説明

PDE4B阻害剤

PDE4に対して活性な化合物が開示される。また,X線結晶学を用いて決定されたPDE4Bの結晶構造,および分子スキャフォールドの同定,PDE4Bに結合してこれを調節するリガンドの開発,および既知のリガンドに基づく改良されたリガンドの同定のためのPDE4B結晶および構造情報の使用も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の化学構造:
【化1】

[式中,
kは,−CR19,−C(Z)R,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択され;
Zは,O,S,またはNRであり;
tは,NまたはCHであり;
yはNまたはCHであり,ただし,tとyの両方がNであることはなく;
u,v,w,およびxの1つはC−Aであり,u,v,wおよびxの他のものはCHであり;
Aは,
【化2】

からなる群より選択される構造を有し;
およびRは,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
は,それぞれの場合に独立して,−OR,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,Rがアルケニルであるとき,そのアルケン炭素はC(Z)には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,Rがアルキニルであるとき,そのアルキン炭素はC(Z)には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
は,それぞれの場合に独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,Rがアルケニルであるとき,そのアルケン炭素はO,NまたはSには結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,Rがアルキニルであるとき,そのアルキン炭素はO,NまたはSには結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
10およびR11は,それぞれの場合に独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R10および/またはR11がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R10および/またはR11がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択されるか;または
10およびR11は,これらが結合している窒素と一緒になって,5−7員の任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルまたは任意に置換されていてもよいヘテロアリール環を形成してもよく;
12およびR13は,それぞれの場合に独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R12および/またはR13がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R12および/またはR13がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択されるか;または
12およびR13は,これらが結合している窒素と一緒になって,5−7員の任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルまたは任意に置換されていてもよいヘテロアリール環を形成してもよく;
14は,それぞれの場合に独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R14がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は−S(O)−には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R14がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は−S(O)−には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
15は,それぞれの場合に独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R15がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R15がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,および−C(Z)NR1213からなる群より選択されるか;または
各R15は,これらが結合している酸素と一緒になって,フェニル環と縮合した5−7員の任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;
16は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R16がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R16がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,および−C(Z)NR1213からなる群より選択され;
17は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R17がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素はN,O,またはSには結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R17がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素はN,O,またはSには結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
18は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,−OR,−SR,−NR1011,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択され;
19は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
ただし,化合物は以下
【化3】

の化合物ではない]
を有する化合物,およびそれらのすべての塩,プロドラッグ,互変異性体および異性体。
【請求項2】
tおよびyはCHである,請求項1記載の化合物。
【請求項3】
tはCHであり,およびyはNである,請求項1記載の化合物。
【請求項4】
kは,−CH19,−C(Z)R,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択され;
ここで,R,R12,R13,R14,およびR19は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択され,
ここで,アリールおよびヘテロアリールは,ハロゲン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよい低級チオアルキル,任意に置換されていてもよいアリールオキシ,任意に置換されていてもよいヘテロアリールオキシ,任意に置換されていてもよいアミノ,任意に置換されていてもよいカルボキシル,任意に置換されていてもよいアルキルスルホニルアミノ,シアノおよびニトロからなる群より選択される1−3個の置換基で任意に置換されていてもよく;および
Z,t,y,u,v,w,x,A,R,R,R,R15,R16,R17,およびR18は,上で定義したとおりである,請求項3記載の化合物。
【請求項5】
構造:
【化4】

を有する,請求項3記載の化合物。
【請求項6】
t,u,w,およびxはそれぞれCHであり,vはC−Aであり,およびyはNであり,このことにより,構造:
【化5】

を有する化合物を与える,請求項5記載の化合物。
【請求項7】
t,u,v,およびxはそれぞれCHであり,wはC−Aであり,およびyはNであり,このことにより構造:
【化6】

を有する化合物を与える,請求項5記載の化合物。
【請求項8】
t,v,w,およびxはCHであり,uはC−Aであり,およびy=Nであり;
ここで,Aは,構造:
【化7】

