Web会議サーバおよびその制御方法、プログラム、記憶媒体
【課題】Web会議室を一時的に利用する際に、パスワードの管理を柔軟に行うことができるWeb会議システムを提供すること。
【解決手段】Web会議室にパスワードが設定されていないと判定された場合にWeb会議室にパスワードを設定し、パスワードが設定されたWeb会議室からの退出者が最終退出者であった場合、設定されたパスワードを初期化する。
【解決手段】Web会議室にパスワードが設定されていないと判定された場合にWeb会議室にパスワードを設定し、パスワードが設定されたWeb会議室からの退出者が最終退出者であった場合、設定されたパスワードを初期化する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Web会議システムにおける会議室のパスワードの管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して接続された複数の端末装置を利用して、会議をする会議システムが知られている。多くは利用するWeb会議室を利用するユーザや利用時間をあらかじめ設定しておき、利用可能にするものである。しかし、これでは予約していないあるいは通信経路を確保していないが参加したいユーザが参加できず、会議開催の機会を損失してしまうということを問題点とした、会議制御装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−74561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、予約していないユーザであっても接続回線が空いている場合には、ビデオ会議に参加可能することができる。しかしながら、この場合でもその会議室の設定は事前に設定されたものとなっており、パスワードの設定を含む会議室の設定を事前にしておかなければならないという問題があった。
【0005】
そこで本願発明では、Web会議室を一時的に利用する際に、パスワードの管理を柔軟に行うことができるWeb会議システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付手段と、入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定手段と、パスワード設定判定手段によりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求手段と、パスワード設定要求手段により受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定手段と、パスワード設定手段によりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出手段と、退出者検出手段により検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化手段を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、Web会議室を一時的に利用する際に、パスワードの管理を柔軟に行うことができるWeb会議システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係るWeb会議システムの構成の一例を表す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議サーバを適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおける構成要素を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム登録画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおける電子メール送信画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム一覧画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるログイン画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議の画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議室(ルーム)の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議室利用時の処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるフリースペースのパスワード管理処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係るWeb会議システムの構成を示す図である。
【0011】
図1に示すように、Web会議サーバ101は、ネットワーク104に接続される認証サーバ102、クライアント端末103(情報処理装置)とネットワーク(通信媒体)を介して通信を行う。
【0012】
Web会議サーバ101は、Webブラウザを利用したWeb会議を実現するサーバである。クライアント端末103に対してインタフェースを提供するため、ユーザは、クライアント端末103を操作して、Web会議サーバ101へアクセスすることにより、Web会議を行うことができる。
【0013】
認証サーバ102は、社員名、所属、メールアドレス、電話番号、ユーザID、パスワードといった個人情報を一元的に管理するサーバをいう。
【0014】
なお、本図でWeb会議サーバ101と認証サーバ102は、便宜上、別々の構成のものとして記載をしているが、双方の働きを一つのサーバで実現するような構成を取ることも可能である。
【0015】
クライアント端末103は、Web会議システムを利用するユーザが操作するパーソナルコンピュータであり、Web会議サーバ101へアクセスするためのWebブラウザ、及び専用のモジュールがインストールされている。なお、この専用のモジュールは、例えば、Webブラウザを介して、Web会議サーバ101からダウンロードするActiveXコンポーネントである。なお、Web会議において自身の動画像を送信する場合は、Webカメラ(不図示)を、音声を送信する場合は、マイク(不図示)を接続する。また、相手の音声を視聴するためにはスピーカ(不図示)を接続する。
【0016】
