説明

N−(1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イル)−N−フェニル−メチルスルホンアミドの誘導体を調製するための方法および中間体

本発明は、N−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドを合成するための新規な方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、N−(1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−イル)−N−フェニルメチルスルホンアミド(I)型のアゼチジン誘導体、具体的には、N−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドを調製するための方法に関する。これらの生成物が特許出願WO01/64634に記載される。これらの生成物は、カンナビノイド受容体(特に、CB1型のカンナビノイド受容体)に対する大きな親和性を有するとして知られており、従って、中枢神経系、免疫系、心臓血管系もしくは内分泌系または呼吸系を冒す障害および生殖障害の処置および防止において有用である。従って、これらの化合物は、精神病(統合失調症を含む)、不安障害、うつ病、てんかん、神経変性、小脳障害および脊髄小脳障害、認知障害、頭部外傷、パニック発作、末梢神経障害、緑内障、片頭痛、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンティングトン舞踏病、レイノー病、振せん、強迫性障害、老年性認知症、胸腺障害、トゥレット症候群、遅発性ジスキネジア、双極性障害、ガン、薬物誘発性運動機能障害、ジストニー、内毒素血症性ショック、出血性ショック、低血圧症、不眠症、免疫学的疾患、多発性硬化症、嘔吐、喘息、摂食障害(過食症または食欲不振症)、肥満、記憶障害を処置または防止するために、もしくは、長期にわたる処置およびアルコール中毒または薬物乱用(例えば、オピオイド、バルビツール酸系催眠薬、大麻、コカイン、アンフェタミン、フェンシクリド、幻覚剤またはベンゾジアゼピン系薬剤)から離脱することにおいて、もしくは、鎮痛剤として、もしくは、麻酔性薬物または非麻酔性薬物の鎮痛活性の増強剤として使用することができる。
【0002】
本発明はまた、メタボリック症候群および内臓肥満の処置におけるN−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドの使用に関する。
【0003】
【化12】

【0004】
本発明は、上記一般式(I)のN−(1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−イル)−N−フェニルメチルスルホンアミド誘導体(式中、R、R’およびR’’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表し、および、R’’’は、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状のアルキルまたはペルフルオロアルキル基、もしくは、1つ以上の基R’’で場合により置換されたアリール基を表す)の調製に関する。
【0005】
特許出願WO01/64634は、このような生成物を得るための一般的な経路を記載しており、具体的には、反応混合物の還流温度でのCsCOの存在下における不活性溶媒(例えば、ジオキサンなど)中でのスルホナートおよびスルホンアミドの縮合による合成を記載する。
【0006】
式(I)の化合物は、一般式(II)のスルホナートおよび一般式(III)のスルホンアミドを縮合することによって得られる(これらの式において、R、R’およびR’’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表し、R’’’は、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状のアルキル基またはペルフルオロアルキル基、もしくは、1つ以上の基R’’で場合により置換されたアリール基を表し、および、R1は、メチル、トリフルオロメチル、C、C17、もしくは、メチルまたはブロモまたはニトロで場合により置換されたフェニル基を表す)。
【0007】
【化13】

