説明

TAAR1リガンドとしてのピリジンカルボキシアミド及びベンズアミド誘導体

本発明は、R、R、W、L、X、n及びoが、本明細書に定義される、式(I)の化合物に関する。式(I)の化合物は、微量アミン関連受容体(TAAR)、特にTAAR1に良好な親和性を有することが見出された。この化合物は、うつ病、不安障害、双極性障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、ストレス関連障害、精神障害、例えば統合失調症、神経疾患、例えばパーキンソン病、神経変性障害、例えばアルツハイマー病、癲癇、片頭痛、高血圧、薬物乱用及び代謝障害、例えば摂食障害、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、脂質異常症、エネルギー消費及び同化の異常、体温ホメオスタシスの異常及び機能不全、睡眠及び概日リズムの障害、並びに心臓血管障害の処置のために使用しうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I):
【0002】
【化1】


[式中、
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、−O−(CH−アリール、又はアリールであり;
は、ハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、NR’R’’、−(CH−ヘテロアリールであるか、又は−O−ヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロアリール又はへテロシクロアルキル上の置換体は、低級アルキルである)であり;
R’/R’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく;
Wは、フェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ピリジン−2,3−又は4−イル、インドリル又はシクロアルキルであり;
Lは、−CH−、−CH(CH)−、−CHCH−、−CHCH(CH)−又は−CHCHCH−であり;
Xは、N又はCHであり;
nは、1又は2であり;nが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
oは、1又は2であり;oが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
pは、0、1、2又は3である]で示される化合物、又は
薬学的に適切なその酸付加塩に関するが、但し、以下の化合物、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−フェネチル−ニコチンアミド(CAS 199478−31−4)、
N−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド(CAS 424815−98−5)、
N−(4−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド(CAS 544661−83−8)、
N−(3−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド(CAS 796051−07−5)及び
N−フェネチル−6−フェニルアミノ−ニコチンアミド(CAS 571913−74−1)
を除く。
【0003】
本発明は、全てのラセミ混合物、全てのそれらの対応する鏡像異性体及び/又は光学異性体を包含する。
【0004】
式(I)の化合物は、微量アミン関連受容体(TAAR)、特にTAAR1に良好な親和性を有することが見出された。この化合物は、うつ病、不安障害、双極性障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、ストレス関連障害、精神障害、例えば統合失調症、神経疾患、例えばパーキンソン病、神経変性障害、例えばアルツハイマー病、癲癇、片頭痛、高血圧、薬物乱用及び代謝障害、例えば摂食障害、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、脂質異常症、エネルギー消費及び同化の異常、体温ホメオスタシスの異常及び機能不全、睡眠及び概日リズムの障害、並びに心臓血管障害の処置のために使用しうる。
【0005】
古典的な生体アミン類(セロトニン、ノルエピネフリン、エピネフリン、ドパミン、ヒスタミン)は、中枢及び末梢神経系において、神経伝達物質として重要な役割を果たす[1]。それらの合成及び貯蔵並びに放出後のそれらの分解及び再取り込みは、厳重に制御されている。生体アミンのレベルの不均衡は、多くの病的状態下における変容した脳機能の原因であることが知られている[2〜5]。内因性アミン化合物の第二のクラス、いわゆる微量アミン(TA)は、構造、代謝及び細胞内局在に関して古典的な生体アミンと有意に重なり合う。TAは、p−チラミン、β−フェニルエチルアミン、トリプタミン及びオクトパミンを包含し、それらは、哺乳類の神経系に、一般的に、古典的な生体アミンよりも低いレベルで存在する[6]。
【0006】
それらの制御不全は、統合失調症及びうつ病のような種々の精神病[7]及び注意欠陥多動性障害、片頭痛、パーキンソン病、薬物乱用及び摂食障害のような他の状態[8,9]に関連している。
【0007】
長い間、TA特異的受容体は、ヒト及び他の哺乳類のCNSにおける解剖的に別個の高親和性TA結合部位に基づいて仮説が立てられてきたのみであった[10,11]。したがってTAの薬理学的な効果は、古典的な生体アミンの周知の機構を通して、それらの放出を開始させること、それらの再取り込みを阻害することにより、又はそれらの受容体システムと「交差反応する」ことのいずれかにより、媒介されると考えられていた[9,12,13]。この観点は、GPCRの新規なファミリーのいくつかの構成員、微量アミン関連受容体(TAAR)の最近の同定に伴って、有意に変わった[7,14]。ヒトでは9個のTAAR遺伝子(3個の偽遺伝子を含む)があり、マウスでは16個の遺伝子(1個の偽遺伝子を含む)がある。TAAR遺伝子は、イントロンを含まず(1つの例外として、TAAR2は1個のイントロンを含む)、同一の染色体セグメント上に互いに隣り合って位置している。受容体遺伝子の系統発生的関係は、詳細なGPCR薬物団類似性比較及び薬理学的データのとおりに、これらの受容体が3個の別々のサブファミリーを形成することを示唆している[7,14]。TAAR1は、ヒトと齧歯類との間で高度に保存されている4個の遺伝子(TAAR1〜4)の第一のサブクラス中のものである。TAは、Gαを通してTAAR1を活性化する。TAの制御不全は、うつ病、精神病、注意欠陥多動性障害、薬物乱用、パーキンソン病、片頭痛、摂食障害、代謝障害のような種々の疾患の原因の究明の一助となることが示された。したがって、TAAR1リガンドは、これらの疾患の処置に高い潜在力を有する。
【0008】
このため、微量アミン関連受容体についての知識を増やすことに広く関心がもたれている。
【0009】
【表1】



