説明

SrRuO3膜の製法と得られる膜

【課題】バルクに匹敵する低抵抗のSrRuO結晶膜を量産性に優れたスパッタ法で成膜する方法及びバルクに匹敵する低抵抗のスパッタSrRuO結晶膜を提供すること。
【解決手段】ターゲットと基板を対向させたスパッタ法で、酸素含有雰囲気、8Pa以上300Pa未満、好ましくは16〜130Paの範囲内の圧力下で、基板上にSrRuOを堆積する、SrRuO膜の製法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はSrRuO膜の製法と得られるSrRuO膜に係わり、特にスパッタ法でバルクと同等の低抵抗率のSrRuO膜を成膜する方法を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
ペロブスカイト構造を有する物質は、誘電体、磁性体、導電体等の多くの機能の発現が報告されており、今後の発展が期待できる物質群である。
【0003】
基礎研究で用いる単結晶のうち、電極に関しては、現在導電性のSrTiOとしてNbまたはLaをドープしたSrTiOが使用されている。しかし、熱処理によって表面が半導体化するため、使用用途が限られている。したがって、SrTiO上に単結晶導電層を作成する必要がある。
【0004】
SrRuOは、ペロブスカイト構造を有する、高い熱的安定性および化学的安定性と、低い抵抗率(室温ρ=280μΩcm)を有する導電体であることから、強誘電体、磁気抵抗素子、超伝導体等の電極として期待されている。またSrRuOは、エピタキシャル強誘電体薄膜を評価する上で重要な電極材料である。SrRuOは、スイカ(商標)等のICカードに使われている強誘電体メモリの電極等として実際に使用され始めている。現在、SrRuOが、ペロブスカイト構造を有する各種機能性物質の電極として最有力候補である。
【0005】
SrRuOの成膜方法としては、本発明者らが先駆けて開示したMOCVD法のほか、パルスレーザ堆積法、分子ビームエピタキシ法などの方法がある(特許文献1等)。MOCVD法は高い再現性を有し、有望な成膜方法であるが、コストを含めた量産性に劣る問題がある。
【0006】
工業的な量産性を考えると、安定した再現性、大面積化が容易なスパッタ法が望まれる。しかし、従来、90°オフ・アクシス・スパッタ法、高圧DCスパッタ法など、非常に析出速度を遅くした極端な条件のスパッタ法を除くと、通常のスパッタ法で成膜したSrRuO膜は、バルクのSrRuOと比べて、抵抗率が5倍以上高く、抵抗率が負の温度依存性を有していて、結晶の単位胞体積が大きいという問題を有していた(非特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−079118号公報
【非特許文献1】Jpn.J.Appl.Phys.Vol.41(2002) pp5376-5380, Part.1,No.8,August 2002
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、バルクに匹敵する低抵抗のSrRuO結晶膜を量産性に優れたスパッタ法で成膜する方法及びバルクに匹敵する低抵抗のスパッタSrRuO結晶膜を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の目的を達成するために、鋭意、各種のスパッタ方法およびスパッタ条件を変えて検討する過程において、低抵抗で高品質のSrRuOを得るためにはプラズマ独特の問題であるプラズマによるダメージを低減させる必要があること、ダメージの低減のためにはプラズマ粒子の加速を低減させるために成膜圧力を上昇させることが有効であること、しかし成膜圧力をあまり高くすると成膜速度が低下して量産性に劣ることを見出し、特定の成膜圧力を採用することでバルクに匹敵する低抵抗のSrRuOをスパッタ法において高い成膜速度で成膜できることを確認し、本発明を完成したものである。
【0009】
こうして、本発明は下記を提供する。
(1)ターゲットと基板を対向させたスパッタ法で、酸素含有雰囲気、8Pa以上300Pa未満の圧力下で、基板上にSrRuOを堆積することを特徴とするSrRuO膜の製法。
(2)圧力が13Pa〜150Paの範囲内である、上記(1)に記載のSrRuO膜の製法。
(3)圧力が16Pa〜130Paである、上記(1)に記載のSrRuO膜の製法。
(4)基板が、ペロブスカイト構造、フローライト構造、面心立方構造、単純立方晶構造、c−希土類構造、NaCl構造から選ばれる材料からなる、上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のSrRuO膜の製法。