[式中,k,Z,R,R,R,R,R12,R13,R14,R15,およびR19は上で定義したとおりである]
を有し,このことにより,以下の化学構造:
【化8】

を有する化合物を与える,請求項1記載の化合物。
【請求項9】
kは,−CH19,−C(Z)R,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択され,
ここで,R,R12,R13,R14,およびR19は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,アリールおよびヘテロアリールからなる群より選択され;
ここで,アリールおよびヘテロアリールは,ハロゲン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルコキシ,任意に置換されていてもよい低級チオアルキル,任意に置換されていてもよいアリールオキシ,任意に置換されていてもよいヘテロアリールオキシ,任意に置換されていてもよいアミノ,任意に置換されていてもよいカルボキシル,任意に置換されていてもよいアルキルスルホニルアミノ,シアノおよびニトロからなる群より選択される1−3個の置換基で任意に置換されていてもよい,請求項8記載の化合物。
【請求項10】
15は,それぞれの場合に独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択されるか,または各R15は,これらが結合している酸素と一緒になって,フェニル環と縮合した5−7員の任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル環を形成してもよい,請求項9記載の化合物。
【請求項11】
15が任意に置換されていてもよい低級アルキルであるとき,低級アルキルは,フルオロ,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいアリールおよび任意に置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択される1−3個の置換基で任意に置換されていてもよい,請求項10記載の化合物。
【請求項12】
請求項1記載の化合物;および
薬学的に許容しうる担体
を含む組成物。
【請求項13】
PDE4Bの調節が治療上の利益を与える疾病または状態に罹患しているかまたはそのリスクを有する被験者を治療する方法であって,以下:
【化9】

[式中,
kは,−CR19,−C(Z)R,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択され;
Zは,O,S,またはNRであり;
t,u,v,w,x,およびyは,それぞれ独立して,NまたはCRであり,ただし,uおよびtの1つ以下がNであり,およびv,w,xおよびyの2つ以下がNであり;
は,それぞれの場合に独立して,水素,ハロゲン,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,−OR,−SR,−NR1011,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,−S(O)14,およびAからなる群より選択され,ただし,少なくとも1つのRはAであり;
Aは,置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
およびRは,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
は,それぞれの場合に独立して,−OR,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,Rがアルケニルであるとき,そのアルケン炭素はC(Z)には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,Rがアルキニルであるとき,そのアルキン炭素はC(Z)には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
は,それぞれの場合に独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,Rがアルケニルであるとき,そのアルケン炭素はO,NまたはSには結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,Rがアルキニルであるとき,そのアルキン炭素はO,NまたはSには結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;
10およびR11は,独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R10および/またはR11がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R10および/またはR11がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択されるか;または
10およびR11は,これらが結合している窒素と一緒になって,5−7員の任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルまたは任意に置換されていてもよいヘテロアリール環を形成してもよく;
12およびR13は,それぞれの場合に独立して,水素,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R12および/またはR13がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R12および/またはR13がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は窒素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択されるか;または
12およびR13は,これらが結合している窒素と一緒になって,5−7員の任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルまたは任意に置換されていてもよいヘテロアリール環を形成してもよく;
14は,それぞれの場合に独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R14がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は−S(O)−には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R14がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は−S(O)−には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;および
19は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択される]
の化学構造を有する有効量の化合物を前記被験者に投与することを含む方法。
【請求項14】
Aは,
【化10】

[式中,
15は,それぞれの場合に独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R15がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R15がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,および−C(Z)NR1213からなる群より選択されるか;または
各R15は,これらが結合している酸素と一緒になって,フェニル環に縮合している5−7員の任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル環を形成してもよく;
16は,それぞれの場合に独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R16がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R16がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素は酸素には結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,および−C(Z)NR1213からなる群より選択され;
17は,それぞれの場合に独立して,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル(ただし,R17がアルケニルであるとき,そのアルケン炭素はN,O,またはSには結合していない),任意に置換されていてもよい低級アルキニル(ただし,R17がアルキニルであるとき,そのアルキン炭素はN,O,またはSには結合していない),任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,および任意に置換されていてもよいヘテロアラルキルからなる群より選択され;および
18は,任意に置換されていてもよい低級アルキル,任意に置換されていてもよい低級アルケニル,任意に置換されていてもよい低級アルキニル,任意に置換されていてもよいシクロアルキル,任意に置換されていてもよいシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキル,任意に置換されていてもよいヘテロシクロアルキルアルキル,任意に置換されていてもよいアリール,任意に置換されていてもよいアラルキル,任意に置換されていてもよいヘテロアリール,任意に置換されていてもよいヘテロアラルキル,−C(Z)R,−OR,−SR,−NR1011,−C(Z)NR1213,−S(O)NR1213,および−S(O)14からなる群より選択される]
からなる群より選択される構造を有する,請求項13記載の方法。
【請求項15】
Aは,以下の構造:
【化11】

