説明

WISP活性を調節し検出するための方法及び組成物

WISP−1ポリペプチドの活性を調節するための方法及び組成物を提供する。WISP−1アンタゴニストには、少なくとも1種類の哺乳動物細胞において、天然ヒトWISP−1ポリペプチドによるIIAS2、IIA、CD44又はRIIAMMの誘発又は分泌を阻害又は中和する抗WISP−1抗体、WISP−1イムノアドヘシン及びWISP−1変異体(及びその融合タンパク質)が含まれる。本発明は、また、天然WISP−1ポリペプチドが関与している病理症状又は哺乳動物細胞のインビトロ、インサイツ、及び/又はインビボ診断及び/又は治療の方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種類の哺乳動物細胞において、天然WISP−1ポリペプチドによりHAS2、HA、CD44又はRHAMMの誘発又は分泌を阻害又は中和する単離されたWISP−1アンタゴニストであって、抗WISP−1抗体、WISP−1イムノアドヘシン及びWISP−1変異体からなる群から選択される前記アンタゴニスト。
【請求項2】
抗WISP−1抗体を含む、請求項1に記載のアンタゴニスト。
【請求項3】
前記抗体WISP−1抗体が、図9A−9C(配列番号1)のアミノ酸23−367を含んでなる天然ヒトWISP−1ポリペプチド、又は配列番号3、4、5、6、7、8、9、10又は11によりコードされるアミノ酸を含んでなるWISP−1ポリペプチドの1以上のドメインと結合する、請求項2に記載のアンタゴニスト。
【請求項4】
前記抗WISP−1抗体がキメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項2又は3に記載のアンタゴニスト。
【請求項5】
WISP−1イムノアドヘシンを含む、請求項1に記載のアンタゴニスト。
【請求項6】
免疫グロブリンのFc領域に融合したヒトWISP−1配列を含む、請求項5に記載のアンタゴニスト。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載のアンタゴニストと担体とを含んでなる組成物。
【請求項8】
前記担体が製薬的に許容可能な担体である、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
哺乳動物細胞におけるHAS2、HA、CD44又はRHAMMの誘発又は分泌を阻害又は中和する方法であって、前記哺乳動物の細胞を有効量のWISP−1アンタゴニストに接触させることを含んでなり、前記WISP−1アンタゴニストが
d)WISP−イムノアドヘシン;
e)ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリオキシアルキレンからなる群から選択される非タンパク質様ポリマーにリンクするWISP−1ポリペプチド;
f)WISP−1抗体;及び
g)WISP−1変異体
からなる群から選択される方法。
【請求項10】
前記WISP−1イムノアドヘシンが免疫グロブリンのFc領域に融合したWISP−1配列を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記抗WISP−1抗体が、図9A−9C(配列番号1)のアミノ酸23−367を含んでなる天然ヒトWISP−1、又は配列番号3、4、5、6、7、8、9、10又は11によりコードされるアミノ酸を含んでなるWISP−1ポリペプチドの1以上のドメインと結合する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記抗WISP−1抗体がキメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項9又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記哺乳動物細胞は癌細胞を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記哺乳動物細胞は、大腸癌又は結腸直腸癌細胞、乳癌細胞、肺癌細胞、又は脳腫瘍細胞を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
哺乳動物に対し有効量のWISP−1アンタゴニストを投与することを含んでなる哺乳動物における癌の治療法であって、前記アンタゴニストが抗WISP−1抗体、WISP−1イムノアドヘシン、及びWISP−1変異体からなる群から選択される方法。
【請求項16】
前記癌が大腸癌又は結腸直腸癌細胞、乳癌細胞、肺癌細胞、脳腫瘍細胞を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アンタゴニストが癌細胞の成長又は転移を阻害又は低減させる、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記抗WISP−1抗体が、図9A−9C(配列番号1)のアミノ酸23−367を含んでなるヒト天然WISP−1、又は配列番号3、4、5、6、7、8、9、10又は11によりコードされるアミノ酸を含んでなるWISP−1ポリペプチドの1以上のドメインと結合する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記抗WISP−1抗体がキメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項15又は18に記載の方法。
【請求項20】
化学療法、放射線、プロドラッグ、細胞障害剤、成長阻害剤、又はサイトカインも前記哺乳動物に投与する、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記アンタゴニストは、少なくとも1種類の哺乳動物細胞において、天然ヒトWISP−1ポリペプチドにより、HAS2、HA、CD44又はRHAMMの誘発又は分泌を阻害するか、又は中和する、前記15に記載の方法。
【請求項22】
ATCC受入番号PTA−4624、PTA−4628、PTA−4626、PTA−4625、又はPTA−4627で寄託されているハイブリドーマによりそれぞれ分泌される3D11、11C2、9C10、5D4、又は9C11抗体を含んでなるモノクローナル抗体。
【請求項23】
ATCC受入番号PTA−4624、PTA−4628、PTA−4626、PTA−4625、又はPTA−4627で寄託されているハイブリドーマ細胞系によりそれぞれ生成される3D11、11C2、9C10、5D4、又は9C11モノクローナル抗体が結合するエピトープと同じエピトープに結合するモノクローナル抗体。
【請求項24】
ATCC受入番号PTA−4624、PTA−4628、PTA−4626、PTA−4625、又はPTA−4627で寄託されているハイブリドーマ細胞系によりそれぞれ生成されるモノクローナル抗体3D11、11C2、9C10、5D4、又は9C11を生成するハイブリドーマ細胞系。
【請求項25】
WISP−1ポリペプチドに結合し、かつATCC受入番号PTA−4624、PTA−4628、PTA−4626、PTA−4625、又はPTA−4627で寄託されているハイブリドーマ細胞系によりそれぞれ生成されるモノクローナル抗体3D11、11C2、9C10、5D4、又は9C11の、WISP−1ポリペプチドに対する結合を競合的に阻害する抗体を含む、単離された抗WISP−1抗体。
【請求項26】
キメラ抗体、ヒト化抗体又はヒト抗体である、請求項25に記載の抗体。
【請求項27】
WISP−1ポリペプチドに特異的に結合し、且つATCC受入番号PTA−4624、PTA−4628、PTA−4626、PTA−4625、又はPTA−4627で寄託されているハイブリドーマ細胞系によりそれぞれ生成される3D11、11C2、9C10、5D4、又は9C11モノクローナル抗体由来の配列を含む、キメラ抗WISP−1抗体。
【請求項28】
前記モノクローナル抗体由来の配列が、3D11、11C2、9C10、5D4、又は9C11モノクローナル抗体の可変領域又は高度可変領域である、請求項27に記載の抗体。
【請求項29】
前記抗体が、非タンパク質様ポリマー、細胞障害剤、酵素、放射性同位元素、蛍光化合物、及び化学発光化合物からなる群から選択される1以上の薬剤にリンクする抗WISP−1抗体である、請求項1ないし28のいずれか1項に記載のWISP−1アンタゴニスト又は抗体。
【請求項30】
前記アンタゴニストが、哺乳動物の転移部位、又は哺乳動物の原発肺腫瘍部位とは異なる部位において、肺癌細胞の転移を阻害又は低減させる、請求項16に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図7H】
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【図7I】
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【図7J】
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【図7K】
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【図7L】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図12F】
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【図12G】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図17E】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2006−516956(P2006−516956A)
【公表日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−549836(P2004−549836)
【出願日】平成15年6月28日(2003.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2003/020407
【国際公開番号】WO2004/003158
【国際公開日】平成16年1月8日(2004.1.8)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】