説明

USB装置の遠隔制御方法及びこれを実行するシステム

【課題】USB装置遠隔制御方法及びその実行システムを提供する。
【解決手段】USBで端末100が接続された第1装置200及び第1装置とネットワークで接続された第2装置300とを含む遠隔制御システムで、第1装置200がUSBドライバを用いて端末100に端末遠隔制御モジュールを提供する段階、第2装置300が端末制御用制御命令を第1装置200に伝送、第1装置200がUSBドライバを用いて制御命令を端末100に提供する段階、端末100の端末遠隔制御モジュールが提供された制御命令を実行、その結果を示すディスプレイイメージをキャプチャーしUSBドライバで第1装置200に提供する段階、第1装置200がディスプレイイメージを第2装置300に伝送する段階、第2装置300がディスプレイイメージを表示する段階を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔制御に関し、より詳細には、遠隔地に位置した特定装置にUSBを介して接続された端末の遠隔制御に適用することができるUSB装置の遠隔制御方法及びこれを実行するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
USB(Universal Serial Bus)インターフェースは、コンピュータと周辺器機とを接続する入出力インターフェースの標準として、使用の容易性、高速通信、高い安全性、汎用性、低実現コスト、低消費電力、多様なオペレイティングシステム(Operating System;OS)のサポートなどの長所を有する。
【0003】
USBインターフェースは、前記のような長所から、キーボード、マウス、プリンター、スキャナなどのようなコンピュータ入出力装置はもちろん、デジタルカメラ、外装型記憶装置及び移動通信端末などの接続手段として幅広く使われている。
【0004】
USBインターフェースを介して接続されたコンピュータと周辺器機は、各々ホスト(host)とデバイス(device)として動作し、一つのホストに多数のデバイスを接続することができる。
【0005】
一方、最近では、プロセッサ、メモリ技術及び通信技術の発展に従って音声や映像通話はもちろん、写真、動画撮影、インターネット接続などの多様な機能を備えた移動通信端末が常用化されることによって、通信速度、便宜性、汎用性及び拡張性がすぐれたUSBインターフェースが個人用コンピュータと移動通信端末の通信手段で使われている。
【0006】
例えば、ユーザが移動通信端末を使いながら移動通信端末に設置されたオペレイティングシステム(OS)やファームウエア(firmware)をアップグレード(upgrade)する場合や、移動通信端末にアプリケーションを設置、削除または更新しようとする場合に、ユーザはまずUSBインターフェースを介して移動通信端末をコンピュータに接続した後、コンピュータを通じて希望する作業を実行しなければならない。
【0007】
また、USBインターフェースを介してコンピュータと移動通信端末が物理的に接続された後、コンピュータが移動通信端末をUSBデバイスで認識して正常な通信を実行するためには、移動通信端末のデバイスドライバがコンピュータに必ず設置されている必要がある。
【0008】
現在販売中のすべての移動通信端末のデバイスドライバをコンピュータのオペレイティングシステムに含ませることは事実上不可能であるので、移動通信端末のユーザが該当器機の製造社または販売者が提供するデバイスドライバを手に入れてコンピュータに直接設置する必要があり、移動通信端末の機能の高度化に従ってコンピュータにデバイスドライバを設置する過程も複雑になっている。
【0009】
一方、多部分のユーザは、コンピュータを通じて移動通信端末を制御する過程を正確に理解できない場合が多いので、使用上の不便さを感じるようになり、前記のような過程を間違って実行する場合、移動通信端末に保存されたデータが削除されるか、深刻なエラーが発生する可能性が高い。
【0010】
また、携帯電話、スマートフォンまたはタブレット型端末などのような最近の移動通信端末は、その機能が非常に複雑で且つ高度化されているので、使用時にエラーや障害が発生する確率が高い。また、上述のような移動通信端末にエラーや障害が発生する場合、専門的な知識のない一般ユーザはエラーや障害に対する原因を把握しにくく、これを修正することは一層難しいので、結局、ユーザは専門家またはサービスセンターに故障診断及び解決を直接依頼しなければならないし、これによって、使用上の不便さが発生する短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明は上述したような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、遠隔地の特定装置にUSBを介して接続された端末を遠隔制御することができるUSB装置の遠隔制御方法を提供すことにある。
【0012】
本発明の他の目的は、前記USB装置の遠隔制御方法を実行するシステムを提供することにある。
【0013】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されるのもではないので、言及しなかったまた他の技術的課題は、下記の記載から当業者が明確に理解することができるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するための本発明の一側面によるUSB装置の遠隔制御方法は、USBを介して端末が接続された第1の装置及び前記第1の装置とネットワークを介して接続された第2の装置を含む遠隔制御システムであって、前記第1の装置がUSBドライバを利用して前記端末に端末遠隔制御モジュールを提供するステップと、前記第2の装置が前記端末の制御のための制御コマンドを前記第1の装置に伝送し、前記第1の装置が前記制御コマンドを、前記USBドライバを利用して前記端末に提供するステップと、前記端末遠隔制御モジュールが前記提供された制御コマンドに応じたコマンドを実行し、実行結果を示すディスプレイイメージをキャプチャーして前記USBドライバを介して前記第1の装置に提供するステップと、前記第1の装置が前記ディスプレイイメージを前記第2の装置に伝送するステップと、前記第2の装置が前記ディスプレイイメージを表示するステップと、を含む。
【0015】
ここで、前記USB装置の遠隔制御方法は、前記第1の装置が前記端末の前記USBドライバを設置するステップをさらに含み、前記USBドライバを設置するステップは、前記第1の装置が前記端末とUSBを介して接続された後、端末から提供されたデバイス情報に基づいて前記端末の機能ドライバの存在有無を判断するステップと、前記端末の機能ドライバが存在しない場合、前記第1の装置が特定サーバに接続して前記機能ドライバをダウンロードするステップと、前記第1の装置が前記ダウンロードした機能ドライバを設置するステップと、を含むことができる。