【0008】
この縮合は、場合により水の存在下での有機溶媒中において、無機塩基または有機塩基の存在下および相間移動剤の存在下、20℃から150℃の間の温度で行われる。
【0009】
このプロセスは、好ましくは、溶媒(例えば、トルエンまたはキシレンなど)中で行われる。他の溶媒を使用することができ、例えば、ヘプタン、ヘキサン、エーテル系溶媒(例えば、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンなど)、もしくは、塩素化溶媒(例えば、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロブタンまたは塩化メチレンなど)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたはブタノールなど)、アセトニトリル、ピリジン、双極性の非プロトン性溶媒(例えば、DMF、ジメチルアセトアミドまたはN−メチルピロリドンなど)、および、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトンまたはメチルイソブチルケトンなど)を使用することができる。無機塩基または有機塩基(例えば、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムまたはセシウムなど)の炭酸水素塩、炭酸塩、リン酸塩または水酸化物など、より具体的には、無水リン酸トリカリウム)もまた使用することができる。アルカリ金属のアルコキシド(例えば、ナトリウムまたはカリウムのメトキシド、エトキシド、t−アミルオキシドまたはt−ブトキシドなど)もまた使用することができる。最後に、アミン塩基(例えば、DBU、DBNまたはテトラメチルグアニジンなど)を使用することができる。この反応は相間移動剤(例えば、第四級アンモニウム塩または錯化剤など)の存在下で行われる。用語「第四級アンモニウム塩」は、テトラアルキルアンモニウムまたはベンジルトリアルキルアンモニウムのハロゲン化物、水酸化物、硫酸塩または硫酸水素塩を意味する。アルキル基は、当業者によって一般に使用されるアルキル基(例えば、1個から16個の炭素原子の直鎖アルキル基など)に対応する。用語「錯化剤」および用語「相間移動剤」は、クラウンエーテル(例えば、12−C−4、15−C−5、18−C−6など)、ペンタグリム(Glyme−6)、または、ポリエチレングリコールPEG400、および、より具体的には、トリス(ジオキサ−3,6−ヘプチル)アミン(TDA−1)を意味する。
【0010】
本発明の主題はまた、式(II)の化合物が、一般式(IV)の化合物またはこの酸塩を、塩基の存在下、−60℃から100℃の間の温度においてスルホニルクロリドまたはスルホン酸無水物で処理することによって得られることを特徴とするプロセスである。表現「スルホニルクロリドまたはスルホン酸無水物」は、メタンスルホニルクロリドまたはメタンスルホン酸無水物、1個から9個の炭素原子のペルフルオロアルカンスルホン酸無水物、および、ベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、p−ニトロベンゼンスルホニルクロリドまたはp−ブロモベンゼンスルホニルクロリドを意味する。用語「酸塩」は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、スルホン酸塩(例えば、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩)またはカルボン酸塩(例えば、酢酸塩、シュウ酸塩またはフマル酸塩など)を意味する。好ましくは、R’’’はメチルである。
【0011】
このプロセスは、好ましくは、トルエン、キシレン、ヘプタン、ヘキサン、エーテル系溶媒(例えば、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンなど)、または、塩素化溶媒(例えば、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロブタンまたは塩化メチレンなど)、アセトニトリル、または、双極性の非プロトン性溶媒(例えば、DMF、ジメチルアセトアミドまたはN−メチルピロリドンなど)などの溶媒において、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムまたはセシウムなど)の炭酸水素塩、炭酸塩、リン酸塩または水酸化物などの塩基の存在下で行われる。アミン塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルイミダゾール、ピリジン、DBU、DBNまたはテトラメチルグアニジンなど)もまた使用することができる。
【0012】
【化14】

【0013】
本発明の主題はまた、式(IV)の化合物が、一般式(V)の化合物またはこの酸塩を20℃から150℃の間の温度においてエピブロモヒドリンまたはエピクロロヒドリンで処理することによって得られることを特徴とするプロセスである。
【0014】
【化15】

【0015】
このプロセスは、好ましくは、塩基、添加剤、および、適切な場合には水相の存在下、有機溶媒中で行われる。
【0016】
用語「酸塩」は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、スルホン酸塩(例えば、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩など)またはカルボン酸塩(例えば、酢酸塩、シュウ酸塩またはフマル酸塩など)を意味する。
【0017】
このプロセスは、好ましくは、トルエン、キシレン、ヘプタンまたはヘキサン、エーテル系溶媒(例えば、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンなど)、または、塩素化溶媒(例えば、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロブタンまたは塩化メチレンなど)、または、1個から6個の炭素原子の直鎖アルコールもしくは分枝状アルコール(例えば、エタノール、および、より具体的には、n−ブタノールなど)などの溶媒において行われる。用語「塩基」は、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムまたはセシウムなど)の炭酸水素塩、炭酸塩、リン酸塩または水酸化物を意味し、より具体的には、無水リン酸トリカリウムを意味する。アルカリ金属のアルコキシド(例えば、ナトリウムまたはカリウムのメトキシド、エトキシド、t−アミルオキシドまたはt−ブトキシドなど)もまた使用することができる。最後に、アミン塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、DBNまたはテトラメチルグアニジンなど)を使用することができる。用語「添加剤」は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のヨウ化物または臭化物を意味し、より具体的には、ヨウ化ナトリウムを意味する。
【0018】
本発明の主題はまた、式(V)の化合物が、一般式(VI)の化合物を酸性媒体中で加熱することによって得られることを特徴とするプロセスである。
【0019】
【化16】

