RFIDタグの管理システム
【課題】 RFIDタグが存在しうるとした領域(RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある領域)において、RFIDタグを管理することが可能なRFIDタグの管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 タグ取り外し再利用処理端末7によって、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能、又は、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、つまり、開閉検知手段8bから検知信号を受け、その検知信号をトリガとして、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能を有するRFIDタグの管理システム。
【解決手段】 タグ取り外し再利用処理端末7によって、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能、又は、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、つまり、開閉検知手段8bから検知信号を受け、その検知信号をトリガとして、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能を有するRFIDタグの管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、物品や人などの管理対象にRadio_Frequency_IDentification(以下、RFIDと称す)タグを貼り付けて、RFIDシステムを用いて管理を行うシステムに使用するRFIDタグを管理するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管理対象(物品)にRFIDタグを貼り付けて、RFIDシステムを用い、管理を行うものには、管理区域内に設置されたRFIDリーダライタ(ICタグリーダライタ)を介してRFIDタグ(物品管理タグ)の情報を読み取るものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、管理対象に貼り付けるRFIDタグ(非接触通信媒体)には、金属部分を有するカバーを用いて、一時的に、読み取れないようにするものがある(例えば、特許文献2参照)。さらに、管理対象に貼り付けるRFIDタグには、センサを設けて、管理対象(管理対象物)からの取り外しを検知するものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
また、管理対象(物品)にRFIDタグを貼り付けて、RFIDシステムを用い、管理を行うものには、管理区域(倉庫)内に設置されたRFIDリーダライタ(リーダ)の電波送受信用アンテナを介してRFIDタグ(非接触型ICタグ)の情報を読み取り、管理区域(倉庫)が開放されているかどうかの判断を行うために、管理区域(倉庫)外に、検知用のRFIDタグ(非接触型ICタグ)を配置したものがある(例えば、特許文献4参照)。なお、特許文献5には、金属などの電磁波を遮蔽する材質で構成された物品収納ケース内のRFIDタグを読み取るRFIDシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−259887号公報
【特許文献2】特開2006−099290号公報
【特許文献3】特開2006−106831号公報
【特許文献4】特開2002−193448号公報
【特許文献5】特開2008−107888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
管理対象(物品)にRFIDタグを貼り付けて、RFIDシステムを用い、管理を行うものである特許文献1の段落番号[0032]の記載及び図7のS28には、RFIDタグ(物品管理タグ)が読めない場合、“取り外し中”と設定する旨の記載がある。しかし、この処理では、管理区域内において、物品とこの物品に貼り付けられた物品管理タグとが無いのか、物品管理タグだけがないのかが判断が判断できず、RFIDタグ(物品管理タグ)が管理できていないという課題がある。特に、特許文献2に記載のような、金属部分を有するカバーを用いて、一時的に、読み取れないようにするRFIDタグ(非接触通信媒体)を用いた場合は、この一時的な変更を適切に管理できていないと、前述の課題が顕著になる可能性が高い。
【0006】
また、管理区域内において、物品とこの物品に貼り付けられた物品管理タグとが無いのか、物品管理タグだけがないのを判断するために、特許文献3に記載のような管理対象(管理対象物)からの取り外しを検知することが可能なRFIDタグ(非接触通信媒体)を適用し、前述の課題を解決することが想到されるが、センサ付きのRFIDタグを使用することにより、専用のRFIDタグやセンサに対応したシステムが必要となり、汎用のRFIDタグやそれを管理するRFIDシステムが使用できず、ハードウェアやシステムが複雑になってしまうという課題がある。
【0007】
一方、特許文献4及び5に記載されたシステムは、管理区域(倉庫、ケース)内に存在するRFIDタグ(非接触型ICタグ)の有無を検出するものであり、RFIDタグ(非接触型ICタグ)自体の管理するものではない。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、RFIDタグが存在しうるとした領域(RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある領域)において、RFIDタグを管理することが可能なRFIDタグの管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明に係るRFIDタグの管理システムは、RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ取り外し再利用処理端末によって、前記管理対象紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部から電波を送信するものである請求項1に記載のものである。
【0011】
請求項3の発明に係るRFIDタグの管理システムは、RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記RFIDリーダ部と接続され、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグが存在するときは、前記RFIDリーダ部を制御して、連続又は間欠的に、前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認するものである請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
【0013】
請求項5の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
【0014】
請求項6の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項4に記載のものである。
【0015】
請求項7の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ取り外し再利用処理端末による前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新したことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させる請求項6に記載のものである。
【0016】
請求項8の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
【0017】
請求項9の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項4に記載のものである。
【0018】
請求項10の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記所定時間以内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグが読み込まれなったときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項9に記載のものである。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグが所定時間経過後にタグ保管箱に入れられたかどうかを判定することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0020】
請求項2に係る発明によれば、請求項1の効果に加え、タグ保管箱が閉じられるごとにタグ保管箱に保管されたRFIDタグを確認することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0021】
請求項3に係る発明によれば、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグがタグ保管箱に入れられたかどうかを判定することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0022】
請求項4に係る発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグが管理対象所在エリアに放置されていても検出することが容易なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0023】
請求項5に係る発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0024】
請求項6に係る発明によれば、請求項4の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0025】
請求項7に係る発明によれば、請求項6の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)処理の後に、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグが管理対象所在エリアに放置されていても検出を再開することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0026】
請求項8に係る発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための予約がRFIDタグをタグ保管箱から取り出す前に行うことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0027】
請求項9に係る発明によれば、請求項4の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための予約がRFIDタグをタグ保管箱から取り出す前に行うことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0028】
請求項10に係る発明によれば、請求項9の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための予約された後、RFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための処理を所定時間以内に行われなければ、予約を解除することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの機能ブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムを構成するタグ保管箱の透視図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムを構成するタグ保管箱の透視図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムを構成するタグ取り外し再利用処理端末の模式図及び管理対象紐付け情報(物品紐付け情報)のテーブル(例示)である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1〜7を用いて説明する。図4(a)はタグ取り外し再利用処理端末の模式図、図4(b)はデータベースサーバ部に記憶されているRFIDタグのID情報に紐付けられている物品の情報(物品名、メーカ名、物品のID情報)及びRFIDタグの使用回数・使用開始日を示すテーブルである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。図5〜7に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。
【0031】
図1〜7において、1はRFIDタグである。後述する物品所在エリア内に存在するものがRFIDタグ1a、後述するタグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)内に存在するものがRFIDタグ1b、後述するタグ保管箱8内に存在するものがRFIDタグ1cとする。なお、複数の物品所在エリアのうち、一つがタグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)である。2はRFIDタグ1が貼り付けられた物品である。後述する物品所在エリア内に存在するものが物品2a、物品所在エリア内のうち、特に、後述するタグ取り外し再利用処理端末7が設けられたエリア(タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア))内に存在するものが物品2bとする。物品2(物品2a及び物品2b)は、物品に限らず、人や動植物などの生体でもよい。つまり、RFIDタグ1を貼り付ける又は携帯させて、RFIDシステムで管理する管理対象(管理対象者、管理対象物)であればなんでもよい。本願では、物品2を管理対象2の代表例として説明に使用するので、「物品」を「管理対象」や「人・客など」と読み替えてもよい。同じく、本願では、物品所在エリアを管理対象所在エリアの代表例として説明に使用する。したがって、本願は、例えば、管理対象が物品である場合、物品管理システムに好適であり、管理対象が人(特に、来客)である場合、入退室システムにおける一時的に発行する入退室の認証に使用するIDカード(ゲストカード)であるRFIDタグの発行システムに好適である。
【0032】
図1〜7において、3はRFIDタグ1(RFIDタグ1a)が貼り付けられた物品2(物品2a)が存在する可能性がある複数の物品所在エリア内に、それぞれ設けられたRFIDリーダアンテナ部である。物品所在エリア1内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3a、物品所在エリア2内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3b、物品所在エリア3内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3c、タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3dとする。4はRFIDリーダアンテナ部3からRFIDタグ1へ電波(質問波)を送信して、その応答の有無、つまり、質問波に対して返信される電波(返信波)の有無からRFIDタグ1の所在を確認するRFIDリーダ部である。RFIDタグ1からの返信波には、その返信波を返信したRFIDタグ1のID情報が含まれており、RFIDリーダ部4は後述するデータベースサーバ部5に記憶されているID情報と照合するして、返信波を返信したRFIDタグ1を特定することができる(個体識別)。RFIDリーダアンテナ部3aを接続したものをRFIDリーダ部4a、RFIDリーダアンテナ部3bを接続したものをRFIDリーダ部4b、RFIDリーダアンテナ部3cを接続したものをRFIDリーダ部4c、RFIDリーダアンテナ部3dを接続したものをRFIDリーダ部4dとする。RFIDリーダアンテナ部3a〜3dを一つのRFIDリーダ部4で接続してもよい。また、RFIDリーダ部4(RFIDリーダ部4a〜4d)はRFIDタグ1への書き込み機能を有するRFIDリーダライタを含むものとする。そのため、図1においては、RFIDリーダ部4はR/Wと表記している。
