説明

P2P(PeertoPeer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法

【課題】ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに流出したファイルの存在自体を希薄化することで、当該流出ファイルの拡散防止を可能とする。
【解決手段】
ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内の真の情報流出ファイルに対して、当該流出ファイルに対する替え玉ファイルのファイルキー情報をピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内に膨大かつ連続的に発信することで、真の情報流出ファイルのファイルキー情報自体を希薄化し、当該替え玉ファイルキー情報に基づくピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内の受信要求に対しては、任意の無作為データを作成して発信し、真の情報流出ファイルの受信確率を極端に下げ、情報流出拡散を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、P2P(Peer to Peer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及以来様々なネットワーク通信形態が出てきている。P2P(Peer to Peer)通信も、その一つであり、定まったクライアント、サーバを持たず、ネットワーク上の他のコンピュータ(ノードとも言う)に対してクライアントとしてもサーバとしても働くようなコンピュータの集合によって形成されるネットワーク形態を示す。
【0003】
P2P(Peer to Peer)通信ネットワークとして、Winny(ウィニー)やWinMX、Napsterなど、インターネットにつながったコンピュータ間で高速かつ自由に、そして高い匿名性を持ってファイルを転送できる機能を持ったファイル共有ソフトによるネットワークが登場し、当該P2P(Peer to Peer)通信ネットワークを提供するソフトウェアは、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトと称されている。
【0004】
Winny(ウィニー)を代表とするピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトは、インターネットを通じ、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに参加すると、参加者が提供するファイルを共有することができ、一見便利なソフトウェアに思われる。
【非特許文献1】金子勇著 「Winnyの技術」アスキー書籍 2005年
【0005】
ところが、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトは、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークにて共有されているファイルを1度受信すると、受信したコンピュータが当該ファイルの発信者となる特徴を兼ね備える。
当該特徴は、個々人が保持している映画のDVD、音楽CDのファイルを提供するといった現象を引き起こし、著作権上大きな問題となっている。
【非特許文献2】赤田康和著 「新ソフト「シェア」不正利用増える」朝日新聞(夕刊) 2006年5月12日
【0006】
ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)及びShare(仮称)に関しては、著作権侵害のみに留まらず、Winny及びShare(仮称)に対するウイルスが多数存在し、当該ウイルスは暴露ウイルスと称され、当該ウイルスにコンピュータが感染するとWinny(ウィニー)もしくはShare(仮称)ネットワーク内に対して共有提供しているファイルはもちろんのこと、当該コンピュータに存在する全ファイルがWinny(ウィニー)もしくはShare(仮称)ファイル共有ネットワークに提供されてしまい、情報流出等の社会問題となっている。
【非特許文献3】湯浅顕人著 「ウィニー‐情報流出との闘い‐」宝島社新書 2006年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトを通じて流出した情報が、当該ピュアP2P(Peer to Peer)型ネットワーク内で共有情報となり、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトの特徴により、当該流出情報を受信したコンピュータが、受信と同時に発信者となるため、結果として該当流出情報の拡散を引き起こし、当該流出情報が機密情報であったとしても公開情報となってしまう点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトによりピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに流出した情報が、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内第一発信元である当該流出もとコンピュータ以外のコンピュータへの受信防止として、当該流出情報ファイルのファイル情報データをピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク監視サーバより入手し、当該流出情報ファイルのファイル情報とファイル情報を同等とするデータを作成し、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトの使用状況、及びピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトを使用しているコンピュータ数に対し、拡散防止に効果的な時間当たりの発信数を計算して、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに参加しているコンピュータに情報流出ファイルに対する替え玉ファイルの存在を示す当該データを発信し、当該流出情報ファイルの存在を当該替え玉ファイルの存在を示すデータにより希薄化して、真の当該流出情報ファイルの受信確率を極端に低くすると伴に、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに参加しているコンピュータの当該替え玉ファイルの存在を示すデータに基づくファイル受信要求に対しては、任意の無作為データを作成して発信することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のP2P(Peer to Peer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法は、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内の真の情報流出ファイルに対して、当該ファイルとファイル名のみ同等である替え玉ファイルを作成し、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内の共有ファイルとして発信するのではなく、当該ファイルとファイル情報が同等である替え玉ファイルの存在を示すデータのみをピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内に当該真の情報流出ファイルの流出数に対して、当該流出ファイルの拡散防止に効果的な相当数を連続的に発信することで、膨大なデータをピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内に発信することが可能となる。
