説明

SRモータ用制御装置

【課題】、電源の正極および負極とスイッチ装置とを接続する接続部材として、簡易な形状のバスバーを用いたSRモータ用制御装置を提供する。
【解決手段】スイッチ装置30は、第1から第4のパワーモジュールから構成されている(2,3,4,5)。各パワーモジュール(2,3,4,5)は、それぞれの正極端子(2p,3p,4p,5p)同士および負極端子(2n,3n,4n,5n)同士が互いに略直線状に配置されるように近接して配置される。そして、棒状の導電板材からなり、各パワーモジュール(2,3,4,5)の正極端子(2p,3p,4p,5p)に接続される正極バスバー9と、棒状の導電板材からなり、各パワーモジュールの負極端子(2n,3n,4n,5n)に接続される負極バスバー10と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、中性点にてスター結線されたU相、V相およびW相コイルを備えるSRモータに制御電流を供給するSRモータ用制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のSRモータ用制御装置は、主に制御基板とスイッチ装置を備え、制御基板は、SRモータに電源から供給される電流を制御するための制御信号を出力し、スイッチ装置は、電源の正極および負極に接続されるとともにSRモータの中性点ならびにU相、V相およびW相コイルにそれぞれ接続され、制御基板からの制御信号に基づきSRモータの各コイルに制御電流を供給する。
【0003】
このようなSRモータ用制御装置において、特許文献1には、スイッチ装置として、直列に接続された2つのパワーMOSFETより構成され、電源に対し互いに並列に配置された4つのハーフブリッジ回路を備えるスイッチ装置が提案されている。このハーフブリッジ回路では、一方のFETのドレイン端子と他方のFETのソース端子とが直列に接続されており、一方のFETのドレイン端子は電源の正極に、他方のFETのソース端子は電源の負極にそれぞれ接続される。
【0004】
ここで、各ハーフブリッジ回路のドレインと電源の正極との接続、および各ハーフブリッジ回路のソースと電源の負極との接続には、接続部材として導電板材よりなるバスバーが用いられることがある。このように、接続部材として導線ではなくバスバーが用いられるのは、導線の場合には、各端子間を接続するために端部に圧着端子などを設ける作業が別途必要となるのに対し、バスバーの場合にはそのような作業が不要であり、ネジ締め等による簡易な手段により各端子間を接続することができるからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−211203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のスイッチ装置においてハーフブリッジ回路の配置によっては、電源の正極が接続される一方のFETのドレイン端子同士、あるいは電源の負極が接続される他方のFETのソース端子同士が、互いに離間して煩雑に配置される場合がある。このような場合、各ソース端子同士または各ドレイン端子同士を接続するために用いられるバスバーの形状は、各端子間の位置関係に合わせて、ときには複雑なものとなる場合がある。
【0007】
そこで、この発明の目的は、電源の正極および負極とスイッチ装置とを接続する接続部材として、簡易な形状のバスバーを用いることができるSRモータ用制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために本発明のSRモータ用制御装置は、スター結線されたSRモータのU相、V相およびW相コイル、ならびに前記各コイルの中性点にそれぞれ接続されるとともに、電源の正極および負極に接続されSRモータの各コイルに制御電流を供給するスイッチ装置を備えるSRモータ用制御装置において、
前記スイッチ装置は、接続点にて直列に接続された2つの半導体スイッチ素子を有すると
ともに、一方の半導体スイッチ素子に接続されており電源の正極に接続される正極端子と、他方の半導体スイッチ素子に接続されており電源の負極に接続される負極端子と、前記2つの半導体スイッチ素子の接続点に接続されており前記SRモータの前記中性点または前記各コイルのいずれかに接続される出入力端子を有し、それぞれの前記正極端子同士および前記負極端子同士が互いに略直線状に配置されるように近接して配置される第1から第4のパワーモジュールから構成され、棒状の導電板材からなり、一端部を電源に接続される電源接続部とするとともに前記第1から第4のパワーモジュールの各正極端子に接続される正極バスバーと、棒状の導電板材からなり、一端部を電源に接続される電源接続部とするとともに前記第1から第4のパワーモジュールの各負極端子に接続される負極バスバーと、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明のSRモータ用制御装置によれは、スイッチ装置は、第1から第4のパワーモジュールから構成されるとともに、この第1から第4のパワーモジュールは、電源の正極が接続される各正極端子同士、および電源の負極が接続される各負極端子同士が互いに略直線に配置されるように近接して配置されている。