説明

RAFキナーゼ阻害剤

【課題】rafキナーゼ阻害活性を有する化合物の提供および該化合物による癌性細胞成長の処置の提供。
【解決手段】下記式に代表される5−ブロモメチル−3−(3−p−トリルウレイド)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステルや5−t−ブチル−3−〔3−(5−トリフルオロメチル−〔1,3,4〕−チアジアゾール−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボキシル酸メチルエステルなどのウレイド−チオフェン−カルボキシル酸メチルエステル誘導体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の背景
p21rasがん遺伝子は、ヒト固形がんの発生および進行に対する主要な貢献者であり、すべてのヒトがんの30%において突然変異している。Bolton et al.,Annual Reports in Medicinal Chemistry,29,165−174(1994);Bos,Cancer Res.,49,4682(1989)
【0002】
その正常な非変異形において、rasタンパクは殆ど成長因子受容体によって指令されるシグナルトランスダクションカスケードのキーエレメントである。J.Avruch et al.,TIBS(19),279−283(1994)を見よ。生化学的には、rasはグアニンヌクレオチド結合タンパクであり、そしてGTP結合活性化とGDP結合休止型の間のサイクリングは、rasの内因性GTPアーゼ活性および他の調節タンパクによって厳密にコントロールされる。がん細胞におけるras突然変異体においては、内因性GTPアーゼ活性が緩和され、それ故このタンパクは酵素rafキナーゼのような下流エフェクターへ構成性成長シグナルを送る。これはこれらの突然変異体を持っている細胞のがん性成長へ導く。Magnuson et al.,Cancer Biology,,247−253(1994)rafキナーゼに対する不活性化抗体を投与することにより、または優先ネガティブrafキナーゼもしくは優先ネガティブMEKの同時発現によってrafキナーゼシグナル経路を阻害することにより活性rafの効果を阻害することは、形質転換された細胞の正常成長表現型への逆転へ導くことが示された。Daum et al.,TIBS 19,474−480(1994);Fridman et al.,J.Biol.Chem.,269,30105−30108(1994)を見よ。Kolch et al.,Nature 349,426−428(1991)は、アンチセンスRNAによるraf発現の阻害は膜関連がん遺伝子において細胞増殖をブロックすることをさらに指示した。同様に、rafキナーゼの阻害(アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドにより)は、種々のタイプのヒト腫瘍タイプの成長の阻害とインビトロおよびインビボにおいて相関していた。Mania et al.,Nature Medicine (6):668−675(1996)
【0003】
本発明の概要
本発明は、rafキナーゼによって仲介されるがん性細胞成長の処置のための化合物および方法に向けられる。以下の式の化合物が含まれる。式中、Etはエチル、Ptはプロピル、Buはブチルである。
【0004】
【化1】

5−イソプロピル−3−(3−p−トリル−ウレイド)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0005】
【化2】

5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0006】
【化3】

5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)−チオフェン−2−カルボン酸エチルエステル
【0007】
【化4】

5−ブロモメチル−3−(3−p−トリルウレイド)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0008】
【化5】

5−t−ブチル−3−(3−チオフェン−2−イルウレイド)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0009】
【化6】

5−t−ブチル−3−〔3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ウレイド〕−チオフェンカルボン酸メチルエステル
【0010】
【化7】

5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)−チオフェンカルボン酸メチルアミド
【0011】
【化8】

5−t−ブチル−3−〔3−(5−トリフルオロメチル〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)−ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0012】
【化9】

5−t−ブチル−3−〔3−(5−メチルチオフェン−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0013】
【化10】

5−t−ブチル−3−〔3−(5−t−ブチル−〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)−ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0014】
【化11】

5−t−ブチル−3−〔3−(1H−インドール−5−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0015】
【化12】

5−t−ブチル−3−〔3−(5−メチルチアゾール−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0016】
【化13】

5−t−ブチル−3−〔3−(5−メチル〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0017】
【化14】

5−t−ブチル−3−〔3−(2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0018】
【化15】

5−t−ブチル−3−〔3−(1−エチル−1H−ピロール−3−イル)ウレイド〕−チオフェンカルボン酸メチルエステル
【0019】
【化16】

5−t−ブチル−3−〔3−(5−エチル−〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)−ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0020】
【化17】

5−t−ブチル−3−〔3−(5−シクロプロピル〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0021】
【化18】

5−t−ブチル−3−〔3−(4−メチルチオフェン−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0022】
【化19】

5−t−ブチル−3−〔3−(1−プロピル−1H−ピロール−3−イル〕ウレイド〕−チオフェンカルボン酸メチルエステル
【0023】
【化20】

5−t−ブチル−3−〔3−(1−イソプロピル−1H−ピロール−3−イル)ウレイド〕−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0024】
【化21】

5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)−フラン−2−カルボン酸メチルエステル
【0025】
【化22】

5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルエステル
【0026】
【化23】

5−t−ブチル−2−(3−p−トリルウレイド)−チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル
【0027】
【化24】

5−t−ブチル−3−〔3−(1−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
【0028】
【化25】

5−t−ブチル−3−〔3−(3,4−ジクロロフェニル)ウレイド〕−フラン−2−カルボン酸メチルエステル
【0029】
【化26】

5−t−ブチル−1−メチル−3−(3−p−トリルウレイド)−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルエステル
【0030】
【化27】

5−t−ブチル−2−(3−フェニルウレイド)−チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル
【0031】
【化28】

5−t−ブチル−2−(3−(5−エチル〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル
【0032】
【化29】

5−イソプロピル−2−〔3−(5−メチルチオフェン−2−イル)ウレイド〕−チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル
【0033】
【化30】

5−イソプロピル−2−(3−p−トリルウレイド)−チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル
【0034】
好ましい化合物は例えば以下の化合物を含む。
【0035】
【化31】