【0016】
ここで、前記USB装置の遠隔制御方法は、前記第1の装置が前記端末の前記USBドライバを設置するステップをさらに含み、前記USBドライバを設置するステップは、前記第1の装置が前記第2の装置にネットワークを介して前記端末から提供されたデバイス情報を伝送するステップと、前記第2の装置が前記デバイス情報に応じた前記端末の機能ドライバを前記第1の装置に伝送するステップと、前記第1の装置が前記第2の装置から受信した前記機能ドライバを設置するステップと、を含むことができる。
【0017】
ここで、前記第1の装置が前記USBドライバを利用して前記端末に遠隔制御モジュールを提供するステップは、前記第2の装置及び特定サーバの中でいずれか一つが前記第1の装置にネットワークを介して前記端末遠隔制御モジュールを伝送するステップと、前記第1の装置が前記USBドライバを介して前記端末遠隔制御モジュールを前記端末に提供するか又は前記第1の装置が前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドを前記端末に提供するステップと、前記第2の装置が前記第1の装置を通じて前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドを前記端末に提供するステップと、前記端末が前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドに応じて前記端末遠隔制御モジュールを実行するステップと、実行された前記端末遠隔制御モジュールが前記端末に表示されるディスプレイイメージをキャプチャーし、キャプチャーされた前記ディスプレイイメージを前記第1の装置を介して前記第2の装置に提供するステップと、を含むことができる。
【0018】
ここで、前記第1の装置が前記ディスプレイイメージを前記第2の装置に伝送するステップは、前記第1の装置が前記ディスプレイイメージを前記第1の装置に表示するステップと、前記第1の装置は前記ディスプレイイメージが表示される前記第1の装置のディスプレイイメージをキャプチャーするステップと、前記第1の装置がキャプチャーされた前記第1の装置のディスプレイイメージを前記第2の装置に提供するステップと、を含むことができる。
【0019】
ここで、前記第2の装置が前記ディスプレイイメージを表示するステップは、前記第2の装置が前記ディスプレイイメージ及び前記第1の装置のディスプレイイメージの中で受信したいずれか一つのイメージを表示することができる。
【0020】
ここで、前記USB装置の遠隔制御方法は、前記第2の装置が前記ディスプレイイメージを表示するステップの以後に、前記第2の装置が前記端末の遠隔制御の終了を指示するコマンドを前記第1の装置を介して前記端末に提供するステップと、前記端末が前記遠隔制御の終了を指示するコマンドに応じて前記端末遠隔制御モジュールの実行を終了するステップと、をさらに含むことができる。
【0021】
また、本発明の他の目的を達成するための本発明の一側面によるUSB装置の遠隔制御システムは、USBを介して端末が接続された第1の装置に設置され、前記端末の機能ドライバが前記第1の装置に存在しない場合、あらかじめ設定された方法によって前記機能ドライバを設置した後、前記機能ドライバを介して前記端末と通信する第1の遠隔制御モジュールと、前記第1の装置とネットワークを介して接続された第2の装置に設置され、前記第1の遠隔制御モジュールと通信を実行して前記端末の制御のためのコマンドを前記第1の遠隔制御モジュールを介して前記端末に伝送し、前記端末のディスプレイイメージを前記第1の遠隔制御モジュールを介して受信して表示する第2の遠隔制御モジュールと、を含む。
【0022】
ここで、前記第1の遠隔制御モジュールは、前記端末から提供されたデバイス情報に基づいて前記第1の装置に前記機能ドライバが存在するか否かを判断し、前記第1の装置に前記機能ドライバが存在しない場合、特定サーバに接続して前記機能ドライバをダウンロードして設置することができる。
【0023】
ここで、前記第1の遠隔制御モジュールは、前記端末から提供されたデバイス情報に基づいて前記第1の装置に前記機能ドライバが存在するか否かを判断し、前記第1の装置に前記機能ドライバが存在しない場合、前記デバイス情報を前記第2の遠隔制御モジュールに伝送し、前記遠隔制御モジュールから提供された前記機能ドライバを設置することができる。
【0024】
ここで、前記第2の遠隔制御モジュールは、前記端末の遠隔制御のための端末遠隔制御モジュールを前記第1の遠隔制御モジュールに伝送し、前記第1の遠隔制御モジュールは、前記端末遠隔制御モジュールを前記端末に提供することができる。
【0025】
前記第2の遠隔制御モジュールは、前記端末に保存された前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンド前記第1の遠隔制御モジュールを介して前記端末に提供することができる。
【発明の効果】
【0026】
上述のようなUSB装置の遠隔制御法及びこれを実行するシステムによれば、第1の装置にUSBを介して移動端末が接続されると、移動端末のデバイス情報を獲得し、獲得した移動端末のデバイス情報を利用して移動端末の機能ドライバを設置した後、遠隔地に位置した第2の装置がネットワークを介して移動端末の制御のためのコマンド及び/またはデータを、ネットワークを介して第1の装置に伝送し、第1の装置がデバイスドライバを介して移動端末に提供する。また、移動端末は、実行結果データまたはディスプレイイメージをキャプチャーして第1の装置を介して遠隔地の第2の装置に伝送し、第2の装置は受信された移動端末のディスプレイイメージを表示する。
【0027】
したがって、ネットワークを介して移動端末を遠隔地で制御することができ、これを通じて移動端末ユーザの直接的な介入なしに移動端末の故障診断や問題解決またはソフトウェア/ファームウエアのアップグレード、プログラムの設置などを容易に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1は、本発明の一実施形態によるUSB装置の遠隔制御システムを示す概念図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態によるUSB装置の遠隔制御システムの機能ブロックを示す図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態によるUSB装置の遠隔制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明は、多様に変更可能であり、さまざまな実施形態を有することができる。ここでは、特定の実施形態を図面に例示して詳細に説明する。
