説明

TRPM8受容体調節剤として有用な、置換されたアザ二環式イミダゾール誘導体

本発明は、置換されたアザ二環式イミダゾール誘導体、これらを含有する医薬組成物、並びに、例えば、炎症性疼痛、炎症性痛覚過敏、炎症性過敏症状態、神経障害性疼痛、神経障害性寒冷アロディニア、炎症性身体痛覚過敏症、炎症性内臓痛覚過敏症、寒冷により増悪する心血管疾患及び寒冷により増悪する肺疾患が挙げられる、TRPM8により調節される障害及び状態の処置でのこれらの使用を目的とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩:
【化1】

式中、
1は、水素、フルオロ、クロロ、フッ素化C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルコキシからなる群から選択され、
2は、水素、クロロ、ブロモ、C1〜4アルキル、フッ素化C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルコキシからなる群から選択され、但し、R2が水素以外である場合には
【化2】

であり、
【化3】

からなる群から選択され、
式中、R3は、水素、クロロ、シアノ、C1〜4アルキル、フッ素化C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、フッ素化C1〜4アルコキシ、−O−(CH22−OH、−O−CH2−CO2H、−O−(CH22−O−(C1〜4アルキル)、−O−CH2−(フッ素化C1〜2アルキル)、−O−(CH22−NRAB及び−NRABからなる群から選択され、
式中、RA及びRBは各々独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され;
あるいは、RA及びRBは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチル−ピペリジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択される環構造を形成し、
Qは、環(a)〜(h)からなる群から選択される、場合により置換された環構造である:
【化4】

(式中、R5はC1〜4アルキルであり、R6は、C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルキルからなる群から選択され、R7は、水素、クロロ、フルオロ、シアノ、C1〜4アルキル及びC1〜4アルコキシからなる群から選択される)、
【化5】

(式中、R8及びR9は各々独立してC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化6】

(式中、R10はC1〜4アルキルであり、R11は水素及びシアノからなる群から選択される)、
【化7】

(式中、R12及びR13は各々独立して水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化8】

(式中、R14はC1〜4アルキルである)、
【化9】

(式中、R15はC1〜4アルキルであり、R16は水素、クロロ及びブロモからなる群から選択される)、及び
【化10】

(式中、R17はC1〜4アルキルである)。
【請求項2】
1が、水素、フルオロ、クロロ、フッ素化C1〜2アルキル及びフッ素化C1〜2アルコキシからなる群から選択され、
2は、水素、クロロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、但し、R2が水素以外である場合には
【化11】

であり、
【化12】

からなる群から選択され、
式中、R3は、水素、クロロ、シアノ、C1〜2アルキル、フッ素化C1〜2アルキル、C1〜4アルコキシ、フッ素化C1〜2アルコキシ、−O−(CH22−OH、−O−CH2−CO2H、−O−(CH22−O−(C1〜4アルキル)、−O−CH2−(フッ素化C1〜2アルキル)、−O−(CH22−NRAB及び−NRABからなる群から選択され、
A及びRBは各々独立して水素及びC1〜2アルキルからなる群から選択され、あるいは、RA及びRBはこれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択される環構造を形成し、
Qは、環(a)〜(h)からなる群から選択される、場合により置換された環構造である:
【化13】

(式中、R5はC1〜4アルキルであり、R6は、C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルキルからなる群から選択され、R7は、水素、クロロ、フルオロ、シアノ、C1〜2アルキル及びC1〜2アルコキシからなる群から選択される)、
【化14】

(式中、R8及びR9は各々独立してC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化15】

(式中、R10はC1〜4アルキルであり、R11は水素及びシアノからなる群から選択される)、
【化16】

(式中、R12及びR13は各々独立して水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化17】

(式中、R14は、C1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化18】

(式中、R15はC1〜4アルキルであり、R16は水素、クロロ及びブロモからなる群から選択される)、及び
【化19】

(式中、R17は、C1〜2アルキルである)
請求項1に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項3】
1は、水素、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、但し、R2がクロロである場合には
【化20】