【0036】
もっと好ましいのは以下の化合物である。
【0037】
【化32】

【0038】
これら化合物は、単位投与製剤として経口的、局所的、非経口的、吸入もしくはスプレーにより、または直腸的に投与することができる。ここで使用する非経口的なる用語は、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射または注入技術を指す。一以上の化合物が一以上の薬学的に許容し得る無毒性担体およびもし望むならば他の活性成分と組合せて存在することができる。好ましい投与方法は非経口である。
【0039】
経口投与を意図した組成物は、薬剤組成物製造のため当業者に既知の任意の適当な方法に従って製造することができる。そのような組成物は服用し得る製剤を提供するため、希釈剤、甘味剤、香料、着色剤および保存剤からなる群から選ばれた一以上の剤を含むことができる。錠剤は、錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容し得る賦形剤と混合した活性成分を含んでいる。これらの賦形剤は、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウムのような不活性希釈剤;顆粒化および崩壊剤例えばコーンスターチまたはアルギン酸;および結合剤例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクでよい。錠剤は未被覆でよく、またはそれらの胃腸管内において崩壊および吸収をおくらせ、それによって長期間にわたって持続作用を提供するために既知の技術によって被覆されてもよい。例えば、グルセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレートのような時間遅延材料を使用することができる。これらの化合物は固形の急速放出形に調製することもできる。
【0040】
経口使用のための製剤は活性成分が不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合される硬カプセルとして、または活性成分が水もしくは油性媒体、例えば落下生油、液状パラフィンもしくはオリーブ油と混合される軟カプセルとして提供することもできる。
【0041】
水性懸濁液は水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合した活性物質を含んでいる。そのような賦形剤は懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガントガムおよびアカシアガムであり、分散もしくは湿潤剤は天然に存在するフォスファチド、例えばレシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物例えばポリオキシエチレンステアレート、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合生成物例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから得られた部分エステルの縮合生成物例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物から得られた部分エステルの縮合生成物例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートでよい。水性懸濁液は一以上の保存剤例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルもしくはプロピル、一以上の着色剤、一以上の矯味剤、および一以上の甘味剤例えばショ糖もしくはサッカリンを含むことができる。
【0042】
水の添加によって水性懸濁液を調製するために適した分散粉末および顆粒は、分散剤、懸濁剤および一以上の保存剤と混合した活性成分を提供する。適当な分散または湿潤剤および懸濁剤は既に述べたものによって例示される。追加の補助剤、例えば甘味剤、矯味剤および着色剤も存在し得る。
【0043】
化合物は非水液体製剤の形、例えば活性成分を植物油例えばアラキス油、オリーブ油、ゴマ油または落下生油中に、または液体パラフィンのような鉱物油中に分散することによって製剤化し得る油性懸濁液でもよい。油性懸濁液は増粘剤、例えば蜜ロウ、硬パラフィンもしくはセチルアルコールを含有し得る。上で述べたような甘味剤および矯味剤は服用し得る経口製剤を提供するために添加し得る。これらの組成物はアスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存することができる。
【0044】
本発明の薬剤組成物は水中油型エマルジョンの形であってもよい。油相は植物油例えばオリーブ油もしくはアラキス油、または鉱油例えば液状パラフィン、またはこれらの混合物でよい。適当な乳化剤は天然ガム、例えばアカシアガムもしくはトラガントガム、天然フォスファチド、例えば大豆レシチン、および脂肪酸とヘキシトール無水物から得られるエステルおよび部分エステル、例えばソルビタンモノオレエート、および前記部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートでよい。エマルジョンは甘味剤および矯味剤を含有し得る。
【0045】
シロップおよびエリキサーは甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールもしくはショ糖と配合し得る。そのような製剤は緩和剤、保存剤および着色剤も含有し得る。
【0046】
化合物は薬物の経大腸投与のための坐剤の形で投与してもよい。これら組成物は薬物を、常温では固体であるが、しかし大腸温度において液体であり、それ故大腸内で溶融して薬物を放出する適当な非刺激性賦形剤と混合することによって製造することができる。そのような材料はココアバターおよびポリエチレングリコールである。
【0047】
当業者には、特定の投与方法は治療剤を投与する時すべて考慮される種々のファクターに依存することが認められるであろう。
【0048】
本発明の化合物は、典型的には0.01ないし200mg/日,
好ましくは200mg/kg ipの投与量において使用される。
【0049】
しかしながら、特定の患者のための特定の投与レベルは、使用する特定化合物の活性、年令、体重、一般的健康状態、性別、投与時間、投与ルート、および排泄速度、薬物組合せおよび治療を受ける重篤度を含む、種々のファクターに依存することが理解されるであろう。
【0050】
本発明の化合物は酵素rafキナーゼの阻害剤である。この酵素はp21rasの下流エフェクターであるので、この阻害剤はrafキナーゼの阻害が指示されるヒトまたは動物使用のための薬剤組成物において、例えばrafキナーゼによって仲介される腫瘍および/またはがん細胞成長の処置において有用である。特に、化合物はヒトのまたは動物例えばネズミの固形がんの処置に有用である。何故ならばこれらがんの進行はrasタンパクシグナルトランスダクションカスケードに依存し、それ故このカスケードの中断により、すなわちrafキナーゼを阻害することによって処置に応答し易いからである。
【0051】
rafキナーゼを阻害する与えられた化合物の活性は、例えばここに開示した操作に従って日常的にアッセイすることができる。
【0052】
そのようなインビトロキナーゼアッセイにおいて、rafは2mM 2−メルカプトエタノールおよび100mM NaClを含有する20mM Tris−HCl,pH8.2中のMEKとインキュベートされる。このタンパク溶液20μlは水5μlと、またはDMSOに溶解した10mMストック溶液から蒸留水で希釈した化合物と混合される。キナーゼ反応は80mM Tris−HCl,pH7.5,120mM NaCl,1.6mM DTT,16mM MgCl2 中の2.5μl〔r−33P〕ATP(1000〜3000dpm/pmol)を加えることによって開始される。反応混合物は32℃において通常22分間インキュベートされ、そしてタンパクへの33Pの取込みは反応物をフォスフオセルロースマット上に収穫し、1%リン酸で遊離カウントを洗浄除去し、そして液体シンチレーション計数によってフォスォリル化を定量することによってアッセイされる。高スループットスクリーニングのために10μM ATPおよび0.4μM MEKが使用される。一部の実験においては、キナーゼ反応は等量のLaemmliサンプルバッファを加えることによって停止される。サンプルは3分間煮沸され、そしてタンパクは7.5%Laemmliゲル上の電気泳動によって分離される。ゲルは固定され、乾燥され、造影プレート(フジ)へ露出される。フォスフォリル化はFujix Bio−Imaging アナライザーシステムを用いて分析される。ヒストン1のタンパクキナーゼC(0.05mU;ベーリンガー、マンハイム)フォスフォリル化は製造者の指示書に従ってアッセイされる。
【0053】
インビトロ成長アッセイのため、形質転換しないNIH3T3線維芽細胞、または安定的にそれらのV−H−ras,v−Rafもしくはv−fosを発現する形質転換した線維芽細胞が得られる(Onyx)。線維芽細胞ラインは胎児ウシ血清10%およびグルタミン200mMを含んでいる高グルコースを有するDulbeccoの修飾イーグル培地中に維持される。ヒト結腸カルシノーマ細胞ライン、DLD−1,Colo 205およびHCT116はATCC(Rockville,MD)から得られ、胎児ウシ血清10%およびグルタミン200mMを加えたRPMI中に維持される。細胞培養培地および添加剤は、胎児ウシ血清(JRH Bioscience,Lenexa,KS)を除いてGibco/BRL(Gaithersburg,MD)から得られる。一部の実験では、3×103 細胞が96ウエルプレートへ接種され、一夜5%CO2 インキュベーター中37℃で成長が許容される。増殖は、細胞が培養の最後の18時間の期間 3H−チミジンを取込むことを許容し、細胞をガラス繊維マット上に収穫し、そして液体シンチレーション計数によって 3H−チミジン取込みを測定することによって決定される。
【0054】
これらのアッセイは、先の式の化合物はrafキナーゼ活性を阻害し、そして発がん性細胞成長を阻止することを確立する。
rafキナーゼによって仲介される腫瘍(例えば固形がん)に対する化合物の阻害効果のインビボアッセイは以下のように実施することができる。
【0055】
CDInu/nuマウス(6〜8週令)は横腹においてヒト結腸アデノカルシノーマ細胞ラインの細胞1×106 皮下注射される。マウスは腫瘍サイズが50〜100mgの間である時、10日に始まって50,100および200mg/kgにおいて腹腔内投与される。動物は10日間1日1回投与され、35日まで週2回キャリパーで腫瘍サイズがモニターされる。
【0056】
化合物のrafキナーゼに対する、従ってrafキナーゼによって仲介される腫瘍(例えば固形がん)に対する阻害効果は、Monia et al.,Nature Medicine,2(6):668−675(1996)の技術に従ってインビボで証明することができる。
【0057】
このように本発明の化合物は、例えばカルシノーマ(例えば肺、膵臓、甲状腺、ぼうこうまたは結腸)、骨髄系障害(例えば骨髄性白血病)またはアデノーマ(例えば絨毛結腸アデノーマ)のような固形がんの処置に有用である。
【0058】
本発明の化合物は、既知化合物から(または既知化合物からつくることができる出発物質から)例えば以下に示す一般的製造方法によってつくることができる。
【0059】
【化33】