【0030】
しかし、これは本発明の好ましい実施態様に過ぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面内容に基づいてなされた均等な変更および付加は、いずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【0031】
本明細書で使用した用語は、但し、特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明はこれに限定されるものではない。単数の表現は、文脈上明示しない限り複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを意図するもので、一つまたはその以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないこととして理解されるはずである。
【0032】
特定しない限り、技術的や科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が一般的に理解できるものと同等の意味を有している。一般的に使用される辞典に定義されている用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有するものと解釈し、本出願において明白に定義しない限り、理想的な意味や過度に形式的な意味に解釈されない。
【0033】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。以下、図面上の同一な構成要素に対しては同一な参照符号を付与し、その重複説明は省略する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態によるUSB装置の遠隔制御システムを示した概念図である。
【0035】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による遠隔制御システムは、移動端末100と、前記移動端末100とUSBインターフェースを介して接続された第1の装置200と、遠隔地に位置して有線または無線ネットワークを介して前記第1の装置200と接続された第2の装置300と、を含む。
【0036】
前記第1の装置200及び第2の装置300には、コンピュータなどのように有線または無線ネットワークを介してお互いに通信及びデジタル情報処理が可能であるすべての装置が含まれる。例えば、第1の装置200は、移動端末100ユーザの宅内または事務室に位置するユーザのコンピュータであってもよいし、第2の装置300は、移動端末100のアフターサービスを実行するアフターサービスセンターに位置するカウンセラーのコンピュータであってもよい。
【0037】
移動端末100は、USBデバイス(device)の機能を実行する装置として、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA(PersonalDigital Assistants)などのような移動通信端末からなってもよいし、PMP(Portable Multimedia Player)、スマートプレーヤー、タブレット型端末などのような多様なデジタル情報処理端末からなることができる。
【0038】
移動端末100は、ユーザによりUSBケーブルまたは無線USBを介して第1の装置200と物理的に接続され、第1の装置200の直接的な要請やコマンドに応じて該当動作を実行することができ、遠隔デバイスドライバを介して第2の装置300から提供された要請やコマンドに応じた動作を実行することもできる。
【0039】
例えば、移動端末100は、第1の装置200とUSBインターフェースを介して物理的に接続された後、第1の装置200が提供するコマンドに回答して該当コマンドを実行することができる。また、移動端末100は、第2の装置300からネットワークを介して提供されるコマンド及び/またはデータに応じてオペレイティングシステムまたはファームウエアの更新やアプリケーションの設置、更新または削除動作を行うことができ、実行結果を示すディスプレイイメージをキャプチャーして第1の装置200に直接的に提供するか、または第1装置200を介して遠隔地の第2の装置300に提供することができる。
【0040】
第1の装置200は、USBを介して接続された移動端末100の物理的ホストとしての機能を実行する。すなわち、第1の装置200は、移動端末がUSBポートに接続されたか否かを感知し、移動端末100が接続されたことを感知すれば、移動端末100のエンドポイント(endpoint)をホストと連結できるパイプ(pipe)を設定して臨時通信路を開設した後、移動端末100にデバイス情報(例えば、device descriptor)を要請する。
【0041】
以後、第1の装置200は、デバイス情報要請に対する回答を移動端末100から受信すれば、受信された情報(例えば、製造社情報(vendor ID)、製品情報(product ID))に基づいて移動端末100の駆動のための機能ドライバの存在有無を判断し、機能ドライバが存在する場合には、該当機能ドライバをメモリに搭載し、機能ドライバが存在しない場合には、あらかじめ定義された情報を利用して該当機能ドライバを獲得した後、獲得した機能ドライバを設置する。
【0042】
ここで、第1の装置200は、移動端末100の機能ドライバが第1の装置200に存在しないことで判断される場合には、あらかじめ設定されたアドレス情報(例えば、所定デバイスドライバサーバのURL情報)を利用して所定デバイスドライバサーバに接続して該当機能ドライバをダウンロードした後設置することができ、移動端末100から提供された前記製造社情報及び製品情報を利用して該当製造者のサーバに接続して該当機能ドライバをダウンロードした後に設置することもできる。または、第1の装置200は、移動端末100から受信されたデバイス情報(すなわち、製造社情報及び製品情報)を、ネットワークを介して第2の装置300に伝送した後、第2の装置300から該当機能ドライバの提供を受けて設置するように構成してもよい。
【0043】
