説明

N個のマシンの対の通信を可能にするサーバ、およびこのようなサーバを含むDECT構内通信ネットワーク

【課題】 新しいサービス、特にDECT構内ネットワークにおいて、GSM端末の使用を可能にするサービスを提供すること。
【解決手段】 サーバが、各マシンの対に対するシミュレータの対を含む。任意の所与の対の第1のマシンと第2のマシンが、第2のマシンの動作と第1のマシンの動作をそれぞれシミュレートする2つのシミュレータのそれぞれに接続される。サーバはさらに、シミュレータの全てを相互接続する手段を含む。各シミュレータが、他のシミュレータの各々と通信できる。所与のマシンの対に対して、第2のマシンのシミュレータは、第1のマシンに、第3のマシンの特定のリソースが該当する対の第2のマシン内にあると信じさせる手段を含む。新しいサービスを提供する、特にDECT構内ネットワークにおいて、GSM端末の使用を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのマシンまたはN個のマシンの対の間での割込に適し、前記マシンを改造せずにマシンに新しいサービスを提供するために、マシン間で交信された情報の解析および処理が可能なサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明が目標とする第1の課題は、ネットワーク構造を改造せずに現存する通信ネットワークで、新しいサービスを提供することである。
【0003】本発明が目標とする第2の課題は、DECT構内通信ネットワークで、GSM端末を使うことである。このようなDECT構内通信ネットワークには、構内交換機、DECT移動無線電話端末、およびオプションで固定電話端末が含まれる。DECT構内通信ネットワークには、DECTベースステーション特有のインターフェイスで構内交換機に結合するDECTベースステーションが含まれる。
【0004】このようなDECT構内通信ネットワークは、会社で使われる。DECT構内通信ネットワークにより、従業員は、会社の敷地の建物内で、ある程度の移動性を確保することができる。しかし、会社は、しばしば1つ以上の敷地を有する。したがって、従業員の中には、複数の敷地にわたって、また会社の外を、移動する人もいる。ほとんどどこにいても連絡が届くように、各従業員は、公衆GSMネットワークを使用するために加入しているGSM無線電話端末を携帯している。したがって、従業員は、会社の敷地内にいるかいないかによって、少なくとも2つの異なる端末を使うことが予期される。
【0005】同一の従業員に複数の端末を所持させることは、実際的ではない。なぜならば、特にそのとき従業員は、複数の電話番号を持つ必要があるからである。さらに、料金がDECT構内ネットワークを介した呼より高く、公衆GSMネットワークでは、会社の構内交換機で可能なすべてのサービスを提供されない場合でも、従業員は、自分のGSM端末だけを使う気になるかもしれない。そのうえ、会社外部からのユーザも、連絡可能な機会を最大限に活用するために、コードまたはコードレス(DECT)端末を介するのではなく、GSM端末を介して、会社の従業員に発呼する気になるかもしれない。このため、会社の従業員が、会社の構内ネットワークを介して、自分のGSM端末を使えることが望ましい。
【0006】GSM呼のための認証と暗号化プロシージャには、暗号アルゴリズムおよび秘密鍵が含まれる。このような鍵は、構内通信ネットワークでアベイラブルにすることは不可能である。さもないと、呼のセキュリティが危うくされるからである。さらに、構内通信ネットワークを通してのGSM呼が、それらの認証と暗号化プロシージャによるセキュリティを受けることが許容されることもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、会社の従業員が、安い費用で、かつDECT端末を使うのと同一のサービスで、自分のGSM端末を、1つまたは複数の会社の敷地内で使うこと、ならびに、適正に権限の与えられた外部からの訪問者が、会社のDECT端末のように自分のGSM端末を使って、会社の構内交換機を介して固定公衆網にアクセスしたり、または、固定公衆網を介して呼を受けることを可能にすること、さらにオプションで、不特定の外部のユーザが、同一のGSMベースステーションを利用できるようにすることである。
【0008】他の目的は、会社のDECT構内ネットワークが提供していないが、GSMの加入によって提供される特定の電話サービスや移動性を、従業員も利用できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、N個(Nは少なくとも1)のマシンの対の通信を可能にするサーバを最初に提供することであり、各マシンの対は、お互いに通信可能である。
