい。Seebachによって記載される方法は、ラセミ体、およびいずれかの絶対配座のエナンチオマー的に純粋なアミノ酸の両方の調製を可能にする。
スキーム4
【化6】

【0038】
立体化学および置換に関する範囲および制限は文献から周知である。化学式(VI)における記号Tは、t−ブチルオキシカルボニル基またはベンジルオキシカルボニル基(しばしば(BOC)基または(Z)基ともいわれる)などの保護基を意味する。Lは、上記に定義されるような遊離基を意味する。化合物(VI)の連続的アルキル化は、ラセミ体、またはいずれか配座の純粋なエナンチオマーのいずれかの産生であり、これは、Seebachによって合成された規則に従い、中間体化合物(IX)および(X)を通しての、ラセミ体、またはいずれかの配座の純粋なエナンチオマーとしての化合物(III)である。
【0039】
化学式(III)の中間体アミノ酸誘導体を調製するための別の方法は、スキーム5に記載される。
【0040】
化学式(XI)(RはC1−C5−アルキル、好ましくはメチル、を表す)のマロン酸誘導体の、化合物(VIII)(これ自体は、例えば、Acta Chemica Scandinavica,53(1),41−47(1999)において記載されるように調製され得る)とのアルキル化は、化合物(XII)を導き、Ar2、R5−R8、b、c、およびWは上記のように定義される。水に加えたアルコールなどの溶媒中でのアルカリ塩基またはアルカリ土類塩基による化学式(XII)の化合物の加水分解は、化学式(XIII)のモノエステル誘導体を与える。文献(F.Bjoerklingら、Tetrahedron 1985,41(7),1347)において記載されている方法と同様に、エナンチオマー的に純粋な化学式(XIII)の化合物は、エステラーゼ、またはより詳細にはブタ肝臓エステラーゼなどのエステル加水分解酵素を使用する、反応速度論的分離によって得られ得る。次いで、化学式(XIII)のラセミ体のまたはエナンチオマー的に純粋な中間体は、例えば、K.Ninomiya,T.Shiori,S.Yamada,Tetrahedron 1974,30,2151によって記載されるような、Curtius転位によって、化学式(XIV)または(XV)の化合物に転換する。アミノ酸化学の分野において周知である転換によって、中間体化合物XIV、それぞれXVは、化合物(III)に導かれる。
スキーム5
【化7】

【0041】
化学式(III)の中間体アミノ酸誘導体を調製するためのなお別の方法がスキーム6に記載される。
【0042】
化学式XVIのオキシム(ここで、R6、R6は低級アルキル、特にC1−C5アルキル、または水素であり、かつR4は上記のように定義される)は、一般的な文献において記載されるような方法によって調製されたラセミ体である。エナンチオマー的に純粋な化学式XVIのオキシランは、例えば、Sharplessによって記載された方法(不斉Sharplessエポキシ化)によって調製される。化合物XVII、XVIII、およびXIXへの転換、ならびに化学式XXIのアジリジンの開環(ここで、WはOH、SH、NH2を意味する)は、例えば、Castroら、Tetrahedron Asymmetry 13(2002)1321−1325、または例えば、Goodmanら、J.org.Chem.1995,60,790−791、または例えば、Pritchardら、Tetrahedron,52(40),13035−13050(1996)によって記載された手順と同様に達成される。
スキーム6
【化8】