第1の装置200は、上述のようにUSBを介して接続された移動端末100の機能ドライバが設置されると、ネットワークを介して接続された第2の装置300から提供されたコマンド及び/またはデータが設置された機能ドライバを介して移動端末100に提供し、移動端末100から提供された実行結果データまたはキャプチャーされたディスプレイイメージなどのデータを、ネットワークを介して第2の装置300に伝送する。ここで、第1の装置200は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを第2の装置300に伝送しないで第1の装置200にのみ表示することもでき、移動端末100のディスプレイイメージを表示すると同時にネットワークを介して第2の装置300に伝送することもできる。また、第1の装置200は、移動端末100のディスプレイイメージを直接表示しないで第2の装置300に伝送する伝達機能だけを実行することもでき、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを表示し、表示されている移動端末のディスプレイイメージを含む第1の装置200のディスプレイイメージをキャプチャーしてネットワークを介して第2の装置に伝送することもできる。または、移動端末100のキャプチャーされたディスプレイイメージは、第1の装置200とは独立的に移動端末100が移動通信網または無線通信網などを利用して第2の装置300に直接伝送するように構成してもよい。
【0044】
第2の装置300は、移動端末100を制御するためのコマンド及び/またはデータを、ネットワークを介して第1の装置200に伝送し、第1の装置200から伝送された移動端末100の実行結果データまたはキャプチャーされたディスプレイイメージなどのデータを受信した後、受信されたディスプレイイメージを表示する。ここで、第2の装置300は、第1の装置200から移動端末のディスプレイイメージが含まれた第1の装置200のキャプチャーされたディスプレイイメージが伝送される場合には、前記第1の装置200のキャプチャーされたディスプレイイメージを表示することができる。または、第2の装置300は、移動通信網または無線通信網などを介して移動端末100から移動端末のキャプチャーされたディスプレイイメージが直接伝送される場合には、これを受信して表示することもできる。
【0045】
図2は、本発明の一実施形態によるUSB装置の遠隔制御システムの機能ブロックを示した図である。
【0046】
図2を参照すれば、遠隔制御システムは、遠隔制御の対象になる移動端末100と、前記移動端末100とUSBを介して接続された第1の装置200と、前記第1の装置200とネットワークを介して接続されて遠隔制御を実行する制御側装置である第2の装置300と、を含む。
【0047】
第1の装置200は、第1の遠隔制御モジュール210及びUSBドライバ220を含む。
【0048】
第1の遠隔制御モジュール210は、多様な方法で第1の装置200に設置できる。例えば、第1の装置200のユーザが電話を介して接続されたカウンセラーの指示に従って特定サーバに接続して前記第1の遠隔制御モジュール210をダウンロードした後に設置することもでき、第1の装置200のユーザが受信した電子メールまたは文字メッセージに含まれた前記特定サーバのリンクアドレスをクリックすることで前記第1の遠隔制御モジュール210をダウンロードした後に設置することもできる。
【0049】
第1の遠隔制御モジュール210は、第1の装置200に移動端末100がUSBを介して接続されると、ハブドライバ223から移動端末100が接続されたことを指示するインタラプトを受信し、以後ハブドライバ223から提供された移動端末100のデバイス情報(例えば、製造社情報及び製品情報)を受信した後、受信されたデバイス情報に基づいて移動端末100の機能ドライバ221が第1の装置200に存在するか否かを判断する。
【0050】
ここで、第1の遠隔制御モジュール210は、前記移動端末100のデバイス情報を第1の装置200のオペレイティングシステムに提供することができ、オペレイティングシステムは、デバイス情報を第1の装置200に保存されたレジストリ情報と比較して移動端末100の機能ドライバ221が存在するか否かを判断し、判断結果、前記移動端末100の機能ドライバ221が存在する場合、前記機能ドライバ221をメモリに搭載するように構成することができる。または、第1の遠隔制御モジュール210は、第1の装置200に移動端末100の機能ドライバ221が存在しない場合、第1の装置200のオペレイティングシステムからこれに対する情報を受信することで機能ドライバ221の存在有無を判断することができる。
【0051】
第1の遠隔制御モジュール210は、第1の装置200に移動端末100に該当する機能ドライバ221が存在しないことで判断される場合には、あらかじめ設定されたアドレス情報を利用して所定デバイスドライバサーバに接続して該当機能ドライバ221をダウンロードした後に設置することができ、移動端末100から提供されたデバイス情報を利用して該当製造者のサーバに接続して該当機能ドライバ221をダウンロードした後に設置することもできる。または、第1の遠隔制御モジュール210は、移動端末100から受信されたデバイス情報を、ネットワークを介して第2の装置300の第2の遠隔制御モジュール310に伝送した後、第2の遠隔制御モジュール310からネットワークを介して機能ドライバ221を受信して設置してもよい。
【0052】
上述のように第1の装置200に移動端末100を駆動するためのUSBドライバ220が設置されると、第1の遠隔制御モジュール210は、USBドライバ220を介して端末遠隔制御モジュール110を移動端末100に提供する。ここで、第1の遠隔制御モジュール210は、第2の遠隔制御モジュール310からネットワークを介して前記端末遠隔制御モジュール110を受信した後、第2の遠隔制御モジュール310の制御に応じて受信した端末遠隔制御モジュール110を、USBドライバ220を介して移動端末100に提供することができる。
【0053】
前記端末遠隔制御モジュール110は、前記第1の遠隔制御モジュール210が第1の装置200に設置される時移動端末100に設置されるように構成してもよい。そのためには、前記第1の遠隔制御モジュール210は、端末遠隔制御モジュール110を含むことができ、前記端末遠隔制御モジュール110を移動端末100に設置するように構成することができる。
【0054】
ここで、端末遠隔制御モジュール110と第1の遠隔制御モジュール210は、パッケージ形態で構成されて特定サーバから第1の遠隔制御モジュール210が第1の装置220にダウンロードされる時、端末遠隔制御モジュール110及び第1の遠隔制御モジュール210が同時にダウンロードされるように構成することができる。
【0055】
または、端末遠隔制御モジュール110は、第1の遠隔制御モジュール210が第1の装置200に設置された後、特定サーバからダウンロードされた後に移動端末100に提供されるように構成してもよい。