【0060】
使用した略号:
AC=アセチル;Ar=アリール;Boc=t−ブトキシカルボニル;Bn=ベンジル;Cbz=カルボベンジルオキシ;DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド;DMAP=4−ジメチルアミノピリジン;DMF=N,N−ジメチルホルムアミド;Et=エチル;EtOAc=エチルアセテート;LRMS=低解像力質量スペクトル分析;Me=メチル;NMM=N−メチルモルホリン;Ph=フェニル;Pr=プロピル;Pyr=ピリジン;TLC=薄層クロマトグラフィー;TFA=トリフルオロ酢酸;TMS=トリメチルシリル;Ts=p−トルエンスルホニル。
【0061】
これ以上考究することなく、当業者は以上の説明を用いて本発明をその全範囲において利用することができるものと信じられる。それ故以下の好ましい特定具体例は、単に例証的であり開示の残部を少しも限定するものでないと考えるべきである。
【0062】
以上および以下の実施例において、すべての温度は摂氏で述べられ、そして特記しない限りすべての部および%は重量による。
【0063】
以上および以下において引用したすべての特許出願、特許および文献の全体の記載は参照として取り入れられる。
【0064】
実施例
実験:
フラッシュクロマトグラフィーはEM Scienceからのシリカゲル60(230〜400メッシュサイズ)を使用して実施された。質量スペクトルデータは、特記しない限り急速原子衝撃技術(FAB)を用いるKrato−MS80RFAスペクトロメーターで得られた。融点はThomas−Hoover Uni−Melt装置で測り、そして補正しなかった。
【0065】
【表1】