当該データに対するファイルの受信要求には、任意の無作為データを作成して発信することで、真の情報流出ファイルの受信確率を極端に下げ、結果として流出情報の公開が妨げられるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内の真の情報流出ファイルに対して、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内の共有ファイル情報自体に真の情報流出ファイルに対するファイル情報が同等である替え玉ファイルの存在を示すデータのみを発信することで、膨大なデータをピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内に発信し、真の情報流出ファイルの存在希薄化を実現した。
【実施例1】
【0011】
ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトが搭載され、かつピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに参加している個々のコンピュータを以後ノードと称す。図1中に存在するノードn(n=1,2,..,7)は、当該ノードと同様である。また、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内にて「何のファイルをどのノードが保持しているか」という各ノードのファイル保持状態情報をファイルキー情報と称す。図1は、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークのファイルキー情報の伝達方法を示す略図である。
【0012】
ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークでは、あるノードの保持するファイル一覧を含めたファイル情報を定期的に当該ノード以外のノードに発信する。つまり、図1において、例えばノード1に受信されたファイルキー情報aは、ノード1の保持するファイル一覧、即ちノード1自己のファイルキー情報を含めてノード2に発信される。更にノード2から、ノード7やノード3、そしてノード5等へもノード2が受信したファイルキー情報bにノード2自己のファイルキー情報を含めて発信される。
【0013】
明確にするため、図1ではノード1からノード2へ、ノード2から、ノード7やノード3、そしてノード5等とファイルキー情報が発信される表記になっているが、実際にあるノードから当該ノード以外のどのノードにファイルキー情報が発信されるかの判断は、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内での当該ノードから見た当該ネットワーク近隣ノードとなる。
【0014】
ファイルキー情報a、ファイル情報b及びファイル情報cの関係は、図1の数式1及び数式2の通りである。
【0015】
また、図1はピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークのファイルキー情報の伝達方法を示す略図であるため、ノード数は7となっているが、実際はピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフト及び日時に依存するものの平均数十万ノード数それぞれが、自己のファイルキー情報を含めて波紋形式に当該ファイルキー情報をピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク近隣ノードに発信する。
【非特許文献4】財団法人インターネット協会監修 「インターネット白書」インプレスR&D 2006年
【0016】
つまり、ノード1が受信したファイルキー情報aは、波紋的にピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク全体に発信される。
【0017】
各々のノードは、受信したファイルキー情報より、必要とするファイルを検索し、当該ファイルキー情報に基づいて該当ファイル保持ノードに接続して当該ファイルを受信する。
【0018】
図2は、図1の一般的ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークのファイルキー情報の伝達方法に本発明を搭載したシステムを関与させた、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク拡散防止方法説明図であり、図2のノード情報収集サーバは、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークより、個々のノード情報のみ収集する機能を搭載している。
【0019】
図3は、本発明であるP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク拡散防止方法の循環処理過程である。
【0020】
図2において、Aを流出ファイル名とする。流出ファイルAに対して、本発明のP2P(Peer to Peer)通信ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法が搭載されているシステムは、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内、個々のノード情報のみ収集する機能を搭載しているノード情報収集サーバより流出ファイルAのファイルAキー情報に関するデータを入手する。
【0021】
当該データの入手処理は、本発明であるP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク拡散防止方法の循環処理過程図3の過程10及び20にて行われ、当該入手データより、当該ファイルAキー情報はもとより当該ファイルAキー情報の流出数も把握できる。
【0022】