【0010】
本発明の目的は、式(I)の新規化合物、及び微量アミン関連受容体への親和性に関連する疾患の処置用の医薬の製造のための式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩の使用、式(I)の範囲内の新規な特定化合物、それらの製造、本発明に係る化合物に基づく医薬及びそれらの調製、ならびに、うつ病、不安障害、双極性障害、注意欠陥多動性障害、ストレス関連障害、精神障害、例えば統合失調症、神経疾患、例えばパーキンソン病、神経変性障害、例えばアルツハイマー病、癲癇、片頭痛、高血圧、薬物乱用及び代謝障害、例えば摂食障害、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、脂質異常症、エネルギー消費及び同化の異常、体温ホメオスタシスの異常及び機能不全、睡眠及び概日リズムの障害並びに心臓血管障害のような疾患の制御又は予防における式(I)の化合物の使用である。
【0011】
本発明の化合物を使用する好ましい適応症は、うつ病、精神病、パーキンソン病、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)である。
【0012】
本明細書で使用される、用語「低級アルキル」は、1〜7個の炭素原子を含む飽和の直鎖又は分岐鎖の基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチルなどを示す。好ましいアルキル基は、1〜4炭素原子を有する基である。
【0013】
本明細書で使用される、用語「低級アルコキシ」は、アルキル残基が上記と同義であり、そしてそれは酸素原子を介して結合していることを示す。
【0014】
本明細書で使用される、用語「ハロゲンにより置換されている低級アルキル」は、少なくとも水素原子がハロゲンにより置換されている、上記と同義のアルキル基、例えば、CF、CHF、CHF、CHCF、CHCHCF、CHCFCFなどを示す。
【0015】
用語「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を示す。
【0016】
用語「シクロアルキル」は、3〜6個の炭素原子を含む飽和環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを示す。
【0017】
本明細書で使用される、用語「アリール」は、1個以上の環を形成する6〜10個の炭素原子を含む炭素環系(ここで、少なくとも1個の環は、芳香族性である)、例えばフェニル、ナフチル又は5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イルである。最も好ましいアリール基はフェニルである。
【0018】
本明細書で使用される、用語「ヘテロアリール」は、1個以上の環を形成する5〜10個の環原子を含む炭素環系(ここで、少なくとも1個の炭素原子がO、N又はSからなる群より選択されるヘテロ原子により置き換えられ、少なくとも1個の環が、芳香族性である)、例えば、オキサゾリル、ピリジル、チオフェニル、キノリニル、ピロリル、フリル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾリルなどである。最も好ましい基は、ピリジルである。
【0019】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、不飽和炭素環(ここで、1個以上の炭素原子がN、O又はSにより置き換えられている)、例えばピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニルもしくはピペリジニルを意味する。
【0020】
用語「薬学的に許容しうる酸付加塩」は、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタン−スルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのような、無機及び有機酸との塩を包含する。
【0021】
式(I)の好ましい化合物は、XがNである化合物である。最も好ましいものは、式(IA):
【0022】
【化2】


[式中、
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、−O−(CH−アリール、又はアリールであり;
R’/R’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく、
Wは、フェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ピリジン−2、3−又は4−イル、インドリル又はシクロアルキルであり;
Lは、−CH−、−CH(CH)−、−CHCH−、−CHCH(CH)−、−CHCHCH−であり;
nは、1又は2であり;nが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
pは、0、1、2又は3である]で示される化合物、又は
薬学的に適切なその酸付加塩であるが、但し、以下の化合物、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−フェネチル−ニコチンアミド(CAS 199478−31−4)及び
N−フェネチル−6−フェニルアミノ−ニコチンアミド(CAS 571913−74−1)を除く。
【0023】
この群からの好ましい化合物は、−NR’R’’がヘテロシクロアルキル基、より具体的には4−メチル−ピペラジン−1−イルを一緒に形成するものであって、例えば以下の化合物、
N−ベンジル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
(N−(4−クロロ−ベンジル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
N−[2−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(3−メトキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−(2−ビフェニル−4−イル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(3−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
N−[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、又は
N−シクロヘキシルメチル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
である。
【0024】
この群からの好ましい化合物は、さらに、−NR’R’’がヘテロシクロアルキル基、例えば、ピペラジン−1−イルを一緒に形成するものであって、
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、
N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、
N−[2−(3−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、又は
N−[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
などのようなものである。
【0025】
さら好ましくは、Rが、−O−ヘテロシクロアルキル、より具体的には1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシであって、例えば以下の化合物
6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドである。
【0026】
この群からの好ましい化合物は、oが2、そしてRの一方がNR’R’’であり、他方のRが、ハロゲンであって、例えば以下の化合物、
5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
5−ブロモ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、又は
5−ブロモ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
である。
【0027】
本発明の一つの実施態様は、式(I):
【0028】
【化3】


[式中、
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、−O−(CH−アリール又はアリールであり;
は、ハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、NR’R’’、−(CH−ヘテロアリールであるか、又は−O−ヘテロシクロアルキル(ここで、へテロアリール又はヘテロシクロアルキル上の置換体は、低級アルキルである)であり;
R’/R’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく;
Arは、フェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ピリジン−2、3−もしくは4−イル又はインドリルであり;
Lは、−CH−、−CH(CH)−、−CHCH−、−CHCH(CH)−又は−CHCHCH−であり;
Xは、N又はCHであり;
nは、1又は2であり;nが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
oは、1又は2であり;oが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
pは、0、1、2又は3である]で示される化合物、又は
薬学的に適切なその酸付加塩であるが、但し、以下の化合物、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−フェネチル−ニコチンアミド、
N−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド、
N−(4−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド、
N−(3−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド及び
N−フェネチル−6−フェニルアミノ−ニコチンアミド
を除く。
【0029】
式(I)の本発明化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、当分野で公知の方法により、例えば、下記の方法、
a)式(II):
【0030】
【化4】


で示される化合物を、式(III):
【0031】
【化5】


で示されるアミンと反応させて、式(I):
【0032】
【化6】


[式中、定義は、上記のとおりである]で示される化合物を得ること、又は
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換すること、を含む方法により製造することができる。
【0033】
式(I)の化合物を上記のようなプロセス変形、及び以下のスキーム1及び2にしたがって調製しうる。出発物質は市販されているか、そうでなければ化学文献で公知であるか、又は当分野で周知の方法にしたがって調製しうる。
【0034】
一般手順
【0035】
【化7】