【0043】
化学式Iのエナンチオマー性混合物は、キラル固定相上のクロマトグラフィーによって、または適切な前駆体のジアステレオマー塩の結晶化分画および引き続く所望の生成物への転換の古典的な方法によってエナンチオマーに分離され得る。エナンチオマーおよびジアステレオマーはまた、エナンチオマー選択性またはジアステレオマー選択性の合成方法によって調製され得る。
【0044】
化学式Iの化合物は、室温ではオイル状または固体であり、かつ価値のある殺微生物特性によって区別される。これらは、農業部門および植物を破壊する微生物の制御において予防的および治療的である関連する分野において使用され得る。本発明に従う化学式Iの化合物は、顕著な殺微生物性、特に殺真菌性活性によってのみならず、直物によって特に十分に耐容性であることによって、低濃度の割合で区別される。
【0045】
驚くべきことに、化学式Iの化合物は、植物病原性微生物、特に真菌の制御において実用的目的のために、非常に有利な殺微生物性スペクトルを有する。これらは、非常に有利な治療的および予防的な特性を有し、かつ多数の農作物の防御において使用される。化学式Iの化合物を用いると、有用な植物またはこのような植物の部分(果実、花、葉、茎、根茎、根)の農作物に存在する植物病原性微生物を阻害または破壊することが可能であり、一方、植物の部分は後でまた、例えば、植物病原性真菌に対して防御されたまま成長する。
【0046】
新規な化学式Iの化合物は、真菌のクラス、不完全菌類(Fungi imperfecti)(例えば、セルコスポーラ(Cercospora))、担子菌類(Basidiomycetes)(例えば、プッシニア(Puccinia))および子のう菌類(Ascomycetes)(例えば、エリシフィ(Erysiphe)およびベンチュリア(Venturia))、ならびにとりわけ卵菌綱(Oomycetes)(例えば、プラスモパラ(Plasmopara)、ペロノスポラ(Peronospora)、フィチウム(Pythium)、およびフィトフトーラ(Phytophthora))の特定の属に対して有効であることが判明している。それゆえに、これらは、植物防御において、植物病原性真菌を制御するための組成物への価値ある付加物を表す。化学式Iの化合物はまた、種子(果実、根茎、穀粒)を保護するための肥料として、および真菌感染からの植物切断として、および土壌中に存在する植物病原性真菌に対してもまた使用され得る。
【0047】
本発明はまた、活性成分として化学式Iの化合物を含む組成物、特に植物防御組成物に関し、および農業部門または関連分野におけるその使用に関する。さらに、本発明は、これらの組成物の調製物を含み、ここで、活性成分は、本明細書に記載される物質またはその物質の群の1つ以上と均質に混合される。化学式Iの新規な化合物または新規な組成物の適用によって区別される、植物を処理する方法もまた含まれる。
【0048】
本発明の範囲内で防御される標的農作物には、例えば、以下の植物の種が含まれる。穀類(コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、ソルガム、および関連種);ビート(テンサイおよび飼料用ビート);ナシ状果、石果、および小果樹の実(リンゴ、西洋ナシ、プラム、ピーチ、アーモンド、チェリー、イチゴ、ラズベリー、およびブラックベリー);豆植物(マメ、レンズマメ、エンドウマメ、ダイズ);油脂植物(ナタネ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、トウゴマ、ココアビーンズ、ラッカセイ);ウリ類(マロー、キュウリ、メロン);繊維植物(ワタ、アマ、アサ、ジュート);柑橘類果実(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン);野菜(ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ポテト、パプリカ);クスノキ科(アボカド、シナモン、カンファー)、およびタバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、チャ、コショウ、ブドウ、ホップ、バナナ、および天然のゴムの木、および観賞植物などの植物もまた含まれる。
【0049】
化学式Iの化合物は、通常、組成物の形態で使用され、かつ他の活性成分と同時に、または連続して、処理される領域または植物に適用され得る。これらの他の活性成分は、肥料、微量栄養素供給物、または植物生長に影響を与える他の調製物であってもよい。所望される場合、さらなるキャリア、界面活性剤、または製剤技術において慣用的に利用される他の適用促進アジュバントと一緒に、選択的な除草剤または殺虫剤、殺真菌剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤、またはいくつかのこれらの調製物の組み合わせを使用することもまた可能である。
【0050】
化学式Iの化合物は、ある場合においては、予測されない相乗作用活性を生じる、他の殺真菌剤と混合され得る。このような混合物は2つの活性成分(化学式Iの1つおよび他の殺真菌剤のリストの1つ)に制限されないが、それとは反対に、多くは、化学式Iの成分の1つより多くの活性成分、および1つより多くの他の殺真菌剤を含む。この目的のために特に適している混合成分には、例えば、以下が含まれる。アゾール、例えば、アザコナゾール、ビタータノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアフォル、ヘキサコナゾール、イマザリル、S−イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキソポコナゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ピリフェノックス、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメフォン、トリアジメノール、トリフルミゾール、およびトリコナゾール;ピリミジニルカルビノール、例えば、アンシミドール、フェナリモール、およびヌアリモール;2−アミノ−ピリミジン、例えば、ブピリメート、ジメスリモール、およびエスリモール;モルホリン、例えば、ドデモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、およびトリデモルフ;アニリノピリミジン、例えば、シプロジニル、メパニピリム、およびピリメタニル;ピロール、例えば、フェンピクロニルおよびフルジオキソニル;フェニルアミド、例えば、ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、R−メタラキシル、オフラス、およびオキサジキシル;ベンズイミダゾール、例えば、ベノミル、カルベンダジム、デバカルブ、フベリダゾール、およびチアベンダゾール;ジカルボキシイミド、例えば、クロロゾリネート、ジクロロゾリン、イプロジオン、ミクロゾリン、プロサイミドン、およびビンクロゾリン;カルボキサミド、例えば、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、およびチフルザミド;グアニジン、例えば、グアザチン、ドジン(dodine)、およびイミノクタジン;ストロビルリン、例えば、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン(SSF−129)、フロキサストロビン、クレゾキシム−メチル、メトミノストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、およびトリフロキシストロビン;ジチオカルバメート、例えば、ファーバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ、およびジラム;N−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド、例えば、キャプタフォル、キャプタン、ジクロフルアニド、フルオロミド、フォルペット、およびトリフルアニド;銅化合物、例えば、ボルドー(Bordeaux)液、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、亜酸化銅、マンカッパー(mancopper)およびオキシム−銅;ニトロフェノール誘導体、例えば、ジノキャップおよびニトロサル−イソプロピル;有機−P−誘導体、例えば、エジフェンフォス、イプロベンフォス、イソプロチオラン、ホスジフェン、ピラゾフォス、およびトルクロフォス−メチル;その他種々のもの、例えば、アシベンゾラー−S−メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラスチシジン−S、ボスカリド、チノメチオネート、クロロネブ、クロロサロニル、IKF−916(提案名シアゾファミド)、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロロン、ジクロマジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、エタボキサム、フェノキサニル、SYP−LI90(提案名:フルモルフ)、ジチアノン、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェンチン、フェリムゾン、フルアジナム、フルスルファミド、フェンヘキサミド、フォセチル−アルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、カスガマイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ピコベンザミド、ポリオキシン、プロベンザゾール、プロパモカルブ、ピロキロン、プロキナジド、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファム、硫黄、トリアゾキシド、トリアジニル、トリシクラゾール、トリフォリン、バリダマイシン、またはゾキサミド。
【0051】
上記に言及された混合物において、活性成分の混合比率は、それが宿主植物に対する植物病原性微生物の任意の制御に達するように選択される。この比率は、化学式Iの化合物:第2の殺真菌剤で、一般的には100:1から1:100までの間、より好ましくは、10:1から1:10までの間である。この混合物は、列挙された組み合わせの活性成分の1つのみを含んでもよいのではなく、特定化された基から選択される1つより多くのさらなる活性成分を含んでもよく、従って、例えば、3通りまたは4通りでさえの混合物を形成する。
【0052】
適切なキャリアおよび界面活性剤は固体または液体であってもよく、製剤技術において通常利用される物質に対応し、例えば、天然または再生されたミネラル材料、溶媒、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、結合剤、または肥料などである。このようなキャリアおよび添加物は、例えば、WO 95/30651において記載されている。
【0053】
化学式Iの化合物、またはこれらの化合物の少なくとも1つを含む農芸化学組成物を適用する好ましい方法は、葉への適用(茎葉散布)であり、適用の頻度および速度は、問題の病原体による侵入のリスクに依存する。化学式Iの化合物はまた、活性成分の液体製剤を穀粒に浸透させること、または固体製剤でそれらをコーティングすることのいずれかによって、種子穀粒(被覆)に適用されてもよい。
【0054】
化学式Iの化合物は、未修飾の形態で、または好ましくは、製剤技術において慣用的に利用されるアジュバントと一緒に使用され、その目的のために、公知の様式で、例えば、乳化可能な濃縮物、被覆可能なペースト、直接的にスプレー可能もしくは希釈可能な溶液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、ダスト、顆粒に、および例えば、ポリマー材料中でのカプセル化によって、有利に製剤化される。組成物の性質と同様に、適用の方法、例えば、スプレー、微粒化、ダスト化、分散、コーティング、または流し込みは、意図される目的および広く行き渡っている状況に従って選択される。
【0055】
適用の有利な割合は、通常、ヘクタール(ha)あたり1g〜2kgの活性成分(a.i.)、好ましくは10g〜1kg a.i./ha、特に25g〜750g a.i./haである。種子肥料として使用される場合、種子kgあたり0.001g〜5.0gの活性成分の割合が有利に使用される。
【0056】
化学式Iの化合物(活性成分)を含む製剤、すなわち、組成物、調製物、または混合物、および適切な場合、固体または液体のアジュバントは、公知の様式で、例えば、活性成分を、増量剤、例えば、溶媒、固体キャリア、および適切な場合、界面活性化合物(界面活性剤)とともに、均一に混合および/または粉砕することによって調製される。
【0057】
製剤技術において慣用的に使用されるさらなる界面活性剤は、当業者に公知であり、または関連する技術文献において見い出され得る。
【0058】
農芸化学組成物は、通常、化学式Iの化合物の重量で0.01〜99%、好ましくは重量で0.1〜95%、固体または液体のアジュバントの重量で99.99〜1%、好ましくは99.9〜5%、および界面活性剤の重量で0〜25%、好ましくは0.1〜25%を含む。
【0059】
市販の製品は好ましくは濃縮物として製剤化され、エンドユーザは、通常、希釈製剤を利用する。
【0060】
本発明の組成物はまた、さらなる成分、例えば、安定剤、消泡剤、粘度調節剤、結合剤、および粘着剤、ならびに特別な効果を得るための肥料または他の活性成分を含んでもよい。
【0061】
以下の実施例は、いかなる場合においてもその範囲を限定することなく、上記の本発明を例証する。温度は摂氏温度で与えられる。化合物は、以下に与えられる表の化合物番号で番号付けされる。
【0062】
調製実施例
実施例P1:2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルフェノキシ)−プロピオン酸(表100)
【化9】

