説明

Webページ案内プログラム、Webページ応答サーバ、Webページ案内システム及びWebページの案内方法

【課題】 クライアント端末側でのWebページに関する質問及び回答の送受信と、サーバ側でのWebページに関する質問への応答を制御し、様々なWebページに関する質問への回答をWebページ上でコンシェルジュのように対応することができる、Webページ案内プログラム等を提供する。
【解決手段】 クライアント端末で動作するプログラムは、所定のWebページを出力する際に質問を入力するフィールドと回答者を表すキャラクターアイコンをWebページ上に配置する。さらに、質問入力フィールドに質問が入力されるとWebサーバに送信し、応答用DBを検索して特定された回答を受信すると、キャラクターアイコンからの吹出しの位置に回答を配置して、Webページ上に出力する。Webサーバにおいて、応答用DBの検索によって回答が特定できない場合は、オペレータ端末との接続に切り換えて質問に応答する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webページに関する質問及び回答の送受信を制御するためにクライアント端末に備えられるWebページ案内プログラム、Webページに関する質問への応答を制御するWebページ応答サーバ、Webページ案内プログラムとWebページ応答サーバからなるWebページ案内システム、及びWebページ案内プログラムを備えたクライアント端末とWebページ応答サーバによって実行されるWebページの案内方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
企業等では、自らの提供する商品やサービスに関する情報を顧客に伝えるために、Webページを利用することが一般的になっている。顧客がWebページに掲載した情報について質問したい事項が存在する場合に備えて、Webページに「よくある質問」などのコーナーを設けて、一般的な質問に対する回答を掲載していることも多い。
【0003】
こうした情報のみでは対応できないケースに対処するために、顧客から質問を電話や電子メール、Webページへの書込み等によって受け付け、コールセンター等のオペレータが個別に回答することも行われている。こうした質問への個別対応には、システムの構築や人員の配置にコストを要することとなるため、回答作業を効率化するための仕組みが求められるところである。
【0004】
こうした課題に対して、例えば、受け付けた質問についてデータベースを検索して関連する回答参考情報を回答者に提供する発明や(特許文献1参照)、データベースに保存された回答で対応できるものについては検索した回答をそのまま出力し、対応できない質問のみを回答者に送付する発明(特許文献2参照)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−044488号公報
【特許文献2】特開2004−013344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
Webページを提供する企業等が、上記のようなデータベースを用いた回答システムを構築するためには、それぞれのWebページを質問の入力や回答の出力、質問や回答の送受信が可能な形式でWebページを作成しなければならない。
【0007】
また、Webの利用が拡大し、ネットショッピング等が一般的になるにつれて、企業等のWebページにも単なる情報提供手段というだけでなく、よりリアルの世界に近い、顧客との結びつきが求められるようになっている。そうした状況下では、単にデータベースの検索結果やオペレータによる回答を表示するというだけでなく、リアルの店舗で顧客に店員が対応するように、リアルな対話に近い形態で顧客の質問に対応できることが望ましい。
【0008】
さらに、複数の企業等の提供するWebページが集まるショッピングモールのようなサイトでは、個々のWebページがばらばらな形式で顧客対応を行うのではなく、リアルのショッピングモールにおいて顧客に対応するコンシェルジュのように、統一感を持ったイメージで顧客に対応できることが望ましい。
【0009】
本発明は、このような課題に対応するためになされたものであり、クライアント端末側でのWebページに関する質問及び回答の送受信と、サーバ側でのWebページに関する質問への応答を制御し、様々なWebページに関する質問への回答をWebページ上でコンシェルジュのように対応することができる、Webページ案内プログラム、Webページ応答サーバ、Webページ案内システム及びWebページの案内方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる課題を解決するWebページ案内プログラムに関する発明は、Webページに関する質問及び回答の送受信を制御するためにクライアント端末に備えられるWebページ案内プログラムであって、前記クライアント端末に、前記クライアント端末が要求したWebページをWebサーバから受信するWebページ受信ステップと、前記Webページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力するWebページ出力ステップと、前記質問入力フィールドに入力された質問を受け付ける質問受付ステップと、前記質問を前記Webサーバ又は質問への回答のための所定のWebサーバであるWebページ応答サーバに送信する質問送信ステップと、前記質問に対する回答を前記Webページ応答サーバから受信する回答受信ステップと、前記回答を前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、を実行させることを特徴とするWebページ案内プログラムである。本発明にかかるWebページ案内プログラムは、前記Webページ出力ステップ、又は前記回答出力ステップにおいて、前記質問への回答者を表すアイコンを前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力することを特徴としてもよい。
【0011】
本発明では、クライアント端末で動作するプログラムに、所定のWebページを出力する際に質問を入力するフィールドをWebページ上に配置するとともに、質問への回答を出力する処理を実行させることによって、個々のWebページを質問や回答に対応するよう作成しなくても、質問に応答できるWebページとして提供することが可能になる。また、あわせてWebページ上に回答者を表すアイコンを配置すれば、Webページ上でコンシェルジュが対応するかのようなイメージで質問に回答することが可能になる。
【0012】
