説明

SNSサーバからネットワークを介してユーザ端末のウェブブラウザに送信されるコンピュータプログラム

【課題】ユーザ間の軋轢を低減しうるSNSサービスを実現する。
【解決手段】コンピュータプログラムは、SNSサーバ4からネットワーク6を介してユーザ端末のウェブブラウザに送信されるコンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、ログイン画面をユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、ログイン画面に対して入力されたユーザIDおよびパスワードを送信する機能と、認証が成功した場合、日記編集画面を表示させる機能と、日記情報の公開範囲が制限されている場合に、日記情報の閲覧が許可されている他のユーザのリストを表示させる機能と、リストに含まれる他のユーザのなかにSNSサーバを使用して提供されるSNSサービスの利用を止めた他のユーザがいる場合、その止めた他のユーザに関する情報を認証されたユーザに通知する機能と、をユーザ端末に実現させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SNSサーバからネットワークを介してユーザ端末のウェブブラウザに送信されるコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
SNS(Social Network Service)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
SNSサービスのウェブサイトにログインすると、通常、そのSNSサービスにおいて自分と友人関係を結んでいる他のユーザのリストが表示される。株式会社ミクシィが提供するSNSサービスにおいては「マイミクシィ」と称されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−269477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、SNSサービスにおいて、ユーザ間の友人関係はいずれか一方からの申請により解消することができる。これは、他方のユーザからみると一方的に友人関係を解消されたと言える状況であり、場合によっては他方のユーザにとまどいと怒りを与えうる。しかしながら、双方の合意に基づかないと友人関係を解消できないとすると、友人関係を結ぶ際のハードルが高くなりすぎ、SNSの理念に反することになりかねない。そこで、上記の状況が生じうることには目をつぶって一方的な友人関係の解消を許しているのがSNSサービスの現状である。
【0006】
友人関係にある一方のユーザがその友人関係の解消を申請した場合、他方のユーザが次にログインしたとき、他方のユーザは自己の友人のリストに一方のユーザを見つけることができなくなる。このようにして他方のユーザは一方のユーザが自分との友人関係を解消したことを知る。ところで、一方のユーザがSNSサービスを何らかの理由で退会した場合にも同様のことが起こる。すなわち、他方のユーザの友人のリストから一方のユーザが消去される。
【0007】
すなわち、従来では、一方のユーザが友人関係を解消した場合でも退会した場合でも、他方のユーザ側で発生する事象は同じである。したがって、他方のユーザの友人のリストから一方のユーザが消えた場合、それが実際には退会によるものであっても、他方のユーザは一方のユーザが友人関係を一方的に解消したと思いこむことがある。これはユーザ間の軋轢を増長しうる。
【0008】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザ間の軋轢を低減しうるSNSサービスを実現する技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある態様はコンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、SNSサーバからネットワークを介してユーザ端末のウェブブラウザに送信されるコンピュータプログラムであって、ユーザIDおよびパスワードの入力を促すログイン画面をユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、ログイン画面に対して入力されたユーザIDおよびパスワードをSNSサーバにネットワークを介して送信する機能と、SNSサーバにおいて送信されたユーザIDおよびパスワードの認証が成功した場合、認証されたユーザの日記情報が入力されるべき日記入力領域を含む日記編集画面をディスプレイに表示させる機能と、認証されたユーザが日記入力領域に入力された日記情報の公開範囲を制限している場合に、日記入力領域に入力された日記情報の閲覧が許可されている他のユーザのリストをディスプレイに表示させる機能と、リストに含まれる他のユーザのなかにSNSサーバを使用して提供されるSNSサービスの利用を止めた他のユーザがいる場合、その止めた他のユーザに関する情報を認証されたユーザに通知する機能と、をユーザ端末に実現させる。
【0010】