【0033】
図1〜7において、5はRFIDリーダ部4、後述するタグ取り外し再利用処理端末7及び保管箱用RFIDリーダ部10並びに制御部11に接続され、図4(b)に例示するようなRFIDタグ1のID情報とRFIDタグ1が貼り付けられた物品2の情報とを紐付けた物品紐付け情報(RFIDタグ1の使用回数・使用開始日を含む)を記憶するデータベースサーバ部である。本願では、RFIDタグ1のID情報は、RFIDタグ1ごとに付されたシリアル番号(製造番号を含む)をそのままID番号として使う場合と、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する場合との両方の場合を説明する。新たに、ID番号を発行する場合は、データベースサーバ部5にRFIDタグ1のシリアル番号(製造番号を含む)と新たに発行された当該RFIDタグ1のID番号を紐付けた情報を記憶させておいてもよいし、新たに発行されたID番号を当該RFIDタグ1のメモリ部に書き込んでおいてもよい。もちろん、データベースサーバ部5での記憶とRFIDタグ1への書き込みの両方を行ってもよい。また、本願では、データベースサーバ部5に記憶されているRFIDタグ1のID情報に紐付けられている物品2の情報は、物品2の物品名、物品2を製造又は販売するメーカ名、物品2のID情報である。ここで、物品2のID情報は、メーカが設定したID情報やシリアル番号(製造番号)でもよいし、新たに設定したID情報や新たに設定した管理番号でもよい。
【0034】
図1〜7において、6は複数の物品所在エリアのうち、一つの物品所在エリア(タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア))の内部に設けられた端末用RFIDリーダアンテナ部6は端末用RFIDリーダアンテナ部6と接続され、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1が物品紐付け情報を有するものであるときは、当該物品紐付け情報を解除して、データベースサーバ部6に記憶された物品紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末(タグ取り外し再利用登録端末)である。なお、タグ取り外し再利用処理端末7は前述のRFIDリーダ部4と同等の機能を包含している。また、前述のRFIDリーダ部4と同等の機能に加え、タグ取り外し再利用処理端末7(タグ取り外し再利用登録端末7)は、汎用のPC及びそのPCに組み込まれたソフトウェア及びなどで構成される。タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aは液晶ディスプレイなどが想定される。タグ取り外し再利用処理端末7の入力部7bはキーボード、マウス、タッチパネルなどが想定され、タグ取り外し再利用処理端末7を用いて、タグ取り外しの処理やタグ再利用の処理を行う作業者が操作可能なものであればよい。8は端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ物品所在エリア(タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア))内に配置され、内部にRFIDタグ1を保持(保管)することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋や扉などの蓋手段8aと蓋手段8aの開閉を検知するセンサである開閉検知手段8bとが設けられた筐体を有するタグ保管箱(タグ保管庫)である。タグ保管箱8は、図1では断面図で示している。図2及び3では透視図で示している。蓋手段8aが開放状態のままであった場合は、開閉検知手段8bが、それを検知して、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに蓋手段8aが開放状態のままであることを報知させてもよい。
【0035】
図1〜7において、9はタグ保管箱8の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部、10は保管箱内RFIDリーダアンテナ部9に接続された保管箱用RFIDリーダ部である。なお、保管箱用RFIDリーダ部10は、図1に示すように、タグ保管箱8の外部に形成してもよいし、タグ保管箱8の内部に形成してもよい。保管箱用RFIDリーダ部10をタグ保管箱8の外部に形成する場合は、特許文献5に記載のような構成が考えられる。また、保管箱用RFIDリーダ部10は前述のRFIDリーダ部4と同等の機能を包含している。さらに、RFIDリーダ部4,タグ取り外し再利用処理端末7におけるRFIDリーダに相当する機能を有する部分、保管箱用RFIDリーダ部10を一つのRFIDリーダで構成してもよい。
【0036】
図1〜7において、11はタグ取り外し再利用処理端末7によって、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能、又は、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、つまり、開閉検知手段8bから検知信号を受け、その検知信号をトリガとして、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能を有する制御部である。
【0037】
機能部11は、RFIDリーダ部4、データベースサーバ部5、タグ取り外し再利用処理端末7、保管箱用RFIDリーダ部10に接続されており、RFIDリーダ部4、タグ取り外し再利用処理端末7、保管箱用RFIDリーダ部10によるRFIDタグ1への電波(質問波)の送信とその応答であるRFIDタグ1から電波(返信波)を受信してRFIDタグ1の存在を検知する動作の制御を行っている。この一連の動作を「RFIDタグ1(RFIDタグ1a〜1c)を読み取る」と称する。RFIDタグ1から電波(返信波)には、RFIDタグ1ごとに設定されているRFIDタグ1のID情報などの情報が乗せられている。また、このID情報の認証を、制御部11がデータベースサーバ部5に記憶されている情報をデータベースサーバ部5から得ることで、行っている。
【0038】
図2及び3は、タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)内に配置されたタグ保管箱8を図示している。図2に記載のタグ保管箱8は蓋手段8aが開いている状態を図示しており、図3に記載のタグ保管箱8は蓋手段8aが閉じている状態を図示している。図2の状態の場合は、蓋手段8aが開放されているので、タグ保管箱8と同じ処理エリアに配置されたRFIDリーダアンテナ部3dにより、タグ保管箱8の空間に保管されたRFIDタグ1cを読み取ることができるので、タグ保管箱8の外に存在するRFIDタグ1bとRFIDタグ1cとの区別の所在に関しての区別がつかない。つまり、RFIDタグ1bがタグ保管箱8に保管されている可能性があれば、RFIDタグ1cがタグ保管箱8に保管されていない可能性もある。一方、図2の状態の場合は、蓋手段8aが閉鎖されているので、タグ保管箱8と同じ処理エリアに配置されたRFIDリーダアンテナ部3dにより、タグ保管箱8の空間に保管されたRFIDタグ1cを読み取ることができない、つまり、RFIDリーダアンテナ部3dからの電波は、タグ保管箱8の内部の空間には届かないので、タグ保管箱8の外に存在するRFIDタグ1bとRFIDタグ1cとの区別の所在に関しての区別がつく。
【0039】
タグ保管箱8の開閉検知手段8bは、タグ保管箱8の蓋手段8aの開放状態又は閉鎖状態を検知するために設けられている。蓋手段8aが図1〜3に記載のような扉であれば、開閉検知手段8bは、扉の蝶番部分に設けるとよい。また、RFIDリーダ部4d及びこれに接続されたRFIDリーダアンテナ部3dを開閉検知手段8bとしてもよい。具体的には、蓋手段8aが開放状態と閉鎖状態によって、タグ保管庫8内の空間にある「RFIDタグ」の読み取りの可否が変わることを(特許文献4に記載のような手法と類似の手法)利用して、タグ保管庫8内の空間に蓋手段8aの開放状態と閉鎖状態とを検出するための専用の「RFIDタグ」を配置して、RFIDリーダアンテナ部3dが、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができると、蓋手段8aの開放状態と判断し、RFIDリーダアンテナ部3dが、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができないと、蓋手段8aの閉鎖状態と判断する。もちろん、この場合、開閉検知手段8bは、RFIDリーダ部4d及びこれに接続されたRFIDリーダアンテナ部3dに加えて、専用の「RFIDタグ」も構成の一つと解することができる。
【0040】
同様に、保管箱用RFIDリーダ部10及びこれに接続された保管箱内RFIDリーダアンテナ部9を開閉検知手段8bとしてもよい。具体的には、蓋手段8aが開放状態と閉鎖状態によって、タグ保管庫8外にある「RFIDタグ」の読み取りの可否が変わることを(特許文献4に記載のような手法)利用して、タグ保管庫8外に蓋手段8aの開放状態と閉鎖状態とを検出するための専用の「RFIDタグ」を配置して、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9が、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができると、蓋手段8aの開放状態と判断し、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9が、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができないと、蓋手段8aの閉鎖状態と判断する。もちろん、この場合、開閉検知手段8bは、保管箱用RFIDリーダ部10及びこれに接続された保管箱内RFIDリーダアンテナ部9に加えて、専用の「RFIDタグ」も構成の一つと解することができる。
【0041】
図4〜6を用いて実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作について説明する。図5には、タグ取り外しの処理フローが記載され、図6にはタグ再利用の処理フローが記載されている。図4(b)に示すテーブルにおけるRFIDタグ1の使用回数とは、タグ再利用の処理を行った回数(厳密には、初回分の1回を加えた回数)を示すものである。図4(b)に示すテーブルにおけるRFIDタグ1の使用開始日とは、その名のとおり、そのRFIDタグ1の使用を開始した日である。まず、タグ取り外しの処理フロー説明する。図4(a)に示すように、作業者は、タグ取り外し再利用処理端末7に接続された端末用RFIDリーダアンテナ部6へ物品2から取り外したRFIDタグ1bをかざす。RFIDタグ1bを物品2bに貼り付けたまま読み込ませてもよい(RFIDタグ1b(RFIDタグ1c)をタグ保管箱8に保管する際には、物品2から外す必要はある)。RFIDタグ1bが取り外された物品2bは、元々、処理エリアにあったものでも、別の物品所在エリア(物品所在エリア1〜3)からタグ取り外し再利用処理端末7を配置した処理エリアに持ち込んだものでもよい。
【0042】
図5のS0501に記載のように、RFIDタグ1bが読み込まれると、そのID情報がデータベースサーバ部5へ照会され、タグ取り外し再利用処理端末7は、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有していないときは、処理ステップA(図6記載)であるS0503へ進み、S0604以降の処理を行う。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「BB」、「CC」、「EE」、「GG」であるものが物品紐付け情報を有していないものとなる。処理ステップAは後述する。端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有するものであるときは、S0504へ進む。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「AA」、「DD」、「FF」、「HH」であるものが物品紐付け情報を有しているものとなる。
【0043】
図5に記載のS0504では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bから取り外す作業を行うか否かを問う表示を行う。作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外す作業を望まない場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望まないことを入力すると、タグ取り外しの処理フローが終了する。一方、作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外す作業を望む場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望むことを入力するとS0505へ進む。S0505では、タグ取り外し再利用処理端末7がRFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの情報を解除する。RFIDタグ1bのID情報が、図4(b)に示す「AA」であれば、テーブルの「物品紐付け情報」を「あり」から「なし」に変更し、「物品名」「メーカ名」「物品のID情報」を削除し(本願では、データベースサーバ部5に履歴として記憶しておく場合も便宜上削除と呼ぶ)、S0506へ進む。
【0044】
図5に記載のS0506では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を行うか否かを問う表示を行う。作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望まない場合は、つまり、RFIDタグ1の再利用を望まない場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望まないことを入力すると、S0507へ進み、表示部7aにRFID1bを破棄するように注意喚起を行う表示を行いタグ取り外しの処理フローが終了する。一方、作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望む場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望むことを入力するとS0508へ進み、表示部7aにRFID1bをタグ保管箱8へ保管するように注意喚起を行う表示を行いタグ取り外しの処理フローが終了する。図4(b)に示す「使用回数」のカウントアップは、このときに行ってもよいし、図6を用いて後述するタグ再利用の処理フローにて行ってもよい。
【0045】
S0506では、作業者がRFIDタグ1の再利用を決める根拠又は参考の情報として、タグ取り外し再利用処理端末7が物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bの使用回数と使用開始日の情報をデータサーバ部5から得て、表示部7aに表示するようにしてもうよい。また、S0508の処理の終了後に、作業者が確実に物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bをタグ保管箱8へ保管させるために、タグ取り外し再利用処理端末7によって、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、制御部11が保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1b(RFIDタグ1c)が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する。なお、タグ保管箱8内のRFIDタグ1cが無断で持ち出されないように、又は、タグ保管箱8内へ物品紐付け情報の解除を行っていないRFIDタグ1dを入れなれないように、制御部11が、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9から電波を送信して、タグ保管箱8内のRFIDタグ1c(RFIDタグ1b)の存在やその数を確認するようにしてもよい。さらに、この動作をS0508の処理の終了後に、作業者が確実に物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bをタグ保管箱8へ保管させるために使用してもよい。つまり、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過という制限を解除して、タグ保管箱8が閉じたことだけをトリガとしてもよい。
