説明

WEBシステム、及び、WEBサーバ

【課題】WEBサイトにおけるユーザの個人情報を保護しつつ、面会時に第三者がユーザを容易に識別可能にするWEBシステム等を提供する。
【解決手段】WEBサイトにおいて運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、プロフィール等を表示するための表示スペース21に加えて、ユーザと広告主との合意を経て決定される広告情報を掲載するための掲載スペース22を設ける。さらに、表示スペース21に、ユーザを広告主に識別させるための証拠物とその証拠物に付されている符号列とを表す特別識別情報(この情報内容にリンク可能な告知アイコン30)を表示するための特別対象エリア29を設ける。そして、端末装置が、プロフィールを設定するための要求をWEBサーバに送信すると、WEBサーバが、プロフィールに加えて特別識別情報の設定を受け付ける画面を端末装置に表示させるようにWEBシステムを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のページからなるWEBサイトを管理するWEBシステム、及び、WEBサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上で社会的ネットワークを構築するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や、個々のユーザが短文や日記を投稿・閲覧するコミュニケーション・サービス(便宜上、ブログと称する)等に代表されるように、消費者を含むユーザがコンテンツを生成していくメディア(CGM:Consumer Generated Media)が急速に普及している。
【0003】
このような急速な普及は、WEBサイトを管理するサーバ(WEBサーバ)にネットワークを介して端末装置(例えばPC等)を接続し、ユーザが自身の割当ページにログインして、コンテンツをアップロードしたり、自身のプロフィールを設定したりすることが容易にできるシステム(WEBシステム)が整備されている点に拠るところが大きい。
【0004】
また、WEBシステムにおいて個々のユーザの割当ページに設けられた所定のスペースに広告情報が掲載され、WEBサイトの運営者がユーザから利用料を得るのではなく、広告主からスポンサー料を徴収するビジネスモデルが採用されている点、すなわちユーザが運営者から各種サービスを無償で受けられる点に拠るところも大きい。
【0005】
ところで、このようなビジネスモデルでは、不特定多数の閲覧者によるWEBサイトへのアクセス数がそのサイトの人気を示す指標として用いられ、人気が高いサイトほど広告主がつきやすい現状がある。そして、WEBサイトへのアクセス数を増やすためには、多くのユーザを獲得することや、コンテンツの興味深さなどが重要であると考えられ、運営者には、他社にない魅力的なサービスを打ち出すことが求められている。
【0006】
そのために例えば、ユーザが自身のWEBページに広告を貼ることが可能にWEBシステムを構築することも一案であるが(特許文献1参照)、特許文献1に記載のようにユーザ自身の広告を貼るよりも、ユーザが広告主から直接スポンサー料を徴収できる広告を掲載できるように、割当ページにおけるスペースの一部をユーザに開放する方が好ましい。
【0007】
その理由の一つとしては、後者の方が、コンテンツの作成に対してより多くのインセンティブをユーザに与えることができると考えられる点にある。つまり、このようなインセンティブが大きいほど、ユーザ数の増加とWEBページの質向上との相乗効果の発揮がより多く期待され、ひいてはWEBサイトの魅力の増加に繋がりやすくなると考えられるためである。
【0008】
また、運営者にとっては、WEBサイトの魅力が増すほど、新たな広告主が現れる可能性も大きくなるので、かえって収益が向上するものと考えられ、広告主にとっては、WEBサイト単位ではなく、WEBページ単位で広告情報を提供することができ、これにより、コンテンツに沿って閲覧者により適合した宣伝効果を得られる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−158924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、個々の割当ページをそれぞれ管理するユーザは匿名者が多く、また割当ページにおけるコンテンツの更新頻度や今後の方向性など不確定要素が多いので、広告主にとっては、スポンサー料を支払うからにはユーザの才能や将来性なども含め、確かめたい事柄も多いものと思われる。
【0011】
この種の要請に対して、従来のWEBシステムでは、WEBページ上にユーザの例えばメールアドレスといった連絡先を含むプロフィールが表示されるので、広告主は、プロフィールをもとにユーザと連絡をとることが可能であるが、匿名者であるユーザに連絡をとった上で面会する場合、実際に面会時にその面会人がユーザ本人であるかどうかを確かめることについて少なからず困難を伴うという問題があった。
【0012】
その理由の一つとしては、ユーザにとっても実際に面会してゆっくり話してみないと広告主が信頼に足り得るかどうか判断することが難しいので、できれば信頼に足りると判断できるまでは個人情報を広告主に公開したくないという気持ちが働く点にある。このため、面会時に個人情報を手掛かりに本人確認させることに抵抗を感じるものと思われる。
【0013】
本発明は、上記問題点を解決するために、WEBサイトにおけるユーザの個人情報を保護しつつ、面会時に第三者がユーザを容易に識別可能にするWEBシステム及びWEBサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するためになされた第1発明であるWEBシステムは、WEBサーバと端末装置とを備えて構成される。なお、WEBサーバは、運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、そのユーザによって入力されるコンテンツ及びプロフィールを表示するWEBサイトを管理するサーバである。また、端末装置は、WEBサーバにネットワークを介して接続され、且つ、ユーザが認証された場合に、割当ページに表示されるように少なくともコンテンツをアップロード可能な装置である。ちなみに、ユーザには、WEBサイトの会員だけでなく、運営者も含まれ得る。
