説明

ProgrammedDeath1(PD−1)に対するヒトモノクローナル抗体および抗PD−1抗体単独または他の免疫療法と併用した癌治療方法

【課題】高親和性でProgrammed Death 1(PD−1)に特異的に結合する単離モノクローナル抗体、特に、ヒトモノクローナル抗体を提供する。
【解決手段】特定のアミノ酸配列からなるヒト重鎖及び軽鎖可変領域を含む参考抗体とPD−1に対する結合について交差競合する単離ヒトモノクローナル抗体またはその結合部分。抗体を含む免疫複合物、二重特異性分子および薬剤組成物を調製することにより、PD−1検出方法ならびに癌および感染性疾患を含む様々な疾患を治療することが可能となる。さらに、抗CTLA−4および抗PD−1抗体の併用のような併用免疫療法を用いて癌のような高増殖性疾患を治療することも可能となる。このような抗体のそれぞれによる治療に関連した有害事象を改変する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗体がPD−1に結合しかつ当該抗体が下記の性質の少なくともひとつを示す単離ヒトモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
(a)Kが1×10−7M以下でヒトPD−1に結合する。
(b)ヒトCD28、CTLA−4またはICOSに実質的に結合しない。
(c)混合リンパ球反応(MLR)アッセイにおいてT細胞増殖を上昇させる。
(d)MLRアッセイにおいてインターフェロン−γ産生を増加させる。
(e)MLRアッセイにおいてインターロイキン−2(IL−2)分泌を増加させる。
【請求項2】
IgG1またはIgG4アイソタイプの全長抗体である請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
抗体断片または一重鎖抗体である請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
抗体がK5×10−8M以下でヒトPD−1に結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
抗体がK1×10−8M以下でヒトPD−1に結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
抗体がK5×10−9M以下でヒトPD−1に結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項7】
抗体がK1×10−8M〜K1×10−10MでヒトPD−1に結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項8】
抗体が、
(a)配列番号1、2、3、4、5、6および7から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含むヒト重鎖可変領域および
(b)配列番号8、9、10、11、12、13および14から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含むヒト軽鎖可変領域
を含む参考抗体とPD−1に対する結合について交差競合する単離ヒトモノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項9】
ヒト重鎖可変領域が配列番号1のアミノ酸配列を含み、ヒト軽鎖可変領域が配列番号8のアミノ酸配列を含む請求項8に記載の抗体。
【請求項10】
ヒト重鎖可変領域が配列番号2のアミノ酸配列を含み、ヒト軽鎖可変領域が配列番号9のアミノ酸配列を含む請求項8に記載の抗体。
【請求項11】
ヒト重鎖可変領域が配列番号3のアミノ酸配列を含み、ヒト軽鎖可変領域が配列番号10のアミノ酸配列を含む請求項8に記載の抗体。
【請求項12】
ヒト重鎖可変領域が配列番号4のアミノ酸配列を含み、ヒト軽鎖可変領域が配列番号11のアミノ酸配列を含む請求項8に記載の抗体。
【請求項13】
ヒト重鎖可変領域が配列番号5のアミノ酸配列を含み、ヒト軽鎖可変領域が配列番号12のアミノ酸配列を含む請求項8に記載の抗体。
【請求項14】
ヒト重鎖可変領域が配列番号6のアミノ酸配列を含み、ヒト軽鎖可変領域が配列番号13のアミノ酸配列を含む請求項8に記載の抗体。
【請求項15】
ヒト重鎖可変領域が配列番号7のアミノ酸配列を含み、ヒト軽鎖可変領域が配列番号14のアミノ酸配列を含む請求項8に記載の抗体。
【請求項16】
ヒトV3−33遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する重鎖可変領域を含み、抗体が特異的にPD−1に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項17】
ヒトV4−39遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する重鎖可変領域を含み、抗体が特異的にPD−1に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項18】
ヒトVL6遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する軽鎖可変領域を含み、抗体が特異的にPD−1に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項19】
ヒトVL15遺伝子の産物であるかまたはそれに由来する軽鎖可変領域を含み、抗体が特異的にPD−1に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項20】
(a)ヒトV3−33遺伝子の重鎖可変領域および
(b)ヒトVL6遺伝子の軽鎖可変領域
を含み、抗体が特異的にPD−1に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項21】
(a)ヒトV4−39遺伝子の重鎖可変領域および
(b)ヒトVL15遺伝子の軽鎖可変領域
を含み、抗体が特異的にPD−1に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項22】
CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む重鎖可変領域ならびにCDR1、CDR2およびCDR3配列を含む軽鎖可変領域を含み、
(a)当該重鎖可変領域CDR3配列が、配列番号29、30、31、32、33、34および35ならびにその保存的修飾体から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含み、
(b)当該軽鎖可変領域CDR3配列は、配列番号50、51、52、53、54、55および56ならびにその保存的修飾体から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含み、
