説明

RFデバイスおよびRFデータ伝送方法

【課題】全体に小型化・低消費電力化が可能なRFデバイスおよびそれを用いたRFデータ伝送方法を提供する。
【解決手段】RFデバイス101のアンテナ41により受信した高周波信号を電力分配回路43で分配し、一方の高周波信号を整流回路・電圧増幅回路44で電圧増幅する。電源回路45は電圧増幅された電圧と内蔵電池の起電圧とにより、制御回路50を起動させる。復調回路46は他方の高周波信号を復調し、受信回路47でリーダ200からの質問コマンドを解読する。送信回路48はセンサ49による検出信号をディジタルデータに変換するとともにリーダ200側へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無線周波数信号の送受信により非接触でデータ伝送を行うRFデバイスおよびそれを用いたRFデータ伝送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、RFID(RadioFrequency Identification)において、質問器(リーダ,基地局等)と応答器(カード,荷札,ラベル,センサユニット等)との間で無線周波数信号を用いてデータ伝送が行われている。
【0003】
従来の一般的なRFIDにおいて、無線タグ側の動作モードには、送信モード、受信モード、および起動信号(ウェクアップ信号)受信モードがある。無線タグは無線周波数信号を一定時間以上受信しない時に起動信号受信モードとなって起動信号を待ち、この起動信号を受信した後は一定時間だけ受信モードで待機する。この受信モードでリーダ等から何らかのコマンドがあれば、無線タグは送信モードとなって所定の応答信号を送信することになる。
【0004】
また特に無線タグに電池を内蔵しない無線タグを用いるRFIDにおいては、無線タグはリーダ等から送信される搬送波を利用して整流回路にて直流電力として取り出し、内部回路の動作電源としている。(特許文献1参照)
ここで、特許文献1に示されている無線タグに内蔵される半導体チップの回路構成を、図1を基に説明する。
【0005】
図1はタグ7に内蔵される半導体チップの回路ブロック図である。タグ受信アンテナコイル8はリーダより送出される第1および第2のリーダ搬送波を受信する。整流回路9は上記タグ受信アンテナコイルより得られる信号を整流し、タグに内蔵される不揮発性メモリを含む全ての回路部に直流電力を供給する。フィルタ10はタグ受信アンテナコイル8より得られる信号から第2のリーダ搬送波を取り出すためのハイパスフィルタである。増幅・整形回路11はフィルタ10の出力信号を増幅・整形する。第1分周回路12は増幅・整形回路11の出力信号を受け、周波数を分周するものであり、第2のリーダ搬送波からタグ搬送波17を作り出す。第2分周回路13は上記第1分周回路の出力信号を受けメモリ読出クロック16を作り出す。不揮発性メモリ14はEPROM,EEPROMなどで実現され、第2分周回路13より得られるメモリ読出クロックによりあらかじめ記録されている識別符号が読み出される。変調回路15は例えば排他的OR回路などで構成され、第1分周回路12で作り出されたタグ搬送波17を不揮発性メモリ読出信号で位相変調する。タグ送信アンテナコイル18は変調回路15の出力信号をリーダに伝送する。
【0006】
このようにして周波数の異なる2つの搬送波を受信し、一方の搬送波を半導体回路の直流電源を作りだすために使用し、他方の搬送波を半導体不揮発性メモリの読み出しのために用いるように構成されている。
【特許文献1】特開平7−154312号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のRFIDでは、そもそも一定時間内の信号待ち受け時に受信モードにして制御回路を起動させておく必要があるため電池の消耗が大きい。また、アンテナを含む起動信号の受信回路が必要になる。また、例えば自動車のキーレスエントリーシステムでは、起動信号用に125kHzのLF帯信号が使用されているが、LF帯信号の受信アンテナはそれ自体が大きく、モジュールの小型化の弊害となっていた。
【0008】
また、特許文献1の構成では、無線タグ内で送信アンテナと受信アンテナとの距離が近いと、自分が送信した信号を自分で受信してしまい、信号処理回路が飽和して正常に動作しないおそれがある。さらに、受信アンテナで送信を兼ねると、送信信号が電源回路側に流れてしまい、必要な送信電力が得られないという問題が生じる。