【0020】
このプロセスは、好ましくは、1個から6個の炭素原子の直鎖アルコールもしくは分枝状アルコール(より具体的には、n−ブタノールなど)などの溶媒において、または、場合により、水との混合物としてのこのような溶媒において、強い鉱酸(例えば、臭化水素酸、硫酸、および、より具体的には塩酸など)の存在下、80℃から150℃の間の温度で行われる。
【0021】
本発明の主題はまた、式(VI)の化合物が、ニトリルおよび酸触媒の存在下でのRitter反応によって式(VII)の化合物から得られることを特徴とするプロセスである。
【0022】
【化17】

【0023】
このプロセスは、好ましくは、プロピオニトリル、ブチロニトリル、ベンゾニトリル、シアノ酢酸エチルなどのニトリルを使用して、または、より具体的には、アセトニトリルの存在下で行われる。酸触媒反応が、50℃から150℃の間の温度において、硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、または、より具体的には、ギ酸の存在下で行われる。
【0024】
従って、本発明の主題はまた、下記の式(IV)の生成物:
【0025】
【化18】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
の下記の3段階の合成である:
a)下記の式(VII)の生成物:
【0026】
【化19】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を、ギ酸との触媒作用の存在下、50℃から150℃の間の温度でアセトニトリルと反応させて、下記の式(VI)の生成物:
【0027】
【化20】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を得ること;
b)式(VI)の生成物を、酸性媒体中での加熱によって、下記の式(V)の生成物またはこの酸塩:
【0028】
【化21】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
に変換すること;
c)式(V)の生成物を、塩基(無水リン酸トリカリウム)、添加剤(ヨウ化ナトリウム)、および、適する場合には水相の存在下、有機溶媒(n−ブタノール)中で式(IV)の生成物に変換すること。
【0029】
本発明の主題はまた、式(VII)の化合物が、式(VIII)のベンゾフェノン化合物を−40℃から+30℃の温度において還元剤の存在下で還元することによって得られることを特徴とする本明細書中上記によるプロセスである。還元剤の性質に依存して、反応は、エーテル(例えば、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンなど)、芳香族溶媒(例えば、トルエンなど)、塩素化溶媒(例えば、ジクロロベンゼンなど)、アルコール(例えば、メタノールまたはエタノールなど)、または、水において行われる。使用される還元剤は、ホウ水素化ナトリウム、ホウ水素化リチウム、水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ジイソブチルアルミニウムであり得る。
【0030】
【化22】

【0031】
中間体(V)はまた、下記の中間体(IX)を介するLeuckart反応を使用することによって中間体(VIII)から直接に得ることができる。
【0032】
【化23】

