説明

RFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法

【課題】個人情報を印字している領域を塗抹し、個人情報を視認不可能として個人情報の漏洩を防止可能としたRFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法を提供すること。
【解決手段】個人情報を印字した領域をインキローラーなどにより塗りつぶすことに着目したもので、RFIDインレット14に管理情報の少なくとも一部を書込み情報として書き込むとともに、書き込んだ書込み情報をRFIDインレット14からの読取り情報として読み取り可能であるリーダーライター7と、管理情報の個人情報を含む少なくとも一部をRFID用紙2の表面に印字する印字部8と、RFIDインレット14への管理情報の書込み処理あるいは読取り処理が良好か否かを判断する制御部10と、RFID用紙2に印字された個人情報について、制御部10による判断に応じて視認不可能に塗抹する個人情報印字塗抹部9と、有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFID(Radio Frequency Identification)用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法にかかるもので、とくに無線によりデータの書込みおよび読取りが可能で配送用伝票などに利用されるRFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ICチップおよびアンテナを有して無線によりデータの書込みおよび読取りを行うことができるRFID用紙をラベルあるいはタグなどの形態として配送用伝票など諸々の分野に利用しているが、ICチップやアンテナの不具合などによりRFID用紙へのデータの読書きにエラーが生じた場合、RFID用紙の表面に斜線その他の記号を印字して、このRFID用紙が使用不可能であることを利用者に通知するような構成を有する印字装置(図示せず)がある。
しかしながら、RFID用紙に住所や名称など各種の個人情報が印字されるような場合には、斜線などを印刷するだけでは、個人情報が消されずに残ってしまう可能性があるという問題がある。
【0003】
また、RFID用紙を印字装置に装填してRFID用紙を移送し、RFID用紙へのデータ書込み位置で一時的にRFID用紙の移送を停止して、RFID用紙に各種の管理情報のデータを書き込む。
このデータ書込み後に、RFID用紙から書き込んだ内容を読み出し、書込み内容と読取り内容とが一致している場合には、RFID用紙が適正ないし良好であるとして、さらにRFID用紙を移送してその表面に所定の管理情報を印字し、たとえば配送用伝票などとして発行していた。
すなわち、RFID用紙に所定の内容を書き込んだのちに、その表面への印字を行っていたが、近年、データ書込みおよび読取り処理と印字発行とを同時に行ってその作業効率を向上させる工夫が行われている(たとえば特許文献1)。
【0004】
しかしながら、RFID用紙不良のため、印字発行後にRFID用紙に書き込んだ内容を読み取ることができない場合があり、データ書込みおよび読取り処理と印字発行とを同時に行った場合には、上記管理情報中の個人情報がすでに印字されてしまっていることになる。
RFID用紙が不良であると、これを廃棄することになるが、たとえば配送用伝票などに個人情報が印字されている場合には、不用意に捨てると個人情報を流出につながりかねないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−6550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、個人情報の漏洩を防止可能なRFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法を提供することを課題とする。
【0007】
また本発明は、個人情報を印字している領域を塗抹して、個人情報を視認不可能とするRFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法を提供することを課題とする。
【0008】