(5)成膜速度が10nm/hr以上である、上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のSrRuO膜の製法。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の製法で得られたSrRuO膜。
(7)面内格子定数が3.905±0.2Å、面外格子定数が3.98〜3.92Åのペロブスカイト構造である、上記(6)に記載のSrRuO膜。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のスパッタ法で堆積する膜は、ペロブスカイトSrRuO結晶である。図1にSrRuOの結晶構造を示す(R.J.Bouchard et al., Mater.Res.Bull.7(1972)873)。SrRuOの室温抵抗率はρ=280μΩcmである。
【0011】
従来、量産性に優れた通常のスパッタ法では良好なSrRuO膜は得られていない。通常のスパッタ法で成膜したSrRuO膜は、バルクのSrRuOと比べて、抵抗率が5倍以上高く、抵抗率が負の温度依存性(半導体性)を有し、結晶の単位胞体積が大きいという問題を有している(特許文献1等)。しかし、本発明によれば、ターゲットと基板を対向配置する通常のスパッタ法で、酸素含有雰囲気の圧力を8Paから300Pa未満の比較的高い圧力にすると、他の条件に依存せずに、SrRuO結晶膜はバルクと同様の単位胞体積と物性(抵抗率等)を示すものが得られ、しかも堆積速度は高い速度であることが見出された。本発明者は量産性に優れるスパッタについて各種の方法、条件を変えて検討するなかで、他の方法あるいは条件では変化はないが、通常のスパッタ法で特定の圧力が所望の結果をもたらすことを見出した。これまで、通常のスパッタ法で、高い堆積速度において、バルクと同様の単位胞体積と物性を示すSrRuO結晶膜を堆積できることは知られていなかったので、この知見は驚くべきものであり、かつ、MOCVD等の製法と比べて通常のスパッタ法は工業的に明らかに優位であることから、本発明の有用性は極めて高いものである。
【0012】
本発明のスパッタ法は、基板とターゲットを対向配置して行なうスパッタ法である。基板とターゲットを90°に配置する90°オフ・アクシス法と異なり、高い堆積速度を得ることが可能なスパッタ法である。図2に本発明に用いるマグネトロンスパッタ法を実施する装置を模式的に示す。真空容器1内に基板2とターゲット3を対向して配置し、基板2はヒータ4に取り付けられ、かつ電源5に接続されている。ターゲット3も電源6に接続されている。電源は高周波電源及び直流電源のいずれでもよい。真空容器1はターボ分子ポンプとロータリーポンプなどを組み合わせた真空ポンプ7により真空引される一方、ボンベ8,9(たとえば、酸素8、アルゴン9)から流量計10を経て雰囲気ガスが導入され、真空容器1内を酸素含有ガス雰囲気にしている。
【0013】
ターゲットとしては、典型的には堆積すべきSrRuOの粉末、焼結体などを用いることができるが、堆積すべきSrRuOを与える複合ターゲットでもよい。たとえば、SrCOとRuOの複合ターゲットを用いることができる。
【0014】
SrRuOを堆積する基板は、限定されないが、堆積すべきSrRuOに近い格子定数を有する結晶基板が好ましい。基板はペロブスカイト構造である必要はないが、ペロブスカイト構造であることは好ましい。代表的には、LaAlO(ペロブスカイト構造),(001)SrTiO(ペロブスカイト構造)、(001)〔(LaAlO0.3−(SrAl0.5Ta0.50.7〕(LSAT;ペロブスカイト構造)、MgO(NaCl構造),Pt(面心立方構造)、LaNiO(ペロブスカイト構造)などを挙げることができる。
【0015】
スパッタ成膜ガスにはアルゴン、ネオンなどの不活性ガスに酸素または酸素を与える物質が雰囲気中に存在しないと、堆積するSrRuOに酸素欠陥等の結晶欠陥が生じるおそれがある。不活性ガスと酸素付与物質の混合比率は、特に限定しないが、一般的には1:1〜10:1の範囲内、好ましくは5:4〜10:1の範囲内である。酸素が不足しても多すぎても抵抗率が上昇し、また酸素が多すぎるとプラズマが立ちにくくなったり、堆積速度が遅くなる。酸素付与物質が不足しても多すぎても結晶品質が安定しないおそれがある。
【0016】
本発明のスパッタにおける雰囲気圧力は、8Pa以上300Pa未満である。雰囲気圧力が8Pa未満では、得られる膜のSrRuOの単位胞体積がバルクより大きく、抵抗率が不所望に低いものとなるので好ましくない。雰囲気圧力が300Pa以上では、SrRuO膜の堆積速度が遅いので実用的でない上に、抵抗率も上昇する。雰囲気圧力は13Pa〜150Paの範囲内が好ましく、16Pa〜130Paの範囲内がより好ましく、20〜130Paがさらに好ましく、27Pa付近が最も好ましい。
【0017】