【0009】
また、無線タグの電源に用いる無線信号と、無線タグ−リーダ間でのデータのやりとりを行う無線信号とに異なる2つの周波数を用いると、その2つの周波数信号を分離するためにフィルタが必要になり、無線タグが構造的に大きくなるとともにコストが嵩むという問題がある。
【0010】
また、送信用のアンテナと受信用のアンテナのアンテナコイルがそれぞれ必要であり、その分、小型化を阻害する要因となる。
【0011】
また、電池を内蔵しない無線タグを用いるRFID等の無線周波数信号の送受信によるデータ伝送システムでは、リーダは無線タグが所定距離に近接した時にその無線タグとの間でデータ伝送を行えるように電力供給用の搬送波を送信しているが、データ伝送を行わない待機時にも常に搬送波が送信されるので低消費電力化の点で問題となる。
【0012】
上述の問題は狭義のRFIDに限らず、非接触により無線周波数信号でデータを送受信するRFデバイスおよびRFデータ伝送方法一般に生じるものである。
【0013】
そこで、この発明の目的は、上述の問題を解消し、全体に小型化・低消費電力化が可能なRFデバイスおよびそれを用いたRFデータ伝送方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明のRFデバイスは、無線周波数信号(電波)の送受信により非接触でデータ伝送を行うものであって、高周波信号を受信するアンテナと、このアンテナにより受信した高周波信号を電力分配する電力分配回路と、この電力分配回路で電力分配した一方の高周波信号を受信信号として処理する制御回路と、前記電力分配回路で電力分配した他方の高周波信号を整流して前記制御回路用の直流電源電圧に変換して電源電圧を発生する電源回路と、を備えたことを特徴としている。
【0015】
また、前記高周波信号は、例えば周波数変調(FSK)信号、位相変調(PSK、QPSK)信号または振幅変調(QAM)信号を時間軸上で断続的に発生させたディジタル変調信号とする。
【0016】
また、電力分配回路としては例えばウィルキンソン型分配回路とする。
【0017】
また、例えば前記電源回路は電池を備え、前記高周波信号の整流により変換された直流電源電圧と前記電池の起電圧との加算電圧を前記制御回路に対する電源電圧として出力するものとし、前記制御回路は前記電池の起電圧では動作せず、前記加算電圧で動作するものとする。
【0018】
この発明のRFデータ伝送方法は、送信すべきデータを持つRFデバイスとリーダとの間で無線信号により非接触でデータ伝送を行うものにおいて、前記リーダによって、周波数変調(FSK)信号、位相変調(PSK、QPSK)信号または振幅変調(QAM)信号を時間軸上で断続的に発生させた無線信号を送信させ、前記RFデバイスによって、前記無線信号の前記時間軸上で存在する区間で、当該無線信号を電力に変換して電源電圧を発生させ、当該電源電圧により前記無線信号を受信させるとともに前記データを送信する制御回路を起動させるようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
(1)アンテナにより受信した高周波信号を電力分配し、その一方の高周波信号を受信信号として処理し、他方の高周波信号を整流して直流電源電圧に変換するので、アンテナには高周波用の小型アンテナのみを用いるだけでよく、小型且つ低コストのRFデバイスが構成できる。
【0020】
(2)前記高周波信号をFSK等の周波数変調信号、PSK,QPSK等の位相変調信号、またはQAM等の振幅変調信号を時間軸上で断続的に発生するディジタル変調信号とすることにより、これらの搬送波が存在している時にのみ前記受信信号としての処理を行うので、RFデバイスに内蔵する電池で前記制御回路を動作させる場合に、全体に低消費電力化でき、電池寿命を延ばすことかできる。また、リーダ等の前記無線周波数信号を送信する側の装置についても、RFデバイスに対して質問コマンドを送信する時にのみ無線周波数信号を送信することになるので低消費電力化が図れる。
【0021】