【0046】
なお、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムは、作業エリアを含む物品所在エリア内での物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の紛失を防ぐために、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在するときは、制御部11がRFIDリーダ部4a〜4dを制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部3a〜3dから電波を送信し、物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の応答を確認するようにしてもよい。この処理を行っている場合は、図6を用いて説明するタグ取り外しの処理の前に、制御部11が、タグ保管箱8が開いたことをトリガとして、RFIDリーダ部4a〜4d(特に、RFIDリーダ部4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部4dから電波を送信して、RFIDタグの応答を確認する動作を停止させる制御を行う。
【0047】
次に、タグ再利用の処理フロー説明する。図4(a)に示すように、作業者は、タグ取り外し再利用処理端末7に接続された端末用RFIDリーダアンテナ部6へタグ保管箱8を開けて取り出したRFIDタグ1b(RFIDタグ1c)をかざす。図6のS0601に記載のように、RFIDタグ1bが読み込まれると、そのID情報がデータベースサーバ部5へ照会され、タグ取り外し再利用処理端末7は、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有するものであるときは、処理ステップB(図5記載)であるS0603へ進み、S0504以降の処理を行う。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「AA」、「DD」、「FF」、「HH」であるものが物品紐付け情報を有しているものとなる。処理ステップAは後述する。端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有していないときは、S0604へ進む。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「BB」、「CC」、「EE」、「GG」であるものが物品紐付け情報を有していないものとなる。
【0048】
図6に記載のS0604では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bから取り付ける作業を行うか否かを問う表示を行う。作業者がRFIDタグ1bを物品2bへ取り付ける作業を望まない場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bへ取り付ける作業を望まないことを入力すると、S0605へ進み、表示部7aにRFID1bをタグ保管箱8へ保管する(戻す)ように注意喚起を行う表示を行いタグ再利用の処理フローが終了する。一方、作業者がRFIDタグ1bを物品2bへ取り付ける作業を望む場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bへ取り付ける作業を望むことを入力するとS0606へ進む。
【0049】
図6に記載のS0606では、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報に予約物品紐付け情報(図4(b)では図示していない)があるか否かを判定して、ある場合は、データベースサーバ部5に記憶されている情報を更新し、予約物品紐付け情報を解除してからS0608へ進み。無い場合はS0607へ進む。ここで、予約物品紐付け情報を説明すると、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムにおいて、作業者は、タグ保管箱8からRFIDタグ1cを取り出す前に、事前に、取り出して物品2bへ貼り付けるRFIDタグ1cを予約することができる。具体的には、作業者がタグ取り外し再利用処理端末7を操作して、タグ保管箱8内に保管されているRFIDタグ1cを選択し、そのRFIDタグ1cを貼り付ける予定の物品2bの情報を入力することより、タグ取り外し再利用処理端末7(制御部11)が、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1c(初めて使用するRFIDタグ1cを含む)のID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約物品紐付け情報としてデータベースサーバ部5に記憶された情報を更新する。紐付ける情報は、後述の物品紐付け情報登録の説明で行う(S0607、S0608)。その後、所定時間内に、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグ1c(RFIDタグ1b)を読み込んだときに、予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けてデータベースサーバ部5に記憶された情報の更新を制御部11が実行する。
【0050】
なお、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムが、作業エリアを含む物品所在エリア内での物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の紛失を防ぐために、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在するときは、制御部11がRFIDリーダ部4a〜4dを制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部3a〜3dから電波を送信し、物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の応答を確認している場合は、タグ保管箱8からRFIDタグ1cを取り出す前に、事前に、取り出して物品2bへ貼り付けるRFIDタグ1cを予約する処理を行う際に、制御部11が、タグ保管箱8が開いたことをトリガとして、RFIDリーダ部4a〜4d(特に、RFIDリーダ部4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認する動作を停止させ、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、RFIDリーダ部4dを制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部4dから電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認する動作を再開させる必要がある。なお、タグ保管箱8内に保管されたRFIDタグ1cのうち、予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1は、物品紐付け情報があるRFIDタグ1と同じ取り扱いとし、RFIDリーダ部4dがRFIDリーダアンテナ部3dを介して読み取ったとしても、エラーと判定しない制御を制御部11に行わせる。もちろん、タグ保管箱8内に予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1がある場合は、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1と同じ取り扱いとし、タグ保管箱用RFIDリーダ部10がタグ保管箱内RFIDリーダアンテナ部9を介して読み取ったとしても、エラーと判定しない制御を制御部11に行わせる。
【0051】
図6に記載のS0607では、作業者がRFIDタグ1b(RFIDタグ1c)と紐付ける物品2bの情報をタグ取り外し再利用処理端末7へ入力部7bを介して入力する。具体的には、図4(b)に記載の情報と同じく、物品名、メーカ名、物品のID情報を入力する。この情報は、予めデータベースサーバ部5に記憶させておいて、呼び出すようにしてもよい。この紐付ける物品2bの情報の入力は、前述の予約物品紐付け情報でも同様である。つまり、予約物品紐付け情報登録とは、RFIDタグ1cをタグ保管箱8から取り出す前に、RFIDタグ1cのID情報を指定して、S0607の処理を行ってから、S0601の処理を行うことを意味する。そのため、タグ保管箱8に保管されているRFIDタグ1cは、外観からID情報が分かるようにしておいた方がよい。
【0052】
S0607の後、S0608へ進み、タグ取り外し再利用処理端末7がRFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの情報を紐付けて、データベースサーバ部5の記憶された情報を更新する。つまり、RFIDタグ1bのID情報が、図4(b)に示す「BB」であれば、テーブルの「物品紐付け情報」を「なし」から「あり」に変更し、「物品名」「メーカ名」「物品のID情報」を入力、又は、選択された情報に更新し、S0609へ進む(選択された情報とは、物品名、メーカ名、物品のID情報が、予めデータベースサーバ部5に記憶させておいて、呼び出したものを指す)。なお、S0606で予約物品紐付け情報がありと判定された場合は、S0608の処理で、RFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの情報を紐付ける前に、RFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの予約情報を削除する。
【0053】
図6に記載のS0609では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bに確実に貼り付けるように注意喚起の表示を行いタグ再利用の処理フローが終了する。なお、タグ再利用の処理フローでは、予約物品紐付け情報の処理を行わない場合でも、制御部11は、タグ取り外し再利用処理端末7によるデータベースサーバ部5にて記憶されているID情報が管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1を新たに管理対象と紐付けてデータベースサーバ部5に記憶された情報を更新したことをトリガとして、RFIDリーダ部4a〜4d(特に、RFIDリーダ部4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認する動作を再開させてもよい。また、予約物品紐付け情報の処理を行わない場合は、タグ取り外し再利用処理端末7(制御部11)は、所定時間以内に、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグ1が読み込まれなったときに、予約管理対象紐付け情報を解除して、データベースサーバ部5に記憶された情報を更新してもよい。
【0054】
以上、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの説明では、RFIDタグ1のID情報が、RFIDタグ1ごとに付されたシリアル番号(製造番号を含む)をそのままID番号として使う場合と、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する場合との両方の場合との両方に適用できる場合を説明してきたが、ここで、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する場合の具体的な説明を行う。図7は、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する処理フローであり、特に、タグ取り外しの処理フロー又はタグ再利用の処理フローを実行するごとに、RFIDタグ1のID情報を再発行する場合について説明する。これは、図4(a)に示すタグ取り外し再利用処理端末7(制御部11)と端末用RFIDリーダアンテナ部6とを用いて行う処理である。S0701の処理で、前述のS0501及びS0601と同様に、RFIDタグ1のID情報の読み取りを実行する(新規のRFIDタグ1であればシリアル番号)。これと平行して処理ごとに連番のID情報をタグ取り外し再利用処理端末7が発行する(S0702)。S0701とS0702とは処理が前後してもよい。
【0055】
図7に示すS0703では、S0701によりRFIDタグ1からID情報が得られずに、シリアル番号のみ得られたときは、新規使用のRFIDタグ1と判断してS0704へ進み、S0702で発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。一方、S0701によりRFIDタグ1からID情報が得られたときは、S0705へ進み、S0702で発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して元のID情報に上書きし、かつ、データベースサーバ部5へ新たなID情報を記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよいし、元のID情報を履歴として記憶しておいてもよい。この履歴を使って前述のRFIDタグ1の使用回数としてもよい。図7に記載の処理フローは、タグ取り外しの処理フロー又はタグ再利用の処理フローの前に行えばよい。
【0056】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について図8及び9を用いて説明する。図8及び9に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムでは、タグ取り外しの処理フロー又はタグ再利用の処理フローの前に、新規のRFIDタグ1のID情報はデータベースサーバ部5に登録(記憶)済みであること前提としていたが、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムでは、タグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フローの中に新規のRFIDタグ1のID情報をデータベースサーバ部5に登録(記憶)する場合を説明する。つまり、データベースサーバ部5に予め記憶されていないID情報を有するRFIDタグ1が使用する場合を説明する。
【0057】
図8は、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ取り外しの処理フローを示すフローチャートである。図8は、実施の形態1の図5に対応し、処理ステップAが処理ステップCに対応する。処理ステップBが処理ステップDに対応する。S0501の後に、S0801の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0502へ進み。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものでなければ、S0802へ進み。そのID情報をデータベースサーバ部5に記憶させて、S0503(図9記載の処理ステップC)へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0058】
図9は、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ再利用の処理フローを示すフローチャートである。図9は、実施の形態1の図6に対応し、処理ステップBが処理ステップDに対応する。処理ステップAが処理ステップCに対応する。S0601の後に、S0901の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0602へ進み。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものでなければ、S0902へ進み。そのID情報をデータベースサーバ部5に記憶させて、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0059】
実施の形態3.
