説明

SMSメール伝送システム及びその方法

【課題】サービス事業者がユーザ端末に送信したSMSメールをユーザ端末においてより確実に受信させること。
【解決手段】本発明のSMSメール伝送システム及び方法は、ゲートウェイサーバは、ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、SMSメールの送信結果を判断し、SMSメールの送信に関する情報が記録されているSMSデータベースを定期的に読み取り、SMSデータベースに、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録し、事業者端末は、事業者端末にインストールされたアプリケーションの制御により、定期的にSMSデータベースを読み取り、SMSデータベースに送信失敗と判断された電話番号が記憶されているとき、当該電話番号を送信先としてSMSメールを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パケットデータ網および回線サービス網を通じたショートメッセージサービス(Short Message Service:SMS)に関し、特に、SMSメールをユーザの携帯電話機等の携帯端末により確実に受信させることのできるシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ウェブサービス事業者が、携帯端末ユーザに提供する携帯電話向けウェブサービスに関する会員登録等を行う際には、会員登録や無料ポイントの配布や課金を正しく行うために、携帯端末ユーザの本人確認(個体識別)が広く行われている。
【0003】
特にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やソーシャル・ゲーム等に代表されるソーシャル・サービス事業者にとっては、サービスの性質上、同一人物による複数アカウントの取得防止や第三者によるなりすまし防止のため、1携帯端末(1ユーザ)につき1アカウントという原則を確保する必要があり、そのためにユーザの本人確認(個体識別)が必要となる。
【0004】
従来、ユーザを識別する方法としては、携帯電話毎に割り振られている固有の番号である個体識別情報が主に使われてきた。
【0005】
しかし、従来の携帯電話とは異なり、いわゆるスマートフォンでは個体識別情報を送出しない機種もある。また、スマートフォンのアプリケーションによっては個体識別情報を偽装(なりすまし)して送信することが可能な場合もある。このため、スマートフォンの普及とともに従来の個体識別情報を利用したユーザの識別は困難となっている。
【0006】
従来の携帯電話でもスマートフォンでも利用可能な個体識別方法として、ユーザ端末からSMS送信要求を受信したサービス事業者が、ユーザ端末毎に割り当てられた固有の携帯電話番号宛てに認証IDを含むSMSメールを送信し、当該SMSメールを受信したユーザが当該認証IDを入力してサービス事業者に送信することによってユーザの本人確認を行うという方法がある。
【0007】
ここでショートメッセージサービス(SMS)とは、携帯電話機などの無線端末が他の無線端末との間で回線サービス網を利用して限定された文字数の範囲内のテキストデータをメールで送受信することのできるサービスである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したとおり、SMSを用いてユーザの本人確認を行うためには、サービス事業者がユーザ端末にSMSメールを送信する必要がある。しかしながら、サービス事業者のサーバからユーザ端末にSMSメールを送信することができない場合や、サーバからユーザ端末に送信されたSMSメールがユーザ端末で受信されない場合などがあり、SMSを用いたユーザの本人確認には技術上の問題があった。
【0009】
例えば、SMSメールを送信するサーバがユーザ端末の所在地とは異なる国に存在する場合は、所謂国際SMS送信を用いる必要がある。しかしながら、国際SMSに対応しているキャリアや携帯端末が国内SMSに比べてかなり限定されているという問題がある。したがって、国際SMSメールを受信することのできない携帯端末ユーザが多く存在するという問題がある。
【0010】
このため、従来のSMS伝送システムにおいては、サービス事業者がユーザ端末に向けて送信したSMSメールが送信先のユーザ端末に受信されない場合があるという問題がある。また、SMSメールが送信先のユーザ端末において受信された場合でも、何らかの事情によりユーザからの応答がなく、サービス事業者においてユーザの本人確認を行うことができない場合があるという問題もある。
【0011】
本発明は、上記のような従来のSMS伝送システムの問題を解決しようとするものであり、サービス事業者がユーザ端末に送信したSMSメールをユーザ端末においてより確実に受信させることを目的とする。
【0012】
また、本発明は、国際SMSメールを受信することのできないユーザ端末に対しても、SMSメールをより確実に受信させることを目的とする。
【0013】
また、本発明は、SMSメールを受信したユーザ端末から送信元であるサービス事業者への応答がなされる確率を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るSMSメール伝送システムは、ゲートウェイサーバとSMSデータベースと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムであって、ゲートウェイサーバは、ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信するSMS送信部と、SMSメールの送信結果を判断するSMS送信結果判断部と、
SMSデータベースを読み取るSMSデータベース読取部とを備え、SMSデータベースは、SMS送信部によって送信されたSMSメールに関する情報を記憶するSMS送信サーバログテーブルと、SMS送信結果判断部において送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記憶するSMS失敗ログテーブルと、
を備え、ゲートウェイサーバは、SMS送信サーバログテーブルに、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、送信失敗と判断された電話番号をSMS失敗ログテーブルに記録するSMS失敗ログ管理部をさらに備え、事業者端末は、事業者端末にインストールされたアプリケーションによって制御されるSMSデータベース読取部とSMS送信部とSMS失敗ログ削除命令部とを備え、SMSデータベース読取部は、定期的にSMS失敗ログテーブルを読み取り、SMS送信部は、SMS失敗ログテーブルに送信失敗と判断された電話番号が記憶されているとき、送信失敗と判断された電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、SMS失敗ログ削除命令部は、事業者端末がユーザ端末へのSMSメールの送信に成功したとき、成功した送信先の電話番号をSMS失敗ログテーブルから削除するようにSMS失敗ログ管理部に命令することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るSMSメール伝送システムのゲートウェイサーバは、インターネット回線を通じてユーザ端末からユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信するSMS送信リクエスト受信部と、SMS送信リクエストごとに認証IDを生成する認証ID生成部とをさらに備え、SMS送信部は、ユーザ端末の電話番号を送信先として認証IDを含むSMSメールを送信し、SMS失敗ログテーブルは、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号と認証IDとを含むSMS失敗ログを記憶し、SMS失敗ログ管理部は、SMS送信サーバログテーブルにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログをSMS失敗ログテーブルに記録し、事業者端末のSMS送信部は、SMS失敗ログテーブルにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログに含まれるユーザ端末の電話番号を送信先として認証IDを含むSMSメールを送信し、SMS失敗ログ削除命令部は、事業者端末がユーザ端末へのSMSメール送信に成功したとき、SMSメール送信に成功したユーザ端末の失敗ログをSMS失敗ログテーブルから削除するようにSMS失敗ログ管理部に命令することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るSMSメール伝送システムのSMS失敗ログ管理部は、ゲートウェイサーバのSMS送信部がユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信してから一定時間経過後において、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末からの応答がないとき、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末の電話番号をSMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るSMSメール伝送システムのSMS失敗ログ管理部は、SMS送信リクエスト受信部においてユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、SMS再送信リクエストを送信したユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係るSMSメール伝送システムは、ゲートウェイサーバとSMSデータベースと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムであって、