【0036】
置換基の定義は、上記のとおりである。
【0037】
【化8】

【0038】
、R、W、L、X、n及びoの定義は、上記のとおりであり、R’及びR’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく、そしてpは、以下に記載されるように定義を有する。
【0039】
【化9】

【0040】
、R、X、L、W、n及びoの定義は、上記のとおりであり、そしてR’’’は、場合により、低級アルキルにより置換されているヘテロシクロアルキル基である。
【0041】
【化10】

【0042】
、R、W、L、X、n及びoの定義は、上記のとおりであり、そしてR’及びR’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく、そしてpは、以下に記載されるように定義を有する。
【0043】
【化11】

【0044】
、R、W、X、n及びoの定義は、上記のとおりであり、そしてR’及びR’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく、そしてpは、以下に記載されるように定義を有する。
【0045】
条件A: アミドカップリングは、CHCl、DMF、アセトニトリル、THF又はその混合物のような溶媒中で実施される。活性化は、BOP、BOP−Cl、TBTU、EDCI、EDCI/DMAPのようなアミドカップリング試薬、及びHOBT、N−ヒドロキシスクシンイミド又はN−ヒドロキシ−2−ピリドンのような添加剤により、TEA、DIPEA、N−メチルモルホリン等のような塩基の存在下、0℃〜100℃までで達成される。反応時間は、1時間〜72時間までの範囲である。
好ましい条件は、室温で一晩のDMF、BOP及びDIPEAである。
【0046】
条件B: 適切な第一級又は第二級アミンによるクロロニコチン酸誘導体の求核置換は、TEA、DIPEA、N−メチルモルホリンのような塩基の存在下、DMFのような溶媒中で、50℃〜還流までで実施される。反応時間は、2時間〜72時間の範囲である。
好ましい条件は、80℃で5時間のDMF、DIPEAである。
【0047】
条件C: エステル加水分解は、MeOH、EtOH、THF、1,4−ジオキサン、水又はその混合物のような適切な溶媒及びLiOH、NaOH、KOH、NaCO、KCO又はCsCOのような塩基中での溶解により達成される。
好ましい条件は、EtOH/HO中のNaOHである。
【0048】
条件D: 適切なアルコールによるクロロニコチン酸誘導体の求核置換は、KOHのような塩基の存在下、DMSOのような溶媒中で、電子レンジで100℃にて実施される。反応時間は、5分間〜30分間までの範囲である。
【0049】
条件E: Boc開裂は、HCl、HBr、HSO又はHPOあるいは炭酸のような鉱酸を用いて、CHCl、ジオキサン又はHOAcのような溶媒中で0〜60℃までで処理することにより達成される。好ましい条件は、室温で一晩のジオキサン中の4N HClである。
【0050】
以下の略語が使用される:
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
BOP=ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリ(ジメチル−アミノ)ホスホニウムへキサフルオロホスファート
EDCI=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
HOBT=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
THF=テトラヒドロフラン
DMSO=メチルスルホキシド
【0051】
化合物の単離及び精製
本明細書に記載の化合物及び中間体の単離及び精製は、所望であれば、任意の適切な分離又は精製手法、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、分取低圧もしくは高圧液体クロマトグラフィー又はこれらの手法の組み合わせにより達成することができる。適切な分離及び単離手法の具体的な例証は、以下の本明細書における調製及び実施例を参照することにより得ることができる。しかしながら、他の同等の分離又は単離手法も当然に使用しうる。式(I)のキラル化合物のラセミ混合物は、キラルHPLCを使用して分離することができる。
【0052】
式(I)の化合物の塩
式(I)の化合物は、塩基性であり、対応する酸付加塩に変換しうる。この変換は、少なくとも化学量論量の適切な酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など及び有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などでの処理により達成される。典型的には、遊離塩基を、ジエチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、エタノール又はメタノールなどのような不活性有機溶媒と、同様な溶媒に加えた酸に溶解する。温度は、0℃〜50℃の間に保持する。得られた塩は、自然に析出するか又は、より極性の少ない溶媒で、溶液から析出させうる。
【0053】
式(I)の塩基化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論的に当量の適切な塩基、例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアなどで処理することにより、対応する遊離塩基に変換しうる。
【0054】
式(I)の化合物及びそれらの薬学的に使用しうる付加塩は、有益な薬理学的特性を有する。具体的には、本発明の化合物は、微量アミン関連受容体(TAAR)、特にTAAR1に良好な親和性を有することが見出された。
【0055】
化合物は、以下に示される試験にしたがって調べた。
【0056】
材料及び方法
TAAR発現プラスミドの構築及び安定にトランスフェクトされた細胞株
発現プラスミドの構築のために、ヒト、ラット及びマウスTAAR1のコード配列を、基本的にLindemann et al.[14]により記述されているようにゲノムDNAから増幅した。Expand High Fidelity PCR System(Roche Diagnostics)を、1.5mM Mg2+と共に使用し、精製したPCR生成物を、製造者の指示にしたがって、pCR2.1-TOPO cloning vector(Invitrogen)にクローン化した。PCR生成物を、pIRESneo2 vector(BD Clontech, Palo Alto, California)にサブクローン化し、発現ベクターは、細胞株に導入する前に配列を検証した。
【0057】
HEK293細胞(ATCC # CRL-1573)を、基本的にLindemann et al(2005)により記述されたように培養した。安定にトランスフェクトされた細胞株を生成するために、HEK293細胞を、製造者の指示にしたがって、Lipofectamine 2000(Invitrogen)と共にTAARコード配列(上記)を含有するpIRESneo2発現プラスミドでトランスフェクトし、トランスフェクションの24時間後に培養培地にG418(Sigma, Buchs, Switzerland)(1mg/ml)を補った。約10日間の培養期間の後、クローンを単離し、展開し、そして製造者により提供された非アセチル化EIA手順にしたがって、cAMP Biotrak Enzyme immunoassay(EIA)System(Amersham)を用いて、微量アミン(すべての化合物をSigmaから購入)への応答性を試験した。15継代の培養期間の間、安定なEC50を示すモノクローナル細胞株をすべてのその後の研究のために使用した。
【0058】
膜調製及び放射性リガンドの結合
コンフルエンスの細胞を、Ca2+及びMg2+なしで、10mM EDTAを含有する氷冷リン酸緩衝生理食塩水ですすぎ、1000rpmで4℃にて5分間の遠心分離によりペレット化した。ペレットを次に氷冷リン酸緩衝生理食塩水で2回洗浄し、細胞ペレットを液体窒素に浸漬することにより直ちに凍結し、使用するまで−80℃で保存した。次に細胞ペレットを10 mM EDTAを含有するHEPES−NaOH(20mM)20ml、pH7.4に懸濁し、Polytron(PT3000,Kinematica)を用いて10,000rpmで10秒間ホモジナイズした。ホモジネートを48,000xgで4℃にて30分間遠心分離し、ペレットを0.1mM EDTAを含有するHEPES−NaOH(20mM)20ml、pH7.4(緩衝液A)に再懸濁し、Polytronを用いて10,000rpmで10秒間ホモジナイズした。次にホモジネートを48,000xgで4℃にて30分間遠心分離し、ペレットを緩衝液A 20mlに再懸濁し、Polytronを用いて10,000rpmで10秒間ホモジナイズした。タンパク質濃度をPierce(Rockford、IL)の方法により測定した。次にホモジネートを48,000xgで4℃にて10分間遠心分離し、MgCl(10mM)及びCaCl gタンパク質/mlを含むHEPES−NaOH(20mM)、pH7.0及び(2mM)(緩衝液B)に200で再懸濁し、Polytronを用いて10,000rpmで10秒間ホモジネナイズした。
【0059】
結合アッセイは、最終容積量1mlで、4℃にてインキュベーション時間30分間で行った。放射性リガンド[H]−rac−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル)−2−イミダゾリンを、計算されたK値60nMと同等の濃度で使用し、全添加放射性リガンド濃度の約0.1%で、全結合の約70〜80%を示す特異的結合を得た。非特異的結合は、適切な非標識リガンド(10μM)の存在下で結合された[H]−rac−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル)−2−イミダゾリンの量として定義した。競合リガンドは、広範囲の濃度(10pM〜30μM)で試験した。アッセイにおいて最終ジメチルスルホキシド濃度は2%であり、それは放射性リガンド結合には影響しなかった。各々の実験は2回ずつ行った。すべてのインキュベーションは、UniFilter-96プレート(Packard Instrument Company)及びポリエチレンイミン0.3%中で少なくとも2時間予備浸漬したガラスフィルターGF/Cを通して急速濾過し、Filtermate 96 Cell Harvester (Packard Instrument Company)を使用することにより終了した。次に管及びフィルターを冷緩衝液B 1mlアリコートで3回洗浄した。フィルターを乾燥せず、Ultima gold(45μL/ウェル、Packard Instrument Company)に浸漬し、結合放射能活性は、TopCount Microplate Scintillation Counter (Packard Instrument Company)によりカウントした。
【0060】
以下の表で示されるように、好ましい化合物は、TAAR1についてマウスで、<0.1μMの範囲のKi値(μM)を示す。
【0061】
【表2】

