説明

S1P受容体結合能を有する化合物およびその医薬用途

【構成】
一般式(IA−1−1)
【化1】


で示される化合物、その塩、その溶媒和物、またはそれらのカルボキシ基がエステル化された化合物
【効果】S1P受容体(特にEDG−6、好ましくはEDG−1およびEDG−6)結合能を有する化合物、例えば一般式(IA−1−1)で示される本発明化合物、その塩、その溶媒和物、またはそれらのプロドラッグはS1P受容体(特にEDG−6、好ましくはEDG−1およびEDG−6)結合能を有し、移植に対する拒絶反応、移植片対宿主病、自己免疫性疾患、アレルギー性疾患等の予防および/または治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(IA−1−1)
【化1】


[式中、環Aは環状基を表し、環Bはさらに置換基を有していてもよい環状基を表し、Xは置換されていてもよい−CH2−、−(CH22−、−(CH23−、−(CH24−、−(CH28−、−CH2−O−、−(CH22−O−、−(CH23−O−、−CH=CH−CH2−O−、−シクロプロピレン−CH2−O−(ただし、各基の右側が環Bと結合するものとする。)を表し、1-1は置換されていてもよいエチレン基、置換されていてもよいプロピレン基、または置換されていてもよいプロペニレン基を表し、Y2-1は置換されていてもよいエチレン基を表し、R7は水素原子または置換基を表し、nは0または1を表し、nが0の場合、mは1を表し、かつR1は水素原子または置換基を表し、nが1の場合、mは0または1〜7の整数を表し、かつR1は置換基(mが2以上のとき複数のR1は同じでも異なっていてもよい。)を表し、R1およびR7で示される「置換基」、および「さらに置換基を有していてもよい」における「置換基」としては、置換されていてもよいC1〜20アルキル基、置換されていてもよいC2〜20アルケニル基、置換されていてもよいC2〜20アルキニル基、置換されていてもよいC1〜20アルキリデン基、置換されていてもよい環状基、オキソ基、水酸基、置換されていてもよいC1〜20アルキルオキシ基、置換されていてもよいC2〜20アルケニルオキシ基、置換されていてもよいC2〜20アルキニルオキシ基、置換されていてもよい環状基で保護されていてもよい水酸基、置換されていてもよいC1〜20アシルオキシ基、チオキソ基、メルカプト基、置換されていてもよいC1〜20アルキルチオ基、置換されていてもよいC2〜20アルケニルチオ基、置換されていてもよいC2〜20アルキニルチオ基、置換されていてもよい環状基で置換されたメルカプト基、置換されていてもよいC1〜20アルキルスルフィニル基、置換されていてもよいC2〜20アルケニルスルフィニル基、置換されていてもよいC2〜20アルキニルスルフィニル基、置換されていてもよい環状基で置換されたスルフィニル基、置換されていてもよいC1〜20アルキルスルホニル基、置換されていてもよいC2〜20アルケニルスルホニル基、置換されていてもよいC2〜20アルキニルスルホニル基、置換されていてもよい環状基で置換されたスルホニル基、置換されていてもよいスルフィノ基、置換されていてもよいスルホ基、置換されていてもよいスルファモイル基、置換されていてもよいカルボニル基、置換されていてもよいカルボキシ基、置換されていてもよいC1〜20アシル基、置換されていてもよいカルバモイル基、シアノ基、置換されていてもよいアミジノ基、ニトロ基、ニトロソ基、置換されていてもよいイミノ基、置換されていてもよいアミノ基、ハロゲン原子を表すものとする。
ここで、上記「置換されていてもよい」における「置換」基は、C1〜20アルキル基、C2〜20アルケニル基、C2〜20アルキニル基、C1〜20アルキリデン基、環状基、環状基で置換されたC1〜20アルキル基、オキソ基、水酸基、C1〜20アルキルオキシ基、C2〜20アルケニルオキシ基、C2〜20アルキニルオキシ基、環状基で保護されていてもよい水酸基、C1〜20アシルオキシ基、チオキソ基、メルカプト基、C1〜20アルキルチオ基、C2〜20アルケニルチオ基、C2〜20アルキニルチオ基、環状基で置換されたメルカプト基、C1〜20アルキルスルフィニル基、C2〜20アルケニルスルフィニル基、C2〜20アルキニルスルフィニル基、環状基で置換されたスルフィニル基、C1〜20アルキルスルホニル基、C2〜20アルケニルスルホニル基、C2〜20アルキニルスルホニル基、環状基で置換されたスルホニル基、環状基で置換されたC1〜20アルキルスルホニル基、スルフィノ基、スルホ基、スルファモイル基、カルボキシ基、C1〜20アシル基、環状基で置換されたC1〜20アシル基、環状基で置換されたカルボニル基、カルバモイル基、シアノ基、アミジノ基、ニトロ基、ニトロソ基、イミノ基、アミノ基、ハロゲン原子を表す。]で示される化合物、その塩、その溶媒和物、またはそれらのカルボキシ基がエステル化された化合物