であり、
【化21】

からなる群から選択され、
3は、水素、クロロ、シアノ、C1〜2アルキル、トリフルオロメチル、C1〜4アルコキシ、−O−(CH22−OH、−O−CH2−CO2H、−O−(CH22−O−(C1〜2アルキル)、−O−CH2−(フッ素化C1〜2アルキル)、−O−(CH22−NRAB、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択され、
A及びRBは各々独立してC1〜2アルキルから選択され、あるいは、RA及びRBはこれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択される環構造を形成し、
Qは、環(a)〜(h)からなる群から選択される、場合により置換された環構造である:
【化22】

(式中、R5はC1〜4アルキルであり、R6は、C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルキルからなる群から選択され、R7は、水素、クロロ、フルオロ、シアノ、C1〜2アルキル及びC1〜2アルコキシからなる群から選択される)、
【化23】

(式中、R8及びR9は各々独立してC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化24】

(式中、R10はC1〜4アルキルであり、R11は水素及びシアノからなる群から選択される)、
【化25】

(式中、R12は水素であり、R13はC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化26】

(式中、R14は、C1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化27】

(式中、R15はC1〜4アルキルであり、R16は水素及びブロモからなる群から選択される)、及び
【化28】

(式中、R17は、C1〜2アルキルである)、
請求項2に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項4】
1は、水素、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、但し、R2がクロロである場合には
【化29】

であり、
【化30】

からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−フルオロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−トリフルオロメチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−メトキシ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−tert−ブチル−ピラゾール−4−イル、1−tert−ブチル−5−メチル−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−イミダゾール−2−イル、3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル、3−tert−ブチル−4−シアノ−イソオキサゾール−5−イル、4−イソプロピル−チエン−2−イル、5−イソプロピル−チエン−3−イル、4−tert−ブチル−フル−2−イル、4−tert−ブチル−5−ブロモ−フル−2−イル及び
【化31】

からなる群から選択される、
請求項3に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項5】
1は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、但し、R2がクロロである場合には
【化32】

であり、
【化33】

からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−フルオロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−メトキシ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル、3−tert−ブチル−4−シアノ−イソオキサゾール−5−イル、4−イソプロピル−チエン−2−イル、5−イソプロピル−チエン−3−イル、4−tert−ブチル−フル−2−イル、4−tert−ブチル−5−ブロモ−フル−2−イル及び
【化34】

からなる群から選択される、
請求項4に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項6】
1は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、但し、R2がクロロである場合には
【化35】

であり、
【化36】

からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル及び
【化37】

からなる群から選択される、
請求項4に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項7】
1は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は水素であり、
【化38】

からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル及び1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イルからなる群から選択される、
請求項4に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項8】
1は、クロロ及びトリフルオロメチルからなる群から選択され、
2は水素であり、
【化39】

からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル及び1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イルからなる群から選択される、
請求項4に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項9】
1はクロロであり、R2は水素であり、
【化40】