【0062】
式(I)の化合物及び式(I)の化合物の薬学的に許容される塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば坐剤の剤形で直腸内に、又は例えば注射液の剤形で非経口的に行うこともできる。
【0063】
式(I)の化合物は、医薬製剤を製造するため、薬学的に不活性な無機又は有機担体と共に製剤化することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸又はそれらの塩などが、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのそのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤のための適切な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオール類などである。しかし、活性物質の性質に応じて、軟ゼラチンカプセル剤の場合は、通常担体を必要としない。溶剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば、水、ポリオール類、グリセリン、植物油などである。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体のポリオールなどである。
【0064】
さらに、医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着香剤、浸透圧を変化させる塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。それらは、その他の治療上価値のある物質もさらに含有することができる。
【0065】
式(I)の化合物又は薬学的に許容されるその塩及び治療上不活性な担体を含有する医薬もまた、式(I)の化合物及び/又は薬学的に許容される酸付加塩の1種以上と、所望により、他の治療上価値のある物質の1種以上とを、治療上不活性な担体の1種以上と共に、ガレヌス製剤の投与形態にすることを含む調製方法と同様に、本発明の目的である。
【0066】
本発明の最も好ましい適応症は、中枢神経系の疾患を含むものであり、例えばうつ病、精神病、パーキンソン病、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療又は予防である。
【0067】
用量は、広い範囲内で変えることができ、当然それぞれの特定の症例における個別の要求に適合させなければならない。経口投与の場合、成人用の用量は、一般式(I)の化合物1日当たり約0.01mg〜約1000mg、又は薬学的に許容されるその塩の対応する量で変えることができる。1日量を、1回量として又は分割量として投与してよく、加えて、必要性が示される場合、上限を超えることもできる。
【0068】
錠剤の処方(湿式造粒)
品目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式(I)の化合物 5 25 100 500
2.無水乳糖DTG 125 105 30 150
3.Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4.微晶質セルロース 30 30 30 150
5.ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
【0069】
製造手順
1.品目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
【0070】
カプセルの処方
品目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式(I)の化合物 5 25 100 500
2.含水乳糖 159 123 148 ---
3.トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4.タルク 10 15 10 25
5.ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
【0071】
製造手順
1.品目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.品目4及び5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0072】
実験
下記の実施例は、本発明を説明するが、その範囲を制限するものではない。
【0073】
実施例1
N−ベンジル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
a)6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチン酸メチルエステル
【0074】
【化12】

【0075】
6−クロロニコチン酸メチル(5.0g)を、アルゴン雰囲気下で室温にてDMF(75ml)に溶解した。1−メチルピペラジン(3.66ml)及びジイソプロピルエチルアミン(30.7ml)を加え、溶液を80℃で5時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。溶液をEtOAcで抽出した。水相をEtOAcで2回洗浄した。合わせた有機層を水及び飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;勾配:CHCl→CHCl/MeOH 9:1)により精製して、6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチン酸メチルエステル(5.59g)を明黄色の固体として得た。MS(ISP):236.1([M+H])。
【0076】
b)6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチン酸
【0077】
【化13】