【0066】
【表2】



【0067】
【表3】

【0068】
【表4】

【0069】
上に掲げた一般的方法に従って以下の化合物が合成された。
方法A
5−イソプロピル−3−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例1)の合成:
ステップ1
メタノール(1L)中ナトリウムメトキサイド(14g)の懸濁液へ、チオグリコール酸メチル(22.3ml)を加えた。溶液を5分間かきまぜ、次にメタノール中の3−クロロ−4−メチル−2−ペンテンニトリル(32.4g)(Hackler,R.E.et al.,J.Heterocyclic Chem.1989,26,1575;Hartmann,H,Liebsher,J.Synthesis 1984,275;Gupton,J.T.et al.,Synthetic Comm.1982,12,34)を加え、溶液を90分間還流へ加熱した。20℃へ冷却後、溶媒を減圧留去した。残渣を酢酸エチルへ溶かし、1N HClで洗い、MgSO4 上で乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣はヘキサン/酢酸エチルを用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、所望のアミノチオフェン8.0g(16%)を得た。
ステップ2:
トルエン(10mL)中の3−アミノ−5−イソプロピル−2−メチルエステル−チオフェン(233mg)の溶液を還流へ加熱した。トルエン(5mL)中のp−メチルフェニルイソシアネート(150mL)の溶液を1時間にわたってシリンジポンプにより加えた。反応混合物を1時間還流加熱し、20℃へ冷却し、そして溶媒を減圧留去した。残渣はヘキサン/ジクロロメタン混液を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、泡として実施例1化合物265mg(68%)を得た。 1HNMR(CDCl3 )d1.28(s,6H),2.30(s,3H),3.06(m,1H),3.75(s,3H)7.11(d,2H),7.30(d,2H),7.72(s,1H),7.83(s,1H),9.67(s,1H)
5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例2)は、3−クロロ−4−メチル−2−ペンテンニトリルの代わりに3−クロロ−4,4−ジメチル−2−ペンテンニトリルを用いてこの操作に従って合成された。
【0070】
方法B
5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸エチルエステル(実施例3)の合成:
チタニウムイソプロポキサイド(1mL)、3−(4−メチルフェニル尿素)−5−t−ブチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(500mg,1.44mmol)、およびエタノール(10mL)の溶液を24時間還流加熱した。溶液を減圧留去し、得られるオイルを塩化メチレンに溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。減圧濃縮は実施例3化合物119mg(23%)を与えた。 1HNMR(CDCl3 )d9.71(s,1H),7.87(s,1H),7.29(d,J=8.5Hz,2H),7.15(d,J=8.1Hz,2H),4.28(q,J=7.4Hz,2H),2.33(s,3H),1.29(m,12H)
【0071】
方法C
5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸メチルアミド(実施例4)の合成:
ステップ1
3−アミノ−5−t−ブチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(20.0g,93.9mmol),ベンジルクロロホルメート(80.4mL,563mmol)、炭酸ナトリウム1.10g,9.93mmol),トルエン(400mL)および水(50mL)の溶液を18時間還流した。溶液を減圧留去し、得られるオイルを酢酸エチルに溶解し、水および食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧濃縮し、対応するベンジルカルバメートエステルを定量的粗収率で得た。
ステップ2
上のカルバメートエステル(13.6g,39.2mmol)をねじ栓つき容器中の飽和メチルアミン/メタノール(200mL)に溶かした。シアン化ナトリウム(0.98g,20mmol)をこの溶液へ懸濁した。容器をシールし、50℃へ8時間加熱した。溶液を水(500mL)へ注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水および食塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物を酢酸エチル/ヘキサンでフラッシュクロマトグラフィー精製し、N−メチルアミドカルバメート2.76g(20%)を得た。
ステップ3
上のカルバメート(2.76g,8mmol)を1:1の48%臭化水素酸/酢酸にとかし、30℃へ24時間加熱した。酸性溶液を冷却し、飽和重炭酸ナトリウムでpH4へ中和した。テトラヒドロフラン中メチルアミン(4mL,2M)を加え、塩化メチレンで抽出した。減圧下溶媒を留去してN−メチルアミドアミン922.5mg(54%)を得た。
ステップ4
上のアミン(600mg,2.83mmol)、p−トリルイソシアネート(356.4μL,2.83mmol)およびトルエン2mLの溶液を18時間還流加熱した。溶媒を減圧留去し、得られるオイルを酢酸エチル/塩化メチレンを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製し、実施例4化合物417mg(44%)を得た。 1HNMR(CDCl3 )d10.53(s,1H),7.90(d,2H,J=8.5Hz),7.11(d,2H,J=8.5Hz),5.59(bs,1H),2.91(d,3H,J=4.9Hz),2.31(s,3H),1.38(s,9H);mp202−204℃
【0072】
方法D
5−ブロモメチル−3−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例5)の合成:
ステップ1
氷浴中冷却に保った無水メタノール(10mL)を入れた乾燥3頸フラスコへ、ナトリウム球(116mg,5.06mmol)を加えた。ナトリウム球が完全に溶解した後、チオグリコール酸メチル(537mg,5.06mmol)を加えた。約5分後、メタノール(10mL)中の粗製4−(2−テトラヒドロピラノキシ)−2−ブチルニトリル(0.76g,4.60mmol)(Murray,R.,Zweifel,G.,Synthesis,1980,150)を混合物へ加えた。混合物を室温まで暖め、この温度に2時間保った。混合物を濃縮し、濃縮物をEtOAc(100mL)とH2 O(50mL)間で分配した。有機層を食塩水(2×50mL)で洗い、乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。粗生成物はChromatotron(4mmプレート,ヘキサン/EtOAc=9/1)により精製し、オレンジ色オイルとしてアミノチオフェン(593mg,48%)を得た。 1HNMR(CDCl3 )d6.57(s,1H),5.00(brs,2H),4.79−4.72(m,1H),4.62(s,2H),3.90−3.80(m,1H),3.82(s,3H),3.58−3.53(m,1H),1.90−1.52(m,6H),GC−MS271〔M〕+
ステップ2