ゲートウェイサーバは、ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールをシステム外のSMS送信サーバに送信させるためのSMS送信命令部と、SMSデータベースを読み取るSMSデータベース読取部と、
を備え、
SMSデータベースは、SMS送信命令部の命令に従って送信されたSMSメールに関する情報を記憶するSMS送信サーバログテーブルと、送信失敗と判断されたSMSメールの送信先であるユーザ端末の電話番号を記憶するSMS失敗ログテーブルとを備え、
ゲートウェイサーバは、SMS送信サーバログテーブルに、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号をSMS失敗ログテーブルに記録するSMS失敗ログ管理部をさらに備え、
事業者端末は、事業者端末にインストールされたアプリケーションによって制御されるSMSデータベース読取部とSMS送信部とSMS失敗ログ削除命令部とを備え、SMSデータベース読取部は、定期的にSMS失敗ログテーブルを読み取り、SMS送信部は、SMS失敗ログテーブルに送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、SMS失敗ログ削除命令部は、事業者端末がユーザ端末へのSMSメールの送信に成功したとき、成功した送信先の電話番号をSMS失敗ログテーブルから削除するようにSMS失敗ログ管理部に命令することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るSMSメール伝送システムのゲートウェイサーバは、インターネット回線を通じてユーザ端末からユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信するSMS送信リクエスト受信部と、SMS送信リクエストごとに認証IDを生成する認証ID生成部とをさらに備え、
SMS送信命令部は、ユーザ端末の電話番号を送信先とする認証IDを含むSMSメールを、SMS送信サーバに送信させ、SMS失敗ログテーブルは、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号と認証IDとを含むSMS失敗ログを記憶し、SMS失敗ログ管理部は、SMS送信サーバログテーブルにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログをSMS失敗ログテーブルに記録し、事業者端末のSMS送信部は、SMS失敗ログテーブルにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログに含まれるユーザ端末の電話番号を送信先として認証IDを含むSMSメールを送信し、SMS失敗ログ削除命令部は、事業者端末がユーザ端末へのSMSメール送信に成功したとき、SMSメール送信に成功したユーザ端末の失敗ログをSMS失敗ログテーブルから削除するようにSMS失敗ログ管理部に命令することを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係るSMSメール伝送システムのSMS失敗ログ管理部は、ゲートウェイサーバのSMS送信命令部が、ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールを、SMS送信サーバに送信させてから一定時間経過後において、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末からの応答がないとき、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末の電話番号をSMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係るSMSメール伝送システムのSMS失敗ログ管理部は、SMS送信リクエスト受信部においてユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、SMS再送信リクエストを送信したユーザ端末の電話番号をSMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法は、ゲートウェイサーバと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムによるSMSメール伝送方法であって、ゲートウェイサーバは、ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、SMSメールの送信結果を判断し、SMSメールの送信に関する情報が記録されているSMSデータベースを読み取り、SMSデータベースにSMSメールの送信結果を判断することにおいて送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録し、事業者端末は、事業者端末にインストールされたアプリケーションの制御により、定期的にSMSデータベースを読み取り、SMSデータベースに送信失敗と判断された電話番号が記憶されているとき、送信失敗と判断された電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、事業者端末がユーザ端末へのSMSメールの送信に成功したとき、成功した送信先の電話番号を前記SMSデータベースから削除するようにゲートウェイサーバに命令することを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法のゲートウェイサーバは、インターネットを通じてユーザ端末からユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信し、SMS送信リクエストごとに認証IDを生成し、ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信することにおいて、認証IDを含むSMSメールを送信し、SMSデータベースは、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録することにおいて、送信失敗と判断されたユーザ端末の認証IDを含むSMS失敗ログを記憶し、SMSデータベースにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログをSMS失敗ログテーブルに記録し、事業者端末は、SMS失敗ログテーブルにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログに含まれるユーザ端末の電話番号を送信先として認証IDを含むSMSメールを送信し、事業者端末がユーザ端末へのSMSメール送信に成功したとき、SMSメール送信に成功したユーザ端末の失敗ログをSMS失敗ログテーブルから削除するようにSMS失敗ログ管理部に命令すること特徴とする。
【0024】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法のゲートウェイサーバは、SMS失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信してから一定時間経過後において、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末から応答がないとき、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末の電話番号をSMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【0025】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法のゲートウェイサーバは、SMS送信リクエストを受信することにおいてユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、SMS再送信リクエストを送信したユーザ端末の電話番号をSMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法は、ゲートウェイサーバと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムによるSMSメール伝送方法であって、