【0078】
MeOH/HO 1:1(100ml)中の6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチン酸メチルエステル(5.56g)の溶液を、0℃に冷却し、NaOH(1.9g)で処理した。反応混合物を0℃で45分間、室温で5時間撹拌し、次に1N HClで中和し、濃縮した。粗生成物をさらに精製しないで次の反応工程で使用した。MS(ISP):220.6([M−H]
【0079】
c)N−ベンジル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0080】
【化14】

【0081】
DMF(2ml)中の6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチン酸(200mg)の懸濁液を、アルゴン雰囲気下でジイソプロピルアミン(0.50ml)、ベンジルアミン(0.12ml)及びBOP(600mg)で処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次に水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;勾配:CHCl→CHCl/MeOH 9:1)により精製して、N−ベンジル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド(120mg)をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):311.3([M+H]
【0082】
実施例1cと同様にして、適切なアミン成分を使用して調製した:
【0083】
実施例2
(N−(4−クロロ−ベンジル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0084】
【化15】

【0085】
アミン:4−クロロベンジルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):345.1([M+H]
【0086】
実施例3
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−(4−フェノキシ−ベンジル)−ニコチンアミド
【0087】
【化16】

【0088】
アミン:4−フェノキシベンジルアミン。白色の固体。MS(ISP):403.5([M+H]
【0089】
実施例4
N−ベンジル−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
a)4−(5−ベンジルカルバモイル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0090】
【化17】

【0091】
実施例1と同様にして、4−(5−フェネチルカルバモイル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−Boc−ピペラジンから出発し、最終カップリング工程でベンジルアミンを使用して調製した。明黄色の固体。MS(ISP):397.5([M+H]
【0092】
b)N−ベンジル−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0093】
【化18】

【0094】
MeOH(5ml)中の4−(5−フェネチルカルバモイル−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg)の溶液を、0℃に冷却し、4N HCl(2.52ml)でゆっくりと処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次にCHClで希釈し、カラムクロマトグラフィー(Isolute(登録商標)SPEフラッシュNHカラム、アミノプロピル官能化シリカ;勾配:CHCl→CHCl/MeOH 9:1)により直接精製して、N−ベンジル−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドをオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):297.5([M+H]
【0095】
実施例1cと同様にして、適切なアミン成分を使用して調製した:
【0096】
実施例5
(RS)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−(2−フェニル−プロピル)−ニコチンアミド
【0097】
【化19】

【0098】
アミン:2−メチルフェニルエチルアミン。白色の固体。MS(ISP):339.3([M+H]
【0099】
実施例6
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0100】
【化20】

【0101】
アミン:2−(4−クロロフェニル)エチルアミン。白色の固体。MS(ISP):359.1([M+H]
【0102】
実施例7
N−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0103】
【化21】

【0104】
アミン:2−(3−クロロフェニル)エチルアミン。白色の固体。MS(ISP):359.1([M+H]
【0105】
実施例8
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0106】
【化22】

【0107】
アミン:2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチルアミン。白色の固体。MS(ISP):393.3([M+H]
【0108】
実施例9
N−[2−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0109】
【化23】

【0110】
アミン:2−(4−メトキシフェニル)エチルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):355.4([M+H]
【0111】
実施例10
N−[2−(3−メトキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0112】
【化24】

【0113】
アミン:2−(3−メトキシフェニル)エチルアミン。無色の油状物。MS(ISP):355.4([M+H]
【0114】
実施例11
N−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0115】
【化25】

【0116】
アミン:3,4−メチレンジオキシフェネチルアミン塩酸塩。白色の固体。MS(ISP):369.4([M+H]
【0117】
実施例12
N−(2−ビフェニル−4−イル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0118】
【化26】

【0119】
アミン:2−(4−ビフェニル)エチルアミン。白色の固体。MS(ISP):401.5([M+H]
【0120】
実施例13
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0121】
【化27】

【0122】
アミン:4−フェノキシフェネチルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):417.4([M+H]
【0123】
実施例14
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(3−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0124】
【化28】

【0125】
アミン:3−フェノキシフェネチルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):417.4([M+H]
【0126】
実施例15
N−[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0127】
【化29】

【0128】
アミン:2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):431.5([M+H]
【0129】
実施例16
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−ニコチンアミド
【0130】
【化30】

【0131】
アミン:2−(2−アミノエチル)ピリジン。明黄色の固体。MS(ISP):326.5([M+H]
【0132】
実施例17
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−(2−ピリジン−3−イル−エチル)−ニコチンアミド
【0133】
【化31】

【0134】
アミン:3−(2−アミノエチル)ピリジン。明黄色の固体。MS(ISP):326.3([M+H]
【0135】
実施例18
N−[2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0136】
【化32】

【0137】
アミン:1−メチルトリプタミン。オフホワイトの液体。MS(ISP):378.4([M+H]
【0138】
実施例19
N−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0139】
【化33】

【0140】
アミン:トリプタミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):364.3([M+H]
【0141】
実施例20
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−シクロプロピルメチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
a)6−クロロ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0142】
【化34】

【0143】
実施例1.cと同様にして、6−クロロ−ニコチン酸を、2−(4−クロロフェニル)エチルアミンとカップリングさせた。明黄色の固体。MS(ISP):294.0([M+H]
【0144】
b)N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−シクロプロピルメチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0145】
【化35】

【0146】
実施例1.aと同様にして、6−クロロ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドを、1−(シクロプロピルメチル)ピペラジンと反応させた。オフホワイトの固体。MS(ISP):399.3([M+H]
【0147】
実施例21
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−[4−(2−メトキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−ニコチンアミド
【0148】
【化36】