【0010】前記サーバには、各マシンの対に対する1つのシミュレータの対であって、任意の所与の対の第1のマシンおよび第2のマシンが、第2のマシンの動作および第1のマシンの動作をそれぞれシミュレートする2つのシミュレータの各々に接続されているシミュレータの対と、シミュレータのすべてを相互に接続する手段であって、各シミュレータが、他のシミュレータの各々と通信することが可能である手段と、が含まれている。
【0011】所与のマシンの対に対して、第2のマシンのシミュレータは、第1のマシンに、第3のマシンの特定のリソースが該当の対の第2のマシン内にあると信じさせる手段を含む。
【0012】本発明のサーバは、同一の対の第2のマシンにより第1のマシンに提供されるサービスにトランスペアレントである。しかし、本発明のサーバは、第1のマシンが、通常は通信できない第3のマシンにより提供される新しいサービスを利用することも可能にする。
【0013】本発明は、添付図面に関する以下の記述を読むことで、より良く理解され、他の特徴も明らかになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のサーバの1つの実施形態Fを示す流れ図である。本発明のサーバの1つの実施形態Fは、4つのマシンA、B、C、Dの間に置かれる。マシンは、AとBそしてCとDという各マシンの対内でのみ通信が可能である。サーバFは、以下のものを備えている。
【0015】− マシンBをシミュレートするためにマシンAに接続されたシミュレータSB。すなわち、実際は、規格またはプロトコルの違いで、直接通信することはできない他のマシンCまたはDと通信しているが、マシンAに、マシンBと通信していると信じさせるためのものである。シミュレータSBは、マシンAに、第3のマシンの特定のリソースがマシンB内にあると信じさせる。これにより、マシンAは、前記第3のマシンにより提供される新しいサービスの利用が可能となる。
【0016】− マシンAをシミュレートするためにマシンBに接続されたシミュレータSA。すなわち、実際は、規格またはプロトコルの違いで、直接通信することはできない他のマシンCまたはDと通信しているが、マシンBに、マシンAと通信していると信じさせるためのものである。シミュレータSAは、マシンBに、第3のマシンの特定のリソースがマシンA内にあると信じさせる。これにより、マシンBは、前記第3のマシンにより提供される新しいサービスの利用が可能となる。
【0017】− マシンDをシミュレートするためにマシンCに接続されたシミュレータSD。すなわち、実際は、規格またはプロトコルの違いで、直接通信することはできない他のマシンAまたはBと通信しているが、マシンCに、マシンDと通信していると信じさせるためのものである。シミュレータSDは、マシンCに、第3のマシンの特定のリソースがマシンD内にあると信じさせる。これにより、マシンCは、前記第3のマシンにより提供される新しいサービスの利用が可能となる。
【0018】− マシンCをシミュレートするためにマシンDに接続されたシミュレータSC。すなわち、実際は、規格またはプロトコルの違いで、直接通信することはできない他のマシンAまたはBと通信しているが、マシンDに、マシンCと通信していると信じさせるためのものである。シミュレータSCは、マシンDに、第3のマシンの特定のリソースがマシンC内にあると信じさせる。これにより、マシンDは、前記第3のマシンにより提供される新しいサービスの利用が可能となる。
【0019】各シミュレータSA、SB、SC、SDは、リンクLを介して、他のシミュレータの各々に接続されていて、各々と通信が可能である。
【0020】本発明のサーバは、既存の設備の大掛かりな改造を要することなく、通信ネットワークにおいて、新しいサービスを提供するために使うこともできる。例えば、GSMネットワークにおいて、第1の移動体サービス交換センター(MSC)が特定のサービスを提供せず、第2のMSCがその特定サービスを提供する場合、その特定のサービスを要求するメッセージが、第1のMSCから第2のMSCへ転送される場合もある。
【0021】図2は、GSM端末が、DECT構内ネットワークによって提供されるサービスを利用することを可能にするために使われる場合の、本発明のサーバの1つの実施形態を示している。該サーバは、公衆GSM無線電話ネットワークの2つのノード、BSCとMSCの間に置かれる。ノードBSCは、ベースステーションコントローラで、ノードMSCは、移動体サービス交換センターである。サーバSGPは、さらに構内ネットワークの公衆自動交換機PABX(PublicAutomatic Branch Exchange)と、さらにオプションで、DBSで表記されるDECTベースステーションと、に接続している。