【0015】
このような構成において、割当ページに、ユーザと広告主との合意(例えば面会)を経て決定される広告情報を掲載するための掲載領域と、コンテンツを表示するためのコンテンツ領域、及び、プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、ユーザを広告主に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とを設ける。
【0016】
そして、本発明のWEBシステムでは、WEBサーバが、特別識別情報を設定するための設定要求があった場合に、特別識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を端末装置に表示させ、特別対象領域に特別識別情報の設定が反映されるように割当ページを更新するように構成した。
【0017】
つまり、端末装置が、ユーザ設定画面を表示中にユーザの入力(設定)によって特別識別情報をWEBサーバに送信すると、WEBサーバが、この特別識別情報に基づく情報を特別対象エリア(割当ページ)に表示することになる。
【0018】
このように構成されたWEBシステムでは、閲覧者である広告主にとって、当該WEBサイトの割当ページにアクセスすることにより、そのユーザの特別識別情報を容易に確認することができるので、全く匿名のユーザに対してある種の安心感を覚えて、連絡をとるきっかけを得ることができる。また、例えば実際に面会する場合、その広告主の面会人となるユーザにとって、特別識別情報が示す証拠物と符号列とを広告主に提示するだけで、個人情報を開示することなく本人確認がなされるので、スムーズに打ち合わせ等に移行することができる。
【0019】
したがって、本発明によれば、ユーザの個人情報を保護しつつ、第三者である広告主が、全くの匿名者と接触する場合とは異なったある種の安心感を覚えた状態で、ユーザに接触を試みることが可能なWEBシステムを提供することができる。
【0020】
なお、特別識別情報が示す証拠物と符号列としては、例えば電車等の切符とその切符に付された日付および通し番号であってもよい。つまり、切符には出発駅と到着駅とが付されているため、これらも加味した組み合わせを考えると、全く同じ組み合わせが存在する可能性が低いためである。
【0021】
また、例えばクレジットカードとそのカード番号、または車両とそのナンバープレートであってもよい。つまり、これらは全く同じ組み合わせが存在する可能性が皆無であるためである。
【0022】
しかし、前者の場合、全く同じ組み合わせが存在する可能性が低いものの、その可能性を否定できないという問題があり、後者の場合、全く同じ組み合わせが存在しないものの、個人情報とみなし得る情報を開示しなければならないという問題がある。
【0023】
そこで、特別識別情報が示す証拠物としては、公証役場にて認証された私文書であり、符号列としては、その私文書の認証時に公証役場にて付与された確定日付であるとよい。この場合、上記問題点を解消することができ、しかも符号列が公的機関で作成されたものであるため、第三者に信頼性を与えることができる。
【0024】
なお、上記の私文書には、各種の形態が採用され得るが、ユーザの特徴を表すイラストが記載されているとよい。この場合、例えば待ち合わせ場所において、そのイラストを手掛かりにして広告主にユーザを比較的早期に見つけさせることができる。
【0025】
あるいは、特別時識別情報が示す証拠物としては、紙幣であり、符号列としては、その紙幣に記載された記番号であってもよい。この場合、公証役場にて私文書を認証してもらう手間が省け、しかも紙幣の種別が異なれば全く同じ組み合わせが存在する可能性がなく、個人情報とは全くかかわりのない情報を開示すればよいので、利便性を向上することができる。
【0026】
その他、紙幣と同様に、宝くじとその記番号とを用いてもよいし、年賀ハガキとその抽選クジ用の記番号とを用いてもよい。この場合も紙幣と同様の効果を得ることができるが、偽造の非容易さの観点から紙幣を用いる方が好ましいと考えられる。
【0027】
ところで、割当ページの特別対象領域において、これら証拠物と符号列とをそのまま表示するようにしてもよいが、この場合、広告主以外の閲覧者にとっては不要な情報が常時表示されることになり、表示スペースが限られていることから、そのような情報が常時表示されることが非効率的であるという問題がある。
【0028】
このため、割当ページの特別対象領域には、特別識別情報にリンクするための告知アイコンが設けられるとよい。この場合、アイコンを用いることによってユーザが広告主を募集中であることを省スペースで示すことができる。
【0029】
なお、告知アイコンは、特別識別情報の有無に関わらず常時表示される形態であってもよいが、以下のような構成により表示される形態であってもよい。
即ち、本発明のWEBシステムでは、端末装置が、ユーザ設定画面にて入力された特別識別情報をWEBサーバに送信し、WEBサーバが、端末装置から特別識別情報を受信すると、その特別識別情報にリンクするための告知アイコンを特別対象領域に(例えばプロフィール領域に近接して)表示してもよい。
【0030】
この場合、アイコンを用いることによってユーザが特別識別情報を有していることを省スペースで示すことができる。また例えば、プロフィールの近傍に告知アイコンを配置することで、閲覧者がユーザに興味を示せばプロフィールを確認する可能性が高いことから、閲覧者である広告主にも容易に視認させることができ、そのアイコンをクリックするだけで特別識別情報の内容に容易に辿り着くことができる。
【0031】
次に、上記目的を達成するためになされた第2発明であるWEBサーバは、運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、そのユーザによって入力されるコンテンツ及びプロフィールを表示するWEBサイトを管理するWEBサーバである。
【0032】
このような構成において、割当ページに、ユーザと広告主との合意(例えば面会)を経て決定される広告情報を掲載するための掲載領域と、コンテンツを表示するためのコンテンツ領域、及び、プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、ユーザを広告主に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とを設ける。