本発明の別の態様はコンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、SNSサーバからネットワークを介してユーザ端末のウェブブラウザに送信されるコンピュータプログラムであって、ユーザIDおよびパスワードの入力を促すログイン画面をユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、ログイン画面に対して入力されたユーザIDおよびパスワードをSNSサーバにネットワークを介して送信する機能と、SNSサーバにおいて送信されたユーザIDおよびパスワードの認証が成功した場合、認証されたユーザの日記情報が入力されるべき日記入力領域を含む日記編集画面をディスプレイに表示させる機能と、認証されたユーザが日記入力領域に入力された日記情報の公開範囲を制限している場合に、日記入力領域に入力された日記情報の閲覧が許可されている他のユーザのリストをディスプレイに表示させる機能と、SNSサーバを使用して提供されるSNSサービスの利用を止めるための処理を開始する機能と、止めるための処理の過程において、認証されたユーザに、リストに含まれる他のユーザのなかからメッセージを残すべき他のユーザを選択させる機能と、選択された他のユーザに対するメッセージ情報が入力されるべきメッセージ入力領域を含むメッセージ編集画面をディスプレイに表示させる機能と、をユーザ端末に実現させる。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現をコンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】SNSサービスが提供されるSNSシステムの構成を示す模式図である。
【図2】図2(a)、(b)は、PC端末および携帯電話のそれぞれの機能および構成を示すブロック図である。
【図3】ウェブブラウザが実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより実現する画面遷移を示す図である。
【図4】退会手続きの過程において、ウェブブラウザが本実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより実現する画面遷移を示す図である。
【図5】強制退会が発生した場合の日記編集画面の代表画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
【0014】
図1は、SNSサービスが提供されるSNSシステム2の構成を示す模式図である。SNSサービス自体は公知であり、それを実現するシステムも既に存在する。したがって、ここでは主に本実施の形態に係る部分を説明し、他の部分の説明は省略する。
【0015】
SNSサービスを利用しようとするユーザは、PC(Personal Computer)端末8または携帯電話10からインターネットやPLMN(Public Land Mobile Network)などのネットワーク6を介してSNSサーバ4にアクセスする。ユーザはユーザIDとパスワードとをSNSサーバ4に送信し、SNSサーバ4はそれを認証する。認証に成功するとSNSサーバ4は、友人管理機能や日記管理機能やつぶやき機能などの様々な機能をユーザに提供する。
【0016】
より具体的には、SNSサーバ4はネットワーク6を介して、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語により記述されたコンピュータプログラムを、PC端末8や携帯電話10のウェブブラウザに送信する。SNSサーバ4と携帯電話10、PC端末8との通信がTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)にしたがう場合、コンピュータプログラムはパケットを介して伝送される。PC端末8や携帯電話10のウェブブラウザは、受信したコンピュータプログラムを実行することで、上記機能を提供するための画面をディスプレイに表示させる。
【0017】
図2(a)、(b)は、PC端末8および携帯電話10のそれぞれの機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(central processing unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0018】
PC端末8は、通信部12と、ウェブブラウザ14と、ディスプレイ15と、記憶装置16と、を備える。通信部12はネットワーク6との間でパケットなどのデータをやりとりする。ウェブブラウザ14は、大略的には以下の3つの機能を有する。一つ目は、URI(Uniform Resource Identifier)・HTTP(HyperText Transfer Protocol)などに基づきSNSサーバ4と通信してリソースを取得する機能である。二つ目は、取り寄せたリソースをその種類(HTML、XHTML(Extensible HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、テキスト、画像など)に応じて解析するパーサ(parser)としての機能である。三つ目は、パーサの解析結果をもとに文字や画像を適切に配置し、あるいは文字のサイズを調整したり色を付けるなどして最終的に人間のための表示を行うレンダラ(renderer)としての機能である。
【0019】
記憶装置16はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。記憶装置16は、ウェブブラウザ14によって使用されるキャッシュ領域18を含む。ウェブブラウザ14はキャッシュ機能を有する。キャッシュ機能は公知の機能であり、一度ネットワーク6から受信したデータをキャッシュ領域18に保存しておき、再度利用する際にはネットワーク6を介さずキャッシュ領域18のデータを利用する機能を含む。