また本発明は、データの書込みおよび読取りと印字発行とを同時に行うような場合であっても、印字速度を低下することなく個人情報を的確に塗抹可能としたRFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち本発明は、個人情報を印字した領域をインキローラーなどにより塗りつぶすことに着目したもので、第一の発明は、個人情報を含む管理情報を印字可能であるとともに、無線によるデータ交信が可能なRFIDインレットを有するRFID用紙の印字装置であって、上記RFIDインレットに上記管理情報の少なくとも一部を書込み情報として書き込むとともに、この書き込んだ書込み情報を上記RFIDインレットからの読取り情報として読み取り可能であるリーダーライターと、上記管理情報の上記個人情報を含む少なくとも一部を上記RFID用紙の表面に印字する印字部と、上記RFIDインレットへの上記管理情報の書込み処理あるいは読取り処理が良好か否かを判断する制御部と、上記RFID用紙に印字された上記個人情報について、この制御部による判断に応じて視認不可能に塗抹する個人情報印字塗抹部と、有することを特徴とするRFID用紙の印字装置である。
【0010】
第二の発明は、個人情報を含む管理情報を印字可能であるとともに、無線によるデータ交信が可能なRFIDインレットを有するRFID用紙の個人情報隠蔽方法であって、リーダーライターにより、上記RFIDインレットに上記管理情報の少なくとも一部を書込み情報として書き込むとともに、この書き込んだ書込み情報を上記RFIDインレットからの読取り情報として読み取るとともに、印字部により、上記管理情報の上記個人情報を含む少なくとも一部を上記RFID用紙の表面に印字し、制御部により、上記RFIDインレットへの上記管理情報の書込み処理あるいは読取り処理が良好か否かを判断するととともに、上記RFID用紙に印字された上記個人情報について、この制御部による判断に応じて個人情報印字塗抹部により視認不可能に塗抹することを特徴とするRFID用紙の個人情報隠蔽方法である。
【0011】
上記制御部は、上記管理情報の上記RFIDインレットへの上記書込み情報および上記読取り情報が互いに一致するか否かの確認を行うことができる。
【0012】
上記個人情報印字塗抹部は、上記RFID用紙の印字レイアウトに応じて、上記個人情報を塗抹するようにインキを塗布可能なインキローラーを有することができる。
【0013】
上記制御部は、上記RFIDインレットへの上記書込み情報および上記読取り情報が互いに不一致であるとともに、上記RFID用紙に上記個人情報が印字されていないときには、上記RFID用紙の表面に上記RFID用紙が不良であることを明示する印字を行うように上記印字部を制御することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によるRFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法においては、RFIDインレットへの管理情報の書込み処理あるいは読取り処理が良好か否かを判断するとともに、RFID用紙に印字された個人情報について、この判断に応じて視認不可能に塗抹する個人情報印字塗抹部を設けたので、個人情報を確実に保護することができる。
【0015】
とくに第一の発明のRFID用紙の印字装置によれば、リーダーライターによるデータの書込み処理および読取り処理の適否を判断して、個人情報印字塗抹部により個人情報を塗りつぶすようにしたので、個人情報を的確に保護することができる。
【0016】
とくに第二の発明のRFID用紙の個人情報隠蔽方法によれば、データの書込み処理および読取り処理の適否を判断した上で、個人情報印字塗抹部により個人情報を塗りつぶすようにしたので、印字速度を低下することなくRFID用紙の不良を明示するとともに、個人情報を的確に隠蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例によるRFID用紙の印字装置1の概略側面図である。
【図2】同、個人情報印字塗抹部9をRFID用紙2の排出側(下流側)から上流側を見た説明図である。
【図3】同、管理情報としての、たとえば配送先データベースの一例を示す説明図である。
【図4】同、管理情報としての、たとえば差出人データベースの一例を示す説明図である。
【図5】同、配送先データベース(図3)および差出人データベース(図4)の情報にもとづいて、RFID用紙2上に印字した例を示す平面図である。
【図6】同、差出人印字欄31を塗抹用のインキローラー25により塗抹し個人情報欄31Aを隠蔽している状態を示すRFID用紙2の平面図である。
