説明

RFIDタグを用いた位置確認システム

本発明は、RFIDタグを利用したU(ユビキタス)−安心サービスであって、従来のRFIDを利用したシステムが空間的な制約を多く受け、一つのアパート団地、テーマパークなどのように、局所的に使われていたことに対して、本発明は、広い認識範囲を有するRFIDリーダを街頭の所々に位置させ、前記RFIDリーダを通じて位置情報を受信しつつ、また、携帯電話に設置されたまた他のRFIDリーダを通じて、RFIDをクリックする回数に応じて、予め保存されたメッセージとともに運営サーバに伝送することによって、使用者が無事であるというメッセージを通じて使用者の保護者を安心させることができ、また、保護者は、使用者の位置情報を運営サーバを通じて随時把握することができ、危急な状況が発生した場合には、社会的セーフティネットに直ちに連結するようにすることで、危急な状況に迅速に対処できるようにするシステムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、どこでも位置情報を送信することができるRFIDタグを用いたU(ユビキタス)−安心サービスに係り、RFIDタグのタグ情報を獲得した後、該タグ情報の現在位置を把握し、ここにメッセージまでも付加して送信するようにする位置確認サービスシステム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、RFIDは、モノや動物または人などを識別するために、電磁気スペクトラム部分の無線周波数内に、電磁気または静電気カップリングの使用を統合させた技術であって、バーコードを代替する技術として産業界での使用が漸増している。
【0003】
このような、RFIDシステムは、アンテナリーダと、トランスポンダと呼ばれるタグとで構成される。アンテナは、タグを活性化させるための信号を伝達するために無線周波数電波を使用し、これによってタグが活性化されると、タグが持っていたデータをアンテナに伝送する。このような処理には、ドアを通過する程度の単純なものから、データベースが連動した販売取引行為のように複雑なものに至るまで、様々なものが含まれる。
【0004】
このようなRFID技術は多様な分野において使われており、幼児、老人、ペットなどの位置を確認し、位置を追跡する分野に使用されてきた。韓国公開特許第2003−0029968号のような場合にも、利用者の位置を確認するシステムを提供しているが、該特許はテーマパーク、スキーリゾートのような施設を利用する利用者が、現在、どの位置にいて、どのような施設を利用しているかを把握して料金を算定するために考案されたものであって、幼児、老人などの位置確認に適用するには、その利用空間が施設内に限定されており、緊急状況の発生時に対処が難しいという短所がある。
【0005】
その他にも、WLAN網を介して、RFIDタグを利用して流動ターゲットの空間内位置を確認するようにし、その位置をSMSサーバを利用して伝送できるようにし、無線APにRFID認識装備をアップロードしてWLAN網を介して運営サーバに伝送することで位置確認が可能なようにして、位置確認が可能な領域を広げもしたが、どこに移動するか分からない幼児などの位置確認には不十分であった。また、単方向に送られる位置情報を受信するだけなので、拉致、事故などの緊急状況が発生した場合には、継続的に親が幼児の位置を確認しているとしても、事故が発生したことが分からないので、特別な措置を取ることができず、また、拉致が発生しても、単なる位置情報だけでは危急状態が分からないので、その状況を解決することができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題点を克服するために案出されたものであり、従来のRFIDタグを用いた位置確認サービスが、単純な位置確認に限られるだけでなく、位置確認が可能な領域もどうしても制限的であったため、緊急状況が発生したときに、緊急状況であるという信号を送ることのできる手段がなかったという短所を克服して、より広い場所をカバーしつつ、なおかつ社会的セーフティネットと連係して身柄保障が可能なようにするサービスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、RFIDタグを用いて使用者の位置を確認するシステムを提供し、該システムは、固有の識別情報を有するRFIDタグと、前記RFIDタグの識別情報を無線で受信するRFIDリーダと、前記RFIDリーダと有無線で連結されて、前記RFIDリーダでRFIDタグの固有の識別情報と位置情報とを受信して、使用者DB内に保存されている連絡先に前記位置情報を送信する運営サーバと、を含むことができる。