【0033】
そして、本発明のWEBサーバでは、認証手段が、ネットワークを介して接続された端末装置から送信されるID及びパスワードに基づいてユーザを認証し、制御手段が、認証手段によりユーザが認証された場合、端末装置からアップロードされてくるコンテンツを受信すると、そのコンテンツがコンテンツ領域に表示されるように割当ページを更新する。
【0034】
さらに、本発明のWEBサーバでは、制御手段が、端末装置から特別識別情報を設定するための設定要求を受信すると、特別識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を端末装置に表示させるための設定受付情報を送信し、端末装置から特別識別情報を受信すると、特別対象領域にその特別識別情報の設定が反映されるように割当ページを更新するように構成した。
【0035】
したがって、このように構成されたWEBサーバによれば、第1発明のWEBシステムに好適に用いることができる。なお、補足すると、端末装置が、WEBサーバから設定受付情報を受信すると、ユーザ設定画面を表示し、その表示中にユーザの入力によって特別時識別情報をWEBサーバに送信すると、WEBサーバが、この特別識別情報に基づく情報を特別対象領域(割当ページ)に表示することになる。
【0036】
以上、広告主からスポンサー料を徴収するビジネスモデルを前提に説明したが、本発明を他のビジネスモデルにも適用可能に汎用性を有する技術思想として記載することもできる。
【0037】
即ち、第3発明であるWEBシステムは、運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、そのユーザのプロフィールを少なくとも表示するWEBサイトを管理するWEBサーバと、そのWEBサーバにネットワークを介して接続され、且つ、ユーザが認証された場合に、割当ページに表示されるようにプロフィールをアップロード可能な端末装置とを備える。
【0038】
このような構成において、割当ページに、プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、ユーザを閲覧者に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とを設ける。
【0039】
そして、本発明のWEBシステムでは、WEBサーバが、特別識別情報を設定するための設定要求があった場合に、特別識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を端末装置に表示させ、特別対象領域にその特別識別情報が反映されるように割当ページを更新するように構成した。
【0040】
つまり、端末装置が、ユーザ設定画面を表示中にユーザの入力によって特別識別情報をWEBサーバに送信すると、WEBサーバが、この特別識別情報に基づく情報を特別対象領域(割当ページ)に表示することになる。
【0041】
このように構成されたWEBシステムでは、閲覧者である第三者にとって、当該WEBサイトの割当ページにアクセスすることにより、そのユーザの特別識別情報を容易に確認することができるので、全く匿名のユーザに対してある種の安心感を覚えて、連絡をとるきっかけを得ることができる。また、例えば実際に面会する場合、その第三者の面会人となるユーザにとって、特別識別情報が示す証拠物と符号列とを第三者に提示するだけで、個人情報を開示することなく本人確認がなされるので、スムーズに打ち合わせ等に移行することができる。
【0042】
したがって、本発明によれば、ユーザの個人情報を保護しつつ、第三者が全くの匿名者と接触する場合とは異なったある種の安心感を覚えた状態で、ユーザに接触を試みることが可能なWEBシステムを提供することができる。なお、本発明は、管理サーバが、運営者の入力によって端末装置から送信される特別識別情報を受信してから、特別識別情報を特別対象領域(割当ページ)に表示する構成、例えばユーザから発送された特別識別情報を運営者が管理するとともに、特別識別情報が運営者によって端末装置に入力される構成も含まれる技術思想である。
【0043】
なお、運営者が特別識別情報を管理する際に、端末装置が特別識別情報をユーザの個人情報およびプロフィールに関連づけて記憶するように構成するとよい。このような構成によれば、運営者が個人情報を把握できるため、ユーザ(例えば、運営者によって提供されるサイトに登録した会員)による不正行為を抑制することができる。
【0044】
また、第4発明であるWEBサーバは、運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、そのユーザのプロフィールを少なくとも表示するWEBサイトを管理するWEBサーバである。
【0045】
このような構成において、割当ページに、プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、ユーザを閲覧者に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とを設ける。
【0046】
そして、本発明のWEBサーバでは、認証手段が、ネットワークを介して接続された端末装置から送信されるID及びパスワードに基づいてユーザを認証する。そして、制御手段が、認証手段によりユーザが認証された場合、端末装置から特別識別情報を設定するための設定要求を受信すると、特別識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を端末装置に表示させるための設定受付情報を送信し、端末装置から特別識別情報を受信すると、特別対象領域にその特別識別情報が反映されるように割当ページを更新するように構成した。
【0047】
したがって、このように構成されたWEBサーバによれば、第2発明において、例えばユーザから発送された(郵送や電子メール等によって送られてきた)特別識別情報を運営者が管理し、特別識別情報が運営者によって端末装置に入力されるように構成されたWEBシステムにも好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明が適用されたWEBシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態のWEBシステム1の動作例を示すシーケンス図である。