【図7】同、RFIDインレット14が不良であって個人情報の印字がない場合のRFID用紙2(特記欄33、表面全体)への印字の例を示す平面図である。
【図8】同、RFID用紙2の印字装置1における制御のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、RFID用紙へのデータの書込み処理および読取り処理の適否を判断して、個人情報印字塗抹部により個人情報の表示部分を塗りつぶすようにしたので、的確な個人情報保護を行うことができるRFID用紙の印字装置およびその個人情報隠蔽方法を実現した。
【実施例】
【0019】
つぎに本発明の実施例によるRFID用紙の印字装置1およびその個人情報隠蔽方法を図1ないし図8にもとづき説明する。
図1は、RFID用紙の印字装置1の概略側面図であって、RFID用紙の印字装置1は、RFID用紙2の供給部3と、移送路4と、ガイドローラー5と、位置検出用センサー6と、リーダーライター7(RFIDモジュール)と、印字部8と、個人情報印字塗抹部9と、制御部10と、を有する。
【0020】
RFID用紙2は、たとえばラベル用紙としてこれを作成可能であって、図1にその一部を拡大して示すように、ラベル基材11と、粘着剤層12と、台紙13と、RFIDインレット14と、を有するとともに、ラベル基材11に個人情報を含む各種の管理情報を印字可能である。
RFIDインレット14は、基材フィルム15と、ICチップ16と、アンテナ17と、を有し、リーダーライター7との間で無線によるデータ交信が可能である。
【0021】
供給部3は、RFID用紙2をロール状に保持しているとともに、移送路4にRFID用紙2を帯状に繰り出し可能とする。
【0022】
位置検出用センサー6は、上記台紙13の裏面にあらかじめ印刷した位置検出用マーク18を検出して、RFID用紙2のリーダーライター7、印字部8および個人情報印字塗抹部9に対する相対的位置を検出可能とする。
【0023】
リーダーライター7は、RFIDインレット14との間でデータ交信を可能とするもので、RFIDインレット14に管理情報の少なくとも一部を書込み情報として書き込むとともに、この書き込んだ書込み情報をRFIDインレット14からの読取り情報として読み取り可能である。
【0024】
印字部8は、サーマルヘッド19と、プラテンローラー20と、熱転写リボン21の供給軸22および巻取り軸23と、を有し、所定の管理情報のうち個人情報を含む少なくとも一部を表示に必要なデータとしてRFID用紙2の表面に印字する。
【0025】
個人情報印字塗抹部9は、RFID用紙2に印字された個人情報について、RFID用紙2の印字レイアウトに応じて、個人情報を塗抹するようにインキを塗布可能である。
すなわち、図2は、個人情報印字塗抹部9をRFID用紙2の排出側(下流側)から上流側を見た説明図であって、個人情報印字塗抹部9は、RFID用紙2がその上を通過するベースローラー24と、RFID用紙2の表面に対向している任意の本数の(図示の例では一対の)塗抹用のインキローラー25と、この塗抹用のインキローラー25をプリンターハウジング26に取り付けている引っ張りスプリング27と、塗抹用のインキローラー25をベースローラー24(RFID用紙2)方向に付勢可能なシリンダー28と、を有する。
引っ張りスプリング27は、塗抹用のインキローラー25をベースローラー24から常時離反する方向に付勢するもので、シリンダー28がこの付勢力に抗して塗抹用のインキローラー25を、RFID用紙2の所定領域(個人情報を印字している領域)に押し付け可能とする。なお、シリンダー28の代わりに、ソレノイドを用いることもできる。
【0026】
制御部10は、位置検出用センサー6、リーダーライター7、印字部8および個人情報印字塗抹部9をそれぞれ必要なタイミングで制御するとともに、RFIDインレット14への管理情報の書込み処理あるいは読取り処理が良好か否かを判断するものであって、この制御部10による判断に応じて個人情報印字塗抹部9における塗抹用のインキローラー25がRFID用紙2上の個人情報を視認不可能に塗抹する。
すなわち、制御部10は、管理情報のRFIDインレット14への書込み情報および読取り情報が互いに一致するか否かの確認を行うとともに、RFID用紙2において個人情報が印字される領域(たとえば、差出人印字欄31ないしその個人情報欄31A、図5にもとづき後述)を特定し、この領域に対応する個人情報印字塗抹部9を駆動するように制御する。
【0027】
図3は、管理情報としての、たとえば配送先データベースの一例を示す説明図、図4は、同管理情報としての、たとえば差出人データベースの一例を示す説明図である。