この発明の実施の形態2について図10〜12を用いて説明する。図10〜12に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムでは、タグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フローの中に新規のRFIDタグ1のID情報をデータベースサーバ部5に登録(記憶)する場合を説明したが、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムでは、実施の形態1の図7を用いて説明した新たにID情報を発行する処理をタグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フローの中に組み込んだ場合を説明する。
【0060】
図10は、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ取り外しの処理フローを示すフローチャートである。図10は、実施の形態1の図5に対応し、処理ステップAが処理ステップEに対応する。処理ステップBが処理ステップFに対応する。S0501の後に、S1001の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0502へ進み。後段の処理は、S0506(YESのルート)までは、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1にID情報がなく、シリアル番号のみの場合は、新規使用のRFIDタグ1と判断してS1002へ進み。S1002では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。そして、S0503(図11記載の処理ステップE)へ進む。
【0061】
S0506(YESのルート)の後に、S1003を実行して、S0508を実行する。S1003では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して元のID情報に上書きし、かつ、データベースサーバ部5へ新たなID情報を記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよいし、元のID情報を履歴として記憶しておいてもよい。この履歴を使って前述のRFIDタグ1の使用回数としてもよい。そして、S0508へ進む。
【0062】
図11は、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ再利用の処理フローを示すフローチャートである。図11は、実施の形態1の図6に対応し、処理ステップBが処理ステップFに対応する。処理ステップAが処理ステップEに対応する。S0601の後に、S1101の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0602へ進み。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1にID情報がなく、シリアル番号のみの場合は、新規使用のRFIDタグ1と判断して、S1102へ進み。S1102では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。そして、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0063】
次に、図10に示すタグ取り外しの処理フローにおいて、S1003を実行しない場合のタグ再利用の処理フローに関して図12を用いて説明する。図12は、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ再利用の処理フローを示すフローチャートである。図12は、実施の形態1の図6(実施の形態3の図11)に対応し、処理ステップBが処理ステップFに対応する。処理ステップAが処理ステップEに対応する。S0601の後に、S1201の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0602へ進み。後段の処理は、S0602(NOのルート)までは、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1にID情報がなく、シリアル番号のみの場合は、新規使用のRFIDタグ1と判断して、S1202へ進み。S1202では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。そして、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0064】
S0602(NOのルート)の後に、S1203を実行して、S0604を実行する。S1203では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して元のID情報に上書きし、かつ、データベースサーバ部5へ新たなID情報を記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよいし、元のID情報を履歴として記憶しておいてもよい。この履歴を使って前述のRFIDタグ1の使用回数としてもよい。そして、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0065】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4について図13を用いて説明する。図13に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに関しては、タグ取り外しの処理とタグ再利用の処理とを中心に説明したが、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムに関しては、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに適用することができる「処理エリアを含む物品所在エリアとタグ保管箱8にあるRFIDタグ1のタグ取り外しの処理とタグ再利用の処理以外での紛失を防ぐ」処理を説明する。この処理は、連続又は間欠的に行ってもよい。
【0066】
図13は、処理エリアを含む物品所在エリア及びタグ保管箱8(以下、各エリアという場合がある)にあるRFIDタグ1のタグ取り外しの処理とタグ再利用の処理以外での紛失を防ぐ処理フローである。S1301にて、制御部11は、RFIDリーダ部4a〜4d及び保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、RFIDリーダアンテナ部3a〜3d及び保管箱内RFIDリーダアンテナ部9から電波(質問波)を放射して、RFIDタグ1のID情報を読み取る。この場合、RFIDタグ1が一つでも複数でもよいことはいうまでもない。次に、S1302で、S1301で読み取ったID情報のうちで、データベースサーバ部5に記憶されていないものがあれば、S1303へ進み、エラー処理として報知する。報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。
【0067】
そして、S1304にて、制御部11は、データベースサーバ部5に記憶されている全てのRFIDタグ1のID情報が、S1301で読み取ったRFIDタグ1のID情報にあるかどうかを判定する。欠けているものがある場合は、S1305へ進み、エラー処理として報知する。報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。すべてある場合は、S1306へ進む。S1306では、制御部11が、S1301で読み取ったRFIDタグ1のID情報のうち、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9以外から読まれていないかを判定する。物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が全て保管箱内RFIDリーダアンテナ部9によって読み取られている場合は、S1310へ進む。そうでいない場合、つまり、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が一つでもRFIDリーダアンテナ部3a〜3dのいずれかで読み取られている場合は、S1307へ進む。
【0068】
S1307では、RFIDリーダアンテナ部3dにより物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が読み取られておれば、S1308へ進み、RFIDリーダアンテナ部3a〜3cにより物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が読み取られておれば、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1が処理エリア以外の物品所在エリアにあるので、エラー処理として報知する(S1309)。報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。S1308にて、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1をタグ保管箱8へ保管するように注意喚起を行い、S1310へ進む。注意喚起の報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。
【0069】
S1310では、制御部11が、S1301で読み取ったRFIDタグ1のID情報のうち、物品紐付け情報があるRFIDタグ1のID情報が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9以外の各エリアで読まれているかを判定する。物品紐付け情報があるRFIDタグ1のID情報がRFIDリーダアンテナ部3a〜3dのいずれかで読み取られている場合は、終了へ進む。そうでいない場合、つまり、物品紐付け情報があるRFIDタグ1のID情報が一つでも保管箱内RFIDリーダアンテナ部9によって読み取られている場合は、S1311へ進み、物品紐付け情報があるRFIDタグ1をタグ保管箱8から取り出すように注意喚起を行い、注意喚起の報知は、報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。
【0070】
なお、各エリアにあるRFIDタグ1のタグ取り外しの処理とタグ再利用の処理以外での紛失を防ぐ処理フローにおける予約物品紐付け情報(予約管理対象紐付け情報)の取り扱いは、実施の形態1で説明したとおりである。つまり、予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1は、S1306において、タグ保管箱8内にあると判定されても、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1と同等に扱い、S1310へ進む。また、予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1は、S1310において、タグ保管箱8以外にあると判定されても、物品紐付け情報があるRFIDタグ1と同等に扱い、処理を終了する。
【0071】
このように、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムは、制御部11が、RFIDリーダ部3a〜3d及び保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部4a〜4d及び保管箱内RFIDリーダアンテナ部9から電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認することにより、タグ保管箱8内には、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1が存在し、各エリアには、物品紐付け情報があるRFIDタグ1が存在するという正規の状態を保っているかどうかを制御部11が容易に判定することができる処理を、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システム(実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムにおけるタグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フロー)へ付与することができる。
【0072】
また、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムは、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに機能として説明した「制御部11が、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在するときは、RFIDリーダ部4(RFIDリーダ部4a〜4d)を制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部3(RFIDリーダアンテナ部3a〜3d)から電波(質問波)を送信し、前記RFIDタグの応答(返信波の有無)を確認する」という動作を「データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在しない」場合にも行っているとも解することもできる。逆に、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムの動作として説明した処理フロー(図13に記載のフローチャート)の開始のトリガを「データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在する」状態としてもよい。
【0073】
さらに、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに機能として説明した「制御部11が、タグ保管箱8が開いたことをトリガとして、RFIDリーダ部4(RFIDリーダ部4a〜4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ物品所在エリア(処理エリア)内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信し、RFIDタグ1の応答(返信波)を確認する動作を停止」させるとは、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムの動作として説明した処理フロー(図13に記載のフローチャート)における処理ステップであるS1307を実行しないことを指す。換言すると、S1306で物品紐付け情報がないRFIDタグ1がタグ保管箱8内に有るかどうかに関わらず(NOのルートであっても)、S1310へ進むことを指す。つまり、「端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ物品所在エリア(処理エリア)内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信し、RFIDタグ1の応答(返信波)を確認する動作を停止」させる」とは、実際に、RFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信することを停止させる場合と、RFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信することを停止させず、処理エリア内のRFIDタグ1を読み取るが、制御部11による前述の処理ステップであるS1307を実行しない場合との両方を含んでいるといえる。
【符号の説明】
【0074】
1・・RFIDタグ、2・・物品(管理対象)、3・・RFIDリーダアンテナ部、4・・RFIDリーダ部、5・・データベースサーバ部、6・・端末用RFIDリーダアンテナ部6・・タグ取り外し再利用処理端末、7a・・表示部、7b・・入力部、8・・タグ保管箱、8a・・蓋手段、8b・・開閉検知手段、9・・保管箱内RFIDリーダアンテナ部、10・・保管箱用RFIDリーダ部、11・・制御部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、物品や人などの管理対象にRadio_Frequency_IDentification(以下、RFIDと称す)タグを貼り付けて、RFIDシステムを用いて管理を行うシステムに使用するRFIDタグを管理するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管理対象(物品)にRFIDタグを貼り付けて、RFIDシステムを用い、管理を行うものには、管理区域内に設置されたRFIDリーダライタ(ICタグリーダライタ)を介してRFIDタグ(物品管理タグ)の情報を読み取るものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、管理対象に貼り付けるRFIDタグ(非接触通信媒体)には、金属部分を有するカバーを用いて、一時的に、読み取れないようにするものがある(例えば、特許文献2参照)。さらに、管理対象に貼り付けるRFIDタグには、センサを設けて、管理対象(管理対象物)からの取り外しを検知するものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
また、管理対象(物品)にRFIDタグを貼り付けて、RFIDシステムを用い、管理を行うものには、管理区域(倉庫)内に設置されたRFIDリーダライタ(リーダ)の電波送受信用アンテナを介してRFIDタグ(非接触型ICタグ)の情報を読み取り、管理区域(倉庫)が開放されているかどうかの判断を行うために、管理区域(倉庫)外に、検知用のRFIDタグ(非接触型ICタグ)を配置したものがある(例えば、特許文献4参照)。なお、特許文献5には、金属などの電磁波を遮蔽する材質で構成された物品収納ケース内のRFIDタグを読み取るRFIDシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−259887号公報
