説明

PI3キナーゼ阻害物質としてのキノリン誘導体

【課題】
PI3キナーゼの活性/機能を阻害する方法の提供。
【解決手段】
本発明は、キノリン誘導体を用いるPI3キナーゼの活性/機能を阻害する方法である。本発明はまた、キノリン誘導体の投与による、自己免疫障害、炎症性疾患、心血管疾患、神経変性疾患、アレルギー、喘息、膵炎、多臓器機能不全、腎疾患、血小板凝集、癌、精子運動性、移植拒絶反応、移植片拒絶反応および肺損傷からなる群から選択される1つ以上の病態の治療方法である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
R2は、ピリジニルまたは置換ピリジニル基であり;
R1は、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され;
R3およびR4は各々、水素、ハロゲン、アシル、アミノ、置換アミノ、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、置換C3〜7シクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル、置換C3〜7ヘテロシクロアルキル、アルキルカルボキシ、アミノアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールシクロアルキル、置換アリールシクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロ、アシルオキシおよびアリールオキシから独立して選択され;
nは1〜2である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
式(I)(G):
【化2】

[式中、
R1、R3、R4およびR5は各々、水素、ハロゲン、アシル、アミノ、置換アミノ、アリールアミノ、アシルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、置換C3〜7シクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル、置換C3〜7ヘテロシクロアルキル、アルキルカルボキシ、アミノアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールシクロアルキル、置換アリールシクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシおよびアリールオキシから独立して選択され;
nは1ー2、mは0〜3であり;
あるいは、R5はR6であり、ここで、R6は−SO2NR80または−NSO2R80である(式中:R80は、C1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、C1〜C6ヘテロシクロアルキル、置換C1〜C6アルキル、置換C1〜C6シクロアルキル、置換C1〜C6ヘテロシクロアルキル、5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、置換アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいアリール、ならびに5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択され、nは0〜2である)]
で示される化合物である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項3】
式(I)(K):
【化3】

[式中、
R1は、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アミノ、置換アミノ、アリールアミノ、アシルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、アルコキシ、C1〜6アルキルおよび置換C1〜6アルキルからなる群から選択され;
R5は各々、水素、ハロゲン、アシル、アミノ、置換アミノ、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシから独立して選択され;
mは0〜1であり;
R6は−SO2NR80または−NSO2R80である(式中:R80は、C1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、C1〜C6ヘテロシクロアルキル、置換C1〜C6アルキル、置換C1〜C6シクロアルキル、置換C1〜C6ヘテロシクロアルキル、5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、置換アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいアリール、ならびに5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択され、nは0〜2である)]
で示される化合物である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項4】
式(I)(M):
【化4】

[式中、
R1は、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アミノ、置換アミノ、アリールアミノ、アシルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、アルコキシ、C1〜6アルキルおよび置換C1〜6アルキルからなる群から選択され;
R5は各々、水素、ハロゲン、アシル、アミノ、置換アミノ、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシから独立して選択され;
mは0〜1であり;
R6は−NSO2R80である(式中:R80は、C1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、C1〜C6ヘテロシクロアルキル、置換C1〜C6アルキル、置換C1〜C6シクロアルキル、置換C1〜C6ヘテロシクロアルキル、5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、置換アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいアリール、ならびに5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択され、nは0〜2である)]
で示される化合物である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項5】
式(I)(N):
【化5】

[式中、
R1は、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アミノ、置換アミノ、アリールアミノ、アシルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、アルコキシ、C1〜6アルキルおよび置換C1〜6アルキルからなる群から選択され;
R5は各々、水素、ハロゲン、アシル、アミノ、置換アミノ、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシから独立して選択され;
mは0〜1であり;
R6は−SO2NR80である(式中:R80は、C1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、C1〜C6ヘテロシクロアルキル、置換C1〜C6アルキル、置換C1〜C6シクロアルキル、置換C1〜C6ヘテロシクロアルキル、5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、置換アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいアリール、ならびに5員環と縮合していてもよいかまたはC1〜C6アルキル、C1〜C6シクロアルキル、ハロゲン、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよび−(CH2)nCOOHからなる群から選択される1〜5個の基で置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択され、nは0〜2である]
で示される化合物である、請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項6】
式(I)(M)で示される化合物。
【請求項7】
式(I)(N)で示される化合物。
【請求項8】
ヒトにおける1つ以上のホスファトイノシチド3−キナーゼ(PI3K)を阻害する方法であって、該ヒトに式(I):
【化6】

