説明

X線透視分析装置

【課題】時間をかけずに簡便に、試料に対して同じ倍率、位置、及び、角度の外観状態の画像と内部状態の画像とを撮影することができるX線透視分析装置を提供する。
【解決手段】
分析対象となる試料100が設置位置Pに設置される試料テーブル10と、試料テーブル10の設置位置Pに設置された試料100を撮像する光学撮像装置13と、試料テーブル10の光学撮像装置13が位置する側と反対の側から、光学撮像装置13と設置位置Pとの間の光の行路Lと同軸となるようにX線を出力するX線照射装置19と、入射されたX線を可視光に変換して射出する蛍光スクリーン16と、蛍光スクリーン16の位置を行路Lの路上と行路Lの路外とに変更する位置変更機構17,18と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線透視分析装置に関し、詳しくは、試料を透過させたX線により試料の透過X線像を得ることができるX線透視分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、「ものづくり」において、原料、材料、半製品、及び、製品などの品質管理を行ったり、開発プロセスにおける製品などの状態を把握したりして製品などの信頼保証を行うために、製品などの外観状態及び内部状態を撮影し、元素組成を分析することが行われている。製品などの試料の外観状態の撮影には、ディジタルカメラ装置、光学顕微鏡、あるいは、電子顕微鏡が用いられる。また、試料の内部状態の撮影には、X線透視装置が用いられる。そして、製品などの元素組成の分析には、蛍光X線分析装置が用いられる。ディジタルカメラ装置、X線透視装置、蛍光X線分析装置のそれぞれとしては、特許文献1、特許文献2、及び、特許文献3に記載されている装置をはじめ様々な装置が発明されている。
【0003】
ところで、試料の外観状態及び内部状態を撮影する場合、試料の外観状態と内部状態との対応を把握しやすくするために、外観状態の画像と内部状態の画像とは、試料に対して同じ倍率、位置、及び、角度で撮影されたものであることが望ましい。また、試料の元素組成の分析を行う場合には、試料の外観状態の画像と内部状態の画像とが撮影される位置について分析することが望ましい。
【特許文献1】特開2007−47596号公報
【特許文献2】特開2007−170860号公報
【特許文献3】特開2007−108165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、試料の外観の画像の撮影、試料の内部状態の画像の撮影、及び、試料の元素組成の分析のそれぞれには、上述したように、ディジタルカメラ装置、X線透視装置、及び、蛍光X線分析装置という個別の装置を用いていた。そのため、試料に対して同じ倍率、位置、及び、角度の外観状態の画像と内部状態との画像を撮影し、また、試料の外観状態の画像と内部状態の画像とが撮影される位置と同じ位置の元素組成の分析を行うためには、ディジタルカメラ装置、X線透視装置、及び、蛍光X線分析装置における試料の位置などを精密に設定する必要がある。ディジタルカメラ装置、X線透視装置、及び、蛍光X線分析装置のそれぞれで、試料を撮影したり分析したりするためにかかる時間は、数分程度である。しかし、ディジタルカメラ装置、X線透視装置、及び、蛍光X線装置における試料の位置などを精密に設定して撮影したり分析したりするには、半日から数日を要し、膨大な時間がかかるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、時間をかけずに簡便に、試料に対して同じ倍率、位置、及び、角度の外観状態の画像と内部状態の画像とを撮影することができるX線透視分析装置を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、時間をかけずに簡便に、試料の外観状態の画像と内部状態の画像とが撮影される位置と同じ位置の元素組成の分析を行うことができるX線透視分析装置を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の第1の目的を達成するために、請求項1に記載のX線透視分析装置は、分析対象となる試料が設置位置に設置される試料テーブルと、前記試料テーブルの前記設置位置に設置された前記試料を撮像する光学撮像装置と、前記試料テーブルの前記光学撮像装置が位置する側と反対の側から、前記光学撮像装置と前記設置位置との間の光の行路と同軸となるようにX線を出力するX線照射装置と、入射されたX線を可視光に変換して射出する蛍光スクリーンと、前記蛍光スクリーンの位置を前記行路上と前記行路外とに変更する位置変更機構と、を備えることを特徴とする。
【0007】
なお、「前記光学撮像装置と前記設置位置との間の光の行路」は、光学撮像装置と前記設置位置とが直線状に位置する場合には、光学撮像装置の光軸に等しくなる。しかし、光学撮像装置が設置位置に設置された試料の鏡による反射像を撮影するものである場合には、設置位置と鏡の反射位置までの光の行路と、鏡の反射位置と光学撮像装置までの光の行路(光学撮像装置の光軸)とをあわせた行路である。
【0008】