本発明において、雰囲気圧力以外の条件は殆ど影響しないことを確認しているので、特に限定されず、一般的な成膜条件を採用できる。たとえば、基板温度は約450〜650℃の範囲内、さらには約500〜600℃の範囲内が好ましく採用される。電源は交流電力、直流電力のいずれでもよい。
【0018】
成膜速度は、工業的にはより高いことが望まれるが、1nm/hr以上であること好ましく、5nm/hr以上がより好ましく、10nm/hr以上であることがさらに好ましい。
【0019】
本発明ではSrRuOについて成膜圧力の効果を実験的に確認した。実験結果から考察すると、従来の通常のスパッタ法ではプラズマ中の電離した酸素、ターゲットからたたき出された高速粒子による膜へのダメージにより、酸素空孔、格子間酸素、Sr,Ruのアンチサイトなどが起きて、結晶単位胞体積を大きくし、また抵抗率を高くする原因であったと考えられ、本発明の成膜圧力ではプラズマ粒子が他の粒子と衝突して膜への衝撃を小さくした結果、結晶欠陥をなくすことができ、単位胞体積を小さくし、また抵抗率を低くできるが、圧力が高くなりすぎると非常に長時間の成膜になり基板からTiなどの原子が拡散したり、膜表面からRuなどが揮散したりして、結晶品質を低下させ、抵抗率を上昇させるものと考えられる。
【0020】
本発明によれば、スパッタ法で成膜されたSrRuO膜において、バルクのSrRuOと比べて、単位胞体積が室温で61Å以下(より好ましくは室温60.7Å以下)、抵抗率が室温で400μΩcm以下(より好ましくは室温で300μΩcm以下)の差を有するにすぎない膜を得ることができる。
【実施例】
【0021】
図2に示したスパッタ装置を用い、下記の成膜条件で、SrRuOを(001)SrTiO基板上に堆積した。
【0022】
ターゲット:SrRuO粉末の圧密体
ターゲット寸法:2インチ(5.12cm)径の円板状
基板:(001)SrTiO
基板温度:550℃
雰囲気ガス:Ar/O=20:5(供給流量比)
入力パワー:RF50W(高周波電力)
基板とターゲットの距離:120mm
成膜圧力:1.3Pa,8.0Pa,13Pa,27Pa,53Pa,130Pa
堆積膜厚:60nm
【0023】
得られたSrRuO膜について、X線回折装置(Philips X'pert-MRD)で結晶構造を解析し、四探針法で室温抵抗率(於室温25℃)を測定し、ファン・デル・パウ法(van der Pauw法)で抵抗率の温度依存性を測定した。
【0024】
図3に、得られた膜のX線回折チャートをθが40°〜50°の領域だけを拡大して示す。成膜圧力が1.3Paから13Paまでは圧力が上昇するにしたがって(002)SrRuOのピーク位置は高角側(格子定数は小さくなる方向)へシフトするが、27Paから130Paまでは(002)SrRuOのピーク位置がほぼ一定である。
【0025】
SrRuO膜の単位胞の格子定数を求めると、図4及び図5に参照されるように、すべての膜において、基板面内方向(2軸とも)は基板であるSrTiOと同じ3.905Åであったが、基板に垂直方向の格子定数は、低圧側で大きく、圧力が約8Paより低い辺りから増加するとともに小さくなり、27Paで最低になり、その後一定であった。したがって、単位胞体積は面外格子定数に比例する。この格子定数から計算される単位胞体積は、図5に見られるように、基板に垂直な方向の格子定数と同じような形状をなすが、27Pa以上の圧力で得られたSrRuO膜の単位胞体積(3.905Å×3.905Å×3.965Å=6.046×10−2nm)は、バルクのSrRuOの単位胞体積(3.93Å×3.93Å×3.93Å=6.05×10−2nm)とほぼ同じ(僅かに小さい)であった。
【0026】
図6に、SrRuO膜の室温における抵抗率を成膜圧力の関数として示す。成膜圧力が27Paまでは、単位胞体積と同じように圧力の増加とともに低下したが、成膜圧力が27Paを超えて増加すると、抵抗率は単位胞体積のように一定ではなく、圧力とともに僅かに上昇した。
【0027】
SrRuO膜の格子定数、単位胞体積及び室温抵抗率を表1に示す。比較のために特許文献1及びバルクの値も示す。
【表1】

【0028】
図7に、SrRuO膜の抵抗率の温度依存性を成膜圧力の関数として示す。成膜圧力が低圧側では抵抗率は負の温度依存性、すなわち半導体的な挙動を示したが、高圧側では抵抗率は正の温度依存性、すなわち金属的な挙動を示した。金属的な挙動を示すものが望ましいことはいうまでもない。
【0029】
さらに、成膜圧力27Paで得られたSrRuO膜について約150Kで強磁性相への相転移を示す抵抗率の変化を観察した。これはバルクのSrRuOに見られる特徴と一致した。
【0030】
これらの結果から、圧力27Paで成膜したSrRuO膜において、実質的にバルクと同じ単位胞体積(結晶構造)と物性を持つSrRuO結晶が得られていること、通常のスパッタ法でもバルクと同等の結晶膜が得られることが確認された。
【0031】