を有する,請求項14記載の方法。
【請求項16】
t,u,v,w,x,およびyの1個以下はNである,請求項15記載の方法。
【請求項17】
tはCHであり,yはNであり,u,v,w,およびxの1つはC−Aであり,およびu,v,wおよびxの他のものはCHである,請求項16記載の方法。
【請求項18】
化合物が以下の構造:
【化12】

を有する,請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記化合物がヒトへの投与用に認可されている,請求項13記載の方法。
【請求項20】
前記疾病または状態は,PDE4B媒介性疾病または状態である,請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記疾病または状態が,喘息,気管支炎,アレルギー性気管支炎,慢性閉塞性肺疾患,嚢胞性線維症,特発性肺線維症,サルコイドーシス,肺高血圧症,アレルギー性気管支炎,気腫,アルツハイマー病,パーキンソン病,ハンティングトン舞踏病,多発性硬化症,慢性関節リウマチ,クローン病,脳虚血,炎症性腸疾患,潰瘍性大腸炎,アトピー性皮膚炎,骨粗鬆症,大理石骨病,パジェット病,散在性大細胞B細胞リンパ腫,慢性リンパ球性白血病,急性リンパ芽球性白血病,重症急性呼吸器症候群,および早期陣痛からなる群より選択される,請求項19記載の方法。
【請求項22】
請求項12記載の組成物を含むキット。
【請求項23】
前記組成物がヒトへの投与について認可されたものであることを示す文書をさらに含む,請求項22記載のキット。
【請求項24】
前記組成物が,喘息,気管支炎,アレルギー性気管支炎,慢性閉塞性肺疾患,嚢胞性線維症,特発性肺線維症,サルコイドーシス,肺高血圧症,アレルギー性気管支炎,気腫,アルツハイマー病,パーキンソン病,ハンティングトン舞踏病,多発性硬化症,慢性関節リウマチ,クローン病,脳虚血,炎症性腸疾患,潰瘍性大腸炎,アトピー性皮膚炎,骨粗鬆症,大理石骨病,パジェット病,散在性大細胞B細胞リンパ腫,慢性リンパ球性白血病,急性リンパ芽球性白血病,重症急性呼吸器症候群,および早期陣痛からなる群より選択される適応症について認可されたものである,請求項23記載のキット。
【請求項25】
PDE4に対して活性な改良された調節剤を開発する方法であって,
式Iにしたがう複数の試験化合物のいずれかがPDE4に対して活性な参照化合物と比較して改良された1またはそれ以上の所望の薬理学的特性を与えるか否かを判定し;そして
前記所望の薬理学的特性について改良を有する化合物を選択し,このことにより改良された調節剤を得る,ことを含む方法。
【請求項26】
前記所望の薬理学的特性が,PDE4Bに対してPDE4Dより少なくとも10倍高い活性である,請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記所望の薬理学的特性が,0.10μM未満のIC50である,請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記参照化合物が式Iの化合物である,請求項25記載の方法。
【請求項29】
前記改良された調節剤の少なくとも1つの誘導体が試験化合物として用いられ,および前記判定および選択が繰り返される,請求項25記載の方法。
【請求項30】
PDE4Bに対して改良された特異性を有するリガンドを開発する方法であって,
複数のホスホジエステラーゼに結合する化合物を同定し;
前記化合物の誘導体がPDE4Bに対して前記化合物より高い特異性を有するか否かを判定し,このことにより,PDE4Bに対して改良された特異性を有するリガンドを得る,ことを含む方法。
【請求項31】
前記化合物が前記複数のホスホジエステラーゼのいずれに対するものより少なくとも10倍高い親和性をもってPDE4Bに結合する,請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記化合物は,少なくとも1つの保存PDE4B活性部位残基と相互作用する,請求項30記載の方法。