【0008】
前記RFIDタグは、クリック手段をさらに含み、好ましくは、前記RFIDリーダは、前記RFIDタグのクリック回数を認識して、前記識別情報と位置情報とともに前記運営サーバに送信し、前記運営サーバは、前記RFIDタグのクリック数による予め設定されたシナリオに従って、他の使用者に前記位置情報と、それによるメッセージとを伝達することができる。前記シナリオは、警察署、消防署、警備会社、市、郡、区役所を含む社会的セーフティネットに緊急状況であることを知らせることを、さらに含むことができる。
【0009】
前記RFIDリーダは、携帯電話に連結されるRFIDリーダと街頭に設置されて位置情報を送信するRFIDリーダとに区別され、好ましくは、前記RFIDタグがクリックされると、前記街頭に設置されるリーダは、前記RFIDの固有識別情報を受信して位置情報とともに前記運営サーバに伝送し、前記携帯電話に連結されるRFIDリーダは、使用者の固有識別情報を認証した後、クリック数によって予め保存されているメッセージを、または使用者が安心文字(メッセージ)を入力して、移動通信網を介して前記運営サーバに伝送することができる。
【0010】
前記運営サーバは、使用者によるシナリオ別の連絡先と固有情報とを含む使用者DBと、前記使用者の時間別の位置の内訳を保存する時間別位置DBと、前記シナリオの内容を修正するためにログインしたログ内訳を保存するログDBと、を含むことができる。
【0011】
前記タグは、保護者用と被保護者用、又は、このような区分がないもので構成されて、好ましくは、前記被保護者用は、タグを押すとき、自分の位置情報を保護者に伝送するようにし、前記保護者用は、携帯電話やホームサーバなどに内蔵されている安心メニューをクリックして、文字メッセージやタグ、被保護者の位置情報を受信するようにすることができ、このような区分がない場合、グループに指定されている使用者のうちいずれか一人がタグを押すと、グループ内の全員に位置が伝達されるようにすることができる。
【0012】
好ましくは、前記使用者の移動経路(地域)が予め入力されている移動経路を離脱した場合、前記使用者の保護者に直ちに知らせるようにすることができる。
【発明の効果】
【0013】
上記のようなシステムによって、常時、使用者の位置が分かり、危急状況のときにも直ちに迅速な対処が可能なようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明によるシステムの構成図を示す図である。
【図2】本発明による運営サーバの構成を示す図である。
【図3】本発明による処理順序を示す流れ図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。本発明で提供するサービスは、使用者が生活の根拠地や社会活動をするにあたり、拉致、誘拐、ならず者、強盗、痴漢などの危険から使用者相互間での連絡が可能なようにすることによって、不安を解消し、危急状況に対して迅速に対処し、より安心して生活できるようにするものであって、RFIDタグを通じた位置確認とこれに対する通信とを、携帯電話の通信網を利用するようにすることで、相互間の連絡が可能であると同時に、非常通信が可能なようにする。
【0016】
図1は、本発明による一実施例であって、RFIDリーダを使用する例である。RFIDリーダは、費用があまりかからず、かつ、最近、技術の発達によって約25m以上の距離でも認識が可能なようになっており、25m以上の距離は、住宅街、商店街などの密集地域と、学校を中心に50(25*2)m以上の距離を置いてリーダを設置するとき、さほど多くのリーダを必要とせず、それ以上の受信距離を有するものを設置する場合には、必要なリーダの数を急激に減少させることができ、このような設置によって地域内のどこでもRFIDタグ信号を受信することができるようにする。
【0017】
また、リーダのない場合であっても、携帯電話にRFIDリーダを装着させることによって、リーダのない地域でも携帯電話の通信網を介して現在位置を送受信可能にすることができる。このとき、現在位置はGPSを利用して別に受信するようにすることができる。また、現在、無線インターネット通信が広く使われており、駅の周辺にも無線インターネットのためのAPが多く設置されており、家庭でも無線インターネットを多く使用しており、APの役割をする各種機器が多く使われているので、別途のリーダを設置しなくても、このような各種機器にRFIDリーダ機能を付加することによって、設置の重複による投資の重複を防ぎ、容易に接続できるようにすることができる。