次に、図2を用いて、図1に示したWeb会議サーバ101のハードウェア構成について説明する。
【0017】
図2は、Web会議サーバ101に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、図2のブロック図は、認証サーバ102及びクライアント端末103にも適用可能である。
【0018】
図2に示すように、Web会議サーバ101は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)203、ROM(Read Only Memory)202、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208等が接続された構成を採る。
【0019】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0020】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。また、本発明を実施するために必要な情報が記憶されている。なお外部メモリはデータベースであってもよい。
【0021】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0022】
また、入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0023】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。尚、表示器は液晶ディスプレイ等の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
【0024】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0025】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク104を介して外部機器と接続・通信し、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0026】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上に表示することが可能である。また、CPU201は、ディスプレイ210上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
【0027】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルおよび各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明についても後述する。
【0028】
図3は、Web会議システムにおける構成要素と、それらの関係を模式的に示す図である。
【0029】
システム管理者302は、Web会議システム301全体の管理者であって、グループおよびグループ管理者の登録、変更、削除を行うと共に、Web会議システムに関する各種設定を行う。
【0030】
グループ管理者304は、Web会議システム内の管理者であって、グループ内の一般ユーザと傍聴ユーザ、ルーム、タグの登録、変更、削除を行う。
【0031】
一般ユーザ305は、グループ内で、実際に会議を行うユーザであって、会議室の予約、変更、削除を行うと共に、予約した会議への参加、フリースペースへの参加を行うことができる。なお、グループ管理者は、一般ユーザと同様に、会議室の予約や会議への参加を行うことができる。
【0032】
その他、電子メールにて招待された会議にのみ参加できるユーザである「ゲストユーザ」や、グループ内で実施されている会議を傍聴する「傍聴ユーザ」がある。
【0033】
会議を行うためには、ルームを登録する必要があり、ルームの登録は、グループ管理者が行う。
【0034】
ルームとはWeb会議室の事を指し、ルームには、日時、参加者を制限して参加するルームであって、会議を行う前に予約が必要な会議室306と、日時、参加者を問わず自由に参加することが可能なルームであって、会議の予約を行わなくても、空いていればいつでも会議を行うことができるフリースペース307の2種類ある。「会議室」および「フリースペース」はいずれも広義には、Web会議室を意味する。ユーザは、会議の内容に応じて「会議室」と「フリースペース」を使い分ける。
【0035】
フリースペースは、フリースペースの利用時にWeb会議室名やパスワードの設定をすることができる。
次に図4を用いて、ルーム登録画面の一例を示す。
【0036】
図4は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム登録画面の一例を示す図である。
【0037】
Web会議室メニューからルーム登録メニュー401が押下されることでクライアント端末の表示画面上に表示される。
【0038】
ルーム名402は、登録するルームであるWeb会議室の名前を登録する。ルーム名(よみ)403には、ルーム名のよみが入力される。ルームタイプ404は、ルームのタイプを入力する欄である。本実施形態では、プルダウンメニューにより「フリースペース」および「会議室」を選択して入力するようにしてある。ここで、フリースペースが選択された場合に、フリースペースに対してパスワードを付与するかどうかを設定する。フリースペースが選択された時に入力可能に表示される「パスワードあり」のチェックボックスにチェックすることでパスワード設定の有無が設定される。
【0039】
定員405には、登録するルームの定員が設定される。ここで設定した定員までルームを使用することが可能となっている。
【0040】
その他、傍聴機能の使用406、録画機能の使用407、利用形態408などをラジオボタンの選択により指定することができる。
【0041】
必要事項入力後、登録ボタン409を押下することにより、Web会議サーバのルーム管理テーブルに記憶される。
【0042】
図8は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムのルーム管理テーブルの一例を示す図である。
【0043】
ルーム名、作成者、パスワード、定員、傍聴機能、録画機能、利用用途などの設定された項目が図のようなイメージで記憶され、必要に応じて利用される。
【0044】
図5は、ルームタイプで会議室として設定されたWeb会議室の予約画面である。
