説明

SGLTの阻害物質として有用な化合物の調製方法

本発明は、腸又は腎臓に存在しているナトリウム−グルコース共輸送体(SGLT)に対して阻害活性を有する化合物の新規製造方法を目的とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】

式中、環A及び環Bが以下の
(1)環Aは所望により置換された不飽和の単環式複素環であり、かつ環Bは所望により置換された不飽和の単環式複素環、所望により置換された不飽和の縮合ヘテロ二環式複素環、又は所望により置換されたベンゼン環である;あるいは
(2)環Aは所望により置換されたベンゼン環であり、かつ環Bは所望により置換された不飽和の単環式複素環、又は所望により置換された不飽和の縮合ヘテロ二環式複素環であり、式中、Yは前記縮合ヘテロ二環式複素環の複素環と結合している;あるいは
(3)環Aは所望により置換された不飽和の縮合ヘテロ二環式複素環であり、式中、糖部分X−(糖)及び部分−Y−(環B)は両方とも、前記縮合ヘテロ二環式複素環の同じ複素環にあり、かつ環Bは所望により置換された不飽和の単環式複素環、所望により置換された不飽和の縮合ヘテロ二環式複素環、又は所望により置換されたベンゼン環である;のうちの1つであり、
Xは炭素原子であり、
Yは−(CH2n−であり、ここでnは1又は2であり、
但し環AにおいてはXは不飽和結合の一部である、式(I)の化合物
あるいはそれらの薬剤として許容される塩又は溶媒和物の、調製プロセスであって、
【化2】

式中、Q0がブロモ又はヨードである式Xの化合物を、有機溶媒又はそれらの混合物中で、約周囲温度〜約−78℃の範囲の温度にて、ジ(C1〜4アルキル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体と、又はC1〜4アルキルマグネシウムクロリドと塩化リチウムの複合体と、又はC1〜4アルキルマグネシウムブロミドと塩化リチウムの複合体と反応させて、式中、Q1が、対応するMgCl又はMgBrである、対応する式(XI)の化合物を生成させることと、
【化3】

前記式(XI)の化合物を、有機溶媒又はそれらの混合物中で、約周囲温度〜約−78℃の範囲の温度にて、式中、Zは酸素保護基である式(XII)の化合物と反応させて、対応する式(XIII)の化合物を生成させることと、
【化4】

前記式(XIII)の化合物と反応させて、対応する式(I)の化合物を生成させることと、を含む、プロセス。
【請求項2】
【化5】

前記式(XIII)の化合物を、有機溶媒又はそれらの混合物中で、トリアルキルシランの存在下で、約0℃〜約還流温度の範囲の温度にてルイス酸と反応させて、対応する式(XIV)の化合物を生成させることと、
【化6】

前記式(XIV)の化合物を脱保護して、対応する式(I)の化合物を生成させることと、を更に含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
Xは炭素原子であり、
環Aは4−メチルフェニル及び4−クロロフェニルからなる群から選択され、
Yは−CH2−であり、かつ環Aの3位に結合し、
環Bは2−(5−(4−フルオロフェニル)−チエニル)及び2−(5−(6−フルオロ−ピリド−3−イル)−チエニル)からなる群から選択される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項4】
前記式(X)の化合物をジ(C1〜4アルキル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体と反応させ、ここで、前記ジ(C1〜4アルキル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体はジ(sec−ブチル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体であり、式中、Q1がMgClである、対応する式(XI)の化合物を生成させる、請求項1に記載のプロセス。
【請求項5】
式(I−S)の化合物
【化7】

あるいはそれらの溶媒和物の、調製プロセスであって、
【化8】

式中、Q0がブロモ又はヨードである式(X−S)の化合物を、有機溶媒又はそれらの混合物中で、約周囲温度〜約−78℃の範囲の温度にて、ジ(C1〜4アルキル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体と、又はC1〜4アルキルマグネシウムクロリドと塩化リチウムの複合体と、又はC1〜4アルキルマグネシウムブロミドと塩化リチウムの複合体と反応させて、式中、Q1が、対応するMgCl又はMgBrである、対応する式(XI−S)の化合物を生成させることと、
【化9】

前記式(XI−S)の化合物を、有機溶媒又はそれらの混合物中で、約周囲温度〜約−78℃の範囲の温度にて、式中、Zは酸素保護基である式(XII−S)の化合物と反応させて、対応する式(XIII−S)の化合物を生成させることと、
【化10】