【請求項33】
前記化合物は,前記複数のホスホジエステラーゼに弱く結合する,請求項30記載の方法。
【請求項34】
前記複数のホスホジエステラーゼはPDE4BおよびPDE4Dを含む,請求項30記載の方法。
【請求項35】
前記複数のホスホジエステラーゼはPDE4BおよびPDE5Aを含む,請求項30記載の方法。
【請求項36】
前記化合物は式Iの化合物である,請求項30記載の方法。
【請求項37】
表1または2に示される座標を有する,PDE4Bホスホジエステラーゼドメインの結晶形を含む結晶。
【請求項38】
さらにもう1つの重金属原子を含む,請求項37記載の結晶。
【請求項39】
前記結晶形は,PDE4Bと結合化合物との共結晶を含む,請求項37記載の結晶。
【請求項40】
前記結合化合物は,少なくとも1つの保存PDE4B活性部位残基と相互作用する,請求項39記載の結晶形。
【請求項41】
前記共結晶がX線ビーム中にある,請求項39記載の結晶形。
【請求項42】
前記結晶がX線ビーム中にある,請求項37記載の結晶形。
【請求項43】
PDE4Bの結晶を得る方法であって,PDE4B蛋白質を5−20mg/mlで,30%PEG400,0.2M MgCl,0.1M Tris(pH8.5),1mMの結合化合物,4℃;または20%PEG3000,0.2M Ca(OAc),0.1M Tris(pH7.0),1mMの結合化合物,15.9mg/mlの蛋白質,4℃;または1.8M−2.0M硫酸アンモニウム,0.1M CAPS(pH10.0−10.5),0.2M硫酸リチウムと実質的に同等の結晶化条件に供することを含む方法。
【請求項44】
さらに,前記結晶化条件を最適化することを含む,請求項43記載の方法。
【請求項45】
PDE4BとPDE4B結合化合物との共結晶であって,前記結合化合物は式Iの化合物を含む共結晶。
【請求項46】
前記共結晶がX線ビーム中にある,請求項45記載の共結晶。
【請求項47】
ホスホジエステラーゼの構造を決定する方法であって,
PDE4B構造の電子表示からホモロジーモデルを作成し,ここで,前記PDE4B構造は,表1または2の原子座標を表し;そして
前記ホモロジーモデルをホスホジエステラーゼの前記構造と同等とみなす,ことを含む方法。
【請求項48】
前記作成することが,
PDE4Bと前記ホスホジエステラーゼとの間で保存されているアミノ酸残基を同定し;
前記PDE4B構造中の複数の保存アミノ酸の原子座標を前記ホスホジエステラーゼの対応するアミノ酸に移動させて,前記ホスホジエステラーゼの概略構造を提供し;そして
前記ホスホジエステラーゼ中の残りのアミノ酸残基の構造の電子表示を用いて前記ホスホジエステラーゼの残部を表す構造を構築する,
ことを含む,請求項47記載の方法。
【請求項49】
さらに,前記ホモロジーモデルを,前記ホスホジエステラーゼの1またはそれ以上の結晶からの低解像度X線回折データとフィッティングさせることを含む,請求項48記載の方法。
【請求項50】
表1または2からの保存残基の座標を用いる,請求項48記載の方法。
【請求項51】
前記ホスホジエステラーゼがPDE5Aである,請求項48記載の方法。
【請求項52】
表1または2に示される座標に対応する原子座標表示を含む,PDE4Bの結晶構造の電子表示。
【請求項53】
図解表示を含む,請求項52記載の電子表示。
【請求項54】
前記PDE4Bは本質的にPDE4Bホスホジエステラーゼドメインからなる,請求項52記載の電子表示。
【請求項55】
PDE4Bに基づくホスホジエステラーゼのホモロジーモデルの電子表示であって,ここで,前記ホモロジーモデルは,表1または2の保存残基原子座標を利用することを特徴とする電子表示。
【請求項56】
生物学的因子を開発する方法であって,PDE4B結晶構造を分析し,そして前記生物学的因子を形成するための少なくとも1つの基礎構造を同定することを含む方法。
【請求項57】
前記基礎構造はエピトープを含み,および前記方法はさらに,前記エピトープに対する抗体を開発することを含む,請求項56記載の方法。