15.9gの2[(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−メチル]−2−ベンジルスルホニルアミノ−ブチロニトリルを、100ml濃塩酸溶液に攪拌しながら加える。懸濁物を+80℃で4時間加熱し、室温まで冷却し、形成した固体を濾過しかつ水で徹底的に洗浄し、そしてi−プロパノールから再結晶化する。収率9.83g、白色結晶。融点148〜151℃。
【0063】
実施例P2:2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド(表:101)
【化10】

10mlの水中の1.98gの2−[(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−メチル]−2−ベンジルスルホニルアミノ−ブチロニトリル、1.3gの水酸化カリウム、4滴のヒドロペルオキシド(30%)を、18時間室温で攪拌する。60mlの水の添加後、2N塩酸溶液の添加により溶液をpH2に酸性化し、そして酢酸エチルで抽出する。溶媒のエバポレーション後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)に供して、0.160gの生成物を白色結晶として得る。融点195〜198℃。
【0064】
実施例P3:3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオン酸メチルエステル(表:082)
【化11】

a)1−エトキシ−4−メチルスルファニルメトキシ−ベンゼン
45.0gの4−エトキシフェノールを、500mlのテトラヒドロフラン中の40.2gのt−ブチレートカリウムの溶液に加え、10分間攪拌した。溶媒を、ロータバップ(rotavap)上で徹底的にエバポレートし、残渣を200mlのジメチルホルムアミドに溶解する。40.9gのクロロメチル−メチルスルフィドを、反応混液を+41℃にしながら1時間にわたって滴下して加える。攪拌を、室温で3.5時間継続する。この反応混液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、ブラインおよび水で洗浄し、硫酸ナトリウムで洗浄し、そして溶媒をエバポレートする。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル 98:2)は、36.3gの黄色オイルを生じた。
【0065】
b)1−クロロメトキシ−4−エトキシ−ベンゼン
38gの1−エトキシ−4−メチルスルファニルメトキシ−ベンゼンを、300mlのジクロロメタンに溶解し、26.2gの塩化スルフリルをゆっくりと加える(わずかに発熱性である)。室温での2時間の攪拌後、溶媒を徹底的にエバポレートし、36.2gの黄茶色オイルを生じ、これは、さらなる精製なしで以下の反応において使用する。
【0066】
c)2−(4−エトキシ−フェノキシ−メチル)−2−メチル−マロン酸ジメチルエステル
11.5gの水素化ナトリウム(オイル中55%)を、窒素雰囲気下で150mlのテトラヒドロフラン中に懸濁する。29.6gのメチル−マロン酸ジメチルエステルを、冷却によって温度を+25℃に維持しながら、20分間の間加える。ガスの発生が止まるまで、攪拌を継続する。次いで、37.8gの1−クロルメトキシ−4−エトキシ−ベンゼンを、温度を+30℃周辺に維持しながら、20分間の時間にわたって加える。1.5時間後、この混合物を+5℃に冷却し、25mlの塩化アンモニウムを注意深く加え、次いで、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相をブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒をエバポレートする。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル 95:5)は、わずかに黄色の粉末41.6gを生じた。
【0067】
d)2−(4−エトキシ−フェノキシ−メチル)−2−メチル−マロン酸モノメチルエステル
36.4gの2−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−マロン酸ジメチルエステルを450mlのメタノール中に溶解する。30mlの水中に溶解した8.9gの水酸化カリウムペレットの溶液を20分間の時間にわたって加え、攪拌を20時間室温で継続する。メタノールを減圧下でエバポレートし、残渣を水に溶解し、そして中性の残渣をt−ブチル−メチルエーテルで抽出する。水相をpH3に酸性化し、酢酸エチルで抽出し、有機抽出物をブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒のエバポレーションは、さらなる反応のために十分に純粋である、わずかに黄色の粉末33.4gを生じた。
【0068】
e)N−t−ブトキシカルボニル−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステル
32.8gの2−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−マロン酸モノメチルエステルを、わずかに温めることによって乾燥トルエン中に溶解し、続いて、12.9gのトリエチルアミンおよび41.6gのジフェニルホスホリルアジド(DPPA)の添加を行う。この混合物をゆっくりと加熱して還流する。激しいガスの発生が、約+75℃の温度で開始する。2.5時間の還流後、80mlの乾燥t−ブタノールをゆっくりと加え、還流を12時間継続する。反応混合物の溶媒をエバポレートし、残渣を酢酸エチルで抽出する。有機相をクエン酸溶液(5%)、飽和炭酸カリウム、およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そしてエバポレートして、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル 9:1)の後に、わずかに黄色のオイル14.8gを生じる。
【0069】
f)2−アミノ−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステル
0.57gのN−t−ブトキシカルボニル−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステルを、ジクロロメタン中の1N トリフルオロ酢酸20ml中に溶解した。室温にて3.5時間後、溶媒をエバポレートして0.41g生成物を生じる。
【0070】
g)0.340gの2−アミノ−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステルを10mlのテトラヒドロフラン中に溶解し、続いて、0.310gの1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンDABCOおよび0.310gのフェニル−メタンスルホ−クロライドの添加を行う。室温での20時間の攪拌後、さらなる作業手順なしで、混合物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル 3:1)に供し、0.301gの3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオン酸メチルエステルを、樹脂状オイルとして得た。
【0071】
実施例P4:3−(4−エトキシ−フェノキシ)−N−メトキシ−2,N−ジメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド(表:083)
【化12】