【0033】
(IX)を形成させるための反応は、ギ酸、ギ酸アンモニウムおよびホルムアミドの存在下、170℃から175℃で行われるか、または、塩化マグネシウムを使用する触媒作用によりホルムアミドの存在下で行われる。(IX)の脱ホルミル化は、水またはメタノールにおけるHClの存在下で行われる。(IX)の脱ホルミル化は、VIをVに変換するために使用される条件と類似した条件のもとで行われる。
【0034】
従って、本発明の主題は、
a)N−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]ホルムアミド(IX)を、塩化マグネシウムを使用する触媒作用によりホルムアミドの存在下でビス(4−クロロフェニル)メタノンから形成すること、
b)[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アミンを得るために、メタノール中においてHCl存在下で脱ホルミル化すること
によって特徴づけられる、生成物(V)を合成するためのプロセスである。
【0035】
特許出願WO01/64634と比較して、この新規なプロセスは、安全性に関して様々な改善を提供しており、しかし、また、精製および単離のための工程を結晶化で置き換え、従って、このプロセスを工業的製造に適合可能にするために、特にシリカでのクロマトグラフィーによる中間体または最終生成物の精製および単離のための工程の簡略化を提供している。
【0036】
例として、下記の反応スキームは、工程のそれぞれのために使用される試薬を非限定的な様式で例示しており、この場合、RおよびR’がパラ位での塩素を表し、R’’が3位および5位でのフッ素を表し、R’’’がメチルであり、溶媒がトルエンであり、塩基がリン酸トリカリウムであり、相間移動剤がトリス(ジオキサ−3,6−ヘプチル)アミン(TDA−1)であり、N−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドが得られる。
【0037】
【化24】