本発明にかかるWebページ案内プログラムは、前記クライアント端末に、前記質問に対する回答を保留することを通知する保留通知を前記質問を送信したWebサーバから受信する保留通知受信ステップと、前記保留通知を受信すると回答を保留するメッセージを前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する保留メッセージ出力ステップと、を実行させることを特徴としてもよい。この場合、前記クライアント端末に、前記保留通知を受信した質問に対する回答を前記質問を送信したWebサーバから受信する回答受信ステップと、前記回答を受信したことを示すメッセージを、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答受信メッセージ出力ステップと、前記メッセージに対して所定の操作が行われると、前記回答を前記質問に対する回答として、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、を実行させることを特徴としてもよいし、前記クライアント端末に、前記保留通知を受信した質問に対する回答が所定の回答格納手段に格納されたことを示す回答通知を受信する回答通知受信ステップと、前記質問に対する回答が可能となったことを示すメッセージを、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答可能メッセージ出力ステップと、前記メッセージに対して所定の操作が行われると、前記回答格納手段から前記回答を読み出す回答読出ステップと、前記回答を前記質問に対する回答として、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、を実行させることを特徴としてもよい。
【0013】
このように、質問に回答するサーバにおいて、データベース検索では適切な回答が存在しない、又は、手の空いているオペレータがいないといった理由から、直ちに質問への回答ができない場合には、クライアント端末に保留メッセージを出力させることによって、質問者に速やかに回答ができない状況を伝えることができる。回答者側で回答が用意された後の処理は、直ちにクライアント端末で回答を受信し、回答を一時記憶した後に質問者の操作を待って出力することとしてもよいし、回答をサーバ側に保存した状態で回答が可能となったことを示すメッセージのみをクライアント端末で受信し、質問者の操作によって保存された回答を読み出すこととしてもよい。
【0014】
本発明にかかるWebページ案内プログラムは、前記クライアント端末に、前記質問に対応するためのオペレータが操作するオペレータ端末との交信に切換えることの承認を求める切換承認要求を前記質問を送信したWebサーバから受信する切換承認要求受信ステップと、前記切換承認要求を受信するとオペレータ端末との交信に切換えることの承認の有無を選択する承認選択ボタン、又はオペレータ端末との交信に切換えることの承認の有無を問うメッセージを前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する承認選択要求出力ステップと、を実行させることを特徴としてもよい。
【0015】
このように、質問に回答するサーバにおいて、データベース検索では適切な回答が存在しないなどの理由でオペレータによる対応が必要になった場合、質問者に承認を求めることとすれば、どうしても回答の欲しい質問ではないのでオペレータとのやりとりはかえって面倒、といった質問者に対しては、この時点で処理を打ち切ることが可能になる。
【0016】
本発明にかかるWebページ案内プログラムは、前記Webページ出力ステップでは、前記Webページが所定のWebページに該当するか否かを、前記クライアント端末に記憶されたWebページリスト、又は所定のWebページ管理サーバに記憶されたWebページリストとの照合によって判断することを特徴としてもよい。本発明にかかるWebページ案内プログラムは、前記Webページ出力ステップについて、前記所定のWebページに該当するWebページには前記Webページ案内プログラムを起動又は制御するスクリプトが埋め込まれていて、前記所定のWebページに該当する場合にのみ前記Webページ出力ステップが実行されることを特徴としてもよい。
【0017】
これらのいずれかの方法によると、クライアント端末で呼び出したWebページが、本発明にかかるWebページ案内プログラムによるWebページに関する質問への応答が可能な所定のWebページに該当するかどうかを、容易に判別することが可能になる。
【0018】
本発明にかかる課題を解決するWebページ応答サーバに関する発明は、Webページに関する質問への応答を制御するWebページ応答サーバであって、Webページに関連する一般的な質問とこれに対応する回答を関連付けて格納する回答情報格納手段と、クライアント端末のディスプレイに出力されたWebページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置する、前記クライアント端末に備えられたプログラムによって、前記質問入力フィールドへの入力が受け付けられた質問を、前記クライアント端末から受信する質問受信手段と、前記質問に対応する回答を、前記回答情報格納手段を検索して特定する回答特定手段と、前記回答特定手段の特定した回答を、前記クライアント端末に備えられた前記プログラムによって前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して前記クライアント端末のディスプレイに出力させるために、前記クライアント端末に送信する回答送信手段と、を備えることを特徴とするWebページ応答サーバである。
【0019】
本発明では、クライアント端末で動作する、所定のWebページを出力する際に質問を入力するフィールドをWebページ上に配置するとともに、質問への回答を出力する処理を実行させるプログラムに対応して、サーバ側ではあらかじめ用意された質問と回答の組合せを検索して回答を特定する構成を備えることによって、個々のWebページを質問の入力や回答の出力ができるように作成しなくても、質問に応答できるWebページとして提供することが可能になる。
【0020】
本発明にかかるWebページ応答サーバは、前記回答特定手段において前記質問に対応する回答が特定できない場合に、前記質問又は前記質問を受信したことを通知する質問受信通知を、前記質問に対応するためのオペレータが操作するオペレータ端末に送信する質問送信手段を備えることを特徴としてもよい。また、本発明にかかるWebページ応答サーバは、前記回答特定手段において前記質問に対応する回答が特定できない場合に、前記質問に対する回答を保留することを通知する保留通知を、前記クライアント端末に送信する保留通知送信手段を備えることを特徴としてもよい。
【0021】
このように構成すると、あらかじめ用意された質問と回答の組合せを検索して適切な回答が特定できない場合にも、オペレータに質問又は質問を受けたことを通知し、オペレータに対応させることによって、質問者に応答することが可能になる。この場合、クライアント端末に保留通知を送信することとすれば、オペレータが対応するまでに時間を要する場合であっても、質問者は現在の状況を把握することが可能になる。