【0018】
図1に示すように、住宅街、市内などに所定の距離を置いて設置されているリーダを通じて、RFIDタグにあるタグ情報は前記リーダを通じて運営サーバに伝達される。運営サーバは、該当のRFIDタグの情報と運営サーバに連結されている使用者DBの情報とをマッチングさせて、使用者DBに予め保存されている受信用の携帯電話番号など(IPアドレス、一般電話、インターネットアドレス)を用いて、移動通信網を介して該当の携帯電話番号に前記RFIDタグ所持者の現在位置情報を伝達することになる。好ましくは、受信用の携帯電話番号は、前記RFIDタグ所持者の保護者である。また、予め保存されている案内メッセージを一緒に受信するようにしても良く、非常時でない場合には、携帯電話で安心文字をともに作成してメッセージを伝達することもできる。
【0019】
また、運営サーバは、使用者DB内の時間別位置DB内に使用者の移動状況を継続的に保存しておくようにすることができ、このような事項は、インターネットなどの通信網を介して接続することによって確認が可能なようにすることができる。現在位置は、RFIDタグを一回クリックしたとき、使用者や使用者の保護者側に直ちに送信させることができる。また、ホームサーバ、PDAなどのPC対応手段を用いても運営サーバに接続ができ、直ちに現在位置に対する確認が可能なようにし、PCなどを利用できない場合でも、電話を利用して現在及び過去の位置確認が可能なようにすることができる。
【0020】
また、現在の位置が使用者が移動すべき経路上(地域範囲内)にない場合には、直ちに保護者に知らせることができるようにし、このために、保護者は事前に使用者が移動すべき経路(地域)を入力しておくようにすることができる。
【0021】
また、運営サーバは、市郡区、或いは、市や道の社会的セーフティネット(警察署、消防署及び市郡区の担当センター)などにインターネット、電話網などを介して連結されることによって、緊急状況が発生した場合に、これを直接通報できるようにすることができる。
【0022】
このために、本発明によるRFIDタグには、単なる位置識別信号だけでなく、使用者が発信する信号を伝達することができるようにし、これは、タグを何回押したかをチェックして、押した回数によって行われる行動を予め設定しておき、その行動が行なわれるようにすることができる。
【0023】
例えば、RFIDタグを1乃至2回押す場合には、予め設定されたまた他の使用者、又は保護者に、使用者がどこにいるのかと共に、使用者が予め設定しておいた安心文字や、携帯電話を用いてメッセージ(例えば、「3時に行くよ」など)を入力して、予め設定されたまた他の使用者に一緒に発送するようにすることができる。
【0024】
また、3乃至4回押す場合は、使用者が用途を指定して使用するときであって、今のところは危急な状況ではないが、使用者の位置に注目してほしいという注意文字を送るようにすることができ、使用者間で予め設定(約束/プロトコル)された機能を行うように、使用者が定義して使用することができる。(グループ会、会員、友人、恋人、患者/医師、メンターなど)。
【0025】
また、5回以上押したり、4秒以上長押しする場合には、危険/危急状況であることを知らせ、予め設定された使用者や警察署、社会福祉士、医師、セキュリティー会社などの社会的セーフティネットに連絡して危急状況が発生したことを知らせ、助けてもらう人を指定して対処できるようにする。例えば、独居老人が突然倒れた場合、意識があれば、複数回押すようにして危険を知らせたり、一定時間毎に一回ずつタグを押すようにし、タグが押されない場合、運営サーバは、タグが続けて押されなかったことを社会福祉士に知らせて、訪問してみるようにすることができる。また、一定期間(1日基準24時間)タグ使用がない者(例えば、注意を要する老人や患者など、保護対象者)については、運営サーバから必要な情報を関心者(指定者)に伝達することによって、保護観察対象者が放置されるケースがないようにすることができる。
【0026】