【特許文献2】特開2006−099290号公報
【特許文献3】特開2006−106831号公報
【特許文献4】特開2002−193448号公報
【特許文献5】特開2008−107888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
管理対象(物品)にRFIDタグを貼り付けて、RFIDシステムを用い、管理を行うものである特許文献1の段落番号[0032]の記載及び図7のS28には、RFIDタグ(物品管理タグ)が読めない場合、“取り外し中”と設定する旨の記載がある。しかし、この処理では、管理区域内において、物品とこの物品に貼り付けられた物品管理タグとが無いのか、物品管理タグだけがないのかが判断が判断できず、RFIDタグ(物品管理タグ)が管理できていないという課題がある。特に、特許文献2に記載のような、金属部分を有するカバーを用いて、一時的に、読み取れないようにするRFIDタグ(非接触通信媒体)を用いた場合は、この一時的な変更を適切に管理できていないと、前述の課題が顕著になる可能性が高い。
【0006】
また、管理区域内において、物品とこの物品に貼り付けられた物品管理タグとが無いのか、物品管理タグだけがないのを判断するために、特許文献3に記載のような管理対象(管理対象物)からの取り外しを検知することが可能なRFIDタグ(非接触通信媒体)を適用し、前述の課題を解決することが想到されるが、センサ付きのRFIDタグを使用することにより、専用のRFIDタグやセンサに対応したシステムが必要となり、汎用のRFIDタグやそれを管理するRFIDシステムが使用できず、ハードウェアやシステムが複雑になってしまうという課題がある。
【0007】
一方、特許文献4及び5に記載されたシステムは、管理区域(倉庫、ケース)内に存在するRFIDタグ(非接触型ICタグ)の有無を検出するものであり、RFIDタグ(非接触型ICタグ)自体の管理するものではない。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、RFIDタグが存在しうるとした領域(RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある領域)において、RFIDタグを管理することが可能なRFIDタグの管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明に係るRFIDタグの管理システムは、RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ取り外し再利用処理端末によって、前記管理対象紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部から電波を送信するものである請求項1に記載のものである。
【0011】
請求項3の発明に係るRFIDタグの管理システムは、RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記RFIDリーダ部と接続され、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグが存在するときは、前記RFIDリーダ部を制御して、連続又は間欠的に、前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認するものである請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
【0013】
請求項5の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
【0014】
請求項6の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項4に記載のものである。
【0015】
請求項7の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ取り外し再利用処理端末による前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新したことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させる請求項6に記載のものである。
【0016】
請求項8の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のものである。
【0017】
請求項9の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項4に記載のものである。
【0018】
請求項10の発明に係るRFIDタグの管理システムは、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記所定時間以内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグが読み込まれなったときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項9に記載のものである。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグが所定時間経過後にタグ保管箱に入れられたかどうかを判定することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0020】
請求項2に係る発明によれば、請求項1の効果に加え、タグ保管箱が閉じられるごとにタグ保管箱に保管されたRFIDタグを確認することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0021】
請求項3に係る発明によれば、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグがタグ保管箱に入れられたかどうかを判定することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0022】
請求項4に係る発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグが管理対象所在エリアに放置されていても検出することが容易なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0023】
請求項5に係る発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0024】
請求項6に係る発明によれば、請求項4の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0025】
請求項7に係る発明によれば、請求項6の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)処理の後に、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグが管理対象所在エリアに放置されていても検出を再開することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0026】
請求項8に係る発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための予約がRFIDタグをタグ保管箱から取り出す前に行うことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0027】
請求項9に係る発明によれば、請求項4の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための予約がRFIDタグをタグ保管箱から取り出す前に行うことが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【0028】
請求項10に係る発明によれば、請求項9の効果に加え、管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための予約された後、RFIDタグを再利用する(新たに管理対象と紐付ける)ための処理を所定時間以内に行われなければ、予約を解除することが可能なRFIDタグの管理システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの機能ブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムを構成するタグ保管箱の透視図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムを構成するタグ保管箱の透視図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムを構成するタグ取り外し再利用処理端末の模式図及び管理対象紐付け情報(物品紐付け情報)のテーブル(例示)である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図9】この発明の実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムの動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1〜7を用いて説明する。図4(a)はタグ取り外し再利用処理端末の模式図、図4(b)はデータベースサーバ部に記憶されているRFIDタグのID情報に紐付けられている物品の情報(物品名、メーカ名、物品のID情報)及びRFIDタグの使用回数・使用開始日を示すテーブルである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。図5〜7に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。
【0031】
図1〜7において、1はRFIDタグである。後述する物品所在エリア内に存在するものがRFIDタグ1a、後述するタグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)内に存在するものがRFIDタグ1b、後述するタグ保管箱8内に存在するものがRFIDタグ1cとする。なお、複数の物品所在エリアのうち、一つがタグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)である。2はRFIDタグ1が貼り付けられた物品である。後述する物品所在エリア内に存在するものが物品2a、物品所在エリア内のうち、特に、後述するタグ取り外し再利用処理端末7が設けられたエリア(タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア))内に存在するものが物品2bとする。物品2(物品2a及び物品2b)は、物品に限らず、人や動植物などの生体でもよい。つまり、RFIDタグ1を貼り付ける又は携帯させて、RFIDシステムで管理する管理対象(管理対象者、管理対象物)であればなんでもよい。本願では、物品2を管理対象2の代表例として説明に使用するので、「物品」を「管理対象」や「人・客など」と読み替えてもよい。同じく、本願では、物品所在エリアを管理対象所在エリアの代表例として説明に使用する。したがって、本願は、例えば、管理対象が物品である場合、物品管理システムに好適であり、管理対象が人(特に、来客)である場合、入退室システムにおける一時的に発行する入退室の認証に使用するIDカード(ゲストカード)であるRFIDタグの発行システムに好適である。
【0032】
図1〜7において、3はRFIDタグ1(RFIDタグ1a)が貼り付けられた物品2(物品2a)が存在する可能性がある複数の物品所在エリア内に、それぞれ設けられたRFIDリーダアンテナ部である。物品所在エリア1内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3a、物品所在エリア2内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3b、物品所在エリア3内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3c、タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)内に設けられたものをRFIDリーダアンテナ部3dとする。4はRFIDリーダアンテナ部3からRFIDタグ1へ電波(質問波)を送信して、その応答の有無、つまり、質問波に対して返信される電波(返信波)の有無からRFIDタグ1の所在を確認するRFIDリーダ部である。RFIDタグ1からの返信波には、その返信波を返信したRFIDタグ1のID情報が含まれており、RFIDリーダ部4は後述するデータベースサーバ部5に記憶されているID情報と照合するして、返信波を返信したRFIDタグ1を特定することができる(個体識別)。RFIDリーダアンテナ部3aを接続したものをRFIDリーダ部4a、RFIDリーダアンテナ部3bを接続したものをRFIDリーダ部4b、RFIDリーダアンテナ部3cを接続したものをRFIDリーダ部4c、RFIDリーダアンテナ部3dを接続したものをRFIDリーダ部4dとする。RFIDリーダアンテナ部3a〜3dを一つのRFIDリーダ部4で接続してもよい。また、RFIDリーダ部4(RFIDリーダ部4a〜4d)はRFIDタグ1への書き込み機能を有するRFIDリーダライタを含むものとする。そのため、図1においては、RFIDリーダ部4はR/Wと表記している。
【0033】
図1〜7において、5はRFIDリーダ部4、後述するタグ取り外し再利用処理端末7及び保管箱用RFIDリーダ部10並びに制御部11に接続され、図4(b)に例示するようなRFIDタグ1のID情報とRFIDタグ1が貼り付けられた物品2の情報とを紐付けた物品紐付け情報(RFIDタグ1の使用回数・使用開始日を含む)を記憶するデータベースサーバ部である。本願では、RFIDタグ1のID情報は、RFIDタグ1ごとに付されたシリアル番号(製造番号を含む)をそのままID番号として使う場合と、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する場合との両方の場合を説明する。新たに、ID番号を発行する場合は、データベースサーバ部5にRFIDタグ1のシリアル番号(製造番号を含む)と新たに発行された当該RFIDタグ1のID番号を紐付けた情報を記憶させておいてもよいし、新たに発行されたID番号を当該RFIDタグ1のメモリ部に書き込んでおいてもよい。もちろん、データベースサーバ部5での記憶とRFIDタグ1への書き込みの両方を行ってもよい。また、本願では、データベースサーバ部5に記憶されているRFIDタグ1のID情報に紐付けられている物品2の情報は、物品2の物品名、物品2を製造又は販売するメーカ名、物品2のID情報である。ここで、物品2のID情報は、メーカが設定したID情報やシリアル番号(製造番号)でもよいし、新たに設定したID情報や新たに設定した管理番号でもよい。
【0034】
図1〜7において、6は複数の物品所在エリアのうち、一つの物品所在エリア(タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア))の内部に設けられた端末用RFIDリーダアンテナ部6は端末用RFIDリーダアンテナ部6と接続され、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1が物品紐付け情報を有するものであるときは、当該物品紐付け情報を解除して、データベースサーバ部6に記憶された物品紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末(タグ取り外し再利用登録端末)である。なお、タグ取り外し再利用処理端末7は前述のRFIDリーダ部4と同等の機能を包含している。また、前述のRFIDリーダ部4と同等の機能に加え、タグ取り外し再利用処理端末7(タグ取り外し再利用登録端末7)は、汎用のPC及びそのPCに組み込まれたソフトウェア及びなどで構成される。タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aは液晶ディスプレイなどが想定される。タグ取り外し再利用処理端末7の入力部7bはキーボード、マウス、タッチパネルなどが想定され、タグ取り外し再利用処理端末7を用いて、タグ取り外しの処理やタグ再利用の処理を行う作業者が操作可能なものであればよい。8は端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ物品所在エリア(タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア))内に配置され、内部にRFIDタグ1を保持(保管)することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋や扉などの蓋手段8aと蓋手段8aの開閉を検知するセンサである開閉検知手段8bとが設けられた筐体を有するタグ保管箱(タグ保管庫)である。タグ保管箱8は、図1では断面図で示している。図2及び3では透視図で示している。蓋手段8aが開放状態のままであった場合は、開閉検知手段8bが、それを検知して、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに蓋手段8aが開放状態のままであることを報知させてもよい。
【0035】
図1〜7において、9はタグ保管箱8の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部、10は保管箱内RFIDリーダアンテナ部9に接続された保管箱用RFIDリーダ部である。なお、保管箱用RFIDリーダ部10は、図1に示すように、タグ保管箱8の外部に形成してもよいし、タグ保管箱8の内部に形成してもよい。保管箱用RFIDリーダ部10をタグ保管箱8の外部に形成する場合は、特許文献5に記載のような構成が考えられる。また、保管箱用RFIDリーダ部10は前述のRFIDリーダ部4と同等の機能を包含している。さらに、RFIDリーダ部4,タグ取り外し再利用処理端末7におけるRFIDリーダに相当する機能を有する部分、保管箱用RFIDリーダ部10を一つのRFIDリーダで構成してもよい。