【0022】
本発明にかかるWebページ応答サーバは、前記回答特定手段において前記質問に対応する回答が特定できない場合に、前記質問に対応するためのオペレータが操作するオペレータ端末との交信に切換えることの承認を求める切換承認要求を、前記クライアント端末に送信する切換承認要求送信手段と、前記クライアント端末から前記切換承認要求に対する前記クライアント端末の操作者からの承認を受信すると、前記質問又は前記質問を受信したことを通知する質問受信通知を、前記オペレータ端末に送信する質問送信手段と、を備えることを特徴としてもよい。
【0023】
このように構成すると、あらかじめ用意された質問と回答の組合せを検索して適切な回答が特定できない場合にも、オペレータによって質問者に応答することが可能になるとともに、質問者に承認を求めることとすれば、どうしても回答の欲しい質問ではないのでオペレータとのやりとりはかえって面倒、といった質問者に対しては、この時点で処理を打ち切ることが可能になる。
【0024】
本発明は、本発明にかかるWebページ案内プログラムと、本発明にかかるWebページ応答サーバからなるWebページ案内システムとして特定することもできる。
【0025】
すなわち、本発明にかかるWebページ案内システムは、Webページに関する質問及び回答の送受信を制御するためにクライアント端末に備えられるWebページ案内プログラムと、Webページに関する質問への応答を制御するWebページ応答サーバからなるWebページ案内システムであって、前記Webページ案内プログラムは、前記クライアント端末に、前記クライアント端末が要求したWebページをWebサーバから受信するWebページ受信ステップと、前記Webページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力するWebページ出力ステップと、前記質問入力フィールドに入力された質問を受け付ける質問受付ステップと、前記質問を前記Webサーバ又は質問への回答のための所定のWebサーバであるWebページ応答サーバに送信する質問送信ステップと、前記質問に対する回答を前記Webページ応答サーバから受信する回答受信ステップと、前記回答を前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、を実行させ、前記Webページ応答サーバは、Webページに関連する一般的な質問とこれに対応する回答を関連付けて格納する回答情報格納手段と、前記Webページ案内プログラムによって、前記質問入力フィールドへの入力が受け付けられた質問を、前記クライアント端末から受信する質問受信手段と、前記質問に対応する回答を、前記回答情報格納手段を検索して特定する回答特定手段と、前記回答特定手段の特定した回答を、前記クライアント端末に送信する回答送信手段と、を備えること
を特徴とするWebページ案内システムである。
【0026】
また、本発明にかかるWebページ案内システムは、先に説明した、本発明にかかるWebページ案内プログラム、本発明にかかるWebページ応答サーバの各々の態様に対応した、Webページ案内システムとして特定することもできる。
【0027】
本発明は、本発明にかかるWebページ案内プログラムを備えたクライアント端末と、本発明にかかるWebページ応答サーバによって実行されるWebページの案内方法として特定することもできる。
【0028】
すなわち、本発明にかかるWebページの案内方法は、クライアント端末と、Webページに関する質問への応答を制御するWebページ応答サーバによって実行されるWebページの案内方法であって、前記クライアント端末が、WebページをWebサーバから受信するWebページ受信ステップと、前記クライアント端末が、前記Webページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力するWebページ出力ステップと、前記クライアント端末が、前記質問入力フィールドに入力された質問を受け付ける質問受付ステップと、前記クライアント端末が、前記質問を前記Webサーバ又は質問への回答のための所定のWebサーバであるWebページ応答サーバに送信する質問送信ステップと、前記Webページ応答サーバが、前記質問送信ステップで送信された質問を、前記クライアント端末から受信する質問受信ステップと、前記Webページ応答サーバが、前記質問に対応する回答を、Webページに関連する一般的な質問とこれに対応する回答を関連付けて格納する回答情報格納手段を検索して特定する回答特定ステップと、前記Webページ応答サーバが、前記回答特定ステップで特定した回答を、前記クライアント端末に送信する回答送信ステップと、前記クライアント端末が、前記回答送信ステップで送信された回答を、前記Webページ応答サーバから受信する回答受信ステップと、前記クライアント端末が、前記回答を前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、を有することを特徴とするWebページの案内方法である。
【0029】
また、本発明にかかるWebページの案内方法は、先に説明した、本発明にかかるWebページ案内プログラム、本発明にかかるWebページ応答サーバの各々の態様に対応した、Webページの案内方法として特定することもできる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によると、Webページにより様々な情報を提供する企業等は、個々のWebページを質問の入力や回答の出力ができるように作成しなくても、あたかもコンシェルジュが対応するように、質問に応答できるWebページとして提供することが可能になる。
【0031】
また、本発明を複数の企業等のWebページにリンクしたWeb上のショッピングモールなどに適用すれば、複数のWebページの間で統一感をもったコンシェルジュを登場させ、顧客への対応を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明にかかるWebページ案内システムの実施形態の概要を示す図である。
【図2】本発明にかかるWebページ案内システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第1の図である。
【図4】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第2の図である。
【図5】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第3の図である。
【図6】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第4の図である。
