説明

SAWフィルタ装置

【課題】高周波領域において広帯域化を図ることができるSAWフィルタ装置を提供する。
【解決手段】所定の中心周波数とは異なる中心周波数で、帯域幅が所定帯域幅より狭い複数のSAWフィルタ12a、12bと、複数のSAWフィルタ12a、12bの入出力ラインに夫々設けられ、何れかのSAWフィルタを選択するために連動して切り替わる切替スイッチ3、4と、を備え、複数のSAWフィルタ12a、12bは、回転Yカット角を結晶Z軸より反時計方向に40°±20°の範囲に設定し、且つ、SAWの伝搬方向を結晶X軸に対して90°±3°に設定した水晶基板11と、この水晶基板11上に形成され、Al又はAlを主成分とする合金からなりSH波を励振するIDT13、14とを有し、励振するSAWの波長をλとしたとき、IDT13,14の膜厚が0.06λ以下となるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SAWフィルタ装置に関わり、特に中心周波数が2.2GHz以上で比帯域幅が0.5%以上のSAWフィルタ装置に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、移動体通信機器などの帯域通過フィルタとしては、SAW(弾性表面波)フィルタが広く用いられている。例えば特許文献1には、水晶基板上にSH波を励振するIDT(Inter Digital Transducer)用のフィンガ、及びSH波を反射するフィンガを形成した表面波装置であって、水晶基板がオイラー角(0°,θ,90±2°)において、θが110°〜150°、STカット90°X軸伝搬の水晶基板であり、フィンガがAlを主成分とする材料からなり、かつ、フィンガの規格化膜厚(H/λ)が0.025〜0.135の範囲にある表面波装置が提案されている。
【特許文献1】特開2002−330051公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来の表面波装置である縦結合型DMSフィルタやラダー型SAWフィルタは、通過帯域幅をBW、中心周波数をf0とした場合、BW/f0により比帯域幅が求めることができる。そして、SAWフィルタでは、この比帯域幅の値が大きくなるにしたがって電気機械結合係数K2の大きい圧電材料を用いて作製した圧電基板が必要になることが知られている。これは換言すれば、SAWフィルタの広帯域化を図るには電気機械結合係数K2を大きくする必要があることを意味している。
ここで、電気機械結合係数K2の一例としては、例えば、圧電基板が36°Y−X LiTaO3の場合、電気機械結合係数K2は7.5%である。また圧電基板がSTカット水晶の場合、電気機械結合係数K2は0.12%である。
しかしながら、上記したような表面波装置では、一般に、電気機械結合係数K2が大きい場合は、SAWフィルタの周波数温度係数(TCF)が悪化する。このため、従来の表面波装置では、例えば中心周波数が2.2GHz以上の高周波領域において、例えば比帯域幅を0.5%以上の広帯域化を図る場合に、周波数温度特性が劣化するという欠点があった。
本発明は上記したような問題点を鑑みてなされたものであり、高周波領域において広帯域化を図ることができるSAWフィルタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明のSAWフィルタ装置は、高周波領域の中心周波数において所定の通過帯域幅を有するSAWフィルタ装置であって、中心周波数とは異なる中心周波数で、通過帯域幅が所定の通過帯域幅より狭い複数のSAWフィルタと、複数のSAWフィルタの入出力ラインに夫々設けられ、何れかのSAWフィルタを選択するために連動して切り替わる切替スイッチと、を備え、複数のSAWフィルタは、回転Yカット角を結晶Z軸より反時計方向に40°±20°の範囲に設定し、且つ、SAWの伝搬方向を結晶X軸に対して90°±3°に設定した圧電基板と、該圧電基板上に形成され、Al又はAlを主成分とする合金からなり、SH波を励振するIDTと、を有し、励振するSAWの波長をλとしたとき、IDTの膜厚が0.06λ以下であることを特徴とする。
このような本発明によれば、当該SAWフィルタ装置の中心周波数とは異なる中心周波数で、当該SAWフィルタ装置の通過帯域幅より狭い通過帯域幅のSAWフィルタを複数備え、この複数のSAWフィルタの何れかを切替スイッチにより選択することで、高周波領域において所定の通過帯域幅を有するSAWフィルタ装置を実現するようにした。これにより、圧電基板の電気機械結合係数K2を従来より十分に小さい値で、例えば、中心周波数2.2GHz以上の高周波領域において、良好な周波数温度特性を保ちながら通過帯域幅が比帯域幅0.5%以上の広帯域化を実現することが可能になる。
【0005】
また本発明のSAWフィルタ装置は、複数のSAWフィルタは、第1のSAWフィルタと、第2のSAWフィルタからなり、第1のSAWフィルタの通過帯域幅は、所定の通過帯域幅の1/2以下であり、第2のSAWフィルタの通過帯域幅は、所定帯域幅の1/2以上であることを特徴とする。