【請求項2】
環Aがシクロヘキサン、シクロペンタン、ベンゼン、ナフタレン、キノリンまたはチオフェン環である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
環Bが置換基を有していてもよいC5〜12の単環または二環式炭素環である請求項1記載の化合物。
【請求項4】
環Bが置換基を有していてもよいベンゼンまたはナフタレン環である請求項3記載の化合物。
【請求項5】
(1) N−{(2E)−3−[4−(3−フェニルプロポキシ)フェニル]プロパ−2−エニル}−β−アラニン、 (5) N−{(2E)−3−[2−メチル−4−(3−フェニルプロポキシ)フェニル]プロパ−2−エニル}−β−アラニン、 (8) N−{3−[4−(3−フェニルプロポキシ)フェニル]プロピル}−β−アラニン、(9) 3−({(2E)−3−[4−(3−フェニルプロピル)フェニル]−2−ブテニル}アミノ)プロパン酸、または(10) 3−({(2E)−3−[4−(3−シクロヘキシルプロポキシ)−2−メチルフェニル]−2−プロペニル}アミノ)プロパン酸 である請求項1記載の化合物。
【請求項6】
請求項1記載の一般式(IA−1−1)で示される化合物、その塩、その溶媒和物、またはそれらのカルボキシ基がエステル化された化合物を含有してなる医薬組成物。
【請求項7】
S1P受容体結合剤である請求項6記載の医薬組成物。
【請求項8】
EDG−1結合能を有していてもよいEDG−6結合剤である請求項7記載の医薬組成物。
【請求項9】
EDG−1結合能を有していてもよいEDG−6結合剤がEDG−1アゴニスト作用を有していてもよいEDG−6アゴニストである請求項8記載の医薬組成物。
【請求項10】
EDG−1および/またはEDG−6が関与する疾患の予防および/または治療剤である請求項6記載の医薬組成物。
【請求項11】
EDG−1および/またはEDG−6が関与する疾患が移植に対する拒絶反応、自己免疫性疾患および/またはアレルギー性疾患である請求項10記載の医薬組成物。
【請求項12】
EDG−1および/またはEDG−6が関与する疾患が腎臓、肝臓、心臓、肺、皮膚移植片、角膜、骨、骨髄細胞および/または膵島細胞の移植に対する拒絶反応、膠原病、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、炎症性腸疾患、クローン病、自己免疫性糖尿病、肺線維症、アトピー性皮膚炎および/または喘息である請求項10記載の医薬組成物。
【請求項13】
免疫抑制剤である請求項6記載の医薬組成物。
【請求項14】
リンパ球減少作用剤である請求項6記載の医薬組成物。
【請求項15】
請求項1記載の一般式(IA−1−1)で示される化合物、その塩、その溶媒和物、またはそれらのカルボキシ基がエステル化された化合物と、代謝拮抗薬、アルキル化薬、T細胞活性化阻害薬、カルシニューリン阻害薬、増殖シグナル阻害薬、ステロイド薬、免疫抑制薬、免疫抑制に用いる抗体、拒絶反応治療薬、抗生物質、抗ウィルス薬および抗真菌薬から選ばれる1種または2種以上とを組み合わせてなる医薬。

【公開番号】特開2011−57688(P2011−57688A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242153(P2010−242153)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【分割の表示】特願2005−513544(P2005−513544)の分割
【原出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】