説明

PREQ1リボスイッチならびにPREQ1リボスイッチの使用のための、およびPREQ1リボスイッチを用いる使用のための方法および組成物

preQリボスイッチは、抗生物質および他の小分子療法の標的である。preQリボスイッチおよびその一部を使用して、RNA分子ならびに他のエレメントおよび分子の発現または機能を調節することができる。preQリボスイッチおよびその一部を、例えば、化合物を同定または検出するための種々の他の方法で使用することができる。化合物を使用して、preQリボスイッチを刺激、活性化、阻害、および/または不活化することができる。preQリボスイッチおよびその一部のみおよび他の核酸と組み合わせて、種々の構築物およびRNA分子で使用することができ、核酸によってコードすることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
コード領域に作動可能に連結されたpreQ応答性リボスイッチを含むRNAをコードする核酸分子を含む調節可能な遺伝子発現構築物であって、該リボスイッチが該RNAの発現を調節し、該リボスイッチおよび該コード領域が非相同である、構築物。
【請求項2】
前記リボスイッチがアプタマードメインおよび発現プラットフォームドメインを含み、該アプタマードメインおよび該発現プラットフォームドメインが非相同である、請求項1に記載の構築物。
【請求項3】
前記リボスイッチが2つ以上のアプタマードメインおよび1つの発現プラットフォームドメインを含み、少なくとも1つの該アプタマードメインおよび該発現プラットフォームドメインが非相同である、請求項1に記載の構築物。
【請求項4】
少なくとも2つの前記アプタマードメインが協同的結合を示す、請求項3に記載の構築物。
【請求項5】
天然に存在するpreQ応答性リボスイッチの非天然誘導体である、リボスイッチ。
【請求項6】
前記リボスイッチがアプタマードメインおよび発現プラットフォームドメインを含み、該アプタマードメインおよび該発現プラットフォームドメインが非相同である、請求項5に記載のリボスイッチ。
【請求項7】
前記リボスイッチが1つまたは複数のさらなるアプタマードメインをさらに含む、請求項6に記載のリボスイッチ。
【請求項8】
少なくとも2つの前記アプタマードメインが協同的結合を示す、請求項7に記載のリボスイッチ。
【請求項9】
前記リボスイッチがトリガー分子によって活性化され、該トリガー分子によって活性化された場合に該リボスイッチがシグナルを生成する、請求項5に記載のリボスイッチ。
【請求項10】
目的の化合物を検出する方法であって、サンプルをリボスイッチと接触させる工程を含み、該リボスイッチが該目的の化合物によって活性化され、該目的の化合物によって活性化された場合に該リボスイッチがシグナルを生成し、該サンプルが該目的の化合物を含む場合に該リボスイッチがシグナルを生成し、該リボスイッチがpreQ応答性リボスイッチまたはpreQ応答性リボスイッチの誘導体を含む、方法。
【請求項11】
前記目的の化合物によって活性化された場合に前記リボスイッチが高次構造を変化させ、該高次構造の変化によって高次構造依存性標識を介してシグナルが生成される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記目的の化合物によって活性化された場合に前記リボスイッチが高次構造を変化させ、該高次構造の変化によって該リボスイッチに連結したRNAの発現が変化し、該発現の変化によってシグナルを生成する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記シグナルが、前記リボスイッチに連結した前記RNAから発現したレポータータンパク質によって生成される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
(a)リボスイッチを含むRNAをコードする遺伝子の遺伝子発現の阻害について化合物を試験する工程であって、該阻害が該リボスイッチを介し、該リボスイッチがpreQ応答性リボスイッチまたはpreQ応答性リボスイッチの誘導体を含む、試験する工程、
(b)工程(a)で遺伝子発現を阻害した化合物と細胞との接触によって遺伝子発現を阻害する工程であって、該細胞がリボスイッチを含むRNAをコードする遺伝子を含み、該化合物が該リボスイッチへの結合によって該遺伝子の発現を阻害する、阻害工程
を含む、方法。
【請求項15】
preQ応答性リボスイッチを同定する方法であって、該方法が、
preQの存在下および非存在下でのRNA分子のインライン自発切断(in−line spontaneous cleavage)を評価する工程であって、該RNA分子が該preQによって調節される遺伝子によってコードされ、
該RNA分子のインライン自発切断パターンの変化が該preQ応答性リボスイッチを示す、工程
を含む、方法。
【請求項16】
遺伝子発現を阻害する方法であって、
(a)化合物を細胞と接触させる工程を含み、
(b)該化合物が式I:
【化19】

