Notchタンパク質およびDeltaタンパク質中の結合ドメイン
【課題】神経系細胞の発生・分化に重要な役割を果たす、ヒトNotch およびDelta 遺伝子、およびそれらのコードするタンパク質、並びに該タンパク質の抗原決定基を含むか機能的に活性であるそのフラグメントを提供する。
【解決手段】遺伝子工学的手法により作製した、以下の遺伝子およびタンパク質。(1)ヒトNotch 、Delta、Serrate の各遺伝子、およびそれらのコードするタンパク質。(2)トポリズミックタンパク質へのホモタイピックまたはヘテロタイピック結合を媒介する、トポリスミック遺伝子によりコードされる“トポリズミックタンパク質 ”のフラグメント(“接着フラグメント”)。(3)ヒトNotch および接着フラグメントに対する抗体。(4)上記タンパク質、またはフラグメントを利用した薬剤送達方法。
【解決手段】遺伝子工学的手法により作製した、以下の遺伝子およびタンパク質。(1)ヒトNotch 、Delta、Serrate の各遺伝子、およびそれらのコードするタンパク質。(2)トポリズミックタンパク質へのホモタイピックまたはヘテロタイピック結合を媒介する、トポリスミック遺伝子によりコードされる“トポリズミックタンパク質 ”のフラグメント(“接着フラグメント”)。(3)ヒトNotch および接着フラグメントに対する抗体。(4)上記タンパク質、またはフラグメントを利用した薬剤送達方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の核酸によりコードされる精製されたヒトNotchタンパク質であって、前記第1の核酸が、ヒトDNAまたはcDNAから得られ、(a)ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k、または(b)ATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5k中に含まれるヒトNotch配列またはその相補配列からなる第2の核酸にハイブリダイズし得、前記タンパク質が、Deltaタンパク質と結合でき、Serrateタンパク質と結合でき、またはヒトNotchタンパク質に特異的な抗体と結合できる、精製されたヒトNotchタンパク質。
【請求項2】
図23に示されるアミノ酸配列(配列番号32)、または図24に示されるアミノ酸配列(配列番号34)を含む精製されたタンパク質。
【請求項3】
精製されたタンパク質であって、
ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k中に含まれるヒトNotchDNA配列によってコードされるか、または
ATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5k中に含まれるヒトNotchDNA配列によってコードされる、
Notchアミノ酸配列を含むタンパク質。
【請求項4】
少なくとも77のアミノ酸からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項5】
請求項1に記載のヒトNotchタンパク質のフラグメントであり、該フラグメントがDeltaタンパク質、Serrateタンパク質、またはヒトNotchタンパク質に特異的な抗体と結合できる、精製されたタンパク質。
【請求項6】
前記フラグメントが、ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k、またはATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5kに含まれるヒトcDNA配列によってコードされるヒトNotchタンパク質配列の一部である、請求項4に記載のフラグメントまたは請求項5に記載のタンパク質フラグメント。
【請求項7】
ヒトNotchタンパク質の細胞外ドメインからなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質の細胞内ドメインからなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質の細胞外および膜貫通ドメインからなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質のcdc10繰返しを含む領域からなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質のEGF相同繰返しからなる、該タンパク質の領域、または
ヒトNotchタンパク質のNotch/lin-12繰返しからなる、該タンパク質の領域、
を含む、請求項4記載のフラグメントまたは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項8】
前記細胞内ドメインの配列及びcdc10繰返しを含む領域の配列が、ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3kの一部によりコードされるか、またはATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5kの一部によりコードされる、請求項7に記載のフラグメント。
【請求項9】
ヒトNotchタンパク質の上皮増殖因子様繰返し11および12を含む、請求項4記載のフラグメントまたは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項10】
ヒトNotchタンパク質の上皮成長因子様繰返しを欠失しているか、またはその一部を欠失している、請求項4に記載のフラグメントまたは請求項5に記載のタンパク質フラグメント。
【請求項11】
第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaタンパク質またはSerrateタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質、または請求項4記載のフラグメント、あるいは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項12】
本質的に該タンパク質の細胞内ドメインからなるか、または
本質的に該タンパク質の細胞外ドメインからなるか、または
本質的に該タンパク質の細胞外及び膜貫通ドメインからなる、
請求項4記載のフラグメントまたは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項13】
ヒトNotchに特異的な抗体により結合され得る、請求項2または3に記載のタンパク質、または請求項4記載のフラグメント、あるいは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項14】
第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaタンパク質またはSerrateタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、上皮成長因子様繰返し7〜9、もしくは上皮成長因子様繰返し17〜26、または上皮成長因子様繰返し7〜9及び上皮成長因子様繰返し17〜30、もしくは上皮成長因子様繰返し1〜10及び上皮成長因子様繰返し13〜36を含まない、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項15】
前記タンパク質の配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸に置換される、前記タンパク質のアミノ酸配列を有し、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaまたはSerrateタンパク質とin vitroで結合できる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質の誘導体。