そのため、各正極端子に接続する正極バスバーおよび各負極端子を接続する負極バスバーを、簡易な形状である棒状の導電板材より形成することができる。すなわち、電源の正極および負極とスイッチ装置とを接続する接続部材として、簡易な形状のバスバーを用いることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のSRモータ用制御装置によれば、電源の正極および負極とスイッチ装置とを接続する接続部材として、簡易な形状のバスバーを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態における制御装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における制御装置を示す展開斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における制御装置における回路ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の第1の変形例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の第2の変形例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の第3の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、図1から図3に基づき本発明の実施の形態であるSRモータ用制御装置1について、説明する。ここで、図1は、本実施の形態におけるSRモータ用制御装置1を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態におけるSRモータ用制御装置1を示す展開斜視図である。また、図3は、本実施の形態におけるSRモータ用制御装置における回路ブロック図である。
【0013】
SRモータ用制御装置1は、主に、複数の冷却フィン17aが設けられているアルミ製の取り付けプレート17と、取り付けプレート17に取り付けられるスイッチ装置30、同じく取り付けプレート17に取り付けられるコンデンサー(6,7,8)および制御基板20と、スイッチ装置30、コンデンサー(6,7,8)および制御基板20を覆うケース18とを備えている。また、SRモータ用制御装置1は、電源BTとスイッチ装置30とを接続する正極および負極バスバー(9,10)、SRモータMとスイッチ装置30とを接続する4つのバスバー(11,12,13,14)、およびコンデンサー(6,7,8)とスイッチ装置30とを接続するコンデンサー接続部材としてのコンデンサー用バスバー(15,16)とを備えている。
【0014】
スイッチ装置30は第1から第4のパワーモジュール(2,3,4,5)から構成される。そして、各パワーモジュール(2,3,4,5)は、スター結線されたSRモータM
のU相、V相およびW相コイル(U,V,W)、ならびに各コイル(U,V,W)の中性点Nにそれぞれバスバー(11,12,13,14)を介して接続されるとともに、電源(バッテリー)BTの正極(+)および負極(−)に正極および負極バスバー(9,10)を介して接続される。そして、各パワーモジュール(2,3,4,5)は、制御基板20からの制御信号に基づきON−OFF作動し、このON−OFF作動により、SRモータMの各コイル(U,V,W)に制御電流を供給する。
【0015】
第1から第4のパワーモジュール(2,3,4,5)は、同一構造のパワーモジュールであり、第1のパワーモジュール2は、接続点2cにて直列に接続された2つのパワーMOSFET(半導体スイッチ素子)(2a,2b)を有するとともに、一方のFET2aのドレイン端子に接続されている導電性の正極端子2pと、他方のFET2bのソース端子に接続されている導電性の負極端子2nと、2つのFET(2a,2b)の接続点2cに接続されている導電性の出入力端子2sを備える。ここで、正極および負極端子(2p,2n)ならびに出入力端子2sは、第1のパワーモジュール2の上面に、正極端子2p、負極端子2n、出入力端子2sの順に直線上に配置されている。
【0016】
同様に、第2のパワーモジュール3は、接続点3cにて直列に接続された2つのパワーMOSFET(半導体スイッチ素子)(3a,3b)を有するとともに、一方のFET3aのドレイン端子に接続されている導電性の正極端子3pと、他方のFET3bのソース端子に接続されている導電性の負極端子3nと、2つのFET(3a,3b)の接続点3cに接続されている導電性の出入力端子3sを備える。ここで、正極および負極端子(3p,3n)ならびに出入力端子3sは、第2のパワーモジュール3の上面に、正極端子3p、負極端子3n、出入力端子3sの順に直線上に配置されている。