【0045】
Web会議室メニューから会議室予約メニュー501から入力することが可能である。また、後述するルーム一覧画面から表示させることも可能である。
【0046】
グループ管理者304、または、一般ユーザ305は、クライアント端末103のディスプレイ(表示部)210に表示されるブラウザを通じてWeb会議サーバ101へログインした後、トップ画面(不図示)からWeb会議室メニューへ遷移した後、会議室予約501を選択して会議室の予約を行う。
【0047】
会議室を予約する際には、ルーム名502、ルームタイトル503、利用日付504、利用時間505、参加者506、ゲスト参加者507、会議の録画508などの各項目の入力を行い予約ボタン509を押下する。これにより会議室の予約が完了する。
【0048】
図6は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム一覧画面の一例を示す図である。Web会議室メニューからルーム一覧メニューが選択された時に表示される。
【0049】
Web会議室として、会議室601およびフリースペース602が設定されており、会議室には、ルーム名として「セミナールーム」と「応接会議室」の2つが設定されていることがわかる。フリースペースには、ルーム名として「フリースペース」「空き部屋」「ラウンジ」の3つが設定されていることがわかる。ここでルーム名のとなりに(未使用)と表示されている場合、未使用状態であることがわかり、自由に利用することができる。
【0050】
アイコン表示欄603には、Web会議室に対して設定された状態を示すアイコンが表示される。アイコンの意味については、アイコン表610を用いて説明する。傍聴機能606は、アイコンありの場合傍聴が可能で、なしの場合傍聴が不可となっている。録画機能607は、アイコンありの場合録画が可能で、なしの場合録画が不可となっている。利用用途608は、アイコンありの場合データ会議で、アイコンなしの場合ビデオ会議となっている。パスワード設定609は、アイコンありの場合パスワードありで、アイコンなしの場合、パスワードなしとなっている。これらは、図4のルーム登録画面で登録した内容が表示されるものである。
【0051】
図7は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるログイン画面の一例を示す図である。パスワードの設定されたフリースペースへユーザが入室する際に表示されるパスワード画面である。
【0052】
参加の種類に関わらず(傍聴や参加)一人目のユーザが入室する際には、パスワード設定画面701が表示される。ここで入力されたパスワードが当該フリースペースのパスワードとして設定される。
【0053】
二人目以降のユーザが入室する際には、パスワード入力画面702が表示され、パスワード設定画面701で設定されたパスワードと同じものが入力された場合に入室することができる。
【0054】
また、ここで設定されたパスワードは、フリースペースに入室しているユーザがいる限り有効なものであり、入室したユーザが全員退室した場合(フリースペースに誰も入室していない状態)に、設定されたパスワードは初期化される。初期化とは、パスワードを消去するものであってもよいし、任意のデフォルトのパスワードを設定するものでもよい。
【0055】
図9は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議の画面の一例を示す図である。Web会議室としてフリースペースが選択された画面の一例を示す図である。Web会議室として会議室が選択された場合の画面も同様の表示がされる。
【0056】
ユーザは、ウェブブラウザを介して、各参加者の動画像及び、自分の動画像(もしくはグループ管理者の動画像)を視聴しながらWeb会議を行うことが可能となる。
【0057】
図10は、本実施形態におけるWeb会議室システムのWeb会議室(ルーム)の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【0058】
図4のルーム登録メニュー401が選択されることで処理が開始される。
【0059】
ステップS1001で、図4にルーム登録画面を起動する。図示しないメインメニューからルーム登録を選択することで表示される。
【0060】
次にステップS1102で、ルームの詳細を設定し、ステップS1103でルームの登録が実行される。
【0061】
図11は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議室利用時の処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
利用者端末103より、Web会議サーバへアクセスすることで処理が開始される。
【0063】
ステップS1101で利用者端末103は、Web会議サーバに対してWeb会議室へのアクセス要求を行う。
【0064】
ステップS1102でアクセスを受付け、ステップS1103で、受付けたWeb会議室のタイプを判定する。
【0065】
Web会議室のタイプが「会議室」で合った場合、ステップS1105に進み、会議室に対して設定された内容に従って利用制御を行う。
【0066】
一方、Web会議室のタイプが「フリースペース」であった場合、ステップS1104に進み、Web会議室に対して「パスワードあり」の設定かどうかの判定を行う。
【0067】
パスワードありの場合、ステップS1107のパスワード管理処理に進む。一方、パスワードなしの場合、ステップS1106に進み、フリースペースに対して設定された内容に従って利用制御を行う。
【0068】
図12は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるフリースペースのパスワード管理処理の一例を示すフローチャートである。
図11のステップS1107パスワード管理処理に対応する。
【0069】
ステップS1201で、パスワードが設定済かどうかの判定を行う。パスワードが設定されていない場合は、ステップS1206に進み、ユーザ端末にパスワード設定画面701を表示し、パスワードの設定を行う。
【0070】
一方、パスワードが設定済の場合には、ステップS1202に進み、ユーザ端末にパスワード入力画面702を表示し、パスワードの入力を受付ける。ここで、パスワードが違っていた場合はログインを許可しない。
【0071】
