説明

X線検出器装着装置

【課題】 可般型X線検出器の方向にかかわらず可般型X線検出器をトレイから取り外すときの感覚を一定にして、可般型X線検出器を確実にトレイから取り外せるようにしたX線検出器装着装置を提供する。
【解決手段】 可般型X線検出器1が縦長のポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置される場合においては、押さえ部材41における第1係合部43が可般型X線検出器1における持ち手部3の端縁と当接して可搬型X線検出器1を押圧する。一方、可般型X線検出器1が横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置される場合においては、押さえ部材41における第2係合部44が可般型X線検出器1における第3の辺103と当接して可搬型X線検出器1を押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、可搬型X線検出器をトレイに装着するためのX線検出器装着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
立位撮影台や臥位撮影台を備えたX線透視撮影装置においては、可搬型X線検出器が使用される。この可搬型X線検出器は、フラットパネルディテクタ等のX線検出部と、このX線検出部の側方に配設された持ち手部とを備え、持ち手部に形成された孔部内に指先を入れることにより、その搬送を容易としたものである。この可搬型X線検出器は、トレイに装着された状態でカバー等からなるX線検出器収納部に収納される。
【0003】
この可搬型X線検出器をX線検出器収納部に収納するときには、その基準位置が、X線検出器収納部の上端を基準とする上基準、X線検出器収納部の中央を基準とするセンター基準、X線検出器収納部の下端を基準とする下基準で位置決めされ、バネ等を利用してトレイ等に機械的に固定された後、X線検出器収納部に収納する構成となっている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−198881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図10および図11は、従来の装置において可搬型X線検出器1をトレイ11に装着した状態を示す説明図である。なお、図10(b)は図10(a)の部分拡大図であり、図11(b)は図11(a)の部分拡大図である。
【0006】
可般型X線検出器1は、フラットパネルディテクタ等の長方形のX線検出部2と、このX線検出部2の側方に配設された持ち手部3とから構成される。持ち手部3には、搬送を容易とするための孔部4が形成されている。一方、トレイ11は、図示しないレール等の案内部材の作用により、X線検出器収納部17内から側方に引き出し可能な構成を有する。このトレイ11には、可般型X線検出器1を位置決めするための複数個の当たり部材12、13、14が配設されている。また、このトレイ11には、可般型X線検出器1を固定するための押さえ部材15が配設されている。この押さえ部材15は、図示しないバネの作用により、可般型X線検出器1を当たり部材12、13方向に付勢する。また、この押さえ部材15には、孔部16が形成されている。さらに、トレイ11におけるX線検出器収納部17とは逆側の端部には、取っ手18が付設されている。
【0007】
図10に示すように、可般型X線検出器1が縦長のポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置される場合においては、可般型X線検出器1の左端部は当たり部材12、13と当接して位置決めされ、持ち手部3が押さえ部材15により押圧されることにより、可般型X線検出器1はトレイ11に固定される。一方、図11に示すように、可般型X線検出器1が横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置される場合においては、可般型X線検出器1の左端部は当たり部材12、13と当接して位置決めされ、可般型X線検出器1の側面が押さえ部材15により押圧されることにより、可般型X線検出器1はトレイ11に固定される。
【0008】
ところで、一般的に、このような可般型X線検出器1においては、持ち手部3の端部とこの持ち手部3と対向する側の辺との距離は、持ち手部3やこれに対向する辺と直交する側の一対の辺間の距離より大きくなっている。このため、図10に示すように可般型X線検出器1がポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置された場合の押さえ部材15の孔部16と取っ手18との距離aは、図11に示すように可般型X線検出器1が横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置された場合の押さえ部材15の孔部16と取っ手18との距離bより小さいことになる。