【0036】
図1〜7において、11はタグ取り外し再利用処理端末7によって、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能、又は、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、つまり、開閉検知手段8bから検知信号を受け、その検知信号をトリガとして、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する機能を有する制御部である。
【0037】
機能部11は、RFIDリーダ部4、データベースサーバ部5、タグ取り外し再利用処理端末7、保管箱用RFIDリーダ部10に接続されており、RFIDリーダ部4、タグ取り外し再利用処理端末7、保管箱用RFIDリーダ部10によるRFIDタグ1への電波(質問波)の送信とその応答であるRFIDタグ1から電波(返信波)を受信してRFIDタグ1の存在を検知する動作の制御を行っている。この一連の動作を「RFIDタグ1(RFIDタグ1a〜1c)を読み取る」と称する。RFIDタグ1から電波(返信波)には、RFIDタグ1ごとに設定されているRFIDタグ1のID情報などの情報が乗せられている。また、このID情報の認証を、制御部11がデータベースサーバ部5に記憶されている情報をデータベースサーバ部5から得ることで、行っている。
【0038】
図2及び3は、タグ取り外し再利用処理エリア(処理エリア)内に配置されたタグ保管箱8を図示している。図2に記載のタグ保管箱8は蓋手段8aが開いている状態を図示しており、図3に記載のタグ保管箱8は蓋手段8aが閉じている状態を図示している。図2の状態の場合は、蓋手段8aが開放されているので、タグ保管箱8と同じ処理エリアに配置されたRFIDリーダアンテナ部3dにより、タグ保管箱8の空間に保管されたRFIDタグ1cを読み取ることができるので、タグ保管箱8の外に存在するRFIDタグ1bとRFIDタグ1cとの区別の所在に関しての区別がつかない。つまり、RFIDタグ1bがタグ保管箱8に保管されている可能性があれば、RFIDタグ1cがタグ保管箱8に保管されていない可能性もある。一方、図2の状態の場合は、蓋手段8aが閉鎖されているので、タグ保管箱8と同じ処理エリアに配置されたRFIDリーダアンテナ部3dにより、タグ保管箱8の空間に保管されたRFIDタグ1cを読み取ることができない、つまり、RFIDリーダアンテナ部3dからの電波は、タグ保管箱8の内部の空間には届かないので、タグ保管箱8の外に存在するRFIDタグ1bとRFIDタグ1cとの区別の所在に関しての区別がつく。
【0039】
タグ保管箱8の開閉検知手段8bは、タグ保管箱8の蓋手段8aの開放状態又は閉鎖状態を検知するために設けられている。蓋手段8aが図1〜3に記載のような扉であれば、開閉検知手段8bは、扉の蝶番部分に設けるとよい。また、RFIDリーダ部4d及びこれに接続されたRFIDリーダアンテナ部3dを開閉検知手段8bとしてもよい。具体的には、蓋手段8aが開放状態と閉鎖状態によって、タグ保管庫8内の空間にある「RFIDタグ」の読み取りの可否が変わることを(特許文献4に記載のような手法と類似の手法)利用して、タグ保管庫8内の空間に蓋手段8aの開放状態と閉鎖状態とを検出するための専用の「RFIDタグ」を配置して、RFIDリーダアンテナ部3dが、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができると、蓋手段8aの開放状態と判断し、RFIDリーダアンテナ部3dが、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができないと、蓋手段8aの閉鎖状態と判断する。もちろん、この場合、開閉検知手段8bは、RFIDリーダ部4d及びこれに接続されたRFIDリーダアンテナ部3dに加えて、専用の「RFIDタグ」も構成の一つと解することができる。
【0040】
同様に、保管箱用RFIDリーダ部10及びこれに接続された保管箱内RFIDリーダアンテナ部9を開閉検知手段8bとしてもよい。具体的には、蓋手段8aが開放状態と閉鎖状態によって、タグ保管庫8外にある「RFIDタグ」の読み取りの可否が変わることを(特許文献4に記載のような手法)利用して、タグ保管庫8外に蓋手段8aの開放状態と閉鎖状態とを検出するための専用の「RFIDタグ」を配置して、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9が、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができると、蓋手段8aの開放状態と判断し、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9が、専用の「RFIDタグ」を読み取りことができないと、蓋手段8aの閉鎖状態と判断する。もちろん、この場合、開閉検知手段8bは、保管箱用RFIDリーダ部10及びこれに接続された保管箱内RFIDリーダアンテナ部9に加えて、専用の「RFIDタグ」も構成の一つと解することができる。
【0041】
図4〜6を用いて実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの動作について説明する。図5には、タグ取り外しの処理フローが記載され、図6にはタグ再利用の処理フローが記載されている。図4(b)に示すテーブルにおけるRFIDタグ1の使用回数とは、タグ再利用の処理を行った回数(厳密には、初回分の1回を加えた回数)を示すものである。図4(b)に示すテーブルにおけるRFIDタグ1の使用開始日とは、その名のとおり、そのRFIDタグ1の使用を開始した日である。まず、タグ取り外しの処理フロー説明する。図4(a)に示すように、作業者は、タグ取り外し再利用処理端末7に接続された端末用RFIDリーダアンテナ部6へ物品2から取り外したRFIDタグ1bをかざす。RFIDタグ1bを物品2bに貼り付けたまま読み込ませてもよい(RFIDタグ1b(RFIDタグ1c)をタグ保管箱8に保管する際には、物品2から外す必要はある)。RFIDタグ1bが取り外された物品2bは、元々、処理エリアにあったものでも、別の物品所在エリア(物品所在エリア1〜3)からタグ取り外し再利用処理端末7を配置した処理エリアに持ち込んだものでもよい。
【0042】
図5のS0501に記載のように、RFIDタグ1bが読み込まれると、そのID情報がデータベースサーバ部5へ照会され、タグ取り外し再利用処理端末7は、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有していないときは、処理ステップA(図6記載)であるS0503へ進み、S0604以降の処理を行う。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「BB」、「CC」、「EE」、「GG」であるものが物品紐付け情報を有していないものとなる。処理ステップAは後述する。端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有するものであるときは、S0504へ進む。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「AA」、「DD」、「FF」、「HH」であるものが物品紐付け情報を有しているものとなる。
【0043】
図5に記載のS0504では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bから取り外す作業を行うか否かを問う表示を行う。作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外す作業を望まない場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望まないことを入力すると、タグ取り外しの処理フローが終了する。一方、作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外す作業を望む場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望むことを入力するとS0505へ進む。S0505では、タグ取り外し再利用処理端末7がRFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの情報を解除する。RFIDタグ1bのID情報が、図4(b)に示す「AA」であれば、テーブルの「物品紐付け情報」を「あり」から「なし」に変更し、「物品名」「メーカ名」「物品のID情報」を削除し(本願では、データベースサーバ部5に履歴として記憶しておく場合も便宜上削除と呼ぶ)、S0506へ進む。
【0044】
図5に記載のS0506では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を行うか否かを問う表示を行う。作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望まない場合は、つまり、RFIDタグ1の再利用を望まない場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望まないことを入力すると、S0507へ進み、表示部7aにRFID1bを破棄するように注意喚起を行う表示を行いタグ取り外しの処理フローが終了する。一方、作業者がRFIDタグ1bを物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望む場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bから外してタグ保管箱8へ保管する作業を望むことを入力するとS0508へ進み、表示部7aにRFID1bをタグ保管箱8へ保管するように注意喚起を行う表示を行いタグ取り外しの処理フローが終了する。図4(b)に示す「使用回数」のカウントアップは、このときに行ってもよいし、図6を用いて後述するタグ再利用の処理フローにて行ってもよい。
【0045】
S0506では、作業者がRFIDタグ1の再利用を決める根拠又は参考の情報として、タグ取り外し再利用処理端末7が物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bの使用回数と使用開始日の情報をデータサーバ部5から得て、表示部7aに表示するようにしてもうよい。また、S0508の処理の終了後に、作業者が確実に物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bをタグ保管箱8へ保管させるために、タグ取り外し再利用処理端末7によって、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、制御部11が保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1b(RFIDタグ1c)が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9からの送信された電波に応答するかどうか判定する。なお、タグ保管箱8内のRFIDタグ1cが無断で持ち出されないように、又は、タグ保管箱8内へ物品紐付け情報の解除を行っていないRFIDタグ1dを入れなれないように、制御部11が、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9から電波を送信して、タグ保管箱8内のRFIDタグ1c(RFIDタグ1b)の存在やその数を確認するようにしてもよい。さらに、この動作をS0508の処理の終了後に、作業者が確実に物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bをタグ保管箱8へ保管させるために使用してもよい。つまり、物品紐付け情報が解除されてから所定時間経過という制限を解除して、タグ保管箱8が閉じたことだけをトリガとしてもよい。
【0046】
なお、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムは、作業エリアを含む物品所在エリア内での物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の紛失を防ぐために、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在するときは、制御部11がRFIDリーダ部4a〜4dを制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部3a〜3dから電波を送信し、物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の応答を確認するようにしてもよい。この処理を行っている場合は、図6を用いて説明するタグ取り外しの処理の前に、制御部11が、タグ保管箱8が開いたことをトリガとして、RFIDリーダ部4a〜4d(特に、RFIDリーダ部4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部4dから電波を送信して、RFIDタグの応答を確認する動作を停止させる制御を行う。
【0047】
次に、タグ再利用の処理フロー説明する。図4(a)に示すように、作業者は、タグ取り外し再利用処理端末7に接続された端末用RFIDリーダアンテナ部6へタグ保管箱8を開けて取り出したRFIDタグ1b(RFIDタグ1c)をかざす。図6のS0601に記載のように、RFIDタグ1bが読み込まれると、そのID情報がデータベースサーバ部5へ照会され、タグ取り外し再利用処理端末7は、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有するものであるときは、処理ステップB(図5記載)であるS0603へ進み、S0504以降の処理を行う。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「AA」、「DD」、「FF」、「HH」であるものが物品紐付け情報を有しているものとなる。処理ステップAは後述する。端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報が物品紐付け情報を有していないときは、S0604へ進む。この場合、図4(b)に記載のテーブルを例に取ると、RFIDタグ1bのID情報が、「BB」、「CC」、「EE」、「GG」であるものが物品紐付け情報を有していないものとなる。
【0048】
図6に記載のS0604では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bから取り付ける作業を行うか否かを問う表示を行う。作業者がRFIDタグ1bを物品2bへ取り付ける作業を望まない場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bへ取り付ける作業を望まないことを入力すると、S0605へ進み、表示部7aにRFID1bをタグ保管箱8へ保管する(戻す)ように注意喚起を行う表示を行いタグ再利用の処理フローが終了する。一方、作業者がRFIDタグ1bを物品2bへ取り付ける作業を望む場合は、入力部7bを用いて、RFIDタグ1bを作業者は物品2bへ取り付ける作業を望むことを入力するとS0606へ進む。
【0049】
図6に記載のS0606では、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、読み込んだRFIDタグ1bのID情報に予約物品紐付け情報(図4(b)では図示していない)があるか否かを判定して、ある場合は、データベースサーバ部5に記憶されている情報を更新し、予約物品紐付け情報を解除してからS0608へ進み。無い場合はS0607へ進む。ここで、予約物品紐付け情報を説明すると、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムにおいて、作業者は、タグ保管箱8からRFIDタグ1cを取り出す前に、事前に、取り出して物品2bへ貼り付けるRFIDタグ1cを予約することができる。具体的には、作業者がタグ取り外し再利用処理端末7を操作して、タグ保管箱8内に保管されているRFIDタグ1cを選択し、そのRFIDタグ1cを貼り付ける予定の物品2bの情報を入力することより、タグ取り外し再利用処理端末7(制御部11)が、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除されたRFIDタグ1c(初めて使用するRFIDタグ1cを含む)のID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約物品紐付け情報としてデータベースサーバ部5に記憶された情報を更新する。紐付ける情報は、後述の物品紐付け情報登録の説明で行う(S0607、S0608)。その後、所定時間内に、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグ1c(RFIDタグ1b)を読み込んだときに、予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグ1bのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けてデータベースサーバ部5に記憶された情報の更新を制御部11が実行する。
【0050】