【0149】
実施例21.bと同様にして、6−クロロ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドを、1−(2−メトキシエチル)ピペラジンと反応させた。明黄色の固体。MS(ISP):403.3([M+H]
【0150】
実施例22
N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピロリジン−1−イル−ニコチンアミド
【0151】
【化37】

【0152】
実施例21と同様にして、6−クロロ−ニコチン酸を、4−フェノキシフェネチルアミンとカップリングさせた。中間体6−クロロ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドを、ピペリジンと反応させた。白色の固体。MS(ISP):388.3([M+H]
【0153】
実施例23
6−モルホリン−4−イル−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0154】
【化38】

【0155】
実施例21と同様にして、6−クロロ−ニコチン酸を4−フェノキシフェネチルアミンとカップリングさせた。中間体6−クロロ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドをモルホリンと反応させた。白色の固体。MS(ISP):404.6([M+H]
【0156】
実施例24
6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0157】
【化39】

【0158】
DMSO(1.4ml)中の6−クロロ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(130mg、実施例23からの中間体)の溶液を、4−ヒドロキシ−N−メチルピペリジン(68mg)及びKOH(93mg)で処理した。反応混合物を電子レンジで100℃にて20分間加熱した。次に室温に冷却し、CHCl及び水で希釈した。水層をCHClで洗浄した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;勾配:CHCl→CHCl/MeOH 98:2)により精製して、6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド(29mg)をオフホワイトの固体として得た。MS(ISP):432.2([M+H]
【0159】
実施例25
N−フェネチル−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0160】
【化40】

【0161】
実施例4と同様にして、N−フェネチル−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドを、N−Boc−ピペラジンから出発して、カップリング工程でフェネチルアミンを使用して調製した。オフホワイトの固体。MS(ISP):311.4([M+H]
【0162】
実施例26と同様にして、カップリング工程で適切なアミンを使用して、以下の誘導体を調製した:
【0163】
実施例26
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0164】
【化41】

【0165】
アミン:2−(4−クロロフェニル)エチルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):345.1([M+H]
【0166】
実施例27
N−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0167】
【化42】

【0168】
アミン:2−(3−クロロフェニル)エチルアミン。無定形の無色の固体。MS(ISP):345.0([M+H]
【0169】
実施例28
N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0170】
【化43】

【0171】
アミン:4−フェノキシフェネチルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):403.5([M+H]
【0172】
実施例29
N−[2−(3−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0173】
【化44】

【0174】
アミン:3−フェノキシフェネチルアミン。明黄色の無定形の固体。MS(ISP):403.5([M+H]
【0175】
実施例30
N−[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0176】
【化45】

【0177】
アミン:2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチルアミン。オフホワイトの固体。MS(ISP):417.4([M+H]
【0178】
実施例31
5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0179】
【化46】

【0180】
実施例1と同様にして、5−ブロモ−6−クロロ−ニコチン酸メチルエステルを、N−メチルピペラジンと反応させ、次にカップリング工程で4−クロロフェネチルアミンを使用して、5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミドに変換した。オフホワイトの固体。MS(ISP):437.0([M+H]
【0181】
実施例32
5−ブロモ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0182】
【化47】

【0183】
実施例32と同様にして、カップリング工程で4−フェノキシフェネチルアミンを使用して、5−ブロモ−6−クロロ−ニコチン酸メチルエステルを、5−ブロモ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドに変換した。オフホワイトの固体。MS(ISP):495.1([M+H]
【0184】
実施例33
5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0185】
【化48】

【0186】
実施例26と同様にして、5−ブロモ−6−クロロ−ニコチン酸メチルエステルを、N−Boc−ピペラジンと反応させ、次にカップリング工程で4−クロロフェネチルアミンを使用して、5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドに変換した。オフホワイトの固体。MS(ISP):423.1([M+H]
【0187】
実施例34
5−ブロモ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0188】
【化49】

【0189】
実施例26と同様にして、5−ブロモ−6−クロロ−ニコチン酸メチルエステルをN−Boc−ピペラジンと反応させ、次にカップリング工程で4−フェノキシフェネチルアミンを使用して、5−ブロモ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドに変換した。オフホワイトの固体。MS(ISP):481.0([M+H]
【0190】
実施例35
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−4−トリフルオロメチル−ニコチンアミド
【0191】
【化50】

【0192】
実施例1と同様にして、6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸メチルを、N−メチルピペラジンと反応させ、次にカップリング工程で4−クロロフェネチルアミンを使用して、N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−4−トリフルオロ−メチル−ニコチンアミドに変換した。オフホワイトの固体。MS(ISP):427.2([M+H]
【0193】
実施例36
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−4−トリフルオロメチル−ニコチンアミド
【0194】
【化51】

【0195】
実施例1と同様にして、6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸メチルを、N−メチルピペラジンと反応させ、次にカップリング工程で4−フェノキシフェネチルアミンを使用して、6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−4−トリフルオロ−メチル−ニコチンアミドに変換した。オフホワイトの固体。MS(ISP):485.2([M+H]
【0196】
実施例37
2−クロロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0197】
【化52】

【0198】
実施例21と同様にして、2,6−ジクロロニコチン酸メチルを、4−フェノキシフェネチルアミンとカップリングさせ、次にN−メチルピペラジンと反応させた。黄色の固体。MS(ISP):451.0([M+H]
【0199】
実施例38
2−クロロ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
a)4−{6−クロロ−5−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0200】
【化53】

【0201】
実施例38と同様にして、2,6−ジクロロニコチン酸メチルを、4−クロロフェネチルアミンとカップリングさせ、次にN−Boc−ピペラジンと反応させた。明黄色の固体。MS(ISP):479.0([M+H]
【0202】
b)2−クロロ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0203】
【化54】

【0204】
実施例4.bと同様にして、4−{6−クロロ−5−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、2−クロロ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドに変換した。明黄色の固体。MS(ISP):379.2([M+H]
【0205】
実施例39
2−クロロ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
a)4−{6−クロロ−5−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0206】
【化55】