であり、Qは1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イルである、請求項4に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項10】
前記製薬上許容できる塩が、ナトリウム塩、カリウム塩及びメタンスルホン酸塩からなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
製薬上許容できる担体と請求項1に記載の化合物とを含む医薬組成物。
【請求項12】
請求項1に記載の化合物と製薬上許容できる担体とを混合する工程を含む、医薬組成物の製造方法。
【請求項13】
炎症性疼痛又は神経障害性疼痛の治療方法であって、治療的に有効な量の請求項1に記載の化合物を、前記治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、炎症性疼痛又は神経障害性疼痛の治療方法。
【請求項14】
前記炎症性疼痛が、炎症性腸疾患、内臓性疼痛、偏頭痛、術後疼痛、変形性関節炎、関節リウマチ、背部疼痛、腰痛、関節痛、腹痛、胸痛、陣痛、筋骨格系疾患、皮膚疾患、歯痛、発熱、火傷、日焼け、蛇咬傷、毒蛇咬傷、クモによる咬傷、虫刺され、神経因性膀胱、間質性膀胱炎、尿路感染、鼻炎、接触皮膚炎/過敏性、掻痒、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、過敏性腸症候群、胆嚢炎、膵炎、乳房切除後の疼痛症候群、生理痛、子宮内膜症、副鼻腔炎による頭痛、緊張性頭痛、又はくも膜炎に起因する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記炎症性疼痛が炎症性痛覚過敏症である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記炎症性痛覚過敏症が炎症性身体痛覚過敏症又は炎症性内臓痛覚過敏症である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記炎症性痛覚過敏症が、炎症、変形性関節炎、関節リウマチ、背部疼痛、関節痛、腹痛、筋骨格系疾患、皮膚疾患、術後疼痛、頭痛、線維筋痛、歯痛、火傷、日焼け、虫刺され、神経因性膀胱、尿失禁、間質性膀胱炎、尿路感染、咳、喘息、慢性閉塞性肺疾患、鼻炎、接触皮膚炎/過敏性、掻痒、湿疹、咽頭炎、腸炎、過敏性腸症候群、クローン病、又は潰瘍性大腸炎に起因する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記炎症性疼痛が内臓性疼痛である、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記神経障害性疼痛が、がん、神経疾患、脊髄又は末梢神経手術、脳腫瘍、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄外傷、慢性疼痛症候群、線維筋痛症、慢性疲労症候群、神経痛、狼瘡、サルコイドーシス、末梢神経障害、両側性末梢神経障害、糖尿病性神経障害、中心性疼痛、脊髄損傷に付随する神経障害、脳卒中、ALS、パーキンソン病、多発性硬化症、坐骨神経炎、舌咽神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端痛、幻肢痛、骨折、口内神経障害性疼痛、シャルコー疼痛、複合性局所疼痛症候群I及びII(CRPSI/II)、神経根障害、ギラン・バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、口腔内灼熱症候群、視神経炎、発熱後神経炎、遊走性神経炎、分節性神経炎、ゴンボール(Gombault)神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭部神経痛、膝状節神経痛、舌咽神経痛(glossopharyngial neuralgia)、群発頭痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭部神経痛、紅神経痛、スルーダー神経痛、翼口蓋神経痛(splenopalatine neuralgia)、眼窩上神経痛、外陰部痛又は発作性神経痛に起因する、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記神経痛が、三叉神経痛、舌咽神経痛、ヘルペス後神経痛、又は灼熱痛である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記神経障害性疼痛が、神経障害性寒冷アロディニアである、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記神経障害性寒冷アロディニアが、脊髄及び末梢神経手術若しくは外傷、外傷性脳損傷(TBI)、三叉神経痛、ヘルペス後神経痛、灼熱痛、末梢神経障害、糖尿病性神経障害、中心性疼痛、脳卒中、末梢神経炎、多発性神経炎、複合性局所疼痛症候群I及びII(CRPSI/II)、又は神経根障害により生じる疼痛である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
末梢血管疾患、血管性高血圧、肺性高血圧、レイノー病、及び冠動脈疾患などの寒冷により増悪する心血管疾患の治療方法であって、治療的に有効な量の請求項1に記載の化合物を、前記治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、治療方法。
【請求項24】
治療を必要としている患者の(a)炎症性疼痛、(b)神経障害性疼痛、(c)寒冷により増悪する心血管疾患、又は(d)寒冷により増悪する肺疾患を治療するための、薬剤を調製する際の、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項25】
式(I−B)の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩:
【化41】

式中、
1は、水素、フルオロ、クロロ、フッ素化C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルコキシからなる群から選択され、
2は、水素、クロロ、ブロモ、C1〜4アルキル、フッ素化C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルコキシからなる群から選択され、
3は、水素、クロロ、シアノ、C1〜4アルキル、フッ素化C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、フッ素化C1〜4アルコキシ、−O−(CH22−OH、−O−CH2−CO2H、−O−(CH22−O−(C1〜4アルキル)、−O−CH2−(フッ素化C1〜2アルキル)、−O−(CH22−NRAB及び−NRABからなる群から選択され、
A及びRBは各々独立して水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、あるいは、RA及びRBはこれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチル−ピペリジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択される環構造を形成し、
Qは、環(a)〜(h)からなる群から選択される、場合により置換された環構造である:
【化42】

(式中、R5はC1〜4アルキルであり、R6は、C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルキルからなる群から選択され、R7は、水素、クロロ、フルオロ、シアノ、C1〜4アルキル及びC1〜4アルコキシからなる群から選択される)、
【化43】