【請求項16】
前記フラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸に置換される、前記フラグメントのアミノ酸配列を有し、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaまたはSerrateタンパク質とin vitroで結合できる、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメントの誘導体。
【請求項17】
前記タンパク質またはフラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸に置換される、前記タンパク質またはフラグメントのアミノ酸配列を有し、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaまたはSerrateタンパク質とin vitroで結合できる、請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメントの誘導体。
【請求項18】
異種タンパク質配列に結合した、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメント、あるいは請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体を含むキメラタンパク質。
【請求項19】
図23に示されるヌクレオチド配列(配列番号31)または図24に示されるヌクレオチド配列(配列番号33)を含む、精製された核酸。
【請求項20】
ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k中、またはATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5k中に含まれるヒトNotch cDNAを含む精製された核酸、あるいはそれらに相補的なヌクレオチド配列。
【請求項21】
図23(配列番号32)または図24(配列番号34)に示されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含む、精製された核酸。
【請求項22】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質をコードするか、または
請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメントをコードするか、または
請求項11または13記載のタンパク質またはフラグメントをコードするか、または
請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体をコードするか、または
請求項18に記載のキメラタンパク質をコードする、
精製された核酸。
【請求項23】
請求項19〜22のいずれか1項に記載の核酸を含む核酸ベクター。
【請求項24】
請求項23記載の核酸ベクターで形質転換された組換え細胞。
【請求項25】
タンパク質、フラグメント、誘導体またはキメラタンパク質が発現されるように、請求項24記載の組換え細胞を増殖させる工程、及び発現されたタンパク質、フラグメント、誘導体またはキメラタンパク質を単離する工程、を包含する請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、請求項11または13記載のタンパク質またはフラグメント、請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体、または請求項18に記載のキメラタンパク質を製造する方法。
【請求項26】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、または請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメントと結合する、ヒトNotchに特異的な抗体。
【請求項27】
モノクローナル抗体である、請求項26に記載の抗体。
【請求項28】
ポリクローナル抗体である、請求項26に記載の抗体。
【請求項29】
前記抗体のイディオタイプを含む、請求項26に記載の抗体のフラグメントまたは誘導体。
【請求項30】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメント、請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体、または請求項18に記載のキメラタンパク質で宿主動物を免疫する工程、及び前記タンパク質、フラグメント、誘導体またはキメラタンパク質と結合する抗体を選択する工程を含む、請求項26〜28のいずれか1項に記載の抗体を製造する方法。
【請求項31】
(a) ヒトヌクレオチド配列を含む核酸を含むサンプルを、請求項19〜22のいずれか1項に記載の核酸またはそれらの一部を含む核酸プローブと、ハイブリダイゼーションが生じ得る条件下で、接触させる工程、
(b) 該プローブにハイブリダイズする該サンプル中の核酸を単離する工程、
を包含する、ヒトNotch核酸を単離する方法。
【請求項32】
前記サンプルが、図23(配列番号31)または図24(配列番号33)に示されるDNA配列を含むヒトNotch cDNAを含む、請求項31記載の方法。
【請求項33】
Notchタンパク質を発現している細胞への薬剤の送達方法であって、該方法がNotch発現細胞を、分子が該細胞に送達されるように該分子にin vitroで暴露する工程を含み、ここで該分子が、薬剤に結合した(a) Deltaタンパク質、(b) Deltaフラグメント、または(c) Deltaタンパク質またはフラグメントの誘導体を含み、Deltaタンパク質、フラグメントまたは誘導体は、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、前記誘導体は、前記Deltaタンパク質又はDeltaフラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸によって置換される、前記Deltaタンパク質又はDeltaフラグメントのアミノ酸配列を有する、前記送達方法。
【請求項34】
薬剤をNotchタンパク質を発現する細胞に送達する方法に使用する薬物の製造における、薬剤に結合した(a)Deltaタンパク質、(b) Deltaフラグメント、または(c) Deltaタンパク質又はフラグメントの誘導体を含む分子の使用であって、ここでDeltaタンパク質、フラグメントまたは誘導体は、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、前記分子が細胞に送達されるようにNotch発現細胞を前記分子に暴露する工程を含み、前記誘導体は、前記Deltaタンパク質またはDeltaフラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸によって置換される、前記Deltaタンパク質またはDeltaフラグメントのアミノ酸配列を有する、前記使用。
【請求項1】
第1の核酸によりコードされる精製されたヒトNotchタンパク質であって、前記第1の核酸が、ヒトDNAまたはcDNAから得られ、(a)ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k、または(b)ATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5k中に含まれるヒトNotch配列またはその相補配列からなる第2の核酸にハイブリダイズし得、前記タンパク質が、Deltaタンパク質と結合でき、Serrateタンパク質と結合でき、またはヒトNotchタンパク質に特異的な抗体と結合できる、精製されたヒトNotchタンパク質。