上記の押す回数は、決められた各行動の重要度によって変更可能であり、危急な状況である場合には、さらに多く押すようにしたり、押し続けているようにすることができ(4秒以上)、正確に何回と定めておくと、危急な状況では回数を数えることが難しいので、それよりは、一定の範囲を定める方が良い。また、RFIDタグは様々な形態で製作して使用することができ、各種穴からぶら下げたり、腰に付けたり、財布/カード式で使用したり、ボタン形状など、各種形態で作ることができ、危急な状況において直ちにタッチが可能な位置に置くのが良い。また、1乃至2回は、無意識のうちに押されることもあるので、1、2回のクリックは、単なる位置送信のみを行うようにするのが良い。
【0027】
また、携帯電話にRFIDリーダ機能を付加させることもでき、勿論、携帯電話にも緊急通知機能が加わっているものがあるにはあるが、緊急通知機能があっても、携帯電話を取り出して作動させなければならないので、本当に危険な瞬間には動作させることができない場合が発生する恐れがある。したがって、RFIDリーダ機能を携帯電話に付加して、危急状況には腰につけているタグを押し続けるようにすれば、携帯電話を取り出すのよりは、容易に危急状況を知らせることができる。
【0028】
また、携帯電話に付着されたリーダとタグとの距離はさほど離れていないので、誤作動を起こす可能性が少なく、携帯電話のリーダで作動するタグの使用者を認識して、周囲の人々からの信号を遮断する代わりに、タグを複数回押したり、押し続けたりする場合のような危急信号は、誰の信号でも受け取って運営サーバに送るようにすることができる。
【0029】
例えば、家に帰宅する息子がタグを1乃至2回押した場合、携帯電話でこの信号を受信し使用者の認証を行った後、使用者に該当すれば、携帯電話に予め設定された安心メッセージ又は安心文字を入力して、情況情報と一緒に、移動通信網を介して予め設定された他の使用者に伝達されるようにする。このとき、携帯電話は使用者とともに動き続けるため、携帯電話にGPSのような装置があれば、GPSから把握された位置情報と一緒に保護者に送信することもでき、周囲の街頭に設置されている他のリーダから入ってきた位置情報と、移動通信網を介して運営サーバに送られた情報とを、運営サーバが統合して、予め設定された他の使用者(親)に送るようにすることができる。したがって、親は安心文字と位置情報とを一緒に受け取ることができる。
【0030】
また、親の方からも携帯電話やインターネット網を介して運営サーバに文字メッセージを送り、どこまで来ているかを尋ねることができ(安心メニュー利用)、このとき、携帯電話で文字メッセージを受信すると同時に、携帯電話は、現在位置を送信するよう使用者に要求することができる。
【0031】
このような位置情報のやりとりは、保護者一人だけでなく、予め設定されたグループ内の全ての人々とも行うことができ、グループ内においては全員がデータを位置情報とともにやりとりするようにすることができる。
【0032】
RFIDタグのコード体系は、次のように構成可能である。例えば、コードは10桁で構成することができ、最初の桁を0番とし、最後の桁を9番とする。0番は予備(国コード)で、1、2番は市都センター区別用の桁で、3〜4番は市郡区センター区別用の桁で、5〜6番は町、村単位のセンター区別用の桁で、7〜8番は地域内で予め設定された各RFIDリーダの位置を表示するための桁で、9番は予め設定されたグループのうち、誰なのかを表示する用途で使用することができる。すなわち、RFID信号をリーダが受信すると、1乃至8番目の桁によってリーダの位置が分かり、タグからリーダに送信される構成員の表示によって誰が該当の位置にいるかが分かることになる。すなわち、1乃至8番はリーダにより決定され、9番によって誰からの信号なのかが決定される。上記のコードは、携帯電話番号と一緒に送信される場合、その携帯電話番号が誰なのかを識別する固有番号になり、携帯電話なしでリーダのみで認識する場合は、桁数を増やし、使用者を認識することができる固有番号を入れて認識するようにすることができる。上記の固有番号は、携帯電話番号であっても良い。上記の例は、実施例に過ぎず、実際の実施のために、固有番号及び位置情報は様々な形態で加工することができる。
【0033】
運営サーバは、使用者DBに携帯電話番号、固有番号又はIDとして、連絡すべき人々(親、社会福祉士など)に関する情報と連絡先とを予め設定された等級によって指定しておき、該当の等級に該当する場合、設定された連絡先に連絡を取ることができる。そして、このような内容を新しく登録したり、修正する場合には、指定された場所、或いは、指定された者以外には、修正を行なうことができないようにして、第三者からの情報修正の可能性を根本から封鎖し、照会においても認証された者以外には情報の照会を許可せず、使用者DBの修正のためにログインした場合は、該当のログを分析するようにし、バックアップ管理することで、後からでも追跡が可能なようにして犯罪に利用されるのを防ぐことができる。