次にステップS1203では、入室を許可し、ステップS1204では、フリースペースに対して設定された内容に従って利用制御を行う。
【0072】
ステップS1205で、ユーザの退出を受付けた場合、ステップS1206で、そのユーザがフリースペースの最終退出者かどうかの判定を行う。(すなわち、当該フリースペースに入室状態のユーザが存在しない。)
【0073】
判定の結果、最終退出者であった場合、ステップS1208では、ステップS1206で設定されたパスワードの初期化を行う。一方、最終退出者でなかった場合には、そのまま処理を終了する。
【0074】
これにより、パスワードありと設定されたフリースペースに対して、初めてユーザが入室する場合にパスワードの設定を行うことができ、また、最終退出者が退出した場合には、パスワードを初期化することができる。そして、次の利用者は、新たなパスワードを設定しフリースペースを利用することができる。
【0075】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0076】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0077】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0078】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0079】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0080】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0081】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0082】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0083】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0084】
101 Web会議サーバ
102 認証サーバ
103 クライアント端末
104 ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、Web会議システムにおける会議室のパスワードの管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して接続された複数の端末装置を利用して、会議をする会議システムが知られている。多くは利用するWeb会議室を利用するユーザや利用時間をあらかじめ設定しておき、利用可能にするものである。しかし、これでは予約していないあるいは通信経路を確保していないが参加したいユーザが参加できず、会議開催の機会を損失してしまうということを問題点とした、会議制御装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−74561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、予約していないユーザであっても接続回線が空いている場合には、ビデオ会議に参加可能することができる。しかしながら、この場合でもその会議室の設定は事前に設定されたものとなっており、パスワードの設定を含む会議室の設定を事前にしておかなければならないという問題があった。
【0005】
そこで本願発明では、Web会議室を一時的に利用する際に、パスワードの管理を柔軟に行うことができるWeb会議システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付手段と、入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定手段と、パスワード設定判定手段によりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求手段と、パスワード設定要求手段により受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定手段と、パスワード設定手段によりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出手段と、退出者検出手段により検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化手段を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、Web会議室を一時的に利用する際に、パスワードの管理を柔軟に行うことができるWeb会議システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係るWeb会議システムの構成の一例を表す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議サーバを適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおける構成要素を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム登録画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおける電子メール送信画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム一覧画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるログイン画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議の画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議室(ルーム)の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議室利用時の処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるフリースペースのパスワード管理処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係るWeb会議システムの構成を示す図である。
【0011】