【図7】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第5の図である。
【図8】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第6の図である。
【図9】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第7の図である。
【図10】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第8の図である。
【図11】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第9の図である。
【図12】本発明にかかるWebページ案内システムによって、顧客の質問に応答する流れを示す第10の図である。
【図13】本発明にかかるWebページ案内プログラムによる処理フローを示すフローチャートである。
【図14】本発明にかかるWebページ応答サーバによる処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明を実施するための形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。尚、以下の説明は、本発明の実施形態の一例を示したものであって、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
【0034】
図1は、本発明にかかるWebページ案内システムの実施形態の概要を示している。図1において、クライアント端末からWebサーバにリクエストを送信してWebページを呼び出すと、クライアント端末に備えられた本発明にかかるWebページ案内プログラムによって、Webページ上に質問を入力するための質問入力フィールドと、回答者を表したキャラクターアイコンが配置され、クライアント端末のディスプレイに出力される。これによって、呼び出したWebページ上には、Webページを案内するコンシェルジュが表れたかのように見えるとともに、Webページに関する質問があれば、質問入力フィールドに入力してWebサーバに送信することも可能になる。
【0035】
質問入力フィールドに質問を入力してWebサーバに送信すると、Webサーバでは一般的な質問とこれに対する回答を関連付けて格納した応答用データベースを検索し、受信した質問に対応する回答が特定されれば、これをクライアント端末に返信する。回答を受信したクライアント端末では、Webページ案内プログラムによって、Webページ上に回答者を表すキャラクターアイコンからの吹出しなどの形式に受信した回答が埋め込まれ、クライアント端末のディスプレイに出力される。
【0036】
一方、受信した質問に対応する回答がヒットしない、あるいは複数の回答が存在するなどの理由によって、質問に対する回答を特定できない場合は、オペレータが質問に個別に対応するように、受信した質問をデータベース等に書込むとともに、オペレータに質問への応答を依頼する通知をオペレータの操作する端末に送信する。オペレータからクライアント端末に回答が送信されると、クライアント端末では所定の操作の後に、Webページ案内プログラムによって、Webページ上に回答者を表すキャラクターアイコンからの吹出しなどの形式に受信した回答が埋め込まれ、クライアント端末のディスプレイに出力される。
【0037】
尚、こうしたWebページ案内プログラムによるWebページ上への質問入力フィールド等の配置は、応答用データベース等が用意された所定のWebページのみを対象にして実行される。そして、クライアント端末に開かれるWebページが所定のWebページに該当するかどうかの判断において、Webコンシェルジュサーバが用いられる場合があるが、その動作の詳細については後述する。
【0038】
図2は、本発明にかかるWebページ案内システムの構成を示している。本発明にかかるWebページ案内プログラムはクライアント端末10に備えられるWebコンシェルジュプログラム12に、本発明にかかるWebページ応答サーバは、Webサーバ30の一部の機能に対応し、これらによって本発明にかかるWebページ案内システムを構成する。
【0039】
クライアント端末10には、パーソナルコンピュータの他、タブレット端末、スマートフォンなどのインターネットに接続可能なネットワーク端末を用いることができる。クライアント端末10には、CPU、メインメモリ、ハードディスク等の補助記憶装置が備えられ、補助記憶装置には、Webブラウザ11とWebコンシェルジュプログラム12が少なくとも格納されている。Webブラウザ11とWebコンシェルジュプログラム12は、これらのプログラムがメインメモリに読み出され、CPUで演算処理を実行することによって、所定の機能が実現される。
【0040】
Webコンシェルジュサーバ20は、インターネットに接続されたサーバコンピュータである。Webページリストの問合せや更新など、クライアント端末10との間で所定の交信が行われる。
【0041】
Webサーバ30は、クライアント端末10からのリクエストに応じてWebページを送信する、インターネットに接続されたサーバコンピュータである。Webサーバ30には、CPU、メインメモリ、ハードディスク等の補助記憶装置が備えられ、補助記憶装置に格納されたプログラムがメインメモリに読み出され、CPUで演算処理を実行することによって、所定の機能が実現される。
【0042】
Webページ送信部31と応答制御部32は機能的に特定されるもので、ハードディスク等の補助記憶装置に格納されたプログラムがメインメモリに読み出され、CPUで演算処理を実行することによって、各々に対応する機能が実現される。Webページ格納部33、応答情報格納部34、質問情報格納部35には、それぞれハードディスク等の補助記憶装置の記憶領域が割り当てられる。
【0043】
Webページ送信部31では、クライアント端末10でWebブラウザ11を起動して送信された、URLの指定されたWebページのリクエストを受け付けると、Webページ格納部33から対応するWebページのHTMLファイル等のファイルを読み出して、クライアント端末10に送信する。これを受信したクライアント端末10では、Webコンシェルジュプログラム12によってWebページ上に質問入力フィールド等が配置され、ディスプレイに出力される。
【0044】
応答制御部32では、クライアント端末10でWebコンシェルジュプログラム12によって送信された、Webページ上の質問入力フィールドに入力された質問を受け付けると、一般的な質問とそれに対する回答を関連付けて格納した応答情報格納部34を検索して、質問に対する回答が特定されれば、特定された回答をクライアント端末10に送信する。回答が特定されない場合には、未回答の質問を質問情報格納部35に書込むとともに、オペレータ端末40に質問への応答を依頼する通知を送信する。