a)14.8gのN−t−ブトキシカルボニル−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステルを、200mlのメタノール中に溶解し、10mlの水に溶解した5.5gの水酸化カリウムのペレットの溶液をそれに加える。20時間加熱して還流した後、溶媒をエバポレートし、残渣を水で処理し、中性の有機物をt−ブチル−メチルエーテルの抽出で除去する。水相を2N塩酸溶液の添加によって酸性にし、酢酸エチルで抽出する。この酢酸エチル溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、13.5gのN−t−ブトキシカルボニル−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸を、わずかに茶色の樹脂状生成物として生じ、これは、精製なしでさらなる反応のために使用する。
【0072】
b)1.0gのN−t−ブトキシカルボニル−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸、0.316gのメトキシ−メチルアミン塩酸塩、および0.960gのトリ−エチルアミンを、20mlのジクロロメタン中で混合する。0.825gのビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロライド(BOPP−Cl)の添加後、混合物を室温で18時間攪拌する。次いで、溶媒をエバポレートし、残渣を、さらなる作業手順なしで、フラッシュクロマトグラフィーに供し、0.190gのN−t−ブトキシカルボニル−3(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−メチル−N−メトキシ−プロピオンアミドを得る。
【0073】
c)ジクロロメタン中の1Nトリフルオロ酢酸6ml中に溶解した0.180gのN−t−ブトキシカルボニル−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−メチル−N−メトキシ−プロピオンアミドを、室温で20時間攪拌した。溶媒をエバポレートし、水を加え、そして2N水酸化ナトリウムの添加によりpH8まで塩基性にする。酢酸エチルを用いる抽出、ブラインを用いる有機相の洗浄、および硫酸ナトリウムでのその乾燥の後、0.100gの3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−メチル−N−メトキシ−プロピオンアミドを回収し、さらなる精製なしで次の工程において使用する。
【0074】
d)0.100gの3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−メチル−N−メトキシ−プロピオンアミドおよび0.081gのDABCOを8mlのテトラヒドロフランに溶解する。0.081のフェニルメタンスルホクロライドの添加後、混合物を20時間室温で攪拌する。次いで、この混合物を、さらなる作業手順なしでフラッシュクロマトグラフィーに供し、45mgの白色結晶を生じる。融点179〜181℃。
【0075】
実施例P5:3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−1−モルホリン−4−イル−プロパン−1−オン(表:092)
【化13】

0.370gの2−アミノ−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2メチル−1−モルホリン−4−イル−プロパン−1−オンおよび0.276gのDABCOを8mlのテトラヒドロフランに溶解する。0.274フェニル−メタンスルホニルクロライドの添加後、混合物を20時間室温で攪拌する。次いで、この混合物を、さらなる作業手順なしでフラッシュクロマトグラフィーに供し、260mgの白色結晶を生じる。融点109〜111℃。
【0076】
実施例P6:3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−N−プロパ−2−イニル−プロピオンアミド(表:087)
【化14】

0.880gの2−アミノ−3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2メチル−N−プロプ−2−イニル−プロピオンアミドおよび0.233gのDABCOを8mlのテトラヒドロフランに溶解する。0.232フェニル−メタンスルホニルクロライドの添加後、混合物を20時間攪拌する。次いで、この混合物を、さらなる作業手順なしでフラッシュクロマトグラフィーに供し、320mgの白色結晶を生じる。融点155〜156℃。
【0077】
実施例P7:(+)−3−(4−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド
【化15】

a)(+)−2−(4−クロル−フェノキシ−メチル)−2−メチル−マロン酸モノメチルエステル
【化16】

300mlのリン酸緩衝液を30℃に加熱し、124mgのブタ肝臓エステラーゼを加え、15分間放置し、10mlのイソプロパノール中の3gの2−(4−クロル−フェノキシ−メチル)−2−メチル−マロン酸ジメチルエステルを加え、混合物を+30℃で17時間攪拌する。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、中性の有機物を除去し、残りの溶液を2N塩酸でpH2まで酸性化し、そして再度酢酸エチルで抽出する。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をエバポレートし、そして残渣をクロマトグラフィーにかける(RP−18カラム、溶離液:アセトニトリル/水 1:1)。収量1.73g、融点93℃、[α]=+6.9°(c=0.0109g ml-1アセトニトリル)。
【0078】
b)(−)−N−t−ブトキシカルボニル−3−(4−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステルは、上記と同様に調製する。[α]=−93.7°(c=0.0099g ml-1アセトニトリル)。
【0079】
c)(−)−N−t−ブトキシカルボニル−3−(4−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸アミド
[α]=−3.7°(c=0.0111g ml-1アセトニトリル)。
【0080】
d)(+)−3−(4−クロロ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド
[α]=+9.4°(c=0.0101g ml-1ジメチルスルホキシド)。
【0081】
類似の様式で、以下の表1の化合物が得られる。
【0082】
【化17】