【0207】
実施例38と同様にして、2,6−ジクロロニコチン酸メチルを、4−フェノキシフェネチルアミンとカップリングさせ、次にN−Boc−ピペラジンと反応させた。黄色の固体。
MS(ISP):537.0([M+H]
【0208】
b)2−クロロ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
【0209】
【化56】

【0210】
実施例4.bと同様にして、4−{6−クロロ−5−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチルカルバモイル]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、2−クロロ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドに変換した。オフホワイトの固体。MS(ISP):437.1([M+H])。
【0211】
実施例40
rac−N−[1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−3−フルオロ−ベンズアミド
【0212】
【化57】

【0213】
ジクロロメタン1.5ml中のN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)143.8mg(0.75mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)91.6mg(0.75mmol)の溶液に、rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチルアミン142mg(0.75mmol)を加え、溶液を周囲温度で5分間撹拌した。この溶液に3−フルオロ−安息香酸70mg(0.5mmol)を加え、混合物を周囲温度で5時間撹拌した。
【0214】
反応混合物を、SCX/シリカゲル 1:1 2gで充填し、メタノール20ml及びジクロロメタン20mlで先に洗浄したカートリッジを通して濾過し、反応生成物をジクロロメタン20mlで溶離した。蒸発させた後、rac−N−[1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−3−フルオロ−ベンズアミドを無色の固体として得た。MS(ISP):311.9及び314.0((M+H))。
【0215】
実施例41
N−[2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−3−フルオロ−ベンズアミド
【0216】
【化58】

【0217】
実施例40と同様にして、N−[2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチル]−3−フルオロ−ベンズアミドを、3−フルオロ−安息香酸及び2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−エチルアミンから調製した:黄色の固体、MS(ISP):311.9及び314.0((M+H))。
【0218】
実施例42
6−(2−メトキシ−エチルアミノ)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0219】
【化59】

【0220】
標記化合物を、第1工程で2−メトキシ−エチルアミンを、第3工程で2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。MS(ISP):392.2((M+H))。
【0221】
実施例43
N−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ニコチンアミド
【0222】
【化60】

【0223】
標記化合物を、第1工程で2−メトキシ−エチルアミンを、第3工程で2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。
【0224】
実施例44
N−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−6−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−ニコチンアミド
【0225】
【化61】

【0226】
標記化合物を、第1工程で1−(2−メトキシフェニル)ピペラジンを、第3工程で2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。
【0227】
実施例45
6−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミノ]−N−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−ニコチンアミド
【0228】
【化62】

【0229】
標記化合物を、第1工程で2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミンを、第3工程で2−ピリジン−2−イル−エチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様に調製した。
【0230】
実施例46
6−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミノ]−N−(2−ピリジン−4−イル−エチル)−ニコチンアミド
【0231】
【化63】

【0232】
標記化合物を、第1工程で2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミンを、第3工程で2−ピリジン−4−イル−エチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。
【0233】
実施例47
N−フェネチル−6−[(ピリジン−2−イルメチル)−アミノ]−ニコチンアミド
【0234】
【化64】

【0235】
標記化合物を、第1工程で2−(アミノメチル)ピリジンを、第3工程でフェネチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。MS(ISP):333.2((M+H))。
【0236】
実施例48
6−フェニルアミノ−N−(3−フェニル−プロピル)−ニコチンアミド
【0237】
【化65】

【0238】
標記化合物を、6−フェニルアミノ−ニコチン酸から出発し、第3工程で3−フェニル−プロピルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。
【0239】
実施例49
6−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミノ]−N−(3−フェニル−プロピル)−ニコチンアミド
【0240】
【化66】

【0241】
標記化合物を、第1工程で2−(3−クロロ−フェニル)−エチルアミンを、第3工程で3−フェニル−プロピルアミンを使用する以外は、実施例1と同様に調製した。
【0242】
実施例50
2−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−N−フェネチル−ニコチンアミド
【0243】
【化67】

【0244】
標記化合物を、2−クロロニコチン酸メチルエステルから出発し、次いで第1工程で3−モルホリン−4−イル−プロピルアミンを、第3工程でフェネチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。
【0245】
実施例51
2−(4−メタンスルホニル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド
【0246】
【化68】

【0247】
標記化合物を、2−クロロ−ニコチン酸メチルエステルから出発し、次いで第1工程で1−メタンスルホニル−ピペラジンを、第3工程で2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。MS(ISP):481.1((M+H))。
【0248】
実施例52
N−(2−ビフェニル−4−イル−エチル)−2−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−ニコチンアミド
【0249】
【化69】

【0250】
標記化合物を、2−クロロ−ニコチン酸メチルエステルから出発し、次いで第1工程で3−モルホリン−4−イル−プロピルアミンを、第3工程で2−ビフェニル−4−イル−エチルアミンを使用する以外は、実施例1と同様にして調製した。
【0251】
実施例53
N−[2−(2−フルオロ−フェニル)−エチル]−4−(2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル)−ベンズアミド
【0252】
【化70】

【0253】
標記化合物を、2−(2−フルオロ−フェニル)−エチルアミン及び4−(2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸をカップリング成分として使用すること以外、実施例1cと同様にして調製した。MS(ISP):388.2((M+H))。
【0254】
実施例54
N−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0255】
【化71】

【0256】
標記化合物を、2−シクロヘキシル−エチルアミンをアミン成分としてカップリング反応で使用すること以外は、実施例1cと同様にして調製した。オフホワイトの固体。MS(ISP):331.4((M+H))。
【0257】
実施例55
N−シクロヘキシルメチル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
【0258】
【化72】

【0259】
標記化合物を、シクロヘキシル−メチルアミンをアミン成分としてカップリング反応で使用すること以外は、実施例1cと同様にして調製した。オフホワイトの固体。MS(ISP):317.3((M+H))。
【0260】
実施例A〜E
さらに、以下の公知の化合物をTAAR1リガンドとして上記のものと同様の手順を使用して調製した:
A:6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−フェネチル−ニコチンアミド(CAS 199478−31−4)
B:N−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド(CAS 424815−98−5)
C:N−(4−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド(CAS 544661−83−8)
D:N−(3−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド(CAS 796051−07−5)
E:N−フェネチル−6−フェニルアミノ−ニコチンアミド(CAS 571913−74−1)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化73】