このような本発明によれば、第1のSAWフィルタと第2のSAWフィルタを組み合わせることで、当該SAWフィルタ装置の中心周波数において所定の通過帯域幅を有するSAWフィルタ装置を実現することが可能になる。これにより、圧電基板の電気機械結合係数K2を従来より十分に小さい値で、中心周波数が2.2GHz以上の高周波領域において、良好な周波数温度特性を保ちながら通過帯域幅が比帯域幅を0.5%以上の広帯域化を実現することができる。
【0006】
また本発明のSAWフィルタ装置は、複数のSAWフィルタのIDTを、同一の圧電基板上に配置するようにした。このような本発明によれば、複数のSAWフィルタを1つのパッケージに収納することが可能になるのでSAW装置の小型化を図ることができる。また製造工程も簡略化されるので製造コストも安価になる。
また本発明のSAWフィルタ装置は、複数のSAWフィルタのIDTは膜厚の絶対値を同一にした。このような本発明によれば、低周波側のSAWフィルタより高周波側のSAWフィルタの波長換算膜厚を厚くすることができ、高周波側のSAWフィルタの電気機械結合係数を高めることができるので、広帯域化という観点からは好ましい。
また本発明のSAWフィルタ装置は、複数のSAWフィルタの通過帯域の一部がオーバーラップするようにした。このような本発明によれば、本発明のSAWフィルタ装置の中心周波数において所定の通過帯域幅を確実に実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
先ず、本発明に至った背景について説明しておく。
近年、携帯電話等の各種通信機の進歩に伴い、帯域通過フィルタとして使用されるSAWフィルタ装置の中心周波数の高周波化、及び通過帯域の広帯域化が求められている。
このため、本願発明者らは、中心周波数が2.2GHz以上で、比帯域幅が0.5%以上のSAWフィルタ装置を実現すべく検討を行った。なお、ここでは、周波数温度特性が良好で、同時にSAWの音速が高速であり高周波化に有利な、オイラー角表示で(0°,130°,90°)の水晶基板を用いてSH波タイプのSAWフィルタを構成して検討を行った。
【0008】
図5はSAWフィルタの膜厚と音速の関係を示した図、図6は周波数を2.2GHzとした場合のSAWフィルタの膜厚とIDTの最小線幅との関係を示した図、図7はSAWフィルタの膜厚と規格化結合係数との関係を示した図である。
圧電基板上にAl合金によりIDTを形成した場合、圧電基板上の表面波(SAW)の速度(音速)は、図5に示すようにAl合金の膜厚が厚くなるにしたがって低下していくことが知られている。ここで、本実施形態のAl合金は、Alに重量比で1%のCu(銅)を添加した合金を用いているが、純Alや、Cuの添加量が2%以下のAl合金の場合であれば図5と同様の関係を示す。またAl合金の膜厚はλ(但し、λはIDTによって励起される表面波の波長であり、この波長λはIDTの連続する任意の同電位の電極指の中央から中央までの電極周期)に対する割合であらわしている。また周波数を2.2GHzにする場合のIDTの最小線幅は、図6に示すようにAl合金の膜厚が厚くなるにしたがって細くなり、IDTのピッチも狭くなることが知られている。
前述のとおり、SAWフィルタの広帯域化を図るにはIDTを形成するAl合金の膜厚をできるだけ厚くすることが好ましい。しかしながら、周波数を2.2GHzに維持しつつAl合金の膜厚を厚くするとIDTの線幅が細くなってしまい、圧電基板上に形成できるIDTの最小線幅の限界を超えてしまう場合がある。
【0009】
例えば、露光装置によりi線ステッパーによる縮小投影露光を行った後、エッチング処理としてRIE等のドライエッチング処理を施してIDTを形成する場合は、図6に示したように、生産可能なIDTの最小線幅は約0.35μmであり、量産性を考慮した場合はIDTの最小線幅を0.50μm以上の範囲に設定することが望ましい。
従って、図5に示すIDTの音速と、図6に示すIDTの最小線幅という観点からは、IDTの膜厚は0.06λより薄くしたほうが良いことがわかる。
一方、図7に示すようにIDTの電気機械結合係数K2は、膜厚が厚くなるにしたがって大きくなる。そして、先にも述べたようにSAWフィルタの広帯域化を図るには電気機械結合係数K2は大きいことが好ましい。またフィルタの温度特性という観点からは電気機械結合係数K2は小さいものの、周波数温度特性が良好な水晶基板を用いたSAWフィルタを構成することが好ましい。更に水晶基板においても、2.2GHz以上の高周波では、SAWの音速が高速でSAWの波長λを大きくとれる、オイラー角表示で(0°,130°,90°)の水晶基板を用いたSH波タイプのSAWフィルタを構成することが好ましい。そこで、本願発明者らはこれらの諸条件を考慮して以下に説明するような本実施形態のSAWフィルタ装置を見出したものである。
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るSAWフィルタ装置を模式的に示した図である。
なお、本実施形態のSAWフィルタ装置1では、一例として中心周波数f0が2.2GHz、通過帯域幅BWが比帯域幅0.5%のSAWフィルタ装置を実現する場合を例に挙げて説明する。