【0017】
また、第3のパワーモジュール4は、接続点4cにて直列に接続された2つのパワーMOSFET(半導体スイッチ素子)(4a,4b)を有するとともに、一方のFET4aのドレイン端子に接続されている導電性の正極端子4pと、他方のFET4bのソース端子に接続されている導電性の負極端子4nと、2つのFET(4a,4b)の接続点4cに接続されている導電性の出入力端子4sを備える。ここで、正極および負極端子(4p,4n)ならびに出入力端子4sは、第3のパワーモジュール4の上面に、正極端子4p、負極端子4n、出入力端子4sの順に直線上に配置されている。
【0018】
さらに、第4のパワーモジュール5は、接続点5cにて直列に接続された2つのパワーMOSFET(半導体スイッチ素子)(5a,5b)を有するとともに、一方のFET5aのドレイン端子に接続されている導電性の正極端子5pと、他方のFET5bのソース端子に接続されている導電性の負極端子5nと、2つのFET(5a,5b)の接続点5cに接続されている導電性の出入力端子5sを備える。ここで、正極および負極端子(5p,5n)ならびに出入力端子5sは、第4のパワーモジュール5の上面に、正極端子5p、負極端子5n、出入力端子5sの順に直線上に配置されている。
【0019】
そして、第1のパワーモジュール2の出入力端子2sには、棒状の導電板材からなり、SRモータMの中性点Nに接続される中性点バスバー11が取り付けられている。また、第2から第4のパワーモジュール(3,4,5)の出入力端子(3s,4s,5s)には、同じく棒状の導電板材からなり、SRモータのU相、V相およびW相コイル(U,V,W)に接続されるU相、V相およびW相バスバー(12,13,14)が取り付けられている。
【0020】
次に、第1から第4のパワーモジュール(2,3,4,5)の配置、および第1から第4のパワーモジュール(2,3,4,5)への正極および負極バスバー(9,10)の取り付けについて説明する。
【0021】
図2に示すように、パワーモジュール(2,3,4,5)は、第1のパワーモジュール2から、第2のパワーモジュール3、第3のパワーモジュール4、第4のパワーモジュール5の順に、互いに近接して直線的に並列して配置されている。そして、パワーモジュール(2,3,4,5)の正極端子(2p,3p,4p,5p)同士は互いに直線状に配置され、負極端子(2n,3n,4n,5n)同士は互いに直線状に配置されるように、パワーモジュール(2,3,4,5)は配置される。
【0022】
また、正極バスバー9は、棒状(直線形状)の導電板材からなり、一端部を電源BTに接続される電源接続部9とするとともに、第1から第4のパワーモジュール(2,3,4,5)の各正極端子(2p,3p,4p,5p)にネジ締結により接続される。同様に、負極バスバー10は、棒状(直線形状)の導電板材からなり、一端部を電源BTに接続される電源接続部10aとするとともに、第1から第4のパワーモジュール(2,3,4,5)の各負極端子(2n,3n,4n、5n)にネジ締結により接続される。なお、正極および負極バスバー(9,10)の電源接続部(9a,10a)はともに、制御装置1において同一の方向に配置されており、ケース18から同一の方向に向けて突出するように設定されている。
【0023】
本実施の形態では、パワーモジュール(2,3,4,5)に備わる正極端子(2p,3p,4p,5p)同士は互いに直線状に配置されているため、これらの正極端子(2p,3p,4p,5p)を接続する正極バスバー9は直線的な棒状に形成することができる。このように、正極バスバー9は屈曲することなく直線的な棒状にて構成でき、簡易な形状とすることができる。そのため、正極バスバー9を形成するために複雑な加工を要することがない。また、正極バスバー9は直線的な棒状であるため、歩留まりがよい。そのため、正極バスバー9は低コストにて製作することができる。なお、負極バスバー10も正極バスバー9と同一の形状であるため、正極バスバー9と同様の効果を有する。
【0024】
また、中性点バスバー11が取り付けられている第1のパワーモジュール2は、第1から第4のパワーモジュール(2,3,4,5)のうち、正極および負極バスバー(9,10)の電源接続部(9a,10a)に最も近接して配置されている。すなわち、スイッチ装置30において、電源BTから電力が供給される電源接続部(9a,10a)から第1のパワーモジュール2への電流経路は、他のパワーモジュール(3,4,5)に比して最短となる。
【0025】