【0038】
N−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドの実験的合成
工程1
50gの4,4’−ジクロロベンゾフェノンおよび300mlのTHFを、機械的撹拌装置および温度プローブを備え、窒素雰囲気下に置かれた四つ口の1リットルのフラスコに20±2℃の温度で導入する。54ml(1モルの生成物あたり0.32mol)のホウ水素化ナトリウム溶液(2.7gのホウ水素化ナトリウム、0.135mlの32%水酸化ナトリウムおよび54mlの脱塩水を用いてその場で調製された溶液)を、窒素下、20±2℃で1時間かけて加える。
【0039】
得られた溶液を20±2℃で3時間撹拌する。この後、230mlの1N塩酸を20℃から22℃で60分かけて加える。水相を静置によって分離し、4,4−ジクロロベンズヒドロールを含有する有機相を工程2においてこのまま使用する。
【0040】
工程2
4,4’−ジクロロベンズヒドロール溶液を、機械的撹拌装置および温度プローブを備え、雰囲気下に置かれた四つ口の2リットルのフラスコに20±2℃で導入し、68℃から75℃に加熱し、常圧下で80mlに濃縮する。溶液を50±5℃に冷却し、300mlのアセトニトリルを一度に加える。
【0041】
250mlのアセトニトリルを常圧下で留去し、この後、さらに100mlのアセトニトリルを一度に加える。150mlのアセトニトリルを撹拌しながら常圧下で留去する。
【0042】
この後、溶液を65±5℃に冷却し、200mlのギ酸を、温度を65±5℃で保ちながら10分かけて加える。
【0043】
2相の溶液を、窒素流のもと、激しく撹拌しながら5時間、還流する(103℃)。溶液を撹拌しながら80±2℃に冷却し、750mlの脱塩水を30分かけて加える。得られた懸濁物を80±2℃で30分間撹拌し、この後、+5℃から+10℃に30分間かけて冷却し、この温度で1時間にわたって維持する。
【0044】
固体を吸引によってろ過し、100mlの脱塩水によるスラリー化(3回)によって洗浄する。
【0045】
N−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アセトアミドが95%の収率で得られる。
【0046】
工程3
50gのN−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アセトアミド、250mlのn−ブタノールおよび150mlの脱塩水を、機械的撹拌装置および温度プローブを備え、窒素雰囲気下に置かれた四つ口の1リットルのフラスコに20±2℃で導入する。
【0047】
この後、135mlの37%塩酸を15分かけて加える。このとき、混合物は発熱し、温度が32℃に上昇し、溶解は部分的であり、混合物は2相である。反応混合物を、窒素下、撹拌しながら15時間、還流する(93℃)。125mlの脱塩水を、窒素下、還流下での撹拌しながら約5分かけて滴下して加える。350mlの反応媒体が常圧下で留去される。温度が103℃に上昇する。
【0048】
結晶化を、還流(105℃)を維持しながら125mlの脱塩水を滴下して加えることによって完了させる。
【0049】
懸濁物を30分かけて10±2℃に冷却し、この後、この温度で1時間にわたって維持する。媒体を冷却し、50mlの脱塩水による置き換えによって洗浄する。
【0050】
[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アミン塩酸塩が98%の収率で得られる。
【0051】
工程4
50gの[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アミン塩酸塩、300mlのn−ブタノールおよび17.5gの重炭酸ナトリウムを、機械的撹拌装置および温度プローブを備え、窒素雰囲気下に置かれた四つ口の1リットルのフラスコに20±2℃で導入する。白色の懸濁物が得られ、これを80±2℃に加熱する。
【0052】
この温度を1時間にわたって維持する。媒体を20±2℃に冷却し、29.6gのエピクロロヒドリンを20±2℃で滴下して加える(約5分)。媒体を、窒素下、80±2℃で4時間、撹拌しながら加熱する。
【0053】
この後、反応媒体を40±2℃に冷却し、この後、31.4gのリン酸トリカリウムおよび0.29gのヨウ化ナトリウムを加える。
【0054】
反応媒体を3時間、還流する(108℃から109℃)。この後、反応媒体を約1時間かけて20±2℃に冷却し、この温度で一晩維持する。250mlの脱塩水を20±2℃で加え、全体をこの温度で30分間撹拌する。水相を静置によって分離し、有機相を250mlの脱塩水により2回洗浄する。
【0055】
有機溶液を常圧下で濃縮して100mlにする。
【0056】
黄色の溶液が得られ、これに500mlのトルエンを加え、この後、トルエン(350ml)を加えることによってレベルを維持しながら、反応媒体を一定の体積に常圧下で留去する。飛沫同伴終点の温度は110℃である。
【0057】
この後、反応媒体を20±2℃に冷却し、約10mlの臭化水素酸の62%水溶液を5分かけて加える。
【0058】
結晶化のために、0.01gの1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−オール臭化水素酸塩を加える。
【0059】