【0009】
オペレータが可般型X線検出器1をトレイ11から取り外すときには、押さえ部材15の孔部16と取っ手18とを、手で一緒に握ることにより、押さえ部材15を可般型X線検出器1から離隔させた後、この可般型X線検出器1をトレイ11から離隔させて取り外すようにしている。このような場合に、押さえ部材15の孔部16と取っ手18との距離が大きく変化した場合には、オペレータが押さえ部材15の孔部16と取っ手18とを握るときの感覚が大きく異なり、可般型X線検出器1をトレイ11から取り外すときにミスが生ずる場合がある。
【0010】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、可般型X線検出器の方向にかかわらず可般型X線検出器をトレイから取り外すときの感覚を一定にして、可般型X線検出器を確実にトレイから取り外せるようにしたX線検出器装着装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、X線検出部と、孔部が形成されるとともに前記X線検出部の側方に配設された持ち手部とを有し、前記持ち手部の端部と前記持ち手部と対向する側の第1の辺との距離が、前記持ち手部および前記第1の辺と直交する側の第2、第3の辺間の距離より大きい可搬型X線検出器を、トレイに対して互いに直交する第1の位置と第2の位置とに選択的に装着するためのX線検出器装着装置であって、前記トレイに配設され、前記可搬型X線検出器の一端に当接可能な当接部材と、前記トレイに配設され、前記可搬型X線検出器を前記当接部材に向けて付勢する押さえ部材とを備え、前記押さえ部材は、前記第1の辺が前記当接部材と当接する状態において、前記持ち手部の端縁と当接して前記可搬型X線検出器を前記当接部材方向に押圧する第1係合部と、前記第2の辺が前記当接部材と当接する状態において、前記第3の辺と当接して前記可搬型X線検出器を前記当接部材方向に押圧するとともに、前記第1の辺が前記当接部材と当接する状態において、前記持ち手部に形成された孔部内に配置される第2係合部とを有することを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記押さえ部材には、前記可般型X線検出器を前記トレイから取り外すときに使用される孔部が形成されるとともに、前記トレイには、当該トレイを撮影位置と可搬型X線検出器の着脱位置との間で移動させるための取っ手が配設され、前記持ち手部の端縁と前記第1係合部とが当接しているときの前記押さえ部材の孔部と前記取っ手との距離と、前記第3の辺と前記第2係合部とが当接しているときの前記押さえ部材の孔部と前記取っ手との距離とが一致する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、可般型X線検出器の方向を90度変更した場合においても、押さえ部材の配置を一定に維持することができる。このため、可般型X線検出器を確実にトレイから取り外すことが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、可般型X線検出器の方向を90度変更した場合においても、押さえ部材の孔部と取っ手との距離を一定に維持することができる。このため、押さえ部材の孔部と取っ手とを一緒に握って可般型X線検出器をトレイから取り外すときの感覚を一定とすることができ、可般型X線検出器を確実にトレイから取り外すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明に係るX線検出器装着装置を適用するX線透視撮影装置の斜視図である。
【図2】この発明に係るX線検出器装着装置を適用するX線透視撮影装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図3】可搬型X線検出器1を第1の位置に配置しトレイ31に装着した状態を示す説明図である。
【図4】可搬型X線検出器1を第2の位置に配置しトレイ31に装着した状態を示す説明図である。
【図5】押さえ部材41の移動機構を示す側断面図である。
【図6】第1の位置に配置された可般型X線検出器1をトレイ31から取り外す様子を示す概要図である。
【図7】第1の位置に配置された可般型X線検出器1をトレイ31から取り外す動作を示す説明図である。
【図8】第2の位置に配置された可般型X線検出器1をトレイ31から取り外す様子を示す概要図である。
【図9】第2の位置に配置された可般型X線検出器1をトレイ31から取り外す動作を示す説明図である。