(3)前記電力分配回路としてウィルキンソン型分配回路を用いることによって、受信信号として処理する制御回路から応答信号を返す場合(アクティブに送信する場合にもパッシブに送信する場合にも)、その送信信号が電源回路側へ回り込まない(戻らない)ので)、受信側と送信側を独立して動作させることができ、損失が無く必要な送信電力が得られる。また送受の切り替えを行うスイッチ回路が不要となる。
【0022】
(4)また、電源回路に電池を備え、高周波信号の整流により変換された直流電源電圧と電池の起電圧との加算電圧を制御回路に対する電源電圧として出力するようにし、制御回路が電池の起電圧では動作せず、前記加算電圧で動作するように構成することによって、信号待ち受け時に受信モードにして制御回路を起動させておく必要が無く、電池を内蔵する場合に、その消費電力を抑えることができ、電池の長寿命化が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係るRFデバイスについて図2〜図5を参照して説明する。
図2は第1の実施形態に係るRFデバイスの構成を示すブロック図である。図2においてRFデバイス100とリーダ200とによってRFデータ伝送システムを構成している。RFデバイス100においてアンテナ21はリーダ200のアンテナ31との間で近接電磁界または放射電磁界で無線周波数信号の送受信を行う。信号送受信回路22はアンテナ21からの受信信号を電力分配回路23へ出力し、また送信回路28からの送信信号をアンテナ21へ出力する。
【0024】
電力分配回路23は受信信号を2つの高周波信号として電力分配し、一方を起動回路24へ出力し、他方を復調回路26へ出力する。起動回路24は電力分配回路23から出力された高周波信号を整流して直流電圧を生成し、これを電源25へ出力する。電源25は例えば電池を含む回路であり、起動回路24からの出力電圧と電池の起電圧との加算電圧を制御回路29へ電源電圧として供給する。この起動回路24の構成は後述する。
【0025】
制御回路29はC−MOS半導体チップによる回路であり、上記電池の起電圧では動作せず停止したままである。すなわち、このとき電力消費は殆ど無い。起動回路24からの出力電圧と電池の起電圧との加算電圧が制御回路29の起動に要する電圧に達したとき、制御回路は動作を開始する。
【0026】
復調回路26は電力分配回路23からの高周波信号を受信信号として入力し、ディジタルデータ列に変換する。受信回路27はそのディジタルデータ列を入力し、所定の処理を行う。例えばリーダ200からの所定の質問コマンドを解読し、それに応答するために送信回路28を起動する。これにより送信回路28は、予め設定されている識別符号等を送信する。
【0027】
図3は上記起動回路24の構成例を示す回路図である。この回路はいわゆる1段のコッククロフト・ウォルトン回路に電池を付加した回路である。このような構成によって、電力分配回路23からの出力電圧と電池の起電圧との加算電圧が起動回路24から出力される。
【0028】
図4は図2の各部の波形図である。入力信号(a)は図2におけるアンテナ21が受ける入力信号である。この例ではFSK信号であり、且つ搬送波の存在する区間と存在しない区間がある。搬送波が存在すると前記制御回路29に印加される電源電圧が制御回路29の動作に要する電圧を超える。したがって、(b)に示すように搬送波が存在する期間だけ制御回路29が動作する。
また、(c)に示すように復調信号は上記FSK信号を復調し、受信回路27は(d)に示すようなディジタルデータを読み取る。
【0029】
なお、この例では説明上、1つのバースト内でのビット数を敢えて少なくして表している。
【0030】
図5は特に送信タイミングと受信タイミングとについて示すタイミングチャートである。既に述べたとおり、(a)(b)に示すように、リーダから送信される無線周波数信号の搬送波が存在する期間t0−t5の期間にRFデバイス100の電源がオンする。
【0031】
無線タグは電源起動直後、リーダからの質問コマンドの受信待ち状態となる。(c)に示すようにRFデバイスの電源がオンした後、t1−t2の期間にリーダからの質問コマンドを受信する。質問コマンドを受信すれば、それに応じた処理を行い、(d)に示すようにt3−t4の期間に所定のデータを送信する。リーダはこのRFデバイスからのデータを受信すれば、一連の処理を終了してt5のタイミングで送信を終了する(搬送波を遮断する)。
【0032】