【0056】
または、端末遠隔制御モジュール110は、上述のように第1の装置200に移動端末100のUSBドライバ220が設置された後、ユーザが受動で移動端末200に設置してもよい。
【0057】
第1の遠隔制御モジュール210は、第2の遠隔制御モジュール310の制御に応じて移動端末100に保存された端末遠隔制御モジュール110を実行させるための命令語を、USBドライバ220を介して移動端末100に提供し、移動端末100は、これに応じて保存された端末遠隔制御モジュール110を実行する。
【0058】
ここで、第1の遠隔制御モジュール210は、第2の遠隔制御モジュール310の制御に依存しないで自体的に端末遠隔制御モジュール110の実行を制御することもできる。
【0059】
移動端末100で実行された端末遠隔制御モジュール110は、移動端末100で現在表示されているディスプレイイメージをキャプチャーしてUSBドライバ220を介して第1の遠隔制御モジュール210に提供することができ、第1の遠隔制御モジュール210は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを、ネットワークを介して第2の装置300の第2の遠隔制御モジュール310に提供することができる。
【0060】
また、第1の遠隔制御モジュール210は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを第2の遠隔制御モジュール310に提供しないで第1の装置200にのみ表示することができ、移動端末100のディスプレイイメージを表示すると同時にネットワークを介して第2の遠隔制御モジュール310に伝送することもできる。また、第1の遠隔制御モジュール210は、移動端末100のディスプレイイメージを第1の装置200に直接表示しないで第2の装置300に伝送する伝達機能のみを実行することができ、前記移動端末100のディスプレイイメージを第1の装置200に表示して前記移動端末100のディスプレイイメージが表示される第1の装置200のディスプレイイメージをキャプチャーして第2の装置300に伝送することもできる。または、移動端末100のキャプチャーされたディスプレイイメージは、第1の装置200とは独立的に移動端末100が移動通信網または無線通信網などを利用して第2の装置300に直接伝送するように構成してもよい。
【0061】
ここで、移動端末100の端末遠隔制御モジュール110は、あらかじめ設定された時間間隔ごとにディスプレイイメージをキャプチャーして第1の遠隔制御モジュール210に提供することができ、画面の変化が発生する場合にのみディスプレイイメージをキャプチャーして第1の遠隔制御モジュール210に提供するように構成してもよい。また、移動端末100の端末遠隔制御モジュール110は、キャプチャーされたイメージを以前にキャプチャーされたイメージと比較して二つのイメージの差のみを第1の遠隔制御モジュール210に提供することもできる。また、第1の遠隔制御モジュール210は、あらかじめ設定された時間間隔ごとにディスプレイイメージをキャプチャーして第2の装置300に提供することができ、第1の装置200の画面の変化及び/または第1の装置200で表示される移動端末100のディスプレイイメージの変化が発生する場合にのみディスプレイイメージをキャプチャーして第2の装置300に提供するように構成してもよい。また、第1の遠隔制御モジュール210は、キャプチャーされたイメージを以前にキャプチャーされたイメージと比較して二つのイメージの差のみを第2の装置210に提供することもできる。
【0062】
USBドライバ220は、機能ドライバ221、ハブドライバ223及びホストコントローラドライバ225を含むことができる。
【0063】
機能ドライバ221(またはクライアントドライバ)は、上位階層に位置する第1の遠隔制御モジュール210と下位に存在するハブドライバ223との間の通信を管理する。機能ドライバ221は、少なくとも一つのファイルで構成することができ、例えば、移動端末100の製造社が提供するクラスドライバであってもよい。クラスドライバは、移動端末100または移動端末100のクラスに限定された通信を管理する。機能ドライバ221とハブドライバ223は、別に用意された形式(例えば、I/O Request Packet)を利用してお互いに通信することができる。
【0064】
ハブドライバ223は、第1の装置200のシステムハブとの通信を管理するドライバとして、移動端末100が第1の装置200に接続されると、下位のホストコントローラドライバ225から移動端末100が接続されたことを指示するインタラプトを受信し、これに応じて移動端末100のエンドポイントとパイプを設定して臨時通信路を開設した後、デバイス情報を要請する信号をホストコントローラドライバ225を介して移動端末100に伝送する。以後、ハブドライバ223は、下位のホストコントローラドライバ225から移動端末100のデバイス情報を受信し、受信された前記デバイス情報を第1の遠隔制御モジュール210に提供する。
【0065】
ホストコントローラドライバ225は、ハブドライバ223とハブに接続されたホストコントローラハードウェア(図示せず)との間の通信を管理する。すなわち、ホストコントローラドライバ225は、ハブドライバ223から提供されたデータをホストコントローラハードウェアに伝達する。これによって、データは移動端末100が物理的に接続されたハブに伝達され、ハブはデータを移動端末100に伝達する。また、移動端末100がハブに提供したデータはハブと接続されたホストコントローラハードウェアを介してホストコントローラドライバ225に提供され、ホストコントローラドライバ225は、提供を受けたデータを上位のハブドライバ233に伝達する。
【0066】
第2の装置300は、第1の装置200に接続された移動端末100に対する遠隔制御を実行する第2の遠隔制御モジュール310を含む。
【0067】
第2の遠隔制御モジュール310は、第1の装置200に移動端末100の駆動のためのUSBドライバ220が設置されると、第1の遠隔制御モジュール210を介して移動端末100に端末遠隔制御モジュール110を提供して移動端末100に前記端末遠隔制御モジュール110が保存されるようにした後、第1の遠隔制御モジュール210に前記移動端末100に保存された端末遠隔制御モジュール110の実行を指示するコマンドを提供することで、前記端末遠隔制御モジュール110が移動端末100で実行されるようにする。
【0068】