【図10】従来の装置において可搬型X線検出器1をトレイ11に装着した状態を示す説明図である。
【図11】従来の装置において可搬型X線検出器1をトレイ11に装着した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、この発明に係るX線検出器装着装置を適用するX線透視撮影装置の構成について説明する。図1は、この発明に係るX線検出器装着装置を適用するX線透視撮影装置の斜視図である。
【0017】
このX線透視撮影装置は、立位撮影台を備えるものであり、後述する可般型X線検出器1をトレイに装着した状態で収納するX線検出器収納部23を有する。このX線検出器収納部23は、被検者Mの体格にあわせて、支柱22に対して昇降可能に構成されている。図示しないX線管から照射されたX線は、被検者Mを通過した後、X線検出器収納部23内の可般型X線検出器1により検出されることにより、X線撮影が実行される。
【0018】
図2は、この発明に係るX線検出器装着装置を適用するX線検出器の他の実施形態を示す斜視図である。
【0019】
このX線透視撮影装置は、臥位撮影台を備えるものであり、後述する可般型X線検出器1をトレイに装着した状態で収納するX線検出器収納部23を有する。このX線検出器収納部23は、基台25と、被検者Mを載置するテーブル24との間に配設されている。このX線透視撮影装置においても、図示しないX線管から照射されたX線は、被検者Mを通過した後、X線検出器収納部23内の可般型X線検出器1により検出されることにより、X線撮影が実行される。
【0020】
次に、この発明に係るX線検出器装着装置の構成について説明する。図3および図4は、可搬型X線検出器1をトレイ31に装着した状態を示す説明図である。なお、図3は、可般型X線検出器1が縦長のポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置された状態を示しており、図4は、可般型X線検出器1が横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置された状態を示している。
【0021】
可般型X線検出器1は、図10および図11と同様、フラットパネルディテクタ等の長方形のX線検出部2と、このX線検出部2の側方に配設された持ち手部3とから構成される。持ち手部3には、搬送を容易とするための孔部4が形成されている。図3および図4に示すように、この可搬型X線検出器1における持ち手部3の端部とこの持ち手部3と対向する側の第1の辺101との距離は、持ち手部3および第1の辺101と直交する側の辺である第2の辺102と第3の辺103の間の距離より大きくなっている。
【0022】
この可搬型X線検出器1を装着するためのトレイ31は、一対のレール33、34の作用により、X線検出器収納部23内から側方に引き出し可能な構成を有する。このトレイ31には、可般型X線検出器1を位置決めするための複数個の当たり部材35、36、37、38が配設されている。また、このトレイ31には、可般型X線検出器1を固定するための押さえ部材41が配設されている。この押さえ部材41は、後述するバネ56の作用により、可般型X線検出器1を当たり部材35、36方向に付勢する。また、この押さえ部材41には、孔部42が形成されている。さらに、トレイ31におけるX線検出器収納部23とは逆側の端部には、取っ手32が付設されている。
【0023】
なお、以下の実施形態においては、X線検出部2として長方形の形状を有するものを使用し、このX線検出部2を縦長として使用するポートレート透視撮影姿勢と、このX線検出部2を横長として使用するランドスケープ透視撮影姿勢とで透視撮影を実行している。X線検出部2として、例えば、半切りタイプ(17インチ×14インチ)のものを使用した場合には、ランドスケープ透視撮影姿勢では、体格の大きな被検者の骨盤を一枚の画像に修めることが可能となる。これに対して、ポートレート透視撮影姿勢では、例えば点滴注入腎盂造影法(DIP)において腎臓から膀胱までを一枚の画像に修めることが可能となる。
【0024】
図3に示すように、可般型X線検出器1が縦長のポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置される場合においては、可般型X線検出器1の下端部(第2の辺102)は当たり部材36、37と当接して位置決めされ、可般型X線検出器1の左端部(第1の辺101)は当たり部材36と当接して位置決めされ、可般型X線検出器1における持ち手部3の曲線部分は当たり部材38と当接して位置決めされる。そして、押さえ部材41が可般型X線検出器1における持ち手部3の端縁と係合し、可般型X線検出器1を当たり部材36方向に付勢することにより可般型X線検出器1を位置決めおよび固定する。
【0025】
