説明

TRAILレセプター結合因子及びその使用

本発明は、一般的にはTRAILレセプター結合因子の製造及び前記物質の使用に関する。とりわけ、本発明は、TRAIL-R1及びTRAIL-R2によって共有される共通の抗原決定基(すなわちエピトープ)を認識する抗TRAILレセプター抗体の製造、並びにTRAILレセプターの検出及びTRAILレセプター仲介機能の調節のために前記を使用することに関する。TRAILレセプター結合因子はヒト癌細胞でのアポトーシスの誘導に有用である。これらの標的は、TRAIL-R1又はTRAIL-R2の一方又は両方を発現しえる。本発明は、癌の治療で本発明のTRAILレセプター結合因子の使用を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
TRAILレセプター1(TRAIL-R1)及びTRAILレセプター2(TRAIL-R2)と結合する抗体であって、低濃度の可溶形にて、TRAIL-R1ポリペプチド又はTRAIL-R2ポリペプチドを発現する癌細胞においてin vivo及びin vitro細胞死誘導活性を有する、前記抗体。
【請求項2】
少なくとも1つの細胞の表面で発現されるTRAILレセプター1(TRAIL-R1)ポリペプチド及びTRAILレセプター2(TRAIL-R2)ポリペプチドと結合する、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
TRAILレセプター1(TRAIL-R1)ポリペプチド及びTRAILレセプター2(TRAIL-R2)ポリペプチドの間で少なくとも約90パーセントのアミノ酸相同性をもつポリペプチド領域と結合する、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
領域が、アミノ酸配列VXDCTPWSDIECVHKE(配列番号:44)(式中XはK又はGである)を含み、TRAIL-R1及びTRAIL-R2レセプターを有する細胞の細胞死を誘導することができる、請求項3に記載の抗体。
【請求項5】
CGMCCアクセッション番号1665を有するマウス-マウスハイブリドーマCTB003によって産生される抗体と同じエピトープ特異性を有する抗体。
【請求項6】
少なくとも重鎖CDR3アミノ酸配列HITMVVGPFA(配列番号:11)又は1つ以上の保存的アミノ酸置換を有する配列を含む、抗体又はその抗原結合フラグメントであって、TRAILレセプター1(TRAIL-R1)及びTRAILレセプター2(TRAIL-R2)と結合し、さらに、TRAIL-R1及びTRAIL-R2を発現する癌細胞においてin vivo及びin vitro細胞死誘導活性を有する、前記抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項7】
癌治療剤と複合体化され、前記治療剤が、好ましくは腫瘍活性化プロドラッグ、放射性核種、化学療法剤及び毒素から成る群から選択される、請求項1から6に記載の抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載の抗体をコードする単離された核酸。
【請求項9】
請求項8に記載の単離核酸を含む宿主細胞又はベクター。
【請求項10】
請求項1から7のいずれか1項に記載の抗体及び医薬的に許容できる担体を含む組成物。
【請求項11】
請求項1から7のいずれか1項に記載の抗体を容器中に含む、癌治療用市販用キットであって、癌治療のための化学療法剤及び癌治療用抗体を含み、前記化学療法剤及び癌治療用抗体が場合によって別々の容器に収められる、前記市販用キット。
【請求項12】
アミノ酸配列VXDCTPWSDIECVHKE(配列番号:44)(式中、XはK又はGである)を含むTRAIL-R1及びTRAIL-R2のエピトープであって、TRAIL-R1及びTRAIL-R2と結合することができ、かつTRAIL-R1及びTRAIL-R2レセプターを有する細胞の細胞死を誘導することができる抗体によって認識される、前記エピトープ。
【請求項13】
請求項12に記載のエピトープを含む免疫原の調製によって作製される抗体。
【請求項14】
TRAIL-R1及びTRAIL-R2を発現する癌細胞で選択的に細胞死を誘導することを目的とする医薬の製造における、請求項1から7及び請求項10のいずれか1項に記載の抗体の使用。
【請求項15】
TRAIL-R1及びTRAIL-R2を発現する癌細胞に対して他の化学療法剤の抗癌活性を強化するための医薬の製造における、請求項1から7及び請求項10のいずれか1項に記載の抗体の使用であって、前記治療薬が化学療法剤であり、前記治療薬が、ブレオマイシン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、コルヒチン、シクロホスファミド、ダウノルビシン、アクチノマイシン、ジエチルスチルベストロール、ドキソルビシン、エトポシド、5-フルオロウラシル、フロキシウリジン、メルファラン、メトトレキセート、マイトマイシン、6-メルカプトプリン、パキシリタキセル、テニポシド、6-チオグアニン、ビンクリスチン及びビンブラスチンから成る群から選択される、前記抗体の使用。
【請求項16】
癌治療用医薬の製造における、請求項1から7及び請求項10のいずれか1項に記載の抗体の医薬的に有効な量の使用であって、前記医薬的に有効な量の抗体が、TRAIL-R1及びTRAIL-R2ポリペプチドを発現する癌細胞の細胞死を選択的に誘導する、前記使用。
【請求項17】
請求項1から7のいずれか1項に記載の抗体の医薬的に有効な量の医薬としての使用。
【請求項18】
TRAIL-R1及びTRAIL-R2ポリペプチドを発現する細胞の細胞死をその必要がある対象者で選択的に誘導する方法であって、対象者に請求項1から7のいずれか1項に記載の抗体の有効量を投与し、それによってTRAIL-R1及びTRAIL-R2ポリペプチドを発現する細胞の細胞死を選択的に誘導する工程を含む、前記細胞死を選択的に誘導する方法。
【請求項19】
TRAIL-R1及びTRAIL-R2ポリペプチドを発現する細胞が癌細胞である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記癌細胞が、乳癌細胞、肝癌細胞、膵臓癌細胞及び結直腸癌細胞から成る群から選択される、請求項19に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate


【公表番号】特表2009−535044(P2009−535044A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508093(P2009−508093)
【出願日】平成19年4月29日(2007.4.29)
【国際出願番号】PCT/CN2007/001453
【国際公開番号】WO2007/128231
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(508325038)ベイジン コタイムズ バイオテック リミテッド (1)
【Fターム(参考)】