また、第2の遠隔制御モジュール310は、第1の遠隔制御モジュール210からネットワークを介して伝送された移動端末100のディスプレイイメージまたは前記移動端末100のディスプレイイメージを含む第1の装置200のキャプチャーされたディスプレイイメージを受信した後、受信されたディスプレイイメージを表示する。または、第2の遠隔制御モジュール310は、移動通信網または無線通信網などを介して移動端末100から移動端末のキャプチャーされたディスプレイイメージが直接伝送される場合には、これを受信して表示することもできる。
【0069】
このように移動端末100のディスプレイイメージが表示されると、カウンセラーは、表示された移動端末100のディスプレイイメージまたは移動端末100のディスプレイイメージが含まれた第1の装置200のディスプレイイメージを見ながら移動端末100を遠隔地で制御することができ、第2の遠隔制御モジュール310は、カウンセラーから移動端末100の制御を指示する制御コマンドが提供されると、これに応じて制御コマンド及び/またはデータを第1の遠隔制御モジュール210に伝送する。このような過程は遠隔制御が実行される間繰り返される。
【0070】
また、第2の遠隔制御モジュール310は、移動端末100に対する遠隔制御の終了を指示するイベントが発生する場合、遠隔制御の終了を指示するコマンド及び/または移動端末100で実行されている端末遠隔制御モジュール110の実行終了コマンドを第1の遠隔制御モジュール210に伝送する。ここで、第2の遠隔制御モジュール310は、移動端末100に対する遠隔制御が終了する場合、移動端末100に保存された端末遠隔制御モジュール110の削除を指示するコマンドを第1の遠隔制御モジュール210に伝送することもできる。
【0071】
または、不安定なネットワーク環境や第2の装置300または第1の装置200の誤動作により第1の装置200と第2の装置300のネットワーク接続が非正常的に終了された場合、第1の遠隔制御モジュール210は、端末遠隔制御モジュール110の削除を指示するコマンドを移動端末100に提供することができ、移動端末100は、第1の遠隔制御モジュール210から提供された削除コマンドに基づいて端末遠隔制御モジュール110を削除することができる。
【0072】
図3は、本発明の一実施形態によるUSB装置の遠隔制御方法を示したフローチャートである。
【0073】
図3を参照すれば、まず、第1の装置200は、USBを介して移動端末100が接続されたか否かを判断し(ステップS401)、移動端末100が接続されたことで判断されると、移動端末100にデバイス情報要請信号を提供し、移動端末100から製造社情報及び製品情報を含むデバイス情報を受信する。
【0074】
以後、第1の装置200は、受信されたデバイス情報に基づいて移動端末100に該当する機能ドライバが存在するか否かを判断し(ステップS403)、前記機能ドライバが存在しないことで判断されると、前記移動端末100の機能ドライバを獲得する(ステップS405)。ここで、第1の装置200は、あらかじめ設定されたアドレス情報を利用して所定デバイスドライバサーバに接続して該当機能ドライバをダウンロードすることができ、移動端末100から提供されたデバイス情報を利用して該当製造者のサーバに接続して該当機能ドライバをダウンロードすることもできる。また、第1の装置200は、移動端末100から受信されたデバイス情報をネットワークを介して第2の装置300に伝送して第2の装置300から提供された機能ドライバの提供を受けることもできる。
【0075】
第1の装置200は、上述のように移動端末100の機能ドライバを獲得した後、獲得した機能ドライバを設置する(ステップS407)。
【0076】
第2の装置300は、ステップS403乃至ステップS407の実行を通じて第1の装置200に移動端末100の機能ドライバが設置されると、移動端末100の遠隔制御のための端末遠隔制御モジュールを第1の装置200を介して移動端末100に提供し(ステップS409)、移動端末100は、第1の装置200を介して第2の装置300から伝送された端末遠隔制御モジュールを受信して保存する(ステップS411)。
【0077】
ステップS409及びステップS411では、端末遠隔制御モジュールを第2の装置300が第1の装置200に提供し、第1の装置200が提供を受けた端末遠隔制御モジュールを移動端末100に提供することを例示して説明したが、本発明の他の実施形態では、第1の装置200に第1の遠隔制御モジュールが設置される時、端末遠隔制御モジュールが移動端末100に設置されるように構成することもでき、端末遠隔制御モジュールがユーザにより受動で端末に設置されるように構成してもよい。
【0078】
以後、第2の装置300は、移動端末100に保存された端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドを第1の装置200に伝送し(ステップS413)、第1の装置200は、機能ドライバを含むUSBドライバを介して移動端末100に提供する。
【0079】
移動端末100は、前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドに応じて保存された端末遠隔制御モジュールを実行する(ステップS415)。
【0080】
以後、移動端末100で実行された端末遠隔制御モジュールは、移動端末100で現在表示されているディスプレイイメージをキャプチャーして第1の装置200に提供し(ステップS417)、第1の装置200は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを、ネットワークを介して第2の装置300に伝送する。ここで、第1の装置200は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを直接表示すると同時に第2の装置300に伝送することができ、移動端末100のディスプレイイメージを表示した後に移動端末100のディスプレイイメージが表示されている第1の装置200の全体ディスプレイイメージをキャプチャーして第2の装置300に伝送することもできる。または、第1の装置200は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを第2の装置300に提供しないで第1の装置200にのみ表示することもでき、移動端末100のディスプレイイメージを第1の装置200に直接表示しないで第2の装置300に伝送する伝達機能のみを実行することもできる。または、移動端末100のキャプチャーされたディスプレイイメージは、第1の装置200とは独立的に移動端末100が移動通信網または無線通信網などを利用して第2の装置300に直接伝送するように構成してもよい。
【0081】