この第1の実施形態によれば次のような効果を奏する。
アンテナにより受信した高周波信号を電力分配し、その一方の高周波信号を受信信号として処理し、他方の高周波信号を整流して直流電源電圧に変換するので、アンテナには高周波用の小型アンテナのみを用いるだけでよく、小型且つ低コストのRFデバイスが構成できる。
【0033】
また、搬送波が存在している時にのみ受信信号としての処理を行うので、全体に低消費電力化でき、RFデバイスに内蔵する電池の寿命を延ばすことかできる。また、リーダ等の前記無線周波数信号を送信する側の装置についても、RFデバイスに対して質問コマンドを送信する時にのみ無線周波数信号を送信することになるので低消費電力化が図れる。
【0034】
なお、図4に示した例では周波数変調(FSK)によりデータの送受信を行うようにしたが、その他にPSK、QPSK等の位相変調やQAM等の振幅変調を利用してもよい。振幅変調を利用する場合、その振幅によって起動回路24の出力電圧が変化するが、QAM等においてデータ値が最も低い電圧レベルのときでも制御回路29が起動するように回路や使用条件を定めておけばよい。
【0035】
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態に係るRFデバイスについて図6を参照して説明する。
この第2の実施形態では、図2に示した信号送受信回路22および電力分配回路23に相当する部分を具体的に示している。また、制御回路の構成は第1の実施形態として示したものと異なる。
【0036】
図6においてRFデバイス101内のアンテナ41は、リーダ200のアンテナ31と近接電磁界結合するか、または放射電磁界の送受信を行う。フィルタ42はこのRFデータ伝送システムで用いる周波数帯以外の周波数帯域を遮断して、妨害波やスプリアスの影響を抑制する。電力分配回路43はインダクタL1,L2、抵抗R、コンデンサC1,C2,C0によってウィルキンソン型分配回路を構成している。
【0037】
整流回路・電圧増幅回路44は電力分配回路43で分配された一方の高周波信号を整流するとともに電圧増幅する。この整流回路・電圧増幅回路44は、図2における起動回路24に相当する回路であり、電源回路45に含まれる電池の起電圧に、上記電圧増幅された電圧を加算した電圧が所定値を上回ったときに制御回路50が起動するように電圧増幅する。
【0038】
制御回路50内の復調回路46は電力分配回路43で分配された他方の高周波信号を復調する。受信回路47はその復調信号から、リーダ200が送信した質問コマンドを解読し、送信回路48を起動する。
【0039】
制御回路50にはセンサ49を備えている。例えばこのRFデータ伝送システムをTPMS(Tire Pressure Monitoring System:直接式タイヤ空気圧警報システム)に用いる場合に、センサ49は自動車タイヤの空気圧、温度、角速度をそれぞれ検出する。送信回路48は受信回路47によって起動されるとセンサ49の検出信号をディジタルデータに変換するとともに送信する。
【0040】
この第2の実施形態によれば、電力分配回路43としてウィルキンソン型分配回路を用いたことによって、送信信号が電力分配回路43を介して整流回路・電圧増幅回路44および電源回路45側へ回り込まないので、受信側と送信側を独立して動作させることができ、損失が無く必要な送信電力が得られる。また、送受の切り替えを行うスイッチ回路が不要となる。
【0041】
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態に係るRFデバイスについて図7を参照して説明する。
図7はこの第3の実施形態に係るRFデバイスの構成を示すブロック図である。図2に示したRFデバイスと異なるのは、RFデバイス102側に電池を内蔵していないことである。すなわち電力変換回路33は電力分配回路23で分配された一方の高周波信号を整流・平滑することによって、制御回路29に対する電源電圧を直接生成して与える。
【0042】
この電力変換回路33に例えばコンデンサによる充電回路を備える場合には、リーダ200から送信される無線周波数信号の搬送波を電力として充電し、送信時にその電力を利用する。またコンデンサ等による充電回路を備えない場合には、リーダ200からの無線周波数信号の無変調搬送波を受信しつつ、リーダ200のアンテナ31から見た負荷を変調するいわゆるミラーサブキャリア方式で送信する。すなわち送信回路28はアンテナ21の終端/開放の状態切替によって、アンテナ21からの反射量や位相を変化させることによってデータ伝送を行う。