【0022】GSMベースステーションコントローラBSCおよびGSM移動体サービス交換センターMSCは、通常GSMプロトコルを使い、相互に通信している2つのマシンである。構内交換機PABXは、通常、DECTプロトコルを使い、DECTベースステーションと通信している。したがって、通常、相互には通信できない2対のマシンが存在することになる。
【0023】サーバSGPには、以下のものが装備されている。
【0024】− 実際にはシミュレータSDBSが、GSM規格に従い動作しているコントローラBSCから、シグナリング信号や音声信号を受信しているにもかかわらず、PABXがDECT規格に従い動作しているベースステーションを介して無線電話端末に接続していると、PABXに信じさせるために、DECTベースステーションをシミュレートする、PABXに接続されたシミュレータSDBS。
【0025】− 実際にはシミュレータSMSCが、DECT規格に従って動作しているPABXから、シグナリング信号や音声信号を受信しているにもかかわらず、特定の通信に対しては、GSMコントローラBSCがMSCと接続していると、GSMベースステーションコントローラBSCに信じさせるために、また、その他の通信に対しては、MSCから実際に来たシグナリング信号や音声信号を、GSMコントローラBSCへ転送するために、MSCをシミュレートし、GSM規格に従って動作しているシミュレータSMSC。
【0026】− 特定の時間において、実際にはMSCが、PABXに接続しているにもかかわらず、コントローラBSCに接続していると、MSCに信じさせるために、また、その他の時間において、シミュレータSMSCを介して、コントローラBSCに、MSCを実際に接続するために、コントローラBSCをシミュレートするシミュレータSBSC。
【0027】− オプションで、特定の時間において、実際には任意のベースステーションDBSが、MSCまたはコントローラBSCに接続しているが、PABXと接続していると、任意のベースステーションDBSに信じさせるために、PABXをシミュレートするシミュレータSPABX。
【0028】サーバSGPは、通常、DECT端末のみと通信するPABXの周りに構築された構内ネットワークPNのサービスを、GSM端末が利用できるようにする。サーバSGPは、コントローラBSCとMSCから来るすべてのメッセージを解析し、GSM呼の認証や暗号化に関するもの以外の、構内ネットワークPNに属するGSM端末についてのすべてのシグナリングメッセージを、PABXに転送する。コントローラBSCと通信し、かつ構内ネットワークPNに属すると宣言されたGSM端末は、このようにして、GSMネットワーク特有のこれらのセキュリティプロシージャを利用することができ、一方、構内ネットワーク特有のサービスも利用できる。
【0029】図3は、より詳細なこの実施形態を示す。PABXに加えて、構内ネットワークPNには、− PABXに接続されたDECTタイプのベースステーション:DBS1、DBS2およびDBS3と、− 構内GSMサーバSGPと、が含まれる。
【0030】該当の会社の敷地は、さらに、そのすべてが公衆陸上移動体ネットワーク)(PLMN:Public Land Mobile Network)に属する、GSMベーストランシーバステーション(BTS1、BTS2、BTS3)と、GSMベースステーションコントローラ(BSC)と、GSM移動体サービス交換センター(MSC)によってサービスが提供されているが、それらは、会社の要請により敷地に導入されているものである。BSCは、会社外の他のGSMベースステーション(BTS4、BTS5、BTS6)に接続されている場合もある。したがって、会社の敷地内では、DECT端末DT1,DT2など、およびGSM端末GT1、GT2などが、同時に動作している。
【0031】PABXは、特に固定公衆交換電話ネットワーク(PSTN)に接続されている。GSM端末は、すなわち、PLMNを介して通信することにより、従来通り使うことができるが、PABXを介して固定公衆交換ネットワークPSTNを介しても使うことができる。さらに、このことによりGSM端末は、GSMネットワークによって提供されるサービスも維持しながら、PABXが統合されている、特に、PNの他の固定端末または移動端末を使ったローカル呼、および固定公衆交換ネットワークPSTNを介した呼といった、構内ネットワークPNのすべてのサービスを利用することが可能になる。