図1に示すように、Web会議サーバ101は、ネットワーク104に接続される認証サーバ102、クライアント端末103(情報処理装置)とネットワーク(通信媒体)を介して通信を行う。
【0012】
Web会議サーバ101は、Webブラウザを利用したWeb会議を実現するサーバである。クライアント端末103に対してインタフェースを提供するため、ユーザは、クライアント端末103を操作して、Web会議サーバ101へアクセスすることにより、Web会議を行うことができる。
【0013】
認証サーバ102は、社員名、所属、メールアドレス、電話番号、ユーザID、パスワードといった個人情報を一元的に管理するサーバをいう。
【0014】
なお、本図でWeb会議サーバ101と認証サーバ102は、便宜上、別々の構成のものとして記載をしているが、双方の働きを一つのサーバで実現するような構成を取ることも可能である。
【0015】
クライアント端末103は、Web会議システムを利用するユーザが操作するパーソナルコンピュータであり、Web会議サーバ101へアクセスするためのWebブラウザ、及び専用のモジュールがインストールされている。なお、この専用のモジュールは、例えば、Webブラウザを介して、Web会議サーバ101からダウンロードするActiveXコンポーネントである。なお、Web会議において自身の動画像を送信する場合は、Webカメラ(不図示)を、音声を送信する場合は、マイク(不図示)を接続する。また、相手の音声を視聴するためにはスピーカ(不図示)を接続する。
【0016】
次に、図2を用いて、図1に示したWeb会議サーバ101のハードウェア構成について説明する。
【0017】
図2は、Web会議サーバ101に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、図2のブロック図は、認証サーバ102及びクライアント端末103にも適用可能である。
【0018】
図2に示すように、Web会議サーバ101は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)203、ROM(Read Only Memory)202、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208等が接続された構成を採る。
【0019】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0020】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。また、本発明を実施するために必要な情報が記憶されている。なお外部メモリはデータベースであってもよい。
【0021】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0022】
また、入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0023】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。尚、表示器は液晶ディスプレイ等の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
【0024】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0025】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク104を介して外部機器と接続・通信し、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0026】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上に表示することが可能である。また、CPU201は、ディスプレイ210上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
【0027】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルおよび各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明についても後述する。
【0028】
図3は、Web会議システムにおける構成要素と、それらの関係を模式的に示す図である。
【0029】
システム管理者302は、Web会議システム301全体の管理者であって、グループおよびグループ管理者の登録、変更、削除を行うと共に、Web会議システムに関する各種設定を行う。
【0030】
グループ管理者304は、Web会議システム内の管理者であって、グループ内の一般ユーザと傍聴ユーザ、ルーム、タグの登録、変更、削除を行う。
【0031】
一般ユーザ305は、グループ内で、実際に会議を行うユーザであって、会議室の予約、変更、削除を行うと共に、予約した会議への参加、フリースペースへの参加を行うことができる。なお、グループ管理者は、一般ユーザと同様に、会議室の予約や会議への参加を行うことができる。
【0032】
その他、電子メールにて招待された会議にのみ参加できるユーザである「ゲストユーザ」や、グループ内で実施されている会議を傍聴する「傍聴ユーザ」がある。
【0033】
会議を行うためには、ルームを登録する必要があり、ルームの登録は、グループ管理者が行う。
【0034】
ルームとはWeb会議室の事を指し、ルームには、日時、参加者を制限して参加するルームであって、会議を行う前に予約が必要な会議室306と、日時、参加者を問わず自由に参加することが可能なルームであって、会議の予約を行わなくても、空いていればいつでも会議を行うことができるフリースペース307の2種類ある。「会議室」および「フリースペース」はいずれも広義には、Web会議室を意味する。ユーザは、会議の内容に応じて「会議室」と「フリースペース」を使い分ける。
【0035】
フリースペースは、フリースペースの利用時にWeb会議室名やパスワードの設定をすることができる。
次に図4を用いて、ルーム登録画面の一例を示す。
【0036】
図4は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム登録画面の一例を示す図である。
【0037】
Web会議室メニューからルーム登録メニュー401が押下されることでクライアント端末の表示画面上に表示される。
【0038】