【図3】ユーザのプロフィールおよび特別識別情報の設定を受け付けるためのユーザ設定画面の一例を示す模式図である。
【図4】WEBサーバ2によって管理されるユーザの割当ページの構成を示す模式図である。
【図5】告知アイコン30のリンク先としての表示画面の具体例を示す模式図である。
【図6】第2実施形態におけるWEBサイトのホームページの一例を示す模式図である。
【図7】ユーザのプロフィールおよび特別識別情報の設定を受け付けるためのユーザ設定画面の一例を示す模式図である。
【図8】ユーザ毎に設定されるデータシート33の表示画面の具体例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
[第1実施形態]
以下に、本発明の第1実施形態を図面と共に説明する。
[全体構成]
図1は、本発明が適用されたWEBシステムの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態のWEBシステム1は、インターネット上で社会的ネットワークを構築するために、周知のプロフィール機能や、ユーザ検索機能、日記(ブログ)機能、短文(ツィート)機能、コミュニティ機能、メッセージ送受信機能といった各種機能をユーザに提供するシステムである。ちなみに、ブログ機能およびツィート機能については、少なくとも一つの機能が実現されるように構成されていればよい。
【0050】
図1に示すように、WEBシステム1は、当該WEBシステム1における上記機能を実現するためのWEBサイトを管理するWEBサーバ2と、WEBサーバ2にネットワーク4を介して接続される端末装置3とを備えて構成されている。なお、本実施形態のネットワーク4には、インターネット網と無線電話サービス網とが含まれており、WEBサーバ2がインターネット網に接続されている。
【0051】
端末装置3は、周知のパーソナルコンピュータ(PC)や携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Data Assistance)等であり、WEBサイトを表示する表示部5と、ユーザの操作内容を入力する入力部6と、インターネット網に接続する通信部7とを少なくとも備える。なお、表示部5は、周知の液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)、プラズマディスプレイ等の周知のものである。また、入力部6は、キーボードやテンキー、マウス、表示部5と一体に形成されたタッチパネル等で構成される。通信部7は、無線電話サービス網や有線/無線LANを介して、あるいは直接インターネット網に接続可能に構成される。
【0052】
また、端末装置3は、WEBサイトを閲覧するための周知のブラウザ機能を有しており、通信部7を介して受信した各種情報に基づく画面を表示部5に表示したり、表示画面の所定箇所に入力部を介して入力された操作内容を表示部5に反映させたり、その操作内容に基づく各種要求を通信部7に送信させたりする制御部8を備える。なお、制御部8は、CPUやROM、RAM、I/O等を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。
【0053】
WEBサーバ2は、端末装置3によって送られてくるユーザからの各種要求に対して、これら要求に応じたサービスを提供するための装置であり、WEBサイトを構成する複数のページ等のデータベースを記憶する記憶部10と、インターネット網に接続する通信部11と、ユーザを認証するための認証部12と、認証部12により認証されたユーザからの要求に応じて、記憶部10に記憶されているデータベースを更新したり、その要求に応じた情報を通信部11に送信させたりする制御部13とを備えている。なお、認証部12および制御部13は、機能的に分けて分類しているが、同一のマイクロコンピュータを中心に構成されてもよい。
【0054】
[動作例]
次に、図2は、本実施形態のWEBシステム1の動作例を示すシーケンス図である。
図2に示すように、WEBシステム1では、端末装置3が、通信部7を介してユーザの各種要求をネットワーク4経由でWEBサーバ2に送信し、WEBサーバ2が、端末装置3から通信部11を介して受信したユーザの要求に応じて、通信部11を介して各種情報をネットワーク4経由で端末装置3に送信したり、データベースの更新を行ったりする。
【0055】
細部については一般的であるため省略するが、代表的なユーザの要求としては、WEBサイトにおいてユーザのページを開設するための登録要求や、各種サービスを受けるための認証要求、運営者によって予め割り当てられたユーザのページ(割当ページ)にコンテンツをアップロードすることにより、その割当ページを更新するための更新要求、ユーザのプロフィールを設定するための設定要求などがある。
【0056】
例えば、WEBサーバ2では、制御部13が、端末装置3から通信部11を介して登録要求を受信すると、ユーザのIDやパスワード、メールアドレス(連絡先)、ニックネーム等の登録情報の入力を受け付けるためのユーザ登録画面(図示せず)を端末装置3に表示させるための登録受付情報を端末装置3に返信することにより、ユーザ登録処理を開始する。なお、連絡先には、メールアドレスに限らず、ユーザの電話番号や、ユーザが開設するホームページのURL等であってもよい。
【0057】
なお、ユーザ登録処理では、端末装置3がユーザ登録画面を表示中にユーザの入力によって送信されてくる登録情報を、制御部13が、端末装置3から通信部11を介して受信すると、仮登録の完了をユーザに通知するとともに、本登録を行う前にメールアドレスがユーザの正規のアドレスであることを確認するために、そのアドレスに登録を完了させるためのURLが貼り付けられたメールを送信したりする。ちなみに、制御部13が、端末装置3におけるユーザの入力操作によって上記URLがクリックされたことを確認すると、WEBサイトにおいてそのユーザのページの割り当て(作成)を行うとともに、上記の登録情報を記憶部10のデータベースに記憶する。
【0058】
また、WEBサーバ2では、認証部12が、端末装置3から通信部11を介して認証要求を受信すると、ユーザのIDとパスワードとの入力を受け付けるためのログイン画面(図示せず)を端末装置3に表示させるためのログイン受付情報を端末装置3に送信することにより、ユーザ認証処理を開始する。