なお、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムが、作業エリアを含む物品所在エリア内での物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の紛失を防ぐために、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在するときは、制御部11がRFIDリーダ部4a〜4dを制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部3a〜3dから電波を送信し、物品紐付け情報が解除されたRFIDタグ1の応答を確認している場合は、タグ保管箱8からRFIDタグ1cを取り出す前に、事前に、取り出して物品2bへ貼り付けるRFIDタグ1cを予約する処理を行う際に、制御部11が、タグ保管箱8が開いたことをトリガとして、RFIDリーダ部4a〜4d(特に、RFIDリーダ部4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認する動作を停止させ、タグ保管箱8が閉じたことをトリガとして、RFIDリーダ部4dを制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部4dから電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認する動作を再開させる必要がある。なお、タグ保管箱8内に保管されたRFIDタグ1cのうち、予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1は、物品紐付け情報があるRFIDタグ1と同じ取り扱いとし、RFIDリーダ部4dがRFIDリーダアンテナ部3dを介して読み取ったとしても、エラーと判定しない制御を制御部11に行わせる。もちろん、タグ保管箱8内に予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1がある場合は、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1と同じ取り扱いとし、タグ保管箱用RFIDリーダ部10がタグ保管箱内RFIDリーダアンテナ部9を介して読み取ったとしても、エラーと判定しない制御を制御部11に行わせる。
【0051】
図6に記載のS0607では、作業者がRFIDタグ1b(RFIDタグ1c)と紐付ける物品2bの情報をタグ取り外し再利用処理端末7へ入力部7bを介して入力する。具体的には、図4(b)に記載の情報と同じく、物品名、メーカ名、物品のID情報を入力する。この情報は、予めデータベースサーバ部5に記憶させておいて、呼び出すようにしてもよい。この紐付ける物品2bの情報の入力は、前述の予約物品紐付け情報でも同様である。つまり、予約物品紐付け情報登録とは、RFIDタグ1cをタグ保管箱8から取り出す前に、RFIDタグ1cのID情報を指定して、S0607の処理を行ってから、S0601の処理を行うことを意味する。そのため、タグ保管箱8に保管されているRFIDタグ1cは、外観からID情報が分かるようにしておいた方がよい。
【0052】
S0607の後、S0608へ進み、タグ取り外し再利用処理端末7がRFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの情報を紐付けて、データベースサーバ部5の記憶された情報を更新する。つまり、RFIDタグ1bのID情報が、図4(b)に示す「BB」であれば、テーブルの「物品紐付け情報」を「なし」から「あり」に変更し、「物品名」「メーカ名」「物品のID情報」を入力、又は、選択された情報に更新し、S0609へ進む(選択された情報とは、物品名、メーカ名、物品のID情報が、予めデータベースサーバ部5に記憶させておいて、呼び出したものを指す)。なお、S0606で予約物品紐付け情報がありと判定された場合は、S0608の処理で、RFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの情報を紐付ける前に、RFIDタグ1bとRFIDタグ1bが貼り付けられていた物品2bの予約情報を削除する。
【0053】
図6に記載のS0609では、表示部7aにRFIDタグ1bを物品2bに確実に貼り付けるように注意喚起の表示を行いタグ再利用の処理フローが終了する。なお、タグ再利用の処理フローでは、予約物品紐付け情報の処理を行わない場合でも、制御部11は、タグ取り外し再利用処理端末7によるデータベースサーバ部5にて記憶されているID情報が管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1を新たに管理対象と紐付けてデータベースサーバ部5に記憶された情報を更新したことをトリガとして、RFIDリーダ部4a〜4d(特に、RFIDリーダ部4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ処理エリア内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認する動作を再開させてもよい。また、予約物品紐付け情報の処理を行わない場合は、タグ取り外し再利用処理端末7(制御部11)は、所定時間以内に、端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグ1が読み込まれなったときに、予約管理対象紐付け情報を解除して、データベースサーバ部5に記憶された情報を更新してもよい。
【0054】
以上、実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムの説明では、RFIDタグ1のID情報が、RFIDタグ1ごとに付されたシリアル番号(製造番号を含む)をそのままID番号として使う場合と、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する場合との両方の場合との両方に適用できる場合を説明してきたが、ここで、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する場合の具体的な説明を行う。図7は、RFIDタグ1ごとに新たにID番号を発行する処理フローであり、特に、タグ取り外しの処理フロー又はタグ再利用の処理フローを実行するごとに、RFIDタグ1のID情報を再発行する場合について説明する。これは、図4(a)に示すタグ取り外し再利用処理端末7(制御部11)と端末用RFIDリーダアンテナ部6とを用いて行う処理である。S0701の処理で、前述のS0501及びS0601と同様に、RFIDタグ1のID情報の読み取りを実行する(新規のRFIDタグ1であればシリアル番号)。これと平行して処理ごとに連番のID情報をタグ取り外し再利用処理端末7が発行する(S0702)。S0701とS0702とは処理が前後してもよい。
【0055】
図7に示すS0703では、S0701によりRFIDタグ1からID情報が得られずに、シリアル番号のみ得られたときは、新規使用のRFIDタグ1と判断してS0704へ進み、S0702で発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。一方、S0701によりRFIDタグ1からID情報が得られたときは、S0705へ進み、S0702で発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して元のID情報に上書きし、かつ、データベースサーバ部5へ新たなID情報を記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよいし、元のID情報を履歴として記憶しておいてもよい。この履歴を使って前述のRFIDタグ1の使用回数としてもよい。図7に記載の処理フローは、タグ取り外しの処理フロー又はタグ再利用の処理フローの前に行えばよい。
【0056】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について図8及び9を用いて説明する。図8及び9に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。実施の形態1に係るRFIDタグの管理システムでは、タグ取り外しの処理フロー又はタグ再利用の処理フローの前に、新規のRFIDタグ1のID情報はデータベースサーバ部5に登録(記憶)済みであること前提としていたが、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムでは、タグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フローの中に新規のRFIDタグ1のID情報をデータベースサーバ部5に登録(記憶)する場合を説明する。つまり、データベースサーバ部5に予め記憶されていないID情報を有するRFIDタグ1が使用する場合を説明する。
【0057】
図8は、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ取り外しの処理フローを示すフローチャートである。図8は、実施の形態1の図5に対応し、処理ステップAが処理ステップCに対応する。処理ステップBが処理ステップDに対応する。S0501の後に、S0801の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0502へ進み。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものでなければ、S0802へ進み。そのID情報をデータベースサーバ部5に記憶させて、S0503(図9記載の処理ステップC)へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0058】
図9は、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ再利用の処理フローを示すフローチャートである。図9は、実施の形態1の図6に対応し、処理ステップBが処理ステップDに対応する。処理ステップAが処理ステップCに対応する。S0601の後に、S0901の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0602へ進み。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものでなければ、S0902へ進み。そのID情報をデータベースサーバ部5に記憶させて、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0059】
実施の形態3.
この発明の実施の形態2について図10〜12を用いて説明する。図10〜12に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムでは、タグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フローの中に新規のRFIDタグ1のID情報をデータベースサーバ部5に登録(記憶)する場合を説明したが、実施の形態2に係るRFIDタグの管理システムでは、実施の形態1の図7を用いて説明した新たにID情報を発行する処理をタグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フローの中に組み込んだ場合を説明する。
【0060】
図10は、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ取り外しの処理フローを示すフローチャートである。図10は、実施の形態1の図5に対応し、処理ステップAが処理ステップEに対応する。処理ステップBが処理ステップFに対応する。S0501の後に、S1001の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0502へ進み。後段の処理は、S0506(YESのルート)までは、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1にID情報がなく、シリアル番号のみの場合は、新規使用のRFIDタグ1と判断してS1002へ進み。S1002では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。そして、S0503(図11記載の処理ステップE)へ進む。
【0061】
S0506(YESのルート)の後に、S1003を実行して、S0508を実行する。S1003では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して元のID情報に上書きし、かつ、データベースサーバ部5へ新たなID情報を記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよいし、元のID情報を履歴として記憶しておいてもよい。この履歴を使って前述のRFIDタグ1の使用回数としてもよい。そして、S0508へ進む。
【0062】
図11は、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ再利用の処理フローを示すフローチャートである。図11は、実施の形態1の図6に対応し、処理ステップBが処理ステップFに対応する。処理ステップAが処理ステップEに対応する。S0601の後に、S1101の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0602へ進み。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1にID情報がなく、シリアル番号のみの場合は、新規使用のRFIDタグ1と判断して、S1102へ進み。S1102では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。そして、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0063】
次に、図10に示すタグ取り外しの処理フローにおいて、S1003を実行しない場合のタグ再利用の処理フローに関して図12を用いて説明する。図12は、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムに関するタグ再利用の処理フローを示すフローチャートである。図12は、実施の形態1の図6(実施の形態3の図11)に対応し、処理ステップBが処理ステップFに対応する。処理ステップAが処理ステップEに対応する。S0601の後に、S1201の処理を行う。RFIDタグ1のID情報がデータベースサーバ部5に記憶されているものであれば、S0602へ進み。後段の処理は、S0602(NOのルート)までは、実施の形態1と同様となる。RFIDタグ1にID情報がなく、シリアル番号のみの場合は、新規使用のRFIDタグ1と判断して、S1202へ進み。S1202では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して書き込み、かつ、データベースサーバ部5へ当該RFIDタグ1のシリアル番号と新たなID情報とを紐付けて記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよい。そして、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0064】
S0602(NOのルート)の後に、S1203を実行して、S0604を実行する。S1203では、タグ取り外し再利用端末7がID情報を発行し、その発行された新たなID情報をRFIDタグ1へ端末用RFIDリーダアンテナ部6を介して元のID情報に上書きし、かつ、データベースサーバ部5へ新たなID情報を記憶させる。このとき、データベースサーバ部5へは号と新たなID情報を記憶させるだけでもよいし、元のID情報を履歴として記憶しておいてもよい。この履歴を使って前述のRFIDタグ1の使用回数としてもよい。そして、S0604へ進む。後段の処理は、実施の形態1と同様となる。
【0065】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4について図13を用いて説明する。図13に記載のフローチャートに付したS○○○○(○には0又は正の整数が入る)とは、実施の形態3に係るRFIDタグの管理システムの処理ステップを示すものである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに関しては、タグ取り外しの処理とタグ再利用の処理とを中心に説明したが、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムに関しては、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに適用することができる「処理エリアを含む物品所在エリアとタグ保管箱8にあるRFIDタグ1のタグ取り外しの処理とタグ再利用の処理以外での紛失を防ぐ」処理を説明する。この処理は、連続又は間欠的に行ってもよい。
【0066】
図13は、処理エリアを含む物品所在エリア及びタグ保管箱8(以下、各エリアという場合がある)にあるRFIDタグ1のタグ取り外しの処理とタグ再利用の処理以外での紛失を防ぐ処理フローである。S1301にて、制御部11は、RFIDリーダ部4a〜4d及び保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、RFIDリーダアンテナ部3a〜3d及び保管箱内RFIDリーダアンテナ部9から電波(質問波)を放射して、RFIDタグ1のID情報を読み取る。この場合、RFIDタグ1が一つでも複数でもよいことはいうまでもない。次に、S1302で、S1301で読み取ったID情報のうちで、データベースサーバ部5に記憶されていないものがあれば、S1303へ進み、エラー処理として報知する。報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。
【0067】