ここで、SRモータMを駆動(回生)させる場合、中性点バスバー11が取り付けられている第1のパワーモジュール2は、他のパワーモジュール(3,4,5)と異なり常時ON−OFF作動を行っている。そのため、正極および負極バスバー(9,10)において、電源接続部(9a,10a)と第1のパワーモジュール2との間を流れる電流の電流量は、電源接続部(9a,10a)と他のパワーモジュール(3,4,5)との間を流れる電流の電流量に比して大きなものとなる。このような電流が流れるスイッチ装置30において、上記のように第1のパワーモジュール2は電源接続部(9a,10a)に最も近接して配置されているため、第1のパワーモジュール2と電源接続部(9a,10a)との間の正極および負極バスバー(9,10)のインピーダンスを小さくすることができる。そのため、電流量の大きい電源接続部(9a,10a)と第1のパワーモジュール2との間の電気的な損失を小さくすることができ、制御装置1は効率の高いものとなっている。
【0026】
また、上記のように制御装置1は、コンデンサー(6,7,8)とスイッチ装置30とを接続するコンデンサー接続部材としてのコンデンサー用バスバー(15,16)とを備えている。図2に示すように、コンデンサー用バスバー(15,16)は、L字形状をした導電板材から形成されている。また、バスバー15の一端部は第1のパワーモジュール2
の正極端子2pにネジ締結により接続されるとともに、他端部はコンデンサ(6,7,8)にネジ締結により接続されており、バスバー16の一端部は第1のパワーモジュール2の負極端子2nにネジ締結により接続されるとともに、他端部はコンデンサ(6,7,8)にネジ締結により接続されている。
【0027】
ここで、コンデンサー(6,7,8)は電源BTの電圧の電圧値が変動(低下)を補うために設けられており、コンデンサー(6,7,8)からの電流はコンデンサー用バスバー(15,16)を経由して各パワーモジュール(2,3,4,5)に供給される。このようにコンデンサー(6,7,8)から各パワーモジュール(2,3,4,5)に電流が供給される制御装置1において、上記のように、SRモータMを駆動(回生)させる場合、中性点バスバー11が取り付けられている第1のパワーモジュール2は、他のパワーモジュール(3,4,5)と異なり常時ON−OFF作動を行っている。そのため、コンデンサ(6,7,8)と第1のパワーモジュール2との間を流れる電流の電流量は、コンデンサ(6,7,8)と他のパワーモジュール(3,4,5)との間を流れる電流の電流量に比して大きなものとなる。このような電流が流れるスイッチ装置30において、上記のようにコンデンサー(6,7,8)は第1のパワーモジュール2に最短の電流経路にて接続されている。そのため、コンデンサー(6,7,8)と第1のパワーモジュール2との間のインピーダンスを小さくすることができる。そのため、電流量の大きいコンデンサー(6,7,8)と第1のパワーモジュール2との間の電気的な損失を小さくすることができ、制御装置1は効率の高いものとなっている。
【0028】
次に、本実施の形態の制御装置1において、正極バスバー9および負極バスバー10の3つの変形例(第1から第3の変形例)を図4から図6に示す。図4から図6に示される第1から第3の変形例では正極バスバーおよび負極バスバーの形状、および電源接続部が配置される位置のみが変形されているため、正極バスバーおよび負極バスバーの形状および電源接続部が配置について説明し、その他については本実施の形態の制御装置1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0029】
図4に示される第1の変形例では、正極および負極バスバー(109,110)は、本実施の形態の正極および負極バスバー(9,10)と同様に棒状に形成されている。しかしながら、正極および負極バスバー(109,110)は、第4のパワーモジュール(5)側からケース18の外側に向けて突出するように設定されており、この突出した正極および負極バスバー(109,110)の端部に電源接続部(109a,110a)が設定される。
【0030】
図5に示される第2の変形例では、正極および負極バスバー(209,210)は、本実施の形態の正極および負極バスバー(9,10)と同様に棒状に形成されている。そして、正極バスバー209において第4のパワーモジュール5から外側に延びる部分には電源バスバー209bが一体的に接続される。この電源バスバー209bはU相〜V相バスバー(12,13,14)と反対側の方向にてケース18の外側に向けて突出するように設定されており、この突出した電源バスバー209bの端部に電源接続部209aが設定される。
【0031】
同様に、負極バスバー210において第1のパワーモジュール2から外側に延びる部分には電源バスバー210bが一体的に接続される。この電源バスバー210bはU相〜V相バスバー(12,13,14)と反対側の方向にてケース18の外側に向けて突出するように設定されており、この突出した電源バスバー210bの端部に電源接続部210aが設定される。なお、第2の変形例において、正極バスバー209と電源バスバー209b、並びに負極バスバー210と電源バスバー210bとは別部材でなく同一部材により一体に形成されてよい。
【0032】