請求項2に記載のX線透視分析装置は、請求項1に記載のX線透視分析装置において、電子撮像装置である前記光学撮像装置が出力する前記試料の画像の電子データを表示する表示装置を、さらに、備えることを特徴としている。
【0009】
上記の第2の目的を達成するために、請求項3に記載のX線透視分析装置は、請求項1又は2に記載のX線透視分析装置において、前記試料テーブルに設置される前記試料に前記X線照射装置から出力されるX線を照射して得られる蛍光X線を検出するエネルギー分散型の蛍光X線検出器を、さらに、前記試料テーブルに対する前記設置位置に設置される前記試料のX線の反射側又は透過側に備えることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載のX線透視分析装置は、請求項3に記載のX線透視分析装置において、前記表示装置は、前記蛍光X線検出器が出力する検出信号を分析して、前記試料に含まれる元素の種類と当該元素の濃度を算出して表示することを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、光学撮像装置によって試料テーブルの設置位置に設置された試料の外観状態を示す画像を撮影することができる。また、X線照射装置は、試料テーブルの光学撮像装置が位置する側と反対の側から、光学撮像装置と試料テーブルの試料の設置位置との間の光の行路と同軸となるようにX線を出力する。したがって、当該行路上にX線を可視光に変換する蛍光スクリーンを配置すれば、上記の光学撮像装置によって、試料の内部状態を示す画像(透過X線像)を、試料に対する倍率、位置、及び、角度を、外観状態を示す画像と同じ条件として、短時間で簡便に撮影することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、光学撮像装置は電子撮像装置であり、当該電子撮像装置が出力する画像の電子データを表示する表示装置を備える。したがって、試料の外観状態を示す画像及び内部状態を示す画像をその場で即時に確認することができる。また、外観状態を示す画像及び内部状態を示す画像は電子データであるので、簡単に加工したり、解析したりすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、試料にX線照射装置から出力されるX線を照射して得られる蛍光X線が蛍光X線検出器によって検出される。したがって、試料のうちの光学撮像装置で撮影した部分から得られる蛍光X線を検出することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、表示装置によって、蛍光X線検出装置が出力する検出信号に基づいて、試料に含まれる元素の種類と当該元素の濃度を算出する。したがって、試料のうち光学撮像装置で撮影した部分に含まれる元素の種類と当該元素の濃度を知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るX線透視分析装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るX線透視分析装置1の外観構成を示す図である。図に示すように、X線透視分析装置1は、装置本体2とノートパソコン3とから構成されている。ノートパソコン3は、例えば、装置本体2の立方体形状の筐体4の上部に配置される。
【0016】
図2及び図3は、図1のA−A’断線における断面を示す説明図である。これらの図に示すように、装置本体2の筐体4は、仕切り4aおよび仕切り4bによって、第1の部屋B、第2の部屋C、及び、第3の部屋Dに仕切られている。第2の部屋Cの一の壁面部分には、扉4cが設けられており、扉4cに取り付けられた取手4dを把持して引っ張ることによって、扉4cを開いて、第2の部屋Cを開放することができる。第2の部屋Cの内部の仕切り4b上には、分析する試料100を設置するための試料テーブル10が設けられており、当該試料テーブル10の設置位置Pに試料100が設置される。当該試料テーブル10の設置位置Pが属する上面10aは、扉4cの外側の表面に設けられた操作パネル(図示せず)を操作することによって、図2及び図3における上下方向、左右方向、及び、奥行き方向の位置、並びに、傾きを調整することができるようになっている。
【0017】
また、第2の部屋Cの内部の上方には、試料100を照らすための光源11が設けられている。そして、さらに、試料テーブル10の下方の仕切り4b上、又は、試料テーブル10の上方の仕切り4aの下部には、蛍光X線を検出して電気信号に変換するエネルギー分散型の蛍光X線検出器12が設けられている。この蛍光X線検出器12は、所定のケーブル(図示せず)によって、ノートパソコン3に接続されており、蛍光X線検出器12が出力する電気信号は、当該ケーブルを介してノートパソコン3に入力される。
【0018】
