説明

NPYY5受容体拮抗作用を有するアミン誘導体

【課題】NPY Y5受容体拮抗作用を有する新規化合物を提供する。
【解決手段】式(I):


は置換基を有していてもよい低級アルキルであり、
Yは−S(O)n−(nは1または2である)または−CO−であり、
は水素または低級アルキルであり、
は水素または低級アルキルであり、
Xは低級アルキレン、低級アルケニレン、アリーレンまたはシクロアルキレン等であり、
Zは低級アルキル、置換基を有していてもよい炭化水素環式基または置換基を有していてもよいヘテロ環式基等である]
である化合物、それらの製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化14】


[式中、Rは置換基を有していてもよいC1−C10アルキルであり、
Yは−S(O)−であり、
は水素または置換基を有していてもよいC1−C10アルキルであり、
は水素または置換基を有していてもよいC1−C10アルキルであり、
Xは
【化15】


(式中、RおよびRは各々独立して水素であり、
【化16】


は置換基を有していてもよいシクロアルキレンであり、pは0であり、qは1または2である)であり、
Zは置換基を有していてもよい炭化水素環式基または置換基を有していてもよいヘテロ環式基である]
である化合物(但し、Zが3環の縮合へテロ環式基または置換基を有していてもよいピリミジニルである化合物を除く)、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物(ここで「置換基を有していてもよいC1−C10アルキル」または「置換基を有していてもよいシクロアルキレン」の置換基は、置換基群βから選択される1以上の基であり、
置換基群βとはハロゲン、保護されていてもよいヒドロキシ、メルカプト、C1−C10アルコキシ、C2−C10アルケニル、アミノ、C1−C10アルキルアミノ、C1−C10アルコキシカルボニルアミノ、C1−C10アルキルチオ、アシル、カルボキシ、C1−C10アルコキシカルボニル、カルバモイル、シアノ、シクロアルキル、フェニル、フェノキシ、C1−C10アルキルフェニル、C1−C10アルコキシフェニル、ハロゲノフェニル、ナフチルおよびヘテロ環式基からなる群であり、
「炭化水素環式基」は、シクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキルまたはアリールであり、
「ヘテロ環式基」は、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアゾリル、トリアジニル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、フリルおよびチエニルの5〜6員のヘテロアリール;インドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、プリニル、プテリジニル、ベンゾピラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジル、トリアゾロピリジル、イミダゾチアゾリル、ピラジノピリダジニル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロベンゾチエニル、オキサゾロピリジル、チアゾロピリジル、ベンズオキサゾリノニル、ベンズイソキサゾリノニル、ベンズオキサジノニル、ベンゾキシアゼピノニル、オキサゾロピリジノニル、ベンゾジオキソリルの2環の縮合ヘテロ環式基;カルバゾリル、アクリジニル、キサンテニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、ジベンゾフリルの3環の縮合ヘテロ環式基;ジオキサニル、チイラニル、オキシラニル、オキサチオラニル、アゼチジニル、チアニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、ジヒドロピリジル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチアゾリル、テトラヒドロイソチアゾリルの非芳香族ヘテロ環式基からなる群から選ばれる基であり、
「置換基を有していてもよい炭化水素環式基」および「置換基を有していてもよいヘテロ環式基」の置換基は、置換基群αまたは置換基群αから選択される置換可能な1以上の基で置換されていてもよいC1−C10アルキルであり、
置換基群αとは(1)ハロゲン;(2)オキソ;(3)シアノ;(4)ニトロ;(5) C1−C10アルキルもしくはヒドロキシで置換されていてもよいイミノ;
(6)それぞれ置換基群βから選択される1以上の置換可能な基で置換されていてもよい(i)ヒドロキシ、(ii) C1−C10アルキル、(iii) C2−C10アルケニル、(iv) C1−C10アルコキシ、(v)カルボキシ、(vi) C1−C10アルコキシカルボニル、(vii)アシル、(viii)アシルオキシ、(ix)イミノ、(x)メルカプト、(xi) C1−C10アルキルチオ、(xii)カルバモイル、(xiii) C1−C10アルキルカルバモイル、(xiv) シクロアルキルカルバモイル、(xv)チオカルバモイル、(xvi) C1−C10アルキルチオカルバモイル、(xvii) C1−C10アルキルスルフィニル、(xviii) C1−C10アルキルスルホニル、(xix)スルファモイル、(xx) C1−C10アルキルスルファモイルおよび(xxi) シクロアルキルスルファモイル;
(7)それぞれ置換基群β、C1−C10アルキル、C1−C10アルコキシC1−C10アルキル、保護されていてもよいヒドロキシC1−C10アルキル、ハロゲノC1−C10アルキル、C1−C10アルキルスルホニルおよび/またはアリールスルホニルで置換されていてもよい、(i) シクロアルキル、(ii) シクロアルケニル、(iii) シクロアルキルオキシ、(iv)アミノおよび(v) C1−C6アルキレンジオキシ;並びに
(8)それぞれ置換基群β、C1−C10アルキル、ハロゲノC1−C10アルキルおよび/またはオキソで置換されていてもよい(i)フェニル、(ii)ナフチル、(iii)フェノキシ、(iv)フェニルC1−C10アルコキシ、(v)フェニルチオ、(vi)フェニルC1−C10アルキルチオ、(vii)フェニルアゾ、(viii)ヘテロ環式基、(ix)ヘテロ環オキシ、(x)ヘテロ環チオ、(xi)ヘテロ環カルボニルおよび(xii)ヘテロ環スルホニルからなる群である。
なお、「ヘテロ環オキシ」、「ヘテロ環チオ」「ヘテロ環カルボニル」および「ヘテロ環スルホニル」のへテロ環式基部分は上記「ヘテロ環式基」と同様である。)。
【請求項2】
Zが置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいインダニル、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいピリダジニル、置換基を有していてもよいピラゾリル、置換基を有していてもよいイソオキサゾリル、置換基を有していてもよいオキサジアゾリルまたは置換基を有していてもよい2環の縮合へテロ環である、請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物(ここで、置換基とは、置換基群αまたは置換基群αから選択される置換可能な1以上の基で置換されていてもよいC1−C10アルキルである。)。
【請求項3】
Zが置換基を有していてもよいキノリル、置換基を有していてもよいベンゾチアゾリル、置換基を有していてもよいベンゾオキサゾリル、置換基を有していてもよいベンゾピリジル、置換基を有していてもよいベンゾピリダジル、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよいチアゾロピリジル、置換基を有していてもよいベンズイソキサゾリノニル、置換基を有していてもよいベンズオキサゾリノニル、置換基を有していてもよいベンズオキサジノニルまたは置換基を有していてもよいベンゾキシアゼピノニルである、請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物(ここで、置換基とは、置換基群αまたは置換基群αから選択される置換可能な1以上の基で置換されていてもよいC1−C10アルキルである。)。
【請求項4】
がC1−C10アルキルであり、
が水素であり、
が水素であり、
【化17】