それにより、当該ファイルAキー情報のピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク流通数に対して、当該流出ファイルAの拡散防止に効果的な当該ファイルAキー情報の替え玉ファイルキー情報Xの発信数が定まり、当該拡散防止に効果的な相当数の当該替え玉ファイルキー情報XをピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに発信する。
【0023】
当該替え玉ファイルキー情報XをピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに発信するまでの本発明の循環処理過程は、図3における30、40及び50にあたる。
【0024】
当該ファイルキー情報Aの替え玉ファイルキー情報Xの発信数は、ファイルAキー情報のピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内流通数に対して変更でき、当該替え玉ファイルキー情報Xの存在により、まずファイルAキー情報の存在が希薄化が可能となる。
【0025】
更に、本発明の当該ファイルAキー情報に対する替え玉ファイルキー情報X作成、及び当該替え玉ファイルキー情報Xの発信は、通常のピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークであれば、そのネットワークシステム上定期的発信以外は行えないが、本発明では循環処理過程40から50の実装により、当該替え玉ファイルキー情報Xの発信は連続的に行うことが可能である。
【0026】
ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークの当該ファイルAキー情報には、「何のファイルをどのノードが保持しているか」が記載されているが、ファイル共有ソフトであるため重きを置いているのは「何のファイルを」の点であり、当該ファイルAキー情報に対する替え玉ファイルキー情報Xにおける「何のファイルを」が、当該ファイルAキー情報の「何のファイルをどのノードが保持しているか」と同様であり、当該替え玉ファイルキー情報X「何のファイルを」に対する替え玉ファイルキー情報Xの「どのノードが保持しているか」の情報が当該ファイルAキー情報の「何のファイルをどのノードが保持しているか」の情報より新しい場合には、当該ファイルAキー情報の保持ノードデータ「どのノードが保持しているか」は、当該替え玉ファイルキー情報Xの保持ノードデータの内容にて上書きされていく。
【0027】
そのため、単なる当該ファイルAキー情報の替え玉ファイルキー情報Xによる希薄化に留まらず、定期的発信により拡散される当該ファイルAキー情報に対して、その数倍の数の当該替え玉ファイルキー情報Xが連続して発信されることで、結果として当該ファイルAキー情報が当該替え玉ファイルキー情報Xに上書きされていき、当該ファイルAキー情報自身の存在希薄化に大いに効果的である。
【0028】
加えて、当該替え玉ファイルキー情報Xに基づく、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内ノードからのファイル受信要求に対しては、本発明のP2P(Peer to Peer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法が搭載されているシステムより、ファイル名のみ同等であり内容は無意味なファイルを作成して発信するため、当該ファイルAキー情報自身に基づくファイルの取得は確率的、かつ現実的にも難しく、ファイルAキー情報の拡散防止のみならず、当該ファイルAキー情報に基づく流出ファイル自体のピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワーク内拡散防止が効率的かつ迅速に行われる。
【実施例2】
【0029】
図4は、本発明のP2P(Peer to Peer)通信におけるピュアP2P(Peer to Peer)通信の通信手段となる通信プロトコルWinny(ウィニー)に関する、図3のP2P(Peer to Peer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法システムの替え玉ファイルキー情報発信処理循環過程40から50の実装手順を示している。
【0030】
通信プロトコルをWinny(ウィニー)とするピュアP2P(Peer to Peer)通信では、一般的にファイルキー情報発信ノードからコマンド00、コマンド01、コマンド02、コマンド03の順序にて、Winny(ウィニー)ファイル共有ネットワークにコマンドが発信されると、当該発信コマンド受信ノードよりコマンド00、コマンド01、コマンド02、コマンド03の順序にて当該コマンド発信ノードに返答され、当該発信ノードに対する返答の返答として、当該発信コマンド受信ノードに対して、当該発信コマンド受信ノードが受信した当該ファイルキー情報発信ノードからのコマンド00、コマンド01、コマンド02、コマンド03に関して得た情報の拡散要求コマンドが当該発信コマンド受信ノードに発信され、当該情報の拡散要求コマンドに対して当該発信コマンド受信ノードがコマンド13を発信する。
【非特許文献1】金子勇著 「Winnyの技術」アスキー書籍 2005年
【0031】
本発明により、通信プロトコルをWinny(ウィニー)とするピュアP2P(Peer to Peer)通信に対して図4に示すコマンドの順序を実装したことにより、本発明によるファイルキー情報発信は、コマンド00、コマンド01、コマンド02、コマンド03の順序で、Winny(ウィニー)ファイル共有ネットワークに当該コマンドを発信し、当該発信コマンド受信ノードよりコマンド00、コマンド01、コマンド02、コマンド03の順序にて本発明搭載システムに返答され、当該返答の返答として本発明搭載システムより、コマンド13が発信され、結果として図3における過程40から過程50の替え玉ファイルキー情報発信循環処理が実装される。
【0032】
尚、当該コマンド13によるクエリ送信は、通信プロトコルをWinny(ウィニー)とするピュアP2P(Peer to Peer)通信ネットワーク内に存在する各々のファイルキー情報全体を1つのデータベースと見立てた、当該ファイルキー情報全体に対する処理要求の発信、即ち通信プロトコルをWinny(ウィニー)とするピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークWinny(ウィニー)に関する替え玉ファイルキー情報データの発信を意味している。
【実施例3】
【0033】
図5は、本発明のP2P(Peer to Peer)通信におけるピュアP2P(Peer to Peer)通信の通信手段となる通信プロトコルShare(仮称)に関する、図3のP2P(Peer to Peer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法システムの替え玉ファイルキー情報発信処理循環過程40から50の実装手順を示している。
【0034】