【0034】
上記のような発明によって、警察、消防署、福祉団体、警備会社などの社会的セーフティネットを連係して運営することができ、社会保障対象者や動作の不自由な人、老人や子供などの弱者、痴呆患者などの観察が必要な人、応急患者など、使用者の類型に応じた追加的なサービスが可能である。
【0035】
また、公共の場所であれば設置を義務化し、子供保護エリア、犯罪地帯にはリーダを集中的に設置し、幼稚園及び学校の周囲の何メートル以内は義務的に適用するようにし、親以外にも、幼稚園や学校であれば先生や園長に通報するようにし、アパートであれば警備室、管理室に位置情報を通報するようにし、犯罪地帯であれば地区防犯センターや地域防犯センターに通報するようにすることができる。また、迷子探しや災害・災難時の行方不明者の捜索などにも活用できる。
【0036】
図2は、運営サーバの構成図を示す。運営サーバは、使用者DBと、時間別位置DBと、ログ記録DBとを含んでおり、使用者DBには加入者の個人情報とタグクリック時の各状況に対する連絡先などが保存されている。時間別位置DBは、使用者がどこに位置していたかを継続的に保存することによって後からでも位置確認が可能なようにする。
【0037】
時間別位置DBには、使用者の移動に応じて使用者の位置が保存されるようにしているので、使用者がタグをクリックすることによって活性化され、該当の位置情報が運営サーバを通じて予め指定された他の使用者に伝達されるようにすることができる。クリックがない場合、位置情報は時間別位置DBに保存されることができる。
【0038】
ログ記録DBは、使用者の情報を照会したり修正するためにログインしたコンピュータの位置、照会内訳などを保存して、むやみに情報が修正できないようにする。
【0039】
図3は、本発明による流れ図を示す。本発明によるサービスに加入した使用者がタグを所持し、街頭に設置されたリーダを通じてタグが認識されると、RFIDタグの固有情報(ID)とともにリーダの位置情報と、タグが何回押されたかを含むコードが運営サーバに送られ、運営サーバは使用者DBを参考にして、タグのクリックによる連絡先を探し出して、該当の連絡先に位置情報を含むメッセージを送信することになる。また、予め設定された文字メッセージがある場合、一緒に送信することになる。
【0040】
また、タグを押すとき、街頭に設置されたリーダだけでなく携帯電話に設置されたリーダを通じて、移動通信網を介して運営サーバに情報が送られることができ、運営サーバは、街頭に設置されたリーダを通じて受け取った位置情報と、携帯電話を通じて受け取った情報を比較し、押された回数を比較する。このとき、互いに認識された回数が異なる場合、携帯電話の方がより近くにあるので携帯電話を優先することができる。又は、初めから、携帯電話で押された回数のみをチェックして、街頭に設置されたリーダは位置情報のみを認識して送信するようにすることができる。また、街頭に設置されたリーダから受け取った位置情報と、携帯電話から受け取った安心文字とを結合して、予め設定された他の使用者、或いは、グループ内の使用者に送信することになる。タグは、保護者用と被保護者用、又は、このような区分がないものにそれぞれ分けることができ、被保護者用は、タグを押すとき、自分の位置情報を保護者に伝送するようにし、保護者用は、タグを押すとき、被保護者の位置情報を携帯電話を通じて受信するようにすることができ、このような区分がない場合、グループに指定されている使用者のうちいずれか一人がタグを押すと、グループ内の全員に位置が伝達されることができる。また、使用者がグループ内の他の使用者の位置情報を知りたい場合、運営サーバの時間別位置DBを照会することによって現在位置を把握することもでき、運営サーバを通じて位置把握をしたい使用者の携帯電話にメッセージを送り、タグをもう一度押させるようにすることができる。
【0041】
本発明で使用されるタグは、押さなくても自動的に位置を認識することができるように、継続的に作動することができ、タグを押す行為は使用者に問題がないことを確認するためである。
【符号の説明】
【0042】
11 RFIDタグ
12 RFIDリーダ