図8に、SrRuO膜の成膜速度を成膜圧力の関数として示す。成膜圧力の増加とともに成膜速度が低下している。成膜圧力130Paで成膜速度が約10nm/hrである。
【0032】
これらの結果及びその他の結果から、本発明における成膜圧力は、8Pa以上300Pa未満が好ましく、13Pa〜150Paがより好ましく、16Pa〜130Paがさらに好ましく、20〜130Paがさらにより好ましく、27Pa付近が最も好ましいと考えられる。
【0033】
上記と同様の条件で、成膜圧力を27Paとした上で、(i)基板温度を500℃、600℃に変えた例、(ii)膜厚を35nm、65nmに変えた例、(iii)パワーをRF20W,RF40W、DC40Wに変えた例、(iv)基板とターゲットの距離を70mm、100mmに変えた例、(v)Ar/(Ar+O)の割合を33%、45%、90%に変えた例について、それぞれ成膜実験を行ない、得られたSrRuO膜について上記と同様の評価を行なったが、結果に実質的な変化は見られなかった。
【0034】
また、上記と同様の条件で成膜圧力を8Paとして得られたSrRuO膜について、酸素雰囲気及び大気中で、熱処理温度を300℃、500℃、650℃、750℃、850℃として、10分間ポストアニールを行なった。熱処理温度が750℃、850℃の場合に単位胞体積がわずかに減少したが、バルクの値までは回復しなかった。室温抵抗率は僅かに低下するが、900μΩcmレベルであり、バルクの値(280μΩcm)より高いままであった。以上の実施例ではターゲットと基板との距離は120mmであったが、この値に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明のスパッタ法は、誘電体、磁性体、導電体等の物性で多くの有益な機能を発現するSrRuO結晶材料の堆積に用いることができ、また、高い導電性、高い熱的安定性、高い化学的安定性を有し、電極材料としてペロブスカイト材料と格子整合し易い電極材料を工業的に成膜する方法を提供するものであり、その産業上の有用性は高いものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】SrRuOのペロブスカイト結晶構造を示す。
【図2】スパッタ装置の模式図を示す。
【図3】実施例1で成膜したSrRuOのθが40°〜50°の領域だけを拡大したX線回折チャートである。
【図4】実施例1で成膜したSrRuOの単位胞(格子定数)を示す。
【図5】実施例1で成膜したSrRuOの格子定数及び単位胞体積の成膜圧力依存性を示すグラフである。
【図6】実施例1で成膜したSrRuOの室温での抵抗率を成膜圧力の関数として示すグラフである。
【図7】実施例1で成膜したSrRuOの抵抗率を温度依存性を示すグラフである。
【図8】実施例1で成膜したSrRuOの成膜速度を成膜圧力の関数として示すグラフである。
【符号の説明】
【0037】
1 真空容器
2 基板
3 ターゲット
4 ヒータ
5、6 電源
7 真空ポンプ
8,9 ボンベ(酸素、アルゴン)
10 流量計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲットと基板を対向させたスパッタ法で、酸素含有雰囲気、8Pa以上300Pa未満の圧力下で、基板上にSrRuOを堆積することを特徴とするSrRuO膜の製法。
【請求項2】
圧力が13Pa〜150Paの範囲内である、請求項1に記載のSrRuO膜の製法。
【請求項3】
圧力が16Pa〜130Paである、請求項1に記載のSrRuO膜の製法。
【請求項4】
基板が、ペロブスカイト構造、フローライト構造、面心立方構造、単純立方晶構造、c−希土類構造、NaCl構造から選ばれる材料からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のSrRuO膜の製法。
【請求項5】
成膜速度が10nm/hr以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のSrRuO膜の製法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の製法で得られたSrRuO膜。
【請求項7】
面内格子定数が3.905±0.2Å、面外格子定数が3.98〜3.92Åのペロブスカイト構造である、請求項6に記載のSrRuO膜。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−240040(P2008−240040A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−80184(P2007−80184)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【出願人】(593183366)フルウチ化学株式会社 (13)
【Fターム(参考)】