(式中、R8及びR9は各々独立してC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化44】

(式中、R10はC1〜4アルキルであり、R11は水素及びシアノからなる群から選択される)、
【化45】

(式中、R12及びR13は各々独立して水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化46】

(式中、R14はC1〜4アルキルである)、
【化47】

(式中、R15はC1〜4アルキルであり、R16は水素、クロロ及びブロモからなる群から選択される)、及び
【化48】

(式中、R17はC1〜4アルキルである)。
【請求項26】
1が、水素、フルオロ、クロロ、フッ素化C1〜2アルキル及びフッ素化C1〜2アルコキシからなる群から選択され、
2は、水素、クロロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
3は、水素、クロロ、シアノ、C1〜2アルキル、フッ素化C1〜2アルキル、C1〜4アルコキシ、フッ素化C1〜2アルコキシ、−O−(CH22−OH、−O−CH2−CO2H、−O−(CH22−O−(C1〜4アルキル)、−O−CH2−(フッ素化C1〜2アルキル)、−O−(CH22−NRAB及び−NRABからなる群から選択され、
A及びRBは各々独立してC1〜2アルキルから選択され、あるいは、RA及びRBはこれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択される環構造を形成し、
Qは、環(a)〜(h)からなる群から選択される、場合により置換された環構造である:
【化49】

(式中、R5はC1〜4アルキルであり、R6は、C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルキルからなる群から選択され、R7は、水素、クロロ、フルオロ、シアノ、C1〜2アルキル及びC1〜2アルコキシからなる群から選択される)、
【化50】

(式中、R8及びR9は各々独立してC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化51】

(式中、R10はC1〜4アルキルであり、R11は水素及びシアノからなる群から選択される)、
【化52】

(式中、R12及びR13は各々独立して水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化53】

(式中、R14は、C1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化54】

(式中、R15はC1〜4アルキルであり、R16は水素、クロロ及びブロモからなる群から選択される)、及び
【化55】

(式中、R17は、C1〜2アルキルである)、
請求項25に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項27】
1は、水素、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、
3は、水素、クロロ、シアノ、C1〜4アルコキシ、−O−(CH22−OH、−O−CH2−CO2H、−O−(CH22−O−(C1〜2アルキル)、−O−CH2−(フッ素化C1〜2アルキル)、−O−(CH22−NRAB、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択され、
A及びRBは各々独立してC1〜2アルキルから選択され、あるいは、RA及びRBはこれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル及びモルホリン−4−イルからなる群から選択される環構造を形成し、
Qは、環(a)〜(h)からなる群から選択される、場合により置換された環構造である:
【化56】

(式中、R5はC1〜4アルキルであり、R6は、C1〜4アルキル及びフッ素化C1〜4アルキルからなる群から選択され、R7は、水素、クロロ、フルオロ、シアノ、C1〜2アルキル及びC1〜2アルコキシからなる群から選択される)、
【化57】

(式中、R8及びR9は各々独立してC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化58】

(式中、R10はC1〜4アルキルであり、R11は水素及びシアノからなる群から選択される)、
【化59】

(式中、R12は水素であり、R13はC1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化60】

(式中、R14は、C1〜4アルキルからなる群から選択される)、
【化61】

(式中、R15はC1〜4アルキルであり、R16は水素及びブロモからなる群から選択される)、及び
【化62】

(式中、R17は、C1〜2アルキルである)、
請求項26に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項28】
1は、水素、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、
3は、水素、クロロ、シアノ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、−O−CH2−CF3、−O−(CH22−OCH3、−O−(CH22−OH、−O−(CH22−CO2H、ピロリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、4−メチル−ピペリアジン−1−イル(4-methyl-piperiazin-1-yl)、−O−(CH22−N(CH32、−O−(CH22−(モルホリン−4−イル)、−O−(CH22−(ピロリジン−1−イル)及び−O−(CH22−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−フルオロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−トリフルオロメチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−メトキシ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−tert−ブチル−ピラゾール−4−イル、1−tert−ブチル−5−メチル−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−イミダゾール−2−イル、3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル、3−tert−ブチル−4−シアノ−イソオキサゾール−5−イル、4−イソプロピル−チエン−2−イル、5−イソプロピル−チエン−3−イル、4−tert−ブチル−フル−2−イル、4−tert−ブチル−5−ブロモ−フル−2−イル及び
【化63】