【0059】
なお、ユーザ認証処理では、端末装置3がログイン画面を表示中にユーザの入力によって送信されてくるIDとパスワードを、認証部12が、端末装置3から通信部11を介して受信すると、記憶部10のデータベースにて一致する登録情報を抽出できた場合に、ユーザを認証するとともに、そのユーザの割当ページをトップページとして各種機能(サービス)にリンク可能なトップ画面を端末装置3に表示させる。ちなみに、端末装置3におけるユーザの入力操作によってログオフされるまで、ユーザがログインしていることを表す状態フラグを記憶部10にセットする。
【0060】
さらに、WEBサーバ2では、制御部13が、記憶部10にセットされている状態フラグに対応するユーザの入力によって、端末装置3から通信部11を介して更新要求を受信すると、その更新要求に含まれているコンテンツ(ブログやツィート等)が、そのユーザの割当ページにおける表示スペースに表示されるように、当該割当ページを更新するユーザ更新処理を実行する。
【0061】
そして、制御部13が、記憶部10にセットされている状態フラグに対応するユーザの入力によって、端末装置3から通信部11を介して設定要求を受信すると、ユーザのパスワードやメールアドレス等を含むプロフィール、及び後述する特別識別情報の設定(または修正)を受け付けるためのユーザ設定画面(図3参照)を端末装置3に表示させるための設定受付情報を返信することにより、後述するユーザ設定処理を開始する。なお、プロフィールに含まれる連絡先は、ユーザのメールアドレスに限らず、ユーザの電話番号や、ユーザが開設するホームページのURLであってもよい。
【0062】
[割当ページの構成]
ここで、図4は、WEBサーバ2によって管理されるユーザの割当ページの構成を示す模式図である。
【0063】
図4に示すように、本実施形態の割当ページ20は、ユーザによってレイアウトを編集可能に構成されており、運営者が広告主からスポンサー料を徴収できる広告情報を掲載するエリア(運営者向け広告エリア)23を含む表示領域としての表示スペース21と、WEBサイトの会員が広告主からスポンサー料を直接徴収できる広告情報を掲載するエリア(会員向け広告エリア)24を含む掲載領域としての掲載スペース22とを備える。
【0064】
掲載スペース22は、会員と広告主との合意(例えば面会)を経て決定される広告情報を会員向け広告エリア24に掲載するスペースであって、コンテンツに対してより多くのインセンティブを与えるために会員に開放されており、会員自身の広告を貼ってもよいが、会員自身が直接広告主に会って合意した広告主の広告を貼ってもよい。
【0065】
なお、広告情報のコンテンツは、ユーザ(会員または運営者)または広告主の入力によって端末装置3からWEBサーバ2に送信されると、WEBサーバ2によって会員向け広告エリア24に表示されるように、記憶部10のデータベースに記憶されるが、広告主がユーザ登録することなくアップロード可能に構成されてもよい。
【0066】
表示スペース21は、運営者向け広告エリア23に加えて、他のWEBサイトにリンクするための領域としてのリンクエリア25や、各種のお知らせやニュース等を掲載する領域としてのお知らせエリア26、プロフィール(自己紹介や画像、ニックネーム等)を表示する領域としてのプロフィールエリア27(プロフィール領域に相当する)、新しく更新された順にブログやツィートといったコンテンツを表示する領域としてのコンテンツエリア28(コンテンツ領域に相当する)等を有する。
【0067】
さらに、表示スペース21には、ユーザが広告主と面会する際に個人情報を開示することなく、ユーザを広告主に識別させるための特定識別情報のコンテンツにリンクするための告知アイコン30を表示する領域としての特別対象エリア29(特別対象領域に相当する)が設けられている。なお、特別対象エリア29は、プロフィールエリア27に近接して設けられており、ユーザ設定処理によって特定識別情報が記憶部10のデータベースに記憶されている場合に限り、ユーザが広告主を募集中であることを示す告知アイコン30が表示されるようになっている。
【0068】
次に、図5は、告知アイコン30のリンク先としての表示画面(広告主宛画面)の具体例を示す模式図である。
本実施形態のWEBシステム1では、端末装置3のブラウザ機能を用いて閲覧者がユーザの割当ページ20を閲覧し、入力部6を介して告知アイコン30をクリックすると、図5に示すように、ユーザが広告主を募集中であることを閲覧者に再確認させるためのメッセージと、ユーザのメールアドレス等の連絡先を表す情報(連絡先情報)と、特別識別情報とが表示されるように構成されている。
【0069】
特別識別情報は、例えば図5(a)に示すように、公証役場にて私文書として予め認証されたユーザの特徴を表すイラスト画像(プロフィールの画像でも可)を証拠物とし、その証拠物(私文書)の認証時に公証役場にて付与された確定日付を符号列とする情報であってもよい。つまり、面会時に広告主宛画面31内のものと同じ確定日付(公証役場の印を含む)が付されたイラスト画像をユーザが持参することにより、広告主がユーザの本人確認を行うことを意図した情報である。
【0070】
また、特別識別情報は、例えば図5(b)に示すように、日本銀行券などの紙幣を証拠物とし、その証拠物(紙幣)に記載された記番号を符号列とする情報であってもよい。つまり、面会時に広告主宛画面31内の紙幣(例えばスキャナで読み取られた紙幣の画像)と同じ記番号が記載された紙幣(紙幣の種別を含む)をユーザが持参することにより、広告主がユーザの本人確認を行うことを意図した情報である。なお、記番号は、日本銀行券を例に挙げると、製造時期を表す頭記号と、6桁の通し番号と、印刷所を表す末尾記号とからなり、個々の種別の紙幣について全く同じ組み合わせが存在しない符号列とみなすことができる。
【0071】
その他、宝くじとその記番号や、年賀ハガキとその抽選クジ用の記番号(以上、同じ組み合わせがあり得ないもの)、切符とその通し番号(この場合、同じ組み合わせがあり得るが、その可能性が低いもの)なども、上記の証拠と符号列として用いることもできるが、詳細については重複するため説明を省略する。
【0072】
なお、閲覧者は、メールアドレスに限らず、日記(ブログ)に対するコメントや、短文(ツィート)に対する返信(リツィート)、メッセージ送受信機能を用いてユーザに連絡をとることが可能である。