ルーム名402は、登録するルームであるWeb会議室の名前を登録する。ルーム名(よみ)403には、ルーム名のよみが入力される。ルームタイプ404は、ルームのタイプを入力する欄である。本実施形態では、プルダウンメニューにより「フリースペース」および「会議室」を選択して入力するようにしてある。ここで、フリースペースが選択された場合に、フリースペースに対してパスワードを付与するかどうかを設定する。フリースペースが選択された時に入力可能に表示される「パスワードあり」のチェックボックスにチェックすることでパスワード設定の有無が設定される。
【0039】
定員405には、登録するルームの定員が設定される。ここで設定した定員までルームを使用することが可能となっている。
【0040】
その他、傍聴機能の使用406、録画機能の使用407、利用形態408などをラジオボタンの選択により指定することができる。
【0041】
必要事項入力後、登録ボタン409を押下することにより、Web会議サーバのルーム管理テーブルに記憶される。
【0042】
図8は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムのルーム管理テーブルの一例を示す図である。
【0043】
ルーム名、作成者、パスワード、定員、傍聴機能、録画機能、利用用途などの設定された項目が図のようなイメージで記憶され、必要に応じて利用される。
【0044】
図5は、ルームタイプで会議室として設定されたWeb会議室の予約画面である。
【0045】
Web会議室メニューから会議室予約メニュー501から入力することが可能である。また、後述するルーム一覧画面から表示させることも可能である。
【0046】
グループ管理者304、または、一般ユーザ305は、クライアント端末103のディスプレイ(表示部)210に表示されるブラウザを通じてWeb会議サーバ101へログインした後、トップ画面(不図示)からWeb会議室メニューへ遷移した後、会議室予約501を選択して会議室の予約を行う。
【0047】
会議室を予約する際には、ルーム名502、ルームタイトル503、利用日付504、利用時間505、参加者506、ゲスト参加者507、会議の録画508などの各項目の入力を行い予約ボタン509を押下する。これにより会議室の予約が完了する。
【0048】
図6は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるルーム一覧画面の一例を示す図である。Web会議室メニューからルーム一覧メニューが選択された時に表示される。
【0049】
Web会議室として、会議室601およびフリースペース602が設定されており、会議室には、ルーム名として「セミナールーム」と「応接会議室」の2つが設定されていることがわかる。フリースペースには、ルーム名として「フリースペース」「空き部屋」「ラウンジ」の3つが設定されていることがわかる。ここでルーム名のとなりに(未使用)と表示されている場合、未使用状態であることがわかり、自由に利用することができる。
【0050】
アイコン表示欄603には、Web会議室に対して設定された状態を示すアイコンが表示される。アイコンの意味については、アイコン表610を用いて説明する。傍聴機能606は、アイコンありの場合傍聴が可能で、なしの場合傍聴が不可となっている。録画機能607は、アイコンありの場合録画が可能で、なしの場合録画が不可となっている。利用用途608は、アイコンありの場合データ会議で、アイコンなしの場合ビデオ会議となっている。パスワード設定609は、アイコンありの場合パスワードありで、アイコンなしの場合、パスワードなしとなっている。これらは、図4のルーム登録画面で登録した内容が表示されるものである。
【0051】
図7は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるログイン画面の一例を示す図である。パスワードの設定されたフリースペースへユーザが入室する際に表示されるパスワード画面である。
【0052】
参加の種類に関わらず(傍聴や参加)一人目のユーザが入室する際には、パスワード設定画面701が表示される。ここで入力されたパスワードが当該フリースペースのパスワードとして設定される。
【0053】
二人目以降のユーザが入室する際には、パスワード入力画面702が表示され、パスワード設定画面701で設定されたパスワードと同じものが入力された場合に入室することができる。
【0054】
また、ここで設定されたパスワードは、フリースペースに入室しているユーザがいる限り有効なものであり、入室したユーザが全員退室した場合(フリースペースに誰も入室していない状態)に、設定されたパスワードは初期化される。初期化とは、パスワードを消去するものであってもよいし、任意のデフォルトのパスワードを設定するものでもよい。
【0055】
図9は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議の画面の一例を示す図である。Web会議室としてフリースペースが選択された画面の一例を示す図である。Web会議室として会議室が選択された場合の画面も同様の表示がされる。
【0056】
ユーザは、ウェブブラウザを介して、各参加者の動画像及び、自分の動画像(もしくはグループ管理者の動画像)を視聴しながらWeb会議を行うことが可能となる。
【0057】
図10は、本実施形態におけるWeb会議室システムのWeb会議室(ルーム)の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【0058】
図4のルーム登録メニュー401が選択されることで処理が開始される。
【0059】
ステップS1001で、図4にルーム登録画面を起動する。図示しないメインメニューからルーム登録を選択することで表示される。
【0060】
次にステップS1102で、ルームの詳細を設定し、ステップS1103でルームの登録が実行される。
【0061】
図11は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるWeb会議室利用時の処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
利用者端末103より、Web会議サーバへアクセスすることで処理が開始される。
【0063】
ステップS1101で利用者端末103は、Web会議サーバに対してWeb会議室へのアクセス要求を行う。
【0064】