第2の装置300は、第1の装置200から伝送された移動端末100のディスプレイイメージまたは移動端末100のディスプレイイメージが表示されている第1の装置200のディスプレイイメージを受信して表示する(ステップS419)。以後、第2の装置300は、カウンセラーが表示された移動端末100のディスプレイイメージまたは移動端末100のディスプレイイメージが含まれた第1の装置200のディスプレイイメージを見ながら移動端末100の制御のためのコマンドを提供する場合、これを第1の装置200に伝送し(ステップS421)、第1の装置200は、第2の装置300から提供された移動端末100のコマンドをUSBドライバを介して移動端末100に提供する。
【0082】
移動端末100は、第1の装置200から提供されたコマンドを行った後(ステップS423)、コマンド実行結果を示すディスプレイイメージをキャプチャーして第1の装置200に伝送し(ステップS425)、第1の装置200は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージをネットワークを介して第2の装置300に伝送する。ここで、第1の装置200は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを直接表示すると同時に第2の装置300に伝送することもでき、移動端末100のディスプレイイメージを表示した後に移動端末100のディスプレイイメージが表示されている第1の装置200の全体ディスプレイイメージをキャプチャーして第2の装置300に伝送することもできる。または、第1の装置200は、移動端末100から提供されたディスプレイイメージを第2の装置300に提供しないで第1の装置200にのみ表示することもでき、移動端末100のディスプレイイメージを第1の装置200に直接表示しないで第2の装置300に伝送する伝達機能のみを実行することもできる。または、移動端末100のキャプチャーされたディスプレイイメージは、第1の装置200とは独立的に移動端末100が移動通信網または無線通信網などを利用して第2の装置300に直接伝送するように構成してもよい。
【0083】
第2の装置300は、移動端末100のディスプレイイメージまたは移動端末100のディスプレイイメージが含まれた第1の装置200のディスプレイイメージを受信した後これを表示する(ステップS427)。
【0084】
前記ステップS421乃至ステップS427は、遠隔制御が実行される間繰り返される。
【0085】
第2の装置300は、遠隔制御の終了を指示するコマンドが相談者から提供されたか否かを判断し(ステップS429)、前記遠隔制御の終了を指示するコマンドが提供された場合、移動端末100で実行されている端末遠隔制御モジュールの終了を指示するコマンドを第1の装置200を介して移動端末100に提供する(ステップS431)。
【0086】
移動端末100は、端末遠隔制御モジュールの終了を指示するコマンドが提供されると、実行中の端末遠隔制御モジュールの実行を終了する(ステップS433)。
【0087】
ここで、前記遠隔制御の終了を指示するコマンドは、第1の装置200のユーザが提供することできる。この場合、第1の装置200は、端末遠隔制御モジュールの終了を指示するコマンドを直接的に移動端末100に提供できる。
【0088】
また、遠隔制御が終了される場合、第2の装置300または第1の装置200は、移動端末100に設置された端末遠隔制御モジュールの削除を指示するコマンドを移動端末100に提供することができ、移動端末100は、これに応じて設置された端末遠隔制御モジュールを削除することができる。
【0089】
または、不安定なネットワーク環境や第2の装置300または第1の装置200の誤動作により第1の装置200と第2の装置300のネットワーク接続が非正常的に終了された場合、第1の装置200は、移動端末100に設置された端末遠隔制御モジュールの削除を指示するコマンドを移動端末100に提供することができ、移動端末100は、第1の装置200から提供された削除コマンドに基づいて端末遠隔制御モジュールを削除することができる。
【0090】
以上において説明した本発明は、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形及び変更が可能であるので、上述した実施例及び添付された図面に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0091】
100:移動端末
110:端末遠隔制御モジュール
200:第1の装置
210:第1の遠隔制御モジュール
220:USBドライバ
221:機能ドライバ
223:ハブドライバ
225:ホストコントローラドライバ
300:第2の装置
310:第2の遠隔制御モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
USBを介して端末が接続された第1の装置及び前記第1の装置とネットワークを介して接続された第2の装置を含む遠隔制御システムの遠隔制御方法であって、
前記第1の装置がUSBドライバを利用して前記端末に端末遠隔制御モジュールを提供するステップと、
前記第2の装置が前記端末の制御のための制御コマンドを前記第1の装置に伝送し、前記第1の装置が前記制御コマンドを前記USBドライバを利用して前記端末に提供するステップと、
前記端末遠隔制御モジュールが前記提供された制御コマンドに応じたコマンドを実行し、実行結果を示すディスプレイイメージをキャプチャーして前記USBドライバを介して前記第1の装置に提供するステップと、
前記第1の装置が前記ディスプレイイメージを前記第2の装置に伝送するステップと、
前記第2の装置が前記ディスプレイイメージを表示するステップと、を含むことを特徴とするUSB装置の遠隔制御方法。
【請求項2】
前記USB装置の遠隔制御方法は、前記第1の装置が前記端末の前記USBドライバを設置するステップをさらに含み、
前記USBドライバを設置するステップは、前記第1の装置が前記端末とUSBを介して接続された後、端末から提供されたデバイス情報に基づいて前記端末の機能ドライバの存在有無を判断するステップと、
前記端末の機能ドライバが存在しない場合、前記第1の装置が特定サーバに接続して前記機能ドライバをダウンロードするステップと、
前記第1の装置が前記ダウンロードした機能ドライバを設置するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のUSB装置の遠隔制御方法。
【請求項3】
前記USB装置の遠隔制御方法は、前記第1の装置が前記端末の前記USBドライバを設置するステップをさらに含み、
前記USBドライバを設置するステップは、前記第1の装置が前記第2の装置にネットワークを介して前記端末から提供されたデバイス情報を伝送するステップと、