【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【0083】
製剤は、例えば、WO 95/30651に記載されるものと同様に調製され得る。
【0084】
生物学的実施例
フィトフィトーラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(ポテト/トマトの疫病):トマトの葉ディスクをマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の水寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、4dpi(接種後日数)で評価する。
【0085】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号078、079、080、081、082、083、084、088、099、100、102、105、107、108、および115は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0086】
プラスモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)(ブドウのべと病):ブドウの葉ディスクをマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、7dpi(接種後日数)で評価する。
【0087】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号078、079、080、081、082、083、084、088、099、100、102、105、107、108、および115は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0088】
エリシィフィ・グラミニスf.ホルデイ(Erysiphe graminis f.sp.hordei)(オオムギウドンコ病):オオムギの葉切片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、4dpi(接種後日数)で評価する。
【0089】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号079、092、および108は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0090】
エリシフィ・グラミニスf.sp.トリチシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)(コムギウドンコ病):オオムギの葉切片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、4dpi(接種後日数)で評価する。
【0091】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号107および108は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0092】
ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)(網斑病):オオムギの葉切片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、4dpi(接種後日数)で評価する。
【0093】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号079は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0094】
プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)(茶色さび病):コムギの葉切片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、9dpi(接種後日数)で評価する。
【0095】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号108は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0096】
セプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)(苞穎病斑):コムギの葉切片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、4dpi(接種後日数)で評価する。
【0097】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号82は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0098】
ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)(イネイモチ病):イネの葉切片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に配置し、試験溶液をスプレーする。乾燥後、葉ディスクに真菌の胞子懸濁物を接種する。適切なインキュベーション後、化合物の活性を、予防的殺真菌活性として、4dpi(接種後日数)で評価する。
【0099】
200〜22ppmの試験用量の範囲内で、化合物番号115は真菌増殖を少なくとも80%阻害した。
【0100】
ブドウでのプラスモパラ・ビチコーラに対する作用
a)残存保護作用
ブドウ芽生えに、4〜5葉段階で、試験化合物の水和粉末製剤から調製したスプレー混合物(0.02%活性成分)をスプレーする。24時間後、処理した植物を、真菌の胞子嚢懸濁物で感染させる。真菌感染を、接種後6日間、95〜100%相対湿度および+20℃で評価する。
【0101】
b)残存治療作用
ブドウ芽生えを、4〜5葉段階で、真菌の胞子嚢懸濁物で感染させる。加湿チャンバー中、95〜100%相対湿度および+20℃での24時間のインキュベーション後、感染植物を乾燥させ、試験化合物の水和粉末製剤から調製したスプレー混合物(0.02%活性成分)をスプレーする。スプレーコーティングが乾燥した後、処理した植物を再度加湿チャンバー中に配置する。真菌の侵入を感染の6日後に評価する。
【0102】
表1の化合物は、ブドウでのプラスモパラ・ビチコーラに対して良好な殺真菌作用を示す。化合物番号080、083、087、088、091、099、100、102は、200ppmにおいて、D−1a)とD−1b)の両方の試験において、80〜100%真菌侵入を阻害する。同時に、未処理の植物は、60〜100%の病原体の攻撃を示した。
【0103】
D−2:トマト植物でのフィトフィトラに対する作用
a)残存保護作用
3週間の期間の栽培後、トマト植物に、試験化合物の水和粉末製剤から調製したスプレー混合物(0.02%活性成分)をスプレーする。48時間後、処理した植物を、真菌の胞子嚢懸濁物で感染させる。真菌侵入を、90〜100%相対湿度および+20℃での感染植物の5日間のインキュベーション後、評価する。
【0104】
b)浸透移行性作用
3週間の期間の栽培後、トマト植物に、試験化合物の水和粉末製剤から調製したスプレー混合物(土壌の体積に基づき0.02%活性成分)を用いて水を与える。スプレー混合物が、地面の上にある植物の部分と接触しないように注意を払う。96時間後、処理した植物を、真菌の胞子嚢懸濁物で感染させる。真菌侵入を、90〜100%相対湿度および+20℃での感染植物の4日間のインキュベーション後、評価する。
【0105】
表1の化合物は、ブドウでのプラスモパラ・ビチコーラに対して良好な殺真菌作用を示す。化合物番号078、080、082、083、087、088、099、100、102、108、および115は、200ppmにおいて、D−1a)とD−1b)の両方の試験において、80〜100%真菌侵入を阻害する。同時に、未処理の植物は、60〜100%の病原体の攻撃を示した。
【0106】
D−3:ポテト植物でのフィトフィトラに対する作用
a)残存保護作用
2〜3週齢のポテト植物(Bintje variety)に、試験化合物の水和粉末製剤から調製したスプレー混合物(0.02%活性成分)をスプレーする。48時間後、処理した植物を、真菌の胞子嚢懸濁物で感染させる。真菌侵入を、90〜100%相対湿度および+20℃での感染植物の4日間のインキュベーション後、評価する。
【0107】
b)浸透移行性作用
2〜3週齢のポテト植物(Bintje variety)に、試験化合物の水和粉末製剤から調製したスプレー混合物(土壌の体積に基づき0.02%活性成分)を用いて水を与える。スプレー混合物が、地面の上にある植物の部分と接触しないように注意を払う。48時間後、処理した植物を、真菌の胞子嚢懸濁物で感染させる。真菌侵入を、90〜100%相対湿度および+20℃での感染植物の4日間のインキュベーション後、評価する。真菌侵入は、表1の化合物を用いて効果的に制御される。
【0108】
化合物番号087、088、100は、200ppmにおいて、D−3a)とD−3b)の両方の試験において、60〜100%真菌侵入を阻害する。同時に、未処理の植物は、60〜100%の病原体の攻撃を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I:
【化1】