図1に示す本実施形態のSAWフィルタ装置1は、SAWフィルタ部2と、切替スイッチ3、4とにより構成される。SAWフィルタ部2は、水晶基板(圧電基板)11と、この水晶基板11上に形成される第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bとから構成される。第1のSAWフィルタ12aは、その中心周波数f01が当該SAWフィルタ装置1の中心周波数f0より低く、通過帯域幅BW1が当該SAWフィルタ装置1の通過帯域幅BWの1/2以下に設定される。また第2のSAWフィルタ12bは、その中心周波数f02が当該SAWフィルタ装置1の中心周波数f0より高く、通過帯域幅BW2が当該SAWフィルタ装置1の通過帯域幅BWの1/2以上に設定される。但し、第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bは、通過帯域の一部がオーバーラップするように設定されている。
【0011】
水晶基板11は、図2に示すようにYカット水晶基板の回転角θを結晶軸Zより反時計方向に40°±20°の範囲に設定し、且つ、結晶軸Xに対して90°±3°方向にSH波を伝搬する構造とされる。なお、このような水晶基板11は、オイラー角表示で〈0°,130°±20°,90±3°)となる。
SAWフィルタ12aには、SH波を励振する2つのIDT13a、14aと、その両側にそれぞれSH波を反射する反射器15a、16aが配置されている。IDT13a、14aは、一対の櫛歯状電極が、夫々の櫛歯部分が互いに対向するように配置されている。この場合、IDT13a、14aを構成する各フィンガ(電極指)の周期はλ1に設定されている。またIDT13a、14a及び反射器15a、16aの各フィンガは、表面波(SAW)の伝搬方向と直交するように配設されている。
またSAWフィルタ12bには、SH波を励振する2つのIDT13b、14bと、その両側にそれぞれSH波を反射する反射器15b、16bが配置されている。IDT13b、14bは、一対の櫛歯状電極が、夫々の櫛歯部分が互いに対向するように配置されている。この場合、IDT13b、14bを構成する各フィンガの周期λ2は、上記したSAWフィルタ12aの各フィンガの周期λ1よりも短くなる。また、IDT13b、14b及び反射器15b、16bを構成する各フィンガもSAWの伝搬方向と直交するように配設されている。
【0012】
このように本実施形態では、第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bを同一の水晶基板11上に配置するようにした。そのうえで、水晶基板11上に形成されたSAWフィルタ12aのIDT13a、14aと反射器15a、16a、及びSAWフィルタ12bのIDT13b、14bと反射器15b、16bは、Al又はAlを主成分とする合金により構成した。さらにこれらIDT13、14、及び反射器15、16を構成する各フィンガの規格化膜厚(H/λ)を0.06λ、又は0.06λより薄くした。
切替スイッチ3は、SAWフィルタ12a、12bの入力端子17a、17bに夫々接続される。また切替スイッチ4は、SAWフィルタ12a、12bの出力端子18a、18bに夫々接続される。これらの切替スイッチ3、4は、図示しない外部からの切替信号Sにより連動して何れかのSAWフィルタ12a、12bを選択するようにしている。
【0013】
図3は上記した本実施形態のSAWフィルタ装置1の周波数特性を示した図である。
この図3に示すように、本実施形態のSAWフィルタ装置1では、SAWフィルタ部2に、当該SAWフィルタ装置1の中心周波数f0より低い中心周波数f01で、当該SAWフィルタ装置1の通過帯域幅BWの1/2以下の通過帯域幅BW1を有する第1のSAWフィルタ12aと、当該SAWフィルタ装置1の中心周波数f0より高い中心周波数f02で、当該SAWフィルタ装置1の通過帯域幅BWの1/2以上の通過帯域幅BW2を有する第2のSAWフィルタ12bを形成するようにしている。そして、この第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bの何れか一方を切替スイッチ3、4により選択することで、中心周波数f0において通過帯域幅BWを有するSAWフィルタ装置1を構成するようにした。このようにすると、従来はIDTの膜厚を0.06λ又はそれ以下の値に設定した場合は電気機械結合係数K2が小さく、実現することができなかった中心周波数f0が2.2GHz以上の高周波領域において比帯域幅が0.5%以上と広帯域で周波数温度特性の優れたフィルタを実現することが可能になる。
【0014】
また本実施形態のSAWフィルタ装置1では、SAWフィルタ部2として、オイラー角表示で(0°,130°±20°,90±3°)となる水晶基板を用いてIDTの膜厚を0.06λ以下の値に設定したSH波を励振するタイプのSAWフィルタを構成したことで、図5に示したように、4400m/s以上の極めて高い音速を得ることが可能になる。さらに、図6に示したようにIDTの線幅も0.50μm、又はそれ以上の確保することができるので、量産性も優れたものとなる。