媒体を、窒素下、20±2℃で30分間撹拌する。この後、約10mlの臭化水素酸の62%水溶液を、窒素下、20±2℃で、撹拌しながら5分かけて加える。混合物をこの温度で30分間にわたって維持する。この後、媒体を吸引によってろ過し、50mlのトルエンによる置き換え(2回)によって洗浄する。
【0060】
このようにして、1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−オール臭化水素酸塩が75.8%の収率で得られる。
【0061】
工程5
50gの1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−オール臭化水素酸塩および250mlの塩化メチレンを、機械的撹拌装置および温度プローブを備え、窒素雰囲気下に置かれた四つ口の1リットルのフラスコに20±2℃で導入し、続いて、53.6mlのトリエチルアミンを5分かけて加える。温度が27℃に上昇する。混合物を、温度変化させながら30分間撹拌する(これにより、温度は+22℃に低下する)。媒体を−10±2℃に冷却し、14.9mlのメタンスルホニルクロリドを−10±2℃で約15分から30分かけて加える。白色の懸濁物を−10±2℃で2時間にわたって維持する。50g/lの炭酸水素ナトリウムを含有する200mlの溶液を、温度が+10℃から+15℃の間に上昇させながら10分かけて加える。溶解は完全であり、媒体を10℃から15℃の間で30分間にわたって維持する。媒体を静置によって相に分離させ、有機溶液を、+10℃から+15℃で、50g/lの炭酸水素ナトリウムを含有する50mlの溶液により2回洗浄する。1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イルメタンスルホナートの塩化メチレンにおける溶液を50mbarの真空下で撹拌しながら濃縮して100mlにする。
【0062】
工程6
425mlのトルエンを1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イルメタンスルホナートの塩化メチレンにおける溶液に加える。
【0063】
溶液を、200mlのトルエンを加えることによってレベルを一定に保ちながら、50mbarの真空下、60℃未満の内部温度で、撹拌しながら留去する。溶液を、窒素下、撹拌しながら冷却して20℃にし、32.7gの無水リン酸トリカリウム、8mlのトリス(ジオキサ−3,6−ヘプチル)アミンおよび27gのN−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドを加える。この懸濁物を20時間、還流する(112℃)。媒体を25℃に冷却する。250mlの脱塩水を一度に加える。媒体を静置によって相に分離し、有機相を250mlの脱塩水により2回洗浄する。
【0064】
有機相を、50mbarの真空下、50℃未満の温度で100mlに濃縮する。750mlのイソプロピルアルコールを加え、留去を、500mlのイソプロピルアルコールを加えることによってレベルを一定に保ちながら真空下で続ける。再結晶化が留去期間中に始まる。媒体を還流して、生成物の大部分を溶解し、この後、窒素下、約30分かけて20℃に撹拌しながら冷却し(約70℃での再結晶化)、これらの条件のもとで1時間にわたって維持する。吸引によるろ過およびイソプロピルアルコールによる洗浄(50mlで2回)の後、N−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドが79.2%の収率で得られる。
【0065】
化合物IXの合成
10gのビス(4−クロロフェニル)メタノン、30gのホルムアミドおよび0.81gの塩化マグネシウム六水和物を、磁石撹拌子、温度プローブ、窒素導入管および排出管を備えた四つ口の100mlのフラスコに導入する。懸濁物を170±5℃で約3時間加熱する。
【0066】
媒体を約100℃に冷却し、この後、30mlの水を激しい撹拌しながら約15分かけて導入する。塊が水の添加期間中に結晶化し、約20±5℃に冷却した後、媒体を吸引によってろ過し、10mLの水で置き換えることによって3回洗浄する。
【0067】
N−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]ホルムアミドが93%の収率で得られる。
【0068】
化合物Vの合成
50gのN−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]ホルムアミドおよび250mlのメタノールを、三日月形状の磁石撹拌子、温度プローブ、窒素導入管および排出管を備えた四つ口の1リットルのフラスコに導入し、続いて、23mlの37%塩酸を加える。媒体をメタノールの還流温度で約2時間加熱する。65±5℃に冷却した後、媒体を、38.2gの炭酸ナトリウムを250mlの水に溶解した溶液を約30分かけて加えることによって中和する。10±2℃に冷却した後、媒体を吸引によってろ過し、20mLの水で置き換えることによって2回洗浄する。
【0069】
[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アミンが98%の収率でこの形態で得られる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の式(I)のN−(1−ベンズヒドリルアゼチジン−3−イル)−N−フェニルメチルスルホンアミド:
【化1】