からなる群から選択される、
請求項27に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項29】
1は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、
3は、水素、クロロ、シアノ、メトキシ、イソプロポキシ、−O−CH2−CF3、−O−(CH22−OCH3、−O−(CH22−OH、ピロリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、4−メチル−ピペリアジン−1−イル、−O−(CH22−N(CH32及び−O−(CH22−(モルホリン−4−イル)からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−フルオロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−メトキシ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル、3−tert−ブチル−4−シアノ−イソオキサゾール−5−イル、4−イソプロピル−チエン−2−イル、5−イソプロピル−チエン−3−イル、4−tert−ブチル−フル−2−イル、4−tert−ブチル−5−ブロモ−フル−2−イル及び
【化64】

からなる群から選択される、
請求項28に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項30】
1は、クロロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は、水素及びクロロからなる群から選択され、
3は、クロロ、シアノ、メトキシ、イソプロポキシ、−O−CH2−CF3、−O−(CH22−OCH3、−O−(CH22−OH、ピロリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、4−メチル−ピペリアジン−1−イル及び−O−(CH22−(モルホリン−4−イル)からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、3−tert−ブチル−イソオキサゾール−5−イル及び
【化65】

からなる群から選択される、
請求項28に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項31】
1は、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
2は水素であり、
3は、クロロ、メトキシ、イソプロポキシ、−O−CH2−CF3、−O−(CH22−OCH3、−O−(CH22−OH、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル及び−O−(CH22−(モルホリン−4−イル)からなる群から選択され、
Qは、1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル、1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イル及び1−メチル−3−(1,1−ジメチル−2−フルオロ−エチル)−4−クロロ−ピラゾール−5−イルからなる群から選択される、
請求項28に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項32】
1はクロロ及びトリフルオロメチルからなる群から選択され、R2は水素であり、R3は−OCH3であり、Qは1−メチル−3−tert−ブチル−4−クロロ−ピラゾール−5−イル及び1−メチル−3−tert−ブチル−4−シアノ−ピラゾール−5−イルからなる群から選択される、
請求項4に記載の化合物、あるいは、その溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬上許容できる塩。
【請求項33】
式(I−S)
【化66】

の化合物又はその製薬上許容できる塩。
【請求項34】
式(I−S)の化合物の結晶質形態であって、
【化67】

以下のpXRDピークを含む、結晶質形態:
【表1】

【請求項35】
式(I−S)の化合物
【化68】

又はその製薬上許容できる塩の調製方法であって、該方法が、
(a)(1,1’−ビス−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II))の存在下、炭酸ナトリウムの存在下、水とトルエンとエタノールの混合物中で、6−クロロ−2−メトキシ−3−ニトロ−4−ピリジンアミンを2−クロロフェニルボロン酸を反応させて、6−(2−クロロフェニル)−2−メトキシ−3−ニトロピリジン−4−アミンを生じる工程と、
(b)水素化ナトリウムの存在下、テトラヒドロフラン中で、前記6−(2−クロロフェニル)−2−メトキシ−3−ニトロピリジン−4−アミンを3−tert−ブチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボニルクロリドと反応させて、3−tert−ブチル−4−クロロ−N−(6−(2−クロロフェニル)−2−メトキシ−3−ニトロピリジン−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドを生成する工程と、
(c)Pt(硫化)/Cの存在下、酢酸エチル中で、前記3−tert−ブチル−4−クロロ−N−(6−(2−クロロフェニル)−2−メトキシ−3−ニトロピリジン−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドを水素と反応させて、N−(3−アミノ−6−(2−クロロフェニル)−2−メトキシピリジン−4−イル)−3−tert−ブチル−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドを生成する工程と、
(d)前記N−(3−アミノ−6−(2−クロロフェニル)−2−メトキシピリジン−4−イル)−3−tert−ブチル−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドを氷酢酸と反応させて、前記式(I−S)の化合物を生成する工程と、を含む、方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−521306(P2013−521306A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556235(P2012−556235)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2011/026974
【国際公開番号】WO2011/109587
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(397060175)ヤンセン ファーマシューティカ エヌ.ベー. (28)
【Fターム(参考)】