これら配送先データベースおよび差出人データベースは、これを制御部10に記憶させておいてもよいし、中央のホストコンピューター(図示せず)に保存して、制御部10との間でデータ交信可能としてもよい。
図3および図4に示すように、配送先データベースおよび差出人データベースには、個人情報として、たとえば担当者名が記憶され、これがRFID用紙2上に印字される場合がある。
なお、配送先データベースおよび差出人データベース中には、個人情報があるか否かのフラグを記憶するフラグ欄29を設けており、フラグ「0」は個人情報なし、フラグ「1」は個人情報ありとして制御部10による判別を可能としている。
【0028】
図5は、図3および図4に示した配送先データベースおよび差出人データベースの情報にもとづいて、RFID用紙2上に印字した例を示す平面図であって、RFID用紙2には印字レイアウトとして、たとえば、配送先印字欄30、差出人印字欄31、内容印字欄32、および特記欄33などの領域が設定されており、特記欄33の下流側に位置して前記RFIDインレット14が設けられている。
さらに、差出人印字欄31の一部に個人情報欄31Aが設けられている。
【0029】
図6は、差出人印字欄31を塗抹用のインキローラー25により塗抹して個人情報欄31Aを隠蔽している状態を示すRFID用紙2の平面図、図7は、RFIDインレット14が不良であって個人情報の印字がない場合に、特記欄33にRFIDインレット14の不良を印字するか(図中、実線)、あるいはRFID用紙2の表面全体にRFIDインレット14の不良を明示するように印字するか(図中、仮想線)の例を示す平面図である。
【0030】
こうした構成のRFID用紙の印字装置1において、RFID用紙2の表面への管理情報の印字、ならびにRFIDインレット14への管理情報の書込み処理および読取り処理、さらに個人情報の隠蔽方法について、以下説明する。
図8は、RFID用紙の印字装置1における制御のフローチャート図であって、ステップS1において、印字指令があるか否かを判断し、印字指令があれば、制御部10は、印字部8を駆動してRFID用紙2の移送を開始し、リーダーライター7を動作させ、ステップS2においてRFIDインレット14に管理情報の少なくとも一部のデータを書込み情報として書き込むとともに、ステップS3においてRFIDインレット14からデータを読取り情報として読み取る。また、この操作と同時に、ステップS4において印字部8により管理情報の個人情報を含む少なくとも一部をRFID用紙2に印字する(図5の例を参照)。
【0031】
ついでステップS5において、ステップS2における書込み情報およびステップS3における読取り情報が互いに一致したか否か(書込み処理および読取り処理が行えるか否かも含む)を判断し、一致していればRFID用紙2(RFIDインレット14)に問題はないとしてつぎの処理に移行する。
ステップS5において書込み情報および読取り情報が互いに一致していなければ、RFIDインレット14が不良であると判断して、ステップS6において、個人情報があるか否かを判断する。
差出人印字欄31に個人情報欄31Aがあれば、制御部10は、RFID用紙2の全領域における差出人印字欄31(個人情報欄31A)の領域を特定し、ステップS7で、個人情報印字塗抹部9における塗抹用のインキローラー25(図5に例示した印字レイアウトの場合には、図2中右側の塗抹用のインキローラー25)をシリンダー28がRFID用紙2(ベースローラー24)方向に押し出して差出人印字欄31に所定パターンのインキを塗布し、差出人印字欄31の内容を視認不可能に塗抹する。
【0032】
ステップS6において個人情報が印字されていないと判断されれば、ステップS8において、特記欄33に任意の警告表示たとえば「RFID不良」と印字部8により印字する。
なお、RFIDインレット14は、特記欄33より下流側に位置しているので、RFID用紙2全体を上流側に逆移送(バックフィード)することなく、RFID用紙2を移送路4に順移送のままで印字速度を低下させることなく、「RFID不良」の印字を行うことができる。
もちろん、必要であればRFID用紙2を上流側に逆移送し、図7に仮想線で示すように、印字部8によりRFID用紙2の表面全体に「RFID不良」の文字を大きく印字することもできる。
【0033】