【0073】
[ユーザ設定処理]
次に、特定識別情報の設定を含むユーザ設定処理について説明する。
図2に戻り、WEBサーバ2において、ユーザ設定処理では、端末装置3がユーザ設定画面を表示中にユーザの入力によって送信されてくるプロフィール及び特定識別情報の少なくとも一つの情報を、制御部13が、端末装置3から通信部11を介して受信すると、前述のユーザ更新処理に移行する。
【0074】
そして、受信情報がプロフィールを表す情報である場合、制御部13が、ユーザ更新処理によって、そのプロフィール(自己紹介や画像等)がそのユーザの割当ページ20における表示スペース(プロフィールエリア27)に表示されるように、記憶部10のデータベース(割当ページ20)を更新する。
【0075】
また、受信情報が特別識別情報である場合、制御部13が、ユーザ更新処理によって、その特別識別情報(符号列やイラスト画像等)にリンクする告知アイコン30が特別対象エリア29に表示され、且つ、その告知アイコン30のリンク先である広告主宛画面31に特別識別情報が表示されるように、記憶部10のデータベース(割当ページ20)を更新する。
【0076】
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のWEBシステム1では、ユーザ毎に割り当てられたページ単位で広告を貼ることが可能に構成されているので、広告主が所望するコンテンツに対応する割当ページ20に広告情報を掲載することができる。さらに、その広告情報の掲載については、広告主からユーザに直接スポンサー料が支払われるので、ユーザの創作意欲を高めることができ、魅力のあるページが増加することに繋がり、ひいてはWEBサイトの人気を向上させることができる。
【0077】
また、WEBシステム1では、割当ページ20に告知アイコン30が表示されているか否かによって、ユーザが広告主を募集中であるか否かを識別することが可能に構成されているので、割当ページ20のレイアウトを損なうことなく、表示スペース21を有効活用することができる。さらに、告知アイコン30がユーザのプロフィールに近接して表示されるので、閲覧者が割当ページ20のコンテンツに興味を示した場合、ユーザのプロフィールに自然と視線が移り、これにより、無理なく告知アイコン30の存在を視認させることができる。
【0078】
また、WEBシステム1では、告知アイコン30のリンク先に特別識別情報の内容が表示されるように構成されているので、広告主が面会時におけるユーザの確認方法を容易に知得することができる。そして、特別識別情報にはユーザの個人情報が含まれていないので、広告主が信頼に足りることをユーザが確認できるまで、ユーザの個人情報を開示する必要がない。よって、WEBサイトにおけるユーザの個人情報を保護しつつ、面会時に第三者がユーザを確実かつ容易に識別可能にすることができる。
【0079】
[第2実施形態]
以下に、本発明の第2実施形態を図面と共に説明する。なお、本実施形態において、前述の第1実施形態と同じ構成については同じ図番号を使用し、その詳細な説明については省略する。
【0080】
本実施形態のWEBシステム1は、インターネット上で人材マッチングを含むサービスを提供するシステムであり、当該WEBシステム1における各種機能を実現するためのWEBサイトを管理するWEBサーバ2と、WEBサーバ2にネットワーク4を介して接続される端末装置3とを備えて構成されている。但し、端末装置3には、少なくともWEBサイトを運営する運営者によって入力操作がなされる運営者端末3aと、WEBサイトの会員によって入力操作がなされる会員端末3bとが含まれている。ちなみに、運営者端末3aとWEBサーバ2とは、必ずしもネットワーク4を介して接続される必要がなく、通信用ケーブルにて直接接続されてもよい。
【0081】
具体的には、本実施形態のWEBサイトは、独立起業を行う会員どうしあるいは会員と非会員とをビジネスパートナーとしてマッチングさせるための支援を行うサイトであり、図6に示すように、年齢や性別、職種、地域、キーワードなどによって会員または非会員がビジネスパートナーを検索するための検索画面41を含むホームページを有している。
【0082】
また、WEBサーバ2において、記憶部10のデータベースには、上記検索画面41によってヒットした会員のプロフィールと特別識別情報とを表示するための割当ページ20に相当するデータシート33が記憶されている。
【0083】
データシート33は、運営者端末3aからの入力操作によって管理されており、図7に示すように、表示スペース21内には、プロフィールを表示するプロフィール領域としてのプロフィールエリア27と、会員が別の会員や非会員(閲覧者)と面会する際に個人情報を開示することなく、閲覧者に会員を識別させるための特定識別情報を表示する特別対象領域としての特別対象エリア29とが設けられている。
【0084】
なお、プロフィールエリア27には、会員のニックネームや、会員が開設しているホームページのURL(会員URL)、会員毎に設定される会員ID、会員がビジネスを展開する拠点となる地域、会員をビジネス面でサポートしている法人名(所属シップ)、所属シップのURL、自己紹介などが入力される。このうち、ニックネーム、会員URL、自己紹介は、会員によって入力されてもよい。
【0085】
また、特別対象エリア29には、特定識別情報として、紙幣の記番号および紙幣の種類をIDとして表す紙幣ID(ID(S))と、公証役場にて私文書として予め認証されたユーザの特徴を表すイラスト画像と、そのイラスト画像の認証時に公証役場にて付与された確定日付をIDとして表す公証ID(ID(K))とが入力される。
【0086】
本実施形態のWEBシステム1では、端末装置3が、通信部7を介して運営者の各種要求をネットワーク4経由でWEBサーバ2に送信し、WEBサーバ2が、運営者端末3aから通信部11を介して受信した運営者の要求に応じて、通信部11を介して各種情報をネットワーク4経由で端末装置3に送信したり、データベースの更新を行ったりする。
【0087】
細部については一般的であるため省略するが、代表的な運営者の要求としては、会員を登録するための登録要求や、各種情報を管理するための認証要求、会員のプロフィールを設定するための設定要求などがある。
【0088】