ステップS1102でアクセスを受付け、ステップS1103で、受付けたWeb会議室のタイプを判定する。
【0065】
Web会議室のタイプが「会議室」で合った場合、ステップS1105に進み、会議室に対して設定された内容に従って利用制御を行う。
【0066】
一方、Web会議室のタイプが「フリースペース」であった場合、ステップS1104に進み、Web会議室に対して「パスワードあり」の設定かどうかの判定を行う。
【0067】
パスワードありの場合、ステップS1107のパスワード管理処理に進む。一方、パスワードなしの場合、ステップS1106に進み、フリースペースに対して設定された内容に従って利用制御を行う。
【0068】
図12は、本発明の実施形態に係るWeb会議システムにおけるフリースペースのパスワード管理処理の一例を示すフローチャートである。
図11のステップS1107パスワード管理処理に対応する。
【0069】
ステップS1201で、パスワードが設定済かどうかの判定を行う。パスワードが設定されていない場合は、ステップS1206に進み、ユーザ端末にパスワード設定画面701を表示し、パスワードの設定を行う。
【0070】
一方、パスワードが設定済の場合には、ステップS1202に進み、ユーザ端末にパスワード入力画面702を表示し、パスワードの入力を受付ける。ここで、パスワードが違っていた場合はログインを許可しない。
【0071】
次にステップS1203では、入室を許可し、ステップS1204では、フリースペースに対して設定された内容に従って利用制御を行う。
【0072】
ステップS1205で、ユーザの退出を受付けた場合、ステップS1206で、そのユーザがフリースペースの最終退出者かどうかの判定を行う。(すなわち、当該フリースペースに入室状態のユーザが存在しない。)
【0073】
判定の結果、最終退出者であった場合、ステップS1208では、ステップS1206で設定されたパスワードの初期化を行う。一方、最終退出者でなかった場合には、そのまま処理を終了する。
【0074】
これにより、パスワードありと設定されたフリースペースに対して、初めてユーザが入室する場合にパスワードの設定を行うことができ、また、最終退出者が退出した場合には、パスワードを初期化することができる。そして、次の利用者は、新たなパスワードを設定しフリースペースを利用することができる。
【0075】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0076】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0077】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0078】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0079】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0080】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0081】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0082】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0083】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0084】
101 Web会議サーバ
102 認証サーバ
103 クライアント端末
104 ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されるユーザ端末からWeb会議室への入室要求を受付け可能なWeb会議サーバであって、
前記Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付手段と、
前記入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定手段と、
前記パスワード設定判定手段によりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求手段と、
前記パスワード設定要求手段により受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定手段と、
前記パスワード設定手段によりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出手段と、
前記退出者検出手段により検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化手段と、
を有することを特徴とするWeb会議サーバ。
【請求項2】
利用可能はWeb会議室を表示させるWeb会議室表示制御手段を更に有し、
前記Web会議室表示制御手段は、前記Web会議室にパスワードが設定されている場合には、パスワードが設定されていることが識別可能なように前記Web会議室を表示制御することを特徴とする請求項1記載のWeb会議サーバ。
【請求項3】
利用者とパスワードがあらかじめ登録された第1のWeb会議室と、利用時にパスワードを設定する第2のWeb会議室を設定可能であって、
前記第1のWeb会議室への入室要求を受付けた場合には、前記パスワード初期化手段によるパスワード初期化を実行しないことを特徴とする請求項1乃至3に記載のWeb会議サーバ。
【請求項4】
ネットワークを介して接続されるユーザ端末からWeb会議室への入室要求を受付け可能なWeb会議サーバの制御方法であって、
前記Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付ステップと、
前記入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定ステップと、
前記パスワード設定判定ステップによりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求ステップと、
前記パスワード設定要求ステップにより受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定ステップと、
前記パスワード設定ステップによりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出ステップと、