前記第2の装置が前記デバイス情報に応じた前記端末の機能ドライバを前記第1の装置に伝送するステップと、
前記第1の装置が前記第2の装置から受信した前記機能ドライバを設置するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のUSB装置の遠隔制御方法。
【請求項4】
前記第1の装置がUSBドライバを利用して前記端末に端末遠隔制御モジュールを提供するステップは、前記第2の装置及び特定サーバの中でいずれか一つが前記第1の装置にネットワークを介して前記端末遠隔制御モジュールを伝送するステップと、
前記第1の装置が前記USBドライバを介して前記端末遠隔制御モジュールを前記端末に提供するステップと、
前記第2の装置が前記第1の装置を介して前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドを前記端末に提供するか、または前記第1の装置が前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドを前記端末に提供するステップと、
前記端末が前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドに応じて前記端末遠隔制御モジュールを実行するステップと、
実行された前記端末遠隔制御モジュールが前記端末に表示されるディスプレイイメージをキャプチャーし、キャプチャーされた前記ディスプレイイメージを前記第1の装置を介して前記第2の装置に提供するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のUSB装置の遠隔制御方法。
【請求項5】
前記第1の装置が前記ディスプレイイメージを前記第2の装置に伝送するステップは、
前記第1の装置が前記ディスプレイイメージを前記第1の装置に表示するステップと、
前記第1の装置が、前記ディスプレイイメージが表示される前記第1の装置のディスプレイイメージをキャプチャーするステップと、
前記第1の装置がキャプチャーされた前記第1の装置のディスプレイイメージを前記第2の装置に提供するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のUSB装置の遠隔制御方法。
【請求項6】
前記第2の装置が前記ディスプレイイメージを表示するステップは、前記第2の装置が前記ディスプレイイメージ及び前記第1の装置のディスプレイイメージの中で受信したいずれか一つのイメージを表示することを特徴とする請求項1に記載のUSB装置の遠隔制御方法。
【請求項7】
前記USB装置の遠隔制御方法は、前記第2の装置が前記ディスプレイイメージを表示するステップの以後に、前記第2の装置が前記端末の遠隔制御の終了を指示するコマンドを前記第1の装置を介して前記端末に提供するステップと、
前記端末が前記遠隔制御の終了を指示するコマンドに応じて前記端末遠隔制御モジュールの実行を終了するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のUSB装置の遠隔制御方法。
【請求項8】
USBを介して端末が接続された第1の装置に設置され、前記端末の機能ドライバが前記第1の装置に存在しない場合、あらかじめ設定された方法によって前記機能ドライバを設置した後、前記機能ドライバを介して前記端末と通信する第1の遠隔制御モジュールと、
前記第1の装置とネットワークを介して接続された第2の装置に設置され、前記第1の遠隔制御モジュールと通信を実行して前記端末の制御のためのコマンドを前記第1の遠隔制御モジュールを介して前記端末に伝送し、前記端末のディスプレイイメージを前記第1の遠隔制御モジュールを介して受信して表示する第2の遠隔制御モジュールと、を含むことを特徴とする遠隔制御システム。
【請求項9】
前記第1の遠隔制御モジュールは、前記端末から提供されたデバイス情報に基づいて前記第1の装置に前記機能ドライバが存在するか否かを判断し、前記第1の装置に前記機能ドライバが存在しない場合、特定サーバに接続して前記機能ドライバをダウンロードして設置することを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御システム。
【請求項10】
前記第1の遠隔制御モジュールは、前記端末から提供されたデバイス情報に基づいて前記第1の装置に前記機能ドライバが存在するか否かを判断し、前記第1の装置に前記機能ドライバが存在しない場合、前記デバイス情報を前記第2の遠隔制御モジュールに伝送し、前記遠隔制御モジュールから提供された前記機能ドライバを設置することを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御システム。
【請求項11】
前記第1の遠隔制御モジュールは、前記前記端末のディスプレイイメージを前記第1の装置に表示した後、前記第2の遠隔制御モジュールに伝送することを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御システム。
【請求項12】
前記第1の遠隔制御モジュールは、前記端末のディスプレイイメージを前記第1の装置に表示した後、前記端末のディスプレイイメージが表示される前記第1の装置のディスプレイイメージをキャプチャーした後、キャプチャーされた前記第1の装置のディスプレイイメージを前記第2の遠隔制御モジュールに伝送することを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御システム。
【請求項13】
前記第2の遠隔制御モジュールは、前記端末の遠隔制御のための端末遠隔制御モジュールを前記第1の遠隔制御モジュールに伝送し、前記第1の遠隔制御モジュールは、前記端末遠隔制御モジュールを前記端末に提供することを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御システム。
【請求項14】
前記第2の遠隔制御モジュールは、前記端末に保存された前記端末遠隔制御モジュールの実行を指示するコマンドを前記第1の遠隔制御モジュールを介して前記端末に提供することを特徴とする請求項13に記載の遠隔制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−20619(P2013−20619A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−153095(P2012−153095)
【出願日】平成24年7月6日(2012.7.6)
【出願人】(512169051)アールサポート カンパニー リミテッド (4)
【Fターム(参考)】