ゲートウェイサーバは、ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールをシステム外のSMS送信サーバに送信させ、
SMSメールに関する情報が記録されるSMSデータベースを読み取り、
SMSデータベースに、SMS送信サーバにより送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録し、
事業者端末は、事業者端末にインストールされたアプリケーションの制御により、定期的にSMSデータベースを読み取り、SMSデータベースに送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、事業者端末がユーザ端末の電話番号へのSMSメールの送信に成功したとき、成功した送信先の電話番号をSMSデータベースから削除するようにゲートウェイサーバに命令することを特徴とする。
【0027】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法のゲートウェイサーバは、インターネットを通じてユーザ端末からユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信し、SMS送信リクエストごとに認証IDを生成し、ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールをSMS送信サーバに送信させることにおいて、認証IDを含むSMSメールを送信し、
SMSデータベースは、送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録することにおいて、送信失敗と判断されたユーザ端末の認証IDを含むSMS失敗ログを記憶し、SMSデータベースにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログをSMS失敗ログテーブルに記録し、
事業者端末は、SMS失敗ログテーブルにSMS失敗ログが記憶されているとき、SMS失敗ログに含まれるユーザ端末の電話番号を送信先として認証IDを含むSMSメールを送信し、事業者端末がユーザ端末へのSMSメール送信に成功したとき、SMSメール送信に成功したユーザ端末の失敗ログをSMS失敗ログテーブルから削除するようにSMS失敗ログ管理部に命令すること特徴とする。
【0028】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法のゲートウェイサーバは、SMS失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールをSMS送信サーバに送信させてから一定時間経過後において、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末から応答がないとき、失敗ログテーブルに記憶されていないユーザ端末の電話番号をSMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係るSMSメール伝送方法のゲートウェイサーバは、SMS送信リクエストを受信することにおいてユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、SMS再送信リクエストを送信したユーザ端末の電話番号をSMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係るSMSメール伝送システム及び方法によれば、サービス事業者がユーザ端末に送信したSMSメールをユーザ端末においてより確実に受信させることができる。
【0031】
また、本発明に係るSMSメール伝送システム及び方法によれば、国際SMSメールを受信することのできないユーザ端末に対してもSMSメールをより確実に受信させることができる。
【0032】
また、本発明に係るSMSメール伝送システム及び方法によれば、SMSメールを受信したユーザ端末から送信元のサービス事業者への応答がなされる確率を高めることができる。
【0033】
また、本発明に係るSMSメール伝送システム及び方法によれば、特別なインフラ整備を要することなくSMSメールをより確実に送信先の携帯端末に伝送することができる。
【0034】
また、本発明に係るSMSメール伝送システム及び方法によれば、SMSメールを送信するサービス事業者は容易にSMSメール伝送量を増設することができる。
【0035】
これにより、サービス事業者は、ユーザ端末においてより確実にSMSメールを受信させるとともに、ユーザ端末から認証ID等の入力を伴う応答がなされる確率を高めることができるので、サービスに対する関心の高い優良なユーザとの交信をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるSMS送信システムの全体構造を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるSMS送信システムのゲートウェイシステムの構造を示す図である。
【図3】本発明にかかるSMS送信システムのユーザ端末の構造を示す図である。
【図4】本発明にかかるSMS送信システムの事業者端末の構造を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかるSMS送信システムの全体構造を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の変形例にかかるSMS送信サーバの構造を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかるゲートウェイシステムの構造を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかるSMS送信システムの全体構造を示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかるSMS送信システムのゲートウェイシステムの構造を示す図である。
【図10】本発明にかかるSMS送信システム方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明を実施するための形態を、本発明の実施形態に係るSMSメール伝送システム及び方法として、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書に記載の実施形態は、本発明の実施形態に係るSMSメール伝送システム及び方法を例示したものであり、本発明に係るSMSメール伝送システム及び方法は、以下の実施例に限定されるわけではない。
【0038】
(第1実施形態)
まず本発明の第1実施形態にかかるSMSメール伝送システム及び方法について図面に基づき説明する。
【0039】
本発明の第1実施形態にかかるSMSメール伝送システム及び方法は、サービス事業者がユーザ端末に認証IDを含むSMSメールを送付し、ユーザが受信したSMSメールに含まれる認証IDを自己の端末に入力してサービス事業者に返信し、サービス事業者が送信した認証IDとユーザ端末から返信された認証IDとを照合することによってユーザの本人確認を行う場合に用いることができる。
【0040】
図1を参照すると、本発明の第1実施形態にかかるSMSメール伝送システム1000は、ゲートウェイシステム(GWシステム)14と、ユーザ端末16と、事業者端末20とを含む。また、GWシステム14は、ゲートウェイサーバ(GWサーバ)10及びSMSデータベース(SMSDB)12を含む。
【0041】
GWサーバ10は、本件サービス業者のサーバである。ユーザが、本件サービス業者の提供するサービスを受けるためには、ユーザは本件サービス事業者による本人確認を受けなければいけない場合がある。そこで、まず、ユーザ端末16を有するユーザは本件サービス業者のサービスを受けるために、ユーザ端末16を用いてインターネットを介してGWサーバ10にアクセスを行なう。ユーザ端末16がGWサーバ10にアクセスを行なうと、本人確認を行なうためのSMSメールがユーザ端末16へ送信される。
【0042】
SMSDB12は、サービス事業者がユーザ端末に送信するSMSメールに関する情報が記録されるデータベースである。
【0043】
GWシステム14は、GWサーバ10とSMSDB12とを含むシステムである。GWシステム14は、本人確認を行なう以外に、サービス業者がユーザ端末に当該サービスを提供するためのシステムとなっていてもよい。
【0044】
ユーザ端末16は、サービス事業者が送信するSMSメールの送信先の携帯端末である。ユーザ端末16は、例えば携帯電話、スマートフォンなどのインターネットに接続可能な端末装置である。また、携帯電話事業者の提供する回線サービス網にも接続でき、SMSメールを受信可能である。
【0045】