(式中、
は、CH、N、C−NH、C−CH−NH、C−CN、C−C(O)NH、C−CH=NH、C−CH−N(CH、またはC−水素結合供与体である)
の構造を有し、
該細胞がpreQ応答性リボスイッチを含むRNAをコードする遺伝子を含み、該化合物が、該preQ応答性リボスイッチへの結合によって該遺伝子の発現を阻害する、方法。
【請求項17】
前記細胞が遺伝子発現の阻害が必要であると同定されている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記細胞が細菌細胞である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記化合物が前記細菌細胞を死滅させるか前記細菌細胞の増殖を阻害する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物および前記細胞が被験体への該化合物の投与によって接触する、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記細胞が前記被験体中の細菌細胞であり、前記化合物が該細菌細胞を死滅させるか該細菌細胞の増殖を阻害する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記被験体が細菌感染を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記細胞がpreQ応答性リボスイッチを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物を別の抗菌化合物と組み合わせて投与する、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記化合物がバイオフィルム中の細菌増殖を阻害する、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
preQの産生方法であって、該方法は、
(a)該preQを産生することができる変異細菌細胞を培養する工程であって、該変異細菌細胞が前記preQリボスイッチの変異を含み、該変異を持たない細胞と比較して、該変異が、該変異細菌細胞による該preQ産生を増加させる、培養工程、
(b)該細胞培養物から該preQを単離し、それにより、該preQを産生する工程、
を含む、方法。
【請求項27】
前記preQリボスイッチの前記変異を含まない細菌細胞の培養と比較して、前記preQ産生量が少なくとも10%増加する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記preQリボスイッチの前記変異を含まない細菌細胞の培養と比較して、前記preQ産生量が少なくとも10%増加する、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記preQリボスイッチの前記変異を含まない細菌細胞の培養と比較して、前記preQ産生量が少なくとも25%増加する、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記preQリボスイッチの前記変異がノックアウト変異である、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
preQリボスイッチの変異を含む細菌細胞であって、該変異を持たない細胞と比較した場合に、該変異が、該変異を含む細胞によるpreQ産生を測定可能な程度に増加させる、細菌細胞。
【請求項32】
細菌細胞増殖を阻害する方法であって、該方法は、該細胞をpreQ応答性リボスイッチに結合する化合物と接触させる工程であって、該細胞がpreQ応答性リボスイッチを含むRNAをコードする遺伝子を含み、該化合物が該preQ応答性リボスイッチへの結合によって該細菌細胞増殖を阻害し、それにより、preQ産生が制限される、工程を含む方法。
【請求項33】
前記化合物と接触しない細胞と比較して、細菌細胞増殖が少なくとも10%減少する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
被験体への前記化合物の投与によって、該化合物および前記細胞を接触させる、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記細胞が前記被験体中の細菌細胞であり、前記化合物が該細菌細胞を死滅させるか該細菌細胞の増殖を阻害する、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記被験体が細菌感染を有する、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記化合物を別の抗菌化合物と組み合わせて投与する、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
サンプル中のpreQを検出する方法であって、該方法は、
a.preQ応答性リボスイッチを該サンプルと接触させる工程、および
b.該preQと該preQ応答性リボスイッチとの間の相互作用を検出する工程であって、該preQと該preQ応答性リボスイッチとの間の相互作用が該preQの存在を示す、検出工程、
を含む、方法。
【請求項39】
前記preQ応答性リボスイッチを標識する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
遺伝子の遺伝子発現の阻害について化合物を試験することによって該遺伝子の該遺伝子発現を阻害する該化合物として同定された該化合物と細胞との接触によってリボスイッチを含むRNAをコードする遺伝子の遺伝子発現を阻害する工程を含む方法であって、該阻害が該リボスイッチを介し、該リボスイッチがpreQ応答性リボスイッチまたはpreQ応答性リボスイッチの誘導体を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−521978(P2010−521978A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−554792(P2009−554792)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/058050
【国際公開番号】WO2008/116223
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(392019352)イェール ユニバーシティー (38)
【氏名又は名称原語表記】YALE UNIVERSITY
【Fターム(参考)】