13 運営サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステムであって、
固有の識別情報を有するRFIDタグと、
前記RFIDタグの識別情報を無線で受信するRFIDリーダと、
前記RFIDリーダと有無線で連結されて、前記RFIDリーダでRFIDタグの固有の識別情報と位置情報とを受信して、使用者DB内に保存されている連絡先に前記位置情報を送信する運営サーバを含む、RFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステム。
【請求項2】
前記RFIDタグは、クリック手段をさらに含み、前記RFIDリーダは前記RFIDタグのクリック回数を認識して前記識別情報、位置情報とともに前記運営サーバに送信し、前記運営サーバは、前記RFIDタグのクリック数による予め設定されたシナリオに従って、他の使用者に前記位置情報と、それによるメッセージとを伝達することを特徴とする、請求項1に記載のRFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステム。
【請求項3】
前記シナリオは、警察署、消防署、警備会社、市、郡、区役所を含む社会的セーフティネットに緊急状況であることを知らせることをさらに含む、請求項2に記載のRFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステム。
【請求項4】
前記RFIDリーダは、携帯電話に連結されるRFIDリーダと街頭に設置されて位置情報を送信するRFIDリーダとに区別され、前記RFIDタグがクリックされると、前記街頭に設置されるリーダは、前記RFIDの固有識別情報を受信して位置情報とともに前記運営サーバに伝送し、前記携帯電話に連結されるRFIDリーダは、使用者の固有識別情報を認証した後、クリック数に応じて安心文字を入力して、移動通信網を介して前記運営サーバに伝送することを特徴とする、請求項2に記載のRFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステム。
【請求項5】
前記運営サーバは、使用者によるシナリオ別の連絡先と固有情報とを含む使用者DBと、前記使用者の時間別の位置の内訳を保存する時間別位置DBと、前記シナリオの内容を修正するためにログインしたログ内訳を保存するログDBと、を含むことを特徴とする、請求項2に記載のRFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステム。
【請求項6】
前記タグは、保護者用と被保護者用、又は、このような区分がないもので構成されて、前記被保護者用は、タグを押すとき、自分の位置情報を保護者に伝送するようにし、前記保護者用は、タグを押すとき、被保護者の位置情報を受信するようにすることができ、このような区分がない場合、グループに指定されている使用者のうちいずれか一人がタグを押すと、グループ内の全員に位置が伝達されるようにすることを特徴とする、請求項5に記載のRFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステム。
【請求項7】
前記使用者の移動経路または移動地域が予め入力されている移動経路(地域)を離脱した場合、前記使用者の保護者に直ちに知らせるようにすることを特徴とする、請求項5に記載のRFIDタグを利用して使用者の位置を確認するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−511719(P2012−511719A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540594(P2011−540594)
【出願日】平成21年9月21日(2009.9.21)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005349
【国際公開番号】WO2010/067947
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(511113659)
【氏名又は名称原語表記】LEE, Sang−Sun
【住所又は居所原語表記】136−9 Hongjae−dong, Seodaemoon−gu, Seoul, 120−090, Republic of Korea
【Fターム(参考)】