そして、S1304にて、制御部11は、データベースサーバ部5に記憶されている全てのRFIDタグ1のID情報が、S1301で読み取ったRFIDタグ1のID情報にあるかどうかを判定する。欠けているものがある場合は、S1305へ進み、エラー処理として報知する。報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。すべてある場合は、S1306へ進む。S1306では、制御部11が、S1301で読み取ったRFIDタグ1のID情報のうち、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9以外から読まれていないかを判定する。物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が全て保管箱内RFIDリーダアンテナ部9によって読み取られている場合は、S1310へ進む。そうでいない場合、つまり、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が一つでもRFIDリーダアンテナ部3a〜3dのいずれかで読み取られている場合は、S1307へ進む。
【0068】
S1307では、RFIDリーダアンテナ部3dにより物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が読み取られておれば、S1308へ進み、RFIDリーダアンテナ部3a〜3cにより物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1のID情報が読み取られておれば、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1が処理エリア以外の物品所在エリアにあるので、エラー処理として報知する(S1309)。報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。S1308にて、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1をタグ保管箱8へ保管するように注意喚起を行い、S1310へ進む。注意喚起の報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。
【0069】
S1310では、制御部11が、S1301で読み取ったRFIDタグ1のID情報のうち、物品紐付け情報があるRFIDタグ1のID情報が、保管箱内RFIDリーダアンテナ部9以外の各エリアで読まれているかを判定する。物品紐付け情報があるRFIDタグ1のID情報がRFIDリーダアンテナ部3a〜3dのいずれかで読み取られている場合は、終了へ進む。そうでいない場合、つまり、物品紐付け情報があるRFIDタグ1のID情報が一つでも保管箱内RFIDリーダアンテナ部9によって読み取られている場合は、S1311へ進み、物品紐付け情報があるRFIDタグ1をタグ保管箱8から取り出すように注意喚起を行い、注意喚起の報知は、報知は、タグ取り外し再利用処理端末7の表示部7aに表示すればよい。
【0070】
なお、各エリアにあるRFIDタグ1のタグ取り外しの処理とタグ再利用の処理以外での紛失を防ぐ処理フローにおける予約物品紐付け情報(予約管理対象紐付け情報)の取り扱いは、実施の形態1で説明したとおりである。つまり、予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1は、S1306において、タグ保管箱8内にあると判定されても、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1と同等に扱い、S1310へ進む。また、予約物品紐付け情報があるRFIDタグ1は、S1310において、タグ保管箱8以外にあると判定されても、物品紐付け情報があるRFIDタグ1と同等に扱い、処理を終了する。
【0071】
このように、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムは、制御部11が、RFIDリーダ部3a〜3d及び保管箱用RFIDリーダ部10を制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部4a〜4d及び保管箱内RFIDリーダアンテナ部9から電波を送信し、RFIDタグ1の応答を確認することにより、タグ保管箱8内には、物品紐付け情報が解除された(物品紐付け情報がない)RFIDタグ1が存在し、各エリアには、物品紐付け情報があるRFIDタグ1が存在するという正規の状態を保っているかどうかを制御部11が容易に判定することができる処理を、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システム(実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムにおけるタグ取り外しの処理フロー及びタグ再利用の処理フロー)へ付与することができる。
【0072】
また、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムは、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに機能として説明した「制御部11が、データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在するときは、RFIDリーダ部4(RFIDリーダ部4a〜4d)を制御して、連続又は間欠的に、RFIDリーダアンテナ部3(RFIDリーダアンテナ部3a〜3d)から電波(質問波)を送信し、前記RFIDタグの応答(返信波の有無)を確認する」という動作を「データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在しない」場合にも行っているとも解することもできる。逆に、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムの動作として説明した処理フロー(図13に記載のフローチャート)の開始のトリガを「データベースサーバ部5にて記憶されているID情報が物品紐付け情報を解除された状態のRFIDタグ1が存在する」状態としてもよい。
【0073】
さらに、実施の形態1〜3に係るRFIDタグの管理システムに機能として説明した「制御部11が、タグ保管箱8が開いたことをトリガとして、RFIDリーダ部4(RFIDリーダ部4a〜4d)を制御して、端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ物品所在エリア(処理エリア)内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信し、RFIDタグ1の応答(返信波)を確認する動作を停止」させるとは、実施の形態4に係るRFIDタグの管理システムの動作として説明した処理フロー(図13に記載のフローチャート)における処理ステップであるS1307を実行しないことを指す。換言すると、S1306で物品紐付け情報がないRFIDタグ1がタグ保管箱8内に有るかどうかに関わらず(NOのルートであっても)、S1310へ進むことを指す。つまり、「端末用RFIDリーダアンテナ部6と同じ物品所在エリア(処理エリア)内に配置されたRFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信し、RFIDタグ1の応答(返信波)を確認する動作を停止」させる」とは、実際に、RFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信することを停止させる場合と、RFIDリーダアンテナ部3dから電波(質問波)を送信することを停止させず、処理エリア内のRFIDタグ1を読み取るが、制御部11による前述の処理ステップであるS1307を実行しない場合との両方を含んでいるといえる。
【符号の説明】
【0074】
1・・RFIDタグ、2・・物品(管理対象)、3・・RFIDリーダアンテナ部、4・・RFIDリーダ部、5・・データベースサーバ部、6・・端末用RFIDリーダアンテナ部6・・タグ取り外し再利用処理端末、7a・・表示部、7b・・入力部、8・・タグ保管箱、8a・・蓋手段、8b・・開閉検知手段、9・・保管箱内RFIDリーダアンテナ部、10・・保管箱用RFIDリーダ部、11・・制御部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ取り外し再利用処理端末によって、前記管理対象紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするRFIDタグの管理システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部から電波を送信するものである請求項1に記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項3】
RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするRFIDタグの管理システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記RFIDリーダ部と接続され、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグが存在するときは、前記RFIDリーダ部を制御して、連続又は間欠的に、前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認するものである請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項5】
前記タグ取り外し再利用処理端末は、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項6】
請求項4に記載のRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものであるRFIDタグの管理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記タグ取り外し再利用処理端末による前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新したことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させる請求項6に記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項8】
前記タグ取り外し再利用処理端末は、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項9】
請求項4に記載のRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものであるRFIDタグの管理システム。
【請求項10】
前記タグ取り外し再利用処理端末は、前記所定時間以内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグが読み込まれなったときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項9に記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項1】
RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ取り外し再利用処理端末によって、前記管理対象紐付け情報が解除されてから所定時間経過後に、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするRFIDタグの管理システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部から電波を送信するものである請求項1に記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項3】
RFIDタグを有する管理対象が存在する可能性がある複数の管理対象所在エリア内に、それぞれRFIDリーダアンテナ部を設け、前記RFIDタグへ電波を送信して、その応答の有無から前記RFIDタグの所在を確認するRFIDリーダ部と、このRFIDリーダ部に接続され、前記RFIDタグのID情報と前記RFIDタグを有する管理対象の情報とを紐付けた管理対象紐付け情報を記憶するデータベースサーバ部と、前記複数の管理対象所在エリアのうち、一つの管理対象所在エリアの内部に設けられ、端末用RFIDリーダアンテナ部と接続され、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、読み込んだRFIDタグが前記管理対象紐付け情報を有するものであるときは、当該管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された前記管理対象紐付け情報を更新するタグ取り外し再利用処理端末と、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置され、内部に前記RFIDタグを保持することが可能な空間を有し、その空間と外部とを閉じることで電磁的に遮蔽状態とすることが可能な蓋手段が設けられた筐体を有するタグ保管箱と、このタグ保管箱の内部に形成された保管箱内RFIDリーダアンテナ部と、この保管箱内RFIDリーダアンテナ部に接続された保管箱用RFIDリーダ部と、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記保管箱用RFIDリーダ部を制御して、前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグが、前記保管箱内RFIDリーダアンテナ部からの送信された電波に応答するかどうか判定する制御部とを備えたことを特徴とするRFIDタグの管理システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記RFIDリーダ部と接続され、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグが存在するときは、前記RFIDリーダ部を制御して、連続又は間欠的に、前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認するものである請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項5】
前記タグ取り外し再利用処理端末は、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項6】
請求項4に記載のRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグを読み込んで、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものであるRFIDタグの管理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記タグ取り外し再利用処理端末による前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除された状態のRFIDタグを新たに管理対象と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新したことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させる請求項6に記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項8】
前記タグ取り外し再利用処理端末は、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグの管理システム。
【請求項9】
請求項4に記載のRFIDタグの管理システムは、前記制御部が、前記タグ保管箱が開いたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を停止させ、前記タグ保管箱が閉じたことをトリガとして、前記RFIDリーダ部を制御して、前記端末用RFIDリーダアンテナ部と同じ管理対象所在エリア内に配置された前記RFIDリーダアンテナ部から電波を送信し、前記RFIDタグの応答を確認する動作を再開させ、前記タグ取り外し再利用処理端末が、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報が前記管理対象紐付け情報を解除されたRFIDタグのID情報と新たに紐付ける予定の管理対象の情報とを紐付けて予約管理対象紐付け情報として前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新し、所定時間内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグを読み込んだときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、この予約管理対象紐付け情報が解除されたRFIDタグのID情報と前記新たに紐付ける予定の管理対象の情報と紐付けて前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものであるRFIDタグの管理システム。
【請求項10】
前記タグ取り外し再利用処理端末は、前記所定時間以内に、前記端末用RFIDリーダアンテナ部を介して、前記データベースサーバ部にて記憶されているID情報と紐付ける予定の管理対象の情報とが紐付けられたRFIDタグが読み込まれなったときに、前記予約管理対象紐付け情報を解除して、前記データベースサーバ部に記憶された情報を更新するものである請求項9に記載のRFIDタグの管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−208875(P2012−208875A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75675(P2011−75675)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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