(c)抗体が特異的にPD−1に結合する、
単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項23】
重鎖可変領域CDR2配列が、配列番号22、23、24、25、26、27および28ならびにその保存的修飾体から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域CDR2配列が、配列番号43、44、45、46、47、48および49ならびにその保存的修飾体から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む請求項22に記載の抗体。
【請求項24】
重鎖可変領域CDR1配列が、配列番号15、16、17、18、19、20および21ならびにその保存的修飾体から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含み、軽鎖可変領域CDR1配列が、配列番号36、37、38、39、40、41および42ならびにその保存的修飾体から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む請求項23に記載の抗体。
【請求項25】
重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、
(a)当該重鎖可変領域が、配列番号1、2、3、4、5、6および7から構成される群から選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列を含み、
(b)当該軽鎖可変領域が、配列番号8、9、10、11、12、13および14から構成される群から選択されたアミノ酸配列に対して少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列を含み、
(c)抗体がK1×10−7M以下でヒトPD−1に結合し、
(d)抗体がヒトCD28、CTLA−4またはICOSに対して実質的に結合しない、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項26】
さらに、抗体が下記の性質の少なくとも一つを有する請求項25に記載の抗体。
(a)抗体が混合リンパ球反応(MLR)アッセイにおいてT細胞増殖を上昇させる。
(b)抗体がMLRアッセイにおいてインターフェロン−γ産生を増大させる。
(c)抗体がMLRアッセイにおいてインターロイキン−2(IL−2)分泌を増大させる。
【請求項27】
(a)配列番号15、16、17、18、19、20および21から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号22、23、24、25、26、27および28から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号29、30、31、32、33、34および35から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号36、37、38、39、40、41および42から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号43、44、45、46、47、48および49から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR2ならびに
(f)配列番号50、51、52、53、54、55および56から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域CDR3
を含み、抗体がPD−1と特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項28】
(a)配列番号15を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号22を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号29を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号36を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号43を含む軽鎖可変領域CDR2および
(f)配列番号50を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む請求項27に記載の抗体。
【請求項29】
(a)配列番号16を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号23を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号30を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号37を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号44を含む軽鎖可変領域CDR2および
(f)配列番号51を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む請求項27に記載の抗体。
【請求項30】
(a)配列番号17を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号24を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号31を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号38を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号45を含む軽鎖可変領域CDR2および
(f)配列番号52を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む請求項27に記載の抗体。
【請求項31】
(a)配列番号18を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号25を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号32を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号39を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号46を含む軽鎖可変領域CDR2および
(f)配列番号53を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む請求項27に記載の抗体。