【0020】
携帯電話10は、通信通話部22と、ウェブブラウザ24と、ディスプレイ25と、記憶装置26と、を備える。通信通話部22は、通信部12と同様の機能を有すると共に、電話網32との間での着呼、発呼を制御する。ウェブブラウザ24は、通信通話部22が携帯電話10への着呼を検知した場合に通信通話部22から着呼を知らせる通知を受ける。それ以外の点では、ウェブブラウザ24はウェブブラウザ14と同様の機能を有する。記憶装置26は記憶装置16と同様に構成され、キャッシュ領域28を含む。
【0021】
図3は、ウェブブラウザ14、24が実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより実現する画面遷移を示す図である。本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、ログイン画面用プログラム36と、日記編集画面用プログラム42と、を含む。
【0022】
ユーザはウェブブラウザ14、24のURL入力領域34に所定のURLを入力する。ウェブブラウザ14、24は入力されたURLを含むリクエスト情報をネットワーク6に送信する。SNSサーバ4はネットワーク6を介してそのリクエスト情報を受け、HTML等のプログラミング言語で記述されたログイン画面用プログラム36をネットワーク6を介してウェブブラウザ14、24に送信する。
【0023】
ウェブブラウザ14、24は受信したログイン画面用プログラム36を実行することにより、以下の2つの機能を実現する。
機能1.ユーザIDおよびパスワードの入力を促すログイン画面38をディスプレイ15、25に表示させる機能。
機能2.ログイン画面38に対して入力されたユーザIDおよびパスワードを含むID+パスワード情報40を生成し、生成されたID+パスワード情報40をSNSサーバ4にネットワーク6を介して送信する機能。
【0024】
SNSサーバ4は、受信したID+パスワード情報40に含まれるユーザIDおよびパスワードの認証を行う。この認証が成功した場合、SNSサーバ4は、HTML等のプログラミング言語で記述された日記編集画面用プログラム42をネットワーク6を介してウェブブラウザ14、24に送信する。
【0025】
ウェブブラウザ14、24は受信した日記編集画面用プログラム42を実行することにより、以下の3つの機能を実現する。
機能1.日記編集画面48をディスプレイ15、25に表示させる機能。日記編集画面48は、認証されたユーザの日記情報が入力されるべき日記入力領域44と、日記入力領域44に入力された日記情報のSNSサーバ4への送信指示を受け付ける送信指示領域すなわち送信ボタン46と、を含む。
【0026】
SNSサービス内ではユーザ間に友人関係を設定できる。友人関係となったユーザ同士は互いに相手の日記情報を閲覧することができる。ユーザは、自己の日記情報を友人にのみ公開するよう設定することができる。すなわち、あるユーザのSNSサービスにおける友人は、あるユーザが日記情報の公開範囲を制限している場合に、あるユーザの日記情報の閲覧が許可されている他のユーザである。このようなSNSサービスにおける友人関係自体は公知である。
【0027】
機能2.認証されたユーザのSNSサービスにおける友人のリスト(以下、友人リストと称す)をディスプレイ15、25に表示させる機能。この友人リストは日記編集画面48とは別のウインドウ内に表示されてもよいし、日記編集画面48内に表示されてもよい。例えば、日記編集画面48は、認証されたユーザのSNSサービスにおける友人のユーザIDのリストを表示する友人リスト領域50を含む。
【0028】
機能3.友人リストに含まれる友人のなかにSNSサービスの利用を止めた友人がいる場合、その止めた友人に関する情報を認証されたユーザに通知する機能。(以下、SNSサービスの利用を止めることを、SNSサービスを退会すると称す。)ユーザがSNSサービスを退会した場合、そのユーザのユーザIDおよびパスワードがSNSサーバ4から消去されてもよいし、後日の再登録の際に使用できるようユーザIDおよびパスワードは残されているがそのユーザのログインは許可されなくてもよい。
【0029】
SNSサービスでは、少なくとも以下の3つの場合に、少なくともひとつの友人のユーザIDが友人リスト領域50に表示されなくなる。
場合1.認証されたユーザが友人リストに含まれる友人との友人関係の解消をSNSサービスに通知した場合。
場合2.友人リストに含まれる友人が認証されたユーザとの友人関係の解消をSNSサービスに通知した場合。
場合3.友人リストに含まれる友人がSNSサービスを退会した場合。
【0030】
日記編集画面48では、場合3と場合1、2とが区別される。例えば、友人リストに含まれる友人がSNSサービスを退会した場合、その退会後所定の期間友人リスト領域50はその退会した友人のユーザIDとSNSサービス退会を示す情報とを対応付けて表示する。その期間が満了した後は友人リスト領域50からその退会した友人のユーザIDが消去される。図3の例では、認証されたユーザの友人であるユーザID「Cさん」が退会した場合、友人リスト領域50におけるユーザID「Cさん」の表示の隣に「(退会)」と表示される。これにより、認証されたユーザに、ユーザID「Cさん」がSNSサービスを退会したことが通知される。
【0031】