【請求項58】
前記基礎構造は変更された活性を与えると予測される変異部位を含み,および前記方法はさらに,前記部位において変異を作成し,このことにより改変されたPDE4Bを得ることを含む,請求項56記載の方法。
【請求項59】
前記基礎構造は,別の成分が付着するための付着点を含む,請求項56記載の方法。
【請求項60】
前記別の成分は,ペプチド,ポリペプチド,固相材料,リンカー,および標識からなる群より選択される,請求項56記載の方法。
【請求項61】
前記別の成分を付着させることをさらに含む,請求項56記載の方法。
【請求項62】
PDE4Bに結合する可能性を有する化合物を同定する方法であって,化合物の少なくとも1つの電子表示をPDE4B結合部位の電子表示中でフィッティングさせることを含み,ここで,前記結合部位は,表4からの保存結合部位残基の座標の電子表示を含むことを特徴とする方法。
【請求項63】
前記電子表示がさらに,前記結合部位において複合体を形成している結合化合物の電子表示を含む,請求項62記載の方法。
【請求項64】
PDE4Bと複合体形成した化合物のコンピュータ表示を除去し,そしてコンピュータデータベースからの化合物のコンピュータ表示をPDE4Bの活性部位のコンピュータ表示とフィッティングさせ;そして
好都合な幾何学的フィットおよびエネルギー的に好都合な相補的相互作用に基づいて前記活性部位に最もよくフィットする化合物を潜在的結合化合物として同定する,
ことを含む,請求項63記載の方法。
【請求項65】
PDE4Bと複合体形成した化合物のコンピュータ表示を,1またはそれ以上の化学基の欠失または付加またはその両方により改変し;
コンピュータデータベースからの化合物のコンピュータ表示をPDE4Bの活性部位のコンピュータ表示とフィッティングさせ;そして
好都合な幾何学的フィットおよびエネルギー的に好都合な相補的相互作用に基づいて前記活性部位に最もよくフィットする化合物を潜在的結合化合物として同定する,
ことを含む,請求項63記載の方法。
【請求項66】
PDE4Bと複合体形成した化合物のコンピュータ表示を除去し;そして
化合物検索コンピュータプログラムを用いて前記化合物と構造的類似性を有する化合物についてデータベースを検索するか,または化合物構築コンピュータプログラムを用いて前記化合物の一部を類似する化学構造で置き換える,
ことを含む,請求項63記載の方法。
【請求項67】
PDE4Bと複合体を形成する前記化合物が非加水分解性cGMP類似体である,請求項63記載の方法。
【請求項68】
前記フィッティングが,前記化合物が保存PDE4B活性部位残基の1またはそれ以上と相互作用するか否かを判定することを含む,請求項62記載の方法。
【請求項69】
PDE4B結合化合物またはその誘導体を,前記PDE4B結合化合物の実質的なPDE4B結合を保持するように付着成分に結合させる方法であって,前記PDE4B結合化合物またはその誘導体を前記付着成分の結合についてエネルギー的に許容される部位に結合させることを含む方法。
【請求項70】
前記付着成分が固相媒体に結合させるためのリンカーであり,および前記方法がさらに,前記化合物または誘導体を前記エネルギー的に許容される部位に結合したリンカーを介して固相媒体に結合させることを含む,請求項69記載の方法。
【請求項71】
前記ホスホジエステラーゼが,少なくとも1つの保存PDE4B活性部位残基とマッチする保存残基を含む,請求項69記載の方法。
【請求項72】
前記リンカーは無痕跡リンカーである,請求項70記載の方法。
【請求項73】
前記ホスホジエステラーゼ結合化合物またはその誘導体が前記固相媒体に結合した前記リンカー上で合成される,請求項70記載の方法。
【請求項74】
複数の前記化合物または誘導体がコンビナトリアル合成で合成される,請求項73記載の方法。
【請求項75】
前記化合物の前記固相媒体への付着により親和性媒体が生ずる,請求項70記載の方法。
【請求項76】
前記付着成分は標識を含む,請求項69記載の方法。
【請求項77】
前記標識は蛍光団を含む,請求項76記載の方法。