(式中、Ar1およびAr2は互いに独立して、任意に置換されたアリール基またはヘテロアリール基を表し、
1およびR2は互いに独立して、水素、任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;
3は、水素、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、または任意に置換されたC1−C5アルキルを意味し;
4は、任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;
5およびR6は互いに独立して、水素または任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;
7およびR8は互いに独立して、水素または任意に置換されたC1−C5アルキル、任意に置換されたC2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、または任意に置換されたC3−C6シクロアルキルであり;
Wは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−から選択される架橋を意味し、または−NH−もしくは−N(C1−C5アルキル)−架橋であり;
Xは、直接的結合もしくは−O−、−S−、−SO−、−SO2−から選択される架橋を意味し、または−NH−もしくは−N(C1−C5アルキル)−架橋であり;
Yは、−OR9またはNR1011を意味し;
aおよびbは互いに独立して、1、2、または3の数字を表し;および
cは0、1、または2の数字を表し;
9は、水素、任意に置換されたC1−C5アルキル、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、任意に置換されたフェニルを意味し;
10およびR11は互いに独立して、水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または
ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは、次には任意にハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または−NH−CH(R12)CO−Z基を表し;あるいは
10およびR11は一緒に5員環非芳香族性炭素環を形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
12はハロゲン、C1−C5ハロアルキル、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを意味し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、または−CNによって任意に置換され;
Zは−OR9またはNR1314であり;R13およびR14は互いに独立して水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはR13およびR14は一緒に5員環非芳香族性炭素環を形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成する)
化合物であって、光学異性体およびその異性体の混合物を含む化合物。
【請求項2】
Ar1はR15から独立して選択されるn個の基で任意に置換されたアリール基を表し;R15はハロゲン、C1−C4アルコキシ、−NR1617、−CO−R18によって任意に置換されたC1−C5アルキル、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールを表し;あるいはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−連結アリールを表し;あるいはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−連結5員環または6員環ヘテロアリール基を表し;
16およびR17は互いに独立して、水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または一緒に5員環非芳香族性炭素環を形成し;または−O−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
18は、ハロゲン、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ;アリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはC1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、もしくはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換され;または5員環もしくは6員環のヘテロ芳香族環によって任意に置換され、これは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、C1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、もしくはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換され;またはハロゲン、ヒドロキシ、=O、C1−C4アルコキシ、もしくはC1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノによって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;またはハロゲン、C1−C4アルコキシ;C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノによって任意に置換されたC1−C4アルコキシを表し;またはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、C1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、またはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換されたフェニルを表し;または環のメンバーとして窒素、酸素、もしくは硫黄を含み、かつハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、C1−C5アルキルカルボニル、C1−C4アルコキシカルボニル、C1−C5アルキルアミノカルボニル、もしくはジ(C1−C5アルキル)アミノカルボニルによって任意に置換された5員環もしくは6員環のヘテロアリールを表し;あるいは
15は、ハロゲン、ヒドロキシ、=O、C1−C4アルコキシ、NR1617によって任意に置換されたC3−C6シクロアルキルを表し;あるいはハロゲン、C1−C4アルコキシによって任意に置換され、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−アリールによって任意に置換され;ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された、−X−連結された5員環または6員環のヘテロアリール基によって任意に置換されたC1−C4アルコキシを表し;あるいは
ハロゲンまたはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルケニルを表し;あるいは
ハロゲン、トリ−C1−C4アルキル−シリル、またはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルキニルを表し;あるいは
ハロゲンまたはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルケニルオキシを表し;あるいは
ハロゲン、トリ−C1−C4アルキル−シリル、またはアリールによって任意に置換されたC2−C5アルキニルオキシを表し;あるいは
1−C3アルキル、ハロゲン、またはC1−C4アルコキシによって任意に置換されたC3−C6シクロアルコキシを表し;あるいは
ハロゲンを表し;あるいは
−NR1617を表し、あるいは
−NR2−CO−R16を表し;あるいは
−NR2−CO−OR16を表し;あるいは
−NR2−CO−NR1617を表し;あるいは
−NR2−CO−SR16を表し;あるいは
−NR2−CS−OR16を表し;あるいは
−NR2−CS−NR1617を表し;あるいは
−NR2−CS−SR16を表し;あるいは
−NR2−C(=N−O−R16)−S−OR16を表し;あるいは
−NR2−C(=N−O−R16)−NR1617を表し;あるいは
−NR2−C(=N−O−R16)−SR16を表し;あるいは
ハロゲンによって任意に置換された、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、またはC1−C5アルキルスルホニルを表し;あるいは
−NR2−SO2−NR1617を表し;あるいは
ニトロ、シアノ、または−CS−NH2を表し;
あるいは、Ar1は、窒素、酸素、または硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を環のメンバーとして含む5員環のヘテロアリール基を表し、ここで各環系は、1つより多くの酸素または硫黄原子を含まなくてもよく、かつR19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され、R19は水素、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−NR1617、−NO2、−CN、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールであり;あるいは、Ar1は、1〜4個の窒素原子を環のメンバーとして含む6員環ヘテロアリール基を表し、R19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され;
Ar2は、R20から独立して選択されるn個の基で任意に置換されたアリール基を表し、ここでR20はR15と同様に定義され、かつ1つのR21基からであり、
21は水素を表し;あるいはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換された−X−アリールを表し;あるいは環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄を含む−X−連結5員環芳香族性または非芳香族性複素環を表し、かつハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換され;あるいは環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄を含む−X−連結6員環芳香族性または非芳香族性複素環を表し、かつハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールによって任意に置換され;あるいは
−CO−R18、または−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールを意味し;あるいは
−O−CO−R18を意味し;あるいは
−C(=N−O−R16)−R18を意味し;
あるいはR21および1つのR20は、環のメンバーとしてカルボニル官能基または窒素、酸素、もしくは硫黄を含んでもよく、かつC1−C3アルキルによって任意に置換された、環紋環を形成する3員環または4員環の非芳香族性架橋を一緒に形成し;
あるいはAr2は、環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5員環ヘテロアリール基を表し、ここで各環系は、1つより多くの酸素または硫黄原子を含まなくてもよく、かつR19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され;あるいは環のメンバーとして1〜4個の窒素原子を含む6員環ヘテロアリール基を表し、かつR19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され;あるいは環のメンバーとして窒素、酸素、または硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む縮合二環式ヘテロアリール基を表し、かつAr2のために規定された5員環または6員環ヘテロアリール基から構成され、環紋環であるフェニル環または環紋環である第2の6員環のヘテロアリールを有し、各環および二環式ヘテロアリールは、R19から独立して選択されるn個の基で任意に置換され、
独立して選択される数nは、0から、それぞれの環メンバーの数マイナス環のメンバーの数とさらなる置換基の数までの間であり、好ましくはnは1であり、nが0である場合、それぞれの環の空の結合価が最終的には水素で置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Ar1およびAr2は互いに独立して任意に置換されたフェニルを表し;またはAr1の任意の置換基R15は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、および−CO−R18を含む群から選択され;またはAr2の任意の置換基R20は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、−CO−R18、−NR1617、−NR2−CO−R16、−NR3−CO−OR16、−NR2−CO−NR1617、−NR2−CO−SR16、−NR2−CS−OR16、NR2−CS−NR1617、NR2−CS−SR16、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、C1−C5アルキルスルホニル、C1−C5ハロアルキルチオ、C1−C5ハロアルキルスルフィニル、C1−C5ハロアルキルスルホニル、−NR2−SO2−NR1617、ニトロ、シアノ、および−CS−NH2を含む群から好ましく選択され;かつ
Ar2上の任意の置換基R21は、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、ならびに−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタールから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、−CO−R18、−O−CO−R18、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたイミダゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリル、任意に置換されたチアジアゾリルオキシ、任意に置換されたチアジアゾリル、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、−CO−C1−C5アルキル、−O−CO−C1−C5アルキル、および−CO−C1−C4アルコキシから選択され;またはAr2上の任意の置換基R21は、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アセチル、プロピオニル、アセトキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンゾイル、メトキシイミノエチル、1−イミダゾリル、5−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾリルオキシ)、2−ピリジル、2−ピリジルオキシ、4−ピリミジニル、2−(3,5−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジメトキシピリミジニルチオ)、2−オキサジアゾリル、2−(5−メチル−オキサジアゾリル)、2−(5−エチル−オキサジアゾリル)、1−トリアゾリル、1−ピラゾリル、1−(3,4−ジメチルピラゾリル)、4−(2−メチルチアゾリル)、2−(1,3,4−オキシジアゾリル)、N−ピロリジン−2−オンイル、および2−キノキサリニルから選択され、ならびに
1、R2、R5、R6、R7、およびR8は、互いに独立して、水素またはメチルを表し;あるいはR1およびR5は互いに独立してC1−C5アルキルであり、かつR2およびR6は水素であり;あるいはR3は水素、またはC1−C4アルコキシ、C3−C4アルケニルオキシ、もしくはC3−C4アルキニルオキシで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;あるいは
3は水素、C1−C5アルキル、またはC1−C4アルコキシ−C1−C5アルキルであり;あるいは
4は水素またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルアミノ、もしくはジC1−C3アルキルアミノで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;あるいは
4は水素、C1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;あるいは