また、例えば、日記編集画面48は、SNSサービスからのメッセージを表示するシステム情報表示領域52を含んでもよい。システム情報表示領域52は、友人リストに含まれる友人がSNSサービスを退会した場合、その旨を表示してもよい。さらに、システム情報表示領域52は、退会した友人から取得されSNSサーバ4に保持されている、退会した友人がSNSサービスを退会した理由を示す退会理由情報を表示してもよい。これにより、認証されたユーザに、友人がSNSサービスを退会した理由が通知される。
【0032】
ユーザは、SNSサービスを退会する際に選択形式により退会理由情報を選択してもよいし、退会理由情報を送るべき友人を選択して個別に退会理由情報を入力してもよい。
図4は、退会手続きの過程において、ウェブブラウザ14、24が本実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行することにより実現する画面遷移を示す図である。本実施の形態に係るコンピュータプログラムはさらに、退会通知選択用プログラム54と、メッセージ入力画面用プログラム56と、を含む。
【0033】
ユーザは、SNSサービスを退会したい場合、日記編集画面48に含まれる不図示の退会手続き開始ボタンをクリックする。ウェブブラウザ14、24は、退会手続き開始ボタンがクリックされると、退会処理を開始するための退会リクエスト情報をネットワーク6に送信する。SNSサーバ4はネットワーク6を介してその退会リクエスト情報を受け、HTML等のプログラミング言語で記述された退会通知選択用プログラム54をネットワーク6を介してウェブブラウザ14、24に送信する。
【0034】
ウェブブラウザ14、24は受信した退会通知選択用プログラム54を実行することにより、以下の機能を実現する。
機能.退会処理の過程において、認証されたユーザに、友人リストに含まれる友人のなかから退会メッセージを残すべき友人を選択させる機能。この機能により、退会メッセージを残すべき友人の選択を促す退会通知選択画面58がディスプレイ15、25に表示される。退会通知選択画面58は、認証されたユーザの友人のユーザIDのリストを表示し、かつ、そのなかで退会メッセージを残すべき友人の選択を受け付ける友人選択領域60を有する。
【0035】
ユーザが友人選択領域60において友人を選択し、OKボタンを押し下げると、ウェブブラウザ14、24は選択結果をネットワーク6を介してSNSサーバ4に送信する。SNSサーバ4は、その選択結果を受信すると、HTML等のプログラミング言語で記述されたメッセージ入力画面用プログラム56をネットワーク6を介してウェブブラウザ14、24に送信する。
【0036】
ウェブブラウザ14、24は受信したメッセージ入力画面用プログラム56を実行することにより、以下の機能を実現する。
機能.選択された友人に対する退会メッセージ情報が入力されるべき退会メッセージ入力領域62を含む退会メッセージ編集画面64をディスプレイ15、25に表示させる機能。
【0037】
SNSサービスには通常利用規約が存在し、ユーザはSNSサービスに登録するとき、利用規約に同意することが求められる。利用規約には通常、他のユーザを不快にする行為を行うユーザはSNSサービス側によって強制的に退会させられる旨が記載されている。
【0038】
図5は、強制退会が発生した場合の日記編集画面66の代表画面図である。友人リストに含まれる友人がSNSサービス側によって強制的に退会させられた場合、その退会後所定の期間友人リスト領域68はその友人のユーザIDと、強制的に退会させられたことを示す情報と、を対応付けて表示する。その期間が満了した後は友人リスト領域68からその強制退会の友人のユーザIDが消去される。図5の例では、認証されたユーザの友人であるユーザID「Dさん」が強制的に退会させられた場合、友人リスト領域68におけるユーザID「Dさん」の表示の隣に「(強制退会)」と表示される。これにより、認証されたユーザに、ユーザID「Dさん」がSNSサービスを強制退会になったことが通知される。
【0039】
また、例えば、日記編集画面66のシステム情報表示領域70は、友人リストに含まれる友人がSNSサービス側によって強制的に退会させられた場合、その旨を表示してもよい。これらにより、認証されたユーザに、友人がSNSサービスを強制退会になったことが通知される。
【0040】
本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、ユーザは友人がSNSサービスを退会した場合にそれを知ることができる。特にシステム情報表示領域により友人の退会が通知される場合、ユーザは、ログイン時に表示される友人のリストからある友人が消えている場合でも、それがその友人がSNSサービスを退会したことによるものなのかそうでないのかをすぐに知ることができる。特に、ユーザは、それが退会によるものなのか、その友人が自分との友人関係を解消したことによるものなのかを知ることができる。これにより、友人関係にあるユーザの一方が退会したときに、他方のユーザが一方的に友人関係を解消されたと思いこむような誤解が防がれる。その結果、退会時の配慮にも富み、ユーザの心理的負担を軽減できるSNSサービスが提供される。
【0041】
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、ユーザの友人がSNSサービスを退会した場合、ユーザはその友人が退会した理由を知ることができる。したがって、ユーザは友人の退会について納得しやすくなる。また、退会する友人のほうは退会するまで交流のあった友人への義理をある程度果たすことができる。