第1の部屋Bの一の壁面4eには孔4fが穿たれている。そして、この壁面4eには、孔4fにレンズ13aが挿入された状態で、接写型のディジタルカメラ13が固定されている。ディジタルカメラ13は、所定のケーブル(図示せず)によってノートパソコン3と接続されており、ディジタルカメラ13で撮影された画像のデータは、当該ケーブルを介してノートパソコン3に入力される。また、第1の部屋Bの内部には、箱14が設けられている。当該箱14の底部であって、試料テーブル10の試料の設置位置Pの垂直方向の上部に相当する箇所には、矩形の孔14aが穿たれている。さらに、仕切り4aにおいても、試料テーブル10の試料100の設置位置Pの垂直方向の上部に相当する箇所には、箱14の孔14aと同様の大きさ及び形状の孔4gが穿たれている。なお、箱14のディジタルカメラ13のレンズ13aと対向する壁面に穿たれた孔14bには、可視光を透過し、X線を透過しないX線窓14cがはめ込まれている。
【0019】
また、箱14の内部には、試料テーブル10の試料100の設置位置Pに置かれた試料において垂直方向の上向きに反射された光源11からの光を、ディジタルカメラ13の光軸に一致するように反射する鏡15が設けられている。
【0020】
さらに、第1の部屋Bの内部には、入射したX線を可視光に変換して射出する蛍光スクリーン16が設けられている。この蛍光スクリーン16には、筐体4の外部に位置する球体状の取手17が所定の長さの操作棒18を介して取り付けられている。当該取手17を摘んで操作棒18を水平方向に押し込むと、図3に示すように、蛍光スクリーン16で箱14の孔14aを塞ぐことができる。この操作により、蛍光スクリーン16を、ディジタルカメラ13と試料テーブル10の設置位置Pとの間の光の行路Lの路上に置くことができる。一方、取手17を摘んで操作棒18を水平方向に引き出すと、蛍光スクリーン16が移動して、箱14の孔14aを開放することができる。この操作により、蛍光スクリーン16を、ディジタルカメラ13と試料テーブル10の設置位置Pとの間の光の行路Lの路外に置くことができる。
【0021】
第3の部屋Dの内部には、X線を出力するX線照射装置19が配置されている。X線照射装置19は、X線を出力する照射口19aが、試料テーブル10の試料100の設置位置Pの垂直方向の真下に位置するように配置されている。したがって、照射口19aから出力されたX線の行路は、ディジタルカメラ13と試料テーブル10の設置位置Pとの間の光の行路Lと同軸となる。
【0022】
このようなX線透視分析装置1で、試料100の外観状態を示す画像を撮影する場合には、使用者は、まず、筐体4の扉4cを開いて、第2の部屋Cを開放し、分析する試料100を試料テーブル10の設置位置Pに設置する。次に、扉4cをとじた後で、図2に示すように、取手17を水平方向に引き出して、蛍光スクリーン16を行路Lの路外に置く。なお、取手17を引き出すと、第2の部屋Cに設けられた光源11が点灯する。光源11から照射された光は、設置位置Pに設置された試料100の表面で反射し、鏡15を介して行路Lを進んでディジタルカメラ13のレンズ13aに入射する。ディジタルカメラ13では、レンズ13aに入射した光に応じて試料100の外観状態を示す動画像を液晶モニタ13bに表示する。また、試料100の外観状態を示す動画像は、ディジタルカメラ13とノートパソコン3を結ぶケーブルによってノートパソコン3にも送信されてノートパソコン3の液晶モニタ3aにも表示される。
【0023】
次に、使用者は、扉4cの外側の表面に設けられた操作パネル(図示せず)を操作して、試料テーブル10の上面10aの上下方向、左右方向、及び、奥行き方向の位置、並びに、傾きを変更して、ディジタルカメラ13の液晶モニタ13b及びノートパソコン3の液晶モニタ3aに表示される試料100の画像(動画像)の位置や範囲を調整する。そして、使用者が、ディジタルカメラ13のシャッタ(図示せず)を押し下げると、試料100の外観状態を示す静止画像が撮影される。撮影された外観状態を示す静止画像は、ノートパソコン3に転送されて、液晶モニタ3aに表示される。
【0024】
続いて、試料100の内部状態を示す画像を撮影する場合には、使用者は、図3に示すように、取手17を水平方向に押し込んで、蛍光スクリーン16を行路Lの路上に置く。なお、取手17を押し込むと、第2の部屋Cに設けられた光源11が消灯される。次に、使用者は、扉4cの外側の表面に設けられた操作パネル(図示せず)を操作して、X線照射装置19の照射口19からX線を出力させる。なお、扉4cが開いている場合には、照射口19からX線は出力されず、また、X線の照射中に扉4cが開かれると、照射口19からのX線の出力は停止される。
【0025】
X線照射装置19の照射口19から出力されたX線は、試料100を透過し、行路Lを進んで蛍光スクリーン16に入射される。蛍光スクリーン16に入射されたX線は、蛍光スクリーン16によって可視光に変換され、蛍光スクリーン16のX線の入射側と反対側から射出される。X線から可視光に変換された光は、さらに行路Lを進み、鏡15で反射されてディジタルカメラ13のレンズ13aに入射する。ディジタルカメラ13では、レンズ13aに入射した光に応じて試料100の内部状態を示す動画像(透過X線像)が液晶モニタ13bに表示される。また、試料100の内部状態を示す動画像は、ディジタルカメラ13とノートパソコン3を結ぶケーブルによってノートパソコン3にも送信されてノートパソコン3の液晶モニタ3aにも表示される。
【0026】