図6に示される第3の変形例では、正極および負極バスバー(309,310)は、本実施の形態の正極および負極バスバー(9,10)と同様に棒状に形成されている。そして、正極バスバー309において第4のパワーモジュール5から外側に延びる部分には電源バスバー309bが一体的に接続される。この電源バスバー309bはU相〜V相バスバー(12,13,14)と同じ方向にてケース18の外側に向けて突出するように設定されており、この突出した電源バスバー309bの端部に電源接続部209aが設定される。
【0033】
同様に、負極バスバー310において第1のパワーモジュール2から外側に延びる部分には電源バスバー310bが一体的に接続される。この電源バスバー310bはU相〜V相バスバー(12,13,14)と同じ方向にてケース18の外側に向けて突出するように設定されており、この突出した電源バスバー310bの端部に電源接続部310aが設定される。なお、第3の変形例において、正極バスバー309と電源バスバー309b、並びに負極バスバー310と電源バスバー310bとは別部材でなく同一部材により一体に形成されてよい。
【符号の説明】
【0034】
1 SRモータ用制御装置
2 第1のパワーモジュール
3 第2のパワーモジュール
4 第3のパワーモジュール
5 第4のパワーモジュール
2a,3a,4a,5a 半導体スイッチ素子
2b,3b,4b,5b 半導体スイッチ素子
2c,3c,4c,5c 接続点
2p,3p,4p,5p 正極端子
2n,3n,4n,5n 負極端子
2s,3s,4s,5s 出入力端子
6,7,8 コンデンサー
9 正極バスバー
9a,10a 電源接続部
10 負極バスバー
11 中性点バスバー
12 U相バスバー
13 V相バスバー
14 W相バスバー
15,16 コンデンサー接続部材(コンデンサー用バスバー)
20 制御基板
30 スイッチ装置
BT 電源
M SRモータ
U U相コイル
V V相コイル
W W相コイル
N 中性点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スター結線されたSRモータのU相、V相およびW相コイル、ならびに前記各コイルの中性点にそれぞれ接続されるとともに、電源の正極および負極に接続されSRモータの各コイルに制御電流を供給するスイッチ装置を備えるSRモータ用制御装置において、
前記スイッチ装置は、接続点にて直列に接続された2つの半導体スイッチ素子を有するとともに、一方の半導体スイッチ素子に接続されており電源の正極に接続される正極端子と、他方の半導体スイッチ素子に接続されており電源の負極に接続される負極端子と、前記2つの半導体スイッチ素子の接続点に接続されており前記SRモータの前記中性点または前記各コイルのいずれかに接続される出入力端子を有し、それぞれの前記正極端子同士および前記負極端子同士が互いに略直線状に配置されるように近接して配置される第1から第4のパワーモジュールから構成され、
棒状の導電板材からなり、一端部を電源に接続される電源接続部とするとともに前記第1から第4のパワーモジュールの各正極端子に接続される正極バスバーと、棒状の導電板材からなり、一端部を電源に接続される電源接続部とするともに前記第1から第4のパワーモジュールの各負極端子に接続される負極バスバーと、を備えることを特徴とするSRモータ用制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のSRモータ用制御装置において、
導電材からなり、前記第1のパワーモジュールの前記正極端子に接続される第1のコンデンサー接続部材と、
導電材からなり、前記第1のパワーモジュールの前記負極端子に接続される第2のコンデンサー接続部材と、
前記第1および第2のコンデンサー接続部材に接続されるコンデンサーを備え、
前記第1のパワーモジュールの前記出入力端子は、前記SRモータの前記中性点に接続されることを特徴とするSRモータ用制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載のSRモータ用制御装置において、
前記第1から第4のパワーモジュールのうち前記第1のパワーモジュールは、前記正極および負極バスバーの電源接続部に最も近接して配置されていることを特徴とするSRモータ用制御装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3のいずれかに記載のSRモータ用制御装置において、
前記第1および第2のコンデンサー接続部材は、導電板材からなるバスバーであることを特徴とするSRモータ用制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−26313(P2013−26313A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157667(P2011−157667)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】