2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりにトルイジンを用いて、方法Eに従ってステップ1のアミンを5−ヒドロキシメチル−3−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸メチルエステルへ変換した。 1HNMR(DMSO−d6 )d9.86(s,1H),9.48(s,1H),7.83(s,1H),7.34(d,J=8.1Hz,2H),7.07(d,J=8.5Hz,2H),5.71(t,J=5.0Hz,1H),4.61(d,J=4.4Hz,2H),3.79(s,3H),2.21(s,3H);MS(FAB−LSIMS)321.2〔M+H〕+ ;mp166−168℃
ステップ3
無水DMF中、5−ヒドロキシメチル−3−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(25mg,0.078mmol)の溶液へ、N−ブロモスクシンイミド(28mg,0.156mmol)とトリフェニルフォスフィン(41mg,0.156mmol)を加えた。混合物を50℃へ加熱し、この温度へ1時間保った。混合物を室温へ冷却した。過剰の試薬を分解するためメタノール(0.5mL)を加えた。10分後Et2 O(25mL)を加え、混合物を水(10mL),飽和NaHCO2 (2×10mL)および食塩水(10mL)で洗った。有機層を乾燥(MgSO4 )し、減圧濃縮した。粗生成物はChromatotron(2mmプレート,ヘキサン中2%EtOAc)により精製し、白色固体として実施例5化合物(12.5mg,42%)を得た。 1HNMR(CDCl3 )d9.59(s,1H),8.10(s,1H),7.28(d,2H,J=8.5Hz),7.17(d,2H,J=8.1Hz),6.70(bs,1H),4.59(s,2H),3.82(s,OCH3 ),2.34(s,3H);MS(FAB−LSIMS)382,384〔M+H〕+ ;mp157−158℃
【0073】
方法E
5−t−ブチル−3−〔3−(5−トリフルオロメチル)−〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例6)の合成:
ステップ1
−15℃のジクロロメタン(90mL)中のトルエン(37.8mL,73.0mmol)中20%ホスゲン溶液へジクロロメタン(60mL)中のピリジン(5.9mL,73.0mmol)および3−アミノ−5−t−ブチルチオフェン−2−カルボン酸メチル(10.39g,48.7mmol)を加えた。反応は20℃へ18時間を要してゆっくり暖めることによって許容した。得られたスラリーを減圧濃縮して乾固し、エチルエーテルへ再懸濁し、ガラスフリットを通してアルゴン圧力で濾過した。溶媒を減圧留去し、イソシアネート残渣はトルエン中に0.2Mへ希釈した。
ステップ2
ステップ1からのトルエン溶液(400μmol)中の2−アノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾール(84.5mg,500μmol)の溶液を18時間かきまぜ、溶媒を減圧留去した。粗生成物は酢酸エチル/ヘキサンによるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、泡として実施例6化合物144.3mg(88%)を得た。 1HNMR(CDCl3 )d12.5(bs,1H),10.3(s,1H),7.8(s,1H),3.8(s,3H),1.4(s,9H);FAB−MS(M+H)+ 409
5−t−ブチル−3−〔3−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例9)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりにN−メチル−3−アミノピラゾールを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(5−t−ブチル−〔1,3,4〕チアジアゾール−3−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例10)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりに2−アミノ−5−t−ブチル−1,3,4−チアジアゾールを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(1H−インドール−5−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例11)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりに5−アミノインドールを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(5−メチルチアゾール−2−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例12)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりの2−アミノ−5−メチルチアゾールを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(5−エチル−〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)ウレイド〕チアゾール−2−カルボン酸メチルエステル(実施例13)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりに2−アミノ−5−エチル−1,3,4−チアジアゾールを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(5−メチル−〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例14)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりに2−アミノ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾールを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(5−シクロプロピル−〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例15)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりに2−アミノ−5−シクロプロピル−1,3,4−チアジアゾールを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例16)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールの代わりに2−(2−アミノエチル)−1−メチルピロールを用いてこの操作に従って合成された。
【0074】
方法F
5−t−ブチル−3−〔3−(4−メチフェン−2−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例17)の合成:
ステップ1
酢酸(500mL)中3−メチルチオフェン(5mL,51.57mmol)と過硫酸ナトリウム(18.48g,77.6mmol)と酢酸パラジウム(5.81g,25.9mmol)の溶液を還流加熱した。一酸化炭素のゆるい流れをこの溶液中3時間泡立てた。反応液を20℃へ冷却し、減圧濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶かし、セライトを加え、溶液を濾過し、次にシリカゲルのパッドを通し、そして減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶かし、2N水酸化カリウムで抽出した。水層を酢酸エチルで洗い、pHをHCl(コンク)でゼロへ低下させた。生成物は酢酸エチルへ抽出し、飽和食塩水で洗い、減圧濃縮し、3−メチル−2−チオフェンカルボン酸と4−メチル−2−チオフェンカルボン酸の混合物1.8g(25%)を得た。
ステップ2