そして、使用者が、ディジタルカメラ13のシャッタ(図示せず)を押し下げると、試料100の内部状態を示す静止画像が撮影される。撮影された内部状態を示す静止画像は、ノートパソコン3に転送されて、液晶モニタ3aに表示される。なお、試料100の外観状態を示す画像を撮影してから、試料100の内部状態を示す画像を撮影するまでの間は、試料テーブル10の設置位置Pに対する試料100の位置、及び、試料テーブル10の上面10aの位置や角度を変更してはならない。
【0027】
ところで、試料100にX線照射装置19の照射口19aから出力されたX線が照射されると、蛍光X線が発生する。試料100で発生した蛍光X線は、試料テーブル10に対する試料100におけるX線の反射側又は透過側に設置された蛍光X線検出器12によって検出され、電気信号に変換される。蛍光X線検出器12から出力されるこの電気信号は、ノートパソコン3に転送される。ノートパソコン3では、マルチチャネルアナライザーによって、蛍光X線検出器12から転送された電気信号に基づいてエネルギー分散蛍光X線スペクトルを算出する。そして、ノートパソコン3では、算出したこの蛍光X線スペクトルを、予め登録しておいた既知の標準資料の蛍光X線スペクトルと比較解析することによって、試料100のX線照射部分に含まれる元素の種類と各元素の濃度とを算出する。この算出結果は、液晶モニタ3aにスペクトルグラフとして表示される。
【0028】
以上に説明したように、本発明のX線透視分析装置1によれば、X線を可視光に変換する蛍光スクリーン16を用いることにより、単一のディジタルカメラ13によって、試料100について倍率、位置、及び、角度などが同一である、可視光による試料100の外観状態を示す画像とX線による試料100の内部状態を示す画像とを短時間で簡便に得ることができる。また、試料100の内部状態を撮影するために照射するX線によって発生する蛍光X線を蛍光X線検出器12で検出するので、試料100の外観状態の画像と内部状態の画像とが撮影される位置と同じ位置の元素組成の分析を短時間で簡便に行うことができる。
【0029】
なお、上述した実施の形態は、本発明の技術的思想の範囲内で適宜に変更してもかまわない。例えば、試料100の外観状態の画像及び内部状態の画像を撮影する光学撮像装置は、ディジタルカメラ13に限らず、フィルムカメラ(銀塩カメラ)などの非電子撮像装置であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、例えば、試料を透過させたX線により試料の透過X線像を得ることができるX線透視分析装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係るX線透視分析装置の外観構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係るX線透視分析装置のA−A’断線における断面を示す説明図である。
【図3】本発明に係るX線透視分析装置のA−A’断線における断面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0032】
1 X線透視分析装置
3 ノートパソコン(表示装置)
10 試料テーブル
12 蛍光X線検出器
13 ディジタルカメラ(光学撮像装置)
16 蛍光スクリーン
17 取手(位置変更機構)
18 操作棒(位置変更機構)
19 X線照射装置
100 試料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析対象となる試料が設置位置に設置される試料テーブルと、
前記試料テーブルの前記設置位置に設置された前記試料を撮像する光学撮像装置と、
前記試料テーブルの前記光学撮像装置が位置する側と反対の側から、前記光学撮像装置と前記設置位置との間の光の行路と同軸となるようにX線を出力するX線照射装置と、
入射されたX線を可視光に変換して射出する蛍光スクリーンと、
前記蛍光スクリーンの位置を前記行路上と前記行路外とに変更する位置変更機構と、を備えることを特徴とするX線透視分析装置。
【請求項2】
電子撮像装置である前記光学撮像装置が出力する前記試料の画像の電子データを表示する表示装置を、さらに、備えることを特徴とする請求項1に記載のX線透視分析装置。
【請求項3】
前記試料テーブルに設置される前記試料に前記X線照射装置から出力されるX線を照射して得られる蛍光X線を検出するエネルギー分散型の蛍光X線検出器を、さらに、前記試料テーブルに対する前記設置位置に設置される前記試料のX線の反射側又は透過側に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視分析装置。
【請求項4】
前記表示装置は、前記蛍光X線検出器が出力する検出信号を分析して、前記試料に含まれる元素の種類と当該元素の濃度を算出して表示することを特徴とする請求項3に記載のX線透視分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−31182(P2009−31182A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−197055(P2007−197055)
【出願日】平成19年7月30日(2007.7.30)
【出願人】(501174837)株式会社エックスレイプレシジョン (7)
【Fターム(参考)】