【0043】
なお、以上に示した第1〜第3のいずれの実施形態においても、RFデバイスがリーダに対してアクティブに送信する場合、リーダとRFデバイスとの間で同じ周波数帯域を用いて送受信するが、その周波数帯域内で送信信号の帯域と受信信号の帯域とを分けてデータ伝送を行うようにしてもよい。この場合には例えば図2・図7に示した信号送受信回路22はデュプレクサで構成する。
【0044】
また、同一の周波数帯域を用いてリーダとRFデバイス間で送受を行う場合には、信号送受信回路22として送受切替スイッチを用い、送信と受信を時分割で行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】特許文献1に示されている半導体チップのブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るRFデバイスの構成を示すブロック図である。
【図3】図2中の起動回路の構成例を示すブロック図である。
【図4】無線周波数信号の変復調の関係を示す波形図である。
【図5】送受信タイミングの例を示すタイミングチャートである。
【図6】第2の実施形態に係るRFデバイスの構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態に係るRFデバイスの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0046】
21,31,41−アンテナ
29,50−制御回路
30−リーダ側送受信回路
43−電力分配回路
100〜102−RFデバイス
200−リーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数信号の送受信により非接触でデータ伝送を行うRFデバイスであって、
高周波信号を受信するアンテナと、
前記アンテナにより受信した高周波信号を電力分配する電力分配回路と、
前記電力分配回路で電力分配した一方の高周波信号を受信信号として処理する制御回路と、
前記電力分配回路で電力分配した他方の高周波信号を整流して前記制御回路用の直流電源電圧に変換して電源電圧を発生する電源回路と、
を備えたことを特徴とするRFデバイス。
【請求項2】
前記高周波信号は、周波数変調信号、位相変調信号または振幅変調信号を時間軸上で断続的に発生させたディジタル変調信号である請求項1に記載のRFデバイス。
【請求項3】
前記電力分配回路はウィルキンソン型分配回路である請求項1または2に記載のRFデバイス。
【請求項4】
前記電源回路は電池を備え、前記高周波信号の整流により変換された前記直流電源電圧と前記電池の起電圧との加算電圧を前記制御回路に対する電源電圧として出力するものであり、前記制御回路は前記電池の起電圧では動作せず、前記加算電圧で動作するものである請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のRFデバイス。
【請求項5】
送信すべきデータを持つRFデバイスとリーダとの間で無線信号により非接触でデータ伝送を行うRFデータ伝送方法において、
前記リーダによって、周波数変調信号、位相変調信号または振幅変調信号を時間軸上で断続的に発生させた無線信号を送信させ、
前記RFデバイスによって、前記無線信号の前記時間軸上で存在する区間で、当該無線信号を電力に変換させて電源電圧を発生させ、当該電源電圧により前記無線信号を受信させるとともに前記データを送信する制御回路を起動させるようにしたことを特徴とするRFデータ伝送方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−281768(P2007−281768A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−104158(P2006−104158)
【出願日】平成18年4月5日(2006.4.5)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)