(式中、R、R’およびR’’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表し、および、R’’’は、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状のアルキルまたはペルフルオロアルキル基、もしくは、1つ以上の基R’’で場合により置換されたアリール基を表す)を合成するための方法であって、
下記の式(II)のスルホナート:
【化2】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表し、および、R1は、メチル、トリフルオロメチル、C、C17、もしくは、メチルまたはブロモまたはニトロで場合により置換されたフェニル基を表す)
を、下記の式(III)のスルホンアミド:
【化3】

(式中、R’’は、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表し、および、R’’’は、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状のアルキルまたはペルフルオロアルキル基、もしくは、1つ以上の基R’’で場合により置換されたアリール基を表す)
と、場合により水の存在下での有機溶媒中において、無機塩基または有機塩基の存在下および相間移動剤の存在下、20℃から150℃の間の温度で反応させることを特徴とする方法。
【請求項2】
RおよびR’がパラ位での塩素を表し、およびR’’が3位および5位でのフッ素を表し、および、R’’’がメチルを表し、N−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドを形成することを特徴とする、請求項1に記載の合成方法。
【請求項3】
R1がメチル基であることを特徴とする、請求項1に記載の合成方法。
【請求項4】
溶媒が、トルエン、キシレン、ヘプタン、ヘキサン、エーテル系溶媒(テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンなど)、もしくは、塩素化溶媒(モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロブタンまたは塩化メチレンなど)であることを特徴とする、請求項1に記載の合成方法。
【請求項5】
無機塩基または有機塩基が、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウムまたはセシウムなど)の炭酸水素塩、炭酸塩、リン酸塩または水酸化物、特に、無水リン酸トリカリウム、アルカリ金属のアルコキシド(ナトリウムまたはカリウムのメトキシド、エトキシド、t−アミルオキシドまたはt−ブトキシドなど)、もしくは、アミン塩基(DBU、DBNまたはテトラメチルグアニジンなど)であることを特徴とする、請求項1に記載の合成方法。
【請求項6】
相間移動剤が、クラウンエーテル(12−C−4、15−C−5または18−C−6など)、ペンタグリム(Glyme−6)、または、ポリエチレングリコールPEG400、または、トリス(ジオキサ−3,6−ヘプチル)アミン(TDA−1)であることを特徴とする、請求項1に記載の合成方法。
【請求項7】
RおよびR’がパラ位での塩素であり、およびR’’が3位および5位でのフッ素であり、およびR’’’がメチルであり、溶媒がトルエンであり、塩基がリン酸トリカリウムであり、および、相間移動剤がトリス(ジオキサ−3,6−ヘプチル)アミン(TDA−1)であり、N−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドを形成することを特徴とする、請求項1に記載の合成方法。
【請求項8】
[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アミンを合成するための方法であって、
a)N−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]ホルムアミドを、塩化マグネシウムを使用する触媒作用により、ホルムアミドの存在下でビス(4−クロロフェニル)メタノンから形成すること、
b)[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アミンを得るためにメタノール中においてHClの存在下で脱ホルミル化すること
によって特徴づけられる方法。
【請求項9】
下記の式(IV)の生成物:
【化4】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を合成するための方法であって、下記の式(V)の生成物またはこの酸塩:
【化5】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を、塩基、添加剤、および、適する場合には水相の存在下での有機溶媒中で、20℃から150℃の間の温度においてエピブロモヒドリンまたはエピクロロヒドリンで処理することを特徴とする方法。
【請求項10】
塩基が無水リン酸トリカリウムであることを特徴とする、請求項9に記載の合成方法。
【請求項11】
添加剤がヨウ化ナトリウムであることを特徴とする、請求項9に記載の合成方法。
【請求項12】
溶媒がn−ブタノールであることを特徴とする、請求項9に記載の合成方法。
【請求項13】
下記の式(VI)の生成物:
【化6】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を合成するための方法であって、下記の式(VII)の生成物:
【化7】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を、酸触媒の存在下、50℃から150℃の間の温度でニトリルと反応させることを特徴とする方法。
【請求項14】
ニトリルがアセトニトリルであることを特徴とする、請求項13に記載の合成方法。
【請求項15】
酸がギ酸であることを特徴とする、請求項13に記載の合成方法。
【請求項16】
下記の式(IV)の生成物:
【化8】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を、
a)下記の式(VII)の生成物:
【化9】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を、ギ酸との触媒作用の存在下、50℃から150℃の間の温度でアセトニトリルと反応させて、下記の式(VI)の生成物:
【化10】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
を得ること;
b)式(VI)の生成物を、酸性媒体中での加熱によって、下記の式(V)の生成物またはこの酸塩:
【化11】

(式中、RおよびR’は互いに独立して、1つ以上の水素、ハロゲン(Cl、F、BrまたはI)、シアノ、ニトロ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキル、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルコキシ、1個から6個の炭素原子の直鎖または分枝状アルキルカルボキシラート、トリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ基を表す)
に変換すること;
c)式(V)の生成物を、無水リン酸トリカリウム、添加剤、ヨウ化ナトリウム、および、適する場合には水相の存在下での有機溶媒(n−ブタノール)中で式(IV)の生成物に変換すること
の3段階で合成するための方法。
【請求項17】
メタボリック症候群を処置するための医薬製造物を製造するためのN−{1−[ビス(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}−N−(3,5−ジフルオロフェニル)メチルスルホンアミドの使用。

【公表番号】特表2008−516931(P2008−516931A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536213(P2007−536213)
【出願日】平成17年10月10日(2005.10.10)
【国際出願番号】PCT/FR2005/002489
【国際公開番号】WO2006/040464
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(500152119)アバンテイス・フアルマ・エス・アー (65)
【Fターム(参考)】