事業者端末20は、サービス事業者が送信するSMSメールをユーザ端末16に送信する携帯端末である。事業者端末20は、複数であってもよく、送信するSMSメールの数量に応じて任意に増設されてもよい。事業者端末20は、ユーザ端末16と同じように、携帯電話事業者の提供する回線サービス網に接続できる。これにより、ユーザ端末16にSMSメールを送信することができる。また、事業者端末20は、インターネット等にも接続可能となっていてもよい。例えば、無線LANの接続が可能となっていてもよい。事業者端末20には、後に説明するように、特殊なアプリケーションがインストールされ、インターネットや無線LAN等を介してGWシステムにアクセスすることが可能である。また、事業者端末20は、携帯電話事業者の提供する回線サービス網を介してGWシステムにアクセスすることが可能となっていてもよい。この場合は、事業者端末20は、インターネット等に接続可能である必要はない。
【0046】
事業者端末20は、ユーザ端末16と同一の国内に設置されるのが好ましい。ただし、ローミングなどを用いて、海外から事業者端末20からユーザ端末16へSMSメールを送信することができれば、事業者端末20は、ユーザ端末16の位置するのとは別の国に設置されてもよい。また、GWシステム14は、ユーザ端末16とインターネット通信ができる場所であればどこに設置されてもよく、例えばユーザ端末16の位置するのとは異なる国に設置されてもよい。
【0047】
図2を参照すると、GWサーバ10はSMS送信リクエスト受信部21と認証ID生成部22とSMS送信部23とSMS送信結果判断部24とSMSDB読取部25とSMS失敗ログ管理部26と認証ID受信・照合部27とを含む。
【0048】
また、図2を参照すると、SMSDB12はSMS送信サーバログテーブル31とSMS失敗ログテーブル32とを含む。SMSDB12は、さらに、ユーザ端末のOSの種類など、主にサービス事業者の重要業績評価指標(KPI:key performance indicator)用のデータを記録するSMS送信ログテーブル(図示せず)など、他のテーブルを含んでいてもよい。
【0049】
図3を参照すると、ユーザ端末16はSMS送信リクエスト送信部41とSMS受信部42と認証ID入力・送信部43とを含む。
【0050】
図4を参照すると、事業者端末20は、SMSDB読取部51と、SMS送信部52と、SMS失敗ログ削除命令部53と、SMS送信件数制御部54とを含む。事業者端末20には特殊なアプリケーションがインストールされており、上記SMSDB読取部51、SMS送信部52、SMS失敗ログ削除命令部53、及びSMS送信件数制御部54は全て当該アプリケーションによって制御される。
【0051】
再び図1、図2を参照して本発明の第1実施形態にかかるSMSメール伝送システム1000を具体的に説明する。
【0052】
GWサーバ10のSMS送信リクエスト受信部21は、ユーザ端末16のSMS送信リクエスト送信部41から送信されるSMS送信リクエストを、インターネットを介して受信する。SMS送信リクエストには、発信元のユーザ端末16の電話番号や電話番号と対応付けられる情報が含まれていてもよい。ユーザ端末16の電話番号は後にSMSメールを送信する宛先として用いられる。
【0053】
GWサーバ10の認証ID生成部22は、SMS送信リクエストごとに認証IDを生成する。認証IDは、サービス事業者が当該ユーザの本人確認をするために付与する任意の数字又は文字情報であってもよい。認証IDはユーザの本人確認をするために付与されるので、SMS送信リクエストごとに異なる認証IDが生成されるのが好ましい。例えば、SMS送信リクエストごとに乱数を発生させて認証IDとしてもよい。
【0054】
GWサーバ10のSMS送信部23は、SMS送信リクエストを発信したユーザ端末16にSMSメールを発信する。SMS送信部23が発信するSMSメールは、当該生成された認証IDをユーザ端末に伝達するためのメールである。
【0055】
GWサーバ10のSMS送信結果判断部24は、SMS送信部23がSMSメールの送信に成功したか否かを判断する。
【0056】
GWサーバ10は、ユーザ端末16から受信したSMS送信リクエストごとに、SMSメール送信に関する情報をSMSDB12のSMS送信サーバログテーブル31に記録する。SMS送信サーバログテーブル31に記録されるSMSメール送信に関する情報は、例えばSMS送信リクエスト受信日時、SMSメール送信先のユーザ端末の電話番号、SMSメールに含まれる認証ID、SMSメール送信日時、SMSメール送信結果等を含んでもよい。SMSメール送信結果には、SMS送信結果判断部24による判断の結果が含まれてもよい。例えば、SMSメール送信に成功した、あるいは、失敗したなどの判断の結果が含まれてもよい。
【0057】
GWサーバ10のSMSDB読取部25は、時間間隔をおいて、例えば定期的に、SMSDBのSMS送信サーバログテーブル31に記録された情報を読み取る。SMSDB読取部25は、例えば1分に1回、SMS送信サーバログテーブル31に記録された情報を読み取るものでもよい。SMSDB読取部25は、SMS送信サーバログテーブル31にSMSメール送信に失敗した旨のSMSメール送信結果が記録されている場合には、当該送信に失敗した送信先の電話番号と認証IDに関する情報を取得し、これらの情報をSMS失敗ログテーブル32に記録する。以下、SMS失敗ログテーブル32に記録された電話番号と認証IDに関する情報を「SMS失敗ログ」と称する。
【0058】
事業者端末20のSMSDB読取部51は、定期的にGWシステム14にアクセスし、SMS失敗ログテーブル32にSMS失敗ログが記録されている場合には当該SMS失敗ログを読取る。SMSDB読取部51は、例えば10秒に1回、SMS失敗ログテーブル32にSMS失敗ログが記録されているかどうかを読取るものでもよい。事業者端末20のSMS送信部52は、取得したSMS失敗ログに基づいて取得される電話番号(例えばSMS失敗ログに含まれる電話番号)を送信先として当該SMS失敗ログに含まれる認証IDを含むSMSメールを送信する。
【0059】
事業者端末20のSMS送信部52がSMS失敗ログに含まれる認証IDを含むSMSメールの送信に成功した場合、事業者端末20のSMS失敗ログ削除命令部53は、インターネット等を介してGWシステム14にアクセスし、GWサーバ10のSMS失敗ログ管理部26に対して、当該送信に成功したSMSメールに関する失敗ログを削除するように命令する。
【0060】
事業者端末20からSMS失敗ログ削除命令を受信したSMS失敗ログ管理部26は、SMS失敗ログテーブル32から当該送信に成功したSMSメールに関する失敗ログを削除する。
【0061】
ユーザ端末16のSMS受信部42は、GWサーバ10又は事業者端末16から送信されたSMSメールを受信する。ユーザ18は、ユーザ端末16の認証ID入力・送信部43により、当該SMSメールに含まれる認証IDをユーザ端末16に入力してサービス事業者に返信してもよい。認証ID入力・送信部43による認証IDを含むメッセージの返信は、インターネットを介して伝送されてもよい。
【0062】
GWサーバ10の認証ID受信・照合部27は、ユーザ端末16の認証ID入力・送信部43から送信されたメッセージを受信し、受信したメッセージに含まれる認証IDと送信した認証IDとを照合する。
【0063】
認証ID受信・照合部27が、受信したメッセージに含まれる認証IDと送信した認証IDとが一致すると判断した場合、GWサーバ10は、当該ユーザ18の本人認証が完了したものと判断して、当該ユーザ端末16に対してサービスを提供してもよい。また、認証ID受信・照合部27が、受信したメッセージに含まれる認証IDと送信した認証IDとが一致しないと判断した場合、GWサーバ10は、当該ユーザ端末16にエラーメッセージを送信してもよい。
【0064】
以上の構成により、GWサーバ10がユーザ端末16へのSMSメール送信に失敗した場合でも、ユーザ端末16と同一国内に設置された事業者端末20から当該送信に失敗した送信先に再度SMSメールが送信されるため、サービス事業者が発信したSMSメールをユーザ端末16により確実に受信させることができる。
【0065】
また、本発明の構成によれば、ユーザ端末と同一国内に事業者端末を設置し、当該事業者端末にアプリケーションをインストールして起動させておくことにより、その他の特殊なインフラ整備を必要とせずに、ユーザ端末にSMSメールをより確実に受信させることができる。
【0066】
また、事業者端末20は、SMS送信件数制御部54を含んでもよい。SMS送信件数制御部54は、事業者端末20が一日に送信するSMSメールの件数をカウントし、事業者端末20が送信するSMSメールの件数が一定の数に達した場合に、その日のSMSメール送信を停止する。例えば、キャリアごとに設定されているSMSの一日の送信件数の上限が200件/1日である場合、SMS送信件数制御部54は、事業者端末20が送信するSMSメールの件数を、180件/1日に設定されてもよい。これにより上限の手前で事業者端末20によるSMS送信動作を止めることができる。
【0067】