前記式(XIII−S)の化合物を反応させて、対応する式(I−S)の化合物を生成させることと、を含む、プロセス。
【請求項6】
【化11】

前記式(XIII−S)の化合物を、有機溶媒又はそれらの混合物中で、シラン剤の存在下で、約0℃〜約還流温度の範囲の温度にてルイス酸と反応させて、対応する式(XIV−S)の化合物を生成させることと、
【化12】

前記式(XIV−S)の化合物を脱保護して、対応する式(I−S)の化合物を生成させることと、を更に含む、請求項5に記載のプロセス。
【請求項7】
前記ジ(C1〜4アルキル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体、又は前記C1〜4アルキルマグネシウムクロリドと塩化リチウムの複合体、又は前記C1〜4アルキルマグネシウムブロミドと塩化リチウムの複合体が、約1.0〜約1.5モル当量の範囲の量で存在する、請求項5に記載のプロセス。
【請求項8】
前記式(X−S)の化合物をジ(C1〜4アルキル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体と反応させ、ここで、前記ジ(C1〜4アルキル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体はジ(sec−ブチル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体であり、式中、Q1がMgClである、対応する式(XI−S)の化合物を生成させる、請求項5に記載のプロセス。
【請求項9】
前記ジ(sec−ブチル)マグネシウムと塩化リチウムの複合体が、約1.0〜約1.5モル当量の範囲の量で存在する、請求項8に記載のプロセス。
【請求項10】
Zがアセチル、ベンジル、ベンゾイル、ピバロイル及びイソブチリルからなる群から選択される、請求項5に記載のプロセス。
【請求項11】
Zがアセチルである、請求項10に記載のプロセス。
【請求項12】
前記式(XII−S)の化合物が、約1.0〜約2.0モル当量の範囲の量で存在する、請求項5に記載のプロセス。
【請求項13】
前記式(XI−S)の化合物を前記式(XII−S)の化合物と反応させるときに、前記式(XI−S)の化合物を、有機溶媒又はそれらの混合物中の前記式(XII−S)の化合物の混合物に加える、請求項5に記載のプロセス。
【請求項14】
前記ルイス酸がBF3・OEt2、BF3・THF、塩化アルミニウム、塩化亜鉛及び塩化鉄からなる群から選択され、前記シランがトリエチルシラン、トリイソプロピルシラン及びテトラメチルジシロキサンからなる群から選択される、請求項6に記載のプロセス。
【請求項15】
前記ルイス酸が塩化アルミニウムであり、前記塩化アルミニウムが約0.5〜約2.5モル当量の範囲の量で存在する、請求項14に記載のプロセス。
【請求項16】
前記シラン剤がテトラメチルジシロキサンであり、前記テトラメチルジシロキサンが約1.0〜約2.5モル当量の範囲の量で存在する、請求項14に記載のプロセス。
【請求項17】
前記ルイス酸が塩化アルミニウムであり、前記シラン剤がテトラメチルジシロキサンであり、前記塩化アルミニウムとテトラメチルジシロキサンのモル比が約1:1.25である、請求項14に記載のプロセス。
【請求項18】
式(I−S)
【化13】

の化合物の再結晶化プロセスであって、
工程A:式(I−S)の化合物を有機溶媒に溶解させる工程と、
工程B:前記工程Aの混合物を、約25℃〜約45℃の範囲の温度へと加熱する工程と、
工程C:前記工程Bで調製した混合物に水を加える工程であって、加える水の量が好ましくは約1.0〜約2.0モル当量の範囲の量である、水を加える工程と、
工程D:貧溶媒を工程Cで調製した前記混合物に加え、前記式(I−S)の化合物の沈殿物を生成させる工程と、を含む、プロセス。
【請求項19】
式(I−S)
【化14】

の化合物の再結晶化プロセスであって、
工程A:式(I−S)の化合物を有機溶媒に溶解させる工程と、
工程B:前記工程Aで調製した混合物に水を加える工程であって、加える水の量が好ましくは約1.0〜約2.0モル当量の範囲の量である、水を加える工程と、
工程C:前記工程Bの混合物を、約40℃〜約65℃の範囲の温度へと加熱する工程と、
工程D:工程Cで調製した前記混合物を冷却して、前記式(I−S)の化合物を生成させる工程と、を含む、プロセス。
【請求項20】
式(XVIII−S)
【化15】