【請求項32】
(a)配列番号19を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号26を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号33を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号40を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号47を含む軽鎖可変領域CDR2および
(f)配列番号54を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む請求項27に記載の抗体。
【請求項33】
(a)配列番号20を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号27を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号34を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号41を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号48を含む軽鎖可変領域CDR2および
(f)配列番号55を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む請求項27に記載の抗体。
【請求項34】
(a)配列番号21を含む重鎖可変領域CDR1、
(b)配列番号28を含む重鎖可変領域CDR2、
(c)配列番号35を含む重鎖可変領域CDR3、
(d)配列番号42を含む軽鎖可変領域CDR1、
(e)配列番号49を含む軽鎖可変領域CDR2および
(f)配列番号56を含む軽鎖可変領域CDR3
を含む請求項27に記載の抗体。
【請求項35】
(a)配列番号1、2、3、4、5、6および7から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号8、9、10、11、12、13および14から構成される群から選択されたアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含み抗体が、PD−1に特異的に結合する単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項36】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む請求項35に記載の抗体。
【請求項37】
(a)配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む請求項35に記載の抗体。
【請求項38】
(a)配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む請求項35に記載の抗体。
【請求項39】
(a)配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む請求項35に記載の抗体。
【請求項40】
(a)配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む請求項35に記載の抗体。
【請求項41】
(a)配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む請求項35に記載の抗体。
【請求項42】
(a)配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および
(b)配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む請求項35に記載の抗体。
【請求項43】
請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分と薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項44】
治療剤に連結させた、請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分を含む免疫複合体。
【請求項45】
請求項44に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項46】
治療剤がサイトトキシンである請求項44に記載の免疫複合体。
【請求項47】
請求項46に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項48】
治療剤が放射性同位元素である請求項44に記載の免疫複合体。
【請求項49】
請求項48に記載の免疫複合体および薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項50】
請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分を含み、当該抗体またはその抗原結合部分とは異なる結合特異性を有する第2の機能分子を連結させた二重特異性分子。
【請求項51】
請求項50に記載の二重特異性分子と薬学的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項52】
請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分をコードする単離核酸分子。
【請求項53】
請求項52に記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項54】
請求項53に記載の発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項55】
請求項1〜36のいずれかに記載の抗体を発現し、ヒト免疫グロブリン重鎖および軽鎖導入遺伝子を含む形質転換マウス。
【請求項56】
前記抗体を産生する、請求項55に記載のマウスから調製したハイブリドーマ。
【請求項57】
請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分を被験者における免疫応答を調節するように当該被験者に対して投与することを特徴とする、当該被験者における免疫応答調節方法。
【請求項58】
被験者に対して治療有効量の抗PD−1抗体またはその抗原結合部分を投与することを特徴とする、当該被験者における腫瘍細胞増殖阻害方法。
【請求項59】
抗体がキメラ抗体である請求項58に記載の方法。
【請求項60】
抗体がヒト化抗体である請求項58に記載の方法。
【請求項61】
抗体が完全ヒト型抗体である請求項58に記載の方法。
【請求項62】
腫瘍細胞が、メラノーマ、腎癌、前立腺癌、乳癌、結腸癌および肺癌から選択される癌細胞である請求項58に記載の方法。