これにより、事業者端末20がキャリアによって設定されているSMSメール送信件数の上限を超えることを防ぎ、SMSメール送信件数の上限を超えた場合にキャリアによって事業者端末20にロックが設定されることを回避することができる。SMS送信件数制御部54によってある事業者端末20のSMSメール送信が停止した場合でも、他の事業者端末20がある場合には、当該他の事業者端末によって失敗ログに記載されたユーザ端末に対するSMSメール送信を行うことができる。
【0068】
本発明の構成によれば、事業者端末の数を増やすことにより、その他の設備やインフラを必要とせずに、ユーザ端末に送信するSMSメールの数量を容易に増設することができる。また、事業者端末は、通常販売されている端末に上述した特殊なアプリケーションをインストールすることにより製造することができる。
【0069】
また、GWサーバ10は、ユーザ端末16からSMS送信リクエストを受信した日時から一定時間が経過した時点において、認証ID受信・照合部27が当該ユーザ端末16から返信メッセージを受信していない場合、GWサーバ10のSMS失敗ログ管理部26は、SMS送信サーバログテーブル31から、当該ユーザ端末16の送信先の電話番号と送信済みの認証IDに関する情報を取得し、これらを失敗ログとしてSMS失敗ログテーブル32に記憶してもよい。SMS失敗ログ管理部26は、例えば、SMS送信リクエストを受信した日時から30分が経過した時点において、当該ユーザ端末16から返信メッセージを受信していない場合に、当該ユーザ端末16の送信先の電話番号と送信済みの認証IDをSMS失敗ログテーブル32に記憶してもよい。
【0070】
このように、SMS送信リクエストを受信した日時から一定時間が経過した時点において当該ユーザ端末16から返信メッセージが受信されない場合にも当該送信先を失敗ログとして記録することにより、SMS送信結果判断部24が送信に失敗した旨を認識していないにも関わらず、実際にはGWサーバ10からのSMSメール送信に失敗していた場合であっても、SMS失敗ログ管理部26によって当該ユーザ端末の電話番号と認証IDとに関する情報がSMS失敗ログテーブル32に記憶されるため、事業者端末20からSMSメールを送信して認証IDを通知することができる。
【0071】
また、GWサーバ10がSMSメール送信に成功していた場合であっても、ユーザ端末においてSMSメールが未開封のまま放置されたり、ユーザが認証IDの入力を失念していたりするなど、何らかの事情によりユーザ端末から認証IDの入力及び返信がなされない場合が存在する。このような場合に、SMS送信リクエストを受信した日時から一定時間(例えば3時間)が経過した時点において当該ユーザ端末16から返信メッセージが受信されない場合にも当該送信先を失敗ログとして記録することにより、再度、事業者端末20から既に送付したものと同じ認証IDを含むSMSメールを送信することができるので、このようなユーザ端末から認証IDの入力及び返信がなされる確率を向上させることができる。
【0072】
なお、意図的に認証IDの入力・送信を行わないユーザに過剰にSMSメールを送信しないように、上記のようなSMS送信リクエストを受信した日時から一定時間経過後の事業者端末20によるSMSメールの再送信は、認証IDの入力が行なわれるまで繰り返して行なうのではなく、同一のSMS送信リクエストごとに1回のみとしてもよい。
【0073】
さらに、SMS送信リクエスト受信部21が、SMS送信リクエストを発信したユーザ端末16から、再度、SMS再送信リクエストを受信した場合、認証ID生成部22は当該再送信リクエストに応じて新たな認証IDを生成する。そして、SMS失敗ログ管理部26は、GWサーバ10のSMS送信部23を介さずに当該再送信リクエストを発信したユーザ端末の電話番号と新たな認証IDとを失敗ログとしてSMS失敗ログテーブルに記憶してもよい。
【0074】
これにより、SMSメールの再送信を希望するユーザ端末に対して、GWサーバ10からのSMSメール送信を省略して事業者端末20からSMSメールを送信することにより、より確実かつ合理的にユーザ端末にSMSメールを受信させることができる。
【0075】
本実施形態にかかるSMSメールの伝送処理について図10を参照して説明する。図10は本実施形態にかかるSMSメールの伝送処理の全体的な流れを示すフローチャートである。
【0076】
図10を参照すると、ステップ300でGWサーバはユーザ端末からSMS送信リクエストを受信する。
【0077】
ステップ302で、GWサーバは受信したSMS送信リクエストごとに認証IDを生成する。
【0078】
当該受信したSMS送信リクエストが、当該ユーザ端末から送信される初めてのSMS送信リクエストである場合には、ステップ304で、GWサーバ又はSMS送信サーバのSMS送信部から当該ユーザ端末の電話番号を送信先として生成された認証IDを含むSMSメールを送信する。
【0079】
また、当該受信したSMS送信リクエストが、当該ユーザ端末から再度送信されるSMS送信リクエスト(SMS再送信リクエスト)である場合には、ステップ310で当該ユーザ端末の電話番号と生成された認証IDとを失敗ログとしてSMS失敗ログデータベースに記憶してもよい。
【0080】
ステップ304で、GWサーバ又はSMS送信サーバのSMS送信結果判断部がSMSメールの送信に失敗したと判断した場合も、ステップ310で当該ユーザ端末の電話番号と生成された認証IDとを失敗ログとしてSMS失敗ログデータベースに記憶する。
【0081】
また、ステップ304で、GWサーバ又はSMS送信サーバのSMS送信結果判断部がSMSメールの送信に失敗したと判断しなかった場合でも、SMS送信リクエスト受信日時から一定時間が経過しても送信先のユーザ端末から認証IDの入力・返信がなされない場合にも、ステップ310で当該ユーザ端末の電話番号と生成された認証IDとを失敗ログとしてSMS失敗ログデータベースに記憶する。
【0082】
ユーザ端末から認証IDの入力・返信がなされた場合、返信された認証IDがサービス事業者の送付した認証IDと一致している場合には、ステップ306でユーザの本人確認が完了したと判断し、ユーザ端末を個体識別して会員登録等のサービスが提供される。
【0083】
ユーザ端末から返信された認証IDがサービス事業者の送付した認証IDと一致しない場合には、ステップ308で当該ユーザ端末にエラーメッセージが送信される。
【0084】
ステップ310でSMS失敗ログデータベースに失敗ログが記憶された場合、ステップ312で事業者端末がSMS失敗ログデータベースに記録された失敗ログを読取る。
【0085】
事業者端末が失敗ログを読取った場合、ステップ314で事業者端末から当該失敗ログに含まれる電話番号を送信先として認証IDを含むSMSメールが送信される。
【0086】
ステップ314における事業者端末からのSMSメール送信に成功した場合、ステップ316において事業者端末はGWサーバに対してSMS失敗ログデータベースに記録された当該失敗ログを消去するように命令する。
【0087】
ステップ316においてSMS失敗ログが消去された場合、ユーザ端末から認証IDの入力及び返信があった場合には、返信された認証IDが送信した認証IDと一致するか否かに応じて前述のステップ306又はステップ308にすすむ。
【0088】
ステップ314における事業者端末からのSMSメール送信に失敗した場合、当該失敗ログはSMS失敗ログデータベースから消去されないので、再度事業者端末に読み取られる。
【0089】
(第2実施形態)
次に、図5から7を参照して本発明の第2実施形態にかかるSMSメール伝送システムについて説明する。第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ構成についての説明は省略する。
【0090】
図5を参照すると、本発明の第2実施形態にかかるSMSメール伝送システム2000は、ゲートウェイサーバ(GWサーバ)110及びSMSデータベース(SMSDB)112を含むゲートウェイシステム(GWシステム)114と、SMS送信サーバ130と、ユーザ端末16と、事業者端末20とを含む。
【0091】
GWサーバ110は、ユーザ端末16が本件サービス業者のサービスを受けるためにインターネットを介してアクセスする当該サービス業者のサーバである。
【0092】
SMSDB112は、サービス事業者がユーザ端末16に送信するSMSメールに関する情報が記録されるデータベースである。
【0093】
GWシステム114は、GWサーバ110とSMSDB112とを含み、サービス業者がユーザ端末に当該サービスを提供するためのシステムである。
【0094】
SMS送信サーバ130は、GWサーバ110の命令に従ってユーザ端末にSMSメールを送信するサーバである。
【0095】
ユーザ端末16及び事業者端末20については実施形態1で説明したものと同じであるため、説明を省略する。
【0096】
事業者端末20は、ユーザ端末16と同一の国内に設置されるのが好ましい。GWシステム114及びSMS送信サーバ130は、GWシステム114がユーザ端末16とインターネットを介して通信できる限り、どこに設置されてもよい。SMS送信サーバ130は例えばユーザ端末16の位置する国と異なる国に設置されてもよい。またこの場合、GWシステム114と事業者端末20とは、ユーザ端末16の位置する国と同じ国に設置されてもよい。