前記退出者検出ステップにより検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化ステップと、
を有することを特徴とするWeb会議サーバの制御方法。
【請求項5】
ネットワークを介して接続されるユーザ端末からWeb会議室への入室要求を受付け可能なWeb会議サーバで実行可能なプログラムであって、
前記Web会議サーバを、
前記Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付手段と、
前記入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定手段と、
前記パスワード設定判定手段によりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求手段と、
前記パスワード設定要求手段により受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定手段と、
前記パスワード設定手段によりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出手段と、
前記退出者検出手段により検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化手段と、
を有することを特徴とするWeb会議サーバとして機能させるためのプログラム。
【請求項1】
ネットワークを介して接続されるユーザ端末からWeb会議室への入室要求を受付け可能なWeb会議サーバであって、
前記Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付手段と、
前記入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定手段と、
前記パスワード設定判定手段によりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求手段と、
前記パスワード設定要求手段により受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定手段と、
前記パスワード設定手段によりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出手段と、
前記退出者検出手段により検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化手段と、
を有することを特徴とするWeb会議サーバ。
【請求項2】
利用可能はWeb会議室を表示させるWeb会議室表示制御手段を更に有し、
前記Web会議室表示制御手段は、前記Web会議室にパスワードが設定されている場合には、パスワードが設定されていることが識別可能なように前記Web会議室を表示制御することを特徴とする請求項1記載のWeb会議サーバ。
【請求項3】
利用者とパスワードがあらかじめ登録された第1のWeb会議室と、利用時にパスワードを設定する第2のWeb会議室を設定可能であって、
前記第1のWeb会議室への入室要求を受付けた場合には、前記パスワード初期化手段によるパスワード初期化を実行しないことを特徴とする請求項1乃至3に記載のWeb会議サーバ。
【請求項4】
ネットワークを介して接続されるユーザ端末からWeb会議室への入室要求を受付け可能なWeb会議サーバの制御方法であって、
前記Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付ステップと、
前記入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定ステップと、
前記パスワード設定判定ステップによりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求ステップと、
前記パスワード設定要求ステップにより受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定ステップと、
前記パスワード設定ステップによりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出ステップと、
前記退出者検出ステップにより検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化ステップと、
を有することを特徴とするWeb会議サーバの制御方法。
【請求項5】
ネットワークを介して接続されるユーザ端末からWeb会議室への入室要求を受付け可能なWeb会議サーバで実行可能なプログラムであって、
前記Web会議サーバを、
前記Web会議室への入室要求をユーザ端末より受付ける入室要求受付手段と、
前記入室要求を受付けたWeb会議室にパスワードが設定されているかどうかを判定するパスワード設定判定手段と、
前記パスワード設定判定手段によりパスワードが設定されていないと判定された場合に、パスワードの設定要求を行うパスワード設定要求手段と、
前記パスワード設定要求手段により受付けたパスワードを前記Web会議室に設定するパスワード設定手段と、
前記パスワード設定手段によりパスワードが設定されたWeb会議室からの退出者を検出する退出者検出手段と、
前記退出者検出手段により検出された退出者が前記Web会議室の最終退出者であった場合、前記パスワード設定手段により設定されたパスワードを初期化するパスワード初期化手段と、
を有することを特徴とするWeb会議サーバとして機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−178075(P2012−178075A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41067(P2011−41067)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(399107177)キヤノンソフト情報システム株式会社 (20)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(399107177)キヤノンソフト情報システム株式会社 (20)
【Fターム(参考)】
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