アセトン(75ml)中の3−メチル−2−チオフェンカルボン酸および4−メチル−2−チオフェンカルボン酸(1.11g,7.81mmol)とトリメチルアミン(1.3mL,9.38mmol)の溶液を−15℃へ冷却し、エチルクロロホルメート(1.12mL,11.72mmol)をゆっくり加えた。混合物を15分間かきまぜ、水(15mL)中のアジ化ナトリウム(863mg,13.28mmol)を加えた。反応液を30分間かきまぜ、次にジクロロメタンで希釈し、50%飽和食塩水で洗った。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をヘキサン/酢酸エチルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、アジドエステルの混合物913mg(70%)を得た。
ステップ3
上のアジドエステル混合物(120mg,718μmol)をトルエン(3mL)にとかし、100℃へ5時間加熱し、次に20℃へ冷却した。3−アミノ−5−t−ブチル−2−チオフェンカルボン酸メチルエステル(106mg,500μmol)を加え、反応液を95℃へ18時間加熱した。反応液を20℃へ冷却し、溶媒を減圧留去した。粗生成物はヘキサン/酢酸エチルを用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、次にジクロロメタンで順相HPLCにより精製し、実施例17化合物82.1mg(46%)と、3−メチルチオフェン誘導体18mg(10%)を得た。
5−t−ブチル−3−(3−チオフェン−2−イルウレイド)チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例7)は、3−メチル−2−チオフェンカルボン酸に代えて2−チオフェンカルボン
酸を用いて、この操作のステップ2および3に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(5−メチルチオフェン−2−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例8)は、3−メチル−2−チオフェンカルボン酸に代えて5−メチル−2−チオフェンカルボン酸を用い、この操作のステップ2および3に従って合成された。
【0075】
方法G
5−t−ブチル−3−〔3−(1−エチル−1H−ピロール−3−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例18)の合成:
ステップ1
DMF(10mL)中の3−ニトロピロール(446mg,4.16mmol)、炭酸セシウム(1.63g,4.99mmol)、ヨードエタン(998μL,12.48mmol)の溶液を20℃で2.5時間かきまぜた。反応液を酢酸エチルで希釈し、1N塩酸(×3)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。粗生成物は100%ジクロロメタンでフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、オイルとして480mg(82%)を得た。
ステップ2
メタノール(10mL)中のステップ1の生成物(480mg,3.43mmol)の溶液へ炭末上の10%パラジウム(30mg)を加えた。混合物を大気圧で20℃において18時間水素添加し、濾過した。溶媒を減圧留去し、オイルとして342mg(91%)を得た。
ステップ3
ステップ2の生成物(342mg,3.11mmol)と5−t−ブチル−3−イソシアナートチオフォン−2−カルボン酸メチル(トルエン2mL中0.2M)の溶液を20℃で20時間かきまぜた。溶媒を減圧留去し、粗生成物を酢酸エチル/ヘキサンを使ってフラッシュクロマトグラフィーで精製し、泡として実施例18化合物136mg(65%)を得た。 1HNMR(CDCl3 )d9.7(s,1H),8.0(s,1H),7.75(s,1H),7.65(m,2H),7.3(m,2H),3.8(s,3H),1.3(s,9H);FAB−MS(M+H)+ 350
5−t−ブチル−3−〔3−(1−プロピル−1H−ピロール−3−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例19)は、ヨードエタンに代わって臭化アリルを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−3−〔3−(1−プロピル−1H−ピロール−3−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例20)は、ヨードエタンに代わって2−ブロモプロパンを用いてこの操作に従って合成された。
5−t−ブチル−3−〔3−(1−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)ウレイド〕チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例21)は、3−ニトロピロールに代わって3−ニトロピラゾールを用いてこの操作に従って合成された。
【0076】
方法H
5−t−ブチル−3−〔3−p−トリルウレイド)フラン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例22)の合成:
ステップ1
乾燥THF60mL中の2−t−ブチルフラン4.5g(36mmol)の溶液へ、−78℃においてN2 下n−ブチルリチウム(25mL,4mmol,ヘキサン溶液中1.6M,1.1当量)を滴加した。30分後冷却浴を氷浴にかえ、混合物を0℃で1時間かきまぜた。ドライアイスから発生させ、そして無水NaSO4 塔で乾燥した乾燥CO2 を−78℃で20分間、次に0℃で反応混合物中に泡立てた。反応混合物を1M HClでpH1へ酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗い、乾燥(Na2 SO4 )し、濃縮して淡黄色固体として2−t−ブチル−5−フランカルボン酸4.2g(69%)を得た。 1HNMR(CDCl3 )d11.0(brs,1H),7.19(d,1H,J=3.3Hz),6.11(d,1H,J=3.3Hz,1.29(s,9H)
ステップ2
乾燥THF30mLの上のフランカルボン酸2.0g(11.9mmol)の溶液をN2 下−78℃へ冷却し、これへn−ブチルリチウム15.6mL(25mmol,ヘキサン溶液中1.6M,2.1当量)を滴下した。30分後乾燥THF3mL(3mL洗浄液)中のTsN3 2.3g(11.9mmol,1.1当量)をカニューレにより滴下した。黄色の溶液は2時間にわたって0℃へ暖められるのを許容され、次に酢酸カリウム6g(60mmol,5当量)が加えられ、懸濁液は室温で14時間かきまぜられた。混合物をエーテルで希釈し、水で抽出した。水相を1M HClでpH1へ酸性化し、酢酸エチルで良く抽出した。有機相を食塩水でさらに洗い、Na2 SO4 上で乾燥し、濃縮した。TMSCHN2 のヘキサン溶液(45mL,90mmol,2.0M)をエーテル150mLおよびメタノール20mL中でこの赤色オイルへ加えた。30分後、混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル10%)へ付し、無色オイル1.72gを得た。生成物の 1HNMRによる分析は、目的化合物と、同時に溶出された5−t−ブチル−2−フランガルボン酸メチルとの2:3混合物であることを示した。混合物はさらに精製することなく用いた。FTIR(フィルム)cm-12965(s),2118(s),1723(s);1HNMR(CDCl3 )d5.99(s,1H),3.80(s,3H),1.25(s,9H)
ステップ3
上の反応で得た混合物1.72gと、セロソルブ30mL中Pd(カーボン上10%)0.5gを入れたパールボトルを継続して脱気し、H2 ガスで3回パージした。次に反応混合物をH2 雰囲気下(40psi)1時間振とうし、酢酸エチルで希釈し、セライトを通して濾過した。濃縮液をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル20%)に付し、結晶性固体としてアミン0.59g(総収率25%)と、回収したメチルエステル0.73g(34%)を得た。FTIR(フィルム)cm-13330−2950(s,br),2850(m),1680(s),1637(s),1537(s),1346(s),1131(s); 1HNMR(CDCl3 )d5.76(s,1H),4.24(brs,2H),1.29(s,9H);13CNMR(CDCl3 )d178.7,168.1,160.5,144.9(br),124.1,98.3,50.5,32.8,28.3