かくして、所定内容の管理情報をRFID用紙2に印字するとともに、RFID用紙2のRFIDインレット14にデータとして書き込むにあたり、RFIDインレット14が不良の場合には、その状態を把握するとともに、個人情報があれば、これを適正に隠蔽してその保護を行うことができる。
【符号の説明】
【0034】
1 RFID用紙の印字装置(実施例、図1)
2 RFID用紙
3 供給部
4 移送路
5 ガイドローラー
6 位置検出用センサー
7 リーダーライター(RFIDモジュール)
8 印字部
9 個人情報印字塗抹部
10 制御部
11 ラベル基材
12 粘着剤層
13 台紙
14 RFIDインレット
15 基材フィルム
16 ICチップ
17 アンテナ
18 位置検出用マーク
19 サーマルヘッド
20 プラテンローラー
21 熱転写リボン
22 供給軸
23 巻取り軸
24 ベースローラー
25 一対の塗抹用のインキローラー
26 プリンターハウジング
27 引っ張りスプリング
28 シリンダー
29 フラグ欄(図3、図4)
30 配送先印字欄
31 差出人印字欄
31A 差出人印字欄31の個人情報欄(図5)
32 内容印字欄
33 特記欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人情報を含む管理情報を印字可能であるとともに、無線によるデータ交信が可能なRFIDインレットを有するRFID用紙の印字装置であって、
前記RFIDインレットに前記管理情報の少なくとも一部を書込み情報として書き込むとともに、この書き込んだ書込み情報を前記RFIDインレットからの読取り情報として読み取り可能であるリーダーライターと、
前記管理情報の前記個人情報を含む少なくとも一部を前記RFID用紙の表面に印字する印字部と、
前記RFIDインレットへの前記管理情報の書込み処理あるいは読取り処理が良好か否かを判断する制御部と、
前記RFID用紙に印字された前記個人情報について、この制御部による判断に応じて視認不可能に塗抹する個人情報印字塗抹部と、
有することを特徴とするRFID用紙の印字装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記管理情報の前記RFIDインレットへの前記書込み情報および前記読取り情報が互いに一致するか否かの確認を行うことを特徴とする請求項1記載のRFID用紙の印字装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記RFID用紙において前記個人情報が印字される領域を特定し、この領域に対応する前記個人情報印字塗抹部を駆動するように制御することを特徴とする請求項1記載のRFID用紙の印字装置。
【請求項4】
前記個人情報印字塗抹部は、前記RFID用紙の印字レイアウトに応じて、前記個人情報を塗抹するようにインキを塗布可能なインキローラーを有することを特徴とする請求項1記載のRFID用紙の印字装置。
【請求項5】
個人情報を含む管理情報を印字可能であるとともに、無線によるデータ交信が可能なRFIDインレットを有するRFID用紙の個人情報隠蔽方法であって、
リーダーライターにより、前記RFIDインレットに前記管理情報の少なくとも一部を書込み情報として書き込むとともに、この書き込んだ書込み情報を前記RFIDインレットからの読取り情報として読み取るとともに、
印字部により、前記管理情報の前記個人情報を含む少なくとも一部を前記RFID用紙の表面に印字し、
制御部により、前記RFIDインレットへの前記管理情報の書込み処理あるいは読取り処理が良好か否かを判断するととともに、
前記RFID用紙に印字された前記個人情報について、この制御部による判断に応じて個人情報印字塗抹部により視認不可能に塗抹することを特徴とするRFID用紙の個人情報隠蔽方法。
【請求項6】
前記制御部は、前記RFIDインレットへの前記書込み情報および前記読取り情報が互いに不一致であるとともに、前記RFID用紙に前記個人情報が印字されていないときには、前記RFID用紙の表面に前記RFID用紙が不良であることを明示する印字を行うように前記印字部を制御することを特徴とする請求項5記載のRFID用紙の個人情報隠蔽方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−231558(P2010−231558A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−79122(P2009−79122)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】