【0045】
尚、Webサーバ30を構成するコンピュータの物理的な構成については特に限定されるものではなく、1のコンピュータにこれらの機能が備えられるものであってもよいし、2以上のコンピュータからなるものであってもよい。例えば、Webページを送信する機能に関するWebページ送信部31とWebページ格納部33を一のコンピュータに、Webページに関する質問に応答する応答制御部32と応答情報格納部34、質問情報格納部35を他のコンピュータに備えさせ、2台のコンピュータによってWebサーバ30が構成されるものであってもよい。
【0046】
オペレータ端末40については、Webサーバからの通知を受信し、質問情報格納部35に格納された未回答の質問を読み出し、クライアント端末10との交信が可能なように構成されたコンピュータであれば、その構成は特に限定されるものではない。クライアント端末10との間で質問、回答をやり取りするには、チャット等の一般的な手段を用いればよく、データの交信は端末間で直接行うこととしてもよいし、Webサーバ30等のサーバで中継することとしてもよい。
【0047】
以上の構成を前提にして、図3−12と、図13、14のフローチャートを用いて、本発明におけるWebページに関する質問と回答の流れについて説明する。図13は、クライアント端末10におけるWebコンシェルジュプログラム12の、図14は、Webサーバ30における応答制御部32の処理フローを示している。
【0048】
クライアント端末10の操作者がWebブラウザ11を起動して、Webページを閲覧すると、所定の条件のもとでWebコンシェルジュプログラム12が起動される。Webコンシェルジュプログラム12が起動される条件は特に限定されるものではないが、例えば、Webブラウザ11のアドインとしてWebブラウザ11とあわせて起動されてもよいし、所定のWebページ(ショッピングモール等)を呼び出すためにWebコンシェルジュサーバ20にアクセスした際や、所定のWebページへのログインが承認された際などに起動されるものであってもよい。
【0049】
ここで、図3に示すように、Webブラウザ11が開かれているクライアント端末10で、URLと関連付けられたリンクやブックマークの選択、URLの直接入力等の操作によって、Webサーバ30から新たなWebページを呼び出す。Webサーバ30では、Webページ送信部31が起動されて、URLに指定されたWebページに対応するHTMLファイル等のファイルをWebページ格納部33から読み出して、クライアント端末10に送信する。
【0050】
クライアント端末10において、Webサーバ30からHTMLファイル等のWebページを出力するためのファイルを受信すると(図13のS01)、受信したWebページがコンシェルジュを表示するWebページに該当するかを、Webページリストと照合することによって確認する(図13のS02)。すなわち、受信したWebページがWebページリストに含まれていれば、コンシェルジュの表示等にかかる処理(図13のS03〜S04、S06〜S15)を実行し、Webページリストに含まれていなければ、Webブラウザ11によってWebページをそのまま出力し(図13のS05)、Webコンシェルジュプログラム12による処理を終了する。
【0051】
ここで用いられるWebページリストは、Webコンシェルジュサーバ20に記憶させておき、クライアント端末10がWebサーバ30からWebページを受信すると、Webコンシェルジュサーバ20に問合せを行うこととしてもよいし、クライアント端末10にあらかじめ記憶させておいたWebページリストと照合することとして、クライアント端末10に記憶されるWebページリストをWebコンシェルジュサーバ20から随時アップデートする構成としてもよい。
【0052】
また、Webサーバ30から受信したWebページがコンシェルジュを表示するWebページに該当するかの判断は、Webページリストを用いずに行うこともできる。例えば、コンシェルジュの表示対象となるWebページのHTMLファイル等のファイルに、Webコンシェルジュプログラム12を起動又は制御するスクリプトを埋め込んでおき、かかるファイルを受信した場合にのみクライアント端末10でWebコンシェルジュプログラム12が動作して、コンシェルジュの表示等にかかる処理(図13のS03〜S04、S06〜S15)を実行するよう設定してもよい。
【0053】
Webサーバ30からHTMLファイル等のファイルを受信したWebページが、コンシェルジュの表示対象となるWebページである場合は、Webページ上にクライアント端末10の操作者がWebページに関する質問を入力できる質問入力フィールドと、Webページに関する質問に応答するコンシェルジュを表したキャラクターアイコンを配置して(図13のS03)、図4に示したように、Webページをディスプレイに出力する(図13のS04)。
【0054】
ここでWebページ上に配置されるキャラクターアイコンの形状等は特に限定されるものではなく、任意のキャラクターの画像を用いることができる。キャラクターの画像に用いるイメージファイルは、クライアント端末10に保存されているWebコンシェルジュプログラム12に埋め込まれたイメージファイルを用いることとしてもよいし、Webコンシェルジュサーバ20やWebサーバ30から受け取ることとしてもよい。例えば、Webサーバ30からWebページを呼び出す際に、あわせてWebページに対応するイメージファイルを受け取ることとすれば、Webページに応じて異なるキャラクターアイコンを用いることもできる。
【0055】
また、キャラクターの画像を表示するだけでなく、吹出しで「いらっしゃいませ。〇〇ショップにようこそ。」といったメッセージを表示させることとしてもよい。さらに、キャラクターアイコンは質問に応答するコンシェルジュのみでなく、質問を行う操作者自身を示すキャラクターアイコンもあわせてWebページ上に配置することとしてもよい。この場合、操作者自身を示すキャラクターアイコンは、質問入力フィールドと重ねて、又はその近くに配置することが好ましい。
【0056】
尚、ここでWebサーバ30が送信したコンシェルジュの表示対象となるWebページについては、図4に示したように、それぞれのWebページに関する一般的な質問と回答を関連付けた応答情報が、Webサーバ30の応答情報格納部34に格納されている。
【0057】