【請求項2】
図23に示されるアミノ酸配列(配列番号32)、または図24に示されるアミノ酸配列(配列番号34)を含む精製されたタンパク質。
【請求項3】
精製されたタンパク質であって、
ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k中に含まれるヒトNotchDNA配列によってコードされるか、または
ATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5k中に含まれるヒトNotchDNA配列によってコードされる、
Notchアミノ酸配列を含むタンパク質。
【請求項4】
少なくとも77のアミノ酸からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項5】
請求項1に記載のヒトNotchタンパク質のフラグメントであり、該フラグメントがDeltaタンパク質、Serrateタンパク質、またはヒトNotchタンパク質に特異的な抗体と結合できる、精製されたタンパク質。
【請求項6】
前記フラグメントが、ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k、またはATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5kに含まれるヒトcDNA配列によってコードされるヒトNotchタンパク質配列の一部である、請求項4に記載のフラグメントまたは請求項5に記載のタンパク質フラグメント。
【請求項7】
ヒトNotchタンパク質の細胞外ドメインからなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質の細胞内ドメインからなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質の細胞外および膜貫通ドメインからなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質のcdc10繰返しを含む領域からなる、該タンパク質のフラグメント、または
ヒトNotchタンパク質のEGF相同繰返しからなる、該タンパク質の領域、または
ヒトNotchタンパク質のNotch/lin-12繰返しからなる、該タンパク質の領域、
を含む、請求項4記載のフラグメントまたは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項8】
前記細胞内ドメインの配列及びcdc10繰返しを含む領域の配列が、ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3kの一部によりコードされるか、またはATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5kの一部によりコードされる、請求項7に記載のフラグメント。
【請求項9】
ヒトNotchタンパク質の上皮増殖因子様繰返し11および12を含む、請求項4記載のフラグメントまたは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項10】
ヒトNotchタンパク質の上皮成長因子様繰返しを欠失しているか、またはその一部を欠失している、請求項4に記載のフラグメントまたは請求項5に記載のタンパク質フラグメント。
【請求項11】
第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaタンパク質またはSerrateタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質、または請求項4記載のフラグメント、あるいは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項12】
本質的に該タンパク質の細胞内ドメインからなるか、または
本質的に該タンパク質の細胞外ドメインからなるか、または
本質的に該タンパク質の細胞外及び膜貫通ドメインからなる、
請求項4記載のフラグメントまたは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項13】
ヒトNotchに特異的な抗体により結合され得る、請求項2または3に記載のタンパク質、または請求項4記載のフラグメント、あるいは請求項5記載のタンパク質フラグメント。
【請求項14】
第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaタンパク質またはSerrateタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、上皮成長因子様繰返し7〜9、もしくは上皮成長因子様繰返し17〜26、または上皮成長因子様繰返し7〜9及び上皮成長因子様繰返し17〜30、もしくは上皮成長因子様繰返し1〜10及び上皮成長因子様繰返し13〜36を含まない、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項15】
前記タンパク質の配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸に置換される、前記タンパク質のアミノ酸配列を有し、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaまたはSerrateタンパク質とin vitroで結合できる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質の誘導体。
【請求項16】
前記フラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸に置換される、前記フラグメントのアミノ酸配列を有し、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaまたはSerrateタンパク質とin vitroで結合できる、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメントの誘導体。
【請求項17】
前記タンパク質またはフラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸に置換される、前記タンパク質またはフラグメントのアミノ酸配列を有し、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたDeltaまたはSerrateタンパク質とin vitroで結合できる、請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメントの誘導体。
【請求項18】
異種タンパク質配列に結合した、請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメント、あるいは請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体を含むキメラタンパク質。
【請求項19】
図23に示されるヌクレオチド配列(配列番号31)または図24に示されるヌクレオチド配列(配列番号33)を含む、精製された核酸。
【請求項20】
ATCCに寄託されて受託番号68609を指定されたプラスミドhN3k中、またはATCCに寄託されて受託番号68611を指定されたプラスミドhN5k中に含まれるヒトNotch cDNAを含む精製された核酸、あるいはそれらに相補的なヌクレオチド配列。