[式中、
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、−O−(CH−アリール又はアリールであり;
は、ハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、NR’R’’、−(CH−ヘテロアリールであるか、又は−O−ヘテロシクロアルキル(ここで、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル上の置換体は、低級アルキルである)であり;
R’/R’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく;
Wは、フェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ピリジン−2、3−又は4−イル、インドリル又はシクロアルキルであり;
Lは、−CH−、−CH(CH)−、−CHCH−、−CHCH(CH)−又は−CHCHCH−であり;
Xは、N又はCHであり;
nは、1又は2であり;nが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
oは、1又は2であり;oが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
pは、0、1、2又は3である]で示される化合物、又は
薬学的に適切なその酸付加塩、但し、以下の化合物、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−フェネチル−ニコチンアミド、
N−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド、
N−(4−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド、
N−(3−クロロ−ベンジル)−3−フルオロ−ベンズアミド、及び
N−フェネチル−6−フェニルアミノ−ニコチンアミド
を除く。
【請求項2】
式(IA):
【化74】


[式中、
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、−O−(CH−アリール又はアリールであり;
R’/R’’は、互いに独立に、水素、−(CH−O−低級アルキル、−(CH−場合により置換されているアリール、−(CH−ヘテロアリール、−(CH−ヘテロシクロアルキルであるか、あるいはR’及びR’’は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により、低級アルキル、−CH−シクロアルキル、−S(O)CH、−(CH−O−低級アルキルによるか、又は置換されているアリール(ここで、アリール上の置換体は、低級アルキル又は低級アルコキシである)により置換されているヘテロシクロアルキル基を形成してもよく、
Wは、フェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ピリジン−2、3−又は4−イル、インドリル又はシクロアルキルであり;
Lは、−CH−、−CH(CH)−、−CHCH−、−CHCH(CH)−、−CHCHCH−であり;
nは、1又は2であり;nが、2である場合、Rは、同じであっても又は異なってもよく;
pは、0、1、2又は3である]で示される請求項1記載の化合物、
又は薬学的に適切なその酸付加塩、但し、以下の化合物、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−フェネチル−ニコチンアミド及び
N−フェネチル−6−フェニルアミノ−ニコチンアミド
を除く。
【請求項3】
R’及びR’’が、それらが結合しているN原子と一緒に、ヘテロシクロアルキル基を形成する、請求項2記載の式(IA)の化合物。
【請求項4】
ヘテロ環式基が、4−メチル−ピペラジン−1−イルである、請求項3記載の式(IA)の化合物。
【請求項5】
化合物が、
N−ベンジル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
(N−(4−クロロ−ベンジル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
N−[2−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(3−メトキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−(2−ビフェニル−4−イル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(3−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
N−[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−[2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
N−(2−シクロヘキシル−エチル)−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、又は
N−シクロヘキシル−メチル−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド
である、請求項4記載の式(IA)の化合物。
【請求項6】
ヘテロシクロアルキル基が、ピペラジン−1−イルである、請求項3記載の式(IA)の化合物。
【請求項7】
化合物が、
N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、
N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、
N−[2−(3−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、又は
N−[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド
である、請求項6記載の式(IA)の化合物。
【請求項8】
が、−O−ヘテロシクロアルキルである、請求項1記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
O−ヘテロシクロアルキル基が、1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシである、請求項8記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
化合物が、
6−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミドである、式9の化合物。
【請求項11】
oが、2であり、Rの一方が、NR’R’’であり、Rの他方が、ハロゲンである、請求項1記載の式(I)の化合物。
【請求項12】
化合物が、
5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ニコチンアミド、
5−ブロモ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−ニコチンアミド、
5−ブロモ−N−[2−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミド、又は
5−ブロモ−N−[2−(4−フェノキシ−フェニル)−エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ニコチンアミドである、請求項11記載の式(1)の化合物。
【請求項13】
請求項1記載の式(I)の化合物の調製方法であって、
a)式(II):
【化75】


で示される化合物を、式(III):
【化76】


で示されるアミンと反応させて、式(I):
【化77】


[式中、定義は請求項1に記載されたとおりである]で示される化合物を得ること、又は
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換することを含む、方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法により又は同等の方法により調製される、請求項1記載の式(I)の化合物。
【請求項15】
1種以上の式(I)の化合物及び薬学的に許容しうる賦形剤を含む、医薬。
【請求項16】
うつ病、不安障害、双極性障害、注意欠陥多動性障害、ストレス関連障害、精神障害、統合失調症、神経疾患、パーキンソン病、神経変性障害、アルツハイマー病、癲癇、片頭痛、高血圧、薬物乱用及び代謝障害、摂食障害、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、脂質異常症、エネルギー消費及び同化の異常、体温ホメオスタシスの異常及び機能不全、睡眠及び概日リズムの障害、並びに心臓血管障害の処置のための請求項15記載の医薬。
【請求項17】
うつ病、精神病、パーキンソン病、不安及び注意欠陥多動性障害(ADHD)の処置のための、請求項1〜13記載の1種以上の化合物を含んでいる、請求項16記載の医薬。
【請求項18】
うつ病、不安障害、双極性障害、注意欠陥多動性障害、ストレス関連障害、精神障害、統合失調症、神経疾患、パーキンソン病、神経変性障害、アルツハイマー病、癲癇、片頭痛、高血圧、薬物乱用及び代謝障害、摂食障害、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、脂質異常症、エネルギー消費及び同化の異常、体温ホメオスタシスの異常及び機能不全、睡眠及び概日リズムの障害、並びに心臓血管障害の処置のための医薬の調製のための、請求項1記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項19】
本明細書に前述の本発明。

【公表番号】特表2010−535209(P2010−535209A)
【公表日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519420(P2010−519420)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059790
【国際公開番号】WO2009/019149
【国際公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】