例えば、WEBサーバ2では、制御部13が、運営者端末3aから通信部11を介して登録要求を受信すると、会員のプロフィールの入力を受け付けるためのユーザ登録画面(図示せず)を運営者端末3aに表示させるための登録受付情報を返信することにより、ユーザ登録処理を開始する。なお、会員のプロフィールは、会員の個人情報および特別識別情報とともに郵送または電子メール等により運営者に発送されて、これらデータが運営者端末3aに入力されると、互いに関連づけて運営者端末3aのメモリ(図示せず)に記憶されることにより管理されるものとする。
【0089】
また、ユーザ登録処理では、運営者端末3aがユーザ登録画面を表示中に運営者の入力によって送信されてくるプロフィール(但し、個人情報を除く)を、制御部13が、運営者端末3aから通信部11を介して受信すると、WEBサイトにおいてその会員のデータシート33の割り当て(作成)を行うとともに、上記のプロフィールを記憶部10のデータベースに記憶する。
【0090】
また、WEBサーバ2では、認証部12が、運営者端末3aから通信部11を介して認証要求を受信すると、運営者のIDとパスワードとの入力を受け付けるためのログイン画面(図示せず)を運営者端末3aに表示させるためのログイン受付情報を返信することにより、ユーザ認証処理を開始する。
【0091】
なお、ユーザ認証処理では、運営者端末3aがログイン画面を表示中に運営者の入力によって送信されてくるIDとパスワードを、認証部12が、運営者端末3aから通信部11を介して受信すると、記憶部10に予め記憶されている運営者IDを抽出できた場合に、運営者を認証するとともに、データシート33を更新可能なトップ画面(図示せず)を運営者端末3aに表示させる。ちなみに、運営者端末3aにおける運営者の入力操作によってログオフされるまで、運営者がログインしていることを表す状態フラグを記憶部10にセットする。
【0092】
さらに、WEBサーバ2では、制御部13が、記憶部10に状態フラグがセットされている状態で、運営者端末3aから通信部11を介して設定要求を受信すると、会員のプロフィールおよび特別識別情報の設定(または修正)を受け付けるためのユーザ設定画面(図7参照)を運営者端末3aに表示させるための設定受付情報を運営者端末3aに送信することにより、ユーザ設定処理を開始する。
【0093】
なお、ユーザ設定処理では、運営者端末3aがユーザ設定画面を表示中に運営者の入力によって送信されてくるプロフィール及び特別識別情報の少なくとも一つの情報を、制御部13が、運営者端末3aから通信部11を介して受信すると、以下のユーザ更新処理に移行する。
【0094】
ユーザ更新処理では、受信情報がプロフィールである場合、制御部13が、そのプロフィールに基づいて会員IDを生成したり、その会員のデータシート33における表示スペース(プロフィールエリア27)にプロフィールが表示されるように、記憶部10のデータベース(データシート33)を更新したりする。
【0095】
また、ユーザ更新処理では、受信情報が特別識別情報である場合、制御部13が、その特別識別情報に基づいて、紙幣IDまたは公証IDを生成したり、イラスト画像および生成されたIDの少なくとも一つが、その会員のデータシート33における特別対象エリア29に表示されるように、記憶部10のデータベース(データシート33)を更新したりする。
【0096】
このようにして、図8に示すように、会員のニックネーム,会員URL,会員ID,会員の地域,所属シップ,所属シップのURL,自己紹介(年齢や性別、職種等を含む),紙幣ID,イラスト画像,公証IDがデータシート33に入力されると、前述の検索画面の検索対象となる。なお、自己紹介に書かれているワードが検索時のキーワードとして用いられる。
【0097】
つまり、WEBサーバ2は、会員端末3bがWEBサイトのホームページを表示中に会員の入力によって送信されてくる検索式(キーワードや検索範囲など)を、会員端末3bから通信部11を介して受信すると、記憶部10のデータベースから該当する会員のデータシート33を抽出し、その抽出したデータシート33を会員端末3bに表示させることになる。
【0098】
なお、図8(b)に示すように、イラスト画像が用意されない場合には、所定のデフォルト画像が入力される。また、紙幣IDと公証IDとは、少なくともいずれか一つが入力される。但し、公証IDが入力される場合にはイラスト画像が入力される必要がある。さらに言えば、イラスト画像またはデフォルト画像に近接して、所属シップの有無を表す画像(例えば花の画像)を表示するようにしてもよい。
【0099】
また、紙幣IDや公証IDの使用方法を説明するための説明画面(前述の広告主宛画面31(図5参照)に相当する画面)にリンクする告知アイコン30を例えば花の画像に近接して表示するようにしてもよい。ちなみに、この告知アイコン30にリンクする説明画面には、スキャナで読み取られた紙幣の画像(紙幣の画像スキャナデータ)が表示されてもよい。
【0100】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
【0101】
例えば、上記実施形態のWEBサーバ2では、ユーザ設定処理時に特別識別情報の設定を行うように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えばユーザ登録処理時に特別識別情報の設定を行うように構成されてもよい。
【0102】
また、第2実施形態のWEBシステム1では、独立起業を行う会員(ビジネスパートナー)を検索するための検索画面41を含むホームページによって、マッチングを支援するサービスを前提としているが、これに限定されるものではなく、例えば人材派遣サービスを前提として、企業側が雇用したい人材を検索するための検索画面をホームページに含むように構成してもよい。
【符号の説明】
【0103】
1…WEBシステム、2…WEBサーバ、3…端末装置、3a…運営者端末、3b…会員端末、4…ネットワーク、5…表示部、6…入力部、7…通信部、8…制御部、10…記憶部、11…通信部、12…認証部、13…制御部、20…割当ページ、21…表示スペース、22…掲載スペース(掲載領域)、23…運営者向け広告エリア、24…ユーザ向け広告エリア、27…プロフィールエリア(プロフィール領域)、28…コンテンツエリア(コンテンツ領域)、29…特別対象エリア(特別対象領域)、30…告知アイコン、31…広告主宛画面、33…データシート、41…検索画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、該ユーザによって入力されるコンテンツ及びプロフィールを表示するWEBサイトを管理するWEBサーバと、