の化合物の調製プロセスであって、
【化16】

式中、Q2がブロモ、クロロ又はヨードである式(XVI−S)の化合物を、有機溶媒中でマグネシウム剤と反応させて、式中、Q3が、対応するグリニャール種である、対応する式(XVII−S)の化合物を生成させることと;
【化17】

式(XV−S)の化合物を、有機溶媒中で、Ni又はPd触媒の存在下で、前記式(XVII−S)の化合物と反応させて、対応する式(XVIII−S)の化合物を生成させることと、を含む、プロセス。
【請求項21】
式中、Q2がブロモであり、Q3がMgBrである、請求項20に記載のプロセス。
【請求項22】
前記マグネシウム剤がマグネシウムである、請求項20に記載のプロセス。
【請求項23】
前記Ni又はPd触媒がNiCl2(dppe)である、請求項20に記載のプロセス。
【請求項24】
前記式(XV−S)の化合物を、配位子の存在下で前記式(XVII−S)の化合物と反応させる、請求項20に記載のプロセス。
【請求項25】
前記Ni又はPd触媒がPd(OAc)2であり、前記配位子が1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンである、請求項24に記載のプロセス。
【請求項26】
【化18】

前記式(XVIII−S)の化合物を、式中、Q0がブロモ又はヨードである式(XIX−S)の化合物と反応させて、対応する式(XX−S)の化合物を生成させることと、
【化19】

前記式(XX−S)の化合物を還元して、対応する式(X−S)の化合物を生成させることと、を更に含む、請求項20に記載のプロセス。
【請求項27】
式中、Q0がヨードである、請求項26に記載のプロセス。
【請求項28】
【化20】

式中、
Aはハロゲン又は低級アルキルであり、
環Cは、ハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、メチレンジオキシ、エチレンオキシ、モノ−若しくはジ−低級アルキルアミノ、カルバモイル、及びモノ−若しくはジ−低級アルキルカルバモイルからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されたフェニルであり、
又は、ハロゲン、シアノ、低級アルキル、ハロ−低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ−低級アルコキシ、モノ−若しくはジ−低級アルキルアミノ、カルバモイル、及びモノ−若しくはジ−低級アルキルカルバモイルからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されたヘテロシクリルである、
式(IA’)の化合物、あるいはこれらの薬剤として許容される塩の調製プロセスであって、
【化21】

式中、X0がCl、Br、I及びCl・LiClからなる群から選択される式(L)の化合物、あるいは式(LI)の化合物を、式中、R1がトリ−低級アルキルシリルである式(LII)の化合物と反応させて、対応する式(LIII)の化合物を生成させる工程と、
【化22】

前記式(LIII)の化合物を、酸の存在下で、式中、R2が低級アルキルである式(LIV)のアルコールと反応させて対応する式(LV)の化合物を生成させる工程と、
【化23】

前記式(LV)の化合物上のヒドロキシル基を保護して、式中、各R3が酸素保護基である対応する式(LVI)の化合物を生成させる工程と、
【化24】

前記式(LVI)の化合物を還元して、対応する式(LVII)の化合物を生成させる工程と、
【化25】

前記式(LVII)の化合物の酸素保護基を除去して、対応する式(IA’)の化合物を生成させる工程と、を含む、プロセス。
【請求項29】
1がトリメチルシリルであり、R2がメチル又はエチルであり、R3がアセチルである、請求項28に記載のプロセス。
【請求項30】
前記式(LIV)のアルコールがメタノール又はエタノールであり、前記酸が有機酸である、請求項28に記載のプロセス。
【請求項31】
前記式(LVI)の化合物を、酸の存在下でシラン剤と反応させることで還元する、請求項28に記載のプロセス。
【請求項32】
前記シラン剤がトリ−低級アルキルシランであり、前記酸がルイス酸である、請求項28に記載のプロセス。

【公表番号】特表2012−505858(P2012−505858A)
【公表日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531489(P2011−531489)
【出願日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際出願番号】PCT/EP2009/063503
【国際公開番号】WO2010/043682
【国際公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【出願人】(000002956)田辺三菱製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】