【0097】
図6を参照すると、SMS送信サーバ130はSMS送信部61とSMS送信ログ記録命令部62と送信結果判断部63とを含む。
【0098】
図7を参照すると、GWサーバ110はSMS送信リクエスト受信部121と認証ID生成部122とSMS送信命令部123とSMSDB読取部124とSMS失敗ログ管理部125と認証ID受信・照合部126とを含む。
【0099】
また、図7を参照すると、SMSDB112はSMS送信サーバログテーブル131とSMS失敗ログテーブル132とを含む。
【0100】
再び図5を参照して本発明の第2実施形態にかかるSMSメール伝送システム2000を具体的に説明する。
【0101】
GWサーバ110のSMS送信リクエスト受信部121が、ユーザ端末16からSMS送信リクエストを受信することは第1実施形態と同様である。
【0102】
また、GWサーバ110の認証ID生成部122が、SMS送信リクエストごとに認証IDを生成することも第1実施形態と同様である。
【0103】
GWサーバ110のSMS送信命令部123は、SMS送信サーバ130に対して、前記生成された認証IDを含むSMSメールをユーザ端末に送信するように命令する。
【0104】
SMS送信サーバ130のSMS送信部61は、SMS送信命令部123の命令に従ってユーザ端末16にSMSメールを発信する。SMS送信部61が発信するSMSメールは、当該生成された認証IDをユーザ端末に伝達するためのメールである。
【0105】
SMS送信サーバ130のSMS送信結果判断部63は、SMS送信部61がSMSメールの送信に成功したか否かを判断する。
【0106】
SMS送信サーバ130のSMS送信ログ記録命令部62は、SMS送信リクエストごとにSMSメール送信に関する情報をGWサーバ110のSMSDB112のSMS送信サーバログテーブル131に記録する。SMS送信サーバログテーブル131に記録されるSMSメール送信に関する情報は、第1実施形態と同様である。
【0107】
第2実施形態にかかるSMSメール伝送システム及び方法のその他のシステム構成及びSMSメール伝送方法は第1実施形態と同様であるため省略する。
【0108】
このようにGWシステム114とは別にSMS送信サーバ130を設け、SMS送信サーバ130にユーザ端末に対するSMSメールの送信等を実行させることによって、GWサーバ110の機能をサービス事業の提供のために集中的に活用することができる。
【0109】
(第3実施形態)
次に、図8及び図9を参照して本発明の第3実施形態にかかるSMSメール伝送システムについて説明する。第3実施形態の説明において、第1実施形態又は第2実施形態と同じ説明は省略する。
【0110】
図8を参照すると、本発明の第3実施形態にかかるSMSメール伝送システム3000は、ゲートウェイサーバ(GWサーバ)210及びSMSデータベース(SMSDB)212を含むゲートウェイシステム(GWシステム)214と、第1のSMS送信サーバ230と、第2のSMS送信サーバ240と、ユーザ端末16と、事業者端末20とを含む。
【0111】
GWサーバ210は、ユーザ端末16が本件サービス業者のサービスを受けるためにインターネットを介してアクセスする当該サービス業者のサーバである。
【0112】
SMSDB212は、サービス事業者がユーザ端末16に送信するSMSメールに関する情報が記録されるデータベースである。
【0113】
GWシステム214は、GWサーバ210とSMSDB212とを含み、サービス業者がユーザ端末に当該サービスを提供するためのシステムである。
【0114】
第1のSMS送信サーバ230及び第2のSMS送信サーバ240は、GWサーバ210の命令に従ってユーザ端末にSMSメールをそれぞれ送信するサーバである。図8に示す例においては2つのSMS送信サーバが設置されているが、設置されるSMS送信サーバの数は2つ以上であってもよい。
【0115】
ユーザ端末16及び事業者端末20については第1実施形態で説明したものと同じであるため、説明を省略する。
【0116】
事業者端末20はユーザ端末16と同一の国内に設置されるのが好ましい。GWシステム214、第1のSMS送信サーバ230、及び第2のSMS送信サーバ240は、GWシステム214がユーザ端末16とインターネット通信できる限り、それぞれどこに設置されてもよく、例えばユーザ端末16と異なる国に設置されてもよい。
【0117】
第1のSMS送信サーバ230及び第2のSMS送信サーバ240の構造は、第2実施形態におけるSMS送信サーバ130とそれぞれ同様である。
【0118】
図9を参照すると、GWサーバ210はSMS送信サーバ振分部221と、SMS送信リクエスト受信部222と、認証ID生成部223と、SMS送信命令部224と、SMSDB読取部225と、SMS失敗ログ管理部226と、認証ID受信・照合部227とを含む。
【0119】
SMS送信サーバ振分部221は、SMS送信リクエスト受信部222で受信した各SMS送信リクエストごとに、SMS送信命令を出すSMS送信サーバを選択する。
【0120】
GWサーバ210において、SMS送信サーバ振分部221を除く他の構成は第2実施形態の構成と同様である。
【0121】
また、図9を参照すると、SMSDB212は、SMS送信プロバイダログテーブル231と、第1のSMS送信サーバログテーブル232と、第2のSMS送信サーバログテーブル233と、SMS失敗ログテーブル234とを含む。
【0122】
SMS送信プロバイダログテーブル231には、GWサーバ210のSMS送信サーバ振分部221によって、どのSMSメールがどのSMS送信サーバ(SMS送信プロバイダ)から送信されたのかに関する情報が記録される。すなわち、SMS送信プロバイダログテーブル231には、SMS送信サーバ振分部221が選択したSMS送信サーバの履歴が記録される。
【0123】
第1のSMS送信サーバログテーブル232及び第2のSMS送信サーバログテーブル233は、それぞれ第1のSMS送信サーバ230及び第2のSMS送信サーバ240に対応している。すなわち、第1のSMS送信サーバログテーブル232には、第1のSMS送信サーバ230から送信されたSMSメールに関する情報が記録され、第2のSMS送信サーバログテーブル233には、第2のSMS送信サーバ240から送信されたSMSメールに関する情報が記録される。
【0124】
SMSDB212に含まれる各SMS送信サーバログテーブルは任意の数設置することが可能である。特に、SMSDB212に含まれる各SMS送信サーバログテーブルは、SMS送信サーバの数と同じ数だけ設置することができる。したがって、SMS送信サーバが3つ設置されている場合には、各SMS送信サーバにそれぞれ対応した3つのSMS送信サーバログテーブルが設置することができる。
【0125】
再び図8を参照して本発明の第3実施形態にかかるSMSメール伝送システム3000を具体的に説明する。
【0126】
GWサーバ210のSMS送信リクエスト受信部222が、ユーザ端末16からSMS送信リクエストを受信することは第1及び第2実施形態と同様である。
【0127】
また、GWサーバ210の認証ID生成部223が、SMS送信リクエストごとに認証IDを生成することも第1及び第2実施形態と同様である。
【0128】
GWサーバ210のSMS送信サーバ振分部221は、受信したSMS送信リクエストに対応するSMSメールを送信するためのSMS送信サーバを選択する。SMS送信サーバ振分部221は、一定の時間単位で選択するSMS送信サーバを振り分けてもよく、送信するSMSメールの量に応じてSMS送信サーバを振り分けてもよい。その他、SMS送信サーバ振分部221は任意の基準によりSMS送信サーバを振り分けてもよい。
【0129】
GWサーバ210のSMS送信命令部224は、SMS送信サーバ振分部221が選択したSMS送信サーバに対して、前記生成された認証IDを含むSMSメールをユーザ端末に送信するように命令する。
【0130】
SMS送信サーバ振分部221に選択されたSMS送信サーバのSMS送信部61は、SMS送信命令部224の命令に従ってユーザ端末16にSMSメールを発信する。SMS送信部61が発信するSMSメールは、当該生成された認証IDをユーザ端末に伝達するためのメールである。
【0131】
SMS送信サーバ振分部221に選択されたSMS送信サーバのSMS送信結果判断部63は、SMS送信部61がSMSメールの送信に成功したか否かを判断する。
【0132】
SMS送信サーバ振分部221に選択されたSMS送信サーバのSMS送信ログ記録命令部62は、SMS送信リクエストごとにSMSメール送信に関する情報を、当該SMS送信サーバに対応するSMS送信サーバログテーブルに記録する。当該SMS送信サーバログテーブルに記録されるSMSメール送信に関する情報は、第1及び第2実施形態におけるものと同様である。
【0133】
第3実施形態にかかるSMSメール伝送システム及び方法のその他のシステム構成及びSMSメール伝送方法は第1及び第2実施形態と同様であるため省略する。