がシクロヘキシレンであり、
qが1であり、
Zが置換基を有していてもよいフェニル
(ここで置換基とは、ハロゲン;シアノ;ハロゲンで置換されていてもよいC1−C10アルキル;ハロゲンで置換されていてもよいC1−C10アルコキシ;C1−C10アルキル、C1−C10アルコキシC1−C10アルキル、シクロアルキルおよび/若しくはC1−C10アルキルフェニルで置換されていてもよいアミノ;ピロリジニルで置換されていてもよいカルボニル;C1−C10アルキルカルバモイル;C1−C10アルキルで置換されていてもよいモルホリノ;オキソで置換されていてもよいテトラヒドロイソチアゾリル;C1−C10アルキルで置換されていてもよいピペリジル;C1−C10アルキルで置換されていてもよいピペラジニル;オキソで置換されていてもよいピロリジニル;ピロリル;ピリジル;チアゾリル;イミダゾリル;ピラゾリル;並びにハロゲン若しくはC1−C10アルコキシで置換されていてもよいフェノキシからなる群から選択される1以上の基)、
インダニル、
置換基を有していてもよいピリジル(ここで置換基とは、ハロゲン;ハロゲンで置換されていてもよいC1−C10アルキル;ハロゲンで置換されていてもよいC1−C10アルコキシ;およびC1−C10アルコキシ若しくはハロゲノC1−C10アルコキシで置換されていてもよいフェニルからなる群から選択される1以上の基)、
置換基を有していてもよいピリダジニル(ここで置換基とは、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C10アルコキシ;ハロゲンで置換されていてもよいフェニル;若しくはハロゲンで置換されていてもよいフェノキシ)、
置換基を有していてもよいピラゾリル(ここで置換基とは、C1−C10アルキル;および/若しくはハロゲンで置換されていてもよいフェニル)、
置換基を有していてもよいチアゾリル(ここで置換基とは、C1−C10アルキルで置換されていてもよいモルホリノC1−C10アルキル)、
置換基を有していてもよいイソオキサゾリル(ここで置換基とは、フェニル)、
置換基を有していてもよいオキサジアゾリル(ここで置換基とは、フェニル)、
置換基を有していてもよいキノリル(ここで置換基とは、ハロゲン;オキソ;およびC1−C10アルキルからなる群から選択される1以上の基)、
置換基を有していてもよいベンゾチアゾリル(ここで置換基とは、ハロゲン)、
置換基を有していてもよいベンゾオキサゾリル(ここで置換基とは、ハロゲン)、
置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル(ここで置換基とは、C1−C10アルキル)、
置換基を有していてもよいチアゾロピリジル(ここで置換基とは、ハロゲン)、
置換基を有していてもよいベンズイソキサゾリノニル(ここで置換基とは、オキソ;および/若しくはC1−C10アルキル)、
置換基を有していてもよいベンズオキサゾリノニル(ここで置換基とは、オキソ;ハロゲン;およびC1−C10アルコキシで置換されていてもよいC1−C10アルキルからなる群から選択される1以上の基)、
置換基を有していてもよいベンズオキサジノニル(ここで置換基とは、オキソ;および/若しくはC1−C10アルキル)、
置換基を有していてもよいベンゾキシアゼピノニル(ここで置換基とは、オキソ;および/若しくはC1−C10アルキル)、
置換されていてもよいフタラジニル(ここで置換基とは、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C10アルコキシ)、
置換基を有していてもよいオキサゾロピリジノニル(ここで置換基とは、オキソ;および/若しくはC1−C10アルキル)、
置換基を有していてもよいインダゾリル(ここで置換基とは、C1−C10アルキル)、または
置換基を有していてもよいベンゾジオキソリル(ここで置換基とは、ハロゲン)である、請求項1記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を有効成分とする医薬組成物。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を有効成分とするNPY Y5受容体拮抗剤。

【公開番号】特開2010−174038(P2010−174038A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107022(P2010−107022)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【分割の表示】特願2009−160438(P2009−160438)の分割
【原出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【出願人】(000001926)塩野義製薬株式会社 (229)
【Fターム(参考)】