【請求項21】
図23(配列番号32)または図24(配列番号34)に示されるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含む、精製された核酸。
【請求項22】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質をコードするか、または
請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメントをコードするか、または
請求項11または13記載のタンパク質またはフラグメントをコードするか、または
請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体をコードするか、または
請求項18に記載のキメラタンパク質をコードする、
精製された核酸。
【請求項23】
請求項19〜22のいずれか1項に記載の核酸を含む核酸ベクター。
【請求項24】
請求項23記載の核酸ベクターで形質転換された組換え細胞。
【請求項25】
タンパク質、フラグメント、誘導体またはキメラタンパク質が発現されるように、請求項24記載の組換え細胞を増殖させる工程、及び発現されたタンパク質、フラグメント、誘導体またはキメラタンパク質を単離する工程、を包含する請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、請求項11または13記載のタンパク質またはフラグメント、請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体、または請求項18に記載のキメラタンパク質を製造する方法。
【請求項26】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒトNotchタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、または請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメントと結合する、ヒトNotchに特異的な抗体。
【請求項27】
モノクローナル抗体である、請求項26に記載の抗体。
【請求項28】
ポリクローナル抗体である、請求項26に記載の抗体。
【請求項29】
前記抗体のイディオタイプを含む、請求項26に記載の抗体のフラグメントまたは誘導体。
【請求項30】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜10、12及び14のいずれか1項に記載のフラグメント、請求項11または13に記載のタンパク質またはフラグメント、請求項15〜17のいずれか1項に記載の誘導体、または請求項18に記載のキメラタンパク質で宿主動物を免疫する工程、及び前記タンパク質、フラグメント、誘導体またはキメラタンパク質と結合する抗体を選択する工程を含む、請求項26〜28のいずれか1項に記載の抗体を製造する方法。
【請求項31】
(a) ヒトヌクレオチド配列を含む核酸を含むサンプルを、請求項19〜22のいずれか1項に記載の核酸またはそれらの一部を含む核酸プローブと、ハイブリダイゼーションが生じ得る条件下で、接触させる工程、
(b) 該プローブにハイブリダイズする該サンプル中の核酸を単離する工程、
を包含する、ヒトNotch核酸を単離する方法。
【請求項32】
前記サンプルが、図23(配列番号31)または図24(配列番号33)に示されるDNA配列を含むヒトNotch cDNAを含む、請求項31記載の方法。
【請求項33】
Notchタンパク質を発現している細胞への薬剤の送達方法であって、該方法がNotch発現細胞を、分子が該細胞に送達されるように該分子にin vitroで暴露する工程を含み、ここで該分子が、薬剤に結合した(a) Deltaタンパク質、(b) Deltaフラグメント、または(c) Deltaタンパク質またはフラグメントの誘導体を含み、Deltaタンパク質、フラグメントまたは誘導体は、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、前記誘導体は、前記Deltaタンパク質又はDeltaフラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸によって置換される、前記Deltaタンパク質又はDeltaフラグメントのアミノ酸配列を有する、前記送達方法。
【請求項34】
薬剤をNotchタンパク質を発現する細胞に送達する方法に使用する薬物の製造における、薬剤に結合した(a)Deltaタンパク質、(b) Deltaフラグメント、または(c) Deltaタンパク質又はフラグメントの誘導体を含む分子の使用であって、ここでDeltaタンパク質、フラグメントまたは誘導体は、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、前記分子が細胞に送達されるようにNotch発現細胞を前記分子に暴露する工程を含み、前記誘導体は、前記Deltaタンパク質またはDeltaフラグメントの配列内の1つ以上のアミノ酸残基が、機能的に同等に作用してサイレント変更を生じさせる類似の極性の別のアミノ酸によって置換される、前記Deltaタンパク質またはDeltaフラグメントのアミノ酸配列を有する、前記使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23a】
【図23b】
【図23c】
【図23d】
【図23e】
【図23f】
【図23g】
【図23h】
【図23i】
【図23j】
【図23k】
【図23l】
【図23m】
【図23n】
【図23o】
【図23p】
【図23q】
【図24a】
【図24b】
【図24c】
【図24d】
【図24e】
【図24f】
【図24g】
【図25a】
【図25b】
【図25c】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23a】
【図23b】
【図23c】
【図23d】
【図23e】
【図23f】
【図23g】
【図23h】
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【図23k】
【図23l】
【図23m】
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【図23q】
【図24a】
【図24b】
【図24c】
【図24d】
【図24e】
【図24f】
【図24g】
【図25a】
【図25b】
【図25c】
【公開番号】特開2007−330258(P2007−330258A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−182684(P2007−182684)
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【分割の表示】特願平4−510668の分割
【原出願日】平成4年5月1日(1992.5.1)
【出願人】(503188829)エール ユニバーシティー (6)
【出願人】(593080685)インディアナ ユニバーシティ ファンデーション (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【分割の表示】特願平4−510668の分割
【原出願日】平成4年5月1日(1992.5.1)
【出願人】(503188829)エール ユニバーシティー (6)
【出願人】(593080685)インディアナ ユニバーシティ ファンデーション (5)
【Fターム(参考)】
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