[式中、
R2は、ピリジニルまたは置換ピリジニルであり;
R1は、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群から選択され;
R3およびR4は各々、水素、ハロゲン、アシル、アミノ、置換アミノ、C1〜6アルキル、置換C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、置換C3〜7シクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロアルキル、置換C3〜7ヘテロシクロアルキル、アルキルカルボキシ、アミノアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、アリールシクロアルキル、置換アリールシクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロ、アシルオキシおよびアリールオキシから独立して選択され;
nは1〜2であり;
Xは、CまたはNであり;Yは、C、O、N、またはSである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩の治療上有効量を投与することを含む、方法。
【請求項9】
ヒトにおける自己免疫障害、炎症性疾患、心血管疾患、神経変性疾患、アレルギー、喘息、膵炎、多臓器機能不全、腎疾患、血小板凝集、癌、精子運動性、移植拒絶反応、移植片拒絶反応および肺損傷からなる群から選択される1つ以上の病態を治療する方法であって、該治療を必要とするヒトに請求項1記載の化合物の治療上有効量を投与することを含む、方法。
【請求項10】
請求項1記載の化合物および/またはその医薬上許容される塩、ならびに、微小管阻害薬、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生物質、トポイソメラーゼII阻害物質、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼI阻害物質、ホルモンおよびホルモンアナログ、シグナル伝達経路阻害物質、非受容体チロシンキナーゼ血管新生抑制剤、免疫療法薬、アポトーシス促進剤および細胞周期シグナル阻害物質からなる群より選択される抗腫瘍薬のような少なくとも1つの抗腫瘍薬を共投与することを含む、癌の治療方法。
【請求項11】
病態が、多発性硬化症、乾癬、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、肺炎症、血栓症、脳感染/炎症、髄膜炎および脳炎からなる群より選択される、請求項9記載の方法。
【請求項12】
病態が、アルツハイマー病、ハンチントン病、CNS外傷、脳卒中および虚血性疾患からなる群より選択される、請求項9記載の方法。
【請求項13】
病態が、アテローム性動脈硬化症、心肥大、心筋細胞機能不全、血圧上昇および血管収縮からなる群より選択される、請求項9記載の方法。
【請求項14】
病態が、慢性閉塞性肺疾患、アナフィラキシーショック線維症、乾癬、アレルギー性疾患、喘息、脳卒中、虚血性疾患、血小板凝集/活性化、骨格筋萎縮/肥大、癌組織における白血球動員、血管新生、浸潤転移、黒色腫、カポジ肉腫、急性および慢性細菌およびウイルス感染症、敗血症、移植拒絶反応、移植片拒絶反応、糸球体硬化症、糸球体腎炎、進行性腎線維症、肺の内皮および上皮傷害、ならびに肺気道炎症からなる群より選択される、請求項9記載の方法。
【請求項15】
疾患が癌である、請求項9記載の方法。
【請求項16】
癌が、脳腫瘍(神経膠腫)、神経膠芽腫、白血病、バンナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロ病、乳癌、炎症性乳癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、上衣腫、骨芽細胞腫、結腸癌、頭頚部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、骨巨細胞腫および甲状腺癌からなる群から選択される、請求項15記載の方法。
【請求項17】
疾患が、卵巣癌、膵臓癌、乳癌、前立腺癌および白血病からなる群から選択される、請求項15記載の方法。
【請求項18】
PI3KキナーゼがPI3αである、請求項8記載の方法。
【請求項19】
PI3KキナーゼがPI3γである、請求項8記載の方法。
【請求項20】
PI3KキナーゼがPI3δである、請求項8記載の方法。
【請求項21】
化合物またはその医薬上許容される塩が医薬組成物にて投与される、請求項9記載の方法。
【請求項22】
請求項1〜7いずれか1項記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。

【公開番号】特開2011−126913(P2011−126913A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−59612(P2011−59612)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【分割の表示】特願2010−509462(P2010−509462)の分割
【原出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(591002957)グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (341)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline LLC
【Fターム(参考)】