【0032】オプションで、選別処置をすることにより、会社の従業員向けのベースステーションBTS1、BTS2、BTS3への、さらにはPLMNを介した呼に対してでさえ、アクセスを確保しておくこともできる。SGPへ宣言を行なうプロシージャにより、会社の従業員および特定の訪問者に対してのアクセス権の割り当てが可能になる。
【0033】サーバSGPは、基本的に、中央処理装置CPU、バスBS、およびカプラカード(coupler card)から構成されている。
【0034】− カプラカードC1は、サーバSGPと、BSCおよびMSCとを接続し、− カプラカードC2は、サーバSGPと、PABXに組み込まれたDECT/GAPプロトコルを使ったPABXの呼プロセッサCPとを接続する。
【0035】カードC1に接続されているBSCの入出力およびMSCの入出力は、従来のGSMネットワークでは、シグナリング情報および音声チャンネルの交換用のGSM規格の「A」インターフェイスを使い、2Mbpsのラインで、通常、一緒に接続されている。サーバSGPのカードC1は、BSCとMSC間の前記ラインの2つに挿入されている。GSM音声チャンネルシグナリングは、AインターフェイスのNo.7シグナリングプロトコルを使い、セマフォア(semaphore)チャンネルで伝達され、カードC1により認識される。カードC1は、No.7シグナリングネットワークでは、2つのシグナリングポイントと認識される。カードC1の対応する音声チャンネルは、常に、バスBSに接続されている。
【0036】シグナリングは、カードC2により認識される。構内ネットワークPNに属するGSM端末から発呼された場合、カードC2は、GSMプロトコルを、PABXによって受け入れることが可能なDECT/GAPプロトコルに変換する。PNに属するGSM端末へ発呼された場合、CPUは、DECT/GAPプロトコルを、BSCが受け入れることが可能なGSMプロトコルに変換する。
【0037】PNに属すると認識される各GSM端末に対して、すなわち、会社に属する端末および正式に宣言された訪問者の端末に対して、サーバSGPは、以下のものを格納する。
【0038】− 国際移動体加入者識別子(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)および一時移動体加入者識別子(TMSI:Temporary Mobile SubscriberIdentity)と、− PABXで使われる「International PortableUser Identity(国際携帯ユーザ識別子)」と呼ばれるDECT識別子および電話番号と− IMSI/電話番号関係と、− IPUI/電話番号関係と、− オプションで、端末を所有する会社の識別子。
【0039】PABXに対しては、すべてが、DECTタイプのベースステーションを介して、DBS1、DBS2、DBS3などのDECT端末を処理するかのように生じる。GSM端末(GT1,GT2,GT3)に対しては、すべてが、GSM公衆ネットワークのGSMベースステーションと通信しているかのように生じる。
【0040】サーバSGPの機能は、GSMネットワークにおける認証や暗号化や移動性に関するメッセージを除く、PNに属するGT1およびGT2などのGSM端末からのメッセージを転送することである。GSM端末は、GSM呼の暗号化および認証プロシージャを利用する。なぜならば、これらのプロシージャに関するシグナリングメッセージが、BSCとMSC間を、トランスペアレントに両方向方式で伝送され、一方、他のすべてのメッセージが、端末がさらに構内ネットワークのサービスを利用することができるように、PNの設備向けに転送されるからである。
【0041】PNに属さない他のGSM端末に関するメッセージは、トランスペアレントにBSCとMSC間を伝送される。
【0042】サーバSGPにより知られていないサービスに関するメッセージは、トランスペアレントにBSCとMSC間を伝送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーバの実施形態を示す図である。
【図2】GSM端末がDECT構内ネットワークにより提供されるサービスを利用できるようにするため、GSM公衆ネットワークの2つのノード間に、サーバを置いた場合の実施形態を示す図である。
【図3】本発明のサーバのこの実施形態を含むDECT構内ネットワークの例の、より詳細な概略を示す図である。
【符号の説明】
A、B、C、D マシン
BS バス
BSC ベースステーションコントローラ
BTS1、BTS2、BTS3、BTS4、BTS5、BTS6 ベーストランシーバステーション
C1、C2 カプラカード
DT1、DT2 DECT端末