Webコンシェルジュプログラム12は、ディスプレイに表示されているWebページの質問入力フィールドを監視しており(図13のS06)、質問が入力されたことを検出すると、図5に示したように、入力された質問をWebサーバ30に送信する(図13のS07)。質問を受信したWebサーバ30では(図14のS21)、応答制御部32が起動され、応答情報格納部34に入力を受け付けた質問に対応する回答が存在するかを検索する(図14のS22)。尚、このときに受信した質問に一致する、応答情報格納部34に応答情報として格納されている質問の特定方法は、特に限定されるものではない。検索の際には、質問本文が完全に一致することを必ずしも要求するものではなく、言語解析やキーワードの一致、質問本文の一部一致等の所定のロジックに基づいて、近似する質問であれば対応する質問として特定することとしてもよい。
【0058】
応答情報格納部34に対応する回答が存在しており、検索によって回答が可能である場合は(図14のS23)、図6に示したように、検索により特定された回答がクライアント端末10に送信される(図14のS24)。これを受信したクライアント端末10では(図13のS08)、ディスプレイに表示されているWebページ上に回答を配置して、Webページ上に出力する(図13のS13)。回答を配置する位置は特に限定されないが、例えば、コンシェルジュのキャラクターアイコンからの吹出しとして表示することが好適である。
【0059】
一方、Webサーバ30において、応答情報格納部34に対応する回答が存在しない、あるいは、複雑な質問であるために該当する回答が複数存在するなどの理由から、検索によって回答を一つに特定することができない場合は(図14のS23)、オペレータによる応答への切換えが行われる。具体的には、図7に示したように、受信した質問を質問情報格納部35に書込む(図14のS25)とともに、オペレータに質問への応答を依頼する通知をオペレータ端末40に送信する(図14のS26)。
【0060】
通知を受信したオペレータが待機中で、質問に対応することが可能である場合は(図14のS27)、クライアント端末10とオペレータ端末40との間でチャット等による交信が可能になるように、両者の接続を確立する(図14のS28)。両者の接続を確立するための方法は特に限定されるものではないが、例えば、クライアント端末10のIPアドレスなど、クライアント端末10と直接交信するのに必要な情報をオペレータ端末40に通知してもよいし、Webサーバ30に書込んだ質問や回答を双方から読み出して交信するように応答制御部32で中継可能な設定をすることとしてもよい。
【0061】
クライアント端末10とオペレータ端末40との間の接続が確立されると、図8に示したように、オペレータ端末40では質問情報格納部35にアクセスして質問を確認し、質問に対する回答を送信する。これを受信したクライアント端末10では、図6の場合と同様に、ディスプレイに表示されているWebページ上に回答を配置して、Webページ上に出力する(図13のS13)。
【0062】
クライアント端末10に回答が出力された後に、その回答に対してさらに質問が入力されると、オペレータ端末40と接続されている状態では、質問入力フィールドに入力された質問はオペレータ端末40に送信され、図9のように、クライアント端末10とオペレータ端末40が接続された状態にある場合は、質問と回答は両者の間で交信することとすればよいが、一旦オペレータ端末40からの回答を受信した後には、図5の状態に戻って、新たな質問が入力された場合は応答情報格納部34の検索から開始することとしてもよい。
【0063】
通知を受信したオペレータが待機しておらず、直ちに質問に対応することができない場合は(図14のS27)、図10に示したように、質問情報の書込み(図14のS25)、オペレータ端末40への通知(図14のS26)とあわせて、クライアント端末10に対して質問への回答を保留することを知らせる保留通知を送信する(図14のS29)。
【0064】
この場合、クライアント端末10では、質問に対する回答に替わって保留通知を受信することになるので、図10の例のように、ディスプレイに表示されているWebページ上に保留メッセージを配置して、Webページ上に出力する(図13のS09)。保留メッセージを配置する位置は特に限定されないが、例えば、コンシェルジュのキャラクターアイコンからの吹出しとして表示することが好適である。
【0065】
保留メッセージを出力した後、Webコンシェルジュプログラム12は、オペレータ端末40からの回答受信を監視しており(図13のS10)、回答を受信したことを検出すると、図11に示したように、回答があったことを示すメッセージがディスプレイ上にポップアップされる(図13のS11)。尚、ここで回答があったことを示すメッセージのポップアップは、回答待ちの間にクライアント端末10で他のWebページが開かれた状態となっていても、実行されることとしてもよい。そうすると、クライアント端末10の操作者は、他の操作を行いながら質問への回答に待機することができるので、混雑していると受話器を持ったまま待機しなければならない電話を用いたコールセンターに比べて、質問者にかかるストレスを軽減することもできると考えられる。
【0066】
回答を行うオペレータ端末40側では、図11に示したように、オペレータが回答可能となったところでオペレータ端末40から質問情報格納部35にアクセスし、書き込まれている質問を順に読み出して回答することとすればよい。質問の受信方法はかかる方法に限定されるものではなく、オペレータに質問への応答を依頼する通知をWebサーバ30からオペレータ端末40に送信する際に、あわせて質問を送信しておくこととしてもよい。
【0067】
回答があったことを示すメッセージがポップアップされたクライアント端末10では、図12に示したように、メッセージをクリックするなど所定の操作が行われたことが検出されると(図13のS12)、図6の場合と同様に、ディスプレイに表示されているWebページ上に回答を配置して、Webページ上に出力する(図13のS13)。
【0068】
ここでWebページ上に出力する回答は、回答があったことを示すメッセージを出力する際にオペレータ端末40から受信した回答をメインメモリ等に一時記憶しておき、メッセージをクリックするなど所定の操作が行われた際にこれを読み出して出力することとすればよい。
【0069】
又は、オペレータの回答はWebサーバ30等の所定の記憶領域に保存しておき、オペレータ端末40からクライアント端末10へは回答が用意されたことを示す通知のみを送信、これを受信したクライアント端末10に回答があったことを示すメッセージをディスプレイ上にポップアップさせ、メッセージをクリックするなど所定の操作が行われた際に、Webサーバ30等の所定の記憶領域にアクセスして回答を読み出して出力することとしてもよい。
【0070】
尚、これまでの説明では、Webサーバ30において、応答情報格納部34の検索によって回答を一つに特定することができない場合、自動的にオペレータによる応答(保留後に応答する場合も含む)への切換えが行われることとしたが、質問を行ったクライアント端末10の操作者にとって、オペレータに個別に対応してもらうほど重要な質問をしたわけではないこともある。そのため、図7や図10の状態に進む前の段階で、クライアント端末10にオペレータによる応答への切換えの承認操作を要求し、クライアント端末10で承認操作を受け付けたことが確認された場合にのみ、オペレータによる応答への切換え処理(図14のS25〜S29)を行うこととしてもよい。