4はC1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;あるいは
YはO−R9を表し、ここでR9は水素、置換されたC1−C5アルキル;C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、フェニル、4−ハロゲノフェニルであり;
10およびR11は互いに独立して、水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、またはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;または−NH−CH(R12)CO−Z基を表し;またはR10およびR11は5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)によって割り込まれた6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
12は、ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを意味し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、ヒドロキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;
Zは−OR9;NR1320であり;R13およびR20は互いに独立して水素;ハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC1−C5アルキルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルケニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはハロゲン、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C5アルキルアミノ、ジ(C1−C5アルキル)アミノ、もしくはアリールによって任意に置換されたC3−C5アルキニルを表し、このアリールは次には、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはR13およびR20は5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれた6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
Wは−O−であり;または
Xは直接的結合であり;または
添字(a)および(b)は数字1を意味し;または
添字(c)は数字0を表す、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Ar1およびAr2は互いに独立して、任意に置換されたフェニルを表し;かつAr1の任意の置換基R15は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、および−CO−R18を含む群から選択され;Ar2の任意の置換基R20は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、−CO−R18、−NR1617、−NR2−CO−R16、−NR3−CO−OR16、−NR2−CO−NR1617、−NR2−CO−SR16、−NR2−CS−OR16、NR2−CS−NR1617、−NR2−CS−SR16、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、C1−C5アルキルスルホニル、C1−C5ハロアルキルチオ、C1−C5ハロアルキルスルフィニル、C1−C5ハロアルキルスルホニル、−NR2−SO2−NR1617、ニトロ、シアノ、および−CS−NH2を含む群から選択され;ならびにAr2上の任意の置換基R21は、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択される、請求項2または3に記載の化合物。
【請求項5】
Ar1およびAr2は、独立して、任意に置換されたアリール基を表し;かつAr1の任意の置換基R15は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、および−CO−R18を含む群から選択され;かつAr2の任意の置換基R20は、好ましくは、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C3−C6シクロアルキル、−CN、−CO−R18、−NR1617、−NR2−CO−R16、−NR3−CO−OR16、−NR2−CO−NR1617、−NR2−CO−SR16、−NR2−CS−OR16、−NR2−CS−NR1617、−NR2−CS−SR16、C1−C5アルキルチオ、C1−C5アルキルスルフィニル、C1−C5アルキルスルホニル、C1−C5ハロアルキルチオ、C1−C5ハロアルキルスルフィニル、C1−C5ハロアルキルスルホニル、−NR2−SO2−NR1617、ニトロ、シアノ、および−CS−NH2を含む群から選択され;かつAr2上の任意の置換基R21は、ハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、−CN、−NO2、−NR1617、−CO−R18、ならびに−CO−R18の非環式もしくは環式のケタールおよびアセタール;−O−CO−R18、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシから選択され;かつ
1、R2、R5、R6、R7、およびR8は互いに独立して水素またはメチルであり;かつ
3は水素またはC1−C4アルコキシ、C3−C4アルケニルオキシ、もしくはC3−C4アルキニルオキシで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;かつ
4は水素またはハロゲン、C1−C3アルコキシ、C1−C3アルキルアミノ、もしくはジC1−C3アルキルアミノで任意に置換されたC1−C5アルキルであり;かつ
Wは−O−であり;かつ
YはOR9であり、ここでR9は水素、C1−C5アルキル;C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、4−ハロゲノフェニルであり、または
YはNR1011でありかつR10およびR11は互いに独立して、水素;C1−C5アルキル、またはアリールを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはC3−C5アルケニルを表し;またはC3−C5アルキニルを表し;または−NH−CH(R12)CO−Z基を表し;またはR10およびR11は、5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
12はC1−C5アルキルを意味し;
Zは−OR9、NR1314であり;R13およびR14は互いに独立して、水素;C1−C5アルキル、もしくはアリールを表し、このアリールは、次にはハロゲン、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、もしくは−CNによって任意に置換され;またはC3−C5アルケニルを表し;またはC3−C5アルキニルを表し;または−NH−CH(R12)CO−Y基を表し;またはR13およびR14は、5員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;または−O−、−S−、もしくは−N(C1−C5アルキル)−によって割り込まれる6員環非芳香族性炭素環を一緒に形成し;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Ar1およびAr2は互いに独立して、任意に置換されたフェニルを表し;かつAr1およびAr2の置換基R15およびR20は、C1−C5アルキル、C1−C5ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、およびC3−C6シクロアルキルを含む群から選択され;かつAr2上の任意の置換基R21は、−CO−C1−C5アルキル、−CO−C1−C4アルコキシ、−O−CO−C1−C5アルキル、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたフェノキシ、任意に置換されたイミダゾリル、任意に置換されたイミダゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリルオキシ、任意に置換されたチアゾリル、任意に置換されたチアジアゾリルオキシ、任意に置換されたチアジアゾリル、任意に置換されたピリジルオキシ、任意に置換されたピリジル、任意に置換されたピリミジニルオキシ、任意に置換されたピリミジニル、任意に置換されたオキサジアゾリル、任意に置換されたオキサジアゾリルオキシ、任意に置換されたトリアゾリル、任意に置換されたピラゾリル、任意に置換されたトリアゾリルオキシ、および任意に置換されたピラゾリルオキシを含む群から選択され;かつ
1およびR5は独立してC1−C5アルキルであり、かつR2およびR6は水素であり;かつ
3は水素、C1−C5アルキル、またはC1−C4アルコキシ−C1−C5アルキルであり;かつ
4はC1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;かつ
Wは−O−であり;かつ
YはOR9であり、ここでR9は水素、C1−C5アルキル;C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、4−ハロゲノフェニルであり;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表す、請求項1に記載の化学式Iの化合物。
【請求項7】
Ar1およびAr2は互いに独立して任意に置換されたフェニルを表し;かつ
Ar1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、ブロモ、クロロ、フルオロ、ヨード、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2−シアノ−2−メチル−ブチルオキシ、メチルスルホニル、メチルスルフィニル、メチルチオ、シクロペンチル、シクロヘキシル、アミノカルボニルメチル、メトキシイミノエチル、アミノカルボニル、ブチルカルボニルアミノ、tert−ブチルカルボニルアミノ、トリアゾール−1−イルメチル、1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル、N−モルホリノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ−エトキシ、モルホリノカルボニルオキシエトキシ、およびシアノピリジルオキシエトキシを含む群から選択され;かつ
Ar2上の任意の置換基R21は、アミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アセチル、プロピオニル、アセトキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベンゾイル、メトキシイミノエチル、1−イミダゾリル、5−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾリルオキシ)、2−ピリジル、2−ピリジルオキシ、4−ピリミジニル、2−(3,5−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジメトキシピリミジニルチオ)、2−オキサジアゾリル、2−(5−メチル−オキサジアゾリル)、2−(5−エチル−オキサジアゾリル)、1−トリアゾリル、1−ピラゾリル、1−(3,4−ジメチルピラゾリル)、4−(2−メチルチアゾリル)、2−(1,3,4−オキシジアゾリル)、N−ピロリジン−2−オンイル、および2−キノキサリニルから選択され、かつ
1およびR5は独立してC1−C5アルキルであり、かつR2およびR6は水素であり;かつ
3は水素、C1−C5アルキル、またはC1−C4アルコキシ−C1−C5アルキルであり;かつ
4はC1−C5アルキルまたはC1−C5ハロアルキルであり;かつ
Wは−O−であり;かつYはOR9であり、ここで、R9は水素;C1−C5アルキル、C3−C5アルケニル、C3−C5アルキニル、4−ハロゲノフェニルであり;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表す、請求項1に記載の化学式Iの化合物。
【請求項8】
Ar1およびAr2は互いに独立して任意に置換されたフェニルを表し;かつAr1およびAr2の任意の置換基R15およびR20は、ブロモ、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシを含む群から選択され;かつAr2上の任意の置換基R21は、アミノカルボニル、アセチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、1−イミダゾリル、5−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾリルオキシ)、2−ピリジル、2−ピリジルオキシ、4−ピリミジニル、2−(3,5−ジクロロピリジルオキシ)、2−(4,6−ジメトキシピリミジニルチオ)、2−オキサジアゾリル、2−(5−メチル−オキサジアゾリル)、2−(5−エチル−オキサジアゾリル)、1−(1,2,4−トリアゾリル)、1−ピラゾリル、4−(2−メチルチアゾリル)、2−(1,3,4−オキシジアゾリル)、およびN−ピロリジン−2−オンイルから選択され、かつ
1およびR5はメチルであり、かつR2およびR6は水素であり;かつ
3は水素、メチル、エチル、プロピル、エトキシメチル、またはメトキシメチルであり、かつ
4はメチル、エチル、プロピル、またはフルオロメチルであり;かつ
Wは−O−であり;かつ
YはOR9であり、ここで、R9は水素、C1−C5アルキル、もしくはハロゲノフェニルであり、またはYはNR1011であり;
Xは直接的結合であり;かつ
添字(a)および(b)は数字1を意味し;かつ
添字(c)は数字0を表す。
【請求項9】
2,N−ジメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオン酸メチルエステル、
2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオン酸、
N−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−(3−トリフルオロ−フェニル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−(1−フェニル−エチル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2,N−ジメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−(1−フェニル−エチル)−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−(4−メトキシ−ベンジル)−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
2−(4−エトキシ−フェノキシメチル)−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−ブチラミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−N−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2,N,N−トリメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−N−プロパ−2−イニル−プロピオンアミド、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−1−モルホリン−4−イル−プロパン−1−オン、
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−N−メトキシ−2,N−ジメチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオンアミド、
N−メトキシ−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、
N−(1−エチニル−シクロヘキシル)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−3−(4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェノキシ)−プロピオンアミド、および
3−(4−エトキシ−フェノキシ)−2−メチル−2−フェニルメタンスルホニルアミノ−プロピオン酸メチルエステルを含む群から選択される、請求項1に記載の化学式Iの化合物:。
【請求項10】
a)化学式IIのスルホニル試薬
【化2】