ステップ4
ホスゲン(1.3mL,1.93mmol,トルエン中1.93M溶液、10当量)を乾燥ピリジン1.0mLおよび乾燥トルエン5mL中のステップ3からの生成物50mg(0.25mmol)の溶液へ室温でN2 下急速に加えた。30分後、オレンジ色懸濁液を減圧濃縮し、乾燥トルエン1mLを次々に負荷し、蒸発(2回)した。最後にトルエン3mLを加え、トルイジン100mg(0.93mmol,3.7当量)を加えた。オレンジ色混合物を一夜かきまぜ、酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗い、乾燥し(Na2 SO4 )、そして濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色オイルとして実施例22の化合物80mg(96%)を得た。FTIR(フィルム)cm-13400−3200(m,br),2966(s),1676(s),1536(s),1097(m); 1HNMR(CDCl3 )d8.68(brs,1H),7.87(brs,1H),7.27(d,2H,J=8.1Hz),7.11(d,2H,J=8.1Hz),7.02(s,2H),3.77(s,3H),1.28(s,9H),13CNMR(CDCl3 )d168.2,160.5,152.5,137.7,134.8,134.0,129.5,126.0,121.4,100.1,51.0,33.0,28.3,20.6
5−t−ブチル−3−〔3−(3,4−ジクロロフェニル)ウレイド〕フラン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例23)は、トルイジンの代わりにアミノ−3,4−ジクロロベンゼンを用いてこの操作に従って合成された。
【0077】
方法I
5−t−ブチル−3−(3−p−トリルウレイド)−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(実施例24)の合成:
ステップ1
クロロトリメチルシラン(17.9mL,141mmol,2.5当量)を乾燥メタノール(100mL)中のピロール−2−カルボン酸(6.28g,56.5mmol)溶液へN2 下室温で一時に加える。一夜攪拌後、反応混液を減圧濃縮し、ジクロロメタンに再溶解し、水洗し、乾燥(Na2 SO4 )し、そして濃縮して黄褐色半結晶固体としてピロール−2−カルボン酸メチル4.62gを得る。これはさらに精製することなく使用した。 1HNMR(CDCl3 )d9.3(brs,1H),6.96(brm,1H),6.92(brm,1H),6.29(brq,1H),3.86(s,3H)
ステップ2
塩化アルミニウム(0.710g,5.33mmol,2.2当量)を乾燥ジクロロメタン(12mL)中のピロール−2−カルボン酸メチル(0.30g,2.42mmol)溶液へ室温N2 下一時に加える。次に2−クロロ−2−メチルプロパン(0.26mL,2.42mmol,1.0当量)をシリンジにより一時に加える。2時間後、オレンジ色の溶液を飽和炭酸ナトリウム溶液へゆっくり注ぐことによって反応停止する。得られる白色懸濁液をジエチルエーテル(2×)で抽出する。合併した有機層を乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮して灰色の固体として5−t−ブチルピロール−2−カルボン酸メチル0.40gを得る。フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中ヘキサン40%)は白色無定形固体として所望生成物0.36g(81%)を与える。 1HNMR(CDCl3 )d8.82(brs,1H),6.81(t,1H,J=3.3Hz),6.00(t,1H,J=3.3Hz),3.83(s,3H),1.31(s,9H)
ステップ3
発煙硝酸(0.57mL,13.6mmol,1.5当量)をシリンジにより濃硫酸(19mL)中の5−t−ブチルピロール−2−カルボン酸メチル(1.65g,9.10mmol)の不均一混合物へN2 下室温で一時に加える。1時間後、反応物を氷水へ注ぎ、固体炭酸ナトリウムでpH7へゆっくり中和し、ジエチルエーテルで抽出(×2)し、乾燥し(NaSO4 )、減圧濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中30%ヘキサン)へ付し、高い移動度を有するビスニトロ化物0.27gに加え、所望生成物0.44gを得た。混合フラクションの再クロマトグラフィーは5−t−ブチル−3−ニトロピロール−2−カルボン酸メチル0.22gをさらに与える(総収率32%)。モノニトロ化物 1HNMR(CDCl3 )d9.22(brs,1H),6.56(d,1H,J=3.3Hz),3.93(s,3H),1.33(s,9H);ビスニトロ化物 1HNMR(CDCl3 )d9.17(brs,1H),3.91(s,3H),1.52(s,9H)
経路A
ステップ4
16×100mm使い捨てガラスカルチャー管を取り付けたパール水素化ボトルに、乾燥メタノール(1mL)中の5−t−ブチル−3−ニトロピロール−2−カルボン酸メチル(14mg,0.062mmol)とPd(カーボン上10%,3mg)を仕込む。反応容器は次第に脱気し、H2 ガスで3回パージする。次に反応混合物をH2 雰囲気下(35psi)1時間振とうし、ジクロロメタンで希釈し、セライトを通して濾過する。濾液を減圧濃縮し、明黄色オイルとして3−アミノ−5−t−ブチルピロール−2−カルボン酸メチルを得る(粗収率100%)。 1HNMR(CDCl3 )d7.89(brs,2H),5.52(d,1H,J=2.8Hz),3.82(s,3H),1.26(s,9H)
ステップ5
ホスゲン(0.32mL,0.62mmol,トルエン中1.93M,10当量)を乾燥トルエン中3−アミノ−5−t−ブチルピロール−2−カルボン酸メチル(12.2mg,0.062mmol)およびピリジン(247mL,3.06mmol,49.4当量)の溶液へ加える。30分後、オレンジ色懸濁液を減圧濃縮し、次に乾燥トルエンを次々に仕込み、蒸発(2×)した。最後にトルエン(2mL)を加え、p−トルイジン(10mg,0.094mmol)を加えた。混合物を3時間加熱し、減圧濃縮する。残渣は調製的TLC(2プレート,厚み0.25mm,20×20cm,ジクロロメタン中メタノール2%)によって精製する。大きなUVバンドを単離し、生成物をジクロロメタン中2%メタノールで抽出し、淡黄色無定形固体として実施例24の化合物16.4mg(80%)を得る。FT−IR(KBrペレット)cm-13341(s),2947(m),1676(s),1583(s),1548(s),1456(s),1279(s),1094(s);MS(ES)=330.1(m+1); 1HNMR(CDCl3 )d8.45(brs,1H),8.19(brs,1H),7.27(d,2H,J=7.3Hz),7.14(d,2H,J=8.4Mz),6.95(brs,1H),6.78(d,1H,J=2.8Hz),3.73(s,3H),2.32(s,3H),1.29(s,9H);13CNMR(MeOD,CDCl3 )d161.89,153.51,147.62,136.15,132.17,128.90,119.58,105.92,97.36,50.00,31.42,28.99,19.65
5−t−ブチル−1−メチル−3−(3−p−トリルウレイド)−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(実施例25)の合成:
経路B
ステップ6