【0071】
クライアント端末10での承認操作には、例えば、Webサーバ30から質問に対応するためのオペレータが操作するオペレータ端末との交信に切換えることの承認を求める切換承認要求を送信し、これを受信したクライアント端末10に承認するか否かを選択させる選択ボタンをディスプレイ上に出力させ、選択ボタンに対する所定の操作を承認操作と認識することとすればよい。又は、切換承認要求を受信したクライアント端末10に、オペレータによる応答への切換えの承認の有無を問うメッセージ(「担当者に切り換えてよろしいでしょうか」等)を回答者の回答として出力し、これに対してクライアント端末10の操作者が質問入力フィールド書き込んだ回答をWebサーバ30に返信し、応答制御部32で回答の内容を解釈して(「はい」であれば承認する、「いいえ」であれば承認しない等)、承認操作があったかどうかを判断することとしてもよい。
【0072】
Webコンシェルジュプログラム12は、クライアント端末10において以上の処理を行うが、Webブラウザ11を閉じる、所定のWebページからログアウトするなど、Webコンシェルジュプログラム12の終了処理と定義された操作が実行されると(図13のS14)、Webコンシェルジュプログラム12による処理は終了する。
【0073】
かかる操作が実行されるまでに、Webブラウザ11により出力されているWebページが遷移した場合には(図13のS15)、新たに呼び出されたWebページを対象にして、同様の処理(図13のS01〜S13)が実行される。Webページが遷移するまでの間は、Webページ上に配置された質問入力フィールドの監視(図13のS06)が継続される。
【符号の説明】
【0074】
10 クライアント端末
11 Webブラウザ
12 Webコンシェルジュプログラム
20 Webコンシェルジュサーバ
30 Webサーバ
31 Webページ送信部
32 応答制御部
33 Webページ格納部
34 応答情報格納部
35 質問情報格納部
40 オペレータ端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webページに関する質問及び回答の送受信を制御するためにクライアント端末に備えられるWebページ案内プログラムであって、前記クライアント端末に、
前記クライアント端末が要求したWebページをWebサーバから受信するWebページ受信ステップと、
前記Webページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力するWebページ出力ステップと、
前記質問入力フィールドに入力された質問を受け付ける質問受付ステップと、
前記質問を前記Webサーバ又は質問への回答のための所定のWebサーバであるWebページ応答サーバに送信する質問送信ステップと、
前記質問に対する回答を前記Webページ応答サーバから受信する回答受信ステップと、
前記回答を前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、
を実行させることを特徴とするWebページ案内プログラム。
【請求項2】
前記Webページ出力ステップ、又は前記回答出力ステップにおいて、前記質問への回答者を表すアイコンを前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力すること
を特徴とする請求項1記載のWebページ案内プログラム。
【請求項3】
前記クライアント端末に、
前記質問に対する回答を保留することを通知する保留通知を前記質問を送信したWebサーバから受信する保留通知受信ステップと、
前記保留通知を受信すると回答を保留するメッセージを前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する保留メッセージ出力ステップと、
を実行させることを特徴とする請求項1又は2記載のWebページ案内プログラム。
【請求項4】
前記クライアント端末に、
前記保留通知を受信した質問に対する回答を前記質問を送信したWebサーバから受信する回答受信ステップと、
前記回答を受信したことを示すメッセージを、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答受信メッセージ出力ステップと、
前記メッセージに対して所定の操作が行われると、前記回答を前記質問に対する回答として、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、
を実行させることを特徴とする請求項3記載のWebページ案内プログラム。
【請求項5】
前記クライアント端末に、
前記保留通知を受信した質問に対する回答が所定の回答格納手段に格納されたことを示す回答通知を受信する回答通知受信ステップと、
前記質問に対する回答が可能となったことを示すメッセージを、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答可能メッセージ出力ステップと、
前記メッセージに対して所定の操作が行われると、前記回答格納手段から前記回答を読み出す回答読出ステップと、
前記回答を前記質問に対する回答として、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、
を実行させることを特徴とする請求項3記載のWebページ案内プログラム。
【請求項6】
前記クライアント端末に、
前記質問に対応するためのオペレータが操作するオペレータ端末との交信に切換えることの承認を求める切換承認要求を前記質問を送信したWebサーバから受信する切換承認要求受信ステップと、
前記切換承認要求を受信するとオペレータ端末との交信に切換えることの承認の有無を選択する承認選択ボタン、又はオペレータ端末との交信に切換えることの承認の有無を問うメッセージを前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する承認選択要求出力ステップと、
を実行させることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のWebページ案内プログラム。
【請求項7】
前記Webページ出力ステップでは、前記Webページが所定のWebページに該当するか否かを、前記クライアント端末に記憶されたWebページリスト、又は所定のWebページ管理サーバに記憶されたWebページリストとの照合によって判断すること
を特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のWebページ案内プログラム。