【0042】
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、ユーザの友人がSNSサービス側によって強制退会となった場合、そのことを知ることができる。したがって、ユーザはその情報を今後の参考にすることができる。すなわち、ユーザは強制退会となった友人のとの過去のやりとりを見直して重要な個人情報等が漏れていないか確認できる。また、別のSNSサービスでその強制退会となった友人とコンタクトがある場合は、その友人との接触を断つことができる。
【0043】
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、退会時に友人に退会メッセージを残すことができる。したがって、例えば特に親しかった友人には特別な退会メッセージを残し、その友人ががっかりする度合いを低減できる。
【0044】
以上、実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0045】
実施の形態では、ユーザが携帯電話10を使用してSNSを利用する場合について説明したが、これに限られず、ユーザは通話機能とウェブブラウザとを有する端末を使用してSNSを利用してもよい。
【符号の説明】
【0046】
2 SNSシステム、 4 SNSサーバ、 6 ネットワーク、 8 PC端末、 10 携帯電話。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SNSサーバからネットワークを介してユーザ端末のウェブブラウザに送信されるコンピュータプログラムであって、
ユーザIDおよびパスワードの入力を促すログイン画面を前記ユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、
ログイン画面に対して入力されたユーザIDおよびパスワードを前記SNSサーバにネットワークを介して送信する機能と、
前記SNSサーバにおいて送信されたユーザIDおよびパスワードの認証が成功した場合、認証されたユーザの日記情報が入力されるべき日記入力領域を含む日記編集画面を前記ディスプレイに表示させる機能と、
前記認証されたユーザが前記日記入力領域に入力された日記情報の公開範囲を制限している場合に、前記日記入力領域に入力された日記情報の閲覧が許可されている他のユーザのリストを前記ディスプレイに表示させる機能と、
前記リストに含まれる他のユーザのなかに前記SNSサーバを使用して提供されるSNSサービスの利用を止めた他のユーザがいる場合、その止めた他のユーザに関する情報を前記認証されたユーザに通知する機能と、を前記ユーザ端末に実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記通知する機能は、前記止めた他のユーザから取得され前記SNSサーバに保持されている、前記止めた他のユーザが前記SNSサービスの利用を止めた理由を示す理由情報を前記認証されたユーザに通知する機能を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記通知する機能は、前記止めた他のユーザが、前記SNSサービス側によって強制的に前記SNSサービスの利用を止めさせられた他のユーザである場合、その旨を前記認証されたユーザに通知する機能を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
SNSサーバからネットワークを介してユーザ端末のウェブブラウザに送信されるコンピュータプログラムであって、
ユーザIDおよびパスワードの入力を促すログイン画面を前記ユーザ端末のディスプレイに表示させる機能と、
ログイン画面に対して入力されたユーザIDおよびパスワードを前記SNSサーバにネットワークを介して送信する機能と、
前記SNSサーバにおいて送信されたユーザIDおよびパスワードの認証が成功した場合、認証されたユーザの日記情報が入力されるべき日記入力領域を含む日記編集画面を前記ディスプレイに表示させる機能と、
前記認証されたユーザが前記日記入力領域に入力された日記情報の公開範囲を制限している場合に、前記日記入力領域に入力された日記情報の閲覧が許可されている他のユーザのリストを前記ディスプレイに表示させる機能と、
前記SNSサーバを使用して提供されるSNSサービスの利用を止めるための処理を開始する機能と、
前記止めるための処理の過程において、前記認証されたユーザに、前記リストに含まれる他のユーザのなかからメッセージを残すべき他のユーザを選択させる機能と、
選択された他のユーザに対するメッセージ情報が入力されるべきメッセージ入力領域を含むメッセージ編集画面を前記ディスプレイに表示させる機能と、を前記ユーザ端末に実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−84120(P2013−84120A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223539(P2011−223539)
【出願日】平成23年10月10日(2011.10.10)
【特許番号】特許第5021830号(P5021830)
【特許公報発行日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【出願人】(711009707)
【Fターム(参考)】