ジクロロメタン(1mL)中の5−t−ブチル−3−ニトロピロール−2−カルボン酸メチル(100mg,0.44mmol)、ベンジルトリメチルアンモニウムブロマイド(158mg,0.44mmol;1当量)およびジメチル硫酸(46mL,0.49mmol,1.1当量)の冷溶液(−10℃)へ、水酸化ナトリウム(0.21g,2.65mmol,50%水溶液,6当量)を加える。5分後冷却浴を除去し、混合物を室温で4時間かきまぜる。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水(1×),10%酢酸アンモニウム(2×)で洗い、乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮し、明黄色オイルを得る。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中30%ヘキサン)により精製し、放置すると固化する淡黄色オイルとして、5−t−ブチル−1−メチル−3−ニトロピロール−2−カルボン酸メチルエステル61mg(62%)を得る。 1HNMR(CDCl3 )d6.47(s,1H),3.92(s,3H),3.80(s,3H),1.38(s,9H)
ステップ7
上のニトロ化合物を3−アミノ−5−t−ブチルピロール−2−カルボン酸メチルと同様な態様で還元し、3−アミノ−1−メチル−5−t−ブチルピロール−2−カルボン酸メチルをオイルとして59mg得る(粗収率100%)。 1HNMR(CDCl3 )d5.48(s,1H),4.34(brs,2H),3.85(s,3H),1.33(s,9H);13CNMR(CDCl3 )d162.24,148.95,142.27,107.39,95.73,50.55,50.04,34.73,31.92,29.67
ステップ5
乾燥ピリジン(1mL)および乾燥トルエン(2mL)中の3−アミノ−1−メチル−5−t−ブチルピロール−2−カルボン酸メチル(59mg,0.280mmol)の溶液へ、ホスゲン(1.45mL,2.80mmol),トルエン中1.93M溶液)をすばやく加える。追加の乾燥トルエン(3mL)を不均一混合物の攪拌を助けるために加える。30分後、オレンジ色懸濁液を減圧濃縮し、次々に乾燥トルエン(1mL)を加え蒸発(2×)する。最後にトルエン(3mL)を加え、p−トルイジン(111mg,1.04mmol,3.7当量)を加える。生成する均一混合物を一夜攪拌し、ジクロロメタンで希釈し、1M HClで洗う。水相をジクロロメタンで逆抽出(2×)し、合併した有機相を乾燥(Na2 SO4 )し、減圧濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル10%と25%)によって精製し、淡黄色固体として実施例25の化合物66mg(69%)を得る。FT−IR(KBrペレット)cm-12364(s),2335(s),1659(m),1579(m),1542(m),1354(w),1232(w); 1HNMR(CDCl3 )d8.81(brs,1H),7.26(apd,3H(2H+1NH),J=8.4Hz),7.11(d,2H,J=8.4Hz),6.80(s,1H),3.88(s,3H),3.64(s,3H),2.31(s,3H),1.35(s,9H);13CNMR(CDCl3 )d161.95,153.01,148.59,153.34,133.97,133.78,129.54,122.02,108.82,98.76,50.38,35.03,32.12,31.37,29.76
【0078】
方法J
5−t−ブチル−2−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル(実施例26)の合成:
ステップ1
シアン酢酸メチル(4.00g,40.4mmol),イオウ(1.29g,40.4mmol)およびDMF(20mL)の溶液へ室温でトリメチルアミン(3.04mL,21.8mmol)を加えた。3,3−ジメチルブチルアルデヒド(5.08g,40.4mmol)を加え、1時間攪拌し、水(200mL)中へ注いだ。固体を濾去し、濾液を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をシリカゲル詰物を通して濾過し、減圧濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製は2−アミノ−5−t−ブチルチオフェン−3−カルボン酸メチル4.19g(49%)を与えた。
ステップ2
次に2−アミノ−5−t−ブチルチオフェン−3−カルボン酸メチルを方法A,ステップ2に記載した条件のもとにp−トリルイソシアネートと縮合し、実施例26の化合物29mg(18%)を製造した。 1HNMR(CDCl3 )d10.37(s,1H),7.32(d,J=8.5Hz,2H),7.16(d,J=8.1Hz,2H),6.82(s,1H),6.75(brs,1H),3.81(s,3H),2.34(s,3H),1.38(s,9H);mp109−111℃
5−t−ブチル−2−(3−フェニルウレイド)チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル(実施例27)は、p−トリルイソシアネートに代えてフェニルイソシアネートを使用し、この方法に従って合成された。
5−t−ブチル−2−(3−(5−エチル−〔1,3,4〕チアジアゾール−2−イル)ウレイド)チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル(実施例28)は、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールに代えて2−アミノ−5−エチル−1,3,4−チアジアゾールを使用し、この方法および次に方法Eに従って合成された。
5−イソプロピル−2−(3−p−トリルウレイド)チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル(実施例29)は、3,3,−ジメチルブチルアルデヒドに代えて3−メチルブチルアルデヒドを使用し、この方法ステップ1と、2−アミノ−5−トリフルオロメチル−1,3,4−チアジアゾールに代えてトルイジンを使用し、方法Eに従って合成された。
5−イソプロピル−2−〔3−(5−メチルチオフェン−2−イル)ウレイド〕チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル(実施例30)は、3,3−ジメチルブチルアルデヒドに代えて3−メチルブチルアルデヒドを使用し、この方法ステップ1と、3−メチル−2−チオフェンカルボン酸に代えて5−メチルチオフェン−2−カルボン酸を使用する方法Fステップ2および3に従って合成された。
以上の実施例は、以上の実施例に使用したものを本発明の一般的にまたは特定的に記載した反応剤および/または作業条件に代えることによって同様な成功度をもってくり返すことができる。
以上の記載から、当業者は本発明の本質的特徴を容易に確かめることができ、そしてその精神および範囲から逸脱することなく本発明を種々の用途および条件に適応させるように種々の変更および修飾を加えることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式の化合物。
【化1】











【公開番号】特開2010−65047(P2010−65047A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251583(P2009−251583)
【出願日】平成21年11月2日(2009.11.2)
【分割の表示】特願平10−550618の分割
【原出願日】平成10年5月21日(1998.5.21)
【出願人】(399002610)バイエル コーポレイション (3)
【氏名又は名称原語表記】Bayer corporation
【住所又は居所原語表記】100 Bayer Road, Pittsburgh,Pennsylvania 15205,USA
【出願人】(509303659)オニックス、ファーマシューティカルズ (1)
【Fターム(参考)】