【請求項8】
前記Webページ出力ステップについて、前記所定のWebページに該当するWebページには前記Webページ案内プログラムを起動又は制御するスクリプトが埋め込まれていて、前記所定のWebページに該当する場合にのみ前記Webページ出力ステップが実行されること
を特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のWebページ案内プログラム。
【請求項9】
Webページに関する質問への応答を制御するWebページ応答サーバであって、
Webページに関連する一般的な質問とこれに対応する回答を関連付けて格納する回答情報格納手段と、
クライアント端末のディスプレイに出力されたWebページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置する、前記クライアント端末に備えられたプログラムによって、前記質問入力フィールドへの入力が受け付けられた質問を、前記クライアント端末から受信する質問受信手段と、
前記質問に対応する回答を、前記回答情報格納手段を検索して特定する回答特定手段と、
前記回答特定手段の特定した回答を、前記クライアント端末に備えられた前記プログラムによって前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して前記クライアント端末のディスプレイに出力させるために、前記クライアント端末に送信する回答送信手段と、
を備えることを特徴とするWebページ応答サーバ。
【請求項10】
前記回答特定手段において前記質問に対応する回答が特定できない場合に、前記質問又は前記質問を受信したことを通知する質問受信通知を、前記質問に対応するためのオペレータが操作するオペレータ端末に送信する質問送信手段を備えること
を特徴とする請求項9記載のWebページ応答サーバ。
【請求項11】
前記回答特定手段において前記質問に対応する回答が特定できない場合に、前記質問に対する回答を保留することを通知する保留通知を、前記クライアント端末に送信する保留通知送信手段を備えること
を特徴とする請求項9又は10記載のWebページ応答サーバ。
【請求項12】
前記回答特定手段において前記質問に対応する回答が特定できない場合に、前記質問に対応するためのオペレータが操作するオペレータ端末との交信に切換えることの承認を求める切換承認要求を、前記クライアント端末に送信する切換承認要求送信手段と、
前記クライアント端末から前記切換承認要求に対する前記クライアント端末の操作者からの承認を受信すると、前記質問又は前記質問を受信したことを通知する質問受信通知を、前記オペレータ端末に送信する質問送信手段と、
を備えることを特徴とする請求項9記載のWebページ応答サーバ。
【請求項13】
Webページに関する質問及び回答の送受信を制御するためにクライアント端末に備えられるWebページ案内プログラムと、Webページに関する質問への応答を制御するWebページ応答サーバからなるWebページ案内システムであって、
前記Webページ案内プログラムは、前記クライアント端末に、
前記クライアント端末が要求したWebページをWebサーバから受信するWebページ受信ステップと、
前記Webページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力するWebページ出力ステップと、
前記質問入力フィールドに入力された質問を受け付ける質問受付ステップと、
前記質問を前記Webサーバ又は質問への回答のための所定のWebサーバであるWebページ応答サーバに送信する質問送信ステップと、
前記質問に対する回答を前記Webページ応答サーバから受信する回答受信ステップと、
前記回答を前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、を実行させ、
前記Webページ応答サーバは、
Webページに関連する一般的な質問とこれに対応する回答を関連付けて格納する回答情報格納手段と、
前記Webページ案内プログラムによって、前記質問入力フィールドへの入力が受け付けられた質問を、前記クライアント端末から受信する質問受信手段と、
前記質問に対応する回答を、前記回答情報格納手段を検索して特定する回答特定手段と、
前記回答特定手段の特定した回答を、前記クライアント端末に送信する回答送信手段と、を備えること
を特徴とするWebページ案内システム。
【請求項14】
クライアント端末と、Webページに関する質問への応答を制御するWebページ応答サーバによって実行されるWebページの案内方法であって、
前記クライアント端末が、WebページをWebサーバから受信するWebページ受信ステップと、
前記クライアント端末が、前記Webページが所定のWebページに該当する場合は、前記Webページ上に前記クライアント端末の操作者が質問を入力するための質問入力フィールドを配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力するWebページ出力ステップと、
前記クライアント端末が、前記質問入力フィールドに入力された質問を受け付ける質問受付ステップと、
前記クライアント端末が、前記質問を前記Webサーバ又は質問への回答のための所定のWebサーバであるWebページ応答サーバに送信する質問送信ステップと、
前記Webページ応答サーバが、前記質問送信ステップで送信された質問を、前記クライアント端末から受信する質問受信ステップと、
前記Webページ応答サーバが、前記質問に対応する回答を、Webページに関連する一般的な質問とこれに対応する回答を関連付けて格納する回答情報格納手段を検索して特定する回答特定ステップと、
前記Webページ応答サーバが、前記回答特定ステップで特定した回答を、前記クライアント端末に送信する回答送信ステップと、
前記クライアント端末が、前記回答送信ステップで送信された回答を、前記Webページ応答サーバから受信する回答受信ステップと、
前記クライアント端末が、前記回答を前記質問に対する回答として前記Webページ上に配置して、前記クライアント端末のディスプレイに出力する回答出力ステップと、
を有することを特徴とするWebページの案内方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2013−69240(P2013−69240A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209143(P2011−209143)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【特許番号】特許第4980484号(P4980484)
【特許公報発行日】平成24年7月18日(2012.7.18)
【出願人】(397067853)株式会社インテリジェントウェイブ (20)