さらに、1枚の水晶基板11上に第1のSAWフィルタ12aと第2のSAWフィルタ12bを形成するようにしている。この場合は、図4に示すように第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bのIDTの膜厚Hの絶対値を同一にすれば、低周波側の第1のSAWフィルタ12aの波長換算膜厚(H/λ1)より高周波側の第2のSAWフィルタ12bの波長換算膜厚(H/λ2)ほうが厚くできる。従って、第2のSAWフィルタ12bの電気機械結合係数K2を、第1のSAWフィルタ12aの電気機械結合係数K2より高めることができ、広帯域化という観点からは好ましいといえる。
【0015】
なお、本実施の形態のSAWフィルタ装置1では、SAWフィルタ部2に第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bを設けるようにしているが、これはあくまでも一例であり、SAWフィルタ部2は通過帯域が異なる3つ以上のSAWフィルタにより分割して構成するようにしても良い。
また、本実施の形態のSAWフィルタ装置1では、SAWフィルタ部2の第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bを同一水晶基板上に形成しているが、第1及び第2のSAWフィルタ12a、12bは異なる水晶基板上に形成しても良い。
また、本実施の形態のSAWフィルタ装置1では、中心周波数f0を2.2GHz、通過帯域幅BWが比帯域幅0.5%のSAWフィルタ装置を例に挙げて説明したが、中心周波数が2.2GHz以上で、通過帯域幅BWが比帯域幅0.5%以上のSAWフィルタ装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るSAWフィルタ装置を模式的に示した図である。
【図2】本実施形態のSAWフィルタ装置の水晶基板のカット角を説明した図である。
【図3】本実施形態のSAWフィルタ装置1の周波数特性を示した図である。
【図4】第1のSAWフィルタの波長換算膜厚と第2のSAWフィルタの波長換算膜厚との関係を示した図である。
【図5】SAWフィルタの膜厚と音速の関係を示した図である。
【図6】SAWフィルタの膜厚とIDTの最小線幅との関係を示した図である。
【図7】SAWフィルタの膜厚と規格化結合係数との関係を示した図である。
【符号の説明】
【0017】
1…SAWフィルタ装置、2…SAWフィルタ、3、4…切替スイッチ、11…水晶基板、13、13a、13b…IDT、15、16…反射器、17a…入力端子、18a…出力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波領域の中心周波数において所定の通過帯域幅を有するSAWフィルタ装置であって、
前記中心周波数とは異なる中心周波数で、通過帯域幅が前記所定の通過帯域幅より狭い複数のSAWフィルタと、
前記複数のSAWフィルタの入出力ラインに夫々設けられ、何れかの前記SAWフィルタを選択するために連動して切り替わる切替スイッチと、を備え、
前記複数のSAWフィルタは、回転Yカット角を結晶Z軸より反時計方向に40°±20°の範囲に設定し、且つ、SAWの伝搬方向を結晶X軸に対して90°±3°に設定した圧電基板と、該圧電基板上に形成され、Al又はAlを主成分とする合金からなり、SH波を励振するIDTと、を有し、励振するSAWの波長をλとしたとき、前記IDTの膜厚が0.06λ以下であることを特徴とするSAWフィルタ装置。
【請求項2】
前記複数のSAWフィルタは、第1のSAWフィルタと、第2のSAWフィルタからなり、
前記第1のSAWフィルタの通過帯域幅は、前記所定の通過帯域幅の1/2以下であり、
前記第2のSAWフィルタの通過帯域幅は、所定帯域幅の1/2以上であることを特徴とする請求項1に記載のSAWフィルタ装置。
【請求項3】
前記複数のSAWフィルタのIDTは、同一の圧電基板上に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のSAWフィルタ装置。
【請求項4】
前記複数のSAWフィルタのIDTは、膜厚の絶対値が同一であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のSAWフィルタ装置。
【請求項5】
前記複数のSAWフィルタは、通過帯域の一部がオーバーラップすることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のSAWフィルタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−288944(P2008−288944A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−132641(P2007−132641)
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(000003104)エプソントヨコム株式会社 (1,528)
【Fターム(参考)】