【0134】
このようにSMS送信サーバを複数設置することにより、複数のSMS送信サーバのうちいずれか一つのSMS送信サーバに支障が生じた場合でも安定してユーザ端末にSMSメールを伝送することができる。
【符号の説明】
【0135】
SMS伝送システム 1000、2000、3000
ゲートウェイサーバ(GWサーバ) 10、110、210
SMSデータベース(SMSDB) 12、112、212
ゲートウェイシステム(GWシステム) 14、114、214
事業者端末 20
ユーザ端末 16
SMS送信サーバ 130、230、340


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートウェイサーバとSMSデータベースと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムであって、
前記ゲートウェイサーバは、
ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信するSMS送信部と、
前記SMSメールの送信結果を判断するSMS送信結果判断部と、
前記SMSデータベースを読み取るSMSデータベース読取部と、
を備え、
前記SMSデータベースは、
前記SMS送信部によって送信されたSMSメールに関する情報を記憶するSMS送信サーバログテーブルと、
前記SMS送信結果判断部において送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記憶するSMS失敗ログテーブルと、
を備え、
前記ゲートウェイサーバは、前記SMS送信サーバログテーブルに、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を前記SMS失敗ログテーブルに記録するSMS失敗ログ管理部をさらに備え、
前記事業者端末は、前記事業者端末にインストールされたアプリケーションによって制御されるSMSデータベース読取部とSMS送信部とSMS失敗ログ削除命令部とを備え、
前記事業者端末のSMSデータベース読取部は、定期的に前記SMS失敗ログテーブルを読み取り、
前記事業者端末のSMS送信部は、前記SMS失敗ログテーブルに前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、
前記SMS失敗ログ削除命令部は、前記事業者端末が前記送信失敗と判断されたユーザ端末への前記SMSメールの送信に成功したとき、成功した送信先の電話番号を前記SMS失敗ログテーブルから削除するように前記SMS失敗ログ管理部に命令する
ことを特徴とするSMSメール伝送システム。
【請求項2】
前記ゲートウェイサーバは、
インターネット回線を通じて前記ユーザ端末から前記ユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信するSMS送信リクエスト受信部と、
前記SMS送信リクエストごとに認証IDを生成する認証ID生成部と、
をさらに備え、
前記ゲートウェイサーバのSMS送信部は、前記ユーザ端末の電話番号を送信先として前記認証IDを含むSMSメールを送信し、
前記SMS失敗ログテーブルは、
前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号と前記認証IDとを含むSMS失敗ログを記憶し、
前記SMS失敗ログ管理部は、前記SMS送信サーバログテーブルに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログを前記SMS失敗ログテーブルに記録し、
前記事業者端末のSMS送信部は、前記SMS失敗ログテーブルに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログに含まれる前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先として前記認証IDを含むSMSメールを送信し、
前記SMS失敗ログ削除命令部は、前記事業者端末が前記送信失敗と判断されたユーザ端末への前記SMSメール送信に成功したとき、前記SMSメール送信に成功したユーザ端末の前記失敗ログを前記SMS失敗ログテーブルから削除するように前記SMS失敗ログ管理部に命令する
ことを特徴とする請求項1に記載のSMSメール伝送システム。
【請求項3】
前記SMS失敗ログ管理部は、
前記ゲートウェイサーバのSMS送信部が前記ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信してから一定時間経過後において、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末からの応答がないとき、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項1又は2に記載のSMSメール伝送システム。
【請求項4】
前記SMS失敗ログ管理部は、
前記SMS送信リクエスト受信部において前記ユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、前記SMS再送信リクエストを送信した前記ユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のSMSメール伝送システム。
【請求項5】
ゲートウェイサーバとSMSデータベースと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムであって、
前記ゲートウェイサーバは、
ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールをシステム外のSMS送信サーバに送信させるためのSMS送信命令部と、
前記SMSデータベースを読み取るSMSデータベース読取部と、
を備え、
前記SMSデータベースは、
前記SMS送信命令部の命令に従って送信されたSMSメールに関する情報を記憶するSMS送信サーバログテーブルと、
送信失敗と判断された前記SMSメールの送信先であるユーザ端末の電話番号を記憶するSMS失敗ログテーブルと、
を備え、
前記ゲートウェイサーバは、前記SMS送信サーバログテーブルに、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を前記SMS失敗ログテーブルに記録するSMS失敗ログ管理部をさらに備え、
前記事業者端末は、前記事業者端末にインストールされたアプリケーションによって制御されるSMSデータベース読取部とSMS送信部とSMS失敗ログ削除命令部とを備え、
前記事業者端末のSMSデータベース読取部は、定期的に前記SMS失敗ログテーブルを読み取り、
前記事業者端末のSMS送信部は、前記SMS失敗ログテーブルに前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、
前記SMS失敗ログ削除命令部は、前記事業者端末が前記送信失敗と判断されたユーザ端末への前記SMSメールの送信に成功したとき、成功した送信先の電話番号を前記SMS失敗ログテーブルから削除するように前記SMS失敗ログ管理部に命令する
ことを特徴とするSMSメール伝送システム。
【請求項6】
前記ゲートウェイサーバは、
インターネット回線を通じて前記ユーザ端末から前記ユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信するSMS送信リクエスト受信部と、
前記SMS送信リクエストごとに認証IDを生成する認証ID生成部と、
をさらに備え、
前記SMS送信命令部は、前記ユーザ端末の電話番号を送信先とする前記認証IDを含むSMSメールを、前記SMS送信サーバに送信させ、
前記SMS失敗ログテーブルは、
前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号と前記認証IDとを含むSMS失敗ログを記憶し、
前記SMS失敗ログ管理部は、前記SMS送信サーバログテーブルに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログを前記SMS失敗ログテーブルに記録し、
前記事業者端末のSMS送信部は、前記SMS失敗ログテーブルに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログに含まれる前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先として前記認証IDを含むSMSメールを送信し、
前記SMS失敗ログ削除命令部は、前記事業者端末が前記送信失敗と判断されたユーザ端末への前記SMSメール送信に成功したとき、前記SMSメール送信に成功したユーザ端末の前記失敗ログを前記SMS失敗ログテーブルから削除するように前記SMS失敗ログ管理部に命令する
ことを特徴とする請求項5に記載のSMSメール伝送システム。
【請求項7】
前記SMS失敗ログ管理部は、