該WEBサーバにネットワークを介して接続され、且つ、前記ユーザが認証された場合に、前記割当ページに表示されるように少なくとも前記コンテンツをアップロード可能な端末装置と、
を備えるWEBシステムにおいて、
前記割当ページには、前記ユーザと広告主との合意を経て決定される広告情報を掲載するための掲載領域と、前記コンテンツを表示するためのコンテンツ領域、及び、前記プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、前記ユーザを該広告主に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とが設けられており、
前記WEBサーバは、前記特別識別情報を設定するための設定要求があった場合に、前記特別識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を前記端末装置に表示させ、前記特別対象領域に該特別識別情報の設定が反映されるように前記割当ページを更新することを特徴とするWEBシステム。
【請求項2】
前記証拠物は、公証役場にて認証された私文書であり、
前記符号列は、該私文書の認証時に公証役場にて付与された確定日付であることを特徴とする請求項1に記載のWEBシステム。
【請求項3】
前記私文書には、前記ユーザの特徴を表すイラストが記載されていることを特徴とする請求項2に記載のWEBシステム。
【請求項4】
前記証拠物は、紙幣であり、
前記符号列は、該紙幣に記載された記番号であることを特徴とする請求項1に記載のWEBシステム。
【請求項5】
前記特別対象領域には、前記特別識別情報にリンクするための告知アイコンが設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のWEBシステム。
【請求項6】
運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、該ユーザによって入力されるコンテンツ及びプロフィールを表示するWEBサイトを管理するWEBサーバであって、
前記割当ページには、前記ユーザと広告主との合意を経て決定される広告情報を掲載するための掲載領域と、前記コンテンツを表示するためのコンテンツ領域、及び、前記プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、前記ユーザを該広告主に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とが設けられており、
ネットワークを介して接続された端末装置から送信されるID及びパスワードに基づいて、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記認証手段により前記ユーザが認証された場合、前記端末装置からアップロードされてくるコンテンツを受信すると、該コンテンツが前記コンテンツ領域に表示されるように前記割当ページを更新する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記端末装置から前記特別識別情報を設定するための設定要求を受信すると、前記特別識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を前記端末装置に表示させるための設定受付情報を送信し、該端末装置から前記特別識別情報を受信すると、前記特別対象領域に該特別識別情報の設定が反映されるように前記割当ページを更新することを特徴とするWEBサーバ。
【請求項7】
運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、該ユーザのプロフィールを少なくとも表示するWEBサイトを管理するWEBサーバと、
該WEBサーバにネットワークを介して接続され、且つ、前記ユーザが認証された場合に、前記割当ページに表示されるように前記プロフィールをアップロード可能な端末装置と、
を備えるWEBシステムにおいて、
前記割当ページには、前記プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、前記ユーザを閲覧者に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とが設けられており、
前記WEBサーバは、前記特別識別情報を設定するための設定要求があった場合に、前記特別識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を前記端末装置に表示させ、前記特別対象領域に該特別識別情報の設定が反映されるように前記割当ページを更新することを特徴とするWEBシステム。
【請求項8】
前記端末装置は、前記特別識別情報を前記ユーザの個人情報およびプロフィールに関連づけて記憶することを特徴とする請求項7に記載のWEBシステム。
【請求項9】
運営者によって予め割り当てられたユーザの割当ページに、該ユーザのプロフィールを少なくとも表示するWEBサイトを管理するWEBサーバであって、
前記割当ページには、前記プロフィールを表示するためのプロフィール領域と、前記ユーザを閲覧者に識別させるための証拠物に付されている符号列を表す特別識別情報を表示するための特別対象領域とが設けられており、
ネットワークを介して接続された端末装置から送信されるID及びパスワードに基づいて、前記ユーザを認証する認証手段と、
前記認証手段により前記ユーザが認証された場合、前記端末装置から前記特別識別情報を設定するための設定要求を受信すると、前記特別時識別情報の設定を受け付けるユーザ設定画面を前記端末装置に表示させるための設定受付情報を送信し、該端末装置から前記特別識別情報を受信すると、前記特別対象領域に該特別識別情報の設定が反映されるように前記割当ページを更新する制御手段と、
を備えることを特徴とするWEBサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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