一方、図4に示すように、可般型X線検出器1が横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置される場合においては、可般型X線検出器1における持ち手部3の曲線部分は当たり部材36、37と当接して位置決めされ、可般型X線検出器1の左端部(第2の辺102)は当たり部材35、36と当接して位置決めされる。そして、押さえ部材41が可般型X線検出器1における第3の辺103と係合し、可般型X線検出器1を当たり部材35、36方向に付勢することにより可般型X線検出器1を位置決めおよび固定する。
【0026】
図5は、押さえ部材41の移動機構を示す側断面図である。ここで、図5(a)は図3におけるA−A断面矢視図であり、図5(b)は図3におけるB−B断面矢視図である。
【0027】
図5(a)に示すように、押さえ部材41には、一対のネジ52およびワッシャ53が配設されている。このネジ52は、トレイ31の下面に付設された切り起こし部51に形成された長孔54内を移動可能となっている。また、図5(b)に示すように、押さえ部材41に付設された板状部材55は、バネ56を介して、トレイ31の下面に立設されたピン57と接続されている。このため、押さえ部材41は、バネ56の作用により、上述した可般型X線検出器1を押圧する方向(図5における左方向)に付勢されている。
【0028】
図5(a)および図5(b)に示すように、この押さえ部材41には、可般型X線検出器1における持ち手部3の端縁と当接して可搬型X線検出器1を押圧する第1係合部43と、可般型X線検出器1における第3の辺103と当接して可搬型X線検出器1を押圧する第2係合部44とが形成されている。図3に示すように、可般型X線検出器1が縦長のポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置される場合においては、押さえ部材41における第1係合部43が可般型X線検出器1における持ち手部3の端縁と当接して可搬型X線検出器1を押圧する。一方、図4に示すように、可般型X線検出器1が横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置される場合においては、押さえ部材41における第2係合部44が可般型X線検出器1における第3の辺103と当接して可搬型X線検出器1を押圧する。
【0029】
次に、可搬型X線検出器1をトレイ31から取り外す動作について説明する。図6は、縦長のポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置された可般型X線検出器1をトレイ31から取り外す様子を示す概要図であり、図7は、そのときの取り外し動作を示す説明図である。また、図8は、横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置された可般型X線検出器1をトレイ31から取り外す様子を示す概要図であり、図9は、そのときの取り外し動作を示す説明図である。
【0030】
可般型X線検出器1が縦長のポートレート撮影を実行するために第1の位置に配置される場合においては、図6および図7(a)に示すように、押さえ部材41における第1係合部43が可般型X線検出器1における持ち手部3の端縁と当接して可搬型X線検出器1を押圧している。この時には、押さえ部材41における第2係合部44は、可搬型X線検出器1における持ち手部3に形成された孔部4内に配置されており、持ち手部3とは係合していない。このときの押さえ部材41の孔部と取っ手32との距離は、図6に示すaとなっている。
【0031】
この状態において、オペレータが押さえ部材41の孔部42と取っ手32とを握ることにより、押さえ部材41を可搬型X線検出器1から離隔する方向に移動させる。これにより、図7(b)に示すように、押さえ部材41における第1係合部43が可般型X線検出器1における持ち手部3の端縁から離隔する。これにより、図7(c)に示すように、可搬型X線検出器1をトレイ31から取り外すことができる。
【0032】
一方、可般型X線検出器1が横長のランドスケープ撮影を実行するために第2の位置に配置される場合においては、図8および図9(a)に示すように、押さえ部材41における第2係合部44が可般型X線検出器1における第3の辺103(図4参照)と当接して可搬型X線検出器1を押圧している。この時には、押さえ部材41における第1係合部43は、可搬型X線検出器1とは係合していない。このときの押さえ部材41の孔部と取っ手32との距離は、図8に示すbとなっている。
【0033】