F、SGP サーバ
GT1、GT2 GSM端末
L リンク
MSC 移動体サービス交換センター
PABX 公衆自動交換機
PLMN 公衆陸上移動体ネットワーク
PN 構内ネットワーク
PSTN 公衆交換電話網
SA、SB、SC、SD、SBSC、SDBS、SMSC、SPABX シミュレータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 nが少なくとも1であるとき、n個のマシンの対の通信を可能にするサーバであって、各対のマシンが、相互に通信が可能であり、各マシンの対に対する1つのシミュレータの対であって、任意の所与のマシンの対の第1のマシンと第2のマシンが、第2のマシンの動作と第1のマシンの動作をそれぞれシミュレートする2つのシミュレータのそれぞれに接続された、シミュレータの対と、すべてのシミュレータを相互に接続する手段であって、各シミュレータが、他のシミュレータの各々と通信できる手段と、所与のマシンの対に対して、第2のマシンのシミュレータが、第1のマシンに、第3のマシンの特定のリソースが該当する対の第2のマシン内にあると信じさせる手段とを含むサーバ。
【請求項2】 第2の規格に従い動作する構内通信ネットワークにおいて、第1の規格に従う移動無線電話端末の使用を可能にするサーバであって、前記構内通信ネットワークが、第2の規格に従い動作する構内交換機と、第2の規格に従い動作する移動無線電話端末と、第2の規格に従い動作し、構内交換機の入出力と結合した入出力を有するベースステーションであって、各ベースステーションの入出力に第2の規格特有のインターフェイスが提供されるベースステーションと、第1の規格に従い動作するベースステーションと、第1の規格に従い動作するベースステーションコントローラと、第1の規格に従い動作する移動体サービス交換センターとを含み、実際には第1のシミュレータが、第1規格に従い動作するベースステーションコントローラからシグナリング信号と音声信号を受信するにもかかわらず、構内交換機が第2の規格に従い動作するベースステーションを介して無線電話端末に接続していると、構内交換機に信じさせるために、第2の規格に従い動作するベースステーションをシミュレートする第1のシミュレータと、特定の呼に対しては、実際には第2のシミュレータが、第2の規格に従って動作している構内交換機からシグナリング信号や音声信号を受信しているにもかかわらず、GSMベースステーションコントローラが第1の規格で動作している移動体サービス交換センターに接続していると、GSMベースステーションコントローラに信じさせるために、また、その他の呼に対しては、第1の規格で動作している移動体サービス交換センターから実際に来たシグナリング信号や音声信号を、GSMベースステーションコントローラへ伝達するために、第1の規格に従い動作する移動体サービス交換センターをシミュレートする第2のシミュレータと、特定の時間において、実際には第1の規格で動作している移動体サービス交換センターが、第2の規格で動作している構内交換機に接続しているにもかかわらず、第1の規格で動作しているベースステーションコントローラに接続していると、該移動体サービス交換センターに信じさせるために、また、その他の時間において、第2のシミュレータを介して、第1の規格で動作しているベースステーションコントローラに、該移動体サービス交換センターを実際に接続するために、第1の規格で動作するベースステーションコントローラをシミュレートする第3のシミュレータと、を含む請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】 第1の規格に従う呼に対する、認証と暗号化のプロシージャに関するメッセージに対してトランスペアレントである、請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】 GSM端末に、DECT構内ネットワークによって提供されるサービスの利用を可能にする請求項1に記載のサーバを含むDECT構内通信ネットワーク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2000−312373(P2000−312373A)
【公開日】平成12年11月7日(2000.11.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】有
【出願番号】特願2000−40629(P2000−40629)
【出願日】平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願人】(391030332)アルカテル (1,149)