(式中、化学式IのAr1、a、X、およびR1からR2は、化学式Iと同様に定義され、かつAは、構造式−O−SO2−(CR12a−X−Ar1または−O−CO−C1−C5アルキルの無水物などのような遊離基を表し、しかし好ましくはハロゲン、特に臭素、またはより好ましくは塩素に関してである)
を、化学式IIIのアミノ−アセトニトリル
【化3】

(式中、Ar2、b、c、W、Y、およびR3からR8は、化学式Iと同様に定義される)と反応させる工程
あるいは
b)化学式Vの化合物
【化4】

(式中、Ar2、a、b、c、W、y、およびR1からR8は、化学式Iと同様に定義され、Lは、例えば、ハロゲン、好ましくは塩素、臭素、もしくはヨウ素などの遊離基、または例えば、メチルスルホニルオキシ基、トルイルスルホニルオキシ基、またはトリフルオロメチルスルホニルオキシ基などのスルホニルオキシ基である)
を反応させる工程であって、
これを、化学式
Ar1−X’
(式中、Ar1は、化学式Iと同様に定義され、そしてX’はXのアニオン基種、例えば、対イオンとしてアルカリ金属カチオンもしくはアルカリ土類金属カチオンと組み合わせたO-、S-、SO-、SO2-などであるか、またはX−H、例えば、OH、SH、NHR3などとして定義されるかのいずれかである)
の化合物とカップリングさせ、この反応は、塩基、例えば、アルカリ−、アルカリ土類の炭酸塩もしくは炭酸水素塩、例えば、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムもしくは炭酸水素カリウム、炭酸セシウム、または形成された酸を除去可能である試薬の存在下で、反応が一般的に同時であるという条件である工程を含む、請求項1に記載の化学式Iの化合物の調製のための方法。
【請求項11】
請求項1に記載の化学式Iの化合物を含む、植物病原性微生物に対する制御および防御のための組成物。
【請求項12】
植物病原性微生物による侵入に対して植物を保護する際の、請求項1に記載の化学式Iの化合物の使用。
【請求項13】
植物病原性微生物による作物植物の侵入を制御および防御のための方法であって、植物、植物の部分、またはその場所への活性成分としての請求項1に記載の化学式Iの化合物の適用を含む、方法。
【請求項14】
植物病原性微生物が真菌生物である、請求項13に記載の方法。

【公表番号】特表2007−504108(P2007−504108A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524336(P2006−524336)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【国際出願番号】PCT/EP2004/009585
【国際公開番号】WO2005/021490
【国際公開日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】