説明

PI3キナーゼ阻害剤としてのオキサゾール置換インダゾール

本発明は特定の新規化合物に関する。具体的には、本発明は式(I)
(I)の化合物及びその塩に関する。本発明の化合物は、キナーゼ活性の、特にPI3キナーゼ活性の阻害剤である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、
【化1】

(式中
は、9員環又は10員環の二環式へテロアリールであり、前記9員環又は10員環の二環式へテロアリールは、酸素及び窒素から独立して選択される1〜3のヘテロ原子を含有し、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、ハロ、−CN若しくは−NHSOによって任意に置換され、又は
1−6アルキル、−OR、ハロ、及び−NHSOから独立して選択される1若しくは2の置換基によって任意に置換されるピリジニルであり;
及びRは、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して6員環又は7員環のヘテロシクリルを形成し、前記6員環又は7員環のヘテロシクリルは酸素原子又はさらなる窒素原子を任意に含有し、C1−6アルキルから独立して選択される1又は2の置換基によって任意に置換され;
は、水素又はメチルであり;
は、水素又はC1−4アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立してC1−6アルキル、又は独立してハロから選択される1又は2の置換基によって任意に置換されるフェニルである)
又はその塩。
【請求項2】
は、1若しくは2の窒素原子を含有する9員環の二環式へテロアリール又は−OR及び−NHSOから独立して選択される1若しくは2の置換基によって任意に置換されるピリジニルである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
がインドリルである、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
が−OR及び−NHSOから独立して選択される1若しくは2の置換基によって任意に置換されるピリジニルである、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
及びRは、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して6員環へテロシクリルを形成し、前記6員環へテロシクリルは酸素原子又はさらなる窒素原子を任意に含有し、C1−6アルキルから独立して選択される1又は2の置換基によって任意に置換される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
及びRは、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して6員環へテロシクリルを形成し、前記6員環へテロシクリルは酸素原子を任意に含有し、C1−4アルキルから独立して選択される1又は2の置換基によって任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
及びRは、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して6員環へテロシクリルを形成し、前記6員環へテロシクリルはさらなる窒素原子を含有し、C1−4アルキルによって任意に置換される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
が水素である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
【請求項9】
実施例1〜9のいずれか1つに実質的に記載される化合物又はその塩。
【請求項10】
N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド、
N−[5−[4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド、
N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]−2,4−ジフルオロベンゼンスルホンアミド、
2,4−ジフルオロ−N−[5−[4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]ベンゼンスルホンアミド、
4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−6−(1H−インドール−4−イル)−1H−インダゾール、
6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール、
6−(1H−インドール−4−イル)−4−[5−(4−モルフォリニルメチル)−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−インダゾール、
N−[5−[4−(5−{[(2R,6R)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド、
6−(1H−インドール−4−イル)−4−[5−(1−ピペラジニルメチル)−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−インダゾール
である化合物、又はその塩。
【請求項11】
N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド
【化2】

である化合物、又はその塩。
【請求項12】
6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール
【化3】

である化合物、又はその塩。
【請求項13】
薬学上許容可能な塩の形態である請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド(R)マンデル酸塩。
【化4】

【請求項15】
6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール塩酸塩。
【化5】

【請求項16】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又は薬学上許容可能なその塩と、1以上の薬学上許容可能な賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項17】
N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド(R)マンデル酸塩と、1以上の薬学上許容可能な賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項18】
6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール塩酸塩と、1以上の薬学上許容可能な賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項19】
薬物療法で使用するための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又は薬学上許容可能なその塩。
【請求項20】
薬物療法で使用するための、N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド(R)マンデル酸塩。
【請求項21】
薬物療法で使用するための、6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール塩酸塩。
【請求項22】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病の治療で使用するための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又は薬学上許容可能なその塩。
【請求項23】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病の治療で使用するための、N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド(R)マンデル酸塩。
【請求項24】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病の治療で使用するための、6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール塩酸塩。
【請求項25】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病の治療で使用するための薬物の製造における、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又は薬学上許容可能なその塩の使用。
【請求項26】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病の治療で使用するための薬物の製造における、N−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド(R)マンデル酸塩の使用。
【請求項27】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病の治療で使用するための薬物の製造における、6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール塩酸塩の使用。
【請求項28】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病を治療する方法であって、それを必要とする患者に安全で有効な量の請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又は薬学上許容可能なその塩を投与することを含む、方法。
【請求項29】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病を治療する方法であって、それを必要とする患者に安全で有効な量のN−[5−[4−(5−{[(2R,6S)−2,6−ジメチル−4−モルフォリニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール−6−イル]−2−(メチルオキシ)−3−ピリジニル]メタンスルホンアミド(R)マンデル酸塩を投与することを含む、方法。
【請求項30】
不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病を治療する方法であって、それを必要とする患者に安全で有効な量の6−(1H−インドール−4−イル)−4−(5−{[4−(1−メチルエチル)−1−ピペラジニル]メチル}−1,3−オキサゾール−2−イル)−1H−インダゾール塩酸塩を投与することを含む、方法。
【請求項31】
前記不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病が、呼吸器疾患、ウイルス感染症、非ウイルス性呼吸器感染症、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、炎症性の疾病、循環器疾患、血液悪性腫瘍、神経変性疾患、膵炎、多臓器不全、腎疾患、血小板凝集、癌、精子の運動性、移植の拒絶、移植片拒絶、肺損傷又は疼痛である、請求項28〜30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺繊維症(IPF)、ウイルスの気道感染、呼吸器疾患のウイルス性増悪、アスペルギルス症、リーシュマニア症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性大腸疾患、血栓症、アテローム性硬化症、血液悪性腫瘍、神経変性疾患、膵炎、多臓器不全、腎疾患、血小板凝集、癌、精子の運動性、移植の拒絶、移植片拒絶、肺損傷、関節リウマチ又は変形性関節症に関連する疼痛、背痛、一般的な炎症性の疼痛、肝後性神経痛、糖尿病性神経症、炎症性の神経痛(外傷)、三叉神経痛又は中枢性の疼痛である、請求項28〜30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病が喘息である、請求項28〜30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記不適切なPI3キナーゼ活性が介在する疾病がCOPDである、請求項28〜30のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−525349(P2012−525349A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507720(P2012−507720)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055666
【国際公開番号】WO2010/125082
【国際公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】