【請求項78】
PDE4B結合化合物と,前記改変型化合物のPDE4Bへの結合がエネルギー的に許容される部位においてこれに結合したリンカー成分を含む改変型化合物。
【請求項79】
前記リンカーは固相に付着されている,請求項78記載の化合物。
【請求項80】
前記リンカーは,標識を含むかまたはこれに付着されている,請求項78記載の化合物。
【請求項81】
前記リンカーは無痕跡リンカーである,請求項78記載の化合物。
【請求項82】
前記結合化合物は式Iの化合物である,請求項78記載の化合物。
【請求項83】
ホスホジエステラーゼのリガンドを開発する方法であって,前記ホスホジエステラーゼは,1またはそれ以上の保存PDE4B活性部位残基にマッチした保存残基を含んでおり,該方法は,前記ホスホジエステラーゼに結合するPDE4B結合化合物が結晶構造中において前記1またはそれ以上の保存PDE4B活性部位残基と相互作用するか否かを判定することを含む方法。
【請求項84】
前記ホスホジエステラーゼは,少なくとも2つの保存PDE4B活性部位残基とマッチする保存残基を含む,請求項83記載の方法。
【請求項85】
さらに,前記化合物が前記ホスホジエステラーゼを調節するか否かを判定することを含む,請求項83記載の方法。
【請求項86】
前記決定することが,前記化合物を前記ホスホジエステラーゼの結合部位においてコンピュータフィッティングさせることを含む,請求項83記載の方法。
【請求項87】
さらに,前記ホスホジエステラーゼと前記化合物との共結晶を形成することを含む,請求項83記載の方法。
【請求項88】
さらに,前記化合物の前記ホスホジエステラーゼとの結合の向きを決定することを含む,請求項83記載の方法。
【請求項89】
前記結合化合物は式Iの化合物である,請求項83記載の方法。
【請求項90】
PDE4BとPDE4Dとの間で選択性を有する化合物を同定する方法であって,
化合物がPDE4BおよびPDE4Dと少なくとも1つの異なる部位で異なるように相互作用するか否かを分析することを含み,ここで,異なる相互作用は前記選択性を示す,ことを特徴とする方法。
【請求項91】
前記分析が,
前記化合物の電子表示をPDE4BおよびPDE4Dの結合部位の電子表示中でフィッティングさせ;そして
前記フィッティングに基づいて,前記化合物が異なるように相互作用するか否かを判定する,
ことを含む,請求項90記載の方法。
【請求項92】
初期化合物の電子表示をPDE4BおよびPDE4Dの結合部位の電子表示にフィッティングさせ,ここで,前記初期化合物はPDE4BおよびPDE4Dの両方に結合し;
前記初期化合物の前記電子表示を,少なくとも異なる部位で相互作用する少なくとも1つの成分で改変し;そして
改変された化合物がPDE4BおよびPDE4Dに異なるように結合するか否かを判定する,
ことを含む,請求項90記載の方法。
【請求項93】
前記改変された化合物が前記初期化合物と異なるより高い程度で結合する,請求項92記載の方法。
【請求項94】
さらに,PDE4BおよびPDE4Dに対して異なるように相互作用する化合物を異なる活性についてアッセイすることを含む,請求項90記載の方法。
【請求項95】
前記化合物が式Iの化合物である,請求項90記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−512380(P2008−512380A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530399(P2007−530399)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/031322
【国際公開番号】WO2006/026754
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(505324881)プレキシコン,インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】