この状態において、オペレータが押さえ部材41の孔部42と取っ手32とを握ることにより、押さえ部材41を可搬型X線検出器1から離隔する方向に移動させる。これにより、図9(b)に示すように、押さえ部材41における第2係合部44が可般型X線検出器1における第3の辺103から離隔する。これにより、図9(c)に示すように、可搬型X線検出器1をトレイ31から取り外すことができる。
【0034】
ここで、上述した距離aと距離bとは、押さえ部材41における第1係合部43と第2係合部44との距離を変更することで変更することができる。すなわち、押さえ部材41における第1係合部43と第2係合部44との距離を調整して、距離aと距離bとを一致させることが可能となる。すなわち、この実施形態においては、押さえ部材41における第1係合部43と第2係合部44との距離を変更することで、距離aと距離bとを一致させることにより、可搬型X線検出器1の方向にかかわらず、オペレータが押さえ部材41の孔部42と取っ手32とを握るときの感覚を一定に維持することが可能となり、可般型X線検出器1をトレイ31から取り外すときにミスが生ずることを有効に防止することを可能としている。
【0035】
なお、上述した実施形態においては、X線検出部2として長方形の形状を有するものを使用し、このX線検出部2を縦長として使用するポートレート透視撮影姿勢と、このX線検出部2を横長として使用するランドスケープ透視撮影姿勢とで透視撮影を実行しているが、この発明は、このような実施形態に限定されるものではない。すなわち、この発明は、X線検出部として正方形の形状を有するものを使用する場合にも適用可能である。例えば、X線検出部において発生した欠損画素が、透視撮影された画像における関心部位付近に存在した場合には、正方形の形状を有するX線検出部の姿勢を90度回転させることにより、関心部位を欠損画素ではない適正な画素により透視撮影することが可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1 可搬型X線検出器
2 X線検出部
3 持ち手部
4 孔部
11 トレイ
12 当たり部材
13 当たり部材
14 当たり部材
15 押さえ部材
16 孔部
17 X線検出器収納部
18 取っ手
22 支柱
23 X線検出器収納部
24 テーブル
25 基台
31 トレイ
32 取っ手
33 レール
34 レール
35 当たり部材
36 当たり部材
37 当たり部材
38 当たり部材
41 押さえ部材
42 孔部
43 第1係合部
44 第2係合部
52 ネジ
51 切り起こし部
53 ワッシャ
54 長孔
55 板状部材
56 バネ
101 第1の辺
102 第2の辺
103 第3の辺
M 被検者


【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線検出部と、孔部が形成されるとともに前記X線検出部の側方に配設された持ち手部とを有し、前記持ち手部の端部と前記持ち手部と対向する側の第1の辺との距離が、前記持ち手部および前記第1の辺と直交する側の第2、第3の辺間の距離より大きい可搬型X線検出器を、トレイに対して互いに直交する第1の位置と第2の位置とに選択的に装着するためのX線検出器装着装置であって、
前記トレイに配設され、前記可搬型X線検出器の一端に当接可能な当接部材と、前記トレイに配設され、前記可搬型X線検出器を前記当接部材に向けて付勢する押さえ部材とを備え、
前記押さえ部材は、
前記第1の辺が前記当接部材と当接する状態において、前記持ち手部の端縁と当接して前記可搬型X線検出器を前記当接部材方向に押圧する第1係合部と、
前記第2の辺が前記当接部材と当接する状態において、前記第3の辺と当接して前記可搬型X線検出器を前記当接部材方向に押圧するとともに、前記第1の辺が前記当接部材と当接する状態において、前記持ち手部に形成された孔部内に配置される第2係合部と、
を有することを特徴とするX線検出器装着装置。
【請求項2】
請求項1に記載のX線検出器装着装置において、
前記押さえ部材には、前記可般型X線検出器を前記トレイから取り外すときに使用される孔部が形成されるとともに、
前記トレイには、当該トレイを撮影位置と可搬型X線検出器の着脱位置との間で移動させるための取っ手が配設され、
前記持ち手部の端縁と前記第1係合部とが当接しているときの前記押さえ部材の孔部と前記取っ手との距離と、前記第3の辺と前記第2係合部とが当接しているときの前記押さえ部材の孔部と前記取っ手との距離とが一致するX線検出器装着装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2013−109223(P2013−109223A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255247(P2011−255247)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】