説明

PI3Kアルファのピリドピリミジノン阻害剤を使用した治療方法

本発明は、他の癌治療と組み合わせて、式Iの化合物を、任意にその薬剤として許容される塩、溶媒和物、および/または水和物として投与することによって、癌を治療する方法を提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌を治療する方法であって、外科手術、1つ以上の化学療法剤、ホルモン療法のうちの1つ以上、1つ以上の抗体、1つ以上の免疫療法、放射性ヨード療法、および放射線から独立して選択される1つ以上の治療と組み合わせて、治療有効量の式Iの化合物、



またはその単一異性体を患者に投与するステップであって、前記化合物は、任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物としてである、ステップ、または治療有効量の式Iの化合物、および薬剤として許容される担体、賦形剤、または希釈剤を含む医薬組成物を患者に投与するステップを含み、前記式Iの化合物は、式中、
は、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたシクロアルキルアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたアリールアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロアルキルアルキル、任意に置換されたヘテロアリール、または任意に置換されたヘテロアリールアルキルであり、
は、水素またはアルキルであって、前記アルキルは、1、2、3、4、または5個のR基で任意に置換され、
Xは、−NR−であり、
は、水素であり、
は、任意に置換されたアルキルであり、
は、水素であり、
は、フェニル、アシル、またはヘテロアリールであって、前記フェニルおよびヘテロアリールは、1、2、3、4、または5個のR基で任意に置換され、
各Rは、存在する場合、独立してヒドロキシ、ハロ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキル、またはアルコキシアルキルアミノであり、
各Rは、存在する場合、独立してハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシ、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであって、前記シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールは、それぞれ単独で、あるいはR中の別の基の一部として、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、およびジアルキルアミノから選択される、1、2、3、または4個の基で独立して任意に置換される、化合物である、
方法。
【請求項2】
前記癌は、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、膠芽腫、肝細胞癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、黒色腫、卵巣癌、子宮頸癌、膵臓癌、前立腺癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫、および甲状腺癌から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記治療は、1つまたは2つの化学療法剤である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記治療は、EGFR抗体およびErbB2抗体から選択される1つの抗体であるか、または前記治療は、ラパマイシン、ラパマイシン類似体、アルキル化剤、タキサン、プラチン、EGFR阻害剤、およびErbB2阻害剤から独立して選択される、1つまたは2つの化学療法剤である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記治療は、ラパマイシン、パクリタキセル、カルボプラチン、ラパチニブ、エルロチニブ、およびN−(3,4−ジクロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5r,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロペンタ−[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミン(任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物として)から独立して選択される、1つまたは2つの化学療法剤である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、EGFR阻害剤である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、プラチンである、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、タキサンである、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、ラパマイシンまたはラパマイシン類似体である、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、N−(3,4−ジクロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5r,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミン、N−(4−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5r,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロ−ペンタ[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミン、N−(3,4−ジクロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5s,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミン、またはN−(4−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5s,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロ−ペンタ[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミンであって、その各々は、任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物としてである、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記癌は、前立腺癌であり、前記治療は、ラパマイシン、パクリタキセル、およびドセタキセルから独立して選択される、1つまたは2つの化学療法剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記癌は、乳癌であり、前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、ラパチニブである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記癌は、乳癌であり、前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、エルロチニブである、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記癌は、乳癌であり、前記治療は、1つの化学療法剤であり、前記化学療法剤は、任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物として、N−(3,4−ジクロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5r,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロペンタ−[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミンである、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記癌は、非小細胞肺癌であり、前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、カルボプラチンである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記癌は、非小細胞肺癌であり、前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物として、N−(3,4−ジクロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5r,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロペンタ−[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミンである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記式Iの化合物は、









から選択され、前記化合物は、任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物としてである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項18】
前記治療は、EGFR抗体およびErbB2抗体から選択される1つの抗体であるか、または前記治療は、ラパマイシン、ラパマイシン類似体、アルキル化剤、タキサン、プラチン、EGFR阻害剤、およびErbB2阻害剤から独立して選択される、1つまたは2つの化学療法剤である、請求項1、2、4、または17に記載の方法。
【請求項19】
前記治療は、ラパマイシン、パクリタキセル、カルボプラチン、ラパチニブ、エルロチニブ、および任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物として、N−(3,4−ジクロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5r,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロペンタ−[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミンから独立して選択される1つまたは2つの化学療法剤である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に水和物、さらに任意に溶媒和物として、N−(3,4−ジクロロ−2−フルオロフェニル)−7−({[(3aR,5r,6aS)−2−メチルオクタヒドロシクロペンタ−[c]ピロール−5−イル]メチル}オキシ)−6−(メチルオキシ)キナゾリン−4−アミンである、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。
【請求項21】
前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、エルロチニブである、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。
【請求項22】
前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、ラパチニブである、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。
【請求項23】
前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、カルボプラチンである、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。
【請求項24】
前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、パクリタキセルである、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。
【請求項25】
前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、ラパマイシンである、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。
【請求項26】
前記治療は、ベバシズマブ、トラスツズマブ、セツキシマブ、およびパニツムマブから選択される1つの抗体である、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。
【請求項27】
前記治療は、1つの化学療法剤であって、前記化学療法剤は、式100の化学療法剤であって、



式中、qは、1、2、または3であり、Eは、−NR−、−O−であるか、または存在せず、Yは、−CHCH−、−CH−であるか、または存在せず、ただし、Eが、−NR−または−O−であるとき、Yは、−CHCH−であり、Rは、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−OR、および低級アルキルから選択され、Rは、−H、低級アルキル、−C(O)OR、−C(O)N(R)R、−SO、および−C(O)Rから選択され、Rは、水素または低級アルキルであり、Rは、水素またはRであり、Rは、低級アルキル、アリール、低級アリールアルキル、ヘテロシクリル、および低級ヘテロシクリルアルキルから選択されるか、あるいはRおよびRは、それらが付着する共通の窒素と共に、5〜7員のヘテロシクリルを形成し、前記5〜7員のヘテロシクリルは、N、O、S、およびPから選択される1つ以上の追加のヘテロ原子を任意に含有し、またはその単一幾何異性体、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、もしくは、ジアステレオマを、任意にその薬剤として許容される塩、さらに任意に溶媒和物、さらに任意に水和物である、請求項1、2、3、4、または17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b−1】
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【図4b−2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−523670(P2010−523670A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−503045(P2010−503045)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/004573
【国際公開番号】WO2008/124161
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(504408797)エクセリクシス, インク. (65)
【Fターム(参考)】