前記ゲートウェイサーバのSMS送信命令部が、前記ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールを、前記SMS送信サーバに送信させてから一定時間経過後において、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末からの応答がないとき、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項5又は6に記載のSMSメール伝送システム。
【請求項8】
前記SMS失敗ログ管理部は、
前記SMS送信リクエスト受信部において前記ユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、前記SMS再送信リクエストを送信した前記ユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のSMSメール伝送システム。
【請求項9】
ゲートウェイサーバと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムによるSMSメール伝送方法であって、
前記ゲートウェイサーバは、
ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、
前記SMSメールの送信結果を判断し、
前記SMSメールに関する情報が記録されるSMSデータベースを読み取り、
前記SMSデータベースに、
前記SMSメールの送信結果を判断することにおいて送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録し、
前記事業者端末は、前記事業者端末にインストールされたアプリケーションの制御により、
定期的に前記SMSデータベースを読み取り、
前記SMSデータベースに前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、
前記事業者端末が前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号への前記SMSメールの送信に成功したとき、前記成功した送信先の電話番号を前記SMSデータベースから削除するように前記ゲートウェイサーバに命令する
ことを特徴とするSMSメール伝送方法。
【請求項10】
前記ゲートウェイサーバは、
インターネットを通じて前記ユーザ端末から前記ユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信し、
前記SMS送信リクエストごとに認証IDを生成し、
前記ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信することにおいて、前記認証IDを含むSMSメールを送信し、
前記SMSデータベースは、
前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録することにおいて、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の認証IDを含むSMS失敗ログを記憶し、
前記SMSデータベースに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログをSMS失敗ログテーブルに記録し、
前記事業者端末は、前記SMS失敗ログテーブルに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログに含まれる前記ユーザ端末の電話番号を送信先として前記認証IDを含むSMSメールを送信し、
前記事業者端末が前記ユーザ端末への前記SMSメール送信に成功したとき、前記SMSメール送信に成功したユーザ端末の前記失敗ログを前記SMS失敗ログテーブルから削除するように前記SMS失敗ログ管理部に命令する
こと特徴とする請求項9に記載のSMSメール伝送方法。
【請求項11】
前記ゲートウェイサーバは、前記SMS失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信してから一定時間経過後において、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末から応答がないとき、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項9又は10に記載のSMSメール伝送方法。
【請求項12】
前記ゲートウェイサーバは、
前記SMS送信リクエストを受信することにおいて前記ユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、前記SMS再送信リクエストを送信したユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のSMSメール伝送方法。
【請求項13】
ゲートウェイサーバと事業者端末とを備えるSMSメール伝送システムによるSMSメール伝送方法であって、
前記ゲートウェイサーバは、
ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールをシステム外のSMS送信サーバに送信させ、
前記SMSメールに関する情報が記録されるSMSデータベースを読み取り、
前記SMSデータベースに、
前記SMS送信サーバにより送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録し、
前記事業者端末は、前記事業者端末にインストールされたアプリケーションの制御により、
定期的に前記SMSデータベースを読み取り、
前記SMSデータベースに前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号が記憶されているとき、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を送信先としてSMSメールを送信し、
前記事業者端末が前記ユーザ端末の電話番号への前記SMSメールの送信に成功したとき、前記成功した送信先の電話番号を前記SMSデータベースから削除するように前記ゲートウェイサーバに命令する
ことを特徴とするSMSメール伝送方法。
【請求項14】
前記ゲートウェイサーバは、
インターネットを通じて前記ユーザ端末から前記ユーザ端末の電話番号を含むSMS送信リクエストを受信し、
前記SMS送信リクエストごとに認証IDを生成し、
前記ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールを前記SMS送信サーバに送信させることにおいて、前記認証IDを含むSMSメールを送信し、
前記SMSデータベースは、
前記送信失敗と判断されたユーザ端末の電話番号を記録することにおいて、前記送信失敗と判断されたユーザ端末の認証IDを含むSMS失敗ログを記憶し、
前記SMSデータベースに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログをSMS失敗ログテーブルに記録し、
前記事業者端末は、前記SMS失敗ログテーブルに前記SMS失敗ログが記憶されているとき、前記SMS失敗ログに含まれる前記ユーザ端末の電話番号を送信先として前記認証IDを含むSMSメールを送信し、
前記事業者端末が前記ユーザ端末への前記SMSメール送信に成功したとき、前記SMSメール送信に成功したユーザ端末の前記失敗ログを前記SMS失敗ログテーブルから削除するように前記SMS失敗ログ管理部に命令する
こと特徴とする請求項13に記載のSMSメール伝送方法。
【請求項15】
前記ゲートウェイサーバは、前記SMS失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末の電話番号を送信先とするSMSメールを前記SMS送信サーバに送信させてから一定時間経過後において、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末から応答がないとき、前記失敗ログテーブルに記憶されていない前記ユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項13又は14に記載のSMSメール伝送方法。
【請求項16】
前記ゲートウェイサーバは、
前記SMS送信リクエストを受信することにおいて前記ユーザ端末からSMS再送信リクエストを受信したとき、前記SMS再送信リクエストを送信したユーザ端末の電話番号を前記SMS送信失敗ログテーブルに記録することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載のSMSメール伝送方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−62563(P2013−62563A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−197889(P2011−197889)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【出願人】(501333021)NHNJapan株式会社 (29)
【Fターム(参考)】