通信プロトコルをShare(仮称)とするピュアP2P(Peer to Peer)通信は、ファイルキー情報発信処理方法に関して図5のコマンド処理順序が取られているが、当該通信プロトコルShare(仮称)では、当該ファイルキー情報発信ノード及び当該発信ファイルキー情報受信ノード間でのファイルキー情報発信循環処理の順序操作の実装をせずに、図3における過程40から過程50の替え玉ファイルキー情報発信循環処理が実装される。
【0035】
尚、当該コマンド120によるクエリ送信は、通信プロトコルをShare(仮称)とするピュアP2P(Peer to Peer)通信ネットワーク内に存在する各々のファイルキー情報全体を1つのデータベースと見立てた、当該ファイルキー情報全体に対する処理要求の発信、即ち通信プロトコルをShare(仮称)とするピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークShare(仮称)に関する替え玉ファイルキー情報データの発信を意味している。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明により、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに流出したファイルに対するファイルキー情報の替え玉ファイルキー情報を作成し、実際に流出したファイルのファイルキー情報の規模により当該替え玉ファイルキー情報の発信数を定めて、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに連続的かつ一度に複数発信し、当該替え玉ファイルキー情報に基づく受信要求に対しては、無意味なファイルを発信することによって、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークに流出した当該ファイル自体の受信確率を極端に下げ、当該流出ファイルの拡散防止に大きく適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ネットワークのファイルキー情報の伝達方法を示した説明図である。(実施例1)
【図2】P2P(Peer to Peer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法を示した説明図である。(実施例1)
【図3】P2P(Peer to Peer)ネットワークにおける情報流出の拡散防止方法システムの替え玉ファイルキー情報発信処理循環過程を示した説明図である。(実施例1)
【図4】ピュアP2P(Peer to Peer)型通信の通信手段となる通信プロトコルWinny(ウィニー)に関する替え玉ファイルキー情報発信処理方法を示した説明図である。(実施例2)
【図5】ピュアP2P(Peer to Peer)型通信の通信手段となる通信プロトコルShare(仮称)に関する替え玉ファイルキー情報発信処理方法を示した説明図である。(実施例3)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
P2P(Peer to Peer)ファイル共有ソフトのネットワークに存在するあるファイルのファイル情報に対して、当該ファイルのファイル情報データを予め入手して、当該ファイルの替え玉ファイル情報を作成し、当該替え玉ファイル情報のデータを複数の発信システムにより一度に複数かつ連続的にP2Pファイル共有ソフトのネットワークに参加しているコンピュータに発信する方法。
【請求項2】
P2P(Peer to Peer)通信におけるピュアP2P(Peer to Peer)通信の通信手段となる通信プロトコルWinny(ウィニー)に関し、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)ネットワークに存在するあるファイルのファイル情報に対して、当該ファイルのファイル情報データを予め入手して、当該ファイルの替え玉ファイル情報を作成し、当該替え玉ファイル情報のデータを、連続的に通信プロトコルをWinny(ウィニー)とするネットワークに参加しているコンピュータに発信する方法。
【請求項3】
P2P(Peer to Peer)通信におけるピュアP2P(Peer to Peer)通信の通信手段となる通信プロトコルShare(仮称)に関し、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトShare(仮称)ネットワークに存在するあるファイルのファイル情報に対して、当該ファイルのファイル情報データを予め入手して、当該ファイルの替え玉ファイル情報を作成し、当該替え玉ファイル情報のデータを、連続的に通信プロトコルをShare(仮称)とするネットワークに参加しているコンピュータに発信する方法。
【請求項4】
P2P(Peer to Peer)ファイル共有ソフトのネットワークに存在するあるファイルのファイル情報に対して、当該ファイルの替え玉ファイル情報を作成し、連続的に発信される当該替え玉ファイル情報のデータに基づき、P2Pファイル共有ソフトのネットワークに参加しているコンピュータから受信要求が生じた場合には、ファイル名のみ同等であり、無意味な内容のデータを発信する方法。
【請求項5】
P2P(Peer to Peer)通信におけるピュアP2P(Peer to Peer)通信の通信手段となる通信プロトコルWinny(ウィニー)に関し、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)ネットワークに存在するあるファイルのファイル情報に対して、当該ファイルの替え玉ファイル情報を作成し、連続的に発信される当該替え玉ファイル情報のデータに基づき、Winny(ウィニー)ファイル共有ソフトのネットワークに参加しているコンピュータから当該ファイルの送信要求が生じた場合には、無意味な内容のデータを発信する方法。
【請求項6】
P2P(Peer to Peer)通信におけるピュアP2P(Peer to Peer)通信の通信手段となる通信プロトコルShare(仮称)に関し、ピュアP2P(Peer to Peer)型ファイル共有ソフトShare(仮称)ネットワークに存在するあるファイルのファイル情報に対して、当該ファイルの替え玉ファイル情報を作成し、連続的に発信される当該替え玉ファイル情報のデータに基づき、Share(仮称)ファイル共有ソフトのネットワークに参加しているコンピュータから当該ファイルの送信要求が生じた場合には、無意味な内容のデータを発信する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−197854(P2008−197854A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−31432(P2007−31432)
【出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【出願人】(500517318)ネットエージェント株式会社 (8)
【Fターム(参考)】