【請求項63】
腫瘍細胞が、骨癌、膵癌、皮膚癌、頭頚部癌、皮膚または眼窩内悪性メラノーマ、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部癌、胃癌、精巣癌、子宮癌、卵管のカルシノーマ、子宮内膜カルシノーマ、子宮頚部カルシノーマ、膣カルシノーマ、外陰部カルシノーマ、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、柔組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病を含む慢性または急性白血病、小児固形癌、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓または尿管の癌、腎盂カルシノーマ、中枢神経系(CNS)腫瘍、原発性CNSリンパ腫、腫瘍新脈管形成、脊椎腫瘍、脳幹グリオーム、脳下垂体アデノーマ、カポシ肉腫、扁平上皮癌、扁平細胞癌、T細胞リンパ腫、アスベスト誘発癌類を含む環境誘発癌および上記癌の組み合わせからなる群から選択された癌細胞である請求項58に記載の方法。
【請求項64】
腫瘍細胞増殖阻害に有効量の請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分を被験者に投与することを特徴とする、当該被験者において腫瘍細胞増殖阻害方法。
【請求項65】
請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分を被験者に投与し、当該被験者の感染症が治療されることを特徴とする、当該被験者における感染症治療方法。
【請求項66】
感染症が、HIV、インフルエンザ、ヘルペス、ジアルジア、マラリア、リューシュマニア、肝炎ウイルス(A、B、&C)、ヘルペスウイルス(例えば、VZV、HSV−1、HAV−6、HSV−II、およびCMV、エプスタインバーウイルス)、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、フラビウイルス類、エコーウイルス類、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、コロナウイルス、呼吸器シンシチウムウイルス、おたふくかぜウイルス、ロタウイルス、はしかウイルス、風疹ウイルス、パロボウイルス、ワクシニアウイルス、HTLVウイルス、デングウイルス、パピローマウイルス、軟属腫ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、JCウイルスおよびアルボウイルス脳炎ウイルスによる病原性感染、菌類クラミジア、リケッチアバクテリア、マイコバクテリア、ブドウ球菌、連鎖球菌、ニューモコッカス、髄膜炎菌およびコノコッカス、クレブシエラ、プロテウス、セラチア、シュードモナス、レジオネラ、ジフテリア、サルモネラ、桿菌、コレラ、テタヌス、ボツリズム、炭素菌、ペスト、レプトスピラ症、およびライムス病菌による病原性感染、真菌類カンジダ(アルビカンス、クルセイ、グラブラタ、トロピカリス等)、クリプトコッカスネオフォルマンス、アスパルギルス(フミガツス、ニゲル等)、ムコラレス属(ムコル、アブスディア、リゾファス)、スポロスリックスシェンキ、ブラストマイセスデルマチチディス、パラコッキジオイデスブラシリエンシス、コッキジオイデスイミチスおよびヒストプラズマカプスラツムによる病原性感染、および赤痢アメーバ寄生体、大腸バランチジウム、ナエグレリアファウレリ、アカンテャモエーバ種、ジアルジアランビア、クリプトスポリジウム種、ニューモシスチスカリニ、プラスモディウムビバックス、バベシアミクロチ、トリパノゾーマブルーセイ、クルーズトリペゾーマ、リューシュマニアドノヴァニ、トキシプラズマゴンジおよびブラジル鉤虫による病原性感染からなる群から選択される請求項65記載の方法。
【請求項67】
(i)抗原および(ii)請求項1〜36のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合部分を被験者に対して投与し、当該被験者における当該抗原に対する免疫応答を増強させることを含む、当該被験者における当該抗原に対する免疫応答増強方法。
【請求項68】
抗原が、腫瘍抗原、ウイルス抗原、細菌性抗原または病原体からの抗原である請求項67に記載の方法。
【請求項69】
(a)被験者に抗PD−1抗体を投与すること、および
(b)当該被験者に抗CTLA−4抗体を投与すること
を含む高増殖性疾患治療方法。
【請求項70】
抗PD−1抗体が治療量以下で投与される請求項69に記載の方法。
【請求項71】
抗CTLA−4抗体が治療量以下で投与される請求項69に記載の方法。
【請求項72】
抗PD−1抗体および抗CTLA−4抗体が、それぞれ治療量以下で投与される請求項69に記載の方法。
【請求項73】
抗PD−1抗体および抗CTLA−4抗体が、順次投与される請求項69に記載の方法。
【請求項74】
抗PD−1抗体が抗CTLA−4抗体の前に投与される請求項73に記載の方法。
【請求項75】
抗CTLA−4抗体が抗PD−1抗体の前に投与される請求項73に記載の方法。
【請求項76】
抗PD−1抗体および抗CTLA−4抗体が同時に投与される請求項73に記載の方法。
【請求項77】
抗PD−1抗体および抗CTLA−4抗体が単一組成物として混合され同時投与される請求項73に記載の方法。
【請求項78】
(a)抗PD−1抗体と薬学的に許容できる担体を含む組成物および
(b)抗CTLA−4抗体と薬学的に許容できる担体を含む組成物を被験者に投与することを含む請求項73記載の方法。
【請求項79】
高増殖性疾患が癌である請求項69〜78のいずれかに記載の方法。
【請求項80】
癌が結腸癌である請求項79に記載の方法。
【請求項81】
被験者がヒトである請求項68〜79のいずれかに記載の方法。
【請求項82】
抗PD−1抗体がヒト配列抗体である請求項68〜79のいずれかに記載の方法。
【請求項83】
抗PD−1ヒト配列抗体がモノクローナル抗体である請求項82に記載の方法。
【請求項84】
抗PD−1ヒト配列モノクローナル抗体が、17D8、2D3、4H1、5C4、4A11、7D3または5F4である請求項83に記載の方法。
【請求項85】
抗CTLA−4抗体がヒト配列抗体である請求項68〜79のいずれかに記載の方法。
【請求項86】
抗CTLA−4ヒト配列抗体がモノクローナル抗体である請求項85に記載の方法。
【請求項87】
抗CTLA−4ヒト配列モノクローナル抗体が、10D1(MDX−010)である請求項86に記載の方法。
【請求項88】
(a)抗PD−1抗体を被験者に投与すること、および
(b)治療量以下の抗CTLA−4抗体を当該被験者に投与すること
を含む高増殖性疾患治療に関連した有害事象を免疫刺激剤により改変する方法。
【請求項89】
抗PD−1抗体が、治療量以下で投与される請求項86に記載の方法。
【請求項90】
抗PD−1抗体および抗CTLA−4抗体が、順次投与される請求項88に記載の方法。
【請求項91】
抗PD−1抗体が抗CTLA−4抗体の前に投与される請求項90に記載の方法。
【請求項92】
抗CTLA−4抗体が抗PD−1抗体の前に投与される請求項90に記載の方法。
【請求項93】
抗PD−1抗体および抗CTLA−4抗体が同時に投与される請求項88に記載の方法。
【請求項94】
抗PD−1抗体および抗CTLA−4抗体が単一組成物として混合され同時に投与される請求項88記載の方法。
【請求項95】
(a)抗PD−1抗体と薬学的に許容できる担体を含む組成物および
(b)抗CTLA−4抗体と薬学的に許容できる担体を含む組成物
を被験者に投与することを含む請求項に88記載の方法。
【請求項96】
高増殖性疾患が癌である請求項88〜95のいずれかに記載の方法。
【請求項97】
癌が結腸癌である請求項96に記載の方法。
【請求項98】
被験者がヒトである請求項88〜95のいずれかに記載の方法。
【請求項99】
抗PD−1抗体がヒト配列抗体である請求項88〜95のいずれかに記載の方法。
【請求項100】
抗PD−1ヒト配列抗体がモノクローナル抗体である請求項99に記載の方法。
【請求項101】
抗PD−1ヒト配列モノクローナル抗体が、17D8、2D3、4H1、5C4、4A11、7D3または5F4である請求項100に記載の方法。
【請求項102】
抗CTLA−4抗体がヒト配列抗体である請求項88〜95のいずれかに記載の方法。
【請求項103】
抗CTLA−4ヒト配列抗体がモノクローナル抗体である請求項102に記載の方法。
【請求項104】
抗CTLA−4ヒト配列モノクローナル抗体が、10D1(MDX−010)である請求項103に記載の方法。
【請求項105】
(a)(i)配列番号15、16、17、18、19、20および21から構成される群から選択されるCDR1配列、配列番号22、23、24、25、26、27および28から構成される群から選択されるCDR2配列、および配列番号29、30、31、32、33、34および35から構成される群から選択されるCDR3配列を含む重鎖可変領域抗体配列または(ii)配列番号36、37、38、39、40、41および42から構成される群から選択されるCDR1配列、配列番号43、44、45、46、47、48および49から構成される群から選択されるCDR2配列、および配列番号50、51、52、53、54、55および56から構成される群から選択されるCDR3配列を含む軽鎖可変領域抗体配列を提供すること、
(b)重鎖可変領域抗体配列および軽鎖可変領域抗体配列から選択した少なくとも1個の可変領域抗体配列内部の少なくとも1個のアミノ酸残基を改変し、少なくとも1個の改変抗体配列を作成すること、および
(c)前記改変抗体配列をタンパク質として発現させること
を含む、抗PD−1抗体調製方法。


【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27C】
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【図27D】
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【図27E】
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【図27F】
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【図27G】
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【図27H】
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【図28】
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【図29】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【図30D】
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【図30E】
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【図30F】
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【図31】
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【図32】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図33D】
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【図33E】
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【図33F】
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【図33G】
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【図33H】
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【図33I】
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【図33J】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40A】
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【図40B】
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【図40C】
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【図40D】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【公開番号】特開2006−340714(P2006−340714A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−128058(P2006−128058)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【出願人】(503289746)メダレックス, インク. (10)
【氏名又は名称原語表記】MEDAREX, INC.
【住所又は居所原語表記】707 State